JPH10321504A - 偏向データ及び補正データ取得方法 - Google Patents

偏向データ及び補正データ取得方法

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JPH10321504A
JPH10321504A JP9129062A JP12906297A JPH10321504A JP H10321504 A JPH10321504 A JP H10321504A JP 9129062 A JP9129062 A JP 9129062A JP 12906297 A JP12906297 A JP 12906297A JP H10321504 A JPH10321504 A JP H10321504A
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章夫 山田
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学 大野
Hitoshi Tanaka
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ブロック露光を行う場合に必要な偏向データ及
び補正データを取得する偏向データ及び補正データ取得
方法に関し、最適値を取得するに要する時間を短縮す
る。 【解決手段】電子ビーム4をラウンドアパーチャ板42
上を走査させ、ラウンドアパーチャ通過電子ビーム強度
として最大値を得ることができた場合の補正データを最
適補正データとして取得した後、この最適補正データを
使用すると共に、偏向データを変化させて電子ビーム4
のラウンドアパーチャ42Aに対する軸合わせを行い、
ラウンドアパーチャ通過電子ビーム強度として最大値を
得ることができた場合の偏向データを最適偏向データと
して取得する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷電粒子ビームの
断面形状を整形する任意形状の透過パターン、いわゆる
ブロックパターンを複数個形成してなる透過マスク板、
いわゆるブロックマスクを利用した露光、いわゆるブロ
ック露光を行う場合に必要な偏向データ及び補正データ
を取得する偏向データ及び補正データ取得方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図6はブロック露光を行うことができる
ように構成された電子ビーム露光装置の一例の要部を示
す概念図であり、図6中、1はコラム部、2はコラム部
1を制御する制御部である。
【0003】また、コラム部1において、3は電子ビー
ムを射出する電子銃、4は電子銃3から射出された電子
ビーム、5は光軸、6、7は照射レンズ、8、9は整形
レンズ、10は縮小レンズ、11、12は投影レンズで
ある。
【0004】また、13は電子ビーム4を矩形に成形す
る矩形成形アパーチャ板、14は電子ビーム4を可変矩
形成形する場合に使用される成形偏向器、15はブロッ
クパターンを複数個形成してなるブロックマスク、16
はブロックマスク15を保持するマスクステージであ
る。
【0005】図7はブロックマスク15を示す概略的平
面図である。図7(A)はブロックマスク15の全体を
示す概略的平面図であり、19〜30はそれぞれ電子ビ
ームを偏向させることができる偏向領域である。なお、
偏向領域19〜30の選択は、マスクステージ16によ
るブロックマスク15の移動により行われる。
【0006】また、図7(B)はブロックマスク15の
偏向領域26を拡大して示す概略的平面図であり、31
〜34はキャリブレーションや可変矩形成形に使用する
矩形の透過パターン、35−1、35−2、・・・35
−40はブロックパターンが形成されているブロックパ
ターン部である。
【0007】また、図7(C)はブロックパターン部3
5−23を拡大して示す概略的平面図であり、36−
1、36−2、・・・36−16はコンタクトホール用
のパターンを露光するための矩形の開口である。
【0008】また、図6において、38−1、38−2
は電子ビーム4を、ブロックマスク15に設けられてい
るブロックパターン部35−1〜35−40のうち、選
択されているブロックパターン部の選択されたブロック
パターンに偏向するためのマスク偏向器、38−3、3
8−4は選択されたブロックパターンを通過した電子ビ
ーム4を光軸5に振り戻すためのマスク偏向器である。
【0009】また、39はマスク偏向器38−1、38
−2による偏向により電子ビーム4に生じる非点収差を
