JPH10311522A - フレアスタック - Google Patents
フレアスタックInfo
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- JPH10311522A JPH10311522A JP12273097A JP12273097A JPH10311522A JP H10311522 A JPH10311522 A JP H10311522A JP 12273097 A JP12273097 A JP 12273097A JP 12273097 A JP12273097 A JP 12273097A JP H10311522 A JPH10311522 A JP H10311522A
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- Japan
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- gas
- flare
- steam
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- flare stack
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来のフレアスタックでは、圧力損失を許容
値内に抑えるには大口径化しなければならないため、小
口径化できるフレアスタックを提供する。 【解決手段】 フレアバーナ3内の内壁面に沿ってその
内径が上方に向かうにつれしだいに小径となる環状邪魔
板4を設け、この邪魔板4の上端面に沿ってヘッダー管
5を設け、このヘッダー管5の孔部5aから蒸気Aを上
方へ向けて噴射することにより円筒部3b内への空気の
侵入を阻止できることから、被処理ガスをフレアスタッ
ク1内部で上下方向に迂回させない構造となっているた
め、圧力損失を抑えることができ、これによりフレアス
タック1を小口径化できる。
値内に抑えるには大口径化しなければならないため、小
口径化できるフレアスタックを提供する。 【解決手段】 フレアバーナ3内の内壁面に沿ってその
内径が上方に向かうにつれしだいに小径となる環状邪魔
板4を設け、この邪魔板4の上端面に沿ってヘッダー管
5を設け、このヘッダー管5の孔部5aから蒸気Aを上
方へ向けて噴射することにより円筒部3b内への空気の
侵入を阻止できることから、被処理ガスをフレアスタッ
ク1内部で上下方向に迂回させない構造となっているた
め、圧力損失を抑えることができ、これによりフレアス
タック1を小口径化できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば石油精
製、石油化学工場等において設置されるフレアスタック
に関するものである。
製、石油化学工場等において設置されるフレアスタック
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】石油精製、石油化学工場等の化学装置に
おいては、プロセス上不要な排ガスが発生するととも
に、安全弁などからもガスが放出される。このようなガ
スは、通常フレアスタック(燃焼放散筒)によって高所
において安全に燃焼処理されている。
おいては、プロセス上不要な排ガスが発生するととも
に、安全弁などからもガスが放出される。このようなガ
スは、通常フレアスタック(燃焼放散筒)によって高所
において安全に燃焼処理されている。
【0003】従来、上記フレアスタック30は、図7に
示すように、地面上に設置されたスタック筒身31と、
このスタック筒身31の上部に設けられた筒状の逆火防
止装置(モレキュラーシール)32と、この逆火防止装
置32の上部に設けられ、ガスを大気中に放出する前に
燃焼処理を行うフレアバーナ33とから構成されてい
る。さらにこのフレアバーナ33の補助バーナとして、
パイロットバーナ(図示せず)がフレアバーナ33の隣
に設置されている。
示すように、地面上に設置されたスタック筒身31と、
このスタック筒身31の上部に設けられた筒状の逆火防
止装置(モレキュラーシール)32と、この逆火防止装
置32の上部に設けられ、ガスを大気中に放出する前に
燃焼処理を行うフレアバーナ33とから構成されてい
る。さらにこのフレアバーナ33の補助バーナとして、
パイロットバーナ(図示せず)がフレアバーナ33の隣
に設置されている。
【0004】図7および図8に示すように、上記逆火防
止装置32は、その上下端に設けられたフランジ部32
aと、円筒部32bとからなり、この円筒部32bは、
内部でガスを回流させるための水平方向板35および仕
切り板体36を有している。この水平方向板35は、下
側円板35aと上側円板35bとからなり、それぞれ円
筒部32bの軸中心に垂直方向すなわち水平状態で円筒
部内壁面の上下位置に取り付けられている。上記下側円
板35bには、第1切欠部37が形成されてスタック筒
身31からのガスの通路をなし、上側円板35aには、
第2切欠部38が形成されてフレアバーナ33へのガス
の通路をなしている。
止装置32は、その上下端に設けられたフランジ部32
aと、円筒部32bとからなり、この円筒部32bは、
内部でガスを回流させるための水平方向板35および仕
切り板体36を有している。この水平方向板35は、下
側円板35aと上側円板35bとからなり、それぞれ円
筒部32bの軸中心に垂直方向すなわち水平状態で円筒
部内壁面の上下位置に取り付けられている。上記下側円
板35bには、第1切欠部37が形成されてスタック筒
身31からのガスの通路をなし、上側円板35aには、
第2切欠部38が形成されてフレアバーナ33へのガス
の通路をなしている。
【0005】上記仕切り板体36は、第1仕切り板部3
9と第2仕切り板部40と第3仕切り板部41とから構
成され、各仕切り板部39,40,41は、円筒部32
b内を縦方向に中心軸から互いに120度の等角度に三
分割して配設されている。
9と第2仕切り板部40と第3仕切り板部41とから構
