JPH10308880A - 画像処理方法及び装置 - Google Patents
画像処理方法及び装置Info
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- JPH10308880A JPH10308880A JP9134459A JP13445997A JPH10308880A JP H10308880 A JPH10308880 A JP H10308880A JP 9134459 A JP9134459 A JP 9134459A JP 13445997 A JP13445997 A JP 13445997A JP H10308880 A JPH10308880 A JP H10308880A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 蛍光発光色等を含む原稿画像の色を再現する
ことができる画像処理方法及び装置を提供する。 【解決手段】 基準輝度レベルLWは、通常の白レベル
補正の場合におけるダイナミックレンジの最大値Lma
xよりも低い値に設定し、これを基準としてシェーディ
ング補正を行い(図6(a))、Rin値及びLW値に
応じて色変換処理を行う(図6(b))。例えば、Ri
n>LWである場合は、Routをダイナミックレンジ
の最大値Lmax(255)に変換すると共に、Gin
値を強め、Bin値を弱めるように変換する。これによ
り、通常の色だけでなく、蛍光発光色の画像も読み取る
ことができ、さらに、色相を大きく変えることなく元の
色を再現することができる。
ことができる画像処理方法及び装置を提供する。 【解決手段】 基準輝度レベルLWは、通常の白レベル
補正の場合におけるダイナミックレンジの最大値Lma
xよりも低い値に設定し、これを基準としてシェーディ
ング補正を行い(図6(a))、Rin値及びLW値に
応じて色変換処理を行う(図6(b))。例えば、Ri
n>LWである場合は、Routをダイナミックレンジ
の最大値Lmax(255)に変換すると共に、Gin
値を強め、Bin値を弱めるように変換する。これによ
り、通常の色だけでなく、蛍光発光色の画像も読み取る
ことができ、さらに、色相を大きく変えることなく元の
色を再現することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、読み取られたカラ
ー原稿の画像を再現する画像処理方法及び装置に関す
る。
ー原稿の画像を再現する画像処理方法及び装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、カラー原稿の画像をイメージ
スキャナ等で読み取り、読み取られた画像を再現するカ
ラー複写機のような画像処理装置が知られている。この
装置では、CCDラインセンサを備え、原稿からの反射
光をCCDラインセンサにより光電変換し、RGB
(赤、緑、青)表色系によるR画像データ、G画像デー
タ及びB画像データを得る。そして、得られた各色の画
像データにシェーディング補正等の画像処理を施して、
原稿画像を再現する。その際、各色の画像データは、通
常は白色を基準として認識するようにしている(いわゆ
る白バランス調整)。例えば、白色原稿や白板を読み取
り、読み取り値が最大値となるように、各色の画像デー
タに読み取り値に応じた定数を乗算する。これにより、
白色原稿等から得られるRGB画像データと同レベルの
輝度を示すものを白色であると認識し、これを基準とし
て、原稿から得られたRGB画像データから原稿画像の
色を認識、再現するようにしている。
スキャナ等で読み取り、読み取られた画像を再現するカ
ラー複写機のような画像処理装置が知られている。この
装置では、CCDラインセンサを備え、原稿からの反射
光をCCDラインセンサにより光電変換し、RGB
(赤、緑、青)表色系によるR画像データ、G画像デー
タ及びB画像データを得る。そして、得られた各色の画
像データにシェーディング補正等の画像処理を施して、
原稿画像を再現する。その際、各色の画像データは、通
常は白色を基準として認識するようにしている(いわゆ
る白バランス調整)。例えば、白色原稿や白板を読み取
り、読み取り値が最大値となるように、各色の画像デー
タに読み取り値に応じた定数を乗算する。これにより、
白色原稿等から得られるRGB画像データと同レベルの
輝度を示すものを白色であると認識し、これを基準とし
て、原稿から得られたRGB画像データから原稿画像の
色を認識、再現するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この白
バランス調整では、白色の輝度レベルを最大値としてシ
ェーディング補正等を行っていたため、このレベルを越
える画像データは一律にクリップ(信号遮断)されてい
た。
バランス調整では、白色の輝度レベルを最大値としてシ
ェーディング補正等を行っていたため、このレベルを越
える画像データは一律にクリップ(信号遮断)されてい
た。
【0004】例えば、蛍光顔料によるマーカや反射材を
含む金銀色等が描かれた原稿を読み取ると、白色の輝度
レベルを越えるレベルの画像データが得られる場合があ
る。これは、原稿照明ランプ等により照射された蛍光吸
収波長領域で吸収された光が発光波長領域で発光するた
めに生じる。ところが、従来の画像処理装置では、白色
の輝度レベルを最大値として設定しているので、超過分
の信号は削除されてしまい、再現された画像の色は結果
として元の原稿画像の色と異なったものとなってしまう
場合がある。
含む金銀色等が描かれた原稿を読み取ると、白色の輝度
レベルを越えるレベルの画像データが得られる場合があ
る。これは、原稿照明ランプ等により照射された蛍光吸
収波長領域で吸収された光が発光波長領域で発光するた
めに生じる。ところが、従来の画像処理装置では、白色
の輝度レベルを最大値として設定しているので、超過分
の信号は削除されてしまい、再現された画像の色は結果
として元の原稿画像の色と異なったものとなってしまう
場合がある。
【0005】図7は、従来のCCDラインセンサの光分
解用3色フィルタの分光感度特性を示す図である。
解用3色フィルタの分光感度特性を示す図である。
【0006】同図は、縦軸が分光反射率を示し、横軸が
波長(ns)を示す。曲線74はRフィルタ特性を、曲
線73はGフィルタ特性を、曲線72はBフィルタ特性
をそれぞれ示す。また、曲線70は蛍光顔料を含むマー
カ画像の分光感度特性を示す。該マーカの部分は、波長
領域76(B、G付近)の光を吸収する一方、波長領域
77(R付近)の光を発光する。そのため、該マーカの
部分の画像を読み取ったときのR画像データの出力は、
波長領域77でみられるように、白色を読み取った場合
