JPH10322551A - 画像処理方法及び画像処理装置 - Google Patents
画像処理方法及び画像処理装置Info
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- JPH10322551A JPH10322551A JP10095844A JP9584498A JPH10322551A JP H10322551 A JPH10322551 A JP H10322551A JP 10095844 A JP10095844 A JP 10095844A JP 9584498 A JP9584498 A JP 9584498A JP H10322551 A JPH10322551 A JP H10322551A
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Landscapes
- Color Image Communication Systems (AREA)
- Image Processing (AREA)
- Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
Abstract
作で設定できるようにする。 【解決手段】画面の領域イには読み取られた原稿の画像
が表示され、領域ロにはメニューが表示され、領域ハに
は選択されたメニューのパラメータが表示される。この
メニューからカラーコレクション係数設定メニューを選
択した場合には、制御手段5は変更された網%を達成す
るための新たなカラーコレクション係数を求め、更にト
ーンカーブ係数設定メニューを選択した場合には、制御
手段5は変更された網%を達成するためのトーンカーブ
係数を作成する。
Description
Y,M,C,Kの4色の印刷用刷版を作成するための画
像処理に係り、特に、カラーコレクション係数の設定、
トーンカーブの設定を行うための画像処理方法及び画像
処理装置に関するものである。
解してY,M,C,Kの4色の印刷用刷版を作成するた
めの画像処理装置においては、原稿の着目点に対して期
待する所望の出力値を得るために、ハイライト及びシャ
ドウの設定網%を変更したり、カラーコレクション(色
修正)手段の係数を変更したり、あるいは階調変換手段
のトーンカーブを変更することが行われている。
たような従来の画像処理装置において原稿の着目点に対
して期待する所望の出力値を得るためには、画像処理部
の各種の摘みを操作して画像処理を行う各部のパラメー
タの微調整を行い、その都度出力値を確認する作業を試
行錯誤的に繰り返さなければならず、このことは、特
に、例えば色修正係数の調整等のように複数の色相のパ
ラメータを相互に関連させて調整しなければならない場
合に顕著である。従って、十分満足できる調整値を得る
ためには非常な手間がかかり、時間を要するばかりでな
く、非常な熟練度を要求されるものであった。本発明
は、上記の課題を解決するためのものであって、原稿画
像中の所望の位置の出力網%を指示するだけで、自動的
に画像処理のための各種のパラメータを設定できる画像
処理方法及び画像処理装置を提供することを目的とする
ものである。
めに、請求項1記載の画像処理方法は、色変換特性を規
定する複数のカラーコレクション係数を求める画像処理
方法であって、指示されたサンプル点について各色の出
力網%が所望の網%値に修正された場合において、その
修正後の出力網%を達成するカラーコレクション係数を
求める画像処理方法において、前記サンプル点の修正さ
れた網%の画像データがカラーコレクション演算部に入
力された場合に修正されるべき色相を選択すると共に、
カラーコレクションを行う回路を含む画像データを処理
する回路系の総合入出力特性から前記修正後の出力網%
を達成するためのカラーコレクションを行う回路の新た
な入出力特性を求め、当該カラーコレクションを行う回
路の新たな入出力特性を実現する前記選択された色相の
カラーコレクション係数を所定の演算によって求めるこ
とを特徴とする。
と、画像を表示すると共に、表示された画像上で入力手
段によって指示されたサンプル点、及び当該サンプル点
の各色の網%を表示する表示手段と、複数のカラーコレ
クション係数により色変換特性が規定されるカラーコレ
クション回路と、前記入力手段によって指示されたサン
プル点について各色の出力網%が所望の網%値に修正さ
れた場合において、前記サンプル点の修正された網%の
画像データがカラーコレクション回路に入力された場合
に修正されるべき色相を選択すると共に、カラーコレク
ション回路を含む画像データを処理する回路系の総合入
出力特性から前記修正後の出力網%を達成するためのカ
ラーコレクション回路の新たな入出力特性を求め、当該
カラーコレクション回路の新たな入出力特性を実現する
前記選択された色相のカラーコレクション係数を所定の
演算によって求める手段とを備えることを特徴とする。