成され、各仕切り板部39,40,41は、円筒部32
b内を縦方向に中心軸から互いに120度の等角度に三
分割して配設されている。
【0006】円筒部32b内を第3仕切り板部41と第
1仕切り板部39とで仕切った第1空間42の下面側
は、上記第1切欠部37に連通されてガスがこの第1空
間42の下面側から上面側へ流れるよう構成されてい
る。また第1仕切り板部39の上端部には、第1開口部
39aが形成されて第2空間(後述する)へのガスの通
路をなしている。この第2空間43は、円筒部32b内
を第1仕切り板部39と第2仕切り板部40とで仕切る
ことにより形成されている。第2仕切り板部40の下端
部には、第2開口部40aが形成されて第2空間43か
ら第3空間(後述する)へのガスの通路をなしている。
この第3空間44は、円筒部32b内を第2仕切り板部
40と第3仕切り板部41とで仕切ることにより形成さ
れているとともに、この上面側は上記第2切欠部38に
連通されて、ガスがこの第3空間44の上面側からフレ
アバーナ33へ流れるよう構成されている。
1仕切り板部39とで仕切った第1空間42の下面側
は、上記第1切欠部37に連通されてガスがこの第1空
間42の下面側から上面側へ流れるよう構成されてい
る。また第1仕切り板部39の上端部には、第1開口部
39aが形成されて第2空間(後述する)へのガスの通
路をなしている。この第2空間43は、円筒部32b内
を第1仕切り板部39と第2仕切り板部40とで仕切る
ことにより形成されている。第2仕切り板部40の下端
部には、第2開口部40aが形成されて第2空間43か
ら第3空間(後述する)へのガスの通路をなしている。
この第3空間44は、円筒部32b内を第2仕切り板部
40と第3仕切り板部41とで仕切ることにより形成さ
れているとともに、この上面側は上記第2切欠部38に
連通されて、ガスがこの第3空間44の上面側からフレ
アバーナ33へ流れるよう構成されている。
【0007】したがって、スタック筒身31から第1切
欠部37を通って導かれたガスは、第1空間42の下方
から上方へ導かれ、第1開口部39aを通って第2空間
43の上方から下方へ迂回し、さらに第2開口部40a
を通って第3空間44の下方から上方へ迂回し、第2切
欠部38を通ってフレアバーナ33へ導かれるよう構成
されている。
欠部37を通って導かれたガスは、第1空間42の下方
から上方へ導かれ、第1開口部39aを通って第2空間
43の上方から下方へ迂回し、さらに第2開口部40a
を通って第3空間44の下方から上方へ迂回し、第2切
欠部38を通ってフレアバーナ33へ導かれるよう構成
されている。
【0008】このような従来構成によると、安全弁より
緊急放出されたガスは、スタック筒身31を通り、逆火
防止装置32内で上述のように迂回した後、フレアバー
ナ33へ導かれ、この頂部において燃焼処理される。
緊急放出されたガスは、スタック筒身31を通り、逆火
防止装置32内で上述のように迂回した後、フレアバー
ナ33へ導かれ、この頂部において燃焼処理される。
【0009】安全弁の吹き止まり時においては、フレア
スタック30内の残留ガスが、空気の比重より小さいこ
とから上方へ浮上しようとするが、逆火防止装置32の
水平方向板35および仕切り板体36によって、この残
留ガスは、フレアバーナ33側への流出をある程度阻止
される。すなわち残留ガスは、その浮上作用により第1
開口部39aから下方(第2空間43側)への迂回が起
こらず第1空間42にて滞留する。一方フレアバーナ3
3内壁面に沿って降下してフレアスタック30内に侵入
しようとする空気は、上側円板35bの第2切欠部38
を通って第3空間44までは侵入するが、それ以上降下
するところがなく第3空間44にて滞留し、第2空間4
3への侵入を阻止される。したがって、ガスと空気の置
換作用は抑えられることになり、フレアスタック30内
に爆発性混合気体が形成されるおそれはない。
スタック30内の残留ガスが、空気の比重より小さいこ
とから上方へ浮上しようとするが、逆火防止装置32の
水平方向板35および仕切り板体36によって、この残
留ガスは、フレアバーナ33側への流出をある程度阻止
される。すなわち残留ガスは、その浮上作用により第1
開口部39aから下方(第2空間43側)への迂回が起
こらず第1空間42にて滞留する。一方フレアバーナ3
3内壁面に沿って降下してフレアスタック30内に侵入
しようとする空気は、上側円板35bの第2切欠部38
を通って第3空間44までは侵入するが、それ以上降下
するところがなく第3空間44にて滞留し、第2空間4
3への侵入を阻止される。したがって、ガスと空気の置
換作用は抑えられることになり、フレアスタック30内
に爆発性混合気体が形成されるおそれはない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したフレ
アスタックによると、ガスが逆火防止装置の各仕切り板
部に沿って内部を上下方向に迂回する構造になっている
ため、ガスの圧力損失は大きくなる。この圧力損失を許
容値内に抑えるためにはフレアスタックを大口径化しな
ければならず、このフレアスタックの大口径化に伴い、
全体のコストが増加するという問題がある。
アスタックによると、ガスが逆火防止装置の各仕切り板
部に沿って内部を上下方向に迂回する構造になっている
ため、ガスの圧力損失は大きくなる。この圧力損失を許
容値内に抑えるためにはフレアスタックを大口径化しな
ければならず、このフレアスタックの大口径化に伴い、
全体のコストが増加するという問題がある。
【0011】そこで本発明は、小口径化できるフレアス
タックを提供することを目的としたものである。
タックを提供することを目的としたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1記載のフレアスタックは、被処理
ガスが導入される筒状体の頂部の内壁面に沿ってその内
径が上方に向かうにつれしだいに小径となるテーパ状リ
ング部材を設け、このテーパ状リング部材の上端面に沿
