JPH10317210A - 子供用の水泳練習用水着 - Google Patents
子供用の水泳練習用水着Info
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- JPH10317210A JPH10317210A JP14097197A JP14097197A JPH10317210A JP H10317210 A JPH10317210 A JP H10317210A JP 14097197 A JP14097197 A JP 14097197A JP 14097197 A JP14097197 A JP 14097197A JP H10317210 A JPH10317210 A JP H10317210A
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- swimsuit
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- swimming
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 着用者である子供に高い動作の自由度を許容
しつつ、その必要とする浮力をバランス良く付与し得る
水着を提供すること。 【解決手段】 ワンピース形の水着本体1の胸腹部5
を、中央縦方向のスライドファスナー6で開閉自在に構
成し、その襟部(首用開口部2の周囲)に沿って浮環状
フロート20を配する。また胸腹部5の裏面側には、ス
ライドファスナー6の両側に各々前部フロート収納部9
を構成し、背部の裏面側にも、二つの後部フロート収納
部13を構成し、各前部フロート収納部9及び各後部フ
ロート収納部13に、それぞれ独立気泡に発泡させた発
泡ポリプロピレン板状材で構成した複数枚の前部用フロ
ート10又は後部用フロート14を出し入れ自在に装入
した水着である。
しつつ、その必要とする浮力をバランス良く付与し得る
水着を提供すること。 【解決手段】 ワンピース形の水着本体1の胸腹部5
を、中央縦方向のスライドファスナー6で開閉自在に構
成し、その襟部(首用開口部2の周囲)に沿って浮環状
フロート20を配する。また胸腹部5の裏面側には、ス
ライドファスナー6の両側に各々前部フロート収納部9
を構成し、背部の裏面側にも、二つの後部フロート収納
部13を構成し、各前部フロート収納部9及び各後部フ
ロート収納部13に、それぞれ独立気泡に発泡させた発
泡ポリプロピレン板状材で構成した複数枚の前部用フロ
ート10又は後部用フロート14を出し入れ自在に装入
した水着である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水泳の練習を安全
に行なうことができる子供用の水泳練習用水着に関する
ものである。
に行なうことができる子供用の水泳練習用水着に関する
ものである。
【0002】従来の水泳練習用水着には、浮き袋を内蔵
した海水着が提案(実開昭59−178309号)され
ている。この海水着は、ワンピース形の海水着本体の胸
腹部を二重構造にしてその内側に空気を出し入れ自在と
した浮き袋を配したものである。
した海水着が提案(実開昭59−178309号)され
ている。この海水着は、ワンピース形の海水着本体の胸
腹部を二重構造にしてその内側に空気を出し入れ自在と
した浮き袋を配したものである。
【0003】しかし、この海水着では、それを着用して
水に入った場合、浮き袋中の空気がその内部で圧力の少
ない方に移動し、浮力が偏って働くことになり、着用者
の自由な動作が妨げられ、場合によっては、頭部が水中
に没したまま体位の変更ができなくなる等の非常に危険
な状態を招くおそれがある。したがってこのようなタイ
プの海水着は水泳の練習用として不適当であり、特に子
供用の水泳練習用水着としては使用不能である。
水に入った場合、浮き袋中の空気がその内部で圧力の少
ない方に移動し、浮力が偏って働くことになり、着用者
の自由な動作が妨げられ、場合によっては、頭部が水中
に没したまま体位の変更ができなくなる等の非常に危険
な状態を招くおそれがある。したがってこのようなタイ
プの海水着は水泳の練習用として不適当であり、特に子
供用の水泳練習用水着としては使用不能である。
【0004】そこで本件発明者は、これを改良して、高
齢者の水中リハビリにも使用可能な水着であって、水泳
練習用にも適当な水着を考案し、これを提案した(実用
新案登録第3020844号)。これは、ワンピース形
の水着本体の胸腹部及び背部に、気体が移動不能に充填
された多数の小気室を有する薄型のフロートを配した水
中リハビリ及びトレーニング用水着である。
齢者の水中リハビリにも使用可能な水着であって、水泳
練習用にも適当な水着を考案し、これを提案した(実用
新案登録第3020844号)。これは、ワンピース形
の水着本体の胸腹部及び背部に、気体が移動不能に充填
された多数の小気室を有する薄型のフロートを配した水
中リハビリ及びトレーニング用水着である。
【0005】この水着は、水着本体の胸腹部及び背部に
薄型のフロートを配して必要な浮力を確保したものであ
るため、着用者は身体のいずれの部位でもその動作を妨
げられることがなく水泳の練習に好適に用いられるもの
である。更にフロートとして、気体が移動不能に充填さ
れた多数の小気室を有するそれが用いられているため、
浮力の発生源である小気室が固定されており、水着の適
切な部位に与えられた適切な浮力はその位置を変動する
ことがない。したがって、思わぬ位置に浮力の発生位置
が移動し、例えば、頭部が水中に没したまま体位の変更
ができなくなる等の危険な状態を招くおそれは全くない
ものである。
薄型のフロートを配して必要な浮力を確保したものであ
るため、着用者は身体のいずれの部位でもその動作を妨
げられることがなく水泳の練習に好適に用いられるもの
である。更にフロートとして、気体が移動不能に充填さ
れた多数の小気室を有するそれが用いられているため、
浮力の発生源である小気室が固定されており、水着の適
切な部位に与えられた適切な浮力はその位置を変動する
ことがない。したがって、思わぬ位置に浮力の発生位置
が移動し、例えば、頭部が水中に没したまま体位の変更
ができなくなる等の危険な状態を招くおそれは全くない
