JPH10313703A - 植物育成容器 - Google Patents

植物育成容器

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JPH10313703A
JPH10313703A JP9150245A JP15024597A JPH10313703A JP H10313703 A JPH10313703 A JP H10313703A JP 9150245 A JP9150245 A JP 9150245A JP 15024597 A JP15024597 A JP 15024597A JP H10313703 A JPH10313703 A JP H10313703A
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JP9150245A
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Hiroshi Yamada
洋 山田
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GUTSUPII KK
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01GHORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
    • A01G9/00Cultivation in receptacles, forcing-frames or greenhouses; Edging for beds, lawn or the like
    • A01G9/14Greenhouses
    • A01G9/16Dismountable or portable greenhouses ; Greenhouses with sliding roofs
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01GHORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
    • A01G9/00Cultivation in receptacles, forcing-frames or greenhouses; Edging for beds, lawn or the like
    • A01G9/02Receptacles, e.g. flower-pots or boxes; Glasses for cultivating flowers
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Greenhouses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 抽水育成の困難な湿地性植物を支障なく育成
できるとともに、植物の輸送後若しくは植え替え後など
において、しおれや枯れを防止することのできる新規の
植物育成容器を提供する。 【解決手段】 下部ケース4の開口縁部4cに形成され
たケース開孔部4aと、カバー部材5の下端部に形成さ
れたカバー開孔部5aにより両者の嵌合部に下部通気口
が構成され、下部ケース4とカバー部材5とを相互に回
動させることにより、複数の下部通気口を同時に開閉さ
せることができるようになっている。さらに、カバー部
材5と蓋部材6とを相互に回動させることによって、カ
バー部材5の上部開孔部5bと、蓋部材6の蓋開孔部6
aにより上部通気口が形成され、カバー部材5に対して
蓋部材6を回動させることによって開閉させることがで
きるように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物育成容器に係
り、特に、湿地帯等の湿度の高い場所で生息する湿地性
植物を育成する場合に好適な容器の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】湿地帯等に順応した植物(以下、湿地性
植物という。)は、土壌に水が多量に含まれていたり、
冠水しているような場所で繁殖している。湿地性植物に
は、美しい花を咲かせるものや葉型の変わったものが多
く、観賞用として育成されることも多い。例えば、観賞
用の湿地性植物として、東南アジアに地生するサトイモ
科のクリプトコリネ属がある。このクリプトコリネ属に
は、多くの種類があり、中には美しい花を咲かせるもの
もある。