のそれよりも大きい値を示す。
波長(ns)を示す。曲線74はRフィルタ特性を、曲
線73はGフィルタ特性を、曲線72はBフィルタ特性
をそれぞれ示す。また、曲線70は蛍光顔料を含むマー
カ画像の分光感度特性を示す。該マーカの部分は、波長
領域76(B、G付近)の光を吸収する一方、波長領域
77(R付近)の光を発光する。そのため、該マーカの
部分の画像を読み取ったときのR画像データの出力は、
波長領域77でみられるように、白色を読み取った場合
のそれよりも大きい値を示す。
【0007】図8は、従来の画像処理装置により蛍光顔
料を含むマーカ画像(同図(a))、及びそれをスキャ
ナで読み取った場合の1ライン分の輝度データ(同図
(b))を示す。
料を含むマーカ画像(同図(a))、及びそれをスキャ
ナで読み取った場合の1ライン分の輝度データ(同図
(b))を示す。
【0008】同図(a)中、803はマゼンタ色の蛍光
顔料を含むマーカであり、804は読み取りのライン
(左から右)を示す。同図(b)は、横軸が同図(a)
に対応する読み取りラインを示し、縦軸が輝度レベルを
示す。同図(b)に示すように、G画像データ953及
びB画像データ952は、白紙部を読み取った場合の輝
度レベル(基準白色輝度レベル941)を下回るが、R
画像データ951は、マーカ803の範囲では基準白色
輝度レベル941を越える。
顔料を含むマーカであり、804は読み取りのライン
(左から右)を示す。同図(b)は、横軸が同図(a)
に対応する読み取りラインを示し、縦軸が輝度レベルを
示す。同図(b)に示すように、G画像データ953及
びB画像データ952は、白紙部を読み取った場合の輝
度レベル(基準白色輝度レベル941)を下回るが、R
画像データ951は、マーカ803の範囲では基準白色
輝度レベル941を越える。
【0009】白色の輝度レベルを越える画像データは、
従来の画像処理装置では処理できないため、基準白色輝
度レベル941を越えたR画像データは、その越えた範
囲において基準白色輝度レベル941と同一のレベルで
あるものとして処理される。
従来の画像処理装置では処理できないため、基準白色輝
度レベル941を越えたR画像データは、その越えた範
囲において基準白色輝度レベル941と同一のレベルで
あるものとして処理される。
【0010】図9は、XY色度図を示す。
【0011】同図において、色度Wが白色の色度を示
す。色度Aは、上記マーカの部分の実際の色度を示し、
色度Mは、再現画像の色度、すなわち該マーカの部分を
読み取り、基準白色輝度レベル941を越えたR画像デ
ータが削除された場合の色度を示す。人の目には、矢印
930に沿って右方向へいくほど色相が赤く、左方向に
いくほど色相が青く認識される。従って、読み取り後の
色度Mは、実際の色度Aよりも青みを増し、異なった色
相として認識される。
す。色度Aは、上記マーカの部分の実際の色度を示し、
色度Mは、再現画像の色度、すなわち該マーカの部分を
読み取り、基準白色輝度レベル941を越えたR画像デ
ータが削除された場合の色度を示す。人の目には、矢印
930に沿って右方向へいくほど色相が赤く、左方向に
いくほど色相が青く認識される。従って、読み取り後の
色度Mは、実際の色度Aよりも青みを増し、異なった色
相として認識される。
【0012】このように、上記従来の画像処理装置で
は、白バランス調整等の際に、蛍光色のような白色より
も強い輝度レベルを有する色が原稿上に存在すると、正
確にその色を再現することができない場合があるという
問題があった。
は、白バランス調整等の際に、蛍光色のような白色より
も強い輝度レベルを有する色が原稿上に存在すると、正
確にその色を再現することができない場合があるという
問題があった。
【0013】本発明は上記従来技術の問題を解決するた
めになされたものであり、その目的は、蛍光発光色等を
含む原稿画像の色を再現することができる画像処理方法
及び装置を提供することにある。
めになされたものであり、その目的は、蛍光発光色等を
含む原稿画像の色を再現することができる画像処理方法
及び装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1の画像処理方法は、読み取られた原
稿画像の色データの輝度レベルを、基準輝度レベルを基
準として認識する認識工程と、該認識工程において認識
された輝度レベルに基づいて前記原稿画像の色を再現す
る再現工程とを含む画像処理方法において、前記認識工
程は、前記基準輝度レベルを所定色の輝度レベルよりも
低いレベルに設定する設定工程と、該設定工程において
設定された基準輝度レベルを前記所定色の輝度レベルで
あると擬制する擬制工程とを含むことを特徴とする。
に本発明の請求項1の画像処理方法は、読み取られた原
稿画像の色データの輝度レベルを、基準輝度レベルを基
準として認識する認識工程と、該認識工程において認識
された輝度レベルに基づいて前記原稿画像の色を再現す
る再現工程とを含む画像処理方法において、前記認識工
程は、前記基準輝度レベルを所定色の輝度レベルよりも
低いレベルに設定する設定工程と、該設定工程において
設定された基準輝度レベルを前記所定色の輝度レベルで
あると擬制する擬制工程とを含むことを特徴とする。
【0015】同じ目的を達成するため本発明の請求項2
の画像処理方法は、上記請求項1記載の構成において、
前記所定色は白色であることを特徴とする。
の画像処理方法は、上記請求項1記載の構成において、
前記所定色は白色であることを特徴とする。
【0016】同じ目的を達成するため本発明の請求項3
の画像処理方法は、上記請求項2記載の構成において、
前記基準輝度レベルは、前記設定工程において設定され
た基準輝度レベルを基準として認識される蛍光発光色の
輝度レベルが、白色の実際の輝度レベルを越えない程度
に設定されることを特徴とする。
の画像処理方法は、上記請求項2記載の構成において、
前記基準輝度レベルは、前記設定工程において設定され
た基準輝度レベルを基準として認識される蛍光発光色の
輝度レベルが、白色の実際の輝度レベルを越えない程度
に設定されることを特徴とする。
【0017】同じ目的を達成するため本発明の請求項4
の画像処理方法は、上記請求項1〜3のいずれか1項に
記載の構成において、前記再現工程は、前記認識工程に
おいて認識された輝度レベルを前記設定工程において設
定された基準輝度レベルに基づいて補正する補正工程を
含むことを特徴とする。
の画像処理方法は、上記請求項1〜3のいずれか1項に
記載の構成において、前記再現工程は、前記認識工程に
おいて認識された輝度レベルを前記設定工程において設
定された基準輝度レベルに基づいて補正する補正工程を
含むことを特徴とする。
【0018】同じ目的を達成するため本発明の請求項5