って環状の管体を設け、この管体に、蒸気もしくは不活
性ガスを上方へ向けて噴射し得る孔部を設けたことを特
徴としたものである。
め、本発明の請求項1記載のフレアスタックは、被処理
ガスが導入される筒状体の頂部の内壁面に沿ってその内
径が上方に向かうにつれしだいに小径となるテーパ状リ
ング部材を設け、このテーパ状リング部材の上端面に沿
って環状の管体を設け、この管体に、蒸気もしくは不活
性ガスを上方へ向けて噴射し得る孔部を設けたことを特
徴としたものである。
【0013】また本発明の請求項2記載のフレアスタッ
クは、被処理ガスが導入される筒状体の頂部の内壁面に
沿ってその内径が上方に向かうにつれしだいに小径とな
るテーパ状リング部材を設け、このテーパ状リング部材
の上端面に沿って、蒸気もしくは不活性ガスを上方へ向
けて噴射し得る孔部を有するノズル体を所定間隔置きに
複数個配置したことを特徴としたものである。
クは、被処理ガスが導入される筒状体の頂部の内壁面に
沿ってその内径が上方に向かうにつれしだいに小径とな
るテーパ状リング部材を設け、このテーパ状リング部材
の上端面に沿って、蒸気もしくは不活性ガスを上方へ向
けて噴射し得る孔部を有するノズル体を所定間隔置きに
複数個配置したことを特徴としたものである。
【0014】また本発明の請求項3記載のフレアスタッ
クは、上記請求項1または2記載のフレアスタックにお
いて、テーパ状リング部材の傾斜角度が、筒状体の中心
軸に対して30〜45度の範囲内となるようになしたこ
とを特徴としたものである。
クは、上記請求項1または2記載のフレアスタックにお
いて、テーパ状リング部材の傾斜角度が、筒状体の中心
軸に対して30〜45度の範囲内となるようになしたこ
とを特徴としたものである。
【0015】また本発明の請求項4記載のフレアスタッ
クは、上記請求項1〜3のいずれかに記載のフレアスタ
ックにおいて、孔部から噴霧される蒸気もしくは不活性
ガスが平面視で旋回するように構成したことを特徴とし
たものである。
クは、上記請求項1〜3のいずれかに記載のフレアスタ
ックにおいて、孔部から噴霧される蒸気もしくは不活性
ガスが平面視で旋回するように構成したことを特徴とし
たものである。
【0016】さらに本発明の請求項5記載のフレアスタ
ックは、上記請求項1〜4のいずれかに記載のフレアス
タックにおいて、被処理ガス流量に対する蒸気流量の割
合を、3〜30%(重量%)の範囲内となるようになし
たことを特徴としたものである。
ックは、上記請求項1〜4のいずれかに記載のフレアス
タックにおいて、被処理ガス流量に対する蒸気流量の割
合を、3〜30%(重量%)の範囲内となるようになし
たことを特徴としたものである。
【0017】上記各フレアスタックの構成によると、蒸
気もしくは不活性ガスが管体もしくはノズル体に供給さ
れ、各孔部から蒸気もしくは不活性ガスを噴射している
状態において、放出されたガスは、筒状体の頂上部で燃
焼処理される。そして、このとき蒸気もしくは不活性ガ
スの噴射による誘因効果によって、筒状体の頂上部にお
いて上昇流を発生させる。さらに筒状体と、環状邪魔板
とで囲まれた領域には、上記上昇流に加えて外壁面に沿
って下降する蒸気もしくは不活性ガスによる渦流が発生
することから、空気が上記領域に侵入することを阻止さ
れる。ガスが放出されない場合でも蒸気もしくは不活性
ガスを噴射しているため、その上昇流の上方から侵入す
る空気を遮断するとともに、上記領域に侵入しようとす
る空気も遮断する。
気もしくは不活性ガスが管体もしくはノズル体に供給さ
れ、各孔部から蒸気もしくは不活性ガスを噴射している
状態において、放出されたガスは、筒状体の頂上部で燃
焼処理される。そして、このとき蒸気もしくは不活性ガ
スの噴射による誘因効果によって、筒状体の頂上部にお
いて上昇流を発生させる。さらに筒状体と、環状邪魔板
とで囲まれた領域には、上記上昇流に加えて外壁面に沿
って下降する蒸気もしくは不活性ガスによる渦流が発生
することから、空気が上記領域に侵入することを阻止さ
れる。ガスが放出されない場合でも蒸気もしくは不活性
ガスを噴射しているため、その上昇流の上方から侵入す
る空気を遮断するとともに、上記領域に侵入しようとす
る空気も遮断する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の第1の実施の形
態を図に基づいて説明する。すなわち図1および図2に
示すように、フレアスタック(燃焼放散筒)1は、地面
上に設置されたスタック筒身2と、このスタック筒身2
の上部に設けられ、工場などから排出される被処理ガス
(以下、ガスと呼ぶ)を大気中に放出する前に燃焼処理
を行うフレアバーナ3とから構成されている。さらにこ
のフレアバーナ3の補助バーナとして、パイロットバー
ナ(図示せず)がフレアバーナ3の隣に設置されてい
る。
態を図に基づいて説明する。すなわち図1および図2に
示すように、フレアスタック(燃焼放散筒)1は、地面
上に設置されたスタック筒身2と、このスタック筒身2
の上部に設けられ、工場などから排出される被処理ガス
(以下、ガスと呼ぶ)を大気中に放出する前に燃焼処理
を行うフレアバーナ3とから構成されている。さらにこ
のフレアバーナ3の補助バーナとして、パイロットバー
ナ(図示せず)がフレアバーナ3の隣に設置されてい
る。
【0019】上記フレアバーナ3は、その下端部に設け
られたフランジ部3aと円筒部3bとからなり、この円
筒部3bの頂部の内壁面に沿って、略円錐形状でその傾
斜角度がフレアスタック1の中心軸に対して30〜45
度の範囲内となるように形成された環状邪魔板(テーパ
状リング部材の一例)4が設けられ、この環状邪魔板4
の上端に沿って円形のヘッダー管(環状の管体の一例)
5が設けられ、このヘッダー管5には蒸気供給管6が接
続されている。また、上記環状邪魔板4の下部(ガス入
口側)の外周口径Dに対する上部(ガス出口側)の内周
口径dの比、すなわち環状邪魔板4の開口比d/Dは、
0.6〜0.9の範囲内にされている。以下に開口比d
/Dを上記範囲内にした理由を説明する。下限値を0.
