JPH10322364A - Atmスイッチ - Google Patents

Atmスイッチ

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JPH10322364A
JPH10322364A JP6810398A JP6810398A JPH10322364A JP H10322364 A JPH10322364 A JP H10322364A JP 6810398 A JP6810398 A JP 6810398A JP 6810398 A JP6810398 A JP 6810398A JP H10322364 A JPH10322364 A JP H10322364A
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memory
cells
access
cell
timing
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JP6810398A
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English (en)
Inventor
Norihiko Moriwaki
紀彦 森脇
Kenichi Sakamoto
健一 坂本
Akio Makimoto
明生 牧本
晶彦 ▲高▼瀬
Masahiko Takase
Kazumasa Yanagisawa
一正 柳沢
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Use Of Switch Circuits For Exchanges And Methods Of Control Of Multiplex Exchanges (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ATMスイッチのセルバッファとしてDRAM
を使用した場合に生じる、メモリアクセス時間とデータ
出力遅延時間のばらつきを吸収したスループットの高い
大容量のATMスイッチを提供する。 【解決手段】セルを蓄積するDRAMを用いた第1のメ
モリ(320)と、セルを第1のメモリへの入力前に一
時蓄積交換するSRAMを用いた第2のメモリ(32
0)と、第1のメモリと第2のメモリの書き込みと読み
出しのアドレスとタイミングを生成する制御回路(30
0)とでATMスイッチ(1)を構成し、制御回路が、
第1のメモリのアクセスアドレスに基づくアクセス時間
もしくは遅延時間のばらつきに対応した第2のメモリの
読み出しのアドレスとタイミングと第1のメモリの書き
込みアドレスとタイミングを出力して第2のメモリで一
旦蓄積交換したセルを第1のメモリで蓄積してから交換
先の出力回線に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、広帯域通信に好適
な非同期転送モード(以下、ATMと称する)のセルを
交換するATMスイッチの構成に係わる。
【0002】
【従来の技術】ATM通信網構築のために、 様々なタ
イプのATMスイッチの開発が進められている。ATM
スイッチは、ATMセルをバッファメモリ(セルバッフ
ァメモリ)に一旦蓄積することでセルの交換を行うもの
で、オーム社刊「B−ISDN絵とき読本」(1993
年1月刊行)の74〜75頁に記載されたように、セル
バッファメモリの使い方に対応したタイプの異なるAT
Mスイッチが提案されている。このなかでも、特開平2
−1669号公報に示されたような、出力方路ごとのバ
ッファを共通的に使用する共通バッファ形のATMスイ
ッチが広く使用されている。
【0003】ATMスイッチとしては、セルを蓄積する
セルバッファメモリと、セルをセルバッファメモリに振
り分けたり、同一の宛先に出力されるセル同士の衝突を
避けタイミング調整等を行う制御回路と備える構成のも
ので、セルバッファメモリとしては、制御回路が簡単に
構成でき取り扱いが容易なSRAM(StaticRa
ndom Access Memory)を用いるもの
が一般的であり、制御回路等を備えたLSIに外付けの
SRAMを接続してスイッチを構成する。また、超LS
Iデバイス技術の発展に伴い、LSI内部にSRAMを
配置したスイッチを実現することも可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、ATM通信網に
おいては、データ系のバースト性の高いトラヒックが増
大しており、ATMスイッチとして、バースト性入力に
よるセルロスに耐えることが可能なセルバッファメモリ
できるだけ多く備えたスループットの高い大容量のスイ
ッチの実現が望まれている。この大容量スイッチをLS
I外付けのバッファメモリ実現しようとすると、RAM
のアクセス速度やLSIとRAMの入出力ピンの本数が
スループットの制約となる。また、メモリ内蔵の場合
は、LSI内部のおけるRAM実装可能面積が限られて
いるために、大容量のSRAMを用いたセルバッファを
実現することが難しい。これを解決するために、SRA
Mの代わりにメモリの構造が簡単で実装面積が小さいD
RAM(Dynamic Random Access
Memory)を大容量セルバッファ用RAMとして
LSIに内蔵することが考えられる。
【0005】DRAMは、培風館刊「超LSIメモリ」
(1994年11月刊行)の101〜110頁に記載さ
れているように、複数個のメモリ素子がカラム方向とロ
ー方向にマトリクス状に配置されたバンクを複数個集め
て構成したもので、カラム、ロー、バンクの3つのパラ
メータによりアドレスを選択してデータの書き込みと読
み出しを実行する。バンクとローが同一で、カラムを変
化させるアクセス形態をカラムアクセス、カラムとロー
にかかわらずバンクを変化させるアクセス形態をバンク
アクセス、また、カラムにかかわらず同一バンクでロー
を変化させるアクセス形態をローアクセスと呼ぶ。DR
AMはこれらのアクセス形態により、アクセス時間とデ
ータの出力時間に変化が生じる性質(異方性と称する)
を有する。
【0006】具体的には、アクセス時間でみると、カラ
ムアクセスとバンクアクセスは高速アクセスが可能であ
るが、ローアクセスは、これらのアクセスと比較して数
倍のアクセス時間を要する。また、カラムアクセスは、
アクセスされたアドレスに対して、高速データ出力が可
能であるが、バンクアクセスとローアクセスはカラムア
クセスと比較してデータの出力に数倍の時間がかかる。
さらに、すべてのアクセス形態において、リードアクセ
スのデータ読み出し時間は、ライトアクセスのデータ書
き込み時間より時間がかかる。
【0007】すなわち、DRAMは、連続アドレスリー
ド動作やライト動作など連続的なカラムアクセスにより