の画像処理方法は、上記請求項4記載の構成において、
前記色データはRGB(赤、緑、青)表色系によるR画
像データ、G画像データ及びB画像データにより表さ
れ、前記補正工程は、前記R画像データが前記設定工程
において設定された基準輝度レベルを越えた場合は、前
記R画像データ及び前記B画像データを弱めると共に、
前記G画像データを強めることを特徴とする。
の画像処理方法は、上記請求項4記載の構成において、
前記色データはRGB(赤、緑、青)表色系によるR画
像データ、G画像データ及びB画像データにより表さ
れ、前記補正工程は、前記R画像データが前記設定工程
において設定された基準輝度レベルを越えた場合は、前
記R画像データ及び前記B画像データを弱めると共に、
前記G画像データを強めることを特徴とする。
【0019】同じ目的を達成するため本発明の請求項6
の画像処理装置は、読み取られた原稿画像の色データの
輝度レベルを、基準輝度レベルを基準として認識する認
識手段と、該認識手段により認識された輝度レベルに基
づいて前記原稿画像の色を再現する再現手段とを備えた
画像処理装置において、前記認識手段は、前記基準輝度
レベルを所定色の輝度レベルよりも低いレベルに設定す
る設定手段と、該設定手段により設定された基準輝度レ
ベルを前記所定色の輝度レベルであると擬制する擬制手
段とを備えたことを特徴とする。
の画像処理装置は、読み取られた原稿画像の色データの
輝度レベルを、基準輝度レベルを基準として認識する認
識手段と、該認識手段により認識された輝度レベルに基
づいて前記原稿画像の色を再現する再現手段とを備えた
画像処理装置において、前記認識手段は、前記基準輝度
レベルを所定色の輝度レベルよりも低いレベルに設定す
る設定手段と、該設定手段により設定された基準輝度レ
ベルを前記所定色の輝度レベルであると擬制する擬制手
段とを備えたことを特徴とする。
【0020】同じ目的を達成するため本発明の請求項7
の画像処理装置は、上記請求項6記載の構成において、
前記所定色は白色であることを特徴とする。
の画像処理装置は、上記請求項6記載の構成において、
前記所定色は白色であることを特徴とする。
【0021】同じ目的を達成するため本発明の請求項8
の画像処理装置は、上記請求項7記載の構成において、
前記基準輝度レベルは、前記設定手段により設定された
基準輝度レベルを基準として認識される蛍光発光色の輝
度レベルが、白色の実際の輝度レベルを越えない程度に
設定されることを特徴とする。
の画像処理装置は、上記請求項7記載の構成において、
前記基準輝度レベルは、前記設定手段により設定された
基準輝度レベルを基準として認識される蛍光発光色の輝
度レベルが、白色の実際の輝度レベルを越えない程度に
設定されることを特徴とする。
【0022】同じ目的を達成するため本発明の請求項9
の画像処理装置は、上記請求項6〜8のいずれか1項に
記載の構成において、前記再現手段は、前記認識手段に
より認識された輝度レベルを前記設定手段により設定さ
れた基準輝度レベルに基づいて補正する補正手段を備え
たことを特徴とする。
の画像処理装置は、上記請求項6〜8のいずれか1項に
記載の構成において、前記再現手段は、前記認識手段に
より認識された輝度レベルを前記設定手段により設定さ
れた基準輝度レベルに基づいて補正する補正手段を備え
たことを特徴とする。
【0023】同じ目的を達成するため本発明の請求項1
0の画像処理装置は、上記請求項9記載の構成におい
て、前記色データはRGB(赤、緑、青)表色系による
R画像データ、G画像データ及びB画像データにより表
され、前記補正手段は、前記R画像データが前記設定手
段により設定された基準輝度レベルを越えた場合は、前
記R画像データ及び前記B画像データを弱めると共に、
前記G画像データを強めることを特徴とする。
0の画像処理装置は、上記請求項9記載の構成におい
て、前記色データはRGB(赤、緑、青)表色系による
R画像データ、G画像データ及びB画像データにより表
され、前記補正手段は、前記R画像データが前記設定手
段により設定された基準輝度レベルを越えた場合は、前
記R画像データ及び前記B画像データを弱めると共に、
前記G画像データを強めることを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
を参照して説明する。
【0025】図1は、本発明の実施の一形態に係る画像
処理装置の構成を示すブロック図である。同図中、60
はカラー複写装置として構成される画像処理装置であ
る。
処理装置の構成を示すブロック図である。同図中、60
はカラー複写装置として構成される画像処理装置であ
る。
【0026】原稿1の読み取り処理は次のように行われ
る。
る。
【0027】まず、原稿1を原稿照明ランプ2により照
射すると、その反射光7がミラー3、4、5で反射し
て、レンズ6を介してCCD(ラインセンサ)9に入射
する。CCD9は、入射した光像に対して光電変換を行
い、RGB(赤、緑、青)表色系によるR画像データ、
G画像データ及びB画像データを得て、これらのRGB
画像データを画像処理部100に出力する。
射すると、その反射光7がミラー3、4、5で反射し
て、レンズ6を介してCCD(ラインセンサ)9に入射
する。CCD9は、入射した光像に対して光電変換を行
い、RGB(赤、緑、青)表色系によるR画像データ、
G画像データ及びB画像データを得て、これらのRGB
画像データを画像処理部100に出力する。
【0028】画像処理部100は、入力されたRGB画
像データに、後述するようにアナログ/デジタル変換、
正規化処理等を施し、CMYK(シアン、マゼンタ、イ
エロー、ブラック)による4色の画像データ10に分離
する。
像データに、後述するようにアナログ/デジタル変換、
正規化処理等を施し、CMYK(シアン、マゼンタ、イ
エロー、ブラック)による4色の画像データ10に分離
する。
【0029】原稿1の全域の画像は、原稿照明ランプ2
及びミラー3、4、5から成る光学系を走査することに
より読み取られ、ラスタ画像データが得られる。
及びミラー3、4、5から成る光学系を走査することに
より読み取られ、ラスタ画像データが得られる。
【0030】読み取られた画像データから元の画像を再
現する処理は、以下のようにして行われる。
現する処理は、以下のようにして行われる。
【0031】C色用の1次帯電器11は感光体ベルト5
0を帯電させ、画像データ10中、C画像データに応答
して発光するLEDライタ16が、感光体ベルト50上
に潜像を形成する。次いで、現像器26が感光体ベルト
50上にC色画像を現像する。
0を帯電させ、画像データ10中、C画像データに応答
して発光するLEDライタ16が、感光体ベルト50上