特性を規定する複数のトーンカーブ係数を求める画像処
理方法であって、指示されたサンプル点について各色の
出力網%が所望の網%値に修正された場合において、そ
の修正後の出力網%を達成するトーンカーブ係数を求め
る画像処理方法において、前記サンプル点の修正された
網%の画像データが階調変換演算部に入力された場合に
修正されるべきトーンカーブ係数を選択すると共に、階
調変換を行う回路を含む画像データを処理する回路系の
総合入出力特性から、前記選択されたトーンカーブ係数
について前記修正後の出力網%を達成するためのトーン
カーブ係数を所定の演算によって求めることを特徴とす
る。
と、画像を表示すると共に、表示された画像上で入力手
段によって指示されたサンプル点、及び当該サンプル点
の各色の網%を表示する表示手段と、複数のトーンカー
ブ係数により階調変換特性が規定される階調変換回路
と、前記入力手段によって指示されたサンプル点につい
て各色の出力網%が所望の網%値に修正された場合にお
いて、前記サンプル点の修正された網%の画像データが
階調変換回路に入力された場合に修正されるべきトーン
カーブ係数を選択すると共に、階調変換回路を含む画像
データを処理する回路系の総合入出力特性から前記選択
されたトーンカーブ係数について前記修正後の出力網%
を達成するためのトーンカーブ係数を所定の演算によっ
て求める手段とを備えることを特徴とする。
示装置の所定の領域に表示される。表示されている画像
の所望の位置のサンプル点を指示すると、所定の領域に
当該サンプル点のY,M,C,Kの出力網%が表示され
る。そして、メニューからカラーコレクション係数設定
を選択して所望のサンプル点の網%を変更すると、変更
された出力網%を達成するカラーコレクション係数が求
められる。
を選択して所望のサンプル点の網%を変更すると、変更
された出力網%を達成するトーンカーブ係数が求められ
る。
まず、本発明が適用される画像処理装置の概略構成及び
その動作について説明する。図1は本発明が適用される
画像処理装置の外観構成を示す図であり、中央部に原稿
画像を読み取って画像処理する、平面型スキャナを備え
る入力スキャナ100を有し、入力スキャナ100の上
部には、カラー原稿を収納した原稿カセットを挿入する
ためのカセット挿入口101が設置されている。入力ス
キャナ100に近接して配置された本体200のデスク
201の上には、データ入力装置としてオペレータが操
作して必要なデータ、指令等を入力するキーボード20
2及びマウス203が置かれており、デスク201の上
には必要な情報及び原稿画像を画面分割で表示するため
のCRT204が設けられている。また、入力スキャナ
100で読み取られた画像データに基づいて網掛けフィ
ルムを出力する出力機500が入力スキャナ100に近
接して設置され、更に出力機500から出力された製版
用フィルムを現像する自動現像機600が設けられてい
る。なお、各装置の配置は図1に限定されるものではな
いことは当然である。
処理部の電気的なブロックの構成を示す図である。入力
スキャナ100で得られたR,G,Bの3色の画像デー
タはデジタル化されて画像処理部10に導かれ、まず入
力補正手段1に入力される。入力補正手段1では、ゲイ
ン及びオフセットの補正、あるいは、例えば特開平2-17
9069号公報に示されるような、CCD等のラインセンサ
における画素毎の特性の違いの補正等が行われる。入力
補正された画像データは次に前処理手段2に入力され、
ノイズ低減のための平均化処理、及び、例えば特公平1-
41060号公報に示されている中性濃度変換処理等の所定
の処理が施された後、画像メモリ3に格納されると共
に、画像処理手段4に入力される。画像処理手段4で
は、R,G,BからY,M,Cへの変換、更にY,M,
CからY,M,C,Kへの変換、色修正、階調調整、U
CR処理、指定された倍率への拡縮処理、Y,M,C,
Kの濃度値からクウォンタムレベル(QL)への変換等
の種々の画像処理を行う。そして、このような画像処理
が施された画像データは出力機500に入力される。
動作の制御を行い、トリミング範囲、倍率、原稿角度等
の設定された画像読み取り条件から制御手段5によって
計算された動作パラメータが転送される。これにより、
入力スキャナ100は原稿を指定された原稿角度にセッ
トし、設定されたトリミング範囲を設定された倍率で読
み取る。入出力制御手段7はCRT204の表示制御、
及びキーボード202、マウス203から入力されるデ
ータを受け付けて制御手段5に送る処理を行う。
正手段1、前処理手段2、画像メモリ3、画像処理手段
4、メカ制御手段6、入出力制御手段7の動作を統括し
て管理すると共に、後述するように、ハイライト及びシ
ャドウの網%設定値、カラーコレクション係数の設定及
び階調変換のトーンカーブの設定のための処理を行うも
のである。
ある。なお、図3は本発明の特徴とする部分を示す図で
