JPH10321022A - 照明器具用シェードカバーの製造方法 - Google Patents

照明器具用シェードカバーの製造方法

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JPH10321022A
JPH10321022A JP12817497A JP12817497A JPH10321022A JP H10321022 A JPH10321022 A JP H10321022A JP 12817497 A JP12817497 A JP 12817497A JP 12817497 A JP12817497 A JP 12817497A JP H10321022 A JPH10321022 A JP H10321022A
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JP
Japan
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shade
shade cover
fibrous
slurry
adhesive
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP12817497A
Other languages
English (en)
Inventor
Toyoki Noda
豊喜 野田
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TAIHO SANGYO GROUP KK
Original Assignee
TAIHO SANGYO GROUP KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シェード枠体に接着剤を塗布する作業および裁
断した和紙を貼付け作業を省略する、また光透過性を調
節する。 【解決手段】透明または半透明のプラスチックシートを
所定のシェードカバー形状のシェードカバー用基体に成
形する。繊維質10〜40重量部を、接着材としてアク
リル樹脂またはポリエステル樹脂5〜15%含む水性エ
マルジョン100部に添加し、混合して分散、懸濁させ
た水性スラリーを製作し、このスラリーにシェードカバ
ー基体を浸漬する浸漬法、塗布法、また吹き付けによる
吹付法などで繊維質を付着させ、その後乾燥させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、照明器具など光源
からの光を通す透光性のあるシェードカバーの製造方法
に関するものであって、特に、繊維質である紙質または
布質の質感を表現するシェードカバーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の照明器具用シェードカバ
ーとしては、立方台形のシェード枠体または格子状のシ
ェード枠体を複数枚組み合わせたものに和紙または織物
布からなるシェードカバー裁断片を接着剤で貼着した和
風シェードカバーがある。こにようなシェードカバー
は、照明器具の光源の周囲に配置されることにより、照
明光がシェードカバーを通過するときに、和紙または織
物布の繊維質が透かして見えることにより特有の模様を
表現でき、拡散作用により照明光を和らげることと相ま
ってシックなムードを醸成、演出できる特有の効果を奏
するのである。
【0003】しかし、この種のシェードカバーの場合に
は、シェード枠体の形状に相応した寸法に裁断した和紙
片または織物布片を準備し、このシェード枠体の細部に
適量の接着剤を塗布したうえ、前記所定寸法の和紙片等
を慎重に位置決めしつつ丁寧に貼り付けていくという、
熟練した細かな手作業が必要であり、熟練作業者が多く
の作業時間をかけて製作しなければならないという、面
倒なものであった。
【0004】また、和紙を用いたシェードカバー素材と
して、特開平8−180708号公報の従来の技術の欄
に和紙積層タイプのものが記載されている。それは、図
2にその断面を示すように、基体シート11の下面にラ
ミネート層13aを介して和紙12が積層され、さらに
ラミネート層13b介して耐候性を改善する目的の樹脂
フィルム14が積層されたシート形状のシェードカバー
材である。
【0005】このような積層タイプのカバー材の場合
も、シェードカバーとして完成させるには、シェード枠
体の形状に相応した寸法に裁断する必要がある点で先に
述べた場合と同様な問題があった。例えば、図3に例示
するような、光源15の周囲に支持枠16とそれに取り
付けられるシェード枠17に貼付された台形円筒形状を
含むシェードカバーの場合には、慎重に採寸して裁断し
たシート形状のシェードカバー材を準備してから細かな
作業によらないとシェードカバーを製作できなかった。
【0006】また、和紙そのもには、ごく薄手のもので
も光透過性が劣るため、照度を低下させてしまうことに
なり、電力ロスが大きくなるという不具合もあった。前
記した特開平8−180708号公報の記載の柄付き照
明器具用カバーシート材では、この不具合を解決するた
め、前記和紙に代えて印刷層を用いるものであるが、こ
の場合には、どうしても天然素材である繊維質の自然な
質感が得られにくいという微妙な問題が残った。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決するためになされたものであり、前記のような
シェード枠体の細部に接着剤を塗布し、裁断した和紙ま
たは織物布などを貼り付けるという作業を省略でき、繊
維質の自然な質感が表現できるうえ、光透過性の調節が
容易な照明器具用シェードカバーの製造方法を提供す
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の問題は、透明また
は半透明のプラスチックシートからなるシェードカバー
用基体を所定のシェードカバー形状に成形した後、その
片面または両面に繊維質を付着させて繊維質層を形成し
たことを特徴とする照明器具用シェードカバーの製造方
法により解決することができる。
【0009】また、本発明の照明器具用シェードカバー
の製造方法は、紙質または布質の繊維質と接着剤を含む
スラリーを塗布または吹き付けて、乾燥させて、繊維質
層を形成する形態に具体化することができる。さらに、
前記繊維質層の上面を防汚染層で被覆する形態の照明器