6未満の値とすると、下方からのガスの圧力損失が増大
してしまうからであり、また上限値を0.9より大きい
値とすると、円筒部3bの内壁面に沿って侵入してくる
空気を遮断できないからである。なお、圧力損失および
空気遮断の点から見ると、上記開口比d/Dは、0.7
〜0.75の範囲内が好ましい。
られたフランジ部3aと円筒部3bとからなり、この円
筒部3bの頂部の内壁面に沿って、略円錐形状でその傾
斜角度がフレアスタック1の中心軸に対して30〜45
度の範囲内となるように形成された環状邪魔板(テーパ
状リング部材の一例)4が設けられ、この環状邪魔板4
の上端に沿って円形のヘッダー管(環状の管体の一例)
5が設けられ、このヘッダー管5には蒸気供給管6が接
続されている。また、上記環状邪魔板4の下部(ガス入
口側)の外周口径Dに対する上部(ガス出口側)の内周
口径dの比、すなわち環状邪魔板4の開口比d/Dは、
0.6〜0.9の範囲内にされている。以下に開口比d
/Dを上記範囲内にした理由を説明する。下限値を0.
6未満の値とすると、下方からのガスの圧力損失が増大
してしまうからであり、また上限値を0.9より大きい
値とすると、円筒部3bの内壁面に沿って侵入してくる
空気を遮断できないからである。なお、圧力損失および
空気遮断の点から見ると、上記開口比d/Dは、0.7
〜0.75の範囲内が好ましい。
【0020】ここで、上記環状邪魔板4の傾斜角度(取
付角度)を30〜45度の範囲内とした理由について説
明する。すなわち傾斜角度の下限値を30度未満の値と
すると、上記開口比(d/D=0.6〜0.9)の値を
満足するのであれば、その傾斜角度は小さければ小さい
ほど下方からの流れの抵抗が減少して圧力損失が減少す
るので好ましいが、しかしあまりこの値を小さくし過ぎ
ると、上記開口比の値を満足させるには邪魔板4を大き
くしなければならずコスト的に不利である。また上記傾
斜角度を30度から徐々に小さくしていっても、上方か
ら侵入する空気の遮断効果は、上記傾斜角度30度を境
にしてそれ以上あがらないからである。また傾斜角度の
上限値を45度より大きい値とすると、上方から侵入す
る空気の遮断効果から考えるならば、この角度は大きく
すればするほどその効果があがるが、しかしあまりこの
値を大きくし過ぎると、下方からのガスの流れの流線を
大きく屈曲させることになるため、圧力損失が増大する
とともに振動燃焼の原因にもなるからである。
付角度)を30〜45度の範囲内とした理由について説
明する。すなわち傾斜角度の下限値を30度未満の値と
すると、上記開口比(d/D=0.6〜0.9)の値を
満足するのであれば、その傾斜角度は小さければ小さい
ほど下方からの流れの抵抗が減少して圧力損失が減少す
るので好ましいが、しかしあまりこの値を小さくし過ぎ
ると、上記開口比の値を満足させるには邪魔板4を大き
くしなければならずコスト的に不利である。また上記傾
斜角度を30度から徐々に小さくしていっても、上方か
ら侵入する空気の遮断効果は、上記傾斜角度30度を境
にしてそれ以上あがらないからである。また傾斜角度の
上限値を45度より大きい値とすると、上方から侵入す
る空気の遮断効果から考えるならば、この角度は大きく
すればするほどその効果があがるが、しかしあまりこの
値を大きくし過ぎると、下方からのガスの流れの流線を
大きく屈曲させることになるため、圧力損失が増大する
とともに振動燃焼の原因にもなるからである。
【0021】そして、上記ヘッダー管5には、その上部
全周に亘って所定間隔置きに蒸気噴射用の多数の孔部5
aが形成されるとともに、これらの各孔部5aの開口方
向は、斜め上方かつ内側となるようにされている。
全周に亘って所定間隔置きに蒸気噴射用の多数の孔部5
aが形成されるとともに、これらの各孔部5aの開口方
向は、斜め上方かつ内側となるようにされている。
【0022】より具体的に説明すれば、図3に示すよう
に、ヘッダー管5の断面の中心から12時方向を0度と
し、この0度から時計方向(外方向)を正の角度、0度
から反時計方向(内方向)を負の角度とする時、各孔部
5aから蒸気Aが噴霧される範囲の角度αは、+45〜
−90度の範囲内とされている。角度αを上記範囲内と
した理由は、圧力損失および空気遮断の点から角度αが
上記範囲内において適正であるためである。なお角度α
が+90〜−135度の広い範囲内においても、邪魔板
4の効果を阻害しないため、採用し得る。すなわち、−
90〜−135度の範囲内であれば、邪魔板4の効果を
阻害しないからであるとともに、各孔部5aの孔径若し
くは個数、円筒部3bの口径、円筒部3bの頂部から邪
魔板4までの距離等によって蒸気上昇および渦流による
空気の遮断効果が得られ、さらに、+45〜+90度の
範囲内であれば、着火性および保炎性の点で問題がない
からである。
に、ヘッダー管5の断面の中心から12時方向を0度と
し、この0度から時計方向(外方向)を正の角度、0度
から反時計方向(内方向)を負の角度とする時、各孔部
5aから蒸気Aが噴霧される範囲の角度αは、+45〜
−90度の範囲内とされている。角度αを上記範囲内と
した理由は、圧力損失および空気遮断の点から角度αが
上記範囲内において適正であるためである。なお角度α
が+90〜−135度の広い範囲内においても、邪魔板
4の効果を阻害しないため、採用し得る。すなわち、−
90〜−135度の範囲内であれば、邪魔板4の効果を
阻害しないからであるとともに、各孔部5aの孔径若し
くは個数、円筒部3bの口径、円筒部3bの頂部から邪
魔板4までの距離等によって蒸気上昇および渦流による
