JPH10310741A - 塗膜の被塗物への密着方法 - Google Patents

塗膜の被塗物への密着方法

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JPH10310741A
JPH10310741A JP13764697A JP13764697A JPH10310741A JP H10310741 A JPH10310741 A JP H10310741A JP 13764697 A JP13764697 A JP 13764697A JP 13764697 A JP13764697 A JP 13764697A JP H10310741 A JPH10310741 A JP H10310741A
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JP
Japan
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coated
coating film
term
surface tension
adhesion
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JP13764697A
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English (en)
Inventor
Toshikatsu Kobayashi
敏勝 小林
Saori Yoshimatsu
早織 吉松
Akinori Iwata
顕範 岩田
Shoichi Takesako
祥一 竹迫
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Nippon Paint Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paint Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗膜の被塗物に対する密着性と相関のある表
面張力パラメータを設定し、該パラメータに基づいて、
密着性が良好である塗膜及び被塗物の組み合わせを予測
することができ、かつ、確実に塗膜と被塗物との密着性
を高めることができる塗膜の被塗物への密着方法を提供
する。 【解決手段】 塗膜と被塗物との界面において、下記式
(1); γsp=γs +γp −2{(γs LW・γp LW1/2 +(γs + ・γp - 1/2 +( γs - ・γp + 1/2 } (1) により求められる界面張力γspが、0.0mJ/m2
下となるようにする塗膜の被塗物への密着方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被塗物に塗料を塗
布することにより形成される塗膜を、被塗物へ充分に密
着させる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】塗料は、被塗物に美観を付与したり、被
塗物の腐食や劣化を防止するために、被塗物に塗布され
るものであり、その表面に塗膜を形成することによっ
て、このような機能を発揮することができる。このよう
な機能を充分に発揮するためには、形成される塗膜が、
被塗物に対して充分に密着している必要がある。
【0003】塗膜と被塗物との密着性を向上させる試み
は、従来より、数多くなされてきている。特開平8−1
27738号公報、特開平8−134243号公報、特
開平8−143690号公報、特開平8−169968
号公報、特開平8−253607号公報には、塗料にシ
ランカップリング剤を添加して、塗膜と被塗物との密着
性を向上させる方法が開示されている。
【0004】特開平8−118573号公報、特開平8
−253607号公報、特開平8−269674号公報
には、被塗物をプラズマ処理するこにより、塗膜と被塗
物との密着性を向上させる方法が開示されている。
【0005】エム・エヌ・サシアナラヤナ(M.N.S
athyanarayana)、エム・ヤシーン(M.
Yaseen)著、プログレス・イン・オーガニック・
コーティングズ(Progress in Organ
ic Coatings)26巻、275頁(1995
年)には、シランカップリング剤、シリコン樹脂、アミ
ド樹脂、イミド樹脂、ポリシロキサン、ナフテン酸化合
物、有機チタン化合物、有機りん化合物、シリル基含有
樹脂等を添加することにより、塗膜と被塗物との密着性
を向上させる方法が開示されている。
