JPH10320967A - 記録媒体駆動装置 - Google Patents

記録媒体駆動装置

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Publication number
JPH10320967A
JPH10320967A JP13403597A JP13403597A JPH10320967A JP H10320967 A JPH10320967 A JP H10320967A JP 13403597 A JP13403597 A JP 13403597A JP 13403597 A JP13403597 A JP 13403597A JP H10320967 A JPH10320967 A JP H10320967A
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JP
Japan
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recording medium
dew condensation
condensation sensor
signal
magnetic disk
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Application number
JP13403597A
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English (en)
Inventor
Michio Yotsuya
道夫 四谷
Hironobu Ouchi
宏伸 大内
Kazushige Kawazoe
一重 河副
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高湿度あるいは結露を効果的に検出し、記録媒
体の損傷やヘッドスライダ等の破壊を良好に防止する。 【解決手段】CSS方式の浮上型ヘッド装置を採用した
HDD10である。筐体11の内面に結露センサ31を
設置する。筐体11の容積が大きく結露等によって筐体
11に吸着した水は乾き難いことから、結露センサ31
を筐体11の内面に設置することで、筐体11の内面側
における結露等を精度よく検出し得る。結露センサ31
は、最も比熱の高い部分、アクチュエータ12を構成す
るアーム23やサスペンション22、またヘッドスライ
ダ21、フレキシブル基板15、さらには磁気ディスク
14と同じ材料部分等に設置してもよい。結露センサ3
1で結露等が検出されるとき、それが検出されなくなる
まで磁気ディスク14の回転が停止したままで待機さ
せ、貼り付きによる磁気ディスク14の損傷やヘッドス
ライダ21等の破壊を未然に防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パーソナルコン
ピュータに内蔵あるいは外部接続されるハードディスク
ドライブ等に適用して好適な記録媒体駆動装置に関す
る。詳しくは、結露センサの出力に基づいて装置本体の
動作を制御するものにおいて、結露センサを装置本体の
内部所定箇所に配置することによって、高湿度あるいは
結露を効果的に検出し、記録媒体の損傷やヘッドスライ
ダ等の破壊を良好に防止しようとした記録媒体駆動装置
に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ハードディスクドライブとして、
磁気ディスクの表面(情報記録再生面)と磁気ヘッドと
の接触による摩耗損傷を避けるため、磁気ヘッドを空気
潤滑面を持つ浮上スライダと一体型で構成し、磁気ヘッ
ドが磁気ディスクに対して非接触の状態で情報の記録再
生を行う浮上ヘッド方式のハードディスクドライブが知
られている。この浮上ヘッド方式のハードディスクドラ
イブによれば、磁気ディスクのある程度の凹凸に追従し
てスペーシング損失を低下させることができると共に、
摩耗損傷を防止することができる。
【0003】ところで、一般のハードディスクドライブ
において、電源を切っている状態では、ヘッドスライダ
は、シッピングゾーンと呼ばれる最内周部に、磁気ディ
スクと接触した状態で止まっている。そして、電源の投
入に伴って磁気ディスクは回転を始め、ヘッドスライダ
は磁気ディスクからの風圧を受けて離陸を始める。逆に
電源を切ると、ヘッドスライダは、シッピングゾーンに
移動し、静かに磁気ディスク上に着陸する。この方式
は、ヘッドスライダが磁気ディスクに接触して離着陸を
するため、CSS(Contact Start Stop)方式と呼ばれ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、フラットな面
同士を接触させると、水分を介して貼り付きが起こり易
くなる。実際、ハードディスクドライブにおいて、磁気
ディスクとヘッドスライダとの間で、高湿度や結露によ
る貼り付きの問題が重要視されている。貼り付きが起こ
った状態で磁気ディスクの回転を始めようとしても、磁
気ディスクが全く回転せず、最悪の場合には、ヘッドス
ライダやサスペンションがアームより剥がれてしまう
等、ハードディスクドライブが使用できなくなるおそれ
がある。この貼り付きの大きさは、真実接触面積といわ
れるミクロ的な接触面積の大きさの増加と共に大きくな
る。
【0005】なお、このような高湿度あるいは結露によ
る貼り付きの問題は、光磁気ディスク装置、データカー
トリッジ装置(データストリーマ)、ビデオデッキ等の
ように記録媒体(ディスクやテープ等)と直接接触する
ヘッドスライダ等の摺動部品を持つその他の記録媒体駆
動装置においても発生する。
【0006】そこで、この発明では、高湿度あるいは結
露を効果的に検出し、記録媒体の損傷やヘッドスライダ
等の破壊を良好に防止し得る記録媒体駆動装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る記録媒体
駆動装置は、記録媒体に信号を記録し、あるいは記録媒
体より信号を再生する記録媒体駆動装置において、結露