空気の遮断効果が得られ、さらに、+45〜+90度の
範囲内であれば、着火性および保炎性の点で問題がない
からである。
【0023】さらに平面視において蒸気Aが噴霧され
る、ヘッダー管5の接線に対する傾き角度(以下、旋回
角度という)βは、図2に示すように、20〜90度未
満の範囲内となるように設けられている。上記旋回角度
βは0〜20度未満の範囲内でもよいが、実質的に0〜
20度の旋回角度βを有する円形のヘッダー管5は、そ
の製作が困難であるため、上記範囲内の場合は、第2の
実施の形態(後述する)が採用される。なお角度βは、
逆方向の接線に対して上記角度範囲内となるように設け
てもよい。すなわち角度βは、図2において反時計回り
となっているが、時計回りとなるように設けてもよい。
また、上記各孔部5aの開口方向は、上記の角度範囲内
で、全て同一となるようにされているが、場所によって
は、変化させることもできる。また、上記蒸気供給管6
からヘッダー管5に供給される蒸気Aは、例えばフレア
スタック1内に黒煙防止用として供給されている蒸気A
が使用され、この蒸気Aの温度は、150〜400°C
の範囲内であり、またその圧力は、1〜10kgf/c
m2 の範囲内である。
る、ヘッダー管5の接線に対する傾き角度(以下、旋回
角度という)βは、図2に示すように、20〜90度未
満の範囲内となるように設けられている。上記旋回角度
βは0〜20度未満の範囲内でもよいが、実質的に0〜
20度の旋回角度βを有する円形のヘッダー管5は、そ
の製作が困難であるため、上記範囲内の場合は、第2の
実施の形態(後述する)が採用される。なお角度βは、
逆方向の接線に対して上記角度範囲内となるように設け
てもよい。すなわち角度βは、図2において反時計回り
となっているが、時計回りとなるように設けてもよい。
また、上記各孔部5aの開口方向は、上記の角度範囲内
で、全て同一となるようにされているが、場所によって
は、変化させることもできる。また、上記蒸気供給管6
からヘッダー管5に供給される蒸気Aは、例えばフレア
スタック1内に黒煙防止用として供給されている蒸気A
が使用され、この蒸気Aの温度は、150〜400°C
の範囲内であり、またその圧力は、1〜10kgf/c
m2 の範囲内である。
【0024】上記第1の実施の形態によると、蒸気Aが
蒸気供給管6からヘッダー管5に供給され、このヘッダ
ー管5の各孔部5aから蒸気Aを噴射している状態にお
いて、安全弁などから放出された不要なガスは、スタッ
ク筒身2を通りフレアバーナ3へ導かれこの頂上部にお
いて燃焼処理される。なおガス放出時における蒸気流量
は、ガス流量に対して7%(重量%、以下同じ)の割合
にされている。また蒸気Aは、フレアバーナ3の頂上部
においてその噴射による誘因効果によって上昇流を発生
させ、さらに円筒部3bの内壁面と、環状邪魔板4とで
囲まれた領域(図1のイ位置にて示す)には、上記上昇
流に加えて外壁面に沿って下降する蒸気Aによる渦流B
が発生することから、円筒部3b内の上記領域において
も空気の侵入を阻止する。
蒸気供給管6からヘッダー管5に供給され、このヘッダ
ー管5の各孔部5aから蒸気Aを噴射している状態にお
いて、安全弁などから放出された不要なガスは、スタッ
ク筒身2を通りフレアバーナ3へ導かれこの頂上部にお
いて燃焼処理される。なおガス放出時における蒸気流量
は、ガス流量に対して7%(重量%、以下同じ)の割合
にされている。また蒸気Aは、フレアバーナ3の頂上部
においてその噴射による誘因効果によって上昇流を発生
させ、さらに円筒部3bの内壁面と、環状邪魔板4とで
囲まれた領域(図1のイ位置にて示す)には、上記上昇
流に加えて外壁面に沿って下降する蒸気Aによる渦流B
が発生することから、円筒部3b内の上記領域において
も空気の侵入を阻止する。
【0025】ガスが放出されない場合でも蒸気Aを噴射
しているため、その上昇流の上方から侵入する空気を遮
断するとともに、上記領域に侵入しようとする空気も遮
断する。
しているため、その上昇流の上方から侵入する空気を遮
断するとともに、上記領域に侵入しようとする空気も遮
断する。
【0026】次に、本発明の第2の実施の形態を、図に
基づいて説明する。なお、上述の第1の実施の形態と同
一の部材には同一の符号を付して説明する。すなわち図
4および図5に示すように、フレアスタック(燃焼放散
筒)7は、地面上に設置されたスタック筒身2と、この
スタック筒身2の上部に設けられ、ガスを大気中に放出
する前に燃焼処理を行うフレアバーナ8とから構成され
ている。さらにこのフレアバーナ8の補助バーナとし
て、パイロットバーナ(図示せず)がフレアバーナ8の
隣に設置されている。
基づいて説明する。なお、上述の第1の実施の形態と同
一の部材には同一の符号を付して説明する。すなわち図
4および図5に示すように、フレアスタック(燃焼放散
筒)7は、地面上に設置されたスタック筒身2と、この
スタック筒身2の上部に設けられ、ガスを大気中に放出
する前に燃焼処理を行うフレアバーナ8とから構成され
ている。さらにこのフレアバーナ8の補助バーナとし
て、パイロットバーナ(図示せず)がフレアバーナ8の
隣に設置されている。
【0027】上記フレアバーナ8は、その下端部に設け
られたフランジ部8aと円筒部8bとからなり、この円
筒部8bの頂部の内壁面に沿って、略円錐形状でその傾
斜角度がフレアスタック7の中心軸に対して30〜45
度の範囲内となるように成形された環状邪魔板4が設け
られ、フレアバーナ8の円周方向に沿ってかつ上記邪魔
板4の上部近傍の高さ位置から水平方向でフレアバーナ