【0006】特開平8−127878号公報、特開平8
−144063号公報、特開平8−170179号公
報、特開平8−176841号公報、特開平8−209
038号公報、特開平8−232074号公報には、被
塗物の表面を化成被膜により処理することにより、塗膜
と被塗物との密着性を向上させる方法が開示されてい
る。
【0007】塗膜と被塗物との密着性が発現する機構に
ついては、ジェイ・ダブリュ・マクベイン(J.W.M
cBain)、ディ・ジー・ホプキンス(D.G.Ho
pkins)〔ジャーナル・オブ・ザ・フィジカル・ケ
ミストリー(J.Phys.Chem.)29巻、18
8頁、1925年〕が提唱している力学的連結説、すな
わち、被塗物表面のくぼみや隙間に塗料が入り込んで固
化することが主因であるとする説に基づく考え方;エス
・エス・フォユツキー(S.S.Voyutski
i)、ビー・ヴィ・シュタルク(B.V.Shtark
h)〔コロイドニル・ズフルナル(Kolloidny
l Zhurnal)16巻、1号、3頁、1954
年〕が提唱している拡散説、すなわち、被塗物がプラス
チックである場合、又は、被塗物に別の塗料がすでに塗
布されている場合には、塗料中の高分子が被塗物中に拡
散浸透するとする説に基づく考え方;塗料を構成する分
子が被塗物の表面に接近し、両者の間に原子間・分子間
の引力相互作用が顕著に発現し吸着するとする吸着説に
基づく考え方等が知られている。
【0008】これらの力学的連結説に基づく考え方、拡
散説に基づく考え方、吸着説に基づく考え方等のいずれ
の場合においても、塗膜と被塗物との密着性は、塗膜と
被塗物との間に形成される界面の安定性が重要な要因と
なる。この塗膜と被塗物との間に形成される界面の安定
性は、この界面についての界面張力により評価すること
ができる。しかしながら、塗膜と被塗物との界面張力
は、直接測定することができないものであり、他のパラ
メータから推測する必要がある。このため、従来より、
塗膜と被塗物との間に形成される界面の安定性を評価す
ることを目的として、塗膜及び被塗物のそれぞれについ
ての表面張力を測定することが行われている。
【0009】塗膜の表面張力及び被塗物の表面張力の測
定は、表面張力が既知である種々の液体に対する接触角
を測定することにより行われている。例えば、エイチ・
ダブリュ・フォックス(H.W.Fox)、ダブリュ・
エイ・ジスマン(W.A.Zisman)の方法〔ジャ
ーナル・オブ・ザ・コロイド・サイエンス(J.Col
loid Sci.)5巻、514頁、1950年、ジ
ャーナル・オブ・ザ・コロイド・サイエンス7巻、10
9頁、1952年、ジャーナル・オブ・ザ・コロイド・
サイエンス7巻、428頁、1952年〕、すなわち、
炭素数の異なる各種n−アルカン等のように、分子構造
が同種であり、表面張力が異なる種々の液体に対する接
触角を測定して、接触角が0となる表面張力γc を外挿
法により求め、このγc を塗膜又は被塗物の表面張力と
する方法が知られている。このγc は、臨界表面張力と
呼ばれている。
【0010】塗膜と被塗物との界面張力は、上述のよう
にして得られた塗膜の表面張力及び被塗物の表面張力か
ら求めることができる。界面張力を導くための計算式は
既知であり、塗膜と被塗物との界面張力γspは、塗膜の
表面張力をγp とし、被塗物の表面張力をγs とし、両
者が密着するときの接着仕事をWspとすると、下記式
(2); γsp=γs +γp −Wsp (2) により、求めることができる。
【0011】しかしながら、接着仕事Wspも、界面張力
γspと同様に、直接測定することができない値であり、
この値としては、従来より、種々の仮定や近似が適用さ
れている。例えば、エス・ウ−(S.Wu)〔ジャーナ
ル・オブ・ザ・フィジカル・ケミストリー74巻、63
2頁、1970年;ジャーナル・オブ・ポリマー・サイ
エンス(J.Polym.Sci.)パート・シー(P
art C)34巻、19頁、1971年〕は、以下の
ような接着仕事の推測手順を示している。
【0012】任意の物質の表面張力γは、分散力項γd
と極性項γp とに分割することができ、下記式(3); γ=γd +γp (3) が成立すると仮定し、また、2つの物質1と物質2とに
より界面が形成されるときには、分散力項γd と極性項
γp との相互作用はなく、それぞれの項同士が独立して
作用し、そのときの接着仕事W12は、各項の調和平均の
和で近似されるとして、下記式(4)を提案している。 W12=4γ1 d ・γ2 d /(γ1 d +γ2 d )+4γ1 p ・γ2 p /(γ1 p + γ2 p ) (4)