データの書き込みと読み出しを行う場合に最速の連続ア
クセスが可能となり高スループットが実現できる。つま
り、計算機システム等情報処理装置において、画像デー
タや計算機システムのファイルデータ等、多量のデータ
をバースト的にメモリに書き込み(連続アドレスライ
ト)、これを必要な時まで記憶し、必要な時にデータを
バースト的にメモリから読み出す(連続アドレスリー
ド)、というバースト的なデータの入出力を高速に実行
して記憶しておくのに好適なメモリである。一方、先に
説明した異方性のために、3つのアクセス形態がランダ
ムに発生する、すなわち、データのリード動作やライト
動作時のアドレス指定がランダムに発生するような使用
方法では、アクセス時間遅延とデータ出力時間遅延が異
なるため高スループットが期待できない。また、DRA
Mの構成特有の電気的特性で時間が経過するとデータが
消失するので、これを防止するために専用タイミングを
与えるデータリフレッシュの実行も必要である。
【0008】ATMスイッチに用いるセルバッファメモ
リは、複数の入力回線のそれぞれから、複数個のセルが
断続的かつ非同期に入力されて来たものを、それぞれの
セルの宛先となる出力回線に振り分け交換するものであ
る。具体的には、複数の回線から次々に入力されてくる
セルをセルバッファメモリの宛先に対応するアドレスに
振り分けて書き込み、一時蓄積されたセルを、出力回線
のスループットに合うような時間間隔で、宛先である出
力回線に次々と読み出すメモリである。そして、スイッ
チに次々と入力されてくる複数のセルのそれぞれの宛先
(交換先)は、スイッチ自身が決めるものではなく、発
信側が通信を行いたい相手を指定することで決まるもの
でランダムである。また、セルの到着間隔や時間も非同
期で回線のトラヒック特性に依存するのでランダムであ
る。
【0009】すなわち、セルバッファメモリでは、複数
の回線のそれぞれから入力される複数のセルを交換する
ために、ランダムな宛先を持つセルの入出力によるラン
ダムアドレスアクセスが断続的に実行されることにな
る。しかも、セルバッファメモリにおけるセル入出力タ
イミングとアドレスがランダムな状態は、スイッチ外部
のランダムなトラヒック状態により変動するものであ
り、予めセルバッファメモリの入出力において所定の規
則を定めて制御しても、スイッチを使用する通信網の状
態によって変わってしまう。
【0010】上述したような特性を有するセルバッファ
メモリとしてDRAMを使用すると、先に説明した3つ
のアクセス形態がランダムに生じてしまうので、異方性
がネックとなり、DRAMの最長のアクセス時間と最長
のデータ入出力遅延を考慮したタイミングでのセルの交
換を行わないと、セルの交換が間に合わなくなりセルロ
スが発生する可能性がある。このセルロスを避けるため
スイッチング速度と回線容量を落とせばスループットが
低下してしまう。また、セルの入出力がほぼ連続的に実
行される状態において、データリフレッシュ動作を適当
な間隔で行うためには、更にスループットに制限を与え
ることになる。
【0011】具体的には、現状のDRAMの最長のアク
セス時間と最長のデータ入出力遅延時間を考慮したスイ
ッチング速度は、SRAMの10数分の1程度であり、
高スループットの要求されるATMスイッチのセルバッ
ファメモリとして単純にDRAMを使用することは困難
である。
【0012】本発明の目的は、上記課題を解決して、大
容量でスループットが高くセルロスが発生しにくいAT
Mスイッチを提供することである。具体的には、ATM
スイッチのセルバッファメモリとしてDRAMを使用し
た、大容量でスループットの高いセルロスが発生しにく
いATMスイッチを提供することにある。
【0013】また、DRAMのアクセスアドレスに起因
するアクセス時間や遅延時間のばらつきを吸収する手段
と方法を提供し、この手段と方法を備えたDRAMを使
用した大容量でスループットの高いセルロスが発生しに
くいATMスイッチを提供することにある。より具体的
には、DRAMメモリのランダムライトアクセスに起因
するアクセス時間とデータ書き込み時間のばらつきを吸
収する手段と方法を提供すること、さらにこの手段と方
法を用いた大容量でスループットの高いセルロスが発生
しにくいATMスイッチを提供することを目的とする。
また、DRAMメモリのランダムリードアクセスに起因
するアクセス時間とデータ読み出し遅延のばらつきを吸
収する手段と方法を提供すること、さらにこの手段と方
法を用いた大容量でスループットの高いセルロスが発生
しにくいATMスイッチを提供することを目的とする。
【0014】さらに、本発明の別の目的は、DRAMを
セルバッファメモリとして使用する場合に必要な、保持
されているデータをリフレッシュするタイミングを与え
る手段を提供し、ATMスイッチのセルバッファメモリ
としてDRAMを使用する場合でも、リフレッシュ動作
を確実に実行させ、セルロスが発生しないスループット
の高い大容量のATMスイッチを提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では、ATMセルを複数の入力回線から入力し
て複数の出力回線のいずれかに交換出力するATMスイ
ッチを、セルを蓄積するDRAMを用いた第1のメモリ
と、入力されたセルを第1のメモリへの入力前に交換
(一時蓄積)するSRAMを用いた第2のメモリと、第
1のメモリと第2のメモリの書き込みと読み出しのアド
レスとタイミングを生成する制御回路とで構成した。そ
して、制御回路が、第1のメモリのアクセスアドレスに
基づくアクセス時間もしくは遅延時間のばらつきに対応
した第2のメモリの読み出しのアドレスとタイミングと
第1のメモリの書き込みアドレスとタイミングを生成す
ることで第2のメモリで交換したセルを第1のメモリが
さらに蓄積する構成とし、第1のメモリのアクセスアド
レスに基づくアクセス時間もしくは遅延時間のばらつき
を吸収するスループットの高い大容量のATMスイッチ
を実現した。
【0016】より具体的には、制御回路を、第1のメモ
リのアクセスアドレスを生成する第1のアドレス生成回
路と、第2のメモリのアクセスアドレスを生成する第2
のアドレス生成回路と、第2のメモリの空き状態を判定
する判定回路と、第1のアドレス生成回路の出力に基づ
き第1のメモリのアクセスアドレスに基づくアクセス時
間もしくは遅延時間のばらつきに対応した第1および第
2のアドレス生成回路の出力タイミングを生成するタイ
ミング回路とで構成し、第2のメモリで交換(一時蓄
積)したセルを第1のメモリに再度蓄積することで第1
のメモリのアクセスアドレスに基づくアクセス時間もし
くは遅延時間のばらつきを吸収するスループットの高い
大容量のATMスイッチを実現した。また、制御回路
が、第1のメモリのセル書き込みと第2のメモリのセル
