JPH10309416A - 抗菌性フィルタおよびその製造方法 - Google Patents

抗菌性フィルタおよびその製造方法

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JPH10309416A
JPH10309416A JP9136087A JP13608797A JPH10309416A JP H10309416 A JPH10309416 A JP H10309416A JP 9136087 A JP9136087 A JP 9136087A JP 13608797 A JP13608797 A JP 13608797A JP H10309416 A JPH10309416 A JP H10309416A
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JP
Japan
Prior art keywords
antibacterial
spherical bodies
small spherical
deposited
filter
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Pending
Application number
JP9136087A
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English (en)
Inventor
Kazuyoshi Mizuno
二良 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
REIBAA C-BINGU MACH KK
Original Assignee
REIBAA C-BINGU MACH KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】使用対象部位からの脱着が容易で洗浄適性を有
し、洗浄に対する抗菌力の持続性が豊かで、しかも抗菌
材の使用量当たりの抗菌効果が高い抗菌性フィルタを提
供すること。 【解決手段】熱可塑性合成樹脂よりなる複数の小球体3
の表面上に抗菌材7を付着させ、該小球体3を所定外郭
形状の面状構造を構成すべく相互に接触集合させ、小球
体3が接触部分においてのみ相互に融着する温度で加熱
することにより、小球体3を接触部分において相互に融
着させるとともに、抗菌材7を小球体3の表面に融着さ
せる。 【作用】小球体が相互に融着しているのでフィルタシー
トがそれ自身保形性を有している。また使用した抗菌材
は全て小球体の表面に露出した状態で融着している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は抗菌性フィルタおよび
その製造方法に関するものであり、さらに詳しくは表面
に抗菌材を付着させた複数の基材の集合からなる抗菌性
フィルタの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】抗菌性フィルタは一般に表面に抗菌材粒
子を付着させた複数の基材を集合させた多孔性の構造を
有しており、その無数の微小な気孔が濾過作用を行って
いる。抗菌材としては例えば直径0.05μm程度の銀
粒子が用いられている。
【0003】従来一般的な抗菌性フィルタとしては合繊
繊維などの繊維材料を基材として、これに抗菌材を付着
させて相互に集合、絡合させたものが知られているが、
その抗菌性の付与には2通りの方式がある。
【0004】第1の方式においては、まず合繊繊維を集
合、絡合させて所定形状の基布(例えば不織布)を形成
し、この基布に抗菌材を塗布または吹付けにより付着さ
せて抗菌性フィルタシートを形成し、このフィルタシー
トを適宜な枠に組み付けて抗菌性フィルタとするもので
ある。
【0005】第2の方式においては、素材状態の合成樹
脂に抗菌材を練り込んでから合成繊維に紡糸し、この合
成繊維を集合、絡合させて抗菌性フィルタシートを形成
し、このフィルタシートを適宜な枠に組み付けて抗菌性
フィルタとするものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】いずれの方式によった
場合でも抗菌性フィルタはそれ自身が保形性を有してい
ないので、枠を取り付けてから使用対象部位に枠をシー
ルドして取り付ける必要がある。したがって汚染された
フィルタを洗浄する際には、このシールド部分を剥離さ
せる必要があり、その脱着作業が煩雑である。すなわち
洗浄困難である。
【0007】また第1の方式によって抗菌性としたフィ
ルタの場合には、抗菌材は塗布や吹付けによって単に基
材である合成繊維の表面に付着しているだけであるか
ら、フィルタを洗浄すると脱落してしまう。すなわちフ
ィルタの抗菌力の持続性が乏しいという欠点がある。
【0008】第2の方式によって抗菌性としたフィルタ
の場合には、基材である合成繊維の製造時に練り込まれ
た抗菌材はその表面に露出している部分だけが抗菌力を