【0013】北崎、畑〔日本接着協会誌8巻、131
頁、1972年〕は、表面張力γを、γ=γa +γb
γc なる3つの項に分解し、それぞれの項には相互作用
がなく、接着仕事W12は、各項の和の平方根の和で近似
できるとして、下記式(5)を提案している。 W12=2(γ1 a +γ2 a 1/2 +2(γ1 b +γ2 b 1/2 +2(γ1 c +γ 2 c 1/2 (5)
【0014】しかしながら、これらの従来の考え方で
は、界面張力を予測することはできるものの、密着性と
得られた界面張力との相関については言及することが困
難である。すなわち、これらの従来の考え方に従って、
被塗物と塗膜との界面張力を予測し、安定な界面が得ら
れるように、塗料や被塗物の特性を制御した場合、被塗
物及び塗膜の界面張力の予測値と、実際の密着性とは対
応していない場合がある。例えば、上述したエス・ウー
(S.Wu)の方法により、ポリウレタン系被塗物とポ
リエステル/メラミン樹脂系塗料との界面張力を予測
し、それぞれの組み合わせにおいて、密着性の評価を行
った場合、表1に示すように、界面張力と密着性との間
には、相関がみられない。
【0015】
【表1】
【0016】従って、従来の考え方に基づいて求めた界
面張力は、密着性を確実に評価するためのパラメータと
しては不充分であった。このため、結果として、塗膜の
被塗物に対する密着性の制御や改良は、試行錯誤により
行わなければならなかった。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、塗膜の被塗物に対する密着性と相関のある表面張力
パラメータを設定し、該パラメータに基づいて、密着性
が良好である塗膜及び被塗物の組み合わせを予測するこ
とができ、かつ、確実に塗膜と被塗物との密着性を高め
ることができる塗膜の被塗物への密着方法を提供するこ
とを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、塗膜と被塗物
との界面において、下記式(1); γsp=γs +γp −2{(γs LW・γp LW1/2 +(γs + ・γp - 1/2 +( γs - ・γp + 1/2 } (1) 〔式中、γs は、上記被塗物の表面張力を表す。γs LW
は、γs の長距離間力項を表し、γs + は、γs の酸性
項を表し、γs - は、γs の塩基性項を表し、かつ、γ
s =γs LW+2(γs + ・γs - 1/2 の関係を満た
す。γp は、上記塗膜の表面張力を表す。γp LWは、γ
p の長距離間力項を表し、γp + は、γp の酸性項を表
し、γp - は、γp の塩基性項を表し、かつ、γp =γ
p LW+2(γp + ・γp - 1/2 の関係を満たす。〕に
より求められる界面張力γspが、0.0mJ/m2 以下
となるようにする塗膜の被塗物への密着方法である。以
下に本発明を詳述する。
【0019】本発明においては、塗膜及び被塗物の表面
張力γを、長距離間力γLW、酸性項γ+ 及び塩基性項γ
- に分割して測定したときの塗膜と被塗物との界面にお
いて上記式(1)により求められる界面張力γspが、
0.0mJ/m2 以下となる場合に塗膜と被塗物との密
着性が良好となる。
【0020】〔1〕上記界面張力γspは、以下に示す表
面張力の理論に基づいて算出される。シー・ジェイ・フ
ァン・オス(C.J.van Oss)ら〔ジャーナル
・オブ・プロテイン・ケミストリー(J.Protei
n Chem.)4巻、245頁、1985年〕による
と、表面張力γは、長距離間力に基づく項(以下、「長
距離間力項」という)γLWと短距離間力に基づく項(以
下、「短距離間力項」という)γSRとに分けることがで
きるとしており、これは、下記式(6)で表される。 γ=γLW+γSR (6)
【0021】また、相接する2相i、jからなる界面i
jが形成されるときの接着仕事Wijも、上記式(6)と
同様に、長距離間力項Wij LWと短距離間力項Wij SRとに
分けることができ、下記式(7)で表される。 Wij=Wij LW+Wij SR (7)
【0022】上記表面張力における長距離間力項γ
LWは、分散力、双極子間力、デバイ(Debye)力か
らなるファン・デル・ワールス(van del Wa
als)力に基づくものであり、上記接着仕事の長距離
間力Wij LWは、i相の表面張力における長距離間力項γ
i LWと、j相の表面張力における長距離間力項γj LW
の幾何平均で表すことができ、下記式(8)で表され