センサと、この結露センサの出力に基づいて装置本体の
動作を制御する制御手段とを備え、結露センサは装置筐
体の内面に設置されるものである。
【0008】装置筐体の容積が大きく、高湿度あるいは
結露によって装置筐体に吸着した水は乾き難い。そのた
め、結露センサを装置筐体の内面に設置することで、装
置筐体の内面側における高湿度あるいは結露を精度よく
検出できるようになる。
【0009】また、この発明に係る記録媒体駆動装置
は、記録媒体に信号を記録し、あるいは記録媒体より信
号を再生する記録媒体駆動装置において、結露センサ
と、この結露センサの出力に基づいて装置本体の動作を
制御する制御手段とを備え、結露センサは、装置本体の
内部の最も比熱の高い部分に設置されるものである。最
も比熱の高い部分は、例えば装置本体を構成する部品あ
るいはその部品と同じ材料からなる取り付け部材であ
る。
【0010】比熱が高いものほど熱しにくく冷めにくい
ため、その表面に結露が起こりやすい。そのため、結露
センサを装置本体の内部の最も比熱の高い部分に設置す
ることで、他の部分よりも早く高湿度あるいは結露を検
出でき、最も安全な製品設計が可能となる。また、最も
比熱の高い部品の形状が複雑であったり、その部品に設
置スペースがない場合に、その部品と同じ材料からなる
取り付け部材を用意し、その部材に結露センサを設置す
ることで、結露センサを最も比熱の高い部品に設置した
場合と同様の効果を得ることが可能となる。
【0011】また、この発明に係る記録媒体駆動装置
は、記録媒体に信号を記録し、あるいは記録媒体より信
号を再生する記録媒体駆動装置において、結露センサ
と、この結露センサの出力に基づいて装置本体の動作を
制御する制御手段とを備え、結露センサは、記録媒体と
同じ材料からなる取り付け部材に設置されるものであ
る。例えば、記録媒体が磁気ディスクであるときは、磁
気ディスクと同じ材料からなる取り付け部材を用意し、
その部材に結露センサを設置することとなる。
【0012】例えば、記録媒体とこの記録媒体に直接接
触するヘッドスライダ等の摺動部との貼り付きのおそれ
を検出するためには、結露センサを記録媒体上に設置
し、この記録媒体上における高湿度あるいは結露を検出
することが望ましい。しかし、例えばディスク状記録媒
体の場合には、記録媒体が回転するため、結露センサに
電流を供給することが困難であり、また結露センサを設
置したことによる回転バランスの崩れを補償するための
バランサの取り付けが必要となる等の不都合がある。記
録媒体と同じ材料からなる取り付け部材を用意し、その
部分に結露センサを設置することで、上述したような不
都合がなく、記録媒体に設置したと同様の効果を得るこ
とが可能となる。
【0013】また、この発明に係る記録媒体駆動装置
は、記録媒体に信号を記録し、あるいは記録媒体より信
号を再生する記録媒体駆動装置において、結露センサ
と、この結露センサの出力に基づいて装置本体の動作を
制御する制御手段と、記録媒体上を摺動する部品とを備
え、結露センサは、記録媒体上を摺動する部品あるいは
その部品と同じ材料からなる取り付け部材に設置される
ものである。
【0014】例えば、記録媒体とこの記録媒体に直接接
触するヘッドスライダ等の摺動部品との貼り付きのおそ
れを検出するためには、結露センサをヘッドスライダ等
の摺動部品上に設置し、この摺動部品上における高湿度
あるいは結露を検出することが効果的である。また、摺
動部品に設置スペースがない場合には、その部品と同じ
材料からなる取り付け部材を用意し、その部材に結露セ
ンサを設置することで、結露センサを摺動部品に設置し
た場合と同様の効果を得ることが可能となる。
【0015】また、この発明に係る記録媒体駆動装置
は、ディスク状記録媒体に信号を記録し、あるいはディ
スク状記録媒体より信号を再生するためのヘッドが取り
付けられたヘッドスライダと、このヘッドスライダを上
記ディスク状記録媒体の半径方向に移動させるためのア
クチュエータとを有する記録媒体駆動装置において、結
露センサと、この結露センサの出力に基づいて装置本体
の動作を制御する制御手段とを備え、結露センサはアク
チュエータに設置されるものである。例えば、結露セン
サは、アクチュエータを構成するアームあるいはサスペ
ンションに設置される。
【0016】アームは表面積が大きく、そのためアーム
への結露センサの取り付けは容易である。また、アーム
は比較的重量が大きく、結露センサの重量が影響しにく
い。一方、サスペンションは、ヘッドスライダを支持す
るものであって、ディスク状記録媒体の回転による風圧
を受ける位置にある。そのため、結露センサをサスペン
ションに設置することにより、結露センサに付着した塵
埃が風圧で吹き飛ばされ、結露センサのセンサ部は塵や
埃のないきれいな状態に保たれ、高湿度あるいは結露の
検出が良好に行われる。また、薄膜リード線一体型サス
ペンションを実現する際には、結露センサを一体的にパ
ターニングすることが可能となる。
【0017】また、この発明に係る記録媒体駆動装置
は、ディスク状記録媒体に信号を記録し、あるいはディ
スク状記録媒体より信号を再生するためのヘッドが取り
付けられたヘッドスライダと、このヘッドスライダをデ
ィスク状記録媒体の半径方向に移動させるためのアクチ
ュエータと、ヘッドによって記録再生する信号を処理す
ると共に、アクチュエータの動作を制御するための回路
を含むフレキシブル基板とを有する記録媒体駆動装置に
おいて、結露センサと、この結露センサの出力に基づい
て装置本体の動作を制御する制御手段とを備え、結露セ
ンサは、フレキシブル基板に設置されるものである。
【0018】フレキシブル基板には、上述した回路やリ
ード線のパターンが半導体プロセスや印刷等により形成
されている。そのため、このフレキシブル基板に、結露
センサを半導体プロセス等で一体的に形成することが可
能となる。
【0019】また、この発明に係る記録媒体駆動装置
は、ディスク状記録媒体に信号を記録し、あるいはディ
スク状記録媒体より信号を再生する記録媒体駆動装置に
おいて、結露センサと、この結露センサの出力に基づい