補正する非点収差補正コイル、40はマスク偏向器38
−1、38−2による偏向により電子ビーム4に生じる
焦点ずれを補正する焦点補正コイルである。
【0010】また、41は電子ビーム4の通過を制御す
るブランキング偏向器、42は投影レンズ11に対する
電子ビームの開き角を決めるラウンドアパーチャ42A
を形成してなるラウンドアパーチャ板、43は電磁偏向
器からなる主偏向器、44は静電偏向器からなる副偏向
器、45は露光対象であるウエハ、46はウエハ45を
保持するウエハステージである。
【0011】また、制御部2において、47は制御部2
の中心をなすCPU、48は制御部2内の各部の動作タ
イミングを制御するクロックを発生するクロックユニッ
ト、49は可変矩形露光を行う場合に必要なパターンデ
ータや、ブロック露光を行う場合に必要なブロックデー
タや、主偏向器43用の偏向データ等を格納するバッフ
ァメモリである。
【0012】また、50はバッファメモリ49に格納さ
れている可変矩形露光を行う場合に必要なパターンデー
タのビームサイズデータとビーム位置データとへの分割
や、ブロック露光を行う場合に必要なブロックデータの
個々のブロックパターンを示すパターンデータコード
(PDC)化などを行うパターンジェネレータ(PG)
ユニットである。
【0013】また、51はパターンデータコード毎にマ
スク偏向器38−1用の偏向データBSX1、BSY1
と、マスク偏向器38−2用の偏向データBSX2、B
SY2と、マスク偏向器38−3用の偏向データBSX
3、BSY3と、マスク偏向器38−4用の偏向データ
BSX4、BSY4と、非点収差補正コイル39用の補
正データDSX、DSYと、焦点補正コイル40用の補
正データDFとを格納するマスクメモリである。
【0014】また、52は成形偏向器14及び副偏向器
44用のパターンデータ(ビームサイズデータ、ビーム
位置データ)の補正を行うパターン補正ユニット、53
はバッファメモリ49に格納されている主偏向器43用
の偏向データに基づいて主偏向器43を制御する主偏向
器制御ユニットである。
【0015】このように構成された電子ビーム露光装置
においては、ブロック露光が行われる場合、電子銃3か
ら射出された電子ビーム4は、矩形成形アパーチャ13
により矩形に成形された後、マスク偏向器38−1、3
8−2により、ブロックマスク15に形成されているブ
ロックパターンのうち、選択されたブロックパターンに
偏向され、断面形状を選択されたブロックパターンと同
一のパターンに整形される。
【0016】このようにして、ブロックパターンにより
断面形状を整形された電子ビーム4は、電子レンズ9に
より収束され、マスク偏向器38−3、38−4により
光軸5に振り戻されると共に、マスク偏向器38−1、
38−2により生じる非点収差及び焦点ずれがそれぞれ
非点収差補正コイル39及び焦点補正コイル40により
補正される。
【0017】そして、光軸5に振り戻された電子ビーム
4は、縮小レンズ10によって縮小され、ラウンドアパ
ーチャ42Aを通過し、投影レンズ11、12によりウ
エハ45上に露光される。
【0018】このようにして、ブロック露光を行うため
には、マスクメモリ51に記憶されている個々のブロッ
クパターンに対する偏向データBSX1、BSY1〜B
SX4、BSY4及び補正データDSX、DSY、DF
は、露光前に予め測定された最適なものでなければなら
ない。
【0019】従来、偏向データBSX1、BSY1〜B
SX4、BSY4及び補正データDSX、DSY、DF
の最適値は、補正データDSX、DSY、DFを変化さ
せるごとに、偏向データBSX1、BSY1〜BSX
4、BSY4を変化させて電子ビーム4のラウンドアパ
ーチャ42Aに対する軸合わせを行い、図8に示すよう
に、ファラデーカップ55を介してラウンドアパーチャ
通過電流値を測定することにより取得されていた。
【0020】補正データDSX、DSY、DFを変化さ
せるごとに、偏向データBSX1、BSY1〜BSX
4、BSY4を変化させて電子ビーム4のラウンドアパ
ーチャ42Aに対する軸合わせを行う理由は、非点収差
補正コイル39及び焦点補正コイル40は、ラウンドア
パーチャ42A上での電子ビーム4の断面形状を変化さ
せるものであるが、補正データDSX、DSY、DFを
変化させると、ラウンドアパーチャ42A上での電子ビ
ーム4の位置も変化してしまうためである。
【0021】ちなみに、図9(A)、図9(B)は補正
データDSX、DSYを変化させた場合におけるラウン