8内の軸心方向に向けて突出するノズル体9が平面視で
放射状に複数設けられている。また各ノズル体9の先端
部は、邪魔板4の上端面に沿って所定間隔置きに配置さ
れるとともに、各先端部には、蒸気もしくは不活性ガス
を上方へ向けて噴射し得る孔部9aが設けられている。
さらに上記各ノズル体9には環状の蒸気供給管10が接
続されており、供給される蒸気Aは、図1および図2に
示す第1の実施の形態と同様に、例えばフレアスタック
7内に黒煙防止用として供給されている蒸気Aが使用さ
れる。
られたフランジ部8aと円筒部8bとからなり、この円
筒部8bの頂部の内壁面に沿って、略円錐形状でその傾
斜角度がフレアスタック7の中心軸に対して30〜45
度の範囲内となるように成形された環状邪魔板4が設け
られ、フレアバーナ8の円周方向に沿ってかつ上記邪魔
板4の上部近傍の高さ位置から水平方向でフレアバーナ
8内の軸心方向に向けて突出するノズル体9が平面視で
放射状に複数設けられている。また各ノズル体9の先端
部は、邪魔板4の上端面に沿って所定間隔置きに配置さ
れるとともに、各先端部には、蒸気もしくは不活性ガス
を上方へ向けて噴射し得る孔部9aが設けられている。
さらに上記各ノズル体9には環状の蒸気供給管10が接
続されており、供給される蒸気Aは、図1および図2に
示す第1の実施の形態と同様に、例えばフレアスタック
7内に黒煙防止用として供給されている蒸気Aが使用さ
れる。
【0028】また邪魔板4の傾斜角度、角度α、蒸気温
度、蒸気圧力、ガス流量に対する蒸気流量の割合は、図
1および図2に示す第1の実施の形態と同様の構成とな
っている。ただし、平面視において蒸気Aが噴霧される
範囲の角度すなわち旋回角度βは、図5に示すように、
邪魔板4の接線に対して0〜20度の範囲内となるよう
に設けられている。なお第1の実施の形態のように、ヘ
ッダー管5の外周面の接線方向に孔部5aを加工するこ
とは容易ではないが、上記ノズル体9の場合は、その各
突出方向が接線方向と直交していることから、ノズル体
9の先端部に上記接線方向の孔部9aを加工することは
容易である。これにより旋回角度βを上記角度範囲内と
した。勿論、角度βは0〜90度未満の範囲内も採用可
能であるので、上記第1の実施の形態を満足する方向に
噴射角度を設けてもよい。また角度βは、逆方向の接線
に対して上記角度範囲内となるように設けてもよい。す
なわち角度βは、図5において反時計回りとなっている
が、第1の実施の形態と同様に時計回りとなるように設
けてもよい。また、上記各孔部9aの開口方向は、上記
の角度範囲内で、全て同一となるようにされているが、
場所によっては、変化させることもできる。
度、蒸気圧力、ガス流量に対する蒸気流量の割合は、図
1および図2に示す第1の実施の形態と同様の構成とな
っている。ただし、平面視において蒸気Aが噴霧される
範囲の角度すなわち旋回角度βは、図5に示すように、
邪魔板4の接線に対して0〜20度の範囲内となるよう
に設けられている。なお第1の実施の形態のように、ヘ
ッダー管5の外周面の接線方向に孔部5aを加工するこ
とは容易ではないが、上記ノズル体9の場合は、その各
突出方向が接線方向と直交していることから、ノズル体
9の先端部に上記接線方向の孔部9aを加工することは
容易である。これにより旋回角度βを上記角度範囲内と
した。勿論、角度βは0〜90度未満の範囲内も採用可
能であるので、上記第1の実施の形態を満足する方向に
噴射角度を設けてもよい。また角度βは、逆方向の接線
に対して上記角度範囲内となるように設けてもよい。す
なわち角度βは、図5において反時計回りとなっている
が、第1の実施の形態と同様に時計回りとなるように設
けてもよい。また、上記各孔部9aの開口方向は、上記
の角度範囲内で、全て同一となるようにされているが、
場所によっては、変化させることもできる。
【0029】上記第2の実施の形態によると、蒸気Aが
ノズル体9に供給され、このノズル体の各孔部9aから
蒸気Aを噴射している状態において、安全弁などから放
出された不要なガスは、スタック筒身2を通りフレアバ
ーナ8へ導かれこの頂上部において燃焼処理される。ま
た蒸気Aは、フレアバーナ8の頂上部においてその噴射
による誘因効果によって上昇流を発生させる。さらに円
筒部8bの内壁面と、環状邪魔板4とで囲まれた領域
(図4のイ位置にて示す)には、上記上昇流に加えて外
壁面に沿って下降する蒸気Aによる渦流Bが発生するこ
とから、円筒部8b内の上記領域においても空気の侵入
を阻止する。
ノズル体9に供給され、このノズル体の各孔部9aから
蒸気Aを噴射している状態において、安全弁などから放
出された不要なガスは、スタック筒身2を通りフレアバ
ーナ8へ導かれこの頂上部において燃焼処理される。ま
た蒸気Aは、フレアバーナ8の頂上部においてその噴射
による誘因効果によって上昇流を発生させる。さらに円
筒部8bの内壁面と、環状邪魔板4とで囲まれた領域
(図4のイ位置にて示す)には、上記上昇流に加えて外
壁面に沿って下降する蒸気Aによる渦流Bが発生するこ
とから、円筒部8b内の上記領域においても空気の侵入
を阻止する。
【0030】ガスが放出されない場合でも蒸気Aを噴射
しているため、その上昇流の上方から侵入する空気を遮
断するとともに、上記領域に侵入しようとする空気も遮
断する。
しているため、その上昇流の上方から侵入する空気を遮
断するとともに、上記領域に侵入しようとする空気も遮
断する。
【0031】したがって、上記各実施の形態において、
邪魔板4より下方では、空気が侵入せず爆発性混合気体
は形成されない。また、ガスを上下方向に迂回させない