【0003】上記のような観賞用の湿地性植物は、多く
の場合、水辺や湿地帯などで採取されるが、近年は各地
で栽培されることが多くなっている。湿地性植物を消費
地まで輸送する場合、湿地性植物をそのままビニール袋
などに入れて送る場合と、栽培時に使用されるプラント
ポットに植設した状態で送る場合とがある。このプラン
トポットは、たとえば、壁面に多数のスリット孔を備え
た合成樹脂製の鉢状容器であり、湿地性植物の根をプラ
ントポット内に収容し、石綿などを詰めて固定するとい
った方法で使用される。湿地性植物を植設したプラント
ポットは、トレイ状の輸送用容器に多数収容され、輸送
される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、湿地性植物
には、水草と同様に水中においても生育できるものと、
成長するに従って水上に茎や葉を出さないと生育できな
いものとがある。前者においては、水中にて生育させる
沈水育成と、根は水中若しくは水分の多く含有した地中
に置くが、茎や葉を水上に出した状態で生育させる抽水
育成のいずれもが可能である。一方、後者の場合には、
必ず抽水育成を行う必要がある。
【0005】上記のような沈水育成の可能な湿地性植物
は、通常、水気が多く、湿度の高い環境で生育している
ため、湿度の低い地域において育成しようとすると、抽
水育成を行うこと自体が難しい。そのため、観賞用とし
て育成する場合には水槽内において沈水育成を行う場合
が多い。しかしながら、このような湿地性植物において
沈水育成を行うと、花が開かず、しかも、抽水育成をし
た場合とは異なる外観を持つ葉しか出てこないため、美
しい花や地上でのみ見ることのできる葉を鑑賞すること
ができないという問題点がある。
【0006】また、輸送を行う場合には、湿地性植物を
採取する際に、根を引き抜いたり、プラントポットに根
を無理矢理押し込むことにより、根が傷ついてしまうこ
とがあるとともに、輸送中に植物が弱ってしまう場合が
ある。このため、輸送後に植物を定植しても、根から体
内に吸収される水分量が減少するなどの理由により、し
おれたり枯れたりしてしまうという問題点がある。
【0007】一般的に植え替え後に植物がしおれたり枯
れたりしないようにするために、葉を切り取って水の蒸
散量を減らしたり、あるいは、日陰や湿度の高い場所に
置き、葉や茎からの蒸散作用を抑制する等の方法が採ら
れているが、これらの方法を採用しても、葉を余分に切
り落として水分の放出量を少なくしすぎてしまったり、
日光の当たらない場所に置くことにより光合成量が低下
したりすることにより、却ってしおれや枯れを誘発する
ことがある。
【0008】そこで、本発明は、上記問題点を解決する
ものであり、その課題は、抽水育成の困難な湿地性植物
を支障なく育成できるとともに、植物の輸送後若しくは
植え替え後などにおいて、しおれや枯れを防止すること
のできる新規の植物育成容器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が講じた手段は、上部開口を有する下部容器
と、前記下部容器に対して前記上部開口を塞ぐように取
付けられる透光性を備えた被覆部材とから構成され、前
記下部容器における前記上部開口の縁部若しくは前記被
覆部材の壁面に、開閉自在に構成された通気口を有する
ことを特徴とする植物育成容器である。
【0010】この手段によれば、下部容器に植物を定植
した場合、被覆部材によって植物を覆うことにより容器
内部の湿度を高めることができるため、湿地帯と同様の
環境を作り出すことができるとともに、植物の蒸散量を
抑制することができるため、乾燥に弱い湿地性植物や、
輸送後若しくは植え替え後の植物のしおれや枯れを防止
することができる。特に、通気口を開閉することにより
内部の湿度を調節することができるので、植物の種類や
状況に合わせて環境を制御し、植物を良好な環境下で育
成することができるとともに、植物の回復程度や環境順
応の程度に応じて徐々に湿度を低下させ、最終的に通常
の抽水育成を行うことができるように育成することも可
能である。
【0011】なお、通気口は、前記下部容器の上部開口
の縁部、あるいは被覆部材のどちらか一方に形成されて
いれば良い。
【0012】ここで、前記通気口は、相互に重ねられ、
かつ相互に摺動可能に構成された2つの壁面部にそれぞ
れ形成された対応する2つの開孔部によって構成されて
いることが好ましい。
【0013】この手段によれば、2つの壁面部を相互に
摺動させることによって、それぞれの壁面部に形成され
