JPH10312155A - 冷凍食品の解凍表示マーカー - Google Patents
冷凍食品の解凍表示マーカーInfo
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- JPH10312155A JPH10312155A JP9124046A JP12404697A JPH10312155A JP H10312155 A JPH10312155 A JP H10312155A JP 9124046 A JP9124046 A JP 9124046A JP 12404697 A JP12404697 A JP 12404697A JP H10312155 A JPH10312155 A JP H10312155A
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- Japan
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- thawing
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- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01K—MEASURING TEMPERATURE; MEASURING QUANTITY OF HEAT; THERMALLY-SENSITIVE ELEMENTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- G01K11/00—Measuring temperature based upon physical or chemical changes not covered by groups G01K3/00, G01K5/00, G01K7/00 or G01K9/00
- G01K11/06—Measuring temperature based upon physical or chemical changes not covered by groups G01K3/00, G01K5/00, G01K7/00 or G01K9/00 using melting, freezing, or softening
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- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)
- Freezing, Cooling And Drying Of Foods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 冷凍食品と共に、0℃以上の解凍温度雰囲気
に置かれると、その解凍温度を受けて変色を生じるよう
にして、冷凍食品が現在又は過去において、解凍された
か否かの判断を適正に行ない得るようにし、さらには食
品衛生上、害を及ぼすことのない解凍マーカーの提供。 【解決手段】 両端開口の可撓弾性を有する透明チュー
ブ1を2つ折りにして、その折り目を境に双方の容部1
A,1Bを形成し、それら双方の容部内に、食用澱粉と
食用色素を用い、さらに熱処理を施してゼリー状となし
た異色のゼリー状液体のそれぞれを封入した。
に置かれると、その解凍温度を受けて変色を生じるよう
にして、冷凍食品が現在又は過去において、解凍された
か否かの判断を適正に行ない得るようにし、さらには食
品衛生上、害を及ぼすことのない解凍マーカーの提供。 【解決手段】 両端開口の可撓弾性を有する透明チュー
ブ1を2つ折りにして、その折り目を境に双方の容部1
A,1Bを形成し、それら双方の容部内に、食用澱粉と
食用色素を用い、さらに熱処理を施してゼリー状となし
た異色のゼリー状液体のそれぞれを封入した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍食品に添付使
用する解凍表示マーカーであって、特に冷凍食品が一旦
解凍されたものであるか否かを容易に判断することがで
きる冷凍食品の解凍表示マーカーに関するものである。
用する解凍表示マーカーであって、特に冷凍食品が一旦
解凍されたものであるか否かを容易に判断することがで
きる冷凍食品の解凍表示マーカーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば魚介類を中心とする冷凍食
品の多くは各種冷凍設備等によって、−10℃〜−40
℃の低温で冷凍され、その結果、解凍される迄はそれら