ことから、従来の逆火防止装置のように、ガスを上下方
向に迂回させる形態と比べ、フレアスタック1、7の圧
力損失を抑えることができ、これによりフレアスタック
1、7を小口径化できる。
邪魔板4より下方では、空気が侵入せず爆発性混合気体
は形成されない。また、ガスを上下方向に迂回させない
ことから、従来の逆火防止装置のように、ガスを上下方
向に迂回させる形態と比べ、フレアスタック1、7の圧
力損失を抑えることができ、これによりフレアスタック
1、7を小口径化できる。
【0032】上記各実施の形態では、孔部5aから蒸気
Aを噴射しているが、蒸気Aの代わりに窒素、二酸化炭
素などの不活性ガスを採用してもよい。上記各実施の形
態では、放出されるガス流量に対する蒸気流量の割合
を,7%としているが,これは3〜30%の範囲内のい
ずれの割合でもよい。
Aを噴射しているが、蒸気Aの代わりに窒素、二酸化炭
素などの不活性ガスを採用してもよい。上記各実施の形
態では、放出されるガス流量に対する蒸気流量の割合
を,7%としているが,これは3〜30%の範囲内のい
ずれの割合でもよい。
【0033】上記第2の実施の形態では、ノズル体9
が、フレアバーナ8の円周方向に沿ってかつ邪魔板4の
上部近傍の高さ位置から水平方向でフレアバーナ8内の
軸心方向に向けて突出するように設けられているが、図
6で示すように、ノズル体9の高さ方向の導入位置を変
更しかつノズル体9の形状を変更してもよい。すなわち
ノズル体9を、邪魔板4の下方部位置からフレアバーナ
8内に水平方向で導入した後、90度上向きに屈曲させ
て、各ノズル体9の先端部が邪魔板4の上端面に沿って
配置するように設けてもよい。
が、フレアバーナ8の円周方向に沿ってかつ邪魔板4の
上部近傍の高さ位置から水平方向でフレアバーナ8内の
軸心方向に向けて突出するように設けられているが、図
6で示すように、ノズル体9の高さ方向の導入位置を変
更しかつノズル体9の形状を変更してもよい。すなわち
ノズル体9を、邪魔板4の下方部位置からフレアバーナ
8内に水平方向で導入した後、90度上向きに屈曲させ
て、各ノズル体9の先端部が邪魔板4の上端面に沿って
配置するように設けてもよい。
【0034】
【発明の効果】上記した本発明のフレアスタックによる
と、フレアバーナ内に邪魔板およびヘッダー管もしくは
ノズル体を設け、これらの孔部から蒸気もしくは不活性
ガスを噴射することにより円筒部内への空気の侵入を阻
止できることから、本発明のフレアスタックは、従来の
逆火防止装置を設ける場合と比べてその製作コストを削
減することができる。またガスをフレアスタック内部で
上下方向に迂回させない構造となっているため、圧力損
失を抑えることができ、これによりフレアスタックを小
口径化できる。さらにヘッダー管もしくはノズル体に供
給される蒸気は、黒煙防止用として供給されている蒸気
を使用しているため、特別に専用の蒸気供給管を設ける
必要がない。以って全体のコストを低減することができ
る。
と、フレアバーナ内に邪魔板およびヘッダー管もしくは
ノズル体を設け、これらの孔部から蒸気もしくは不活性
ガスを噴射することにより円筒部内への空気の侵入を阻
止できることから、本発明のフレアスタックは、従来の
逆火防止装置を設ける場合と比べてその製作コストを削
減することができる。またガスをフレアスタック内部で
上下方向に迂回させない構造となっているため、圧力損
失を抑えることができ、これによりフレアスタックを小
口径化できる。さらにヘッダー管もしくはノズル体に供
給される蒸気は、黒煙防止用として供給されている蒸気
を使用しているため、特別に専用の蒸気供給管を設ける
必要がない。以って全体のコストを低減することができ
る。
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるフレアスタ
ックの要部横断面図である。
ックの要部横断面図である。
【図2】同フレアスタックの水平断面図である。
【図3】同フレアスタックにおける蒸気もしくはフレア
スタックの噴霧範囲の角度を示す要部横断面図である。
スタックの噴霧範囲の角度を示す要部横断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態におけるフレアスタ
ックの要部横断面図である。
ックの要部横断面図である。
【図5】同フレアスタックの水平断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態の変形例におけるフ
レアスタックの要部横断面図である。
レアスタックの要部横断面図である。
【図7】従来例におけるフレアスタックの要部横断面図
である。
である。
【図8】同フレアスタックの円筒部内を示す斜視図であ
る。
る。
1 フレアスタック 3b 円筒部 4 環状邪魔板 5 ヘッダー管 5a 孔部 A 蒸気 α 角度 β 旋回角度 7 フレアスタック 8 フレアバーナ 8b 円筒部 9 ノズル体 9a 孔部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 正美 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内 (72)発明者 小山 利次 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内 (72)発明者 白井 直樹 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 被処理ガスが導入される筒状体の頂部の
内壁面に沿ってその内径が上方に向かうにつれしだいに