あり、その他の回路を必要に応じて配置することができ
ることは当業者に明らかである。図3において、入力濃
度データC,M,Yは正規化手段10に入力される。正
規化手段10は、制御手段5から供給されるユーザが設
定したハイライト(HL)及びシャドウ(SH)の濃度
と、基準となるべく予め設定されている内部HL濃度
値、内部SH濃度値を用いて図4に示す一次変換テーブ
ルを作成し、入力濃度を内部濃度に正規化してカラーコ
レクション部11に出力する。
Y,M,Cの中の最小濃度値を選択してBSCALE
1,BSCALE2に出力すると共に、制御手段5から
供給されるカラーコレクション係数を用いて、入力され
るY,M,Cに対して色修正を行い、更に、BSCAL
E2の出力であるK版量(反射END)を修正する信号
AK を出力する。ここで、カラーコレクションの方式と
しては、本出願人が先に特開平1-237144号公報で提案し
た方式を用いる。その概略は次のようである。制御手段
5からは下記の(1)式に示されるようなカラーコレク
ション係数が供給されている。
版pに係わる係数である。まずカラーコレクション部1
1は、入力されるY,M,Cの濃度DY,DM,DCを比較
し、下記(2)式に示すようにi,j,kをY,M,C
の色版の一つに対応させる。
る色修正量△i,△j,△k,△Kを求め、更に(4)
式によりDi′,Dj′,Dk′及びAK を求める。Di′,
Dj′,Dk′はY,M,Cの出力濃度の何れかに対応す
るものである。
であり、Di,Dj,Dk は入力濃度を示す。また、(4)
式中の 128及び32という定数は入出力のスケール及び色
修正量のスケールを合わせるために用いた定数であり、
本発明にとって本質的な事項ではないものである。以下
の式における係数についても同様である。
コレクション部11から出力された最小濃度データを取
り込んで、このグレー成分に対してK版に置き換えるべ
き置換量(反射END)を出力するもので、それぞれル
ックアップテーブル(以下、LUTと称す)で構成され
る。BSCALE1とBSCALE2のLUTは同じも
のでも、異なっていてもよいが、ここでは理解を容易に
するために同じLUTを有するものとする。
Y,M,Cは、次に階調変換部12に入力され、制御手
段5から供給されるトーンカーブにより所定の階調変換
が施されてUCR処理部15に入力される。UCR処理
部15は、階調変換部12の出力と、BSCALE1の
出力とを取り込み、制御手段5から供給されるUCR強
度に基づいてUCR処理を行うものである。UCR処理
部15の出力及び加算器17で信号AK が加算されたK
は共にD−%変換部16に入力される。D−%変換部1
6は、制御手段5から供給される濃度−網%変換テーブ
ルに基づいて、入力されるY,M,C,Kの濃度を網%
に変換して出力するものである。D−%変換部16の出
力は、網%をクウォンタムレベル(QL)に変換する回
路(図示せず)に入力され、最終的に得られたQL値が
出力機500に供給される。なお、網%をQLに変換す
るテーブルは出力機500に固有のテーブルである。
概略の構成及び動作について説明したが、次に、本発明
の特徴とする網%設定、カラーコレクション係数の設
定、トーンカーブの設定のための処理について説明す
る。
期画面が表示されている状態で原稿を原稿カセットに装
填し、カセット挿入口101から入力スキャナ100に
セットしてプリスキャン開始のメニューを選択すると、
この情報は制御手段5の制御の基にメカ制御手段6から
入力スキャナ100に転送され、これにより入力スキャ
ナ100はプリスキャンを開始する。そして、入力スキ
ャナ100から出力された画像データは入力補正手段
1、前処理手段2でそれぞれ所定の処理が施された後
に、一旦画像メモリ3に書き込まれる。
T204にはプリスキャンが実行されている旨のメッセ
ージが表示される。プリスキャンが終了するとセットア
ップ開始のための画面が表示され、その画面でセットア
ップ開始のメニューを選択すると、画像メモリ3の内容
が読み出され、プリスキャン時に書き込まれた画像デー
タが入出力制御手段7のフレームメモリに書き込まれ、
CRT204の画面には原稿画像及び所定のメニューが
表示され、そのメニューの中から網%設定のメニューを
選択すると、例えば図5Aに示すような画面が表示され
る。画面は、画像表示領域イと、メニュー表示領域ロ及
びパラメータ表示領域ハに分割され、パラメータ表示領
域ハには、選択されたメニュー、この場合は網%設定の
パラメータが表示される。図5Aでは、22にはHL点
及びSH点のY,M,Cの設定濃度が表示され、また、
20にはHL点の濃度におけるY,M,C,Kのディフ
ォルトの網%が表示され、同様に21にはSH点の濃度
におけるY,M,C,Kのディフォルトの網%が表示さ
れている。
ス203で指示すると、指示された点の出力網%が計算
され、図中の24で示す領域に表示される。その例を図