読み出しを第2のメモリへのセル書き込み速度より速い
速度で行い、第1のメモリのアクセスアドレスに基づく
アクセス時間もしくは遅延時間のばらつきを吸収するよ
うに第2のメモリのセルを第1のメモリに転送制御する
ATMスイッチを構成した。
【0017】さらに、DRAMを用いた第1のメモリの
後段に高速ランダムリード/ライトアクセスが可能なS
RAMを用いた第3のメモリも備えることで出力回線へ
のセル出力ばらつきも吸収するATMスイッチを構成し
た。
【0018】また、DRAMを使用するので、蓄積した
セルが消失しないようリフレッシュ動作が実行できるよ
うに、制御回路にリフレッシュ回路も備え、第2のメモ
リのセルを第1のメモリに転送する空き時間にリフレッ
シュ動作を実行するように第1のメモリへのセル転送速
度を高めたATMスイッチとした。なお、ATMスイッ
チに定期的に入力されてくる空きセルは交換しないの
で、第1のメモリで定期的に入力される空セルのタイミ
ングを利用してリフレッシュ動作が行えるようにも構成
した。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明のATMスイッチは、AT
Mセルの交換を行うセルバッファメモリに大容量のDR
AMを採用するもので、連続的に入出力されるATMセ
ルの特性に起因するDRAMの異方性によるメモリアク
セス時間等のばらつき発生を吸収し、さらには、リフレ
ッシュ動作も確実に行うことでATMセルの消失を防止
するスループットの高い大容量ATMスイッチを提供す
るものである。以下、図面を用いながら本発明によるA
TMスイッチの構成と動作について詳細に説明する。
【0020】図1は、本発明のATMスイッチの構成例
を示したブロック構成図である。本発明のATMスイッ
チ1は、複数本(本実施例ではN+1本)の入力ハイウ
ェイ200〜20nのそれぞれから入力されるATMセ
ルをセルバッファ320に一旦蓄積して宛先となる出力
ハイウェイ210〜21nに交換出力するもので、入力
ハイウェイ200〜20nからのセルを一旦多重化する
セル多重部210と、ATMセルの蓄積を行うDRAM
を用いたセルバッファ部320と、入力されたセルを交
換(一時保持)してセルバッファ320へのセル入力タ
イミングを調整するSRAMを用いたセルバッファ部3
10と、スイッチ1全体の制御を行う制御部300とで
構成した。尚、本スイッチ1は、図示していない交換シ
ステムの入力回線インタフェース部等で、各入力ハイウ
ェイ200〜20nより入力されるセル300〜30n
の交換先を示すルーチングタグ300R〜30nRを予
め付与しておき、このルーチングタグ300R〜30n
Rに基づき制御部がセルを交換する構成とした。もちろ
ん、ATMセルのヘッダに元々含まれるセル識別子であ
るVCIやVPIを基に制御部が交換動作するものであ
っても構わない。
【0021】スイッチ1においては、各セルがセル多重
部210へ入力される前後にルーチングタグ300R〜
30nRが取り出され制御部300へ送られる。制御部
300は、このルーチングタグ300R〜30nRによ
り、各セルをSRAMセルバッファ310内に構成され
た所望の出力方路に該当するアドレスを備えたキューバ
ッファ310−0〜310−nへ交換(一時蓄積)す
る。さらに、後で説明するような異方性を吸収するタイ
ミングでDRAMセルバッファ320へセルを転送す
る。DRAMセルバッファ320に転送された各セル
は、キューバッファ320−0〜320−nのいずれか
で宛先に対応したアドレスのメモリに蓄積され、この蓄
積されたセルをDRAMセルバッファ320−0〜32
0−nから出力ハイウェイ211〜21nへ読み出す。
以上の動作でATMセルの交換が行われる。
【0022】上記のように構成したスイッチ1におい
て、入出力ハイウェイ(N+1)本の速度をVとすると
セル多重部出力後の速度は(N+1)V(260)とな
り、制御部300は、この(N+1)Vの速度でSRAM
セルバッファ310への書き込みを行う。SRAMセル
バッファ310からは、出力方路毎に独立して、DRAM
セルバッファ320へセル転送を行うが、異方性を吸収
するために、DRAMセルバッファ320へのセル書き
込み速度をα(N+1)V(ただし、α>1)とする(33
0)。具体的なαの値は、使用するDRAMのアクセス
の異方性を考慮した平均のアクセス速度が(N+1)Vと
なるようにαの値を決定する。従って、SRAMセルバ
ッファ310はDRAMのアクセスの異方性によって生
じるバーストを平滑化できる程度のバッファ量のみを持
てば良い。このように、本発明のスイッチによれば、大
容量セルバッファを実現するDRAMセルバッファに対
して、メモリアクセスのばらつきを吸収する時間だけセ
ルを保持させるための、わずかな容量のセル交換・蓄積
用SRAMをさらに備え、以下で説明するようなアドレ
ス付与とDRAMと連動した動作を行うだけでスループ
ットの高い大容量ATMスイッチが実現できる。尚、後
述するように、DRAMセルバッファへの書き込み速度
をα’(α’>α)とすることでDRAMのリフレッシ
ュタイミングを生成することが出来る。
【0023】先ず、DRAMセルバッファ320のアド
レスの与え方について説明する。図2と図3は、DRA
Mセルバッファの構成とアドレスの与えかたを説明する
図で、それぞれ書き込み側と読み出し側を示している。
DRAMセルバッファは、図2に示すように横方向アド
レスのカラム(Col)410、縦方向アドレスのロー
(Row)420を有する複数のバンク(Bank)4
00〜40mの集まりで構成される。そして、DRAM
セルバッファのライトアドレスの与え方は、図2の43
0に示すように、アクセスの異方性ができるだけ少なく
なるように、各出力方路に対応して入力するセルをカラ
ムアクセスとバンクアクセスの連続となるような与えか
たとする。ライトアクセスの速度は、上述したようにα
(N+1)Vで行う。また、各ライトアクセスのタイミン
グにおいて、転送元のSRAM310内の該当する出力
方路にセルが存在しない場合にはライトアクセスは行わ
れない。一方、DRAMセルバッファへのリードアドレ
スの与えかたは、図3に示すようにライトアドレスと同
じ順序440で与えるものとし、リードアクセスの速度
はV(周期は1/V)とする。このように、DRAMセ
ルバッファ320においては、ライトアクセスの1/α
(N+1)の割合でリードアクセスが行われる。
【0024】尚、上記のようなアドレスの与えかたを行
っても、先に説明したようなATMセルのトラヒックの
性質により連続的なアドレスアクセスによるセルの入出
力が保証されるものではない。また、ATMスイッチと
してDRAMを使用する場合には、次々に入力されたセ
ルを出力方路毎のキューバッファに書き込み、出力方路
のスループットに合うような所定のタイミングでセルを