発揮するだけで、内部に隠れた抗菌材は抗菌作用には貢
献しない。したがって抗菌材の使用量当たりの抗菌効果
が低いという欠点がある。
【0009】かかる従来技術の現状に鑑みてこの発明の
目的は、使用対象部位からの脱着が容易で洗浄適性を有
し、洗浄に対する抗菌力の持続性が豊かで、しかも抗菌
材の使用量当たりの抗菌効果が高い抗菌性フィルタを提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】このためこの発明におい
ては、熱可塑性合成樹脂よりなる複数の小球体の表面上
に抗菌材を付着させ、該小球体を所定外郭形状の面状構
造を構成すべく相互に接触集合させ、小球体が接触部分
においてのみ相互に融着する温度で加熱することによ
り、小球体を接触部分において相互に融着させるととも
に、抗菌材を小球体の表面に融着させるものである。
【0011】
【作用】小球体が相互に融着しているのでフィルタシー
トがそれ自身保形性を有している。また使用した抗菌材
は全て小球体の表面に露出した状態で融着している。
【0012】
【実施例】図1に示すのはこの発明の抗菌性フィルタの
一例であって、該フィルタ1は面状構造に集合されて接
触部において互いに融着している多数の合成樹脂小球体
3により構成されており、隣接する小球体3間には気孔
5が残されている。また小球体3の表面には多数の抗菌
材粒子7が融着している。
【0013】図2に示すのはこの発明の製造方法の手順
の一例である。まずビニル樹脂などの熱可塑性合成樹脂
を用いて合成樹脂小球体を成形する。この小球体の大き
さは図1に示すフィルタ1に残されるべき気孔5の大き
さ、ひいては濾過物質(フィルタにより除かれる対象で
ある物質)の種類と大きさとに応じて適宜選択されるも
のであるが、一般的には直径1.0〜0.01mm位の
範囲で設定する。
【0014】かくして用意された小球体には混合や吹付
けなどの方法により抗菌材を付着させる。この際抗菌材
は合成樹脂の発生する静電気により小球体の表面に吸着
される。抗菌材としては種々のものがあるが、一般に直
径0.05μm位の大きさのものを使用する。
【0015】このように抗菌材を付着させた小球体はつ
いで互いに接触した状態で所定の輪郭形状の面状構造に
集合される。輪郭形状は使用対象部位の形状により決定
されるが、一般的には方形や円形に設定される。
【0016】このように面状構造に集合された小球体は
ついで加熱される。加熱温度は使用される熱可塑性合成
樹脂の種類、小球体の大きさおよび残すべき気孔の大き
さ(濾過物質の大きさ)などによって異なるが、小球体
が接触部分においてのみ相互に融着する温度であること
が必要である。
【0017】このような加熱により隣接する合成樹脂小
球体は接触部分において互いに融着して面状構造が全体
として一体化して所定形状のフィルタとなる。この際小
球体の表面上の抗菌材も熱熔融して小球体に融着一体化
する。
【0018】
【発明の効果】抗菌性フィルタシート自身が保形性を有
しているので使用対象部位への取付けに枠を必要とせ
ず、脱着作業が簡単となり洗浄が容易となる。
【0019】抗菌材は融着により小球体の表面と一体化
しているので、洗浄を繰り返しても脱落することがな
く、長期間に亘って抗菌力を維持することができる。
【0020】使用した抗菌材はその全てが基材である小
球体の表面に露出しているので、非常に高い抗菌効果を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明により得られた抗菌性フィルタを部分
的に拡大して示す模型図である。
【図2】この発明の製造方法の手順の一例を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 :フィルタ 3 :合成樹脂小球体 5 :気孔 7 :抗菌材粒子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】接触部分において相互に融着した状態で所
    定外郭形状の面状構造に集合された複数の合成樹脂小球
    体から構成され、該小球体の表面には抗菌材が融着して
    いることを特徴とする抗菌性フィルタ。
  2. 【請求項2】前記の小球体直径が1.0mm以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載の抗菌性フィルタ。
  3. 【請求項3】熱可塑性合成樹脂よりなる複数の小球体の
    表面上に抗菌材を付着させ、該小球体を所定外郭形状の
    面状構造を構成すべく相互に接触集合させ、小球体が接
    触部分においてのみ相互に融着する温度で加熱すること
    を特徴とする抗菌性フィルタの製造方法。
JP9136087A 1997-05-09 1997-05-09 抗菌性フィルタおよびその製造方法 Pending JPH10309416A (ja)

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