ものである。
【0006】しかして水中リハビリ用ばかりでなく、水
泳の練習用の水着としても非常に有用なものであるが、
これを子供、例えば、3才〜7才位(体重25kg以下
程度)の子供用の水着に適用しようとすると、身体の自
由を妨げない程度の薄型のフロートを、前記各部位に配
しても、必要な浮力が得られないことを知るに至った。
また、例え、若干厚めのフロートを配して必要な浮力を
得たとしても、この年代の子供は身体の全体に対して頭
部の重量が大きいため、浮力バランスが適切でなく、容
易に水泳に適当な姿勢が取れるものとはならないことも
明らかになった。
泳の練習用の水着としても非常に有用なものであるが、
これを子供、例えば、3才〜7才位(体重25kg以下
程度)の子供用の水着に適用しようとすると、身体の自
由を妨げない程度の薄型のフロートを、前記各部位に配
しても、必要な浮力が得られないことを知るに至った。
また、例え、若干厚めのフロートを配して必要な浮力を
得たとしても、この年代の子供は身体の全体に対して頭
部の重量が大きいため、浮力バランスが適切でなく、容
易に水泳に適当な姿勢が取れるものとはならないことも
明らかになった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、着用者であ
る子供に高い動作の自由度を許容しつつ、その必要とす
る浮力をバランス良く付与し、該着用者に良好な水泳の
姿勢をとることを可能ならしめ、かつ水泳の練習中に於
ける安全を確保し得る水着を提供することを解決の課題
とするものである。
る子供に高い動作の自由度を許容しつつ、その必要とす
る浮力をバランス良く付与し、該着用者に良好な水泳の
姿勢をとることを可能ならしめ、かつ水泳の練習中に於
ける安全を確保し得る水着を提供することを解決の課題
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ワンピース形
の水着本体の襟部に沿って浮環状フロートを配設し、か
つ前記水着本体の胸腹部及び背部に各々板状フロートを
収納することができる一以上のフロート収納部を構成
し、それらの各フロート収納部に気体を移動不能に充填
した多数の微小気室を有する一以上の板状フロートを出
し入れ自在に収納した子供用の水泳練習用水着である。
の水着本体の襟部に沿って浮環状フロートを配設し、か
つ前記水着本体の胸腹部及び背部に各々板状フロートを
収納することができる一以上のフロート収納部を構成
し、それらの各フロート収納部に気体を移動不能に充填
した多数の微小気室を有する一以上の板状フロートを出
し入れ自在に収納した子供用の水泳練習用水着である。
【0009】前記水着本体を構成する材質等は概ね従来
一般のそれを不都合なく用いることができる。例えば、
ポリエステルとナイロンの混紡の布地等を採用すること
ができる。また水着本体の構成は、これを身体に容易に
着脱できるものであれば、特定のそれに限定されない
が、胸腹部は中央縦方向に開き得る構成とし、ファスナ
ー又は紐類等で開閉自在にするのが良い。また背部も必
要に応じて中央で縦方向に開く構成とし、ファスナー又
は紐類で開閉自在にすることができる。
一般のそれを不都合なく用いることができる。例えば、
ポリエステルとナイロンの混紡の布地等を採用すること
ができる。また水着本体の構成は、これを身体に容易に
着脱できるものであれば、特定のそれに限定されない
が、胸腹部は中央縦方向に開き得る構成とし、ファスナ
ー又は紐類等で開閉自在にするのが良い。また背部も必
要に応じて中央で縦方向に開く構成とし、ファスナー又
は紐類で開閉自在にすることができる。
【0010】また前記浮環状フロートは、水着本体の襟
部に沿って配設し、頭部に必要な浮力を与えることがで
きるものであれば特定の構成に限定されない。概ね環状
であるが、水着本体の胸腹部を中央で縦方向に開き得る
構成とした場合は、当然、その部位で分離した部分環状
に構成し、背部を中央で縦方向に開く構成とした場合
は、この部位でも分離した部分環状に構成する。
部に沿って配設し、頭部に必要な浮力を与えることがで
きるものであれば特定の構成に限定されない。概ね環状
であるが、水着本体の胸腹部を中央で縦方向に開き得る
構成とした場合は、当然、その部位で分離した部分環状
に構成し、背部を中央で縦方向に開く構成とした場合
は、この部位でも分離した部分環状に構成する。
【0011】前記浮環状フロートは、例えば、独立気泡
に発泡させた発泡プラスチックの棒状材を円弧状に折曲
して構成したり、筒状の空気袋を円弧状に折曲して構成
することができる。いずれにしても前記目的に沿う浮力
を頭部に容易に与えられるものとなる。なお前記浮環状
フロートを筒状の空気袋で構成する場合は、それを軟質
ビニールで構成するのが適当である。上記筒状の空気袋
にはバルブを挿入した空気の出し入れ口を構成し、これ
によって空気の出し入れ及び空気量の調節を容易に行な
うことができる。
に発泡させた発泡プラスチックの棒状材を円弧状に折曲
して構成したり、筒状の空気袋を円弧状に折曲して構成
することができる。いずれにしても前記目的に沿う浮力
を頭部に容易に与えられるものとなる。なお前記浮環状
フロートを筒状の空気袋で構成する場合は、それを軟質
ビニールで構成するのが適当である。上記筒状の空気袋
にはバルブを挿入した空気の出し入れ口を構成し、これ
によって空気の出し入れ及び空気量の調節を容易に行な
うことができる。
【0012】前記板状フロートは、前記の条件、即ち、
気体を移動不能に充填した多数の小気室を有する板状の
部材であることと云う条件を満足できるものであれば、
種々の構成を自由に採用することができる。前記板状フ
ロートは、具体的には、例えば、独立気泡に発泡させて
多数の小気室を生じさせた発泡プラスチック板状材で構
成することができる。このような板状フロートとして
は、ポリプロピレン、ポリエチレン又はポリウレタン等
の発泡材で、5mm程度の厚みの板状材に構成したものを
複数枚採用するのが適当である。その発泡プラスチック
板状材の発泡倍率は得られる浮力及び柔軟性等の観点か
ら40倍程度が適当である。そして該板状材を、胸腹部
及び背部の各々のフロート収納部に装入するのに適当な
ように、その周縁部形状を定め、かつフロート収納部を
介して接する身体表面の形状に対応させるべく若干湾曲