5Bに示す。図5Bでは画像中の「1」で示される点の
Y,M,C,Kの網%は、それぞれ80%,79%,88%,
60%であり、「2」で示される点のY,M,C,Kの網
%は、それぞれ62%,58%,50%,37%である。
ように行われる。正規化手段10、カラーコレクション
部11、階調変換部12、BSCALE1,BSCAL
E2,UCR処理部15及びD−%変換部16の各部の
入出力特性はある関数で表すことができ、カラーコレク
ション係数、トーンカーブ、濃度−網%変換テーブルに
それぞれ適当なテーブルをセットすることで当該関数の
全ての係数が一義的に決定される。ここでは理解を容易
にするために、全てに対してディフォルトのテーブルを
セットするものとする。従って、制御手段5は、サンプ
ル点のY,M,Cの濃度をこれらの関数に代入すること
でD−%変換部16の出力網%を計算するのである。
に変更したい場合には、領域24に表示されている網%
値を直接書き換える。例えば、いま図5Bの画面におい
てサンプル点1の網%を書き換える場合には、サンプル
番号「1」をマウス203でピックする。これによりサ
ンプル点1が選択され、網%の書換えが可能となるの
で、キーボード202から所望の網%値を入力すること
ができる。このようにして網%の書換えが行われた後
に、計算ボタンがピックされると、制御手段5は、網%
設定処理を開始する。この網%設定処理は、最終的には
書き換えられた網%を達成する濃度−網%変換テーブル
を作成することにあり、更に、当該新たに作成された濃
度−網%変換テーブルに基づいて、HL点におけるY,
M,C,Kの網%もしくはSH点におけるY,M,C,
Kの網%を再度計算し直して、その結果を領域20もし
くは21に表示する。
段5は、現在D−%変換部16に設定されているテーブ
ルを所定のメモリに格納する。これは図5Bの画面で取
消ボタンが選択された場合に元の状態に復帰させるため
である。次ぎに、指定されたサンプル点がHL領域に属
するか、SH領域に属するかを判断する。例えば、正規
化手段10の出力をPY,PM,PCとし、HL領域を定め
る閾値PH 及びSH領域を定める閾値PS を用いること
により、 Max(PY,PM,PC)≦PH …(5) の場合にはサンプル点はHL領域に属するものとし、 Min(PY,PM,PC)≧PS …(6) の場合にはサンプル点はSH領域に属するものとし、
(5)式も(6)式も満足しない場合には修正範囲外と
してエラーとする。
について、当該処理の概念を示す図6を参照して説明す
る。図6Aにおいて30は濃度−網%変換の標準テーブ
ル(TDPX)を示し、31は濃度−網%変換のディフォル
トのテーブルを示す。従って、図5Bの20に表示され
る網%はHLPXであり、21に表示される網%はSHPXであ
り、24の領域に表示される網%は31のテーブル上の
サンプル点における値である。そして、まず、標準テー
ブルを用いて、サンプル点の濃度から出力網%を求め、
これをVPX とする。即ち、ディフォルトはユーザの嗜好
が取り入れられたものであるので、標準テーブル上での
サンプル点の出力網%を求めるのである。また同様にし
て、標準テーブル上でのSH点及びHL点の出力網%を
求め、それぞれSPSHX,SPHLXとする。
して12ビットで表すものとすると、図5Bの画面で修
正された後の網%の値QX′(X=Y,M,C)(%)を、1
2ビットで表す。このとき出力をポジで行うように設定
されている場合には 32×QX′+448 の計算を行い、またネガ出力が設定されている場合には 3648−32×QX′ の計算を行って値を求め、これをVPX′とする。これに
よって、図6の点Qで示すように、サンプル点における
網%値(12ビット表現)を求めることができる。
明らかなように、標準テーブルとディフォルトテーブル
との関係、及びディフォルトテーブルのHL点における
網%の移動の関係を総合して一次変換で表す場合の傾き
とオフセットを示している。従って、図6Bに示す一次
変換式を用いることにより、標準テーブルから、図5B
の画面で修正した網%を達成する新たなテーブル32に
変換することができる。即ち、制御手段5は、標準テー
ブルを用いてそれぞれの入力濃度に対する出力網%を求
め、次いで当該出力網%を図6Bの一次変換式を用いて
新たな出力網%を計算する。但し、この場合にはHL領
域が修正されているから、SH点は図6Aの点Pに固定
したままとする。これによって図6Aの32で示す網%
修正後の変換テーブルが得られ、制御手段5は得られた
変換テーブルをD−%変換部16にセットする。
式の計算を行い、得られるHLPX′を図5Bの領域20に
表示する。 HLPX′=p×SPHLX +q …(9) (9)式で求められるHLPX′が、上記のようにして変更
された濃度−網%変換テーブルにおけるHL点の出力網
%を示すことは明らかである。以上の処理を全てのX、
即ちY,M,Cについて行う。サンプル点がSH領域に