る。 Wij LW=2(γi LW・γj LW1/2 (8)
【0023】また、上記表面張力における短距離間力項
γSRは、シー・ジェイ・ファン・オス(C.J.van
Oss)ら〔ジャーナル・オブ・コロイド・アンド・
インターフェイス・サイエンス(J.Colloid
Interface Sci.)111巻、378頁、
1986年〕によると、主にルイス(Lews)酸/ル
イス塩基に基づくものであるとしており、下記式(9)
で表される。 γSR=2(γ+ ・γ- 1/2 (9) 式中、γ+ は、表面張力における酸性項であり、γ
- は、表面張力における塩基性項である。
【0024】そして、上記相接する2相i、jからなる
界面ijが形成されるときの接着仕事Wijの短距離間力
項Wij SRは、i相の表面張力における酸性項とj相の表
面張力における塩基性項に基づく成分、及び、i相の表
面張力における塩基性項とj相の表面張力における酸性
項に基づく成分の和として、下記式(10)で表され
る。 Wij SR=2(γi + ・γj - 1/2 +2(γi - ・γj + 1/2 (10) 式中、γi + は、i相の表面張力における酸性項であ
り、γi - は、i相の表面張力における塩基性項であ
り、γj + は、j相の表面張力における酸性項であり、
γj - は、j相の表面張力における塩基性項である。
【0025】ここで、相iを塗膜pとし、相jを被塗物
sとすると、塗膜pと被塗物sとの間に界面spが形成
されるときの接着仕事Wspは、上記式(7)に従って、
長距離間力項Wsp LWと短距離間力項Wsp SRとに分けるこ
とができ、下記式(11)で表される。 Wsp=Wsp LW+Wsp SR (11)
【0026】また、上記接着仕事の長距離間力項Wsp LW
は、上記式(8)に従って、塗膜の表面張力における長
距離間力項γp LWと、被塗物の表面張力における長距離
間力項γs LWとの幾何平均で表すことができ、下記式
(12)で表される。 Wsp LW=2(γs LW・γp LW1/2 (12) 更に、上記接着仕事の短距離間力項Wsp SRは、上記式
(10)に従って、下記式(13)で表される。 Wsp SR=2(γs + ・γp - 1/2 +2(γs - ・γp + 1/2 (13) 式中、γs + は、被塗物の表面張力における酸性項であ
り、γs - は、被塗物の表面張力における塩基性項であ
る。また、γp + は、塗膜の表面張力における酸性項で
あり、γp - は、塗膜の表面張力における塩基性項であ
る。
【0027】上記式(12)及び上記式(13)を、上
記式(11)に代入すると、下記式(14)が得られ
る。 Wsp=2{(γs LW・γp LW1/2 +(γs + ・γp - 1/2 +(γs - ・γp + 1/2 } (14)
【0028】塗膜pと被塗物sとの界面張力γspは、上
述のように、下記式(2)で表される。 γsp=γs +γp −Wsp (2) かくして、上記式(14)を、上記式(2)に代入する
ことにより、上述した式(1)を得ることができる。
【0029】〔2〕被塗物の表面張力γs 及び塗膜の表
面張力γp は、それぞれ長距離間力項γLW、酸性項γ+
及び塩基性項γ- に分割して測定することにより得るこ
とができる。このことを、以下に詳述する。被塗物の表
面張力γs 及び塗膜の表面張力γp は、上記式(6)及
び上記式(9)を被塗物及び塗膜に対して適用して、下
記式(15)及び下記式(16)により求めることがで
きる。 γs =γs LW+2(γs + ・γs - 1/2 (15) γp =γp LW+2(γp + ・γp - 1/2 (16)
【0030】上記式(15)及び上記式(16)におけ
る3つの未知数である上記塗膜の表面張力及び上記被塗
物の表面張力における長距離間力項γLW、酸性項γ+
び塩基性項γ- は、これら3つの値が既知である3種の
液体を使用して、これら3種の液体との接触角の測定に
より3元連立方程式を立て、この方程式を解くことによ
って決定することができる。以下、この方法を具体的に
説明する。
【0031】相iと相jとの界面張力γijは、上記式
(2)に従って、下記式(17)で表される。 γij=γi +γj −Wij (17) また、相iが液体であり、相jに対して有限の接触角θ
を示すとき、ヤング(Young)の式と呼ばれる下記
式(18)が成立する。 γj =γi ・cosθ+γij (18)
【0032】上記式(17)と上記式(18)とを組み
合わせると、ヤング−デュプレ(Young−Dupr
