JPH1030848A - 温水循環式の浴槽装置 - Google Patents
温水循環式の浴槽装置Info
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- JPH1030848A JPH1030848A JP8207763A JP20776396A JPH1030848A JP H1030848 A JPH1030848 A JP H1030848A JP 8207763 A JP8207763 A JP 8207763A JP 20776396 A JP20776396 A JP 20776396A JP H1030848 A JPH1030848 A JP H1030848A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 既設の加熱手段を有効に利用して、清澄器を
簡単に浴槽に取り付け工事でき、しかも、温水を理想の
状態に循環できるようにする。 【解決手段】 温水循環式の浴槽装置は、浴槽4に開口
された、吸入用貫通孔3Aと排出用貫通孔3Bに、吸入
用分離管5と排出用分離管6をそれぞれ配設している。
吸入用分離管5は、吸入用中心管5Aの外側に吸入用外
周管5Bを配設してなる二重管構造であり、排出用分離
管6は、排出用中心管6Aの外側に排出用外周管6Bを
配設してなる二重管構造である。吸入用分離管5と排出
用分離管6は、濾過用循環路7と加熱用循環路8を並列
に連結している。濾過用循環路7に濾過用循環ポンプ1
1と清澄器9とを連結している。加熱用循環路8に加熱
手段10を連結している。吸入用分離管5から吸入され
た温水は、濾過用循環路7あるいは加熱用循環路8を通
って排出用分離管6から排出される。
簡単に浴槽に取り付け工事でき、しかも、温水を理想の
状態に循環できるようにする。 【解決手段】 温水循環式の浴槽装置は、浴槽4に開口
された、吸入用貫通孔3Aと排出用貫通孔3Bに、吸入
用分離管5と排出用分離管6をそれぞれ配設している。
吸入用分離管5は、吸入用中心管5Aの外側に吸入用外
周管5Bを配設してなる二重管構造であり、排出用分離
管6は、排出用中心管6Aの外側に排出用外周管6Bを
配設してなる二重管構造である。吸入用分離管5と排出
用分離管6は、濾過用循環路7と加熱用循環路8を並列
に連結している。濾過用循環路7に濾過用循環ポンプ1
1と清澄器9とを連結している。加熱用循環路8に加熱
手段10を連結している。吸入用分離管5から吸入され
た温水は、濾過用循環路7あるいは加熱用循環路8を通
って排出用分離管6から排出される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、24時間連続運
転されて、浴槽の温水を清澄器で清澄に保持すると共
に、温水温度を一定値に保持する温水循環式の浴槽装置
に関する。さらに本発明は、浴槽内の温水をフィルター
で濾過したり、あるいはバクテリアや光触媒で温水に含
有される有機物を分解して清澄にする清澄器と、温水を
一定の温度に加温するヒータ等の加熱手段とを別々に独
立して浴槽に連結している温水循環式の浴槽装置に関す
る。
転されて、浴槽の温水を清澄器で清澄に保持すると共
に、温水温度を一定値に保持する温水循環式の浴槽装置
に関する。さらに本発明は、浴槽内の温水をフィルター
で濾過したり、あるいはバクテリアや光触媒で温水に含
有される有機物を分解して清澄にする清澄器と、温水を
一定の温度に加温するヒータ等の加熱手段とを別々に独
立して浴槽に連結している温水循環式の浴槽装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】24時間いつでも入浴できる温水循環式