て装置本体の動作を制御する制御手段とを備え、結露セ
ンサは、ディスク状記録媒体の近傍であってその回転に
よる空気流れがある部位に設置されるものである。
【0020】例えば、結露センサはセンサ部がむき出し
となっており、塵埃に弱い。結露センサを回転するディ
スク状記録媒体の近傍に設置することで、ディスク状記
録媒体の回転による風圧によって結露センサに付着した
塵埃が吹き飛ばされ、結露センサは常に塵や埃がないき
れいな状態に保たれ、高湿度や結露の検出を良好に行う
ことが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の実施の形態について説明する。図1は、実施の形
態としてのハードディスクドライブ(HDD)10の概
略構成を示している。このハードディスクドライブ10
は、CSS方式の浮上型ヘッド装置を採用している。そ
して、ハードディスクドライブ10は、筐体(シャー
シ)11と、この筐体11上に設置される回動型アクチ
ュエータ12およびスピンドルモータ13と、このスピ
ンドルモータ13に取り付けられた磁気ディスク14
と、筐体11上に配置され、電気回路やリード線パター
ンが半導体プロセスや印刷等で形成されているフレキシ
ブル基板15とを備えている。
【0022】筐体11は、例えばアルミニウム合金等に
より実質的に平坦に形成されており、その平面部の上に
スピンドルモータ13が配設されている。スピンドルモ
ータ13は、例えば扁平ブラシレスモータとして構成さ
れており、角速度が一定となるように駆動制御されるこ
とにより、磁気ディスク14を回転させるようになって
いる。
【0023】アクチュエータ12は、磁気ヘッド(図示
せず)が取り付けられているヘッドスライダ(浮上スラ
イダ)21と、このヘッドスライダ21を支持する弾性
支持部材としてのサスペンション22と、このサスペン
ション22を支持するアーム23と、このアーム23の
一端を回動可能に支持する垂直軸24と、アーム23を
垂直軸24の周りに回動させるボイスコイルモータ25
とから構成されている。
【0024】ここで、ヘッドスライダ21およびサスペ
ンション22は、ヘッド支持部材として、ヘッドスライ
ダ21に取り付けられた磁気ヘッドを、磁気ディスク1
4の半径方向Rに移動可能に支持している。この場合、
サスペンション22によってヘッドスライダ21には磁
気ディスク14側に所定の負荷荷重が与えられている。
【0025】ヘッドスライダ21は、図2Bに示すよう
に、全体が扁平な直方体として形成されており、その下
面両側に空気潤滑面(エアベアリングサーフェイス)と
して作用するレール21a,21bを備えている。そし
て、このレール21a,21bの空気流入端側には、緩
やかな傾斜を有する傾斜部21c,21dが設けられて
いる。そして、レール21aの空気流出端側の端面に磁
気ヘッド26が取り付けられている。
【0026】上述した構成のヘッドスライダ21がサス
ペンション22に支持され、図2Aに示すように、磁気
ディスク14の表面に接近した場合、磁気ディスク14
の回転(回転方向を矢印Qで図示)に伴ってヘッドスラ
イダ21のレール21a,21bと磁気ディスク14の
表面との間に流入する空気流により、ヘッドスライダ2
1が浮揚力を受ける。この浮揚力によって、ヘッドスラ
イダ21と共に磁気ヘッド26が、磁気ディスク14の
表面から微小間隔(浮上量)dをもって浮上走行する
(図3参照)。
【0027】また、アーム23は、剛性を有する材料か
ら形成されており、垂直軸24の周りに回動することに
より、ヘッドスライダ21を磁気ディスク14の半径方
向Rに移動させ、シーク動作を行うようにされている。
これにより、ヘッドスライダ21に取り付けられた磁気
ヘッド26(図2B参照)が、磁気ディスク14上の所
定トラックにアクセスし得るようになっている。ボイス
コイルモータ25は、アーム23の他端に取り付けられ
たボイスコイル27と、筐体11に固定配置されたマグ
ネット28とから構成されている。この場合、ボイスコ
イル27に外部より駆動信号が供給されることにより、
アーム23は垂直軸24の周りに回動される。
【0028】以上の構成において、スピンドルモータ1
3によって磁気ディスク14が角速度一定で回転駆動さ
れる。この状態で、アーム23を垂直軸24の周りに回
動させ、ヘッドスライダ21を磁気ディスク14の半径
方向Rに移動させることで、ヘッドスライダ21に取り
付けられた磁気ヘッド26は磁気ディスク14の所定の
トラックに位置決めされる。これにより、磁気ヘッド2
6によって、磁気ディスク14の所定のトラックに対
し、信号の記録再生を行うことができる。
【0029】また、本実施の形態においては、筐体11
の内面に結露センサ31が設置されている。この結露セ
ンサ31は、図4に示すように、膜質部31a、一対の
電極部31b,31cおよび絶縁部31dとから構成さ
れている。絶縁部31dの上面に櫛形形状の一対の電極
部31b,31cが櫛歯部分が互い違いになるように形
成され、これら一対の電極部31b,31cを覆うよう
に膜質部31aが配置されている。膜質部31aは、水
の付着によって電気抵抗が変化する材料、例えば図5A
に示すように、不純物を含んだ導電性カーボンからなっ
ている。この不純物を含んだ導電性カーボンは、図5B
に示すように、水の付着によって不純物が膨張し、電気
抵抗が大きくなる。
【0030】結露センサ31の一対の電極31a,31
bの端部は、それぞれ導線等を介して後述の結露等検出
回路に接続されている。結露等検出回路では、高湿度あ
るいは結露の環境下で、結露センサ31の膜質部31a
の電気抵抗が増加することを利用して、高湿度あるいは
結露(以下、「結露等」という)の検出を行うようにな
っている。
【0031】なお、フレキシブル基板15は、結露等の
環境下に耐えられるように、基板全体の表面にアクリル
樹脂系、ウレタン樹脂系、フッ素樹脂系、シリコン樹脂
系等の防湿絶縁材が塗装されている場合もある。これに
より、結露等の環境下においても、フレキシブル基板1
5は、電流漏れ等による誤動作をしないようになる。