させておくのが良い。
気体を移動不能に充填した多数の小気室を有する板状の
部材であることと云う条件を満足できるものであれば、
種々の構成を自由に採用することができる。前記板状フ
ロートは、具体的には、例えば、独立気泡に発泡させて
多数の小気室を生じさせた発泡プラスチック板状材で構
成することができる。このような板状フロートとして
は、ポリプロピレン、ポリエチレン又はポリウレタン等
の発泡材で、5mm程度の厚みの板状材に構成したものを
複数枚採用するのが適当である。その発泡プラスチック
板状材の発泡倍率は得られる浮力及び柔軟性等の観点か
ら40倍程度が適当である。そして該板状材を、胸腹部
及び背部の各々のフロート収納部に装入するのに適当な
ように、その周縁部形状を定め、かつフロート収納部を
介して接する身体表面の形状に対応させるべく若干湾曲
させておくのが良い。
【0013】前記フロート収納部は、前記水着本体の胸
腹部及び背部に各々複数のそれを配する構成とすること
ができる。より具体的には、胸腹部の左右及び背部の左
右に各々一つづつ配する構成が適当である。また前記フ
ロート収納部は、それぞれ25mm程度の厚みまで板状フ
ロートを装入することが可能であるように、その内部形
状及び容量を定めておき、他方、装入すべき板状フロー
トとしては、それより薄い複数のそれ、例えば、前記の
ように、5mmの厚みの板状フロートを採用することと
し、必要に応じて、それらの各々の一枚乃至複数枚を該
各フロート装入部に装入して必要な浮力を得られるよう
にするのが適当である。
腹部及び背部に各々複数のそれを配する構成とすること
ができる。より具体的には、胸腹部の左右及び背部の左
右に各々一つづつ配する構成が適当である。また前記フ
ロート収納部は、それぞれ25mm程度の厚みまで板状フ
ロートを装入することが可能であるように、その内部形
状及び容量を定めておき、他方、装入すべき板状フロー
トとしては、それより薄い複数のそれ、例えば、前記の
ように、5mmの厚みの板状フロートを採用することと
し、必要に応じて、それらの各々の一枚乃至複数枚を該
各フロート装入部に装入して必要な浮力を得られるよう
にするのが適当である。
【0014】しかして本発明の子供用の水泳練習用水着
によれば、子供がこれを着用して水泳の練習を行なった
場合は、水着本体の襟部に沿った浮環状フロート、胸腹
部及び背部のフロート収納部に装入した板状フロートが
偏ることのないバランス良好な浮力を生じさせるので、
頭部の無用な水没を防止しつつ、水泳に最適な姿勢を容
易に保持し得、有効にその練習を行なうことができる。
によれば、子供がこれを着用して水泳の練習を行なった
場合は、水着本体の襟部に沿った浮環状フロート、胸腹
部及び背部のフロート収納部に装入した板状フロートが
偏ることのないバランス良好な浮力を生じさせるので、
頭部の無用な水没を防止しつつ、水泳に最適な姿勢を容
易に保持し得、有効にその練習を行なうことができる。
【0015】より詳しく述べると、まず、水着本体の襟
部に沿った浮環状フロートによって、子供に特有の頭部
に偏った重量をカバーする浮力を発生させ、頭部を確実
に水面上の適切な位置に保持させるので、安全に水泳の
練習を行なうことができる。また、前記板状フロートは
胸腹部及び背部のフロート収納部に納められ、特に前記
浮環状フロートで頭部に必要な浮力が確保されているの
で、それ以外の身体各部に必要な浮力を、身体の動作を
妨げない薄型のそれでもってバランス良く発生すること
ができる。
部に沿った浮環状フロートによって、子供に特有の頭部
に偏った重量をカバーする浮力を発生させ、頭部を確実
に水面上の適切な位置に保持させるので、安全に水泳の
練習を行なうことができる。また、前記板状フロートは
胸腹部及び背部のフロート収納部に納められ、特に前記
浮環状フロートで頭部に必要な浮力が確保されているの
で、それ以外の身体各部に必要な浮力を、身体の動作を
妨げない薄型のそれでもってバランス良く発生すること
ができる。
【0016】なお前記板状フロートは、気体が移動不能
に充填された多数の小気室を有するそれに構成したの
で、その中の気体が水圧の少ない方に移動する等により
浮力の偏りが生じたり、かつ水着本体の胸腹部や背部が
それによって極端に膨らむ等の問題がなく、必要な部位
に必要な浮力を適切に生じさせることができる。しかし
て着用者の動作に不都合を生じさせず、水泳の姿勢を正
しく維持することができる。
に充填された多数の小気室を有するそれに構成したの
で、その中の気体が水圧の少ない方に移動する等により
浮力の偏りが生じたり、かつ水着本体の胸腹部や背部が
それによって極端に膨らむ等の問題がなく、必要な部位
に必要な浮力を適切に生じさせることができる。しかし
て着用者の動作に不都合を生じさせず、水泳の姿勢を正
しく維持することができる。
【0017】また各部の板状フロートはフロート収納部
に出し入れ自在に構成したので、着用者の必要に応じて
必要な部位のフロート収納部に必要数の板状フロートを
収納し、必要な部位に必要な浮力を生じさせることがで
きる。例えば、水泳技能の習得の段階に応じて浮力を発
生する部位や浮力そのものを調節して効果的な練習を行
なうことができる。
に出し入れ自在に構成したので、着用者の必要に応じて
必要な部位のフロート収納部に必要数の板状フロートを
収納し、必要な部位に必要な浮力を生じさせることがで
きる。例えば、水泳技能の習得の段階に応じて浮力を発
生する部位や浮力そのものを調節して効果的な練習を行
なうことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を図面を
参照しつつ実施例に基づいて詳細に説明する。以下に示
す実施例は、5才児用(体重:22kg、身長:110c
m)の水泳練習用水着に適用したものである。
参照しつつ実施例に基づいて詳細に説明する。以下に示
す実施例は、5才児用(体重:22kg、身長:110c
m)の水泳練習用水着に適用したものである。
【0019】図1〜図5に示すように、水着本体1はワ
ンピース形で、上端中央には首用開口部2を、その直下
の左右側には各々腕用開口部3を、更に最下部の左右に
は各々脚用開口部4を、それぞれ構成してある。この水
着本体1はポリエステルとナイロンの混紡のニット地で