e)の式と呼ばれる下記式(19)が成立する。 Wij=(1+cosθ)・γi (19) 上記式(19)のWijに、上記式(7)、上記式
(8)、上記式(10)を代入し、更に、上記式(1
9)のγi に、上記式(6)、上記式(9)を代入する
と、下記式(20)を得ることができる。 2{(γi LW・γj LW1/2 +(γi + ・γj - 1/2 +(γi - ・γj + 1/ 2 }=(1+cosθ){γi LW+2(γi + ・γj - 1/2 } (20)
【0033】上記式(20)は、相jに関して、3個の
未知数(γj LW,γj + ,γj - )を含むが、相iに関
する3個の数(γi LW,γi + ,γi - )が既知である
3種の溶液を用いて接触角θを測定し、連立方程式を解
くことにより、上記3個の未知数(γj LW,γj + ,γ
j - )を決定することができる。
【0034】すなわち、相jを塗膜又は被塗物として、
相iをγi LW,γi + ,γi - が既知である3種の液体
として、それぞれについての接触角θを測定することに
より、塗膜の表面張力及び被塗物の表面張力におけるそ
れぞれの長距離間力項γLW、酸性項γ+ 及び塩基性項γ
- を決定することができる。
【0035】上記液体としては、水、グリセリン、エチ
レングリコール、ホルムアミド、ジメチルスルフォキシ
ド、ジヨードメタン、及び、α−ブロモナフタレンから
なる群より選択されるものであることが好ましい。上記
3種の液体としては、水、ジヨードメタンを必須の液体
として使用し、残りの1種の液体として、エチレングリ
コール、ホルムアミド、ジメチルスルフォキシドのなか
から選択することが好ましい。
【0036】水、グリセリン、エチレングリコール、ホ
ルムアミド、ジメチルスルフォキシド、ジヨードメタ
ン、及び、α−ブロモナフタレンの長距離間力項γLW
酸性項γ+ 、塩基性項γ- は、アール・ジェイ・グッド
(R.J.Good)ら著、「ファンダメンタルズ・オ
ブ・アドビジョン(Fandamentals ofA
dhesion)」エル・エイチ・リー・エディション
〔L.H.Lee(Ed.)〕153〜172頁〔プレ
ナム・プレス(Plenum Press)、ニュー・
ヨーク(New York)1991年〕に示されてい
る。
【0037】上記接触角の測定方法としては特に限定さ
れないが、液滴法(日本化学会編、新実験化学講座18
「表面とコロイド」、丸善、1977年)により行うの
が好適である。上記液滴法は、以下のようにして行うこ
とができる。平滑な試料片を上記液体の飽和蒸気で満た
された容器中に水平に置き、その上に微量注射器を用い
て液滴を作り、接触角を測定する。上記液滴の大きさ
は、接触径が約3mm以下になるようにすることが好ま
しい。接触角は、一般には読み取り顕微鏡(倍率20程
度)を用いて測定するが、画像解析装置を備えた接触角
計を用いて測定してもよい。上記液滴法による接触角の
測定においては、一組の液体/試料の組み合わせに対
し、試料面の異なる複数箇所で測定を行い、同一値を得
るかどうかを確認することが好ましい。
【0038】以上、〔1〕及び〔2〕において詳述した
ようにして、界面張力γspは、表面張力理論に基づいて
算出することができる。
【0039】上記塗膜及び被塗物それぞれの界面張力γ
を長距離間力γLW、酸性項γ+ 及び塩基性項γ- に分割
して測定したときの上記式(1)により求められる界面
張力γspと、密着性との間に相関があることは、本発明
者らにより初めて見いだされたものである。本発明者ら
は、このようにして得られる界面張力γspが、0.0m
J/m2 以下の領域において、塗膜と被塗物との密着性
が良好であることを見いだした。界面張力γspが0.0
mJ/m2 を超えると、密着性が低下して、剥離やふく
れ等の欠陥が生じやすくなるので、上記範囲に限定され
る。
【0040】上記界面張力γspを0.0mJ/m2 以下
とするための方法としては特に限定されないが、使用す
る塗料の種類、使用する被塗物の種類、塗装後の用途等
に応じて適宜選択される。例えば、塗膜を形成する塗料
に添加剤を添加する方法;被塗物を表面処理する方法が
好適に行われる。これらは、2種以上を組み合わせて、
界面張力γspを0.0mJ/m2 以下とすることができ
る。
【0041】上記塗料に添加剤を添加する場合、上記添
加剤としては特に限定されず、例えば、シランカップリ
ング剤、チタネートカップリング剤、ジルコネートカッ
プリング剤等を挙げることができる。なかでも、シラン
カップリング剤が好ましい。