冷凍食品の鮮度が長期的に維持できるという特長を有し
ている。
品の多くは各種冷凍設備等によって、−10℃〜−40
℃の低温で冷凍され、その結果、解凍される迄はそれら
冷凍食品の鮮度が長期的に維持できるという特長を有し
ている。
【0003】このような冷凍食品は、冷凍倉庫等から市
場で扱われる過程において、特に冷凍物と冷蔵物との取
り違えなどにより、冷凍物として扱うべき温度が、本来
0℃以下でなければならないものが、冷蔵温度の0℃を
上回った雰囲気(環境)で取扱われ、そして知らずに放
置される事により、冷凍物が解凍されてしまい、この結
果、鮮度が低下し、商品価値を損なうなどの不具合が見
受けられる。つまり、冷凍食品は、一度解凍された物を
再び冷凍しても、初期の鮮度は失われているのが常であ
って、一度解凍された冷凍物の商品価値は低下する。
場で扱われる過程において、特に冷凍物と冷蔵物との取
り違えなどにより、冷凍物として扱うべき温度が、本来
0℃以下でなければならないものが、冷蔵温度の0℃を
上回った雰囲気(環境)で取扱われ、そして知らずに放
置される事により、冷凍物が解凍されてしまい、この結
果、鮮度が低下し、商品価値を損なうなどの不具合が見
受けられる。つまり、冷凍食品は、一度解凍された物を
再び冷凍しても、初期の鮮度は失われているのが常であ
って、一度解凍された冷凍物の商品価値は低下する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで特に冷凍食品の
鮮度バロメータとなる鮮度表示、即ち、冷凍食品が、初
期の凍結のままで保存されているものであるか、又は冷
凍されていても、中間時に一度解凍されたものであるか
の見極めを容易かつ適格に行ない得る判別手段の開発が
要求されていた。
鮮度バロメータとなる鮮度表示、即ち、冷凍食品が、初
期の凍結のままで保存されているものであるか、又は冷
凍されていても、中間時に一度解凍されたものであるか
の見極めを容易かつ適格に行ない得る判別手段の開発が
要求されていた。
【0005】本発明は、上記要求に答えるべく開発され
たもので、冷凍食品の例えばその包装体の表面に添着使
用されるマーカーであって、このマーカーは、冷凍食品
と共に、0℃以上の解凍温度雰囲気に置かれると、その
解凍温度を受けて変色を生じるようにして、冷凍食品が
現在又は過去において、解凍されたか否かの判断を適正
に行ない得るようにし、さらには食品衛生上、害を及ぼ
すことのない解凍マーカーの提供を第1の目的としてい
る。
たもので、冷凍食品の例えばその包装体の表面に添着使
用されるマーカーであって、このマーカーは、冷凍食品
と共に、0℃以上の解凍温度雰囲気に置かれると、その
解凍温度を受けて変色を生じるようにして、冷凍食品が
現在又は過去において、解凍されたか否かの判断を適正
に行ない得るようにし、さらには食品衛生上、害を及ぼ
すことのない解凍マーカーの提供を第1の目的としてい
る。
【0006】また本発明では、上記解凍マーカーを、冷
凍食品に容易かつ確実に添着せしめることができるよう
にして、冷凍食品が生産者から消費者へ渡るまでの間
は、上記解凍マーカーが冷凍食品に確実に添着保持せし
めることを第2の目的としている。
凍食品に容易かつ確実に添着せしめることができるよう
にして、冷凍食品が生産者から消費者へ渡るまでの間
は、上記解凍マーカーが冷凍食品に確実に添着保持せし
めることを第2の目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1では、可撓弾性を有する透明樹脂製
の両端開口のチューブを2つ折りにして、その折り目を
境に双方の容部を形成し、その一方の容部内には、食用
澱粉と食用色素を用い、さらに熱処理を施してゼリー状
となした着色ゼリー状液体を充填密封し、また他方の容
部内には、食用澱粉と、上記食用色素とは異なる色素で
ある食用色素を用い、さらには熱処理を施してゼリー状
となした異着色のゼリー状液体を充填密封せしめてなる
冷凍食品の解凍表示マーカーであることを特徴としてい
る。
るために、請求項1では、可撓弾性を有する透明樹脂製
の両端開口のチューブを2つ折りにして、その折り目を
境に双方の容部を形成し、その一方の容部内には、食用
澱粉と食用色素を用い、さらに熱処理を施してゼリー状
となした着色ゼリー状液体を充填密封し、また他方の容
部内には、食用澱粉と、上記食用色素とは異なる色素で
ある食用色素を用い、さらには熱処理を施してゼリー状
となした異着色のゼリー状液体を充填密封せしめてなる
冷凍食品の解凍表示マーカーであることを特徴としてい