に潜像を形成する。次いで、現像器26が感光体ベルト
50上にC色画像を現像する。
【0032】M色用の1次帯電器12は感光体ベルト5
0を帯電させ、画像データ10中、M画像データに応答
して発光するLEDライタ17が、感光体ベルト50上
に潜像を形成する。次いで、現像器27が感光体ベルト
50上にM色画像を現像する。
0を帯電させ、画像データ10中、M画像データに応答
して発光するLEDライタ17が、感光体ベルト50上
に潜像を形成する。次いで、現像器27が感光体ベルト
50上にM色画像を現像する。
【0033】Y色用の1次帯電器13は感光体ベルト5
0を帯電させ、画像データ10中、Y画像データに応答
して発光するLEDライタ18が、感光体ベルト50上
に潜像を形成する。次いで、現像器28が感光体ベルト
50上にY色画像を現像する。
0を帯電させ、画像データ10中、Y画像データに応答
して発光するLEDライタ18が、感光体ベルト50上
に潜像を形成する。次いで、現像器28が感光体ベルト
50上にY色画像を現像する。
【0034】K色用の1次帯電器14は感光体ベルト5
0を帯電させ、画像データ10中、K画像データに応答
して発光するLEDライタ18が、感光体ベルト50上
に潜像を形成する。次いで、現像器28が感光体ベルト
50上にK色画像を現像する。
0を帯電させ、画像データ10中、K画像データに応答
して発光するLEDライタ18が、感光体ベルト50上
に潜像を形成する。次いで、現像器28が感光体ベルト
50上にK色画像を現像する。
【0035】これらの行程は、後述する画像バッファ3
7の遅延処理によって一定の時間差をもって順次行わ
れ、感光体ベルト50上にCMYKの4色の画像が重ね
て現像される。
7の遅延処理によって一定の時間差をもって順次行わ
れ、感光体ベルト50上にCMYKの4色の画像が重ね
て現像される。
【0036】用紙カセット39には用紙40が収納され
ている。用紙ピックアップローラ41は、原稿1の読み
取り開始から一定の時間が経過した後に駆動され、その
動作によって用紙40を用紙搬送路42に搬送する。
ている。用紙ピックアップローラ41は、原稿1の読み
取り開始から一定の時間が経過した後に駆動され、その
動作によって用紙40を用紙搬送路42に搬送する。
【0037】転写帯電器51は、上述した感光体ベルト
50上に現像された画像を用紙40上に転写する。その
処理は感光体ベルト50上への画像の現像と同期して行
われる。定着器43は、用紙40上に転写された画像を
加熱定着し、その後、用紙40を排紙トレー62上に排
紙する。
50上に現像された画像を用紙40上に転写する。その
処理は感光体ベルト50上への画像の現像と同期して行
われる。定着器43は、用紙40上に転写された画像を
加熱定着し、その後、用紙40を排紙トレー62上に排
紙する。
【0038】図2は、本実施の形態に係る画像処理装置
における画像処理部100の構成を示すブロック図であ
る。
における画像処理部100の構成を示すブロック図であ
る。
【0039】画像処理部100は、A/D変換部32、
シェーディング補正部33、色空間変換部34、テーブ
ル変換部35及びCYMKデータ生成部36が直列に接
続され、CYMKデータ生成部36にはさらに画像バッ
ファ37が接続されて構成されいる。
シェーディング補正部33、色空間変換部34、テーブ
ル変換部35及びCYMKデータ生成部36が直列に接
続され、CYMKデータ生成部36にはさらに画像バッ
ファ37が接続されて構成されいる。
【0040】上述したように、CCD9からRGB画像
データが画像処理部100に入力される。なお、CCD
9の光分解用3色フィルタの分光感度特性は、従来と同
様に、図7に示す通りである。
データが画像処理部100に入力される。なお、CCD
9の光分解用3色フィルタの分光感度特性は、従来と同
様に、図7に示す通りである。
【0041】A/D変換部32a、b、cは、CCD9
から入力されたアナログのR、G、B画像データを増幅
し、デジタル信号に変換してシェーディング補正部33
a、b、cに出力する。ここでの信号増幅量は、蛍光発
光色の画像データが増幅後にダイナミックレンジの最大
値を越えない程度に予め低い値(例えば8ビットデータ
で処理する場合は「255」以内)に設定する(正規化
1)。これにより、蛍光発光色の画像データがクリップ
されるのを回避することができる。
から入力されたアナログのR、G、B画像データを増幅
し、デジタル信号に変換してシェーディング補正部33
a、b、cに出力する。ここでの信号増幅量は、蛍光発
光色の画像データが増幅後にダイナミックレンジの最大
値を越えない程度に予め低い値(例えば8ビットデータ
で処理する場合は「255」以内)に設定する(正規化
1)。これにより、蛍光発光色の画像データがクリップ
されるのを回避することができる。
【0042】シェーディング補正部33a、b、cは、
デジタル画像データの黒レベルと白レベルを正規化し、
該正規化されたデータを色空間変換部34に出力する。
シェーディング補正部33によるシェーディング補正に
ついては後述する。
デジタル画像データの黒レベルと白レベルを正規化し、
該正規化されたデータを色空間変換部34に出力する。
シェーディング補正部33によるシェーディング補正に
ついては後述する。
【0043】色空間変換部34は、シェーディング補正
部33から入力したRGB画像データにその色相を大き
く変えることなく色(空間)変換処理を行い、該変換さ
れたRGB画像データをテーブル変換部35に出力す
る。この色変換処理も後述する。
部33から入力したRGB画像データにその色相を大き
く変えることなく色(空間)変換処理を行い、該変換さ
れたRGB画像データをテーブル変換部35に出力す
る。この色変換処理も後述する。
【0044】テーブル変換部35a、b、cは、色空間
変換部34から入力したRGB画像データの濃度勾配を
補正し、RGB画像データをCMY画像データに変換す
る。この変換では、画像データを反転し、且つ人の目の
視覚特性に合わせるべく、Logカーブに合わせた変換
処理を採用している。テーブル変換部35は、変換され
たCMY画像データをCYMKデータ生成部(UCR)
36に出力する。
変換部34から入力したRGB画像データの濃度勾配を
補正し、RGB画像データをCMY画像データに変換す
る。この変換では、画像データを反転し、且つ人の目の
視覚特性に合わせるべく、Logカーブに合わせた変換
処理を採用している。テーブル変換部35は、変換され
たCMY画像データをCYMKデータ生成部(UCR)
36に出力する。
【0045】CYMKデータ生成部36は、テーブル変
換部35から入力したCMY画像データから、各画素毎
にCMYの最小値Minimum (CMY)を求め、黒データ