【0042】上記シランカップリング剤としては特に限
定されず、例えば、ビニルトリクロロシラン、ビニルト
リス(β−メトキシエトキシ)シラン、ビニルトリエト
キシシラン、ビニルトリメトキシシラン、γ−(メタク
リロイルオキシプロピル)トリメチルシラン、β−
(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキ
シシラン、γ−グリシジルオキシプロピルトリメトキシ
シラン、γ−グリシジルオキシプロピルメチルジエトキ
シシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロ
ピルメチルジエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリ
エトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルト
リメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキ
シシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン等を
挙げることができる。
【0043】上記被塗物を表面処理する場合、上記表面
処理の方法としては特に限定されず、例えば、プラズマ
処理、化成被膜処理、オゾン酸化処理、火炎処理等を挙
げることができる。なかでも、プラズマ処理が好まし
い。
【0044】気体が電離し、反応性に富んだガス状物質
の集まりとなったプラズマは、固体、液体、気体に続く
第4の状態と言われている。プラズマ中には、高速で運
動する原子のほか、イオンやラジカル等の活性種が豊富
に存在するので、これらが被塗物と物理的、化学的に相
互作用することにより、被塗物表面の性質を変化させ
る。すなわち、表面処理がなされることになる。
【0045】上記プラズマ状態をつくり出す手段として
は、一般に、グロー放電、コロナ放電等が知られてい
る。上記グロー放電は、被塗物を減圧下に置く必要があ
るが、酸素、窒素、アンモニア、二酸化炭素、フロンガ
ス等の気体;スチレン、メタクリル酸メチル、トルエ
ン、テトラヒドロフラン等の有機化合物蒸気等の任意の
化合物をプラズマ状態にすることが可能である。一方、
コロナ放電は、通常、大気圧下に比較的大きな電気エネ
ルギーを用いて行われ、上記グロー放電と比べてプラズ
マ状態にすることができる物質は少なく、原則的には、
空気に限られているが、特別な装置を必要としない。本
発明においては、上記グロー放電、上記コロナ放電のい
ずれを用いて行ってもよい。
【0046】また、上記界面張力γspを0.0mJ/m
2 以下とするための方法としては、被塗物として、表面
に別の塗料が塗布された被塗物を使用する方法を使用す
ることもできる。上記被塗物として、別の塗料が塗布さ
れた被塗物を使用する場合、上記別の塗料としては、下
塗り塗料、中塗塗料等が挙げられる。また、塗り替え塗
装における旧塗料であってもよい。
【0047】本発明の塗膜の被塗物への密着方法は、上
述したように、塗料及び被塗物の表面張力γを長距離間
力γLW、酸性項γ+ 及び塩基性項γ- に分割して測定し
たときの上記式(1)により求められる界面張力γSP
0.0mJ/m2 以下となるような塗料及び被塗物を選
択することができるので、密着性が良好な塗料及び被塗
物の組み合わせを見つけだす際に、塗膜を形成させた後
であらためて密着性を確認する必要がない。また、本発
明の塗膜の被塗物への密着方法により選択された塗料と
被塗物との組み合わせに従って塗装を行うと、被塗物に
付与した美観を長期間保持したり、被塗物の腐食や劣化
を長期間にわたって防止することができる。
【0048】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0049】実施例1 添加剤を塗料に添加することに
よる密着性への影響 プレコートメタル用塗装系において、エポキシ変性アク
リル樹脂とメラミン樹脂とをバインダー成分とする下塗
り塗料がすでに塗布された被塗物に、高耐候性上塗り塗
料(ヒドロシリル化反応を硬化反応とするバインダー成
分からなる上塗り塗料)、該上塗り塗料にγ−アミノプ
ロピルトリエトキシシランを0.2重量%添加したも
の、該上塗り塗料にγ−アミノプロピルトリエトキシシ
ランを0.5重量%添加したもの、及び、フッ素樹脂塗
料(ユニフロンC、日本ペイント社製)を塗布し、形成
された塗膜及び被塗物について、表面張力γ、長距離間
力項γLW、酸性項γ+ 、塩基性項γ- をそれぞれ測定し