縫製したものである。また前記水着本体1の胸腹部5に
は、前記首用開口部2の正面側中央部から腹部中央付近
まで縦方向にスリットを入れ、ここにスライドファスナ
ー6を配して該胸腹部5を開閉自在とする。図1中、7
はスライドファスナー6の務歯、8はスライダーであ
る。
ンピース形で、上端中央には首用開口部2を、その直下
の左右側には各々腕用開口部3を、更に最下部の左右に
は各々脚用開口部4を、それぞれ構成してある。この水
着本体1はポリエステルとナイロンの混紡のニット地で
縫製したものである。また前記水着本体1の胸腹部5に
は、前記首用開口部2の正面側中央部から腹部中央付近
まで縦方向にスリットを入れ、ここにスライドファスナ
ー6を配して該胸腹部5を開閉自在とする。図1中、7
はスライドファスナー6の務歯、8はスライダーであ
る。
【0020】図1及び図2に示すように、前記水着本体
1の襟部(首用開口部2の周囲)に沿って浮環状フロー
ト20を配設する。この浮環状フロート20は、軟質ビ
ニールで成形した直径50mm、長さ560mmの筒状の空
気袋を円弧状に折曲して構成し、その両端部を前記スラ
イドファスナー6の最上部の位置で対面するように配設
する。このとき、水着本体1の衿部と浮環状フロート2
0との固着は、接着剤で接着し、又は縫合する等の既存
の手段を自由に採用して行なうことができる。また筒状
の空気袋で構成した上記浮環状フロート20にはバルブ
を挿入した空気の出し入れ口21を突出構成する。この
空気の出し入れ口21も既存の浮環に於いて設けられて
いるそれを自由に採用することができる。しかしてこの
浮環状フロート20は約1.1kgの浮力を発生するこ
とができるものである。
1の襟部(首用開口部2の周囲)に沿って浮環状フロー
ト20を配設する。この浮環状フロート20は、軟質ビ
ニールで成形した直径50mm、長さ560mmの筒状の空
気袋を円弧状に折曲して構成し、その両端部を前記スラ
イドファスナー6の最上部の位置で対面するように配設
する。このとき、水着本体1の衿部と浮環状フロート2
0との固着は、接着剤で接着し、又は縫合する等の既存
の手段を自由に採用して行なうことができる。また筒状
の空気袋で構成した上記浮環状フロート20にはバルブ
を挿入した空気の出し入れ口21を突出構成する。この
空気の出し入れ口21も既存の浮環に於いて設けられて
いるそれを自由に採用することができる。しかしてこの
浮環状フロート20は約1.1kgの浮力を発生するこ
とができるものである。
【0021】更に前記胸腹部5の裏面側左右には、図
1、図3〜図5に示すように、各々前部フロート収納部
9を構成する。前部フロート収納部9、9は、各々伸縮
性のある網状シートで薄板状部材を収納するのに適する
袋状に構成する。その周縁部形状は、図1、図3及び図
5に示すように、各々対応する周縁部に於いて、首用開
口部2の縁部、肩部、腕用開口部3の縁部及び横腹部等
の形状に対応させ、かつ胸腹部5の中央側及び下部はほ
ぼ直線的に構成したものである。
1、図3〜図5に示すように、各々前部フロート収納部
9を構成する。前部フロート収納部9、9は、各々伸縮
性のある網状シートで薄板状部材を収納するのに適する
袋状に構成する。その周縁部形状は、図1、図3及び図
5に示すように、各々対応する周縁部に於いて、首用開
口部2の縁部、肩部、腕用開口部3の縁部及び横腹部等
の形状に対応させ、かつ胸腹部5の中央側及び下部はほ
ぼ直線的に構成したものである。
【0022】これらの前部フロート収納部9、9の上下
方向途中には、後述する前部用フロート(板状フロー
ト)10を装入するための開口部11を開口する。この
開口部11は、図3及び図4に示すように、上向きの開
口縁部111を下向きの開口縁部112に若干被せた状
態にしてあり、上向きの開口縁部111を手前側に引張
ってこれと下向きの開口縁部112との間に隙間を開
け、ここから前部フロート収納部9の下部側に前記前部
用フロート10の下部側を装入し、引き続いて下向きの
開口縁部112を上方に引張り上げるとともに、前記前
部用フロート10の上部側を下向きの開口縁部112と
上向きの開口縁部111との間から前部フロート収納部
9の上部側に装入し、こうして前部用フロート10の全
体を前部フロート収納部9中に装入することができるよ
うにしてある。
方向途中には、後述する前部用フロート(板状フロー
ト)10を装入するための開口部11を開口する。この
開口部11は、図3及び図4に示すように、上向きの開
口縁部111を下向きの開口縁部112に若干被せた状
態にしてあり、上向きの開口縁部111を手前側に引張
ってこれと下向きの開口縁部112との間に隙間を開
け、ここから前部フロート収納部9の下部側に前記前部
用フロート10の下部側を装入し、引き続いて下向きの
開口縁部112を上方に引張り上げるとともに、前記前
部用フロート10の上部側を下向きの開口縁部112と
上向きの開口縁部111との間から前部フロート収納部
9の上部側に装入し、こうして前部用フロート10の全
体を前部フロート収納部9中に装入することができるよ
うにしてある。
【0023】また前記水着本体1の背部12の裏面側左
右には、図2、図3〜図5に示すように、各々後部フロ
ート収納部13を構成する。該後部フロート収納部1
3、13も、前記前部フロート収納部9と同様に、各々
伸縮性のある網状シートで薄板状部材を収納するのに適
する袋状に構成する。その周縁部形状は、図2及び図4
に示すように、各々対応する周縁部に於いて、首用開口
部2の縁部、肩部、腕用開口部3の縁部及び横腹部等の
形状に対応させ、かつ背部12の中央側及び下部はほぼ
直線的に構成したものである。
右には、図2、図3〜図5に示すように、各々後部フロ
ート収納部13を構成する。該後部フロート収納部1
3、13も、前記前部フロート収納部9と同様に、各々
伸縮性のある網状シートで薄板状部材を収納するのに適
する袋状に構成する。その周縁部形状は、図2及び図4
に示すように、各々対応する周縁部に於いて、首用開口
部2の縁部、肩部、腕用開口部3の縁部及び横腹部等の
形状に対応させ、かつ背部12の中央側及び下部はほぼ
直線的に構成したものである。
【0024】これらの後部フロート収納部13、13の
上下方向途中には、後述する後部用フロート(板状フロ