を生成する。そしてこの黒データをCMY画像データの
各々から差し引くことにより、黒色成分を含まないCM
Y画像データを生成し、これらを画像バッファ37に出
力する。具体的には、これらの処理は、下記数式1の演
算により行うことができる。ここに、変換前のCMY画
像データをシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックに対
応してCi、Mi、Yi、Ki、変換後のCMY画像デ
ータをCo、Mo、Yo、Koと記す。
換部35から入力したCMY画像データから、各画素毎
にCMYの最小値Minimum (CMY)を求め、黒データ
を生成する。そしてこの黒データをCMY画像データの
各々から差し引くことにより、黒色成分を含まないCM
Y画像データを生成し、これらを画像バッファ37に出
力する。具体的には、これらの処理は、下記数式1の演
算により行うことができる。ここに、変換前のCMY画
像データをシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックに対
応してCi、Mi、Yi、Ki、変換後のCMY画像デ
ータをCo、Mo、Yo、Koと記す。
【0046】
【数1】Co=Ci−Minimum (CMY) Mo=Mi−Minimum (CMY) Yo=Yi−Minimum (CMY) Ko=Minimum (CMY) 画像バッファ37a、b、cは、CYMKデータ生成部
36から入力されたM、Y、Kの各画像データを所定時
間遅延させて出力する。なお、C画像データは、遅延さ
れることなくCYMKデータ生成部36から直接出力さ
れる。画像の読み取りはRGB同時に行われる一方、現
像器26〜29が互いに離れて設けられているため、C
YMKの各色の画像の感光体ベルト50上への現像位置
が、そのままではずれていまうが、CYMKデータ生成
部36の遅延処理により、各色の現像位置を一致させる
ことができる。
36から入力されたM、Y、Kの各画像データを所定時
間遅延させて出力する。なお、C画像データは、遅延さ
れることなくCYMKデータ生成部36から直接出力さ
れる。画像の読み取りはRGB同時に行われる一方、現
像器26〜29が互いに離れて設けられているため、C
YMKの各色の画像の感光体ベルト50上への現像位置
が、そのままではずれていまうが、CYMKデータ生成
部36の遅延処理により、各色の現像位置を一致させる
ことができる。
【0047】次に、シェーディング補正部33によるシ
ェーディング補正について説明する。
ェーディング補正について説明する。
【0048】従来のシェーディング補正による白レベル
補正は、基準となる白板等を読み取り、その値が最大値
になるように、各色の画像データ毎に読み取りデータに
応じた定数を乗算していた。これに対し本実施の形態で
は、基準となる輝度レベルを白色の輝度レベルよりも低
いレベルに設定して、シェーディング補正を行う(正規
化2)。
補正は、基準となる白板等を読み取り、その値が最大値
になるように、各色の画像データ毎に読み取りデータに
応じた定数を乗算していた。これに対し本実施の形態で
は、基準となる輝度レベルを白色の輝度レベルよりも低
いレベルに設定して、シェーディング補正を行う(正規
化2)。
【0049】図3、図4は、蛍光発光色の画像のシェー
ディング補正前後の画像データを示す図である。図3
は、基準輝度レベルを通常(白色の輝度レベル)に設定
した場合を示し、図4は、基準輝度レベルを通常よりも
低い値に設定した場合を示す。
ディング補正前後の画像データを示す図である。図3
は、基準輝度レベルを通常(白色の輝度レベル)に設定
した場合を示し、図4は、基準輝度レベルを通常よりも
低い値に設定した場合を示す。
【0050】図3(a)は、蛍光発光色(例えばマゼン
タ系の蛍光発光色)を含む画像の一例を示す。黒色の数
字1、2、3が原稿上に描かれ、数字2を覆う範囲20
3は蛍光色で塗り潰されている。読み取りはライン20
4に沿って左から右に行われる。
タ系の蛍光発光色)を含む画像の一例を示す。黒色の数
字1、2、3が原稿上に描かれ、数字2を覆う範囲20
3は蛍光色で塗り潰されている。読み取りはライン20
4に沿って左から右に行われる。
【0051】同図(b)は、白色原稿及び同図(a)の
画像を読み取った場合のシェーディング補正前のR画像
データの輝度レベルを示し、白色原稿については曲線W
1、同図(a)の画像については曲線R1で示す。基準
輝度レベルFWはダイナミックレンジの最大値Lmax
に設定されている。曲線R1が3か所で下方に大きく突
出する部分は、同図(a)に示す黒色の数字1、2、3
に対応し、曲線R1が曲線W1よりも上方に突出する部
分は、蛍光発光色の塗られた範囲203に対応する。
画像を読み取った場合のシェーディング補正前のR画像
データの輝度レベルを示し、白色原稿については曲線W
1、同図(a)の画像については曲線R1で示す。基準
輝度レベルFWはダイナミックレンジの最大値Lmax
に設定されている。曲線R1が3か所で下方に大きく突
出する部分は、同図(a)に示す黒色の数字1、2、3
に対応し、曲線R1が曲線W1よりも上方に突出する部
分は、蛍光発光色の塗られた範囲203に対応する。
【0052】同図(c)は、シェーディング補正後のR
画像データの輝度レベルを示す。白色原稿のR画像デー
タの輝度レベルは曲線W2に示すように基準輝度レベル
FWと略等しいレベルになるが、蛍光発光色のR画像デ
ータの輝度レベルは、曲線R2に示すように範囲330
において基準輝度レベルFWを越えるので、この範囲の
R画像データの情報は削除されてしまう。
画像データの輝度レベルを示す。白色原稿のR画像デー
タの輝度レベルは曲線W2に示すように基準輝度レベル
FWと略等しいレベルになるが、蛍光発光色のR画像デ
ータの輝度レベルは、曲線R2に示すように範囲330
において基準輝度レベルFWを越えるので、この範囲の
R画像データの情報は削除されてしまう。
【0053】図4(a)は、図3(a)と同一の画像を
読み取った場合のシェーディング補正前のR画像データ
の輝度レベルを示し、図3(b)に対応する。基準とな
る輝度レベルは基準輝度レベルFWよりも下げた基準輝
度レベルLWに設定している。このようにすると、シェ
ーディング補正後のR画像データの輝度レベルは同図
(b)に示すようになる。同図(b)は、図3(c)に
対応する。
読み取った場合のシェーディング補正前のR画像データ
の輝度レベルを示し、図3(b)に対応する。基準とな
る輝度レベルは基準輝度レベルFWよりも下げた基準輝
度レベルLWに設定している。このようにすると、シェ
ーディング補正後のR画像データの輝度レベルは同図