の浴槽装置は開発されている。この装置は、温水の温度
を一定に保持するヒータ等の加熱手段と、温水を清澄に
する清澄器とを備えている。清澄器には、バクテリアや
光触媒で温水に含有される有機物を分解して清澄にする
もの、あるいは、温水を濾過して綺麗に保持するフィル
ター等が使用される。この装置は、温水を一日中連続し
て清澄器に循環させて綺麗に保持する。とくに、バクテ
リアの作用で温水を清澄にする清澄器は、温水に溶解さ
れる汗や垢等の成分を分解して、長期間にわたって温水
を清澄に保持できる特長がある。このため、温水循環式
の浴槽装置は、浴槽の温水を交換する必要もなく、いつ
でも好きなときに入浴できるので、極めて便利に使用で
き、また、節水効果も高い。
の浴槽装置は開発されている。この装置は、温水の温度
を一定に保持するヒータ等の加熱手段と、温水を清澄に
する清澄器とを備えている。清澄器には、バクテリアや
光触媒で温水に含有される有機物を分解して清澄にする
もの、あるいは、温水を濾過して綺麗に保持するフィル
ター等が使用される。この装置は、温水を一日中連続し
て清澄器に循環させて綺麗に保持する。とくに、バクテ
リアの作用で温水を清澄にする清澄器は、温水に溶解さ
れる汗や垢等の成分を分解して、長期間にわたって温水
を清澄に保持できる特長がある。このため、温水循環式
の浴槽装置は、浴槽の温水を交換する必要もなく、いつ
でも好きなときに入浴できるので、極めて便利に使用で
き、また、節水効果も高い。
【0003】この構造の温水循環式の浴槽装置は、浴槽
内の温水を、清澄器と加熱手段とに循環させて、温水を
清澄にして、一定の温度に加温できる。温水循環式の浴
槽装置は、浴槽に開口された吸入口と排出口を介して浴
槽に連結されて、浴槽の温水を循環させる。この装置を
浴槽に連結すると、温水は綺麗に保持されて、一定の温
度に保持される。この装置は、浴室を新築するときに
は、浴槽に吸入口と排出口とを開口して問題なく浴槽に
連結できる。
内の温水を、清澄器と加熱手段とに循環させて、温水を
清澄にして、一定の温度に加温できる。温水循環式の浴
槽装置は、浴槽に開口された吸入口と排出口を介して浴
槽に連結されて、浴槽の温水を循環させる。この装置を
浴槽に連結すると、温水は綺麗に保持されて、一定の温
度に保持される。この装置は、浴室を新築するときに
は、浴槽に吸入口と排出口とを開口して問題なく浴槽に
連結できる。
【0004】しかしながら、浴槽は、すでに温水を一定
の温度に保持するガス釜等の加熱手段を連結しているも
のがある。図1に示す浴槽装置は、浴槽4に開口された
2つの貫通孔3に、加熱手段10を連結している。さら
に、温水温度を一定に保持できる加熱手段10は、ガス
バーナーを制御する温度センサー(図示せず)を内蔵し
ている。温度センサーは、温水温度を検出し、温水温度
が設定温度よりも低くなると、ガスバーナーを点火して
温水を加熱し、温水温度が設定温度よりも高くなると、
ガスバーナーを消火するようになっている。温水温度を
一定に保持する加熱手段を装備する浴槽は、加熱手段を
必要とせず、清澄器のみ連結して24時間連続して入浴
できる。加熱手段を装備する温水循環式の浴槽装置を連
結すると、浴槽に連結しているガス釜等の加熱手段を廃
棄する必要がある。先に、浴槽に連結している加熱手段
を有効に利用できなくなる。
の温度に保持するガス釜等の加熱手段を連結しているも
のがある。図1に示す浴槽装置は、浴槽4に開口された
2つの貫通孔3に、加熱手段10を連結している。さら
に、温水温度を一定に保持できる加熱手段10は、ガス
バーナーを制御する温度センサー(図示せず)を内蔵し