ート)14を装入するための開口部15を開口する。こ
の開口部15は、図3及び図4に示すように、上向きの
開口縁部151を下向きの開口縁部152に被せた状態
にしてあり、上向きの開口縁部151を手前側に引張っ
てこれと下向きの開口縁部152との間に隙間を開け、
ここから後部フロート収納部13の下部側に前記後部用
フロート14の下部側を装入し、引き続いて下向きの開
口縁部152を上方に引張り上げるとともに、前記後部
用フロート14の上部側を下向きの開口縁部152と上
向きの開口縁部151との間から後部フロート収納部1
3の上部側に装入し、こうして後部用フロート14の全
体を後部フロート収納部13中に装入することができる
ようにしてあるものである。
上下方向途中には、後述する後部用フロート(板状フロ
ート)14を装入するための開口部15を開口する。こ
の開口部15は、図3及び図4に示すように、上向きの
開口縁部151を下向きの開口縁部152に被せた状態
にしてあり、上向きの開口縁部151を手前側に引張っ
てこれと下向きの開口縁部152との間に隙間を開け、
ここから後部フロート収納部13の下部側に前記後部用
フロート14の下部側を装入し、引き続いて下向きの開
口縁部152を上方に引張り上げるとともに、前記後部
用フロート14の上部側を下向きの開口縁部152と上
向きの開口縁部151との間から後部フロート収納部1
3の上部側に装入し、こうして後部用フロート14の全
体を後部フロート収納部13中に装入することができる
ようにしてあるものである。
【0025】上記後部フロート収納部13及び前記前部
フロート収納部9は、ポリエステル及びナイロンの混紡
の網状布地で伸縮自在に構成したものであり、それぞれ
前記水着本体1の前記所定の位置に縫付てあるものであ
る。
フロート収納部9は、ポリエステル及びナイロンの混紡
の網状布地で伸縮自在に構成したものであり、それぞれ
前記水着本体1の前記所定の位置に縫付てあるものであ
る。
【0026】前記前部用フロート10は、図5に示すよ
うに、各々前記前部フロート収納部9に収納し得る縁部
形状を持った板状の部材であり、各前部フロート収納部
9に収納するための各5枚の5mmの厚みの前部用フロー
ト部材101、101…で構成し、各前部フロート収納
部9には、必要に応じて、その全部又は一部を重ね合わ
せて収納するようにしたものである。前部用フロート部
材101、101…は、ポリプロピレンの40倍発泡材
で独立気泡に構成したものである。
うに、各々前記前部フロート収納部9に収納し得る縁部
形状を持った板状の部材であり、各前部フロート収納部
9に収納するための各5枚の5mmの厚みの前部用フロー
ト部材101、101…で構成し、各前部フロート収納
部9には、必要に応じて、その全部又は一部を重ね合わ
せて収納するようにしたものである。前部用フロート部
材101、101…は、ポリプロピレンの40倍発泡材
で独立気泡に構成したものである。
【0027】また前記後部用フロート14は、図5に示
すように、各々前記後部フロート収納部13に収納し得
る縁部形状を持った板状の部材であり、各後部フロート
収納部13に収納するための各5枚の5mmの厚みの後部
用フロート部材141、141…で構成し、各後部フロ
ート収納部13には、必要に応じて、その全部又は一部
を重ね合わせて収納することにしたものである。後部用
フロート部材141は、前部用フロート部材101と同
様に、ポリプロピレンの40倍発泡材で、前部用フロー
ト101部材のそれと全く同様に、独立気泡に構成した
ものである。
すように、各々前記後部フロート収納部13に収納し得
る縁部形状を持った板状の部材であり、各後部フロート
収納部13に収納するための各5枚の5mmの厚みの後部
用フロート部材141、141…で構成し、各後部フロ
ート収納部13には、必要に応じて、その全部又は一部
を重ね合わせて収納することにしたものである。後部用
フロート部材141は、前部用フロート部材101と同
様に、ポリプロピレンの40倍発泡材で、前部用フロー
ト101部材のそれと全く同様に、独立気泡に構成した
ものである。
【0028】なお、この実施例に於ては、左右合わせて
10枚の前部用フロート部材101、101…の全てと
左右合わせて10枚の後部用フロート部材141、14
1…の全てとをそれぞれ対応する前部フロート収納部
9、9及び後部フロート収納部13、13に収納させた
場合は、2.4kgの浮力を生じるようになっている。し
たがってこの水着に於ては、以上の浮力2.4kgと、前
記浮環状フロート20の発生し得る浮力約1.1kgの合
計浮力である3.5kgが最大浮力である。この実施例で
はこれが最大の浮力であり、これだけの浮力が得られれ
ば、全く泳げない子供でも水中でほぼ確実に浮上するこ
とができる。
10枚の前部用フロート部材101、101…の全てと
左右合わせて10枚の後部用フロート部材141、14
1…の全てとをそれぞれ対応する前部フロート収納部
9、9及び後部フロート収納部13、13に収納させた
場合は、2.4kgの浮力を生じるようになっている。し
たがってこの水着に於ては、以上の浮力2.4kgと、前
記浮環状フロート20の発生し得る浮力約1.1kgの合
計浮力である3.5kgが最大浮力である。この実施例で
はこれが最大の浮力であり、これだけの浮力が得られれ
ば、全く泳げない子供でも水中でほぼ確実に浮上するこ
とができる。
【0029】この実施例では、以上のように構成したの
で、これを着用して水泳の練習を行なった場合に、水着
本体1の襟部に沿った浮環状フロート20と、前部フロ
ート収納部9、9及び後部フロート収納部13、13に
装入した前部用フロート10及び後部用フロート14と
が充分な大きさの浮力であって、偏ることのないバラン
ス良好な浮力を生じさせるので、頭部の無用な水没を防
止しつつ、水泳に最適な姿勢、即ち、図6に示すよう
に、泳者30の頭部31が水面32から露出し、かつ首
から下の身体が水中に位置するとともに、身体は足先3
3に向かって緩やかに斜め下向きになる姿勢を容易に保
持し得、有効にその練習を行なうことができる。
で、これを着用して水泳の練習を行なった場合に、水着
本体1の襟部に沿った浮環状フロート20と、前部フロ
ート収納部9、9及び後部フロート収納部13、13に
装入した前部用フロート10及び後部用フロート14と