具用シェードカバーの製造方法としても具体化できる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図1を
参照して説明する。先ず、透明または半透明のプラスチ
ックシートをシェードカバー用基体として、所定のシェ
ードカバー形状に成形する。つまり、本発明では平面シ
ート状のシェードカバー用基体にあらかじめ模様を施す
のではなく、何らかの模様加工を行う以前に、透明また
は半透明のプラスチックシート、例えば、厚さ0.1〜
0.5mmt程度のポリエチレンテレフタレート樹脂、
ポリカーボナイト系樹脂のシートを成形して所定の形状
のシェードカバー用基体とするのであって、その形状
は、単純な円筒形状、円筒台形状のみならず、複雑な曲
面や凹凸を含みものであっても全く差し支えない。な
お、前記ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリカーボ
ナイト系樹脂であるプラスチックシートを使用するのが
加工性、耐熱性、透明性などの点から好適である。
【0011】次いで、この成形されたシェードカバー用
基体の片面または両面に繊維質を付着させるのである
が、繊維質としては、紙質または布質の繊維質が適当で
あり、紙または布を構成する繊維質はもとより紙または
布の原料となる繊維質をも含むのである。そして、これ
らをシェードカバー用基体に付着させるには、これら繊
維質を分散させて含むスラリーを製作し、このスラリー
にシェードカバー用基体を浸漬して付着させる浸漬法、
このスラリーをシェードカバー用基体に塗布する塗布
法、また吹き付けガンによる吹付法などが適宜に応用可
能である。
【0012】なお、前記繊維質のスラリーの組成、配合
を例示すると、例えば、紙の原料となる繊維質10〜4
0重量部を、接着剤としてアクリル樹脂またはポリエス
テル樹脂5〜15%含む水性エマルジョン100部に添
加し、混合して分散、懸濁させた水性スラリーが適用で
きる。このスラリーとしては、有機溶媒を用いた有機性
のものも応用可能であるが、水性スラリーの方が取扱が
容易で好ましい。
【0013】このようにして、繊維質を含むスラリーを
施したシェードカバー基体を乾燥させれば、図1に示す
ように、シェードカバー基体2面に繊維質層3が形成さ
れるのである。なお、この場合、前記繊維質層3の上面
を防汚染層4、例えば、テフロンのコーティング層で被
覆するのが、この繊維層3が使用中に汚染することが防
止できる観点から特に好ましい。またさらに静電気防止
剤、例えばアルキルフォスフェイト系の薬剤を施してお
くのも好ましい。
【0014】以上説明した本発明によれば、予め所定の
形状に成形したシェードカバー用基体に繊維質を付着さ
せる工程を採用しているので、シェード枠体に接着剤を
塗布し、裁断した和紙片などを貼り付けるという面倒な
作業が全く不要なものとなるうえ、繊維質を付着させる
シェードカバー用基体の形状は自由に設定できるから、
平面の組合せのみならず、複雑な曲面または凹凸繰り返
し形状など、和紙片などの貼り付けでは不可能であった
形状にまで応用できるようになった。
【0015】また、本発明に使用する繊維質は、紙質ま
たは布質など自然の物質であって、印刷物のような人工
物ではないから、繊維質本来の自然な質感が表現でき
る。さらに、繊維質のスラリーを適用する方法によれ
ば、その繊維質の濃度を調節したり、塗布量または吹き
付け量を調節することによって、できあがった繊維質層
の光透過性の調整を容易に行うことができる。従って照
度の異なる濃淡変化に富んだシェードカバーを製作でき
るという利点も得られる。
【0016】
【発明の効果】本発明の照明器具用シェードカバーの製
造方法は、以上に説明したように構成されているので、
シェード枠体に接着剤を塗布し、和紙または織物布など
を裁断してそれを貼り付けるという作業を省略できるか
ら、任意形状のシェードカバーが製作可能となり、かつ
熟練作業者を必要としないからコストも低廉となる。ま
た、繊維質の自然な質感が表現できるうえ、光透過性の
調整が容易であるから照度の異なる多品種生産に好適と
なるという優れた効果がある。よって本発明は従来の問
題点を解消した照明器具用シェードカバーの製造方法と
して、その工業的価値は極めて大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により得られるシェードカバー材の部分
断面図。
【図2】従来に和紙を積層したシェードカバー材の部分
断面図。
【図3】照明器具用シェードの部分切り欠き説明図。
【符号の説明】
2 シェードカバー用基体、3 繊維質層、4 防汚染
層。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明または半透明のプラスチックシートか
    らなるシェードカバー用基体を所定のシェードカバー形
    状に成形した後、その片面または両面に繊維質を付着さ
    せて繊維質層を形成したことを特徴とする照明器具用シ
    ェードカバーの製造方法。
  2. 【請求項2】紙質または布質の繊維質と接着剤を含むス
    ラリーを塗布または吹き付けて、乾燥させて、繊維質層
    を形成する請求項1に記載の照明器具用シェードカバー
    の製造方法。
  3. 【請求項3】前記繊維質層の上面を防汚染層で被覆する
    請求項2に記載の照明器具用シェードカバーの製造方
    法。
JP12817497A 1997-05-19 1997-05-19 照明器具用シェードカバーの製造方法 Withdrawn JPH10321022A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100301209B1 (ko) * 1999-05-28 2001-09-26 김경수 한지무늬 아크릴판을 이용한 전등갓의 제조방법
KR100440040B1 (ko) * 2002-06-26 2004-07-14 김만회 유리전등갓 제조방법
JP2011052354A (ja) * 2009-09-03 2011-03-17 Toukin Inc 和紙立体形状物の製造方法及び和紙立体形状物
CN102767115A (zh) * 2011-05-04 2012-11-07 金龙助 装饰造形物的制造方法及组成物和组成物套件

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