た2つの開孔部が互いに位置を変えるため、2つの開孔
部の位置が重なる場合には通気口が開き、2つの開孔部
の位置がずれると通気口が閉じるため、簡単な構造によ
り、開閉可能で、しかも、開孔度を調節できる通気口を
構成することができる。
【0014】この場合にはさらに、前記下部容器の前記
縁部と、前記被覆部材の下部壁面とは、略垂直な軸線周
りに相互に回動可能に嵌合するように構成され、前記開
孔部は、前記下部容器と前記被覆部材との嵌合部におけ
る両者の重なり部分にそれぞれ形成されていることが望
ましい。
【0015】この手段によれば、下部容器と被覆部材と
の嵌合部における重なり部分にそれぞれ開孔部を設ける
ことによって、特に別の部材を取り付けることなく、開
閉可能な通気口を容易に構成することができる。
【0016】なお、上述の開孔部は、切り欠き形状やス
リット形状など、容器の内外を連通させる開口でさえあ
ればいかなる形状のものでもよい。
【0017】また、下部容器には、鉢やプラントポット
などの植物を植えた容器を位置決めしたり、固定したり
するための係合構造を備えていることが好ましい。この
場合には特に、植物を植えた容器を下部容器の底面と間
隔を持って配置するように構成されていることが望まし
い。
【0018】さらに、カバー部材の内面に付着する水滴
が落下しても下部容器の外側に漏れないように構成され
ていることが好ましく、特に、当該水滴が下部容器の上
部に落下しても下部容器内に戻るように構成されている
ことが望ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して、本発
明に係る植物育成容器の実施形態について説明する。
【0020】(第1実施形態)図1及び図2は、本発明
における植物育成容器の第1実施形態を示す縦断面図で
ある。本実施形態の植物育成容器1は、特に、湿地帯に
生育する湿地性植物の育成を行う場合に好適なものであ
るが、湿地性植物に限らず、種々の植物を育成する場合
にも使用でき、特に、輸送後や植え替え後において植物
の枯れを防止するために有効なものである。
【0021】本実施形態の植物育成容器1は、湿地性植
物2が植えられたプラントポット3を収容するための上
部開口を有する椀状の下部ケース4と、下部ケース4の
上方から上部開口を閉鎖するように覆うカバー部材5
と、カバー部材5の最上部に回転可能に取り付けられた
蓋部材6とから構成される。
【0022】下部ケース4は、合成樹脂により一体に成
形されたものであり、その上部には、水平方向外側へ張
り出すように形成された環状の段部4bと、この段部4
bの外側の先端部から上方に伸びる、上部開口の開口縁
部4cとを備えている。この開口縁部4cの壁面には、
14個の円形状のケース開孔部4aが等間隔に形成され
ている。下部ケース4の内部底面には、平面リング状に
突出した鉢止め4dが一体に形成されている。
【0023】プラントポット3は、合成樹脂により、植
木鉢のような形状に成形されたものであり、その周壁及
び底部壁には、多数のスリット孔3aが形成されてい
る。このプラントポット3の内部には、湿地性植物2の
根が収容され、さらに、この根を固定するために石綿8
が詰め込まれている。
【0024】カバー部材5は、透明な合成樹脂によって
伏せ椀形状に一体成形され、上記の下部ケース4の上部
開口を閉鎖するように、その開口縁部4cに嵌合する下
端部5cを備えている。カバー部材5は、下部ケース4
に嵌合した状態で、垂直な軸線周りに回転できるように
なっている。下端部5cの壁面には、14個の円形状の
カバー開孔部5aが等間隔に形成されている。カバー部
材5の下端部5cは下部ケース4の開口縁部4cと摺動
可能に重なり合い、カバー開孔部5aは開口縁部4cに
形成されたケース開孔部4aに対応した形状及び大きさ
並びに位置を有するように形成されている。
【0025】カバー部材5と下部ケース4とを嵌合させ
たまま相互に回動させると、ケース開孔部4aの位置と
カバー開孔部5aの位置とを一致させることにより、嵌
合部に14個の通気口(以下、下部通気口という。)を
同時に形成することができるように構成されている。こ
の状態から下部ケース4とカバー部材5とを相互に回動
させることにより、ケース開孔部4aとカバー開孔部5
aの位置を相互にずらすことができ、このことによって
開孔面積を増減させ、複数の下部通気口を同時に開閉さ
せることができる。
【0026】カバー部材5の最上部には、浅い伏せ椀状
の透明な合成樹脂からなる蓋部材6がカバー部材5の軸