る。
【0008】また請求項2では、上記第2の目的を達成
するために、請求項1に加えて、可撓弾性を有する透明
樹脂製のチューブの外側面に、該チューブを食品等に添
着せしめるための粘着手段を設けた冷凍食品の解凍表示
マーカーであることを特徴としている。
するために、請求項1に加えて、可撓弾性を有する透明
樹脂製のチューブの外側面に、該チューブを食品等に添
着せしめるための粘着手段を設けた冷凍食品の解凍表示
マーカーであることを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図面に示す実施形
態に基いて詳細に説明する。先ず本実施形態である解凍
表示マーカーの構成について説明する。
態に基いて詳細に説明する。先ず本実施形態である解凍
表示マーカーの構成について説明する。
【0010】1は、直径が、例えば10mm前後である
透明樹脂製のチューブであって、該チューブ1は、例え
ば流水用ホースとして使用されている周知のポリエチレ
ン樹脂等材質であって、可撓弾性を有すると共に折り曲
げることも可能である。
透明樹脂製のチューブであって、該チューブ1は、例え
ば流水用ホースとして使用されている周知のポリエチレ
ン樹脂等材質であって、可撓弾性を有すると共に折り曲
げることも可能である。
【0011】2は、上記チューブ1の外側面長手方向に
沿って添設される帯状の台紙であって、この台紙2の片
面には、チューブ1と接着せしめるための接着剤2Aが
塗布されており、さらにその台紙2の他面両端部には、
冷凍食品等の冷凍物(不図示)に接着せしめるための粘
着剤2Bが塗布されている。
沿って添設される帯状の台紙であって、この台紙2の片
面には、チューブ1と接着せしめるための接着剤2Aが
塗布されており、さらにその台紙2の他面両端部には、
冷凍食品等の冷凍物(不図示)に接着せしめるための粘
着剤2Bが塗布されている。
【0012】そこで上記チューブ1と台紙2を用いて解
凍表示マーカー3を作成するには、図5で示すように、
所定の長さに裁断されているチューブ1の外側面に沿っ
て、台紙2に塗布されている接着剤2Aを利用してその
台紙2を接着せしめる。次にこのチューブ1及び台紙2
の略中間位置を、図6で示すように折り曲げ、さらに
は、その折り曲げ状態を維持せしめるためのテーピング
4を施して側面略U字状の容器5を形成する。
凍表示マーカー3を作成するには、図5で示すように、
所定の長さに裁断されているチューブ1の外側面に沿っ
て、台紙2に塗布されている接着剤2Aを利用してその
台紙2を接着せしめる。次にこのチューブ1及び台紙2
の略中間位置を、図6で示すように折り曲げ、さらに
は、その折り曲げ状態を維持せしめるためのテーピング
4を施して側面略U字状の容器5を形成する。
【0013】かくして台紙2と共に2つ折りされたチュ
ーブ1の折り曲げ部は、扁平に潰されて、内部充填物の
流通が阻止される左右一対の容部1Aと1Bに区分形成
されている。そこで互いに区分形成されている双方の容
部1Aと1B内にマーカーとなるゼリー状液体を封入す
るが、このゼリー状液体は、例えば食用として市販され
ている片栗粉等澱粉を、10ミリリットルの飲料水に対
して、1グラムの割合で溶解させた溶水に、95℃〜1
00℃の熱湯を100ミリリットル加えて撹拌し、これ
により粘性(ゾル化)を有するゼリー状液体を作成す
る。
ーブ1の折り曲げ部は、扁平に潰されて、内部充填物の
流通が阻止される左右一対の容部1Aと1Bに区分形成
されている。そこで互いに区分形成されている双方の容
部1Aと1B内にマーカーとなるゼリー状液体を封入す
るが、このゼリー状液体は、例えば食用として市販され
ている片栗粉等澱粉を、10ミリリットルの飲料水に対
して、1グラムの割合で溶解させた溶水に、95℃〜1
00℃の熱湯を100ミリリットル加えて撹拌し、これ
により粘性(ゾル化)を有するゼリー状液体を作成す
る。
【0014】かくして作成されたゼリー状液体を2分
し、それらのゼリー状液体に異色であるそれぞれの食用
色素(例えば赤色と緑色の色素)のそれぞれを適量添加
して、色の異る2色の着色ゼリー状液体を作成する。
し、それらのゼリー状液体に異色であるそれぞれの食用
色素(例えば赤色と緑色の色素)のそれぞれを適量添加
して、色の異る2色の着色ゼリー状液体を作成する。
【0015】なお、ゼリー状液体の作成の他の例とし
て、飲料水110ミリリットルに対して1グラムの澱粉
と適宜量(例えば0.5グラム)の食用色素を加えて撹
拌しながら加熱することによりゼリー状液体を得るよう
にしてもよいが、先で述べた作成手段の方が簡単にして