【0032】次に、図6を使用して、ハードディスクド
ライブ10の回路構成等について説明する。
【0033】ドライブ10は、磁気ディスク14を回転
させるためのスピンドルモータ13と、このスピンドル
モータ13を駆動するためのモータドライバ41とを有
している。このモータドライバ41の動作は後述するシ
ステムコントローラを構成するMPU(Micro Processi
ng Unit)によって制御される。
【0034】ここで、図7を使用して、磁気ディスク1
4の概略構成を説明する。磁気ディスク14には、回転
方向にサーボ領域SARおよびデータ領域DARが交互
に設けられている。すなわち、トラックが回転方向に複
数(図示のものでは64)のセグメント(フレーム)に
均等に区分され、各セグメントの先頭にはサーボ情報を
記録するためのサーボ領域SARが配され、続いてデー
タを記録するためのデータ領域DARが配されている。
サーボ領域SARは、磁気ヘッド26のスキュー角に対
応して、磁気ディスク14の内周から外周にかけて、直
線ではなく、円弧を描いている。
【0035】サーボ領域SARには、サーボ情報が予め
記録される。サーボ情報は、磁気ディスク14の回転に
同期したクロック信号を得るためのクロックマーク、ト
ラックアドレス情報を得るためのパターン、磁気ヘッド
のトラッキング情報を得るためのパターン等で構成され
る。
【0036】データ領域DARには、512バイト等の
セクターと呼ばれる単位でデータが記録される。そし
て、各セクターのデータにはセクターID(Sector Ide
ntification Code)やECC(誤り訂正符号)等が付加
されて記録される。セクターIDは、ヘッド番号、トラ
ック番号、セクター番号等の他に、そのセクターがディ
フェクト等により使用不能であることを示す情報等も持
っている。
【0037】図6に戻って、ドライバ10は、磁気ヘッ
ド26として、磁気ディスク14のデータ領域DARに
データを書き込むためのインダクティブ型ヘッド26A
と、そのデータ領域DARよりデータを読み出すと共
に、磁気ディスク14のサーボ領域SARよりサーボ情
報を読み出すための磁気抵抗効果(MR:Magneto-Resi
stive)型ヘッド26Bとを有している。ヘッド26
A,26Bは、例えば複合型ヘッドとして形成される。
磁気ヘッド26は、上述したように、ヘッドスライダ2
1(図1、図2B参照)に取り付けられている。
【0038】また、ドライブ10は、ホストコンピュー
タと接続するためのインタフェース部60と、装置全体
の動作を制御する、システムコントローラとしての M
PU61と、このMPU61の動作プログラム等を格納
したROM(read only memory)62とを有している。
この場合、ホストコンピュータより送られてくるライト
コマンドやリードコマンドは、インタフェース部60を
介してMPU61に供給される。
【0039】また、ドライブ10は、ホストコンピュー
タよりインタフェース部60を介して送られてくる書き
込みデータWDを一時的に記憶する書き込みデータバッ
ファ63と、このバッファ63より書き込みタイミング
で読み出された書き込みデータWDに対して誤り訂正符
号の付加処理、ディジタル変調処理等を施して記録デー
タを得る書き込みデータ処理回路64とを有している。
ディジタル変調方式としては、例えばMFM(Modified
Frequency Modulation)方式やRLL(Run Length Li
mited)方式等が使用されている。
【0040】また、ドライブ10は、 データ処理回路
64より出力される記録データに対して書き込み補償を
する書き込み補償回路65と、この書き込み補償回路6
5の出力データに対応した記録電流信号を得てインダク
ティブ型ヘッド26Aに供給する記録アンプ66とを有
している。書き込み補償回路65では、高密度記録の際
に発生する磁化反転干渉による読み出し信号のピークシ
フトに対して書き込み時の磁化反転タイミングの微少補
正が行われる。
【0041】また、ドライブ10は、読み出し時に磁気
ディスク10よりMR型ヘッド26Bで再生される信号
MRを増幅するための再生アンプ70と、この再生アン
プ70の出力信号に対して読み出し補償をする読み出し
補償回路71とを有している。読み出し補償回路71で
は、波形等化によってピークシフトの減少化が行われ
る。
【0042】また、ドライバ10は、読み出し補償回路
71より出力される検出パルスに対してディジタル復調
処理、誤り訂正処理等をして読み出しデータRDを得る
読み出しデータ処理回路73と、このデータ処理回路7
3より出力される読み出しデータRDを一時的に格納す
る読み出しデータバッファ74とを有している。データ
処理回路73では、上述したセクターIDの抽出も行わ
れる。そして、このセクターIDはMPU61に供給さ
れる。
【0043】また、ドライブ10は、ボイスコイルモー
タ25を駆動するVCMドライバ34の動作を制御し
て、ヘッド26A,26Bを磁気ディスク14上の目標
トラックに位置決めするためのヘッド位置制御回路80
と、再生アンプ70より出力されるサーボ領域SARの
再生信号よりサーボ情報を検出するためのサーボ情報検
出器81とを有している。このサーボ情報検出器81で
得られるトラックアドレス情報TADやトラッキング情
報TRAはヘッド位置制御回路80に供給される。な
お、ヘッド位置制御回路80には、書き込み時や読み出
し時にMPU61より目標トラックアドレス情報ADO
が与えられる。
【0044】また、ドライブ10は、磁気ディスク14
の回転に同期したクロック信号CLKを生成するクロッ
ク生成回路82と、磁気ディスク14上における種々の
情報点位置を示すタイミング信号を発生するタイミング
発生回路83とを有している。
【0045】クロック生成回路82では、サーボ情報検
出器81より供給されるクロックゲート信号によりクロ
ックマークの再生孤立波形が抽出され、それに基づいて
磁気ディスク14の回転に同期したクロック信号CLK
の生成が行われる。このクロック生成回路82で生成さ