属する場合にも上記の処理が実行される。但しこの場合
にはHL点を固定してSH側の網%の設定値を計算する
ことは当然である。K版についても上記の処理が実行さ
れる。以上の処理が行われることによって、画像中の所
望の点の網%を修正するだけで、自動的に、当該修正網
%を実現できる濃度−網%変換テーブルを得ることがで
きる。
る。網%の設定と同様に、メニュー表示領域ロからカラ
ーコレクション係数設定のメニューを選択し、画像のサ
ンプル点を選択すると図7に示すような表示が行われ
る。図7において、パラメータ表示領域ハの領域36に
は、上述したように各サンプル点の濃度に基づいて計算
された出力網%が表示されている。また、後述する処理
により新たに設定されたカラーコレクション係数の値を
表示するために領域35が用意されている。この領域3
5に表示されるカラーコレクション係数値は上記(1)
式に示す各係数の値であることは明らかである。
様に所望のサンプル点の網%を変更し、計算ボタンを選
択すると、制御手段5はカラーコレクション係数設定処
理を実行する。この処理の目的は、図7の画面で変更さ
れた網%値を実現するためのカラーコレクション係数を
求め、当該係数をカラーコレクション部11にセットす
ると同時に、求めた係数値を図7の領域35に表示する
ことにある。
る。まず、最初に制御手段5は、図7の画面で取消ボタ
ンが選択されたときに元の状態に復帰できるように、現
在カラーコレクション部11に設定されているカラーコ
レクション係数を所定のメモリに格納する。そして、い
ま、選択されたサンプル点の濃度の正規化手段10の出
力をP(PY,PM,PC )とし、カラーコレクション部1
1の入出力を定める関数をF、階調変換部12の入出力
を定める関数をG、UCR処理部15とD−%変換部1
6を含めた部分の入出力を定める関数をHとすると、選
択されたサンプル点の網%Q(QY,QM,QC,QK)は、 Q=H(G(F(P))) …(10) で求めることができ、これで求められた値が図7の領域
36に表示されている。なお、BSCALE1及びBS
CALE2の入出力を定める関数は、関数Gまたは関数
Hに含まれているものとする。なお、このときカラーコ
レクション部11、階調変換部12、D−%変換部16
にはそれぞれ適当なテーブルがセットされていることは
当然である。
変更されたとすると、カラーコレクション部11の関数
Fは、次の(11)式を満足するF′に変更されなけれ
ばならないことになる。 Q′=H(G(F′(P))) …(11) 従って、変更された網%を達成するカラーコレクション
係数を得るためには、まずF′(P)の値を求めること
が必要である。関数Hと関数Gの逆関数が既知であれば
F′(P)を求めることは容易であるが、これらの逆関
数を一意的に求めることは非常に困難であるので、次の
ような手法を採用する。
る。そこで、いま例えば図7の画面で、あるサンプル点
のシアンの網%がC0 からC0′(>C0)に増加された
場合を例にとると、図8に示すように、F(P)Cの値
を所定のステップで増加させながら、出力網%の値がC
0′に一致するまで(10)式の演算を繰り返す。これ
により、F′(P)を求めることができる。なお、出力
網%がC0′に一致しない場合には、誤差が最小となる
値を採用する。網%が減少する方向に変更された場合も
同様にしてF′(PX )の値を求める。以上の処理を
Y,M,Cについて行う。
−%変換部16の中の加算器17の出力を網%に変換す
るテーブルの関数をBLとし、図7の画面でK版の網%
がK0 からK0′に変更されたとすると、この場合に
は、 K0′=BL(KEND+AK′) …(12) を満足するAK′を求めなければならない。しかし、B
Lの逆関数BL-1は当該テーブルを逆に参照すればよい
から容易に求めることができ、従って、AK′は、 AK′=BL-1(K0′)−KEND …(13) により簡単に求めることができる。なお、KENDはP
Y,PM,PC の最小値を入力としたBSCALE2の出力
の反射ENDである。以上の処理を全てのサンプル点に
ついて行う。
してカラーコレクション部11の出力がどれだけ変化す
る必要があるかが求められる。そのカラーコレクション
部11の出力の変化量△Fは、 △F=(F′(P)−F(P))×32 …(14) で与えられるが、変更された網%を実現するカラーコレ
クション係数を求めるためには、次ぎに、カラーコレク
ション係数をどれだけ変化させたときに△Fの変化量が
得られるかを求める必要がある。これは(3)式を用い
ることにより容易に求めることができる。即ち、(3)
式はカラーコレクション係数を与えたときの色修正量を
示す式であり、△Fはこの色修正量に対応するものであ
るから、次の式が成立することが分かる。
MAX,最小濃度のものがDMIN,中間濃度のものがDMID と
する。ここで、AX/U1,AX/U2,AK/U1,AK/U2は現在