ゼリー状液体を得ることができる。
て、飲料水110ミリリットルに対して1グラムの澱粉
と適宜量(例えば0.5グラム)の食用色素を加えて撹
拌しながら加熱することによりゼリー状液体を得るよう
にしてもよいが、先で述べた作成手段の方が簡単にして
ゼリー状液体を得ることができる。
【0016】以上のようにして作成された2色のゼリー
状液体の内の一方色のゼリー状液体7Aを、上記容器5
の一方の容部1Aに充填し、また他方色のゼリー状液体
7Bを、他方の容部1B内へ充填する。容器5における
双方の容部1Aと1Bとの境は、扁平に折り曲げられて
区分されているだけであるが、双方容部1Aと1B内に
充填されているゼリー状液体は、粘性を有していること
から、チューブ1の折り曲げが維持されている状態で
は、両容部1Aと1B内のゼリー状液体が混和されるこ
とがなく、その折り曲げ部を境に色別が保持されてい
る。さらに各容部1Aと1Bの開口部をヒートシール6
して各容部1Aと1B内にゼリー状液体7A,7Bを封
入維持させ、図8に示す如き解凍表示マーカー3を完成
する。
状液体の内の一方色のゼリー状液体7Aを、上記容器5
の一方の容部1Aに充填し、また他方色のゼリー状液体
7Bを、他方の容部1B内へ充填する。容器5における
双方の容部1Aと1Bとの境は、扁平に折り曲げられて
区分されているだけであるが、双方容部1Aと1B内に
充填されているゼリー状液体は、粘性を有していること
から、チューブ1の折り曲げが維持されている状態で
は、両容部1Aと1B内のゼリー状液体が混和されるこ
とがなく、その折り曲げ部を境に色別が保持されてい
る。さらに各容部1Aと1Bの開口部をヒートシール6
して各容部1Aと1B内にゼリー状液体7A,7Bを封
入維持させ、図8に示す如き解凍表示マーカー3を完成
する。
【0017】このようにして作成された解凍表示マーカ
ー3は、例えば冷凍食品を取扱う業者等で取引され、該
業者により、テーピング4が外されてU字状に折り曲げ
られている解凍マーカー3は図9及び図10で示すよう
に棒状に展開されて不図示の冷凍食品又は冷凍されるべ
き冷凍食品に、上記台紙2に塗布されている粘着剤2B
を介して添着される。解凍マーカーが棒状に延ばされて
も、チューブ1A及び1B内に充填されている異色のゼ
リー状液体7A,7Bは粘性を有しているために、その
双方の異色のゼリー状液体7Aと7Bが即座に混和する
ことがなく、チューブ1内において、それぞれのゼリー
状液体の異色に区分保持されている。かくして解凍表示
マーカー3が添着された食品は、直にその解凍表示マー
カー3と共に冷凍され、冷凍食品として保存(保管)が
なされる。
ー3は、例えば冷凍食品を取扱う業者等で取引され、該
業者により、テーピング4が外されてU字状に折り曲げ
られている解凍マーカー3は図9及び図10で示すよう
に棒状に展開されて不図示の冷凍食品又は冷凍されるべ
き冷凍食品に、上記台紙2に塗布されている粘着剤2B
を介して添着される。解凍マーカーが棒状に延ばされて
も、チューブ1A及び1B内に充填されている異色のゼ
リー状液体7A,7Bは粘性を有しているために、その
双方の異色のゼリー状液体7Aと7Bが即座に混和する
ことがなく、チューブ1内において、それぞれのゼリー
状液体の異色に区分保持されている。かくして解凍表示
マーカー3が添着された食品は、直にその解凍表示マー
カー3と共に冷凍され、冷凍食品として保存(保管)が
なされる。
【0018】このように解凍表示マーカー3が添着され
ている冷凍食品が例えば常温放置、加熱等により解凍さ
れると、その冷凍食品に添着されている解凍表示マーカ
ー3におけるチューブ1内部のゼリー状液体7A,7B
が、上記の解凍温度を受けて、ゼリー状液体7A,7B
の粘性が低下する。つまり密閉チューブ内に封入されて
いた澱粉の組織中に取り込まれていた水分が凍結するこ
とにより体積が変化し、これによって澱粉の組織が破壊
されているために、上記ゼリー状液体7A,7Bの粘性
が失なわれ(弱められ)るので解凍と同時にチューブ1
内のゼリー状液体の粘度が低下して双方容部1A,1B
内に充填されていた赤色と緑色それぞれの異色のゼリー
状液体7Aと7Bが混り合い、その混和の結果、チュー
ブ1内のゼリー状液体が混合色に変色し、この変色によ
って、冷凍食品が一旦解凍されたことが目視確認でき
る。一旦解凍された食品を、上記解凍マーカーと共に再
度冷凍しても、変色を起している解凍マーカーは、その
変色のままとなっており、冷凍食品が過去に解凍された
ものであることを認識することができる。