れるクロック信号CLKは、サーボ情報検出器81やタ
イミング発生回路83に供給されると共に、その他の必
要な箇所に供給される。
【0046】タイミング発生回路83には、サーボ情報
検出器81より原点位置を示す信号STPが供給される
と共に、上述したようにクロック生成回路82よりクロ
ック信号CLKが供給される。タイミング発生回路83
では、原点位置からのクロック数がカウントされ、その
カウント値に基づいて種々のタイミング信号が発生され
る。
【0047】また、ドライブ10は、上述した結露セン
サ31と、この結露センサ31が接続され、その電気抵
抗の変化により、磁気ディスク14に水が付着する、結
露等を検出する結露等検出回路91とを有している。こ
の結露等検出回路91の検出出力DECはMPU61に
供給され、これによりMPU61では、結露等の環境下
にあるか否かを認識可能とされている。
【0048】図6に示すハードディスクドライブ10の
動作を説明する。
【0049】電源投入直後または同期はずれ後に、以下
の初期同期の確立動作が行われる。この場合、磁気ディ
スク14よりMR型ヘッド26Bで再生される信号SMR
は再生アンプ70に供給されて増幅される。そして、ク
ロック生成回路82では、磁気ディスク14のサーボ領
域SARの再生信号よりクロックマークの再生孤立波形
を抽出し、それに基づいて内部に持つPLL(Phase-Lo
cked Loop)の位相を更新し、磁気ディスク14の回転
に同期したクロック信号CLKを得る。
【0050】上述した初期同期の確立後に、書き込み/
読み出しの動作が行われる。まず、書き込み動作を説明
する。MPU61は、ホストコンピュータより送られて
くるライトコマンドを受信すると、ROM62に記憶さ
れている変換テーブルを利用してコマンド中の論理ブロ
ック番号を磁気ディスク14の物理位置(ヘッド番号、
トラック番号、セクター番号)に変換する。これによ
り、目標トラックアドレスや書き込み開始セクターを認
識する。
【0051】そして、MPU61は、ヘッド位置制御回
路80に目標トラックアドレス情報ADOを供給して目
標トラックアドレス(トラック番号)をセットし、トラ
ックシークの動作を開始させる。トラックシーク動作
は、以下のように行われる。
【0052】すなわち、ヘッド位置制御回路80は、サ
ーボ情報検出器81で得られるトラックアドレス情報T
ADによるヘッド26A,26Bの現在地のトラックア
ドレスと目標トラックアドレスを比較し、現在地のトラ
ックアドレスが目標トラックアドレスと一致するように
VCMドライバ34を制御する。また、現在地のトラッ
クアドレスが目標トラックアドレスと一致した後、ヘッ
ド位置制御回路80は、サーボ情報検出器81で得られ
るトラッキング情報TRAに基づき、ヘッド26A,2
6Bが目標トラックの中心に位置するようにVCMドラ
イバ34を制御する。ヘッド26A,26Bが目標トラ
ックの中心に位置する状態となることでトラックシーク
が完了する。
【0053】トラックシークが完了した後に、MPU6
1は、読み出しデータ処理回路73で抽出されるセクタ
ーIDを参照して、書き込みの開始セクターにアクセス
し、ホストコンピュータより転送されてきて書き込みデ
ータバッファ63に一時的に記憶されていた書き込みデ
ータWDの読み出しを開始する。そして、書き込みデー
タ処理回路64では書き込みデータバッファ63より読
み出された書き込みデータWDに対して誤り訂正符号の
付加処理、ディジタル変調処理等が施されて記録データ
が形成され、この記録データは書き込み補償回路65で
書き込み補償されて記録アンプ66に供給される。
【0054】そして、記録アンプ66より書き込みデー
タWDに対応した記録電流信号が出力され、この記録電
流信号がインダクティブ型ヘッド26Aに供給される。
これにより、ホストコンピュータより転送されてきた書
き込みデータWDが、ライトコマンドで指定された磁気
ディスク14の所定セクターに、インダクティブ型ヘッ
ド26Aによって記録される。
【0055】次に、読み出し動作を説明する。MPU6
1は、ホストコンピュータより送られてきたリードコマ
ンドを受信すると、ROM62に記憶されている変換テ
ーブルを利用してコマンド中の論理ブロック番号を磁気
ディスク14の物理位置(ヘッド番号、トラック番号、
セクター番号)に変換する。これにより、目標トラック
アドレスや読み出し開始セクターを認識する。
【0056】そして、MPU61は、ヘッド位置制御回
路80に目標トラックアドレス情報ADOを供給して目
標トラックアドレス(トラック番号)をセットし、トラ
ックシークの動作を開始させる。トラックシーク動作
は、上述した書き込み時と同様に行われる。
【0057】読み出し時には、磁気ディスク14のデー
タ領域DARよりMR型ヘッド26Bで再生される信号
が再生アンプ70に供給されて増幅され、その後に読み
出し補償回路71で読み出し補償されて読み出しデータ
処理回路73に供給される。そして、データ処理回路7
3では、読み出し補償回路71の出力信号に対してディ
ジタル復調処理、誤り訂正処理等が施されて読み出しデ
ータRDが得られる。
【0058】トラックシークが完了した後に、MPU6
1は、読み出しデータ処理回路73で抽出されるセクタ
ーIDを参照して、読み出し開始セクターにアクセスす
る。そして、MPU61は、読み出し開始セクターにア
クセスした後に、読み出しデータ処理回路73より出力
される読み出しデータRDを、読み出しデータバッファ
74を介してホストコンピュータに転送する。これによ
り、リードコマンドで指定された磁気ディスク14の所
定セクターより読み出しデータRDが得られ、この読み
出しデータRDがホストコンピュータに転送される。
【0059】また、図6に示すハードディスクドライブ
10において、MPU61は、結露等検出回路91の検
出出力DECにより、結露等が検出されていると認識す
るときは、図8に示すフローチャートに沿った制御動作
を実行する。
【0060】まず、ステップST1で、磁気ディスク1