ている。温度センサーは、温水温度を検出し、温水温度
が設定温度よりも低くなると、ガスバーナーを点火して
温水を加熱し、温水温度が設定温度よりも高くなると、
ガスバーナーを消火するようになっている。温水温度を
一定に保持する加熱手段を装備する浴槽は、加熱手段を
必要とせず、清澄器のみ連結して24時間連続して入浴
できる。加熱手段を装備する温水循環式の浴槽装置を連
結すると、浴槽に連結しているガス釜等の加熱手段を廃
棄する必要がある。先に、浴槽に連結している加熱手段
を有効に利用できなくなる。
【0005】本発明者は、このように加熱手段を連結し
ている浴槽に連結して、しかも浴槽に既設の加熱手段を
有効に利用できる温水循環式の浴槽装置を開発した。図
2と図3に示す温水循環式の浴槽装置は、浴槽4の下部
に加熱用貫通孔3Dを設け、上方に濾過用貫通孔3Cを
設けている。この装置は、浴槽4に開口された加熱用貫
通孔3Dに加熱用分離管23を配設し、加熱用循環路8
を介して加熱手段10を連結している。また、濾過用貫
通孔3Cには、濾過用分離管24を配設し、濾過用循環
路7を介して清澄器9を連結している。この装置は、2
つの貫通孔に加熱用循環路8と濾過用循環路7とを、そ
れぞれ別々に連結している。図1に示すように、浴槽4
に開口された二つの貫通孔3に連結されていた従来の加
熱手段10は、図2に示すように、二重管構造の加熱用
分離管23に連結する。加熱手段10が連結されなくな
った一方の貫通孔は、濾過用貫通孔3Cとして、二重管
構造の濾過用分離管24を配設して清澄器9を連結す
る。したがって、加熱手段10を連結していた浴槽4と
浴室の壁26に、別の貫通孔を開口することなく、ま
た、すでに装備されていた加熱手段10を廃棄すること
なく有効に再使用して、清澄器9を連結できる。
ている浴槽に連結して、しかも浴槽に既設の加熱手段を
有効に利用できる温水循環式の浴槽装置を開発した。図
2と図3に示す温水循環式の浴槽装置は、浴槽4の下部
に加熱用貫通孔3Dを設け、上方に濾過用貫通孔3Cを
設けている。この装置は、浴槽4に開口された加熱用貫
通孔3Dに加熱用分離管23を配設し、加熱用循環路8
を介して加熱手段10を連結している。また、濾過用貫
通孔3Cには、濾過用分離管24を配設し、濾過用循環
路7を介して清澄器9を連結している。この装置は、2
つの貫通孔に加熱用循環路8と濾過用循環路7とを、そ
れぞれ別々に連結している。図1に示すように、浴槽4
に開口された二つの貫通孔3に連結されていた従来の加
熱手段10は、図2に示すように、二重管構造の加熱用
分離管23に連結する。加熱手段10が連結されなくな
った一方の貫通孔は、濾過用貫通孔3Cとして、二重管
構造の濾過用分離管24を配設して清澄器9を連結す
る。したがって、加熱手段10を連結していた浴槽4と
浴室の壁26に、別の貫通孔を開口することなく、ま
た、すでに装備されていた加熱手段10を廃棄すること
なく有効に再使用して、清澄器9を連結できる。
【0006】さらに、この構造の温水循環式の浴槽装置
は、濾過用循環路7と加熱用循環路8を別回路としてい
る。このため、加熱手段10が濾過用循環路7の循環温
水量を少なくすることがない。加熱手段に起因する圧力
損失を皆無にできるこの装置は、小容量の循環ポンプを
使用して、清澄器に多量の温水を循環して、温水を効率
よく綺麗に保持できる特長がある。
は、濾過用循環路7と加熱用循環路8を別回路としてい
る。このため、加熱手段10が濾過用循環路7の循環温
水量を少なくすることがない。加熱手段に起因する圧力
損失を皆無にできるこの装置は、小容量の循環ポンプを
使用して、清澄器に多量の温水を循環して、温水を効率
よく綺麗に保持できる特長がある。