ている冷凍食品が例えば常温放置、加熱等により解凍さ
れると、その冷凍食品に添着されている解凍表示マーカ
ー3におけるチューブ1内部のゼリー状液体7A,7B
が、上記の解凍温度を受けて、ゼリー状液体7A,7B
の粘性が低下する。つまり密閉チューブ内に封入されて
いた澱粉の組織中に取り込まれていた水分が凍結するこ
とにより体積が変化し、これによって澱粉の組織が破壊
されているために、上記ゼリー状液体7A,7Bの粘性
が失なわれ(弱められ)るので解凍と同時にチューブ1
内のゼリー状液体の粘度が低下して双方容部1A,1B
内に充填されていた赤色と緑色それぞれの異色のゼリー
状液体7Aと7Bが混り合い、その混和の結果、チュー
ブ1内のゼリー状液体が混合色に変色し、この変色によ
って、冷凍食品が一旦解凍されたことが目視確認でき
る。一旦解凍された食品を、上記解凍マーカーと共に再
度冷凍しても、変色を起している解凍マーカーは、その
変色のままとなっており、冷凍食品が過去に解凍された
ものであることを認識することができる。
【0019】なお上記のように、澱粉を用いて作成した
ゼリー状液体の粘性が凍結の前後では異る特性を有する
ものであることを図11で示す。
ゼリー状液体の粘性が凍結の前後では異る特性を有する
ものであることを図11で示す。
【0020】すなわち、図11で示す特性図は、水の粘
度を4℃の時、指数で1とした場合、それぞれの粘性液
体とを、23℃室温中に放置し、温度上昇におけるおお
よその粘度変化の関係を表わしたものである。この時、
粘性液体にあらかじめ植物性の界面活性剤を加えておく
と粘度変化が大きい事が確認できた。
度を4℃の時、指数で1とした場合、それぞれの粘性液
体とを、23℃室温中に放置し、温度上昇におけるおお
よその粘度変化の関係を表わしたものである。この時、
粘性液体にあらかじめ植物性の界面活性剤を加えておく
と粘度変化が大きい事が確認できた。
【0021】従って、解凍後の2色間における混合色へ
の変化は、粘性液体の澱粉濃度や、界面活性剤を用いる
等で時間調整ができる。
の変化は、粘性液体の澱粉濃度や、界面活性剤を用いる
等で時間調整ができる。
【0022】また上記の解凍表示マーカー3を添着使用
すべき冷凍食品には大小様々な種類があり、解凍時間も
当然異る。そこで本発明では、上記の解凍表示マーカー
に用いる粘性液体の澱粉の濃度、すなわちゼリー状の粘
性の違いによって、冷凍物の大小による解凍時間に合わ
せる事が必要である。
すべき冷凍食品には大小様々な種類があり、解凍時間も
当然異る。そこで本発明では、上記の解凍表示マーカー
に用いる粘性液体の澱粉の濃度、すなわちゼリー状の粘
性の違いによって、冷凍物の大小による解凍時間に合わ
せる事が必要である。
【0023】次の例は、粘性液体を−20℃で凍結させ
た1cm3 の体積を持つ氷が、23℃室温中で溶解し液
体となる迄の、おおよその時間を表わしたものである。
た1cm3 の体積を持つ氷が、23℃室温中で溶解し液
体となる迄の、おおよその時間を表わしたものである。
【0024】 ・水のみ 30分間 ・1gの澱粉と110mlの水 35分間 ・2gの澱粉と110mlの水 38分間
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明による冷凍食品解凍
表示マーカーは、この解凍表示マーカーを添着している
冷凍食品が一旦解凍されると、チューブ内に区分封入し
てある各異色のゼリー状液体が混合し、変色されること
から、この解凍マーカーの変色により冷凍食品が一旦解
凍されたものであることをきわめて容易に判断確認する
ことができ冷凍食品の鮮度確認のためのマーカーとして
きわめて実用性に優れている。
表示マーカーは、この解凍表示マーカーを添着している
冷凍食品が一旦解凍されると、チューブ内に区分封入し
てある各異色のゼリー状液体が混合し、変色されること
から、この解凍マーカーの変色により冷凍食品が一旦解
凍されたものであることをきわめて容易に判断確認する
ことができ冷凍食品の鮮度確認のためのマーカーとして
きわめて実用性に優れている。
【0026】また本発明による解凍表示マーカーに使用
されている材料(ゼリー状液体)は、食用澱粉、食用色
素、飲料水であることから、いずれも食品衛生上無害な
ものであるので、仮に上記ゼリー状液体が食品に触れた
としても食品衛生上安全である。
されている材料(ゼリー状液体)は、食用澱粉、食用色
素、飲料水であることから、いずれも食品衛生上無害な
ものであるので、仮に上記ゼリー状液体が食品に触れた
としても食品衛生上安全である。
【0027】さらに本発明の解凍表示マーカーは、樹脂