4が回転中であるか否かを判定する。回転中であるとき
は、ステップST2で、記録あるいは再生が行われてい
るか否かを判定する。記録あるいは再生が行われている
ときは、ステップST3で、記録あるいは再生を停止し
て、ステップST4に進む。一方、記録あるいは再生が
行われていないときは、直ちにステップST4に進む。
【0061】ステップST4では、VCMドライバ34
を制御して、磁気ヘッド26が取り付けられているヘッ
ドスライダ21(図1参照)を磁気ディスク14のシッ
ピングゾーンに移動させ、そして、ステップST5で、
ヘッドスライダ21を磁気ディスク14のシッピングゾ
ーンに待機させる。なお、ステップST1で、磁気ディ
スク14が回転中でないとき、ヘッドスライダ21は既
に磁気ディスク14のシッピングゾーンにあるので、直
ちにステップST5に進み、ヘッドスライダ21を磁気
ディスク14のシッピングゾーンにそのまま待機させ
る。
【0062】次に、ステップST6で、磁気ディスク1
4が回転中であるか否かを判定する。磁気ディスク14
が回転中であるときは、ステップST7で、モータドラ
イバ41を制御し、磁気ディスク14の回転を停止さ
せ、その後にステップST8に進む。一方、磁気ディス
ク14が回転中でないときは、直ちにステップST8に
進む。
【0063】ステップST8では、結露等検出回路91
で結露等が検出されているか否かを判定する。そして、
結露等が検出されなくなった後に、ステップST9に進
み、通常動作、例えば結露等が検出される前の状態に復
帰させる。
【0064】以上説明した実施の形態においては、結露
センサ31がハードディスクドライブ10の筐体11の
内面に設置されたものである。この筐体11の容積は大
きく、結露等によって筐体11に吸着した水は乾き難
い。そのため、結露センサ31を筐体11の内面に設置
することで、筐体11の内面側における高湿度あるいは
結露を精度よく検出できる。そして、結露等が検出され
るときには、それが検出されなくなるまで磁気ディスク
14の回転が停止されたままとされるため、貼り付きに
よる磁気ディスク14の損傷やヘッドスライダ21等の
破壊を良好に防止できることとなる。
【0065】なお、上述実施の形態においては、結露セ
ンサ31が筐体11の内面に設置されたものであるが、
結露センサ31を摺動部品としてのヘッドスライダ21
に設置するようにしてもよい。結露センサ31をヘッド
スライダ21に設置することで、磁気ディスク11との
貼り付きが起こるヘッドスライダ21上における結露等
を直接検出でき、貼り付きによる磁気ディスク14の損
傷やヘッドスライダ21等の破壊を効率的に防止でき
る。
【0066】ところで、近年、図9に示すように、ヘッ
ドスライダ21の後端に薄膜プロセスで磁気ヘッド26
を構成することが知られている。その場合、薄膜プロセ
スに結露センサ31の加工工程も組み込み、磁気ヘッド
26の加工と同時に結露センサ31の加工を行うように
すれば、コストダウンを図ることができる。
【0067】結露センサ31をヘッドスライダ21に設
置する代わりに、このヘッドスライダ21と同じ材料か
らなる取り付け部材を用意し、その部材に結露センサ3
1を設置した上で、例えば図1に示すと同様の位置に配
設するようにしてもよい。これにより、ヘッドスライダ
21に設置スペースがない等の理由によって結露センサ
31を設置できなくても、結露センサ31をヘッドスラ
イダ21に設置した場合と同様の効果を得ることが可能
となる。
【0068】また、上述実施の形態においては、結露セ
ンサ31が筐体11の内面に設置されたものであるが、
磁気ディスク14と同じ材料からなる取り付け部材を用
意し、その部材に結露センサ31を設置した上で、例え
ば図1に示すと同様の位置に配設するようにしてもよ
い。
【0069】例えば、磁気ディスク14とヘッドスライ
ダ21との貼り付きのおそれを検出するためには、結露
センサ31を磁気ディスク14上に設置し、この磁気デ
ィスク14上における結露等を直接検出することが効果
的である。しかし、磁気ディスク14は回転するため、
磁気ディスク14に設置された結露センサ31に電流を
供給することが困難であり、また結露センサ31を設置
したことによる磁気ディスク14の回転バランスの崩れ
を補償するためのバランサの取り付けが必要となる等の
不都合がある。上述したように磁気ディスク14と同じ
材料からなる取り付け部材を用意し、その取り付け部材
に結露センサ31を設置することによって、磁気ディス
ク14に結露センサ31を設置する場合の上述した不都
合を回避でき、しかも磁気ディスク14に設置した場合
と同様の効果を得ることが可能となる。
【0070】また、上述実施の形態においては、結露セ
ンサ31が筐体11の内面に設置されたものであるが、
筐体11の内部にある比熱の高い部品に取り付けるよう
にしてもよい。この場合、磁気ディスク14、筐体1
1、アーム23、サスペンション22等は使用目的や用
途により材料が変えられ、従って最も比熱の高い部品も
変化することとなる。
【0071】比熱が高いものほど熱しにくく冷めにくい
ため、その表面に結露が起こりやすい。そのため、結露
センサ31を最も比熱の高い部分に設置することで、他
の部分よりも早く結露等を検出でき、最も安全な製品設
計が可能となる。
【0072】結露センサ31を最も比熱の高い部品に設
置する代わりに、この部品と同じ材料からなる取り付け
部材を用意し、その部材に結露センサ31を設置した上
で、例えば図1に示すと同様の位置に配設するようにし
てもよい。これにより、最もい比熱の高い部品が複雑な
形状をしていたり、あるいは設置スペースがない等の理
由によって結露センサ31を設置できなくても、結露セ
ンサ31を最も比熱の高い部品に設置した場合と同様の
効果を得ることが可能となる。
【0073】また、上述実施の形態においては、結露セ
ンサ31が筐体11の内面に設置されたものであるが、
結露センサ31をフレキシブル基板15に設置するよう
にしてもよい。図10は、フレキシブル基板15のリー
ド線部15aに設置した例を示している。