各出力方路に読み出す動作を行うため、DRAMに対す
るライトアクセスのランダム性により、必ずライトアク
セスとリードアクセスが混在する。しかも、DRAMは
基本的に各メモリ素子のデータ入出力ポートが共通な1
ポートメモリ構成であるため、上記のように連続するラ
イトアクセスの途中でリードアクセスを行い、リードア
クセス後にライトアクセスを再開する場合には、アドレ
スの与え方は不連続となる。よって、DRAMで構成し
たセルバッファ320に対するアクセスが、DRAMの
カラムアクセス、ローアクセス、バンクアクセスにいず
れになるかを常に保証することは不可能であり、ランダ
ムなアクセスを有する形態となる。
【0025】図4と図5は、上述したDRAMセルバッ
ファ320におけるランダムなアクセス形態を説明する
説明図である。図4は、連続的なライトアクセスの途中
で、挿入されたリードアクセスが、カラムアクセスとなる
場合のアドレスシーケンス例100を示したもので、ス
イッチ1(DRAMセルバッファ320)に書き込まれ
たセルが比較的早く読み出される状態で生じる可能性が
あるケースである。同図において、t=0からt=3ま
では、連続アドレス000〜003を与えて、カラムア
クセスによるライトアクセスを行い、t=4で、アドレ
ス000を与えてリードアクセスを行っている。ここ
で、アドレス000は直前に与えたアドレス003とは
不連続であるが、同一バンク内のカラムアクセスとな
る。t=5において、アドレス004を与えてリードア
クセスが再開されるが、直前のアドレス000との関係
により、カラムアクセスとなる。このケースでは、基本
的にカラムアクセスなので高速アクセスが可能であるに
もかかわらす、途中のt=4にライト動作より時間のか
かるリード動作が入るため、t=5のタイミングでアド
レスA004に書き込むセルを、連続的な書き込みの場
合より待たせる必要があり、高速アクセスに制約が出て
しまう。また、図5は、連続的なライトアクセスが途中
の読み出し動作によりローアクセスとなる場合のアドレ
スシーケンス例110を示したもので、スイッチ1(D
RAMセルバッファ320)に書き込まれたセルが比較
的遅れて読み出される状態に生じる可能性があるケース
である。同図において、t=0からt=3までは、連続
アドレス01j〜112を与えて、カラムアクセスとバ
ンクアクセスによるライトアクセスを行い、t=4にお
いて、アドレス101を与えてリードアクセスを行って
いる。ここで、アドレス101は直前に与えたアドレス
112とは不連続であり、同一バンク内でローが異なる
アクセスとなるために、ローアクセスとなる。t=5に
おいて、アドレス113を与えてリードアクセスが再開
されるが、直前のアドレス101との関係により、再び
ローアクセスとなる。このケースでは、ローアクセスが
途中に入るので、DRAMの異方性によりアクセス時間
およびデータ入出力に長い時間がかかる。従って、t=
5のタイミングのようなライトとリードの切り替えタイ
ミングにおいては、セルの待ち合わせ時間がさらに増え
高速アクセスにさらに制約が出てしまう。そして、DR
AMセルバッファ320においては、これら図4と5で
示したような状況がランダムに発生する可能性がある。
【0026】本発明は、セルバッファ320の前にSR
AMセルバッファ310を備え、上記異方性を吸収して
大容量のDRAMをセルバッファとして使用ならしめる
スイッチであり、以下制御部300の構成と動作を中心
にスイッチ1の構成と動作をさらに詳細に説明する。
【0027】図6は、本発明のATMスイッチに備えた
制御部の構成を示すブロック構成図である。制御部30
0は、ルーティングタグ300R〜30nRに従いセル
の出力方路を解析するルーティングタグ解析部501と
DRAMセルバッファ320に対して、セル読み出しタ
イミングを与えるためのリードタイミングカウンタ51
0に、さらに、本発明のスイッチ1でセルの交換を行い
DRAMの異方性を吸収するSRAMセルバッファ31
0とDRAMセルバッファ320の書き込みならびに読
み出しを制御するR/W制御部520(520−0〜5
20−n)を備えた構成とした。
【0028】このR/W制御部520が、速度(N+1)
Vで入力してきたセルをルーティングタグ解析部501
からの情報に基づき、該当する出力方路のSRAMセル
バッファ310に一旦蓄積し、(N+1)Vより高速な速
度α(N+1)VでDRAMセルバッファにセルを転送す
るときには、DRAMメモリの異方性を吸収させるタイ
ミングでセルを待ち合わせて転送し、出力方路毎のDR
AMセルバッファ320の出力においては、リードタイ
ミングカウンタ510より指示されるタイミングに従っ
て、セルが速度Vで読み出せるように各メモリ(SRA
M310とDRAM320)を制御する。
【0029】図7は、R/W制御部の詳細な構成を示す
ブロック構成図である。本発明のATMスイッチ1の制
御に用いるR/W制御部520は、SRAMセルバッフ
ァ310の書き込みならびに読み出しアドレスを生成す
るWAカウンタ5211とRAカウンタ5212とを備
えたSRAMRA/WA生成部521と、SRAMセル
バッファ310における蓄積セル数をカウントするセル
カウンタ5221と、これに基づき、セル有無を判定する
判定回路5222とを備えたセル有無判定部522と、
DRAMセルバッファ320の書き込みならびに読み出
しアドレスを生成するWAカウンタ5231とRAカウ
ンタ5232とを備えたDRAMRA/WA生成部52
3と、DRAMセルバッファ320の前回のアクセスア
ドレスを記憶するアドレス保持回路5241と今回のア
クセスアドレスと前回のアクセスアドレスからDRAM
セルバッファ320の今回のアクセスがカラム/バンク
/ローアクセスのいずれかになるかを解析するアクセス
種別判定回路5242とアクセス種別によりアクセスタ
イミングを計算して異方性を吸収するようSRAMセル
バッファ310とDRAMセルバッファ320のアクセ
スタイミングを生成するタイミング生成回路5423と
を備えたアクセスタイミング生成部524とで構成し
た。
【0030】この構成において、SRAMセルバッファ
310のセル有無を(信号CLAV525)判定して、
DRAMセルバッファのアクセスアドレスを生成すると
共に、SRAMセルバッファ310の読み出しタイミン
グの調整(信号ENB)とDRAMセルバッファ320
の書き込みタイミングの調整とを行い、SRAMセルバ
ッファ310とDRAMセルバッファ320間のセル転
送を制御する。各セルバッファ310と320は、それ
ぞれSRAMRA/WA生成部521とDRAMRA/
WA生成部523が制御線550ならびに540を介し
て出力したアドレス等のメモリ制御信号によって動作す
る。尚、リードタイミングカウンタ510からは、DR