線上に配置された軸止材9によって回転可能に取り付け
られている。蓋部材6には、軸止材9を中心として18
0度の間隔で2つの蓋開孔部6aが形成されている。一
方、カバー部材5の最上部における蓋開孔部6aに対応
した位置には、蓋開孔部6aに対応した形状及び大きさ
を備え、やはり軸止材9を中心として180度の間隔で
配置された2つの上部開孔部5bが設けられている。
【0027】カバー部材5と蓋部材6とを相互に回動さ
せることによって、図3(b)に示すように、カバー部
材5の上部開孔部5bの位置と、蓋部材6の蓋開孔部6
aの位置とを一致させ、通気口(以下、上部通気口とい
う。)を形成することができるようになっている。この
上部通気口も、上述の嵌合部に形成された下部通気口と
同様に、カバー部材5に対して蓋部材6を回動させるこ
とによって開閉させることができるように構成されてい
る。
【0028】湿地性植物2を植物育成容器1内にて育成
する場合には、下部ケース4の鉢止め4dによりプラン
トポット3を位置決めさせて配置し、下部ケース4に水
7を入れる。このようにすると、プラントポット3に設
けられたスリット孔3aを通して水7がプラントポット
3の内部に入り、湿地性植物2の根が常時水中に浸けら
れた状態となる。
【0029】次に、この下部ケース4の開口縁部4cの
内側にカバー部材5の下端部5cを挿入させ、カバー部
材5の下端部5cの端面が下部ケース4の段部4bに当
接するようにして嵌合させる。ここで、カバー部材5
は、湿地性植物2の茎及び葉の大きさに応じて形成され
ている。
【0030】このようにして、湿地性植物2は、下部ケ
ース4とカバー部材5によって完全に格納される。湿地
性植物2が根切れや輸送などによって極度に弱っている
場合には、当初、カバー開口部5aがケース開口部4a
に対して大きくずれるようにカバー部材5を回動させて
下部通気口を完全に閉鎖させる。また、蓋開口部6aが
上部開口部5bと大きくずれるように蓋部材6を回動さ
せて、上部通気口も完全に閉鎖させる。このように、上
部通気口と下部通気口とが共に閉鎖されている状態が図
1に示されている。また、図3は植物育成容器1の平面
図であり、図3(a)は、図1に示すように上部通気口
が完全に閉鎖された状態を示している。
【0031】このように図1に示す状態では、植物育成
容器1の内部は完全に密封されているため、容器内部の
湿度は上昇し、湿地帯と同様の環境になるため、湿地性
植物2の生育環境は良好になる。また、湿地性植物2が
弱っていて根からの水の吸い上げ量が少なくても、容器
内部の湿度が高くなることにより茎や葉からの蒸散作用
は抑制されるので、湿地性植物2のしおれや枯れが防止
される。
【0032】この実施形態においては、湿地性植物2が
透明なカバー部材5によって被覆されているので、温室
効果により内部の温度を容易に保つことができ、さらに
生育環境を容易に制御することができる。
【0033】湿地性植物2が回復してきた場合、カバー
部材5を回動させ、カバー開孔部5aをケース開孔部4
aに近づけることにより、あるいは、蓋部材6を回動さ
せ、蓋開孔部6aを上部開孔部5bに近づけることによ
り、下部通気口或いは上部通気口を少しずつ開き、内部
の湿度を少しずつ低下させることができる。下部通気
口、上部通気口の開孔度は、湿地性植物2の状態によっ
て適宜に調節することができる。一般的に、植物が回復
してくると、根から吸い上げることのできる水量が増大
してくるので、内部の湿度を下げても、根からの吸い上
げ量と蒸散量とのバランスが失われず、植物がしおれた
り枯れたりすることはなくなる。
【0034】このようにして、湿地性植物2が回復する
に従って、下部通気口と上部通気口の開孔度を徐々に大
きくしていくと、やがて、図2に示すように、ケース開
孔部4aの位置とカバー開孔部5aの位置とを完全に一
致させ、下部通気口を全開状態にするとともに、上部開
孔部5bの位置と蓋開孔部6aの位置とを完全に一致さ
せ、上部通気口を全開状態にすることが可能になる。こ
のようにしても、十分に回復していれば、湿地性植物2
はしおれたり枯れたりすることなく、元気に生育するよ
うになる。なお、図3(b)は、この状態における植物
育成容器1の平面図である。
【0035】湿地性植物の種類によっては、図2に示す
ように上部通気口と下部通気口とを全開状態にしてもし
おれたり枯れたりしなくなると、カバー部材5を取り払
い、通常の抽水育成をすることが可能となるものもあ
る。ただし、抽水育成そのものが困難な植物の場合に
は、カバー部材5を取り付けたまま育成させてもよい。