ドアパーチャ板42上での電子ビーム4の断面形状の変
化と位置ずれとの関係を示す概略的平面図、図9(C)
は補正データDFを変化させた場合におけるラウンドア
パーチャ板42上での電子ビーム4の断面形状の変化と
位置ずれとの関係を示す概略的平面図である。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】ここに、偏向データB
SX1、BSY1〜BSX4、BSY4及び補正データ
DSX、DSY、DFの最適値の従来の取得方法におい
ては、補正データDSX、DSY、DFをn通り変化さ
せ、補正データDSX、DSY、DFの一通りごとに軸
合わせのための偏向データBSX1、BSY1〜BSX
4、BSY4の変化をm回にわたり行う必要がある場
合、最適値(目標値)Qを求めるためには、図10に示
すように、測定ポイントPは、n×mとなってしまい、
多大な時間を必要としてしまうという問題点があった。
【0023】本発明は、かかる点に鑑み、ブロック露光
を行う場合に必要な偏向データ及び補正データの最適値
を取得するに要する時間を短縮し、ブロック露光を行う
ことができる荷電粒子ビーム露光装置の効率的な運用を
図ることができるようにした偏向データ及び補正データ
取得方法を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明中、第1の発明
(請求項1記載の偏向データ及び補正データ取得方法)
は、光軸上にある荷電粒子ビームを、第1、第2のマス
ク偏向器により、ブロックマスクに形成されている複数
個のブロックパターンのうち、選択されたブロックパタ
ーンに偏向して断面形状を整形した後、第3、第4のマ
スク偏向器により、光軸に振り戻すと共に、第1、第2
のマスク偏向器の偏向により生じる非点収差及び焦点ず
れをそれぞれ非点収差補正コイル及び焦点補正コイルに
より補正し、縮小レンズ、ラウンドアパーチャ及び投影
レンズを通して露光対象上に露光するブロック露光を行
う場合に必要な第1、第2、第3、第4のマスク偏向器
を駆動するための最適偏向データと、非点収差補正コイ
ル及び焦点補正コイルを駆動するための最適補正データ
とを取得する偏向データ及び補正データ取得方法におい
て、補正データを変化させるごとに、縮小レンズから出
力される荷電粒子ビームをラウンドアパーチャを含むラ
ウンドアパーチャ板上を2次元的に走査させ、前記ラウ
ンドアパーチャを通過してくる荷電粒子ビームの強度を
測定し、ラウンドアパーチャを通過した荷電粒子ビーム
の強度として最大値を得ることができる場合の補正デー
タを最適補正データとして取得した後、最適補正データ
を使用すると共に、偏向データを変化させて縮小レンズ
から出力される荷電粒子ビームのラウンドアパーチャに
対する軸合わせを行い、ラウンドアパーチャを通過した
荷電粒子ビームの強度として最大値を得ることができる
場合の偏向データを最適偏向データとして取得するとい
うものである。
【0025】本発明中、第1の発明によれば、補正デー
タを変化させて補正データの最適値を取得した後に、最
適補正データを使用すると共に、偏向データを変化させ
て偏向データの最適値を取得するとしているので、荷電
粒子ビームの強度を測定する場合の補正データの値と偏
向データの値との組合せ数を減らし、偏向データ及び補
正データの最適値を取得するに要する時間を短縮するこ
とができる。
【0026】本発明中、第2の発明(請求項2記載の偏
向データ及び補正データ取得方法)は、第1の発明にお
いて、補正データを変化させるごとの荷電粒子ビームの
強度の測定は、2次元的な走査を複数回行うものとし、
荷電粒子ビームの強度の測定時間を2次元的な走査を1
回行うに要する時間よりも短い時間とし、各2次元的な
走査時における荷電粒子ビームの強度の測定開始時刻
を、各2次元的な走査に対する走査開始時刻を基準にし
て相対的に一定時間づつずらしながら行うというもので
ある。
【0027】本発明中、第2の発明によれば、第1の発
明と同様の作用を得ることができると共に、2次元的な
走査を1回行う場合に取得する荷電粒子ビームの強度の
測定データを2次元的な走査を行う全時間について荷電
粒子ビームの強度の測定を行う場合に比較して少なくす
ることができる。
【0028】本発明中、第3の発明(請求項3記載の偏
向データ及び補正データ取得方法)は、第2の発明にお
いて、TAを2次元的な走査を1回行うに要する時間、
TB1を2次元的な走査の1回目における荷電粒子ビー
ム強度測定開始時刻、TCを2次元的な走査1回中にお