AMセルバッファ320のリードアクセスタイミングを
DRAMRA/WA生成部523にREAD信号530
により通知する。
【0031】図8は、R/W制御部520によりDRA
Mセルバッファ320のリード/ライトの動作を説明す
る動作フロー図である。以下、同図を用いながら図6と
図7で示した本発明のATMスイッチ1の制御部の動作
について説明する。具体的には、ルーティングタグ解析
部501からの情報により到着セルを該当する出力方路
のSRAMセルバッファ310に格納した(交換され
た)後の状態において、R/W制御部520によりSR
AMセルバッファ310に格納されたセルをDRAMセ
ルバッファ320に転送する動作、および、特定のタイ
ミングでDRAMセルバッファ320からセルを読み出
す動作について説明する。
【0032】先ず、DRAMRA/WA生成部523
は、リードタイミングカウンタ510の出力によりリー
ドタイミングかどうかの判定を行う(ステップ54
1)。
【0033】上記ステップ541でリードタイミングの
場合、DRAMRA/WA生成部523がDRAMセル
バッファ320の読み出しアドレスを計算してアクセス
タイミング生成部524へ通知する(ステップ54
2)。
【0034】アクセスタイミング生成部524は、前の
タイミングでのDRAM読み出しアドレスもしくは書き
込みアドレスと、受け取った読み出しアドレスを比較し
て、アクセス種別を判定し、そのアクセス特有のアクセ
スイネーブルタイミングを生成する(ステップ54
3)。
【0035】DRAMRA/WA生成部523は、アク
セスイネーブルタイミングでDRAMセルバッファ32
0へ読み出し指示(R信号)と読み出しアドレスを制御
線540に出力して、DRAMセルバッファ320に蓄
積したセルの読み出しを行う(ステップ544)。
【0036】一方、ステップ541でリードタイミング
でない場合、DRAMRA/WA生成部523は、セル
有無判定部522から受信したCLAV信号525によ
り、SRAMセルバッファ310からの転送セルの有無
を判定する(ステップ545)。
【0037】上記ステップ545で転送セルが存在する
場合、DRAMRA/WA生成部523は、DRAMセ
ルバッファ320への書き込みアドレスを計算して、ア
クセスタイミング生成部524へ通知する(ステップ5
46)。
【0038】アクセスタイミング生成部524は、前の
タイミングでのDRAM読み出しアドレスもしくは書き
込みアドレスと、受け取った書き込みアドレスを比較し
て、アクセス種別を判定し、そのアクセス種別に応じた
アクセスイネーブルタイミングを生成する(ステップ5
47)。
【0039】アクセスイネーブルタイミングにおいてD
RAMRA/WA生成部523は、DRAMセルバッフ
ァ320へ書き込み指示(W信号)と書き込みアドレス
を制御線540に出力すると共に、SRAMR/W生成
部521にENB信号526を送出する。ENB信号5
26を受信したSRAMR/W生成部は、SRAMセル
バッファへ読み出しアドレスを通知して、セルの読み出
しを行う(ステップ548)。
【0040】以上の手順をR/W制御部520が実行す
ることで、セルバッファ間のセル転送およびDRAMセ
ルバッファ320からのセル読み出しが可能となる。
尚、セルデータの転送効率をあげるために、DRAMセ
ルバッファ320のリード/ライトアクセスは、図2お
よび図3に示すように、カラムアクセスと、バンクアク
セスの連続で行うようにアドレスを与え、アクセス遅延
とデータ出力遅延の大きいローアクセスは極力行わない
ようにすることで、DRAMの欠点であるアクセス異方
性の影響をできるだけ少なくするようにした。
【0041】以下、さらに図面を用いて本発明のATM
スイッチの動作を説明する。図9は、上述した本発明の
ATMスイッチ1の動作を説明するタイミング図で、セ
ルバッファ間でのセル転送タイミングの一例を示したも
のである。
【0042】タイミングt0では、SRAMセルバッフ
ァ310内に読み出しセルが存在しないのでセル転送は
行われない。t1でDRAMRA/WA生成部523が
CLAV信号によりSRAMセルバッファ310から転
送可能なセルが有ることを検出すると、DRAMセルバ
ッファ320の書き込みアドレスWAを生成してアクセ
スタイミング生成部524に通知する。(SRAMRA
/WA生成部521では、SRAM310の読み出しア
ドレスRAが生成されている)。アクセスタイミング生
成部524では、受信したWAにより、次タイミング
(t2)でのセルバッファ間のデータ転送が可能である
と判断し、ENB信号526をSRAMRA/WA生成
部521とDRAMRA/WA生成部523に送信す
る。t2で、SRAMRA/WA生成部521とDRA
MRA/WA生成部523のそれぞれは、ENB信号5
26によりセル転送の許可を確認してセルデータD0の
転送を開始する。(このときのSRAMのRAはRA0
で、DRAMのWAはAD0で、カラムアクセスによる
書き込みとする)。t3においても同様にセルデータD
1の転送を行う。t2、t3におけるDRAMのアクセ
スはカラムアクセスであるが、アクセスタイミング生成
部524は、t4におけるDRAM320のアクセスが
バンクアクセスであると判定するとENB信号を取り下
げる。これは、バンクアクセスによりDRAMの出力遅
延(異方性)が生じ、タイミングt5からt7の間はセ
ル転送が不可能になるからである。さらに、アクセスタ
イミング生成部524はバンクアクセスの出力遅延を計
算した後、t8でアクセスが可能であると判断すると、
その前のt7のタイミングで再びENB信号526を有
効にする。t7においてt4でバンクアクセスしたAD
2に対応するセルデータD2の転送が行われるので、t
8から再びカラムアクセスを行いデータを転送する。以
上の例で示したセルバッファの制御方法で、SRAMセ
ルバッファ310からDRAMセルバッファ320への
転送を行うことができる。
【0043】次にDRAMセルバッファからのセル読み
出しについて説明する。先に説明したように、DRAM
は基本的に1ポートのRAMであるため、読み出しアク
セスの種別は、その直前の書き込みアドレスにより、カ
ラムアクセスかバンクアクセスかローアクセスかのいず
れにかに変化する。つまり、DRAMのアクセス形態
は、読み出しがカラムアクセスでその直後の書き込みア
クセスもカラムアクセスとなるような異方性の影響が小
さいアクセス形態から、読み出しがローアクセスでその
直後の書き込みアクセスもローアクセスとなる異方性影
響が最も大きいアクセス形態まで変動するものである。
【0044】図10は、本発明のATMスイッチ1の動
作を説明するタイミング図で、DRAMセルバッファ3
20からのセル読み出しタイミングで、読み出しアクセ