【0036】本実施形態においては、下部ケース4とカ
バー部材5との嵌合部に複数の下部通気口が構成される
とともに、カバー部材5の最上部に蓋部材6が取り付け
られることにより、複数の上部通気口が構成されてい
る。このため、下部通気口と上部通気口とを同時に所定
の開孔度で開くことにより、空気の循環によって効率的
に外気を取り込むことができるため、下部通気口及び上
部通気口の開孔度の調節によって空気の入れ替え量の調
節を確実に行うことができる。
【0037】特に、下部通気口は、下部ケース4とカバ
ー部材5との嵌合部に形成されているため、蓋部材6の
ような別部材を新たに取り付けることなく、下部ケース
4とカバー部材5とを相互に回動させるだけで開閉する
ことのできる通気口とすることができるため、製造コス
トも抑制でき、構造も簡易なものとなる。
【0038】本実施形態では、カバー部材5が透明な素
材で形成されているため、植物の生育状況を確認しなが
ら植物育成容器1内部の湿度を調節することができると
ともに、そのまま観賞用の育成容器としても使用でき
る。
【0039】なお、本実施形態においては、2個所に設
けられた下部通気口と上部通気口をそれぞれ複数設けて
いるが、いずれか一方でもよく、それぞれの通気口の数
や大きさも上記のような作用を果たすことができさえす
れば任意に設定できる。
【0040】容器内部は通常高温高湿度になるため、カ
バー部材5の内面上に水滴などが付着しやすく、この水
滴はカバー部材5の内面を伝わって下降する。この場
合、カバー部材5の下端部5cは下部ケース4の開口縁
部4cの内側に配置されているため、水滴が外部に漏れ
ることはなく、下部ケース4の中に戻るようになってい
る。
【0041】上記実施形態においては、下部ケース4内
に水7を入れているが、水とともに土、砂、小石、ビー
ズなどを入れてもよく、或いは、発泡ウレタンのシート
などを入れて水を含ませた状態としてもよい。また、湿
地性植物以外の植物を生育させる場合には、土などを下
部ケース4に入れてもよい。
【0042】本実施形態においては、植物育成容器1を
湿地性植物の育成に好適なものとして説明したが、栄養
分を溶解した水溶液で植物を栽培する水耕栽培に用いて
も好適なものであるとともに、一般の植物の輸送後、又
は植え替えや移植後などに用いることも可能である。
【0043】(第2実施形態)次に、本発明における第
2実施形態について説明する。図4は本発明における第
2の実施形態の植物育成容器10を示す縦断面図であ
り、第1実施形態と同構造部には同符号を付しその説明
は省略する。
【0044】本実施形態における植物育成容器10は、
湿地性植物2が植えられたプラントポット3を収容する
ための下部ケース11と、下部ケース11の上部開口を
封鎖するように覆う透明なカバー部材12と、カバー部
材12の最上部に回動可能に取り付けられた蓋部材6と
から構成されている。
【0045】下部ケース11は、上部開口を備えた椀形
状に形成されている。下部ケース11の上部開口の開口
縁部11cには、切り欠き形状の6つのケース開孔部1
1aが等間隔に形成されている。下部ケース11の底面
部の中央には、底面から上方に突出した複数の鉢止め突
起11dが環状に配列形成されている。また、鉢止め突
起11dに取り囲まれた底面部の中央に、突出した複数
の鉢支持突起11eが設けられている。プラントポット
3は、鉢止め突起11dによって水平方向の位置決めが
なされるとともに、鉢支持突起11eの上端部に支持さ
れた状態で下部ケース4内に配置される。
【0046】カバー部材12は透明な合成樹脂素材によ
り伏せ椀形状に成形されている。カバー部材12の下部
には、内側に絞られた段部12dの先に下端部12cが
形成され、この下端部12cは、下部ケース11の開口
縁部11cの内側に嵌合するようになっている。このと
き、開口縁部11cの上端面は、段部12dの外面に当
接し、下部ケース11とカバー部材12は、カバー部材
12の垂直な軸線周りに回動可能に嵌合するようになっ
ている。
【0047】カバー部材12の下端部12cには、上記
ケース開孔部11aに対応した位置に対応した寸法及び
形状に形成された切り欠き形状の6つのカバー開口部1
2aが設けられている。下部ケース11とカバー部材1
2とを嵌合させると、カバー部材12を下部ケース11
に対して回動させることによって、ケース開孔部11a
の位置とカバー開口部12aの位置とを相互に一致させ
ることができ、ケース開孔部11aとカバー開孔部12
aとによって、開閉可能な下部通気口が構成されるよう