た。また、被塗物と形成された塗膜との密着性を評価し
た。
【0050】表面張力の測定方法 液滴法(日本化学会編、新実験化学講座18「表面とコ
ロイド」、丸善、1977年)により、水、ジヨードメ
タン、エチレングリコールを用いて塗膜との接触角及び
被塗物との接触角を測定し、塗膜の表面張力及び被塗物
の表面張力における長距離間力項γLW、酸性項γ+ 、塩
基性項γ- を求め、これを用いて塗膜の表面張力γp
び被塗物の表面張力γs を算出した。結果を表2に示し
た。得られた値から、上記式(1)を用いて、被塗物と
塗膜との間に形成された界面における界面張力γspを算
出した。結果を表2に示した。
【0051】密着性の評価 JIS K 5400に従って、クロスカットテープ法
により密着性を評価した。セロハンテープをはがしたと
きのクロスカット部のはがれの状態を目視によって観察
し、評価点数を求めた。結果を表2に示した。 ○:10点 ×:10点未満
【0052】
【表2】
【0053】γ−アミノプロピルトリエトキシシランを
0.5重量%添加した上塗り塗料と被塗物との組み合わ
せ、及び、フッ素樹脂塗料と被塗物との組み合わせで
は、γspが0.0mJ/m2 以下であり、良好な密着性
が実現されていた。一方、γ−アミノプロピルトリエト
キシシランを添加しない上塗り塗料と被塗物との組み合
わせ、及び、γ−アミノプロピルトリエトキシシランを
0.2重量%添加した上塗り塗料と被塗物との組み合わ
せでは、界面張力γspが0.0mJ/m2 を超えてお
り、密着性は不良であった。
【0054】実施例2 塗料の種類による密着性への影
被塗物としてポリウレタン成型物を用い、表3に示した
各種ポリエステル/メラミン樹脂系塗料を塗布した。実
施例1と同様にして、被塗物及び形成された塗膜につい
て、表面張力γ、長距離間力項γLW、酸性項γ+ 、塩基
性項γ- をそれぞれ測定し、実施例1と同様にして、被
塗物及び塗膜の間に形成された界面における界面張力γ
spを算出した。結果を表3に示した。また、実施例1と
同様にして、被塗物と形成された塗膜との密着性を評価
した。結果を表3に示した。
【0055】
【表3】
【0056】フェノール変性キシロール樹脂を添加した
ポリエステル/メチロール化メラミン樹脂系塗料と被塗
物との組み合わせ、及び、ビニルトリエトキシシランを
0.5重量%添加したポリエステル/ブチル化メラミン
樹脂系塗料と被塗物との組み合わせでは、界面張力γsp
が0.0mJ/m2 以下であり、良好な密着性が実現さ
れていた。一方、ポリエステル/メチロール化メラミン
樹脂系塗料と被塗物との組み合わせ、及び、ポリエステ
ル/ブチル化メラミン樹脂系塗料と被塗物との組み合わ
せでは、界面張力γspが0.0mJ/m2 を超えてお
り、密着性も不良であった。
【0057】実施例3 被塗物表面のプラズマ処理によ
る密着性への影響 ポリプロピレン(PP)製の被塗物を用い、二液ウレタ
ン塗料(日本ビーケミカル社製)を塗布した際の常圧プ
ラズマ処理による密着性への影響を調べた。PP製の被
塗物としては、PP−M4800(三井石油化学社製)
及びPP−X−50(三井石油化学社製)を用いた。プ
ラズマ処理は、大気圧下、コロナ放電により行った。被
塗物及び塗膜について、実施例1と同様にして、表面張
力γ、長距離間力項γLW、酸性項γ+ 、塩基性項γ-
測定し、界面張力γspを算出した。また、実施例1と同
様にして、密着性を評価した。結果を表4に示した。
【0058】
【表4】
【0059】常圧プラズマ処理を施していない被塗物と
塩化ビニルゾル塗料との組み合わせでは、界面張力γsp
が0.0mJ/m2 を超えており、密着性も不良であっ
た。一方、表面を常圧プラズマ処理を施した被塗物と塩
化ビニルゾル塗料との組み合わせでは、界面張力γsp
0.0mJ/m2 以下であり、密着性が良好であった。
【0060】実施例4 中塗塗料の種類による密着性へ
の影響 表5に示した各種中塗塗料が塗布された被塗物に、自動
車用耐酸性雨上塗り塗料(日本ペイント社製)を塗布
し、中塗塗料の種類による密着性への影響を調べた。中
塗塗料としては、TP−60(日本ペイント社製)、T
P−37(日本ペイント社製)、TP65(日本ペイン
ト社製)、OP−2(日本ペイント社製)を用いた。被
塗物及び塗膜について、実施例1と同様にして、表面張
力γ、長距離間力項γLW、酸性項γ+ 、塩基性項γ-
測定し、界面張力γspを算出した。また、実施例1と同
様にして、密着性を評価した。結果を表5に示した。
【0061】
【表5】
【0062】TP−60と上塗り塗料との組み合わせで