製チューブの内部に、澱粉と色素を混和してなるゼリー
状液体を密封せしめてなる構造であるから、きわめて安
価なるものを提供することができ、生産性及び経済性の
点でも優れたものである。
製チューブの内部に、澱粉と色素を混和してなるゼリー
状液体を密封せしめてなる構造であるから、きわめて安
価なるものを提供することができ、生産性及び経済性の
点でも優れたものである。
【図1】本発明の解凍マーカーを構成するに使用するチ
ューブの斜視図。
ューブの斜視図。
【図2】本発明の解凍マーカーを構成するに使用する台
紙の側面図。
紙の側面図。
【図3】本発明の解凍マーカーを構成するに使用する台
紙の表面図。
紙の表面図。
【図4】本発明の解凍マーカーを構成するに使用する台
紙の裏面図。
紙の裏面図。
【図5】上記チューブと台紙との組合状態を示す斜視
図。
図。
【図6】(イ)、(ロ)は、本発明の解凍マーカーの構
成過程を示した斜視図。
成過程を示した斜視図。
【図7】本発明よりなる解凍マーカーにゼリー状液体を
充填したときの斜視図。
充填したときの斜視図。
【図8】本発明よりなる解凍マーカーの完成状態を示し
た側面図。
た側面図。
【図9】本発明よりなる解凍マーカーの展開状態を示し
た側面図。
た側面図。
【図10】本発明よりなる解凍マーカーの展開状態を示
した平面図。
した平面図。
【図11】ゼリー状液体の粘度指数と温度との関係を示
した特性図。
した特性図。
1…チューブ 1A,1B…容部 2…台紙 2A…接着剤 2B…粘着剤 3…解凍表示マーカー 4…テーピング 5…容器 6…ヒートシール 7A,7B…ゼリー状液体
Claims (2)
- 【請求項1】 可撓弾性を有する透明樹脂製であり、か
つ両端開口のチューブ(1)を2つ折りにして、その折
り目を境に双方の容部(1A),(1B)を形成し、そ
の一方の容部(1A)内には、食用澱粉と食用色素を用
い、さらに熱処理を施してゼリー状となした着色ゼリー
状液体(7A)を充填密封し、また他方の容部(1B)
内には、食用澱粉と、上記食用色素とは異なる色素であ
る食用色素を用い、さらには熱処理を施してゼリー状と
なした異着色のゼリー状液体(7B)を充填密封せしめ
てなることを特徴とする冷凍食品の解凍表示マーカー。 - 【請求項2】 請求項1記載の可撓弾性を有する透明樹
脂製のチューブ(1)の外側面に、該チューブ(1)を
食品等に添着せしめるための粘着手段(2B)を設けて
いることを特徴とする冷凍食品の解凍表示マーカー。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9124046A JP2907793B2 (ja) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | 冷凍食品の解凍表示マーカー |
US08/997,002 US6029601A (en) | 1997-05-14 | 1997-12-23 | Thawing indication marker for frozen food |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9124046A JP2907793B2 (ja) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | 冷凍食品の解凍表示マーカー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10312155A true JPH10312155A (ja) | 1998-11-24 |
JP2907793B2 JP2907793B2 (ja) | 1999-06-21 |
Family
ID=14875662
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9124046A Expired - Lifetime JP2907793B2 (ja) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | 冷凍食品の解凍表示マーカー |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6029601A (ja) |
JP (1) | JP2907793B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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