になっている。
【0048】カバー部材12の最上部には第1実施形態
と同様の上部開孔部12bが形成されており、この上部
開孔部12bと、蓋部材6に形成された蓋開孔部6aと
によって、開閉可能な上部通気口が構成されるようにな
っている。
【0049】本実施形態においても、第1実施形態と同
様に湿地性植物2の根の回復状況に応じて上部通気口及
び下部通気口を開閉させることにより、内部の湿度を調
節し、生育環境を調節して、湿地性植物2の蒸散量を制
御することができ、上部通気口と下部通気口を徐々に開
いていくことにより、湿地性植物2を植物育成容器10
の外部の環境に適応させていくことができる。
【0050】ここで、下部ケース11の底部に設けられ
た鉢支持突起11eは、プラントポット3と下部ケース
11の底面との間に隙間を開けるために設けられてい
る。これは、プラントポット3に植えられた湿地性植物
2の根がプラントポット3の底面部のスリット孔からも
自由に伸びることができるように構成して、根の成長を
妨げることなく、根の回復を早めるためである。
【0051】(第3実施形態)次に、本発明における第
3実施形態について説明する。図5は、本発明における
第3の実施形態の植物育成容器20を示す縦断面図であ
り、第1実施形態と同構造部には同符号を付しその説明
は省略する。
【0052】本実施形態における植物育成容器20は、
湿地性植物2が植えられたプラントポット3を嵌入保持
する嵌合孔21aを上部に備え、合成樹脂のブロー成形
によって一体成形された下部ケース21と、下部ケース
21を上方から覆うカバー部材22と、カバー部材22
の最上部に回動可能に取り付けられる蓋部材6とから構
成されている。
【0053】下部ケース21の上部には、上記嵌合孔2
1aの周囲に複数の通気孔21bが取り巻くように配置
されており、さらにその周囲に、複数の通水孔21cが
形成されている。通気孔21bと通水孔21cとの間に
は段差部が形成されており、この段差部に雄ネジ部21
dが形成されている。下部ケース21の上部表面におけ
る通水孔21cの外側部分は外側に向けて上方へ持ち上
がった形状に成形されている。この結果、通水孔21c
の形成部分の上部壁面は、その外側及び内側よりも低く
なっている。なお、図5において下部ケース21の内部
には水が入れられている。
【0054】カバー部材22は、略球状の透明な壁面を
備えており、下部には、やや径の絞り込まれた下部開口
が形成されている。この下部開口の縁部には雌ネジ部2
2cが形成され、下部ケース21の雄ネジ部21dに螺
合するように構成されている。雌ネジ部22cの上側に
は、複数の排水孔22bが形成され、この排水孔22b
は、図示の状態で通水孔21cにほぼ対向するように配
置されている。
【0055】カバー部材22の最上部には上部開孔部2
2aが形成されており、第1及び第2実施形態と同様
に、蓋部材6に設けられた蓋開孔部6aと対応した位
置、寸法及び形状になっている。先の各実施形態と同様
に、上部開孔部22aと蓋開孔部6aとによって上部通
気口が構成される。
【0056】本実施形態においては、湿地性植物2を入
れたプラントポット3を下部ケース21の上部中央に形
成された嵌合孔21aに嵌入して固定し、下部ケース2
1の内部に水を入れた状態で育成を行う。このとき、蓋
部材6を回動させることによって、先の各実施形態と同
様に、上部通気口を開閉させることができるので、カバ
ー部材22の内部の湿度や温度を調節することができ
る。
【0057】この実施形態においては、カバー部材22
の内壁面に水滴などが付着し、内壁面に沿って降下する
と、その水滴は排水孔22bから外部へと排出され、下
部ケース21の上面上に落下する。下部ケース21の上
面に落下した水滴は、上面の最も低い位置に形成されて
いる通水孔21cを通って下部ケース21内に戻るよう
になっている。
【0058】この実施形態においては、開閉可能に形成
された下部通気口が設けられていないが、同様の作用を
排水孔22b及び通水孔21cが果たすようになってい
る。これらの排水孔22b及び通水孔21cはその開孔
度を調節することはできないが、カバー部材22内の余
分な水滴を下部ケース21内に戻すとともに、下部ケー
ス21内の湿気を排水孔22bを通してカバー部材22
内に供給する役目を果たしている。
【0059】本実施形態においては、植物を出し入れす
る際などにカバー部材22を取り外す場合において、カ
バー部材22の内面に付着した水滴が下部ケース21の
上面に落下しても、通水孔21cから下部ケース21内