【0074】フレキシブル基板15は貼り付きの起こる
磁気ディスク14の近傍にあるので、この磁気ディスク
14の状況に対応した結露等の検出が可能となる利益が
ある。また、フレキシブル基板15には、回路やリード
線のパターンが半導体プロセスや印刷等により形成され
ている。そのため、このフレキシブル基板15に、結露
センサ31を半導体プロセス等で一体的に形成すること
が可能となり、コストを低くできる。
【0075】また、上述実施の形態においては、結露セ
ンサ31が筐体11の内面に設置されたものであるが、
図11に示すように、結露センサ31をアクチュエータ
12を構成するアーム23に設置するようにしてもよ
い。アーム23は表面積が大きく、そのためアーム23
への結露センサ31の取り付けは容易である。また、ア
ーム23は比較的重量が大きく、結露センサ31の重量
が影響しにくいという利益がある。また、アーム23は
フレキシブル基板15に近い位置にあるため、配線の取
り回しが容易となる。さらに、アーム23は、例えばア
ルミニウム合金でダイカスト成形されており、比熱が比
較的高い材料で構成されるため、結露等の検出を早く行
うことができる。
【0076】また、上述実施の形態においては、結露セ
ンサ31が筐体11の内面に設置されたものであるが、
図12に示すように、磁気ディスク14の近傍であって
その回転による空気流れがある部位に設置されるように
してもよい。
【0077】例えば、結露センサ31はセンサ部がむき
出しとなっており、塵埃に弱い。結露センサ31を回転
する磁気ディスク14の近傍に設置することで、磁気デ
ィスク14の回転による風圧によって結露センサ31に
付着した塵埃が吹き飛ばされ、結露センサ31は常に塵
や埃がないきれいな状態に保たれ、結露等の検出を良好
に行うことができる。
【0078】また、上述実施の形態においては、結露セ
ンサ31が筐体11の内面に設置されたものであるが、
結露センサ31をアクチュエータ12を構成するサスペ
ンション22(図13A参照)に設置するようにしても
よい。例えば、結露センサ31は、サスペンション22
の磁気ディスク14側に設置される。
【0079】サスペンション22は、例えばバネ部材で
あるステンレスで形成され、比熱が比較的高い材料で構
成されるため、結露等の検出を早く行うことができる。
また、サスペンション22は、ヘッドスライダ21を支
持するものであって、磁気ディスク14の回転による風
圧を受ける位置にある。そのため、結露センサ31をサ
スペンション22に設置することにより、結露センサ3
1に付着した塵埃が風圧で吹き飛ばされ、結露センサ3
1のセンサ部は塵や埃のないきれいな状態が保たれ、結
露等の検出を良好に行うことができる。
【0080】さらに、ヘッドスライダ21の小型化に伴
って、図13Bに示すように、リード線形成部22aに
リード線を薄膜プロセスで加工するサスペンション22
が主流となるが、この薄膜プロセスの工程で結露センサ
31を同時に加工することにより、コストダウンを図る
ことができる。
【0081】また、上述実施の形態においては、この発
明をハードディスクドライブに適用したものであるが、
この発明は記録媒体(ディスクやテープ等)とヘッドス
ライダ等が直接接触する摺動部品を持つその他の記録媒
体駆動装置に同様に適用できることは勿論である。
【0082】
【発明の効果】この発明によれば、結露センサの出力に
基づいて装置本体の動作を制御するものにおいて、結露
センサを装置本体の内部所定箇所に配置するものでり、
高湿度あるいは結露を効果的に検出し、記録媒体の損傷
やヘッドスライダ等の破壊を良好に防止できる利益があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態としてのハードディスクドライブの
概略構成を示す斜視図である。
【図2】ヘッドスライダ(浮上スライダ)を説明するた
めの図である。
【図3】ヘッドスライダの浮上走行を示す図である。
【図4】結露センサの構成例を示す図である。
【図5】結露センサの膜質部の構成例を示す図である。
【図6】実施の形態としてのハードディスクドライブの
回路構成を示すブロック図である。
【図7】磁気ディスクの概略構成を示す図である。
【図8】実施の形態における結露等の検出時の制御動作
を示すフローチャートである。
【図9】結露センサをヘッドスライダに設置した例を示
す図である。
【図10】結露センサをフレキシブル基板に設置した例
を示す図である。
【図11】結露センサを回動型アクチュエータのアーム
に設置した例を示す図である。
【図12】結露センサを磁気ディスクの近傍に設置した
例を示す図である。
【図13】結露センサを回動型アクチュエータのサスペ
ンションに設置した例を示す図である。
【符号の説明】
10・・・ハードディスクドライブ、11・・・筐体
(シャーシ)、12・・・回動型アクチュエータ、13
・・・スピンドルモータ、14・・・磁気ディスク、1
5・・・フレキシブル基板、15a・・・リード線部、
21・・・ヘッドスライダ、22・・・サスペンショ
ン、23・・・アーム、24・・・垂直軸、25・・・
ボイスコイルモータ、26・・・磁気ヘッド、31・・
・結露センサ、60・・・インタフェース部、61・・
・MPU、63・・・書き込みデータバッファ、64・
・・書き込みデータ処理回路、65・・・書き込み補償
回路、66・・・記録アンプ、70・・・再生アンプ、
71・・・読み出し補償回路、73・・・読み出しデー
タ処理回路、74・・・読み出しデータバッファ、80
・・・ヘッド位置制御回路、81・・・サーボ情報検出
器、82・・・クロック生成回路、83・・・タイミン
グ発生回路、91・・・結露等検出回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に信号を記録し、あるいは上記
    記録媒体より信号を再生する記録媒体駆動装置におい
    て、 結露センサと、 この結露センサの出力に基づいて装置本体の動作を制御
    する制御手段とを備え、 上記結露センサは、装置筐体の内面に設置されることを