スがカラムアクセスとなる場合の例を示している。出力
回線側に読み出す速度はVで有るため、DRAMへの書
き込み速度α(N+1)Vの1/α(N+1)の頻度で
読み出しを行えばよい。このタイミングは制御部300
内のリードタイミングカウンタ510からのREAD信
号530によってDRAMRA/WA生成部523に通
知されている。
【0045】タイミングt0でリードアクセスタイミン
グであることを通知されると、 アクセスタイミング生
成部524がt1でENB信号526を無効にして、S
RAMセルバッファ310からのセル転送を中止する。
t2でリードアクセスが開始され、R/W信号540に
よりリードアクセス種別とリードアドレスをDRAMセ
ルバッファ320に通知する。また、DRAMの特性
上、リードアクセスはライトアクセスに比べてデータの
出力遅延が生じるため、次のタイミングt3では、すぐ
に次のライトアクセスを行うことはできない。従って、
t2でのENB信号526は無効のままである。t4の
タイミングでセル転送が可能となるため、その前のt3
のタイミングでENB信号526を有効とする。t3の
タイミングでt2で与えたリードアドレスADXに対応
するセルデータDXが読み出され、次のt4のタイミン
グからセル転送が再開される。
【0046】尚、図10では、セル転送が一時中断する
例も併せて示している。具体的には、タイミングt5に
おいて、SRAMセルバッファ内310に読みだしセル
が存在しない場合、これがCLAV信号525を通じて
DRAMRA/WA生成部523に通知され、次のt6
のタイミングでセルの転送を中止するためENB信号5
26を無効にしている。その結果、t7のタイミングで
はセル転送が行われない。t6でSRAMセルバッファ
310内にセルの存在が確認されると、t7で再びEN
B信号526を有効にし、t8からセル転送を再開す
る。
【0047】図11も、本発明のATMスイッチ1の動
作を説明するタイミング図で、DRAMセルバッファ3
20からのセル読み出しと、それに続く書き込みアクセ
スが共にローアクセスとなる例を示したものである。
【0048】タイミングt1で、READ信号530に
より、DRAMRA/WA生成部523にリードアクセ
スであることが通知されると、次のt2でENB信号5
26を無効にしてSRAMセルバッファ310からのセ
ル転送を中断する。t2では、アクセスタイミング生成
部524が直前のライトアドレスAD1とリードアドレ
スADXを比較し、アクセスがローアクセスであると判
定すると、異方性によるアクセス遅延を計算して、タイ
ミングt6でDRAMセルバッファ320にリードアド
レスADXを与えるようにDRAMRA/WA生成部5
23を制御する。
【0049】尚、アドレスADXに対するデータはt9
のタイミングで出力される。また、t9では、次のセル
転送を行うためのENB信号526が送信されるが、次
のDRAMアクセス種別もローアクセスであるため、次
のt10でENB信号526が再び無効となる。t10
で与えたアドレスAD2に相当するセルデータD2が転
送された後、カラムアクセスまたはバンクアクセスによ
るセルバッファ間セル転送が再び開始される。
【0050】今までに示した本発明のATMスイッチの
構成と動作例で示したように、DRAMセルバッファ3
20からセルが読み出されるタイミングは、出力回線に
対応したセルの読み出しアクセス種別により異なるた
め、出力回線間でのセルの出力タイミングが異なる場合
が有る。
【0051】図12は、本発明のATMスイッチの動作
を説明するタイミング図で、上述した出力回線でのセル
出力遅延ばらつきにより、出力回線間でのセルの出力タ
イミングが異なる場合を示したものである。同図では、
t1での読みだしタイミングに対して、回線#mにおい
ては、カラムアクセスによりセルが読み出され、回線#
nにおいては、ローアクセスによりセルが読み出され、
その結果、セルの出力遅延差600が発生する例を示し
ている。
【0052】本発明によれば、上記出力回線のセル出力
遅延ばらつきおよび出力回線間の遅延差吸収も可能とな
る。図13は、本発明によるATMスイッチの別の構成
例を示したブロック構成図で、出力回線毎の遅延差吸収
機能も備えたスイッチである。本発明のATMスイッチ
2は、先に説明したATMスイッチ1のDRAMセルバ
ッファ320の後段に出力遅延差吸収用のSRAMセル
バッファ340を設け、制御回路301がDRAMセル
バッファ320とSRAMセルバッファ310を連動さ
せて異方性を吸収したのと同様に、DRAMセルバッフ
ァ320とSRAMセルバッファ340を連動させてこ
の遅延差を吸収することにより、すべての出力回線に対
して同一のタイミングでセルを出力する構成である。
尚、遅延差吸収用のセルバッファ340としては、1セ
ル程度のセルバッファ量を持つ高速のSRAMを用い
た。
【0053】この遅延差吸収用セルバッファ340から
のセル読み出しは、制御回路301でリードタイミング
に対してDRAMセルバッファ320からの読み出しが
ローアクセスとなった場合の遅延分を加算したタイミン
グを生成して、すべての回線に対応する遅延差吸収用セ
ルバッファ340(340−0〜340−n)から同時
にセルの読み出しを行うことで実施する。
【0054】次にDRAMセルバッファのリフレッシュ
動作について説明する。DRAMはSRAMと違い保持
データが消失しないようにリフレッシュ動作を実行する
必要がある。すなわち、次々に入力されるセルを一時蓄
積して交換出力する間において、リフレッシュタイミン
グを生成してリフレッシュ動作を行うことが必要とな
る。そこで、本発明のATMスイッチ1や2では、セル
バッファとしてDRAMを使用するために、DRAMの
動作速度を入出力回線の速度より少し早めてDRAMセ
ルバッファ320のリフレッシュタイミングを作り出す
構成とする。
【0055】具体的に図1のスイッチ構成図を用いて説
明すれば、ATMスイッチ1には速度Vの回線が(N+
1)本入出力されるので、異方性を考慮したDRAMへ
の入力速度をα(N+1)Vより大きい速度α’(N+
1)V(但しα’>α)とし、入力されたセルを速度
(N+1)VでSRAMセルバッファ310に書き込
み、速度α’(N+1)VでDRAMセルバッファ32
0へ転送することによりDRAMセルバッファ320に
必要なリフレッシュタイミングを確保する構成とする。
尚、リフレッシュ回路は通常のDRAMリフレッシュの
回路と同じものであり、本発明では制御回路300にそ
の回路を備え、DRAMセルバッファ320で特定のタ
イミングでリフレッシュ動作を行う構成とした。具体的
には図14に示すように、リードタイミング/リフレッ
シュタイミングカウンタ610を制御部300内に設
け、リードタイミング530およびリフレッシュタイミ