が充分な大きさの浮力であって、偏ることのないバラン
ス良好な浮力を生じさせるので、頭部の無用な水没を防
止しつつ、水泳に最適な姿勢、即ち、図6に示すよう
に、泳者30の頭部31が水面32から露出し、かつ首
から下の身体が水中に位置するとともに、身体は足先3
3に向かって緩やかに斜め下向きになる姿勢を容易に保
持し得、有効にその練習を行なうことができる。
【0030】まず、水着本体1の首用開口部(襟部)2
に沿って浮環状フロート20を配したことによって、そ
の胸腹部5及び背部12に自由な動作を確保しつつセッ
トし得る前部用フロート部材101及び後部用フロート
部材141の最大数量でも不足する浮力を補うことがで
き、更にこの浮環状フロート20により、着用者である
子供に特有の頭部に偏った重量をカバーする位置関係の
浮力が発生し、頭部が確実に水面上の適切な位置に保持
され、安全に水泳の練習を行なうことができる。
に沿って浮環状フロート20を配したことによって、そ
の胸腹部5及び背部12に自由な動作を確保しつつセッ
トし得る前部用フロート部材101及び後部用フロート
部材141の最大数量でも不足する浮力を補うことがで
き、更にこの浮環状フロート20により、着用者である
子供に特有の頭部に偏った重量をカバーする位置関係の
浮力が発生し、頭部が確実に水面上の適切な位置に保持
され、安全に水泳の練習を行なうことができる。
【0031】また、これは言い換えると、以上のよう
に、前記浮環状フロート20で頭部に必要な浮力が確保
されているので、胸腹部5側の前部フロート収納部9、
9及び背部12側の後部フロート収納部13、13にそ
れぞれ納められた前記前部用フロート10及び後部用フ
ロート14により、それ以外の身体各部に必要な浮力を
身体の動作を妨げない薄型のそれでもってバランス良く
発生することができる。
に、前記浮環状フロート20で頭部に必要な浮力が確保
されているので、胸腹部5側の前部フロート収納部9、
9及び背部12側の後部フロート収納部13、13にそ
れぞれ納められた前記前部用フロート10及び後部用フ
ロート14により、それ以外の身体各部に必要な浮力を
身体の動作を妨げない薄型のそれでもってバランス良く
発生することができる。
【0032】この水着では、より詳しく用法を説明する
と、前記のように、前部用フロート部材101を必要数
だけ左右の前部フロート収納部9、9に装入し、かつ後
部用フロート部材141を必要数だけ左右の後部フロー
ト収納部13、13に装入することにより浮力を調節し
た上で使用する。全く泳げない子供がこれを着用した場
合は、10枚の前部用フロート部材101、101…及
び10枚の後部用フロート部材141、141…をそれ
ぞれ前部フロート収納部9、9及び後部フロート収納部
13、13に納めて使用する。この場合、前記のよう
に、前記浮環状フロート20の浮力作用とあいまって、
頭部の水面上への浮上状態が確保されるとともに、他の
身体各部に対するバランス良い浮力が確保され、全く泳
げない子供でも、図6に示すような良好な水泳の姿勢が
確保できる。
と、前記のように、前部用フロート部材101を必要数
だけ左右の前部フロート収納部9、9に装入し、かつ後
部用フロート部材141を必要数だけ左右の後部フロー
ト収納部13、13に装入することにより浮力を調節し
た上で使用する。全く泳げない子供がこれを着用した場
合は、10枚の前部用フロート部材101、101…及
び10枚の後部用フロート部材141、141…をそれ
ぞれ前部フロート収納部9、9及び後部フロート収納部
13、13に納めて使用する。この場合、前記のよう
に、前記浮環状フロート20の浮力作用とあいまって、
頭部の水面上への浮上状態が確保されるとともに、他の
身体各部に対するバランス良い浮力が確保され、全く泳
げない子供でも、図6に示すような良好な水泳の姿勢が
確保できる。
【0033】胸腹部5側に大きな浮力を必要とする場合
は、当然、胸腹部5側に位置する前部フロート収納部
9、9に多数枚の前部用フロート部材101を装入し、
背部12側に位置する後部フロート収納部13、13に
は、後部用フロート部材141を装入しないか、または
前部フロート収納部9、9に装入する前部用フロート部
材101の枚数より少ない枚数の後部用フロート部材1
41を装入することとする。背部12側に大きな浮力を
必要とする場合は以上と逆にすれば良いことは云うまで
もない。いずれにしても着用者である子供の都合に合わ
せて、それぞれの収納部に収納するフロート部材の収納
数を決定すれば良い。なお、特定の例外を除いて、浮力
バランスの観点から、このように胸腹部5側と背部12
側のフロート収納部に装入するフロート部材の数は同一
にするのが適当である。
は、当然、胸腹部5側に位置する前部フロート収納部
9、9に多数枚の前部用フロート部材101を装入し、
背部12側に位置する後部フロート収納部13、13に
は、後部用フロート部材141を装入しないか、または
前部フロート収納部9、9に装入する前部用フロート部
材101の枚数より少ない枚数の後部用フロート部材1
41を装入することとする。背部12側に大きな浮力を
必要とする場合は以上と逆にすれば良いことは云うまで
もない。いずれにしても着用者である子供の都合に合わ
せて、それぞれの収納部に収納するフロート部材の収納
数を決定すれば良い。なお、特定の例外を除いて、浮力
バランスの観点から、このように胸腹部5側と背部12
側のフロート収納部に装入するフロート部材の数は同一
にするのが適当である。
【0034】既に述べたように、水泳の技能の習得度に
応じて、全く泳げない最初の段階では、胸腹部5及び背
部12のフロート収納部には収納可能な全部のフロート
部材を収納して、前記したように、バランスの良い3.
5kgの浮力を得て、前記のように、良好な姿勢で水泳の
練習を行なうことができる。その後は、水泳の習得度の
上昇にともない、着用する水着の生ずる浮力を減少させ
ることとする。この場合は、既述のように、通常は、背
部12側と胸腹部5側のフロート部材を同数づつ減少さ
せ、全体のバランスを保持しつつ浮力を減少させる。
応じて、全く泳げない最初の段階では、胸腹部5及び背
部12のフロート収納部には収納可能な全部のフロート
部材を収納して、前記したように、バランスの良い3.