    特徴とする記録媒体駆動装置。
  2. 【請求項2】 記録媒体に信号を記録し、あるいは上記
    記録媒体より信号を再生する記録媒体駆動装置におい
    て、 結露センサと、 この結露センサの出力に基づいて装置本体の動作を制御
    する制御手段とを備え、 上記結露センサは、装置本体の内部の最も比熱の高い部
    材に設置されることを特徴とする記録媒体駆動装置。
  3. 【請求項3】 上記最も比熱の高い部分は、上記装置本
    体を構成する部品あるいはその部品と同じ材料からなる
    取り付け部材であることを特徴とする請求項2に記載の
    記録媒体駆動装置。
  4. 【請求項4】 記録媒体に信号を記録し、あるいは上記
    記録媒体より信号を再生する記録媒体駆動装置におい
    て、 結露センサと、 この結露センサの出力に基づいて装置本体の動作を制御
    する制御手段とを備え、 上記結露センサは、上記記録媒体と同じ材料からなる取
    り付け部材に設置されることを特徴とする記録媒体駆動
    装置。
  5. 【請求項5】 記録媒体に信号を記録し、あるいは上記
    記録媒体より信号を再生する記録媒体駆動装置におい
    て、 結露センサと、 この結露センサの出力に基づいて装置本体の動作を制御
    する制御手段と、 上記記録媒体上を摺動する部品とを備え、 上記結露センサは、上記記録媒体上を摺動する部品ある
    いはその部品と同じ材料からなる取り付け部材に設置さ
    れることを特徴とする記録媒体駆動装置。
  6. 【請求項6】 上記記録媒体はディスク状記録媒体であ
    って、 上記ディスク状記録媒体に信号を記録し、あるいは上記
    ディスク状記録媒体より信号を再生するためのヘッドが
    取り付けられたヘッドスライダを有し、 上記結露センサは、上記ヘッドスライダあるいはそのヘ
    ッドスライダと同じ材料からなる取り付け部材に設置さ
    れることを特徴とする請求項5に記載の記録媒体駆動装
    置。
  7. 【請求項7】 ディスク状記録媒体に信号を記録し、あ
    るいは上記ディスク状記録媒体より信号を再生するため
    のヘッドが取り付けられたヘッドスライダと、 上記ヘッドスライダを上記ディスク状記録媒体の半径方
    向に移動させるためのアクチュエータとを有する記録媒
    体駆動装置において、 結露センサと、 この結露センサの出力に基づいて装置本体の動作を制御
    する制御手段とを備え、 上記結露センサは、上記アクチュエータに設置されるこ
    とを特徴とする記録媒体駆動装置。
  8. 【請求項8】 結露センサは、上記アクチュエータを構
    成するアームあるいはサスペンションに設置されること
    を特徴とする請求項7に記載の記録媒体駆動装置。
  9. 【請求項9】 ディスク状記録媒体に信号を記録し、あ
    るいは上記ディスク状記録媒体より信号を再生するため
    のヘッドが取り付けられたヘッドスライダと、 上記ヘッドスライダを上記ディスク状記録媒体の半径方
    向に移動させるためのアクチュエータと、 上記ヘッドによって記録再生する信号を処理すると共
    に、上記アクチュエータの動作を制御するための回路を
    含むフレキシブル基板とを有する記録媒体駆動装置にお
    いて、 結露センサと、 この結露センサの出力に基づいて装置本体の動作を制御
    する制御手段とを備え、 上記結露センサは、上記フレキシブル基板に設置される
    ことを特徴とする記録媒体駆動装置。
  10. 【請求項10】 ディスク状記録媒体に信号を記録し、
    あるいは上記ディスク状記録媒体より信号を再生する記
    録媒体駆動装置において、 結露センサと、 この結露センサの出力に基づいて装置本体の動作を制御
    する制御手段とを備え、 上記結露センサは、上記ディスク状記録媒体の近傍であ
    ってその回転による空気流れがある部位に設置されるこ
    とを特徴とする記録媒体駆動装置。
JP13403597A 1997-05-23 1997-05-23 記録媒体駆動装置 Abandoned JPH10320967A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13403597A JPH10320967A (ja) 1997-05-23 1997-05-23 記録媒体駆動装置
US09/081,339 US6335843B2 (en) 1997-05-23 1998-05-19 Recording medium driving device
US10/004,896 US6515815B2 (en) 1997-05-23 2001-12-07 Recording medium driving device with condensation sensor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13403597A JPH10320967A (ja) 1997-05-23 1997-05-23 記録媒体駆動装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7526188B2 (en) 2003-08-12 2009-04-28 Sony Corporation Disc recording and/or reproducing apparatus for use in an image pickup device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7526188B2 (en) 2003-08-12 2009-04-28 Sony Corporation Disc recording and/or reproducing apparatus for use in an image pickup device

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