のカラーコレクション係数、それに「′」を付したもの
は変更後のカラーコレクション係数、△AX/U1,△A
X/U2,△AK/U1,△AK/U2はカラーコレクション係数の
変更量を示し、U1,U2はそれぞれ(2)式のi及び
jの上にバーを付した記号で定まる色相を示す。
1)及びg(D2)は定数であるから△AX/U1と△AX/U2
を変数とする2元1次方程式である。従って、(15)
式を満足する△AX/U1と△AX/U2の組合せは無限に存在
するが、本発明では図9に示すように、原点から最短の
距離にある点Rを解とする。その解は次の式で与えられ
る。
あるが、サンプル点を二つとった場合には直線が2本作
成されるから、一般的には2本の直線の交点の座標を解
とするが、2本の直線が全く同じ方程式となる場合に
は、上述したように原点から最短の距離にある点を解と
し、2本の直線が平行になる場合には解を求めることは
できないので、エラーとする。
に(16)によりK版について同じ処理を行う。このよ
うにして得られた値はカラーコレクション係数の変化量
であるが、これにより新たなカラーコレクション係数を
求めることができることは明らかであり、制御手段5は
求めたカラーコレクション係数をカラーコレクション部
11にセットすると共に、その値を図7の画面のパラメ
ータ表示領域ハの領域35に表示する。以上の処理が行
われることにより、本発明においては、画像上の所望の
サンプル点の網%を変更するだけで、当該網%の変更を
実現できるカラーコレクション係数を得ることができ
る。
の設定と同様に、メニュー表示領域ロからグラデーショ
ンのメニューを選択し、画像のサンプル点を選択すると
図10に示すような表示が行われる。図10において、
パラメータ表示領域ハの領域40には、上述したように
各サンプル点の濃度に基づいて計算された出力網%が表
示されている。また、後述する処理により新たに設定さ
れたトーンカーブ係数の値を表示するために領域41が
用意されている。トーンカーブ係数は、Y,M,C,K
の各色版についてそれぞれHL領域係数gCH,gMH,g
YH,gKH、MID(ミドル)領域係数gCM,gMM,
gYM,gKM、SH領域ノ係数gCS,gMS,gYS,gKSの
12個の係数が設定される。なお、図3において階調変
換部12ではY,M,Cに対して行うようになってお
り、これに関するトーンカーブ係数は9個、K版のトー
ンカーブ係数はBSCALE2に設定するテーブルを調
整するために用いる。なお、図10にある「All」は
Y,M,C全てに等量の効果を与えるように働くパラメ
ータである。
同様に所望のサンプル点の網%を変更し、計算ボタンを
選択すると、制御手段5はトーンカーブ設定処理を実行
する。トーンカーブは、後述するようにトーンカーブ係
数に基づいて作成される。従って、この処理の目的は、
まず、図10の画面で変更された網%値を実現するため
のトーンカーブ係数を求め、その係数値を図10の領域
41に表示すると共に、得られたトーンカーブ係数に基
づいてトーンカーブを作成し、Y,M,Cについては階
調変換部12に、KについてはBSCALE2にセット
することにある。
る。まず、最初に制御手段5は、図10の画面で取消ボ
タンが選択されたときに元の状態に復帰できるように、
現在のトーンカーブ係数を所定のメモリに格納する。そ
して、いま、選択されたサンプル点の濃度の階調変換部
12への入力値Xi(X=Y,M,C)がHL領域に属
するか、MID領域に属するか、SH領域に属するかを
判断する。この判断は例えば、HL領域の上限値Gh 、
SH領域の下限値Gs を用いて、Xi <Gh の場合には
HL領域にあると判断し、Xi >Gsの場合にはSH領
域にあると判断し、Gh ≦Xi ≦Gs の場合にはMID
領域にあると判断することによって行う。
とすると、制御手段5は、HL領域係数の修正処理を開
始するが、いま濃度域で連続的な修正計算を行うことを
考慮すると、一般にHL領域とMID領域とは完全に区
別されるものではなく、その一部を重ねる、つまりHL
領域に属する場合であってもHL領域係数のみを変更す
るのでなく、MID領域係数も合わせて変更するように
する。具体的には、HL領域にあると判断された場合に
は、当該入力濃度がどれだけMID領域側に寄っている
か、その重み付けによって行う。この重みwmは、例え
ば、Gh 及びMID領域の下限値Rh (<Gh )を用い
て、下記の式で求める。
はgXMを所定のステップで変化させながら出力網%を求
める計算を繰り返し、網%が図10の画面で変更された
網%に一致したとき、または変更された網%との誤差が
最小となる値が得られたときに計算を終了するが、この
とき、gXHを変化させて計算する回数とgXMを変化させ
て計算する回数を重みwmにより決定する。即ち、0 ≦
wm≦ 1の場合にはwmはRh とGh の内分点を意味す
るから、図11に示すようにRhとGh を2:3に内分