5kgの浮力を得て、前記のように、良好な姿勢で水泳の
練習を行なうことができる。その後は、水泳の習得度の
上昇にともない、着用する水着の生ずる浮力を減少させ
ることとする。この場合は、既述のように、通常は、背
部12側と胸腹部5側のフロート部材を同数づつ減少さ
せ、全体のバランスを保持しつつ浮力を減少させる。
【0035】この水着の着用は、云うまでもなく、前記
浮環状フロート20に完全に空気を充填する等、浮力を
調節した上で行なう。即ち、この水着の着用は、胸腹部
5のスライドファスナー6を開いて広がった水着本体1
の上部から身体を入れ、それぞれ、脚用開口部4、4か
ら脚を出し、腕用開口部3、3から腕を出し、更に水着
本体1を最上部まで引き上げた上で、スライドファスナ
ー6を閉じれば、着用動作は完了する。云うまでもな
く、首用開口部2に沿った浮環状フロート20から頭部
が出た状態となる。
浮環状フロート20に完全に空気を充填する等、浮力を
調節した上で行なう。即ち、この水着の着用は、胸腹部
5のスライドファスナー6を開いて広がった水着本体1
の上部から身体を入れ、それぞれ、脚用開口部4、4か
ら脚を出し、腕用開口部3、3から腕を出し、更に水着
本体1を最上部まで引き上げた上で、スライドファスナ
ー6を閉じれば、着用動作は完了する。云うまでもな
く、首用開口部2に沿った浮環状フロート20から頭部
が出た状態となる。
【0036】このような着用状態で、プール等に入った
場合、浮環状フロート20は、当然その位置を動かない
し、空気が完全に充填されていると、その空気が水圧等
により移動することも殆どないので、所定の位置で浮力
を発生することができる。また胸腹部5の左右の前部フ
ロート収納部9、9に各々装入した前部用フロート部材
101、101…及び背部12の左右の後部フロート収
納部13、13に各々装入した後部用フロート部材14
1、141…も、それぞれが装入された位置を動かず、
装入された位置で確実に浮力を発生する。
場合、浮環状フロート20は、当然その位置を動かない
し、空気が完全に充填されていると、その空気が水圧等
により移動することも殆どないので、所定の位置で浮力
を発生することができる。また胸腹部5の左右の前部フ
ロート収納部9、9に各々装入した前部用フロート部材
101、101…及び背部12の左右の後部フロート収
納部13、13に各々装入した後部用フロート部材14
1、141…も、それぞれが装入された位置を動かず、
装入された位置で確実に浮力を発生する。
【0037】また前記前部用フロート部材101及び後
部用フロート部材141は、前記したように、各々独立
気泡に発泡させた発泡プラスチックの板状材である発泡
ポリプロピレンの板状材で構成したものであるから、内
部に充填されている気体が外部からの水圧等により移動
することがない。それ故、前記のように、所定の位置で
浮力を発生し、予期しない気体の移動にともなう浮力の
偏りが発生することがないものである。しかして水着の
必要な部位に必要な浮力を生じさせることができるた
め、着用者の安全が確保できるものである。
部用フロート部材141は、前記したように、各々独立
気泡に発泡させた発泡プラスチックの板状材である発泡
ポリプロピレンの板状材で構成したものであるから、内
部に充填されている気体が外部からの水圧等により移動
することがない。それ故、前記のように、所定の位置で
浮力を発生し、予期しない気体の移動にともなう浮力の
偏りが発生することがないものである。しかして水着の
必要な部位に必要な浮力を生じさせることができるた
め、着用者の安全が確保できるものである。
【0038】更には、前部用フロート部材101及び後
部用フロート部材141はそれぞれ充分薄型であり、ポ
リプロピレンの40倍発泡材であるので、着用者の身体
の動作に応じて自在に折曲し得、動作に不都合も生じな
いものである。したがって、この水着を着用しての水泳
練習が自由に行なえるものでもある。
部用フロート部材141はそれぞれ充分薄型であり、ポ
リプロピレンの40倍発泡材であるので、着用者の身体
の動作に応じて自在に折曲し得、動作に不都合も生じな
いものである。したがって、この水着を着用しての水泳
練習が自由に行なえるものでもある。
【0039】
【発明の効果】しかして本発明の子供用の水泳練習用水
着によれば、子供がこれを着用して水泳の練習を行なっ
た場合は、水着本体の襟部に沿った浮環状フロート、胸
腹部及び背部のフロート収納部に装入した板状フロート
が偏ることのないバランス良好な浮力を生じさせるの
で、頭部の無用な水没を防止しつつ、水泳に最適な姿勢
を容易に保持し得、有効にその練習を行なうことができ
る。
着によれば、子供がこれを着用して水泳の練習を行なっ
た場合は、水着本体の襟部に沿った浮環状フロート、胸
腹部及び背部のフロート収納部に装入した板状フロート
が偏ることのないバランス良好な浮力を生じさせるの
で、頭部の無用な水没を防止しつつ、水泳に最適な姿勢
を容易に保持し得、有効にその練習を行なうことができ
る。
【0040】まず、水着本体の襟部に沿った浮環状フロ
ートによって、子供に特有の頭部に偏った重量をカバー
する浮力を発生させ、頭部を確実に水面上の適切な位置
に保持させるとともに、胸腹部及び背部に着用者の自由
な動作を確保しつつセットし得るサイズのフロート部材
が有する浮力では不足する浮力を補うことができる。言
い換えると、前記板状フロートは胸腹部及び背部のフロ
ート収納部に納められ、特に前記浮環状フロートで頭部
に必要な浮力が確保されているので、それ以外の身体各
部に必要な浮力を、身体の動作を妨げない薄型のそれで
もってバランス良く発生することができる。
ートによって、子供に特有の頭部に偏った重量をカバー
する浮力を発生させ、頭部を確実に水面上の適切な位置
に保持させるとともに、胸腹部及び背部に着用者の自由
な動作を確保しつつセットし得るサイズのフロート部材
が有する浮力では不足する浮力を補うことができる。言
い換えると、前記板状フロートは胸腹部及び背部のフロ
ート収納部に納められ、特に前記浮環状フロートで頭部
に必要な浮力が確保されているので、それ以外の身体各
部に必要な浮力を、身体の動作を妨げない薄型のそれで
もってバランス良く発生することができる。
【0041】なお前記板状フロートは、気体が移動不能
に充填された多数の小気室を有するそれに構成したの
で、その中の気体が水圧の少ない方に移動する等により
浮力の偏りが生じたり、かつ水着本体の胸腹部や背部が
それによって極端に膨らむ等の問題がなく、必要な部位
に必要な浮力を適切に生じさせることができる。しかし
て着用者の動作に不都合を生じさせず、水泳の姿勢を正
しく維持することができる。
に充填された多数の小気室を有するそれに構成したの
で、その中の気体が水圧の少ない方に移動する等により
浮力の偏りが生じたり、かつ水着本体の胸腹部や背部が
それによって極端に膨らむ等の問題がなく、必要な部位
に必要な浮力を適切に生じさせることができる。しかし
て着用者の動作に不都合を生じさせず、水泳の姿勢を正
しく維持することができる。
【0042】また各部の板状フロートはフロート収納部
に出し入れ自在に構成したので、着用者の必要に応じて
必要な部位のフロート収納部に必要数の板状フロートを