(b)に示すようになる。同図(b)は、図3(c)に
対応する。
【0054】すなわち、白色原稿のR画像データの輝度
レベルは、曲線W3に示すように、基準輝度レベルLW
に略等しいレベルになる。また、蛍光発光色のR画像デ
ータの輝度レベルは、曲線R3に示すように範囲331
において基準輝度レベルFWを越えるが、ダイナミック
レンジの最大値Lmaxを越えないので、その情報を削
除せずに残すことができる。
レベルは、曲線W3に示すように、基準輝度レベルLW
に略等しいレベルになる。また、蛍光発光色のR画像デ
ータの輝度レベルは、曲線R3に示すように範囲331
において基準輝度レベルFWを越えるが、ダイナミック
レンジの最大値Lmaxを越えないので、その情報を削
除せずに残すことができる。
【0055】次に、色空間変換部34による色変換処理
を説明する。
を説明する。
【0056】図5及び図6は、本実施の形態において基
準輝度レベルLWに設定した場合のマゼンタ系の蛍光発
光色の画像の色変換前後の画像データを示す図である。
図5(a)、図6(a)は、シェーディング補正後であ
って色変換処理前の読み取り画像データを示し、図5
(b)、図6(b)は、色変換処理後の読み取り画像デ
ータを示す。
準輝度レベルLWに設定した場合のマゼンタ系の蛍光発
光色の画像の色変換前後の画像データを示す図である。
図5(a)、図6(a)は、シェーディング補正後であ
って色変換処理前の読み取り画像データを示し、図5
(b)、図6(b)は、色変換処理後の読み取り画像デ
ータを示す。
【0057】色変換の処理内容は、処理前のR画像デー
タの輝度レベルによって異なり、以下の演算により処理
される。ここで、色変換処理前のRGB画像データを、
それぞれRin、Gin、Binとし、色変換処理後の
RGB画像データを、それぞれRout、Gout、B
outとする。
タの輝度レベルによって異なり、以下の演算により処理
される。ここで、色変換処理前のRGB画像データを、
それぞれRin、Gin、Binとし、色変換処理後の
RGB画像データを、それぞれRout、Gout、B
outとする。
【0058】Rin≦LWである場合は、下記数式2に
より演算される。
より演算される。
【0059】
【数2】 Rout= Rin×Lmax/LW Gout= Gin×Lmax/LW Bout= Bin×Lmax/LW 例えば図5(a)では、Rin≦LWであるので、上記
数式2により演算処理され、その結果、同図(b)に示
すように変換される。
数式2により演算処理され、その結果、同図(b)に示
すように変換される。
【0060】一方、Rin>LWである場合は、下記数
式3により演算される。
式3により演算される。
【0061】
【数3】Rout= 255 Gout= Gin×Rin×Lmax/(LW×L
W) Bout= Bin×Lmax/(LW+2/3×(R
in−LW)) すなわち、この数式3によれば、Rin値はダイナミッ
クレンジの最大値(255)に一律に変換されるので、
相対的にダーク(DARK)方向に弱められると共に、
Gin値は相対的にライト(LIGHT)方向に強めら
れ、Bin値は相対的にダーク(DARK)方向に弱め
られることになる。
W) Bout= Bin×Lmax/(LW+2/3×(R
in−LW)) すなわち、この数式3によれば、Rin値はダイナミッ
クレンジの最大値(255)に一律に変換されるので、
相対的にダーク(DARK)方向に弱められると共に、
Gin値は相対的にライト(LIGHT)方向に強めら
れ、Bin値は相対的にダーク(DARK)方向に弱め
られることになる。
【0062】例えば図6(a)では、Rin>LWであ
るので、上記数式3により演算処理され、その結果、同
図(b)に示すように変換される。これにより、色相を
大きく変えることなく色変換処理を行うことができる。
るので、上記数式3により演算処理され、その結果、同
図(b)に示すように変換される。これにより、色相を
大きく変えることなく色変換処理を行うことができる。
【0063】これを色度図にて説明する。図9に示すよ
うに、元のマゼンタ系の蛍光発光色画像の色度がAであ
ったものが、色変換処理を行わない場合は色度Mとなる
が、色変換処理を行うことにより、色度Bとなる。基準
輝度レベルLWを越える分のR画像データの成分をG、
B画像データ成分により調整するので、色度Bは、色度
Aに対して彩度は多少変化しているが、色相はほぼ同一
にすることができる。
うに、元のマゼンタ系の蛍光発光色画像の色度がAであ
ったものが、色変換処理を行わない場合は色度Mとなる
が、色変換処理を行うことにより、色度Bとなる。基準
輝度レベルLWを越える分のR画像データの成分をG、
B画像データ成分により調整するので、色度Bは、色度
Aに対して彩度は多少変化しているが、色相はほぼ同一
にすることができる。
【0064】本実施の形態によれば、シェーディング補
正における基準輝度レベルLWを白色の輝度レベルより
も低い値としたので、蛍光発光色のような白色の輝度レ
ベルよりも高い輝度レベルを示す画像の情報を読み取る
ことができる。
正における基準輝度レベルLWを白色の輝度レベルより
も低い値としたので、蛍光発光色のような白色の輝度レ
ベルよりも高い輝度レベルを示す画像の情報を読み取る
ことができる。
【0065】また、読み取った画像データに、R画像デ
ータの輝度レベルと基準輝度レベルLWとに応じて適切
な色変換処理を施すようにしたので、元の原稿の画像の
色に近い色を再現することができる。
ータの輝度レベルと基準輝度レベルLWとに応じて適切
な色変換処理を施すようにしたので、元の原稿の画像の
色に近い色を再現することができる。
【0066】しかも、一連の処理は、蛍光発光色でない
通常の色の画像に対して行っても支障がなく、元の色を
再現することができるので、実用的である。
通常の色の画像に対して行っても支障がなく、元の色を
再現することができるので、実用的である。
【0067】さらに、基準輝度レベルLWを越える分の
R画像データの成分をG、B画像データ成分により調整
するので、色相の変化を簡単な構成で抑制することがで
きる。
R画像データの成分をG、B画像データ成分により調整
するので、色相の変化を簡単な構成で抑制することがで
きる。
【0068】なお、読み取られる画像が蛍光発光色の場
合は、R画像データのみが白色の輝度レベルを越えるこ
とが通常であるので、R画像データのシェーディング補
正についてのみ、基準輝度レベルの低い値への設定を行
うようにしてもよい。
合は、R画像データのみが白色の輝度レベルを越えるこ
とが通常であるので、R画像データのシェーディング補
正についてのみ、基準輝度レベルの低い値への設定を行
うようにしてもよい。