は、界面張力γspが0.0mJ/m2 を超えており、密
着性が不良であった。一方、TP−37、TP−65、
OP−2それぞれと、上塗り塗料との組み合わせでは、
界面張力γspが0.0mJ/m2 以下であり、密着性も
良好であった。
【0063】
【発明の効果】本発明の塗膜の被塗物への密着方法は、
上述の構成よりなるので、塗膜と被塗物との間の界面張
力γspが0.0mJ/m2 以下となるように塗料の種類
及び被塗物を選択すると、塗膜を被塗物に強固に密着さ
せることができる。また、塗膜、被塗物それぞれの表面
張力γを長距離間力γLW、酸性項γ+ 及び塩基性項γ-
に分割して測定したときの界面張力γspから、塗膜と被
塗物との密着性を確実に予測することができ、より密着
性が良好な塗料と被塗物との組み合わせを選択すること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹迫 祥一 大阪府寝屋川市池田中町19番17号 日本ペ イント株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗膜と被塗物との界面において、下記式
    (1); γsp=γs +γp −2{(γs LW・γp LW1/2 +(γs + ・γp - 1/2 +( γs - ・γp + 1/2 } (1) 〔式中、γs は、前記被塗物の表面張力を表す。γs LW
    は、γs の長距離間力項を表し、γs + は、γs の酸性
    項を表し、γs - は、γs の塩基性項を表し、かつ、γ
    s =γs LW+2(γs + ・γs - 1/2 の関係を満た
    す。γp は、前記塗膜の表面張力を表す。γp LWは、γ
    p の長距離間力項を表し、γp + は、γp の酸性項を表
    し、γp - は、γp の塩基性項を表し、かつ、γp =γ
    p LW+2(γp + ・γp - 1/2 の関係を満たす。〕に
    より求められる界面張力γspが、0.0mJ/m2 以下
    となるようにすることを特徴とする塗膜の被塗物への密
    着方法。
  2. 【請求項2】 塗膜を形成する塗料に添加剤を添加する
    ことにより、界面張力γspを0.0mJ/m2 以下とな
    るようにする請求項1記載の塗膜の被塗物への密着方
    法。
  3. 【請求項3】 添加剤は、シランカップリング剤である
    請求項2記載の塗膜の被塗物への密着方法。
  4. 【請求項4】 被塗物を表面処理することにより、界面
    張力γspを0.0mJ/m2 以下となるようにする請求
    項1記載の塗膜の被塗物への密着方法。
  5. 【請求項5】 表面処理は、プラズマ処理である請求項
    4記載の塗膜の被塗物への密着方法。
  6. 【請求項6】 被塗物は、塗膜によって表面が被覆され
    たものである請求項1、2、3、4又は5記載の塗膜の
    被塗物への密着方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000281964A (ja) * 1999-03-31 2000-10-10 Unitika Chem Co Ltd フィルムコート剤および積層フィルム
US11014339B2 (en) 2014-03-31 2021-05-25 Sekisui Chemical Co., Ltd. Intermediate film for laminated glass, method for manufacturing intermediate film for laminated glass, and laminated glass

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000281964A (ja) * 1999-03-31 2000-10-10 Unitika Chem Co Ltd フィルムコート剤および積層フィルム
US11014339B2 (en) 2014-03-31 2021-05-25 Sekisui Chemical Co., Ltd. Intermediate film for laminated glass, method for manufacturing intermediate film for laminated glass, and laminated glass

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