ける荷電粒子ビーム強度測定時間とする場合、k回目
(但し、kは2以上の整数である。)の2次元的な走査
時における荷電粒子ビーム強度測定開始時刻TBkをT
B1+(TA+TC)×(k−1)とするというもので
ある。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、図6に示す電子ビーム露光装置に必要な偏向データ
BSX1、BSY1〜BSX4、BSY4及び補正デー
タDSX、DSY、DFを取得する場合を例にして説明
する。
【0030】図1〜図5は本発明の一実施形態を説明す
るための図であり、本発明の一実施形態においては、補
正データDSX、DSY、DFをn通り変化させること
を前提として、まず、補正データDSX、DSY、DF
の一通りごとに、図1に示すように、電子ビーム4をラ
ウンドアパーチャ42Aを含むラウンドアパーチャ板4
2上を始点60からY軸方向に移動させながらX軸方向
に走査し、ラウンドアパーチャ42Aを通過した電子ビ
ームの強度を、例えば、反射電子強度として測定する。
【0031】ここに、電子ビーム4の走査の範囲は、非
点収差補正コイル39や焦点補正コイル40による軸ず
れが発生した場合においても、図2に二点鎖線62で示
すように、電子ビーム4がラウンドアパーチャ42A及
びその周辺部を走査することができる範囲に設定され
る。
【0032】このような電子ビーム4の走査は、例え
ば、成形偏向器14に対して、X軸方向走査用の駆動信
号として、図3(A)に示すような周期を数十〜数百μ
sとするノコギリ波信号S15Xを供給すると共に、Y
軸方向走査用の駆動信号として、図3(B)に示すよう
な周期を数〜数百msとするノコギリ波信号S15Yを
供給することにより行うことができる。
【0033】このような走査を行うと、ラウンドアパー
チャ42Aを通過した電子ビームの強度波形として、電
子ビーム4がラウンドアパーチャ板42上で収束してい
る場合には、図4(A)に示すような波形を得ることが
でき、電子ビーム4がラウンドアパーチャ板42上で収
束していない場合には、図4(B)に示すような波形を
得ることができる。
【0034】このようなラウンドアパーチャ42Aを通
過した電子ビームの強度測定を補正データDSX、DS
Y、DFをn通り変化させてそれぞれについて行い、ラ
ウンドアパーチャ42Aを通過した電子ビームの強度と
して最大値を得ることができた場合の補正データDS
X、DSY、DFを最適補正データとする。
【0035】その後、最適補正データDSX、DSY、
DFを使用すると共に、偏向データBSX1、BSY1
〜BSX4、BSY4を変化させて電子ビーム4のラウ
ンドアパーチャ42Aに対する軸合わせを行い、ラウン
ドアパーチャ42Aを通過する電子ビームの強度を測定
し、ラウンドアパーチャ42Aを通過した電子ビームの
強度として最大値を得ることができた場合の偏向データ
BSX1、BSY1〜BSX4、BSY4を最適偏向デ
ータとする。
【0036】このようにする場合には、補正データDS
X、DSY、DFをn通り変化させる必要があり、偏向
データBSX1、BSY1〜BSX4、BSY4をm通
り変化させる必要がある場合においても、偏向データB
SX1、BSY1〜BSX4、BSY4及び補正データ
DSX、DSY、DFの最適値を得るために、n+m回
の探査を行うことで足りる。
【0037】ここに、例えば、走査面1回の走査時間を
40ms、ラウンドアパーチャ通過電子ビーム強度のサ
ンプリング間隔を1.24μsとすると、電子ビーム4
がラウンドアパーチャ42Aを通過している時間は、走
査面全体を1回走査する時間に比べて小さく、ラウンド
アパーチャ通過電子ビーム強度波形の1個の幅は10μ
sとなるので、走査面を走査する全期間にわたってラウ
ンドアパーチャ通過電子ビーム強度のサンプリングを行
うと、全測定時間に対して必要な信号が測定される時間
幅が非常に小さい、即ち、デューティ比の極めて小さい
ラウンドアパーチャ通過電子ビーム強度波形を取得する
ことになり、記憶容量の極めて大きな記憶装置を必要と
してしまうので、本発明の一実施形態においては、ラウ
ンドアパーチャ通過電子ビーム強度の測定は、図5に示
すように行われる。
【0038】図5において、TAは走査面を1回走査す
るに要する時間、TB1は走査面の1回目の走査を行う
場合のラウンドアパーチャ通過電子ビーム強度測定開始
時刻、TCはラウンドアパーチャ通過電子ビーム強度測
定時間、TDはピーク値を解析するに要する時間、TB
2は走査面の2回目の走査を行う場合のラウンドアパー