する場合には、wm=0.4 となり、10回計算するうち
に6回はgXHを変化させて計算するが、4回はgXMを変
化させて計算する。また、wm<0 の場合にはgXHを変
化させる計算だけを行う。なお、このような計算は各部
の入出力の関係を示す関数を用いて行うことができるこ
とは上述したところより明らかである。また、このとき
カラーコレクション部11、D−%変換部16には予め
それぞれ適当なテーブルがセットされていることは言う
までもない。以上の処理により、Xi がHL領域に属し
ている場合には、変更した網%を達成するHL領域係数
gXHまたはMID領域係数gXMが得られる。
場合も同様の処理が行われるが、MID領域に属すると
判断された場合には、MID領域係数を変化させながら
計算を行う。以上の処理を全てのX、即ちY,M,C,
Kについて行うことにより、変更された網%を実現する
トーンカーブ係数を得ることができる。制御手段5は、
このよにして得られたトーンカーブ係数を図10の値4
1に表示し、更にこれらのトーンカーブ係数に基づいて
トーンカーブを作成する。
れているが、ここでは本出願人が先に特開平1-222574号
公報で提案した方法を用いるものとする。その概略を図
12を参照して説明する。まず、図12Aに示す予め定
められている基本カーブS(i)(i=0〜1023)を時
計方向に45°回転すると同時に、x方向及びy方向にそ
れぞれ1/21/2に縮小する。これにより図12Bに示
す曲線S′(x)が得られる。次に、図12Bに示す曲
線に、それぞれ(19)式で与えられ、図12Cに示す
ようなHL修正カーブ45、MID修正カーブ46及び
SH修正カーブ47を加算する。
曲線の方程式は次の式で与えられる。 y=S(x)+k(gXH・yH(x)+gXM・yM(x)+gXS・yS(x)) …(20) 但し、kは定数である。そして、最後に(20)式で示
される曲線を反時計方向に45°回転すると共にX方向及
びY方向にそれぞれ21/2 倍し、更に(X,Y)の組に
直線補間を施し、X座標を整数化して最終的なテーブル
とする。
Kについて実行し、得られたトーンカーブを階調変換部
12にセットし、処理を終了する。以上の処理が行われ
ることによって、表示されている画像中の所望の点の網
%を変更するだけで自動的に、当該変更網%を達成する
トーンカーブを得ることができる。
明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の変形
が可能であることは当業者に明らかであろう。
よれば、ユーザは従来のように面倒な摘み調整は不要と
なるので、容易に、且つ短時間に所望の出力値を得るた
めの画像処理パラメータを設定することができる。その
結果、作業効率を大幅に向上させることができる。
を示す図である。
なブロックの構成を示す図である。
る。
示す図である。
示す図である。
るための図である。
の画面表示の例を示す図である。
を説明するための図である。
方法を説明するための図である。
示の例を示す図である。
ための図である。
図である。
4…画像処理手段、5…制御手段、6…メカ制御手段、
7…入出力制御手段、10…正規化手段、11…カラー
コレクション部、12…階調変換部、15…UCR処理
部、16…D−%変換部、202…キーボード、203
…マウス、204…CRT。
Claims (4)
- 【請求項1】色変換特性を規定する複数のカラーコレク
ション係数を求める画像処理方法であって、指示された
サンプル点について各色の出力網%が所望の網%値に修
正された場合において、その修正後の出力網%を達成す
るカラーコレクション係数を求める画像処理方法におい
て、 前記サンプル点の修正された網%の画像データがカラー
コレクション演算部に入力された場合に修正されるべき
色相を選択すると共に、カラーコレクションを行う回路
を含む画像データを処理する回路系の総合入出力特性か
ら前記修正後の出力網%を達成するためのカラーコレク
ションを行う回路の新たな入出力特性を求め、当該カラ
ーコレクションを行う回路の新たな入出力特性を実現す
る前記選択された色相のカラーコレクション係数を所定
の演算によって求めることを特徴とする画像処理方法。 - 【請求項2】入力手段と、 画像を表示すると共に、表示された画像上で入力手段に
よって指示されたサンプル点、及び当該サンプル点の各
色の網%を表示する表示手段と、 複数のカラーコレクション係数により色変換特性が規定
されるカラーコレクション回路と、 前記入力手段によって指示されたサンプル点について各
色の出力網%が所望の網%値に修正された場合におい
て、前記サンプル点の修正された網%の画像データがカ
ラーコレクション回路に入力された場合に修正されるべ
き色相を選択すると共に、カラーコレクション回路を含
む画像データを処理する回路系の総合入出力特性から前
記修正後の出力網%を達成するためのカラーコレクショ
ン回路の新たな入出力特性を求め、当該カラーコレクシ