【0069】なお、本実施の形態の色変換処理では、演
算処理はソフトウェアや演算回路で行うようにしてもよ
い。また、テーブル変換部35による処理を色変換処理
と同時に行うようにしてもよい。これは、上記数式2、
3に下記数式4の演算(Log変換)を組み合わせるこ
とにより実現することができる。
算処理はソフトウェアや演算回路で行うようにしてもよ
い。また、テーブル変換部35による処理を色変換処理
と同時に行うようにしてもよい。これは、上記数式2、
3に下記数式4の演算(Log変換)を組み合わせるこ
とにより実現することができる。
【0070】
【数4】 C=−255/1.5Log(Rout/255) M=−255/1.5Log(Gout/255) Y=−255/1.5Log(Bout/255) なお、色相を変えずに色変換する手法は、他の手法であ
ってもよく、例えば、色変換後の画像データを予めテー
ブル化して記憶しておき、RGB画像データをこのテー
ブルに基づいて色変換するようにしてもよい(ルックア
ップテーブルLUT)。
ってもよく、例えば、色変換後の画像データを予めテー
ブル化して記憶しておき、RGB画像データをこのテー
ブルに基づいて色変換するようにしてもよい(ルックア
ップテーブルLUT)。
【0071】なお、白色以外の色を基準としてシェーデ
ィング補正する場合にも、本実施の形態と同様に基準輝
度レベルの設定、色変換処理等を行うことにより、同様
の効果を奏することができる。
ィング補正する場合にも、本実施の形態と同様に基準輝
度レベルの設定、色変換処理等を行うことにより、同様
の効果を奏することができる。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係る画像処理方法または請求項6に係る画像処理装置
によれば、基準輝度レベルが所定色の輝度レベルよりも
低いレベルに設定され、該設定された基準輝度レベルが
前記所定色の輝度レベルであると擬制される。読み取ら
れた原稿画像の色データの輝度レベルは、前記基準輝度
レベルを基準として認識され、該認識された輝度レベル
に基づいて前記原稿画像の色が再現されるので、原稿画
像の輝度レベルにかかわらず元の画像の色を再現するこ
とができる。
に係る画像処理方法または請求項6に係る画像処理装置
によれば、基準輝度レベルが所定色の輝度レベルよりも
低いレベルに設定され、該設定された基準輝度レベルが
前記所定色の輝度レベルであると擬制される。読み取ら
れた原稿画像の色データの輝度レベルは、前記基準輝度
レベルを基準として認識され、該認識された輝度レベル
に基づいて前記原稿画像の色が再現されるので、原稿画
像の輝度レベルにかかわらず元の画像の色を再現するこ
とができる。
【0073】請求項2に係る画像処理方法または請求項
7に係る画像処理装置によれば、白色の輝度レベルより
高い輝度レベルを有する色を含む原稿の画像の色を再現
することができる。
7に係る画像処理装置によれば、白色の輝度レベルより
高い輝度レベルを有する色を含む原稿の画像の色を再現
することができる。
【0074】請求項3に係る画像処理方法または請求項
8に係る画像処理装置によれば、蛍光発光色を含む原稿
の画像の色を再現することができる。
8に係る画像処理装置によれば、蛍光発光色を含む原稿
の画像の色を再現することができる。
【0075】請求項4に係る画像処理方法または請求項
9に係る画像処理装置によれば、前記認識された輝度レ
ベルが前記設定された基準輝度レベルに基づいて補正さ
れるので、原稿画像の輝度レベルにかかわらず、元の画
像の色相を大きく変えることなく再現することができ
る。
9に係る画像処理装置によれば、前記認識された輝度レ
ベルが前記設定された基準輝度レベルに基づいて補正さ
れるので、原稿画像の輝度レベルにかかわらず、元の画
像の色相を大きく変えることなく再現することができ
る。
【0076】請求項5に係る画像処理方法または請求項
10に係る画像処理装置によれば、前記R画像データが
前記設定された基準輝度レベルを越えた場合は、前記R
画像データ及び前記B画像データが弱められると共に、
前記G画像データが強められるので、R画像データが基
準輝度レベルを越えた分の情報をG画像データ及びB画
像データにより調整することができ、色相の変化を簡単
な構成で抑制することができる。
10に係る画像処理装置によれば、前記R画像データが
前記設定された基準輝度レベルを越えた場合は、前記R
画像データ及び前記B画像データが弱められると共に、
前記G画像データが強められるので、R画像データが基
準輝度レベルを越えた分の情報をG画像データ及びB画
像データにより調整することができ、色相の変化を簡単
な構成で抑制することができる。
【図1】本発明の実施の一形態に係る画像処理装置の構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図2】同形態に係る画像処理装置における画像処理部
の構成を示すブロック図である。
の構成を示すブロック図である。
【図3】通常の基準輝度レベルによる蛍光発光色の画像
のシェーディング補正前後の画像データを示す図であ
る。
のシェーディング補正前後の画像データを示す図であ
る。
【図4】通常よりも低い基準輝度レベルによる蛍光発光
色の画像のシェーディング補正前後の画像データを示す
図である。
色の画像のシェーディング補正前後の画像データを示す
図である。
【図5】基準輝度レベルLWに設定した場合のマゼンタ
系の蛍光発光色の画像の色変換前後の画像データを示す
図である。
系の蛍光発光色の画像の色変換前後の画像データを示す
図である。
【図6】基準輝度レベルLWに設定した場合のマゼンタ
系の蛍光発光色の画像の色変換前後の画像データを示す
図である。
系の蛍光発光色の画像の色変換前後の画像データを示す
図である。
【図7】CCDラインセンサの光分解用3色フィルタの
分光感度特性を示す図である。
分光感度特性を示す図である。
【図8】従来の画像処理装置により蛍光顔料を含むマー
カ画像(同図(a))、及びそれをスキャナで読み取っ
た場合の1ライン分の輝度データ(同図(b))を示す
図である。
カ画像(同図(a))、及びそれをスキャナで読み取っ
た場合の1ライン分の輝度データ(同図(b))を示す
図である。
【図9】XY色度図を示す図である。
9 CCDラインセンサ 32 A/D変換部(認識手段、設定手段) 33 シェーディング補正部(認識手段、擬制手段) 34 色空間変換部(再現手段、補正手段) 35 テーブル変換部(再現手段) 36 CYMKデータ生成部(再現手段) 37 画像バッファ(再現手段) 60 画像処理装置 100 画像処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 瀧山 康弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 鈴木 勝也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 伊藤 直紹 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内