に戻るようになっているために、植物育成容器20を設
置してある室内などを濡らすことなく作業ができること
から、管理や取り扱いの良好な容器となっている。
【0060】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、下部容
器に植物を定植した場合、被覆部材によって植物を覆う
ことにより容器内部の湿度を高めることができるため、
湿地帯と同様の環境を作り出すことができるとともに、
植物の蒸散量を抑制することができるため、乾燥に弱い
湿地性植物や、輸送後若しくは植え替え後の植物のしお
れや枯れを防止することができる。特に、通気口を開閉
することにより内部の湿度を調節することができるの
で、植物の種類や状況に合わせて環境を制御し、植物を
良好な環境下で育成することができるとともに、植物の
回復程度や環境順応の程度に応じて徐々に湿度を低下さ
せ、最終的に通常の抽水育成を行うことができるように
育成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態の植物育成容器の構
造を上部通気口及び下部通気口が閉鎖されている状態に
て示す縦断面図である。
【図2】第1実施形態の植物育成容器を上部通気口及び
下部通気口が開放されている状態にて示す縦断面図であ
る。
【図3】第1実施形態の植物育成容器の構造を上部通気
口が閉鎖されている状態(a)及び上部通気口が開放さ
れている状態(b)にてそれぞれ示す平面図である。
【図4】本発明に係る第2実施形態の植物育成容器の構
造を示す縦断面図である。
【図5】本発明に係る第3実施形態の植物育成容器の構
造を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1,10,20 植物育成容器 2 湿地性植物 3 プラントポット 4,11,21 下部ケース 4a,11a ケース開孔部 5,12,22 カバー部材 5a,12a カバー開孔部 5b,12b,22a 上部開孔部 6 蓋部材 6a 蓋開孔部 7 水 8 石綿 21a 嵌合孔 21b 通気孔 21c 通水孔 22b 排水孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部開口を有する下部容器と、前記下部
    容器に対して前記上部開口を塞ぐように取付けられる透
    光性を備えた被覆部材とから構成され、前記下部容器に
    おける前記上部開口の縁部若しくは前記被覆部材の壁面
    に、開閉自在に構成された通気口を有することを特徴と
    する植物育成容器。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記通気口は、相互
    に重ねられ、かつ相互に摺動可能に構成された2つの壁
    面部にそれぞれ形成された対応する2つの開孔部によっ
    て構成されていることを特徴とする植物育成容器。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記下部容器の前記
    縁部と、前記被覆部材の下部壁面とは、略垂直な軸線周
    りに相互に回動可能に嵌合するように構成され、前記開
    孔部は、前記下部容器と前記被覆部材との嵌合部におけ
    る両者の重なり部分にそれぞれ形成されていることを特
    徴とする植物育成容器。
JP9150245A 1997-05-22 1997-05-22 植物育成容器 Pending JPH10313703A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002047468A1 (en) * 2000-12-13 2002-06-20 Alexander James Sandall Horticultural chamber
JP2003215706A (ja) * 2002-01-23 2003-07-30 Seiko Epson Corp 光源装置およびこの光源装置を備える光学機器
WO2005009114A1 (en) * 2003-07-28 2005-02-03 Sangkwon Lee Flowerpot with a double structure
CN106718339A (zh) * 2016-12-23 2017-05-31 陈玉宝 一种植物基因工程实验用可移动式植物种养装置

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