ョン回路の新たな入出力特性を実現する前記選択された
色相のカラーコレクション係数を所定の演算によって求
める手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項3】階調変換特性を規定する複数のトーンカー
ブ係数を求める画像処理方法であって、指示されたサン
プル点について各色の出力網%が所望の網%値に修正さ
れた場合において、その修正後の出力網%を達成するト
ーンカーブ係数を求める画像処理方法において、 前記サンプル点の修正された網%の画像データが階調変
換演算部に入力された場合に修正されるべきトーンカー
ブ係数を選択すると共に、階調変換を行う回路を含む画
像データを処理する回路系の総合入出力特性から、前記
選択されたトーンカーブ係数について前記修正後の出力
網%を達成するためのトーンカーブ係数を所定の演算に
よって求めることを特徴とする画像処理方法。 - 【請求項4】入力手段と、 画像を表示すると共に、表示された画像上で入力手段に
よって指示されたサンプル点、及び当該サンプル点の各
色の網%を表示する表示手段と、 複数のトーンカーブ係数により階調変換特性が規定され
る階調変換回路と、 前記入力手段によって指示されたサンプル点について各
色の出力網%が所望の網%値に修正された場合におい
て、前記サンプル点の修正された網%の画像データが階
調変換回路に入力された場合に修正されるべきトーンカ
ーブ係数を選択すると共に、階調変換回路を含む画像デ
ータを処理する回路系の総合入出力特性から前記選択さ
れたトーンカーブ係数について前記修正後の出力網%を
達成するためのトーンカーブ係数を所定の演算によって
求める手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09584498A JP3174814B2 (ja) | 1998-04-08 | 1998-04-08 | 画像処理方法及び画像処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3009556A Division JP2815715B2 (ja) | 1991-01-30 | 1991-01-30 | 画像処理方法及び画像処理装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH10322551A true JPH10322551A (ja) | 1998-12-04 |
JP3174814B2 JP3174814B2 (ja) | 2001-06-11 |
Family
ID=14148694
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP09584498A Expired - Lifetime JP3174814B2 (ja) | 1998-04-08 | 1998-04-08 | 画像処理方法及び画像処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3174814B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0978996A3 (en) * | 1998-08-04 | 2002-04-17 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Apparatus for displaying tone curve and apparatus for adjusting tone curve |
US7369285B2 (en) | 2000-01-26 | 2008-05-06 | Fujifilm Corporation | Method of processing image |
JP2011062921A (ja) * | 2009-09-17 | 2011-03-31 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置およびプログラム |
-
1998
- 1998-04-08 JP JP09584498A patent/JP3174814B2/ja not_active Expired - Lifetime
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EP0978996A3 (en) * | 1998-08-04 | 2002-04-17 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Apparatus for displaying tone curve and apparatus for adjusting tone curve |
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