【0007】さらに、図3に示すように、この温水循環
式の浴槽装置は、濾過用分離管24の浴槽側に湯口分離
ユニット25を連結している。湯口分離ユニット25
は、浴槽4から温水を吸入する吸入部17と、浴槽4中
に温水を噴射する噴射部18とを上下に分離する。図に
示す湯口分離ユニット25は、吸入部17を浴槽4の下
部に、噴射部18を浴槽4の上部に配設している。温水
は浴槽4底部の吸入部17から温水を吸入し、上部の噴
射部18から噴射される。上部に噴射される温水は、水
面を攪拌して温水面を波立たせる。水面の近傍で攪拌さ
れる温水は、水面上に浮遊する浮遊物を温水中に沈ませ
る。垢や髪の毛等の浮遊物は、水の表面張力で水面に浮
遊しているが、攪拌されると水中に沈む。水中に沈んだ
浮遊物は、底の吸入部17から吸入されて、清澄器9で
除去される。さらに、波立つ温水面は、空気との接触面
で激しく運動して、空気中の酸素を効率よく温水に溶解
させる。このため、温水の溶存酸素が増加する。温水中
の酸素は、清澄器9に生息するバクテリアに補給され、
バクテリアを活発にして温水の清澄化作用を増長させ
る。このため、温水が効率よく清澄に保持される。
式の浴槽装置は、濾過用分離管24の浴槽側に湯口分離
ユニット25を連結している。湯口分離ユニット25
は、浴槽4から温水を吸入する吸入部17と、浴槽4中
に温水を噴射する噴射部18とを上下に分離する。図に
示す湯口分離ユニット25は、吸入部17を浴槽4の下
部に、噴射部18を浴槽4の上部に配設している。温水
は浴槽4底部の吸入部17から温水を吸入し、上部の噴
射部18から噴射される。上部に噴射される温水は、水
面を攪拌して温水面を波立たせる。水面の近傍で攪拌さ
れる温水は、水面上に浮遊する浮遊物を温水中に沈ませ
る。垢や髪の毛等の浮遊物は、水の表面張力で水面に浮
遊しているが、攪拌されると水中に沈む。水中に沈んだ
浮遊物は、底の吸入部17から吸入されて、清澄器9で
除去される。さらに、波立つ温水面は、空気との接触面
で激しく運動して、空気中の酸素を効率よく温水に溶解
させる。このため、温水の溶存酸素が増加する。温水中
の酸素は、清澄器9に生息するバクテリアに補給され、
バクテリアを活発にして温水の清澄化作用を増長させ
る。このため、温水が効率よく清澄に保持される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、濾過用
分離管に湯口分離ユニットを連結しているこの浴槽装置
は、浴槽内に湯口分離ユニットを配置するスペースを必
要とする。このため、浴槽内のスペースを有効に使用で
きなくなる。また湯口分離ユニットを、別に購入する必
要があるため、余分な費用を必要とする。
分離管に湯口分離ユニットを連結しているこの浴槽装置
は、浴槽内に湯口分離ユニットを配置するスペースを必
要とする。このため、浴槽内のスペースを有効に使用で
きなくなる。また湯口分離ユニットを、別に購入する必
要があるため、余分な費用を必要とする。
【0009】さらに、1つの貫通孔に加熱用分離管を配
設し、この加熱用分離管に加熱用循環路を連結して温水
を加熱するこの浴槽装置は、図に示すように、加熱用分
離管23の浴槽側の開口部に位置する吸入口1と排出口
2が接近している。吸入口1と排出口2とが互いに接近
するこの浴槽装置は、循環される温水の熱循環が理想的
であるとは言えない。それは、加熱されて排出口2から
排出された温水が、排出口2に隣接する吸入口1から再
び吸入されてしまうことがあるからである。このとき、
加熱手段は、浴槽内の一部分の温水のみを加熱する状態
となるため、温水の加熱効率が低下してしまう。さら
に、加熱用循環路内に配設された温度センサー(図示せ