ング630を生成する。R/W制御部520において
は、通知されたリフレッシュタイミングにおいて、リード
/ライトアクセスを停止し、DRAMセルバッファ32
0のリフレッシュ動作を行う。リフレッシュタイミング
割り当ての一例を図15に示す。
【0056】通常のATM交換機の回線対応部(本発明
のATMスイッチの外側にあり、今回の説明では図示せ
ず)においては、ATMセルがITU−T勧告で定めら
れたSONETやSDHの伝送フレームにマッピングさ
れて入出力されるのが一般的である。この伝送フレーム
からオーバヘッドを処理してATMセルを取り出す際
に、一定の間隔で無情報部分が生じるので、無情報部の
タイミングでは、情報が無いことを示す空セル(装置内
空セル)をスイッチ内に挿入することで伝送路速度との
整合を行っている。回線速度が典型的な155.52M
bit/s回線の場合、装置内空セルは53セルに対し
て1セルの割合で挿入される。これは、スイッチ内で処
理すべきセルスループットに対して1/52だけ高いス
ループット速度でスイッチを動作させていることに相当
する。よって、この定期的に挿入される装置内空セルの
タイミングをDRAMセルバッファのリフレッシュタイ
ミングとして利用することでDRAM特有のリフレッシ
ュの問題を解決することもできる。つまり、ライトアク
セスに割り当てられたタイミングの1/53の割合のタ
イミングにおいてリフレッシュ動作が完了するようなD
RAM構成であれば、このタイミングをリフレッシュ専
用タイミングとして使用することにより、DRAMへの
転送セル速度を高めることなくリフレッシュが可能とな
る。
【0057】
【発明の効果】本発明により、ATMスイッチのセルバ
ッファとしてDRAMを使用した場合に生じる、DRA
M特有のアクセス形態によるアクセス時間とデータ出力
遅延の異方性を吸収することができ、その結果、高スル
ープットのATMスイッチに対して従来不可能であった
大容量のセルバッファを与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるATMスイッチの構成を示すブロ
ック構成図である。
【図2】同じく、セルバッファのライトアドレスの与え
方を示す説明図である。
【図3】同じく、セルバッファのリードアドレスの与え
方を示す説明図である。
【図4】同じく、セルバッファのライトとリードの動作
例を示す説明図である。
【図5】同じく、セルバッファのライトとリードの他の
動作例を示す説明図である。
【図6】本発明のATMスイッチに備えた制御部の構成
を示すブロック構成図である。
【図7】同じく、制御部に備えたR/W制御部の構成を
示すブロック構成図である。
【図8】同じく、制御部におけるセルバッファのライト
とリード制御手順を説明する動作フロー図である。
【図9】同じく、制御部とセルバッファの動作を説明す
るタイミング図である。
【図10】同じく、制御部とセルバッファの別の動作を
説明するタイミング図である。
【図11】同じく、制御部とセルバッファの他の動作を
説明するタイミング図である。
【図12】同じく、制御部とセルバッファの他の動作を
説明するタイミング図である。
【図13】本発明によるATMスイッチの別の構成を示
すブロック構成図である。
【図14】同じく、ATMスイッチに備えた制御部の別
の構成を示すブロック構成図である。
【図15】同じく、DRAMセルバッファリフレッシュ
の動作例を説明するタイミング図である。
【符号の説明】
1:ATMスイッチ、 200〜20n:入
力回線、210〜21n:出力回線、 300:制
御部、305:セル多重部、 310:SR
AMセルバッファ、320:DRAMセルバッファ、
520:R/W制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲高▼瀬 晶彦 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信事業部内 (72)発明者 柳沢 一正 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非同期転送モードのセルを複数の入力回線
    から入力し、前記セルを複数の出力回線のいずれかに交
    換出力するATMスイッチにおいて、前記セルを蓄積す
    る第1のメモリと、入力されたセルを前記第1のメモリ
    への入力前に蓄積交換する第2のメモリと、前記第1の
    メモリと第2のメモリの書き込みと読み出しのアドレス
    とタイミングを生成する制御回路とを備えたことを特徴
    とするATMスイッチ。
  2. 【請求項2】前記第1のメモリをDRAM、前記第2の
    メモリをSRAMで構成し、前記制御回路は、前記第1
    のメモリのアクセスアドレスに基づくアクセス時間もし
    くは遅延時間のばらつきに対応した前記第2のメモリの
    読み出しのアドレスとタイミングと前記第1のメモリの
    書き込みアドレスとタイミングを生成することを特徴と
    する請求項1に記載のATMスイッチ。
  3. 【請求項3】非同期転送モードのセルを複数の入力回線
    から入力し、前記セルを複数の出力回線のいずれかに交
    換出力するATMスイッチにおいて、前記セルの蓄積を
    行うセルバッファと、 前記セルバッファの入力側に備え
    られ前記セルバッファのアクセスアドレスに基づくアク
    セス時間もしくは遅延時間のばらつきを吸収するメモリ
    と、前記セルの交換制御を行う制御部とを備え、前記制
    御部が前記メモリでセルを交換し、交換後のセルを前記
    セルバッファに蓄積後、交換先の出力回線にセルを出力
    することを特徴とするATMスイッチ。
  4. 【請求項4】前記セルバッファをDRAM、前記メモリ
    をSARMで構成し、前記制御回路は、前記セルバッフ
    ァのアクセスアドレスに基づくアクセス時間もしくは遅
    延時間のばらつきに対応して前記メモリのセルを前記セ
    ルバッファに入力することを特徴とする請求項3に記載
    のATMスイッチ。
  5. 【請求項5】非同期転送モードのセルを複数の入力回線
    から入力し、前記セルを複数の出力回線のいずれかに交
    換出力するATMスイッチにおいて、前記セルを蓄積す
    る第1のメモリと、前記第1のメモリへの入力側に備え
    られ、入力されたセルを蓄積交換する第2のメモリと、
    前記第1のメモリのアクセスアドレスに基づくアクセス
    時間もしくは遅延時間のばらつきに対応した前記第2の
    メモリの読み出しアドレスとタイミングと前記第1のメ
    モリの書き込みアドレスとタイミングを生成する制御回
    路とを備えたことを特徴とするATMスイッチ。