収納し、必要な部位に必要な浮力を生じさせることがで
きる。例えば、水泳技能の習得の段階に応じて浮力を発
生する部位や浮力そのものを調節して効果的な練習を行
なうことができる。
に出し入れ自在に構成したので、着用者の必要に応じて
必要な部位のフロート収納部に必要数の板状フロートを
収納し、必要な部位に必要な浮力を生じさせることがで
きる。例えば、水泳技能の習得の段階に応じて浮力を発
生する部位や浮力そのものを調節して効果的な練習を行
なうことができる。
【0043】前記浮環状フロートは、概ね環状である
が、水着本体の胸腹部を中央縦方向に開き得る構成とし
た場合は、当然、その部位で開いた部分環状に構成し、
背部を中央で縦方向に開く構成とした場合は、この部位
でも開いた部分環状に構成すれば、着用時等に好都合で
ある。
が、水着本体の胸腹部を中央縦方向に開き得る構成とし
た場合は、当然、その部位で開いた部分環状に構成し、
背部を中央で縦方向に開く構成とした場合は、この部位
でも開いた部分環状に構成すれば、着用時等に好都合で
ある。
【0044】前記浮環状フロートは、独立気泡に発泡さ
せた発泡プラスチックの棒状材を円弧状に折曲して構成
したり、筒状の空気袋を円弧状に折曲して構成すること
ができるが、いずれにしても前記目的に沿う浮力を頭部
に容易に与えられるものとなる。上記筒状の空気袋には
バルブを挿入した空気の出し入れ口を構成し、これによ
って空気の出し入れ及び量の調節を容易に行なうことが
できる。
せた発泡プラスチックの棒状材を円弧状に折曲して構成
したり、筒状の空気袋を円弧状に折曲して構成すること
ができるが、いずれにしても前記目的に沿う浮力を頭部
に容易に与えられるものとなる。上記筒状の空気袋には
バルブを挿入した空気の出し入れ口を構成し、これによ
って空気の出し入れ及び量の調節を容易に行なうことが
できる。
【0045】前記板状フロートを、独立気泡に発泡させ
て、多数の小気室を生じさせた発泡プラスチック板状材
で構成した場合は、該小気室が水圧等により移動するこ
とがないので、浮力の発生位置を所期の位置に固定で
き、浮力バランスを良好にすることができる。
て、多数の小気室を生じさせた発泡プラスチック板状材
で構成した場合は、該小気室が水圧等により移動するこ
とがないので、浮力の発生位置を所期の位置に固定で
き、浮力バランスを良好にすることができる。
【図1】一実施例の水着の正面側から見た概略斜視図。
【図2】一実施例の水着の概略背面図。
【図3】一実施例の水着の背部側を切り欠いた一部切欠
き概略背面図。
き概略背面図。
【図4】一実施例の水着の胸腹部側を切り欠いた一部切
欠き概略正面図。
欠き概略正面図。
【図5】一実施例の水着とその前部フロート収納部及び
後部フロート収納部に装入する前部用フロート部材及び
後部用フロート部材の概略斜視図。
後部フロート収納部に装入する前部用フロート部材及び
後部用フロート部材の概略斜視図。
【図6】適正な水泳の姿勢を示す概略説明図。
1 水着本体 2 首用開口部 3 腕用開口部 4 脚用開口部 5 胸腹部 6 スライドファスナー 7 務歯 8 スライダー 9 前部フロート収納部 10 前部用フロート(板状フロート) 101 前部用フロート部材 11 開口部 111 上向きの開口縁部 112 下向きの開口縁部 12 背部 13 後部フロート収納部 14 後部用フロート(板状フロート) 141 後部用フロート部材 15 開口部 151 上向きの開口縁部 152 下向きの開口縁部 20 浮環状フロート 21 空気の出し入れ口
Claims (5)
- 【請求項1】 ワンピース形の水着本体の襟部に沿って
浮環状フロートを配設し、かつ前記水着本体の胸腹部及
び背部に各々板状フロートを収納することができる一以
上のフロート収納部を構成し、それらの各フロート収納
部に気体を移動不能に充填した多数の微小気室を有する
一以上の板状フロートを出し入れ自在に収納した子供用
の水泳練習用水着。 - 【請求項2】 前記浮環状フロートを、独立気泡に発泡
させた発泡プラスチックの棒状材を円弧状に折曲して構
成した請求項1の子供用の水泳練習用水着。 - 【請求項3】 前記浮環状フロートを、筒状の空気袋を
円弧状に折曲して構成した請求項1の子供用の水泳練習
用水着。 - 【請求項4】 前記筒状の空気袋にバルブを挿入した空
気の出し入れ口を構成した請求項3の子供用の水泳練習
用水着。 - 【請求項5】 前記板状フロートを、独立気泡に発泡さ
せて多数の小気室を生じさせた発泡プラスチック板状材
で構成した請求項1の子供用の水泳練習用水着。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14097197A JPH10317210A (ja) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | 子供用の水泳練習用水着 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14097197A JPH10317210A (ja) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | 子供用の水泳練習用水着 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10317210A true JPH10317210A (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=15281105
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14097197A Pending JPH10317210A (ja) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | 子供用の水泳練習用水着 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10317210A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001517276A (ja) * | 1998-01-19 | 2001-10-02 | ジー.ビー.エル.オーストラリア プロプライエタリー リミテッド | 浮力性首支持体と身体パネルを具えた水着 |
KR20030015561A (ko) * | 2001-08-16 | 2003-02-25 | (주)오성프로페셔널 | 수영복 |
CN101991196A (zh) * | 2010-02-22 | 2011-03-30 | 戴正欣 | 戏水衣套 |
KR102512644B1 (ko) * | 2021-12-17 | 2023-03-23 | 에이엠에스브릿지 주식회사 | 래시가드 |
-
1997
- 1997-05-14 JP JP14097197A patent/JPH10317210A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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