JPH10314728A - 不純物混入廃液の処理法と、その処理法実施のための加熱釜 - Google Patents
不純物混入廃液の処理法と、その処理法実施のための加熱釜Info
- Publication number
- JPH10314728A JPH10314728A JP14342697A JP14342697A JPH10314728A JP H10314728 A JPH10314728 A JP H10314728A JP 14342697 A JP14342697 A JP 14342697A JP 14342697 A JP14342697 A JP 14342697A JP H10314728 A JPH10314728 A JP H10314728A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- soil
- impurities
- wastewater
- porous volcanic
- heating furnace
- Prior art date
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- Pending
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- Heat Treatment Of Water, Waste Water Or Sewage (AREA)
- Water Treatment By Sorption (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 廃液に浮遊、混入している有害金属粉等不純
物を、孔隙性火山軽石土を吸着媒体として液分とともに
吸着して加熱し、液分の蒸発とともに一部を熱溶解、焼
却、不燃焼物を吸着媒体に溜めて吸着媒体とともに廃棄
する処理方法と、その処理ための加熱釜を提供。 【解決手段】 有害金属粉等不純物を含む廃液中に、乾
燥鹿沼土等の孔隙性火山軽石土を漬けて廃液を充分吸着
させた後液切りし、これを加熱釜にて空気の貫通を妨げ
ない程度の厚みに積層して加熱させ、前記孔隙性火山軽
石土の粒子に吸着された液分を蒸発させるとともに融点
の低い不純物は熱溶解或いは焼却し、融点の高い不純
物、不燃焼物は吸着状態のまま排出して、再度吸着媒体
として使用に供する不純物混入廃液の処理法と、前記不
純物混入廃液を吸着させた孔隙性火山軽石土の薄層を収
納するメッシュ容器を多段引出し式に設置した下方に燃
焼具を具えた前記処理法実施のための加熱釜。
物を、孔隙性火山軽石土を吸着媒体として液分とともに
吸着して加熱し、液分の蒸発とともに一部を熱溶解、焼
却、不燃焼物を吸着媒体に溜めて吸着媒体とともに廃棄
する処理方法と、その処理ための加熱釜を提供。 【解決手段】 有害金属粉等不純物を含む廃液中に、乾
燥鹿沼土等の孔隙性火山軽石土を漬けて廃液を充分吸着
させた後液切りし、これを加熱釜にて空気の貫通を妨げ
ない程度の厚みに積層して加熱させ、前記孔隙性火山軽
石土の粒子に吸着された液分を蒸発させるとともに融点
の低い不純物は熱溶解或いは焼却し、融点の高い不純
物、不燃焼物は吸着状態のまま排出して、再度吸着媒体
として使用に供する不純物混入廃液の処理法と、前記不
純物混入廃液を吸着させた孔隙性火山軽石土の薄層を収
納するメッシュ容器を多段引出し式に設置した下方に燃
焼具を具えた前記処理法実施のための加熱釜。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製造業、加工業に
おいて排出する有害金属粉等不純物の浮遊、混入する廃
液の処理法と、その処理法実施に使用する加熱釜に関す
る。
おいて排出する有害金属粉等不純物の浮遊、混入する廃
液の処理法と、その処理法実施に使用する加熱釜に関す
る。
【0002】
【従来の技術】各製造、加工工場において排出される有
害金属粉等不純物の浮遊、混入する廃液は、混入物につ
いては沈殿・分離処理し、液分については基準以下のp
pmに落として放流するか、専門の引取業者に廃棄委託
するかしていたが、いずれにしても処理のための経費が
嵩み、製品コストにも影響を及ぼしていた。
害金属粉等不純物の浮遊、混入する廃液は、混入物につ
いては沈殿・分離処理し、液分については基準以下のp
pmに落として放流するか、専門の引取業者に廃棄委託
するかしていたが、いずれにしても処理のための経費が
嵩み、製品コストにも影響を及ぼしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のこの
ような実情に鑑みてなされたもので、廃液に浮遊、混入
している有害金属粉等不純物を、孔隙性火山軽石土を吸
着媒体として液分とともに吸着して加熱させ、液分の蒸
発とともに一部を熱溶解、焼却し、不燃焼物は吸着媒体
に溜めて吸着媒体とともに廃棄する処理方法と、その処
理ための加熱釜を提供するものである。
ような実情に鑑みてなされたもので、廃液に浮遊、混入
している有害金属粉等不純物を、孔隙性火山軽石土を吸
着媒体として液分とともに吸着して加熱させ、液分の蒸
発とともに一部を熱溶解、焼却し、不燃焼物は吸着媒体
に溜めて吸着媒体とともに廃棄する処理方法と、その処