  6. 【請求項6】非同期転送モードのセルを複数の入力回線
    から入力し、前記セルを複数の出力回線のいずれかに交
    換出力するATMスイッチにおいて、前記セルを蓄積す
    る第1のメモリと、前記複数の入力回線からのセルを多
    重化する多重化回路と、前記第1のメモリの入力側に備
    えられ、前記多重化されたセルを蓄積交換する第2のメ
    モリと、前記第1のメモリのアクセスアドレスに基づく
    アクセス時間もしくは遅延時間のばらつきに対応して前
    記第2のメモリの読み出しアドレスとタイミングと前記
    第1のメモリの書き込みアドレスとタイミングを生成
    し、前記第2のメモリでセルを交換し、交換後のセルを
    前記第1のメモリに蓄積後、交換先の出力回線にセルを
    出力する制御回路とを備えたことを特徴とするATMス
    イッチ。
  7. 【請求項7】非同期転送モードのセルを複数の入力回線
    から入力し、前記セルを複数の出力回線のいずれかに交
    換出力するATMスイッチにおいて、前記セルを蓄積す
    る第1のメモリと、前記第1のメモリへの入力側に備え
    られ、入力されたセルを蓄積交換する第2のメモリと、
    前記第1のメモリのアクセスアドレスを生成する第1の
    アドレス生成回路と、前記第2のメモリのアクセスアド
    レスを生成する第2のアドレス生成回路と、前記第2の
    メモリの空き状態を判定する判定回路と、前記第1のア
    ドレス生成回路の出力に基づき前記第1および第2のア
    ドレス生成回路の出力タイミングを生成するタイミング
    回路とを有し、前記第2のメモリでセルを交換し、交換
    後のセルを前記第1のメモリ蓄積後、交換先の出力回線
    にセルを出力するための制御回路とを備えたことを特徴
    とするATMスイッチ。
  8. 【請求項8】上記制御回路が、上記第2のメモリへのセ
    ル書き込みを第1の速度で行い、前記第1のメモリのセ
    ル書き込みと上記第2のメモリのセル読み出しを前記第
    1のメモリのアクセスアドレスに基づくアクセス時間も
    しくは遅延時間のばらつきに対応した前記第1の速度よ
    り高速な第2の速度で行い、前記第2のメモリで交換し
    たセルを前記第1のメモリに転送して蓄積制御すること
    を特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載のATM
    スイッチ。
  9. 【請求項9】前記第1のメモリをDRAM、前記第2の
    メモリをSARMで構成したことを特徴とする請求項5
    乃至8のいずれかに記載のATMスイッチ。
  10. 【請求項10】非同期転送モードのセルを複数の入力回
    線から入力し、前記セルを複数の出力回線のいずれかに
    交換出力するATMスイッチにおいて、前記セルを蓄積
    する第1のメモリと、前記第1のメモリへの入力側に備
    えられ、入力されたセルを蓄積交換する第2のメモリ
    と、前記第1のメモリが出力したセルを一時蓄積する第
    3のメモリと、前記第1のメモリと第2のメモリと第3
    のメモリの書き込みと読み出しのアドレスとタイミング
    を生成する制御回路とを備えたことを特徴とするATM
    スイッチ。
  11. 【請求項11】非同期転送モードのセルを複数の入力回
    線から入力し、前記セルを複数の出力回線のいずれかに
    交換出力するATMスイッチにおいて、前記セルを蓄積
    する第1のメモリと、前記第1のメモリへの入力側に備
    えられ、入力されたセルを蓄積交換する第2のメモリ
    と、前記第1のメモリから出力されたセルを一時蓄積す
    る第3のメモリと、前記第1のメモリのアクセスアドレ
    スに基づくアクセス時間もしくは遅延時間のばらつきに
    対応した前記第2のメモリの読み出しアドレスとタイミ
    ングと前記第1のメモリの書き込みアドレスとタイミン
    グと前記第1のメモリの読み出しアドレスとタイミング
    と前記第3のメモリの書き込みアドレスとタイミングと
    を生成する制御回路とを備えたことを特徴とするATM
    スイッチ。
  12. 【請求項12】前記第1のメモリをDRAM、前記第2
    および第3のメモリをSARMで構成したことを特徴と
    する請求項10もしくは11に記載のATMスイッチ。
  13. 【請求項13】非同期転送モードのセルを複数の入力回
    線から入力し、前記セルを複数の出力回線のいずれかに
    交換出力するATMスイッチにおいて、前記セルを蓄積
    する第1のメモリと、前記第1のメモリへの入力側に備
    えられ、入力されたセルを蓄積交換する第2のメモリ
    と、前記第1のメモリと第2のメモリの書き込みと読み
    出しのアドレスとタイミング生成および前記第1のメモ
    リのリフレッシュを実行する制御回路とを備えたことを
    特徴とするATMスイッチ。
  14. 【請求項14】上記制御回路が、上記第2のメモリへの
    セル書き込みを第1の速度で行い、前記第1のメモリの
    セル書き込みと上記第2のメモリのセル読み出しを前記
    第1のメモリのアクセスアドレスに基づくアクセス時間
    もしくは遅延時間のばらつきを吸収するための前記第1
    の速度より高速な第2の速度で行うことでリフレッシュ
    専用タイミングを生成し、前記第2のメモリのセルを前
    記第1のメモリに転送するスループットに影響を与える
    ことなく上記リフレッシュ動作を実行する請求項13に
    記載のATMスイッチ。
  15. 【請求項15】上記制御回路は、前記ATMスイッチに
    回線対応部で定期的に挿入する同期デジタルハイアラキ
    ー(SDH)との速度整合用の空セルタイミングを利用
    して上記第1のメモリのリフレッシュ動作を実行する請
    求項13に記載のATMスイッチ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001168917A (ja) * 1999-10-01 2001-06-22 Stmicroelectronics Inc 付加的なポートを有する集積回路
KR20030031667A (ko) * 2001-10-15 2003-04-23 엘지전자 주식회사 Sram을 이용한 vp/vc 스위치 시스템
JP2015186233A (ja) * 2014-03-26 2015-10-22 富士通株式会社 パケット処理装置、及びパケット処理方法

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