小径となるテーパ状リング部材を設け、このテーパ状リ
ング部材の上端面に沿って環状の管体を設け、この管体
に、蒸気もしくは不活性ガスを上方へ向けて噴射し得る
孔部を設けたことを特徴とするフレアスタック。 - 【請求項2】 被処理ガスが導入される筒状体の頂部の
内壁面に沿ってその内径が上方に向かうにつれしだいに
小径となるテーパ状リング部材を設け、このテーパ状リ
ング部材の上端面に沿って、蒸気もしくは不活性ガスを
上方へ向けて噴射し得る孔部を有するノズル体を所定間
隔置きに複数個配置したことを特徴とするフレアスタッ
ク。 - 【請求項3】 テーパ状リング部材の傾斜角度が、筒状
体の中心軸に対して30〜45度の範囲内となるように
なしたことを特徴とする請求項1または2記載のフレア
スタック。 - 【請求項4】 孔部から噴霧される蒸気もしくは不活性
ガスが平面視で旋回するように構成したことを特徴とす
る請求項1〜3のいずれかに記載のフレアスタック。 - 【請求項5】 被処理ガス流量に対する蒸気流量の割合
を、3〜30%(重量%)の範囲内となるようになした
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のフレ
アスタック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12273097A JPH10311522A (ja) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | フレアスタック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12273097A JPH10311522A (ja) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | フレアスタック |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10311522A true JPH10311522A (ja) | 1998-11-24 |
Family
ID=14843173
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12273097A Pending JPH10311522A (ja) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | フレアスタック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10311522A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006523294A (ja) * | 2003-01-22 | 2006-10-12 | ヴァスト・パワー・システムズ・インコーポレーテッド | 反応装置 |
US7247016B2 (en) | 2001-04-18 | 2007-07-24 | Saudi Arabian Oil Company | Flare stack combustion apparatus and method |
KR100849662B1 (ko) | 2007-06-08 | 2008-08-01 | 필즈엔지니어링 주식회사 | 플레어 스택의 연소보조장치 |
JP2010230236A (ja) * | 2009-03-26 | 2010-10-14 | Apricot:Kk | フレアチップ |
KR20210059140A (ko) * | 2019-11-14 | 2021-05-25 | 김기대 | 멀티형 플레어 팁 장치 |
CN117419348A (zh) * | 2023-12-18 | 2024-01-19 | 西安紫光环保科技有限公司 | 一种煤气放散点火火炬 |
-
1997
- 1997-05-14 JP JP12273097A patent/JPH10311522A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7247016B2 (en) | 2001-04-18 | 2007-07-24 | Saudi Arabian Oil Company | Flare stack combustion apparatus and method |
JP2006523294A (ja) * | 2003-01-22 | 2006-10-12 | ヴァスト・パワー・システムズ・インコーポレーテッド | 反応装置 |
KR100849662B1 (ko) | 2007-06-08 | 2008-08-01 | 필즈엔지니어링 주식회사 | 플레어 스택의 연소보조장치 |
JP2010230236A (ja) * | 2009-03-26 | 2010-10-14 | Apricot:Kk | フレアチップ |
KR20210059140A (ko) * | 2019-11-14 | 2021-05-25 | 김기대 | 멀티형 플레어 팁 장치 |
CN117419348A (zh) * | 2023-12-18 | 2024-01-19 | 西安紫光环保科技有限公司 | 一种煤气放散点火火炬 |
CN117419348B (zh) * | 2023-12-18 | 2024-03-05 | 西安紫光环保科技有限公司 | 一种煤气放散点火火炬 |
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