チャ通過電子ビーム強度測定開始時刻、TB3は走査面
の3回目の走査を行う場合のラウンドアパーチャ通過電
子ビーム強度測定開始時刻を示している。
【0039】即ち、本発明の一実施形態においては、補
正データDSX、DSY、DFを変化させるごとのラウ
ンドアパーチャ通過電子ビーム強度の測定は、走査面の
k回目(但し、kは2以上の整数である。)の走査時に
おける測定開始時刻TBkがTB1+(TA+TC)×
(k−1)となるように行われ、ラウンドアパーチャ通
過電子ビーム強度のピーク値が極大となる場合の補正デ
ータが最適補正データとして決定される。
【0040】なお、このようなラウンドアパーチャ通過
電子ビーム強度の測定を複数回にわたり行い、ラウンド
アパーチャ通過電子ビーム強度として、最大値を得るこ
とができた場合の補正データDSX、DSY、DFを最
適補正データとする場合には、より最適な補正データを
得ることができる。
【0041】このように、本発明の一実施形態によれ
ば、補正データDSX、DSY、DFを変化させて最適
補正データを取得した後に、偏向データBSX1、BS
Y1〜BSX4、BSY4を変化させて最適偏向データ
を取得するとしているので、ラウンドアパーチャ通過電
子ビーム強度を測定する場合の補正データDSX、DS
Y、DFの値と偏向データBSX1、BSY1〜BSX
4、BSY4の値との組合せ数を減らし、最適偏向デー
タ及び最適補正データを取得するに要する時間を短縮
し、図6に示すような電子ビーム露光装置の効率的な運
用を図ることができる。
【0042】また、本発明の一実施形態によれば、補正
データDSX、DSY、DFを変化させるごとのラウン
ドアパーチャ通過電子ビーム強度の測定は、走査面の走
査を複数回行うものとし、ラウンドアパーチャ通過電子
ビーム強度測定時間を走査面1回の走査に必要な時間よ
りも短い時間とし、走査面の走査を繰り返すごとに、ラ
ウンドアパーチャ通過電子ビーム強度測定開始時刻を、
各走査面の走査に対する走査開始時刻を基準にして、相
対的に一定時間TCづつずらしながら行うとしたことに
より、走査面の走査を1回行う場合に取得するラウンド
アパーチャ通過電子ビーム強度の測定データを走査面を
走査する全時間についてラウンドアパーチャ通過電子ビ
ーム強度の測定を行う場合に比較して少なくすることが
できるので、ラウンドアパーチャ通過電子ビーム強度の
測定データを記憶させる記憶装置として、走査面を走査
する全期間にわたってラウンドアパーチャ通過電子ビー
ム強度の測定を行う場合に比較して記憶容量の小さい記
憶装置を用意すれば足りる。
【0043】
【発明の効果】本発明中、第1の発明(請求項1記載の
偏向データ及び補正データ取得方法)によれば、補正デ
ータを変化させて補正データの最適値を取得した後に、
最適補正データを使用すると共に、偏向データを変化さ
せて偏向データの最適値を取得するとしたことにより、
荷電粒子ビームの強度を測定する場合の補正データの値
と偏向データの値との組合せ数を減らし、偏向データ及
び補正データの最適値を取得するに要する時間を短縮す
ることができるので、ブロック露光を行うことができる
荷電粒子ビーム露光装置の効率的な運用を図ることがで
きる。
【0044】本発明中、第2又は第3の発明(請求項2
又は3記載の偏向データ及び補正データ取得方法)によ
れば、第1の発明と同様の効果を得ることができると共
に、2次元的な走査を1回行う場合に取得する荷電粒子
ビームの強度の測定データを2次元的な走査を行う全時
間について荷電粒子ビームの強度の測定を行う場合に比
較して少なくすることができるので、荷電粒子ビームの
強度の測定データを記憶させる記憶装置として、荷電粒
子ビームの2次元的な走査を行う全時間について荷電粒
子ビームの強度測定を行う場合に比較して記憶容量の小
さい記憶装置を用意すれば足りる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を説明するための図であ
る。
【図2】本発明の一実施形態を説明するための図であ
る。
【図3】図6に示す電子ビーム露光装置が備える成形偏
向器に供給する駆動信号を示す波形図である。
【図4】本発明の一実施形態を実行することにより得ら
れるラウンドアパーチャ通過電子ビーム強度波形を示す
図である。
【図5】本発明の一実施形態において行われるラウンド
アパーチャ通過電子ビーム強度の測定方法を説明するた
めの図である。
【図6】電子ビーム露光装置の一例の要部を示す概念図
である。
【図7】図6に示す電子ビーム露光装置が備えるブロッ