理ための加熱釜を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、有害金属粉等不純物を含む廃液中に、乾
燥鹿沼土等の孔隙性火山軽石土を漬けて廃液を充分吸着
させた後液切りする。これを加熱釜にて空気の貫通を妨
げない程度の厚みに積層して加熱させ、前記孔隙性火山
軽石土の粒子に吸着された液分を蒸発させるとともに融
点の低い不純物は熱溶解或いは焼却し、融点の高い不純
物、不燃焼物は吸着状態のまま排出して、再度吸着媒体
として使用に供する不純物混入廃液の処理法である。
め、本発明は、有害金属粉等不純物を含む廃液中に、乾
燥鹿沼土等の孔隙性火山軽石土を漬けて廃液を充分吸着
させた後液切りする。これを加熱釜にて空気の貫通を妨
げない程度の厚みに積層して加熱させ、前記孔隙性火山
軽石土の粒子に吸着された液分を蒸発させるとともに融
点の低い不純物は熱溶解或いは焼却し、融点の高い不純
物、不燃焼物は吸着状態のまま排出して、再度吸着媒体
として使用に供する不純物混入廃液の処理法である。
【0005】また、その処理法実施のため、下部に燃焼
具2と送風装置3を備え、上部に排煙筒4を設けた加熱
室1内の中間部位に、有害金属粉等不純物混入廃液を吸
着させた孔隙性火山軽石土の薄層を収納するメッシュ容
器7を多段引出し式に設置した加熱釜である。
具2と送風装置3を備え、上部に排煙筒4を設けた加熱
室1内の中間部位に、有害金属粉等不純物混入廃液を吸
着させた孔隙性火山軽石土の薄層を収納するメッシュ容
器7を多段引出し式に設置した加熱釜である。
【0006】
【加熱釜の実施の形態】図3において、1が下部に燃焼
具2としてガスバ−ナを、又送風装置3として風量調整
型ブロアを備え、上部に排煙筒4を設けた加熱室本体
で、その内部の中間部位に、不純物混入廃液を吸着させ
た孔隙性火山軽石土5の薄層6を収納するメッシュ容器
7を多段引出し式に設置して構成される。加熱により、
液分の蒸発、不燃物を残して不純吸着物質の一部溶解が
終了した段階で、メッシュ容器7を順次引出し、再使用
のため廃液槽へ運んで浸漬し液切り後再び元の段に納め
加熱を繰返す仕組である。
具2としてガスバ−ナを、又送風装置3として風量調整
型ブロアを備え、上部に排煙筒4を設けた加熱室本体
で、その内部の中間部位に、不純物混入廃液を吸着させ
た孔隙性火山軽石土5の薄層6を収納するメッシュ容器
7を多段引出し式に設置して構成される。加熱により、
液分の蒸発、不燃物を残して不純吸着物質の一部溶解が
終了した段階で、メッシュ容器7を順次引出し、再使用
のため廃液槽へ運んで浸漬し液切り後再び元の段に納め
加熱を繰返す仕組である。
【0007】
【発明の作用】以下本発明の作用を、燃焼釜の構造と併
わせて説明する。 イ.乾燥させた孔隙性火山軽石土5の薄層6を収納する
メッシュ容器7を、不純物廃液槽Tに漬けて、液分及び
浮遊、混入する有害不純物Sを孔隙性火山軽石土5の粒
子の孔隙内に充分吸着させた後液切りする(図1、図
2)。 ロ.前記メッシュ容器7を、加熱釜の加熱室1に多段式
に掛架し、下方に備えた燃焼具2(ガスバ−ナ)に着火
するとともにブロアを始動させて、下方より酸素を供給
する(図3)。
わせて説明する。 イ.乾燥させた孔隙性火山軽石土5の薄層6を収納する
メッシュ容器7を、不純物廃液槽Tに漬けて、液分及び
浮遊、混入する有害不純物Sを孔隙性火山軽石土5の粒
子の孔隙内に充分吸着させた後液切りする(図1、図
2)。 ロ.前記メッシュ容器7を、加熱釜の加熱室1に多段式
に掛架し、下方に備えた燃焼具2(ガスバ−ナ)に着火
するとともにブロアを始動させて、下方より酸素を供給
する(図3)。
【0008】ハ.すると初め、最下段のメッシュ容器7
内に形成する薄層6の孔隙性火山軽石土5の各粒子の外
部はもとより孔隙内の水分が蒸発するとともに吸着され
た不純物Sのうち融点の低い不純物は熱溶解され、或い
は焼却され、一部が燃え渣として残り、融点の高い不純
物、不燃焼物は先の燃え渣とともに吸着状態のまま孔隙
内に残る。 ニ.加熱完了段階で、メッシュ容器7を順次加熱室1よ
り引出し、粒子がなお吸着能を有する場合は、再使用の
ため廃液槽へ運んで浸漬し液切り後再び加熱室1の元の
段に納め加熱を繰返す。 ホ.粒子の孔隙内が吸着物の飽和状態となったら(普通
使用回数で経験則的に判断される)、粒子のまま廃棄処
分する。
内に形成する薄層6の孔隙性火山軽石土5の各粒子の外
部はもとより孔隙内の水分が蒸発するとともに吸着され
た不純物Sのうち融点の低い不純物は熱溶解され、或い
は焼却され、一部が燃え渣として残り、融点の高い不純
物、不燃焼物は先の燃え渣とともに吸着状態のまま孔隙
内に残る。 ニ.加熱完了段階で、メッシュ容器7を順次加熱室1よ
り引出し、粒子がなお吸着能を有する場合は、再使用の
ため廃液槽へ運んで浸漬し液切り後再び加熱室1の元の
段に納め加熱を繰返す。 ホ.粒子の孔隙内が吸着物の飽和状態となったら(普通
使用回数で経験則的に判断される)、粒子のまま廃棄処
分する。
【0009】
【発明の効果】本発明は以上のようで、製造業、加工業
において生ずる、有害金属粉等不純物の浮遊、混入する
廃液を、天然に産する鹿沼土等の孔隙性火山軽石土を媒
体として、その吸着能により液分、不純物ともに吸着せ
しめ、これを高温加熱することにより液分についてはこ