Claims (10)
- 【請求項1】 読み取られた原稿画像の色データの輝度
レベルを、基準輝度レベルを基準として認識する認識工
程と、該認識工程において認識された輝度レベルに基づ
いて前記原稿画像の色を再現する再現工程とを含む画像
処理方法において、 前記認識工程は、前記基準輝度レベルを所定色の輝度レ
ベルよりも低いレベルに設定する設定工程と、該設定工
程において設定された基準輝度レベルを前記所定色の輝
度レベルであると擬制する擬制工程とを含むことを特徴
とする画像処理方法。 - 【請求項2】 前記所定色は白色であることを特徴とす
る請求項1記載の画像処理方法。 - 【請求項3】 前記基準輝度レベルは、前記設定工程に
おいて設定された基準輝度レベルを基準として認識され
る蛍光発光色の輝度レベルが、白色の実際の輝度レベル
を越えない程度に設定されることを特徴とする請求項2
記載の画像処理方法。 - 【請求項4】 前記再現工程は、前記認識工程において
認識された輝度レベルを前記設定工程において設定され
た基準輝度レベルに基づいて補正する補正工程を含むこ
とを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画
像処理方法。 - 【請求項5】 前記色データはRGB(赤、緑、青)表
色系によるR画像データ、G画像データ及びB画像デー
タにより表され、前記補正工程は、前記R画像データが
前記設定工程において設定された基準輝度レベルを越え
た場合は、前記R画像データ及び前記B画像データを弱
めると共に、前記G画像データを強めることを特徴とす
る請求項4記載の画像処理方法。 - 【請求項6】 読み取られた原稿画像の色データの輝度
レベルを、基準輝度レベルを基準として認識する認識手
段と、該認識手段により認識された輝度レベルに基づい
て前記原稿画像の色を再現する再現手段とを備えた画像
処理装置において、 前記認識手段は、前記基準輝度レベルを所定色の輝度レ
ベルよりも低いレベルに設定する設定手段と、該設定手
段により設定された基準輝度レベルを前記所定色の輝度
レベルであると擬制する擬制手段とを備えたことを特徴
とする画像処理装置。 - 【請求項7】 前記所定色は白色であることを特徴とす
る請求項6記載の画像処理装置。 - 【請求項8】 前記基準輝度レベルは、前記設定手段に
より設定された基準輝度レベルを基準として認識される
蛍光発光色の輝度レベルが、白色の実際の輝度レベルを
越えない程度に設定されることを特徴とする請求項7記
載の画像処理装置。 - 【請求項9】 前記再現手段は、前記認識手段により認
識された輝度レベルを前記設定手段により設定された基
準輝度レベルに基づいて補正する補正手段を備えたこと
を特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の画像
処理装置。 - 【請求項10】 前記色データはRGB(赤、緑、青)
表色系によるR画像データ、G画像データ及びB画像デ
ータにより表され、前記補正手段は、前記R画像データ
が前記設定手段により設定された基準輝度レベルを越え
た場合は、前記R画像データ及び前記B画像データを弱
めると共に、前記G画像データを強めることを特徴とす
る請求項9記載の画像処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9134459A JPH10308880A (ja) | 1997-05-09 | 1997-05-09 | 画像処理方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9134459A JPH10308880A (ja) | 1997-05-09 | 1997-05-09 | 画像処理方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10308880A true JPH10308880A (ja) | 1998-11-17 |
Family
ID=15128835
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9134459A Pending JPH10308880A (ja) | 1997-05-09 | 1997-05-09 | 画像処理方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10308880A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8593707B2 (en) | 2009-11-20 | 2013-11-26 | Sharp Kabushiki Kaisha | Image reading apparatus, image data output processing apparatus, and image reading method performing color correction based on UV and visible light |
JP2019195132A (ja) * | 2018-05-01 | 2019-11-07 | セイコーエプソン株式会社 | 画像読取装置の出力画像生成方法および画像読取装置 |
-
1997
- 1997-05-09 JP JP9134459A patent/JPH10308880A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8593707B2 (en) | 2009-11-20 | 2013-11-26 | Sharp Kabushiki Kaisha | Image reading apparatus, image data output processing apparatus, and image reading method performing color correction based on UV and visible light |
JP2019195132A (ja) * | 2018-05-01 | 2019-11-07 | セイコーエプソン株式会社 | 画像読取装置の出力画像生成方法および画像読取装置 |
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