クマスクを示す概略的平面図である。
【図8】図6に示す電子ビーム露光装置においてブロッ
ク露光を行う場合に必要な偏向データ及び補正データの
最適値の従来の取得方法を説明するための図である。
【図9】補正データを変化させた場合におけるラウンド
アパーチャ板上での電子ビームの断面形状の変化と位置
ずれとの関係を示す概略的平面図である。
【図10】図6に示す電子ビーム露光装置においてブロ
ック露光を行う場合に必要な偏向データ及び補正データ
の最適値の従来の取得方法が有する問題点を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
(図1) 4 電子ビーム 42 ラウンドアパーチャ板 42A ラウンドアパーチャ 60 走査の始点 (図6) 38−1 マスク偏向器 38−2 マスク偏向器 38−3 マスク偏向器 38−4 マスク偏向器 39 非点収差補正コイル 40 焦点補正コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大野 学 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 田中 仁 東京都練馬区旭町1丁目32番1号 株式会 社アドバンテスト内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光軸上にある荷電粒子ビームを、第1、第
    2のマスク偏向器により、ブロックマスクに形成されて
    いる複数個のブロックパターンのうち、選択されたブロ
    ックパターンに偏向して断面形状を整形した後、第3、
    第4のマスク偏向器により、前記光軸に振り戻すと共
    に、前記第1、第2のマスク偏向器の偏向により生じる
    非点収差及び焦点ずれをそれぞれ非点収差補正コイル及
    び焦点補正コイルにより補正し、縮小レンズ、ラウンド
    アパーチャ及び投影レンズを通して露光対象上に露光す
    るブロック露光を行う場合に必要な前記第1、第2、第
    3、第4のマスク偏向器を駆動するための最適偏向デー
    タと、前記非点収差補正コイル及び前記焦点補正コイル
    を駆動するための最適補正データとを取得する偏向デー
    タ及び補正データ取得方法において、 前記補正データを変化させるごとに、前記縮小レンズか
    ら出力される荷電粒子ビームを前記ラウンドアパーチャ
    を含むラウンドアパーチャ板上を2次元的に走査させ、
    前記ラウンドアパーチャを通過してくる荷電粒子ビーム
    の強度を測定し、前記ラウンドアパーチャを通過した荷
    電粒子ビームの強度として最大値を得ることができる場
    合の補正データを最適補正データとして取得した後、前
    記最適補正データを使用すると共に、前記偏向データを
    変化させて前記縮小レンズから出力される荷電粒子ビー
    ムの前記ラウンドアパーチャに対する軸合わせを行い、
    前記ラウンドアパーチャを通過した荷電粒子ビームの強
    度として最大値を得ることができる場合の偏向データを
    最適偏向データとして取得することを特徴とする偏向デ
    ータ及び補正データ取得方法。
  2. 【請求項2】前記補正データを変化させるごとの前記荷
    電粒子ビームの強度の測定は、前記2次元的な走査を複
    数回行うものとし、前記荷電粒子ビームの強度の測定時
    間を前記2次元的な走査を1回行うに要する時間よりも
    短い時間とし、各2次元的な走査時における前記荷電粒
    子ビームの強度の測定開始時刻を、各2次元的な走査に
    対する走査開始時刻を基準にして相対的に一定時間づつ
    ずらしながら行うことを特徴とする請求項1記載の偏向
    データ及び補正データ取得方法。
  3. 【請求項3】TAを前記2次元的な走査を1回行うに要
    する時間、TB1を前記2次元的な走査の1回目におけ
    る荷電粒子ビーム強度測定開始時刻、TCを前記2次元
    的な走査1回中における荷電粒子ビーム強度測定時間と
    する場合、k回目(但し、kは2以上の整数である。)
    の2次元的な走査時における荷電粒子ビーム強度測定開
    始時刻TBkをTB1+(TA+TC)×(k−1)と
    することを特徴とする請求項2記載の偏向データ及び補
    正データ取得方法。
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