れを蒸発せしめ、不純物については熱溶解、焼却あるい
は不燃焼物として吸着状態のまま孔隙内に残し、孔隙内
が飽和状態となったら粒子状態のまま廃棄するものであ
るから、液分については、ppmを落としたうえでの河
川等放流ということがなくなり汚染公害防止に資する。
において生ずる、有害金属粉等不純物の浮遊、混入する
廃液を、天然に産する鹿沼土等の孔隙性火山軽石土を媒
体として、その吸着能により液分、不純物ともに吸着せ
しめ、これを高温加熱することにより液分についてはこ
れを蒸発せしめ、不純物については熱溶解、焼却あるい
は不燃焼物として吸着状態のまま孔隙内に残し、孔隙内
が飽和状態となったら粒子状態のまま廃棄するものであ
るから、液分については、ppmを落としたうえでの河
川等放流ということがなくなり汚染公害防止に資する。
【0010】また、有害不純物については、全て粒子の
孔隙内に吸着捕集され、一部は焼却され、その後粒子状
態のままで廃棄されるから、取扱に便利であるとともに
廃棄後の汚染公害の虞が解消し、環境浄化に資すること
甚大である。
孔隙内に吸着捕集され、一部は焼却され、その後粒子状
態のままで廃棄されるから、取扱に便利であるとともに
廃棄後の汚染公害の虞が解消し、環境浄化に資すること
甚大である。
【0011】専門の引取業者に廃棄委託することなく工
場内処理が可能であるから、吸着媒体の孔隙性火山軽石
土が無尽蔵に近く比較的安価に得られることと相俟っ
て、大幅な経費節減となる。
場内処理が可能であるから、吸着媒体の孔隙性火山軽石
土が無尽蔵に近く比較的安価に得られることと相俟っ
て、大幅な経費節減となる。
【図1】乾燥させた孔隙性火山軽石土の薄層を収納した
メッシュ容器を不純物混入廃液槽に漬ける直前の縦断側
面図
メッシュ容器を不純物混入廃液槽に漬ける直前の縦断側
面図
【図2】廃液を充分吸着させた後、メッシュ容器を引揚
げ、液切りしている状態の縦断側面図
げ、液切りしている状態の縦断側面図
【図3】実施の形態の加熱釜の作動状態における縦断側
面図
面図
1 加熱室 2 燃焼具 3 送風装置 4 排煙筒 5 孔隙性火山軽石土 6 孔隙性火山軽石土の薄層 7 メッシュ容器 S 有害不純物
Claims (2)
- 【請求項1】 有害金属粉等不純物を含む廃液中に、乾
燥鹿沼土等の孔隙性火山軽石土を漬けて廃液を充分吸着
させた後液切りし、これを加熱釜にて空気の貫通を妨げ
ない程度の厚みに積層して加熱させ、前記孔隙性火山軽
石土の粒子に吸着された液分を蒸発させるとともに融点
の低い不純物は熱溶解或いは焼却し、融点の高い不純
物、不燃焼物は吸着状態のまま排出して、再度吸着媒体
として使用に供する不純物混入廃液の処理法。 - 【請求項2】 下部に燃焼具(2)と送風装置(3)を
備え、上部に排煙筒(4)を設けた加熱室(1)内の中
間部位に、有害金属粉等不純物混入廃液を吸着させた孔
隙性火山軽石土の薄層を収納するメッシュ容器(7)を
多段引出し式に設置した請求項1の不純物混入廃液の処
理法の実施に直接使用する加熱釜。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14342697A JPH10314728A (ja) | 1997-05-15 | 1997-05-15 | 不純物混入廃液の処理法と、その処理法実施のための加熱釜 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14342697A JPH10314728A (ja) | 1997-05-15 | 1997-05-15 | 不純物混入廃液の処理法と、その処理法実施のための加熱釜 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10314728A true JPH10314728A (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=15338460
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14342697A Pending JPH10314728A (ja) | 1997-05-15 | 1997-05-15 | 不純物混入廃液の処理法と、その処理法実施のための加熱釜 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10314728A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110054240A (zh) * | 2019-05-20 | 2019-07-26 | 江阴新雨生物科技有限公司 | 用于生物实验桌面废液的处理装置 |
-
1997
- 1997-05-15 JP JP14342697A patent/JPH10314728A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110054240A (zh) * | 2019-05-20 | 2019-07-26 | 江阴新雨生物科技有限公司 | 用于生物实验桌面废液的处理装置 |
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