ず)が、水温を正確に測定できないことがある。浴槽内
の温水は、底部の温度が低く、上部の温度が高くなって
いる。したがって、浴槽底部の低温の温水を吸入し、加
熱手段で加熱後、高温の温水を浴槽上部から排出できれ
ば、浴槽内の温水の熱循環は理想の状態となり、温度セ
ンサーも正確に水温を測定できる。つまり、加熱手段に
連結される吸入口は、浴槽の底部に、また、加熱された
温水の排出口は、浴槽の上部にそれぞれ分離して配設さ
れることが理想的である。
設し、この加熱用分離管に加熱用循環路を連結して温水
を加熱するこの浴槽装置は、図に示すように、加熱用分
離管23の浴槽側の開口部に位置する吸入口1と排出口
2が接近している。吸入口1と排出口2とが互いに接近
するこの浴槽装置は、循環される温水の熱循環が理想的
であるとは言えない。それは、加熱されて排出口2から
排出された温水が、排出口2に隣接する吸入口1から再
び吸入されてしまうことがあるからである。このとき、
加熱手段は、浴槽内の一部分の温水のみを加熱する状態
となるため、温水の加熱効率が低下してしまう。さら
に、加熱用循環路内に配設された温度センサー(図示せ
ず)が、水温を正確に測定できないことがある。浴槽内
の温水は、底部の温度が低く、上部の温度が高くなって
いる。したがって、浴槽底部の低温の温水を吸入し、加
熱手段で加熱後、高温の温水を浴槽上部から排出できれ
ば、浴槽内の温水の熱循環は理想の状態となり、温度セ
ンサーも正確に水温を測定できる。つまり、加熱手段に
連結される吸入口は、浴槽の底部に、また、加熱された
温水の排出口は、浴槽の上部にそれぞれ分離して配設さ
れることが理想的である。
【0010】本発明は、さらにこれらの点を解消するた
めに開発されたものである。本発明の重要な目的は、浴
槽に既設の加熱手段を有効に利用して、浴槽内の温水を
綺麗に保持できると共に、湯口分離ユニットを使用する
ことなく、浴槽の底部の温水を吸入でき、濾過された温
水を浴槽の上部から水面を攪拌させる状態に噴出できる
温水循環式の浴槽装置を提供することにある。さらに、
本発明の他の重要な目的は、加熱手段に連結される温水
の吸入口と排出口を分離して温水を理想の状態で熱循環
できると共に、温度センサーが正確に水温を測定できる
温水循環式の浴槽装置を提供することにある。
めに開発されたものである。本発明の重要な目的は、浴
槽に既設の加熱手段を有効に利用して、浴槽内の温水を
綺麗に保持できると共に、湯口分離ユニットを使用する
ことなく、浴槽の底部の温水を吸入でき、濾過された温
水を浴槽の上部から水面を攪拌させる状態に噴出できる
温水循環式の浴槽装置を提供することにある。さらに、
本発明の他の重要な目的は、加熱手段に連結される温水
の吸入口と排出口を分離して温水を理想の状態で熱循環
できると共に、温度センサーが正確に水温を測定できる
温水循環式の浴槽装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の温水循環式の浴
槽装置は、浴槽4内の温水をフィルター等の清澄器9に
循環させて清澄に保持し、さらに、浴槽4内の温水を、
加熱手段10に循環させて一定の温度に保持するもので
あり、下記の独特の構造をしていることを特徴とする。 (a) 浴槽4に、吸入用貫通孔3Aと、排出用貫通孔
3Bが開口されている。 (b) 吸入用貫通孔3Aに吸入用分離管5を、排出用
貫通孔3Bに排出用分離管6を配設している。 (c) 吸入用分離管5は、吸入用中心管5Aの外側に
吸入用外周管5Bを配設してなる二重管構造であり、吸
入用中心管5Aの内側を中心吸入路5aとし、吸入用中
心管5Aと吸入用外周管5Bの間を外周吸入路5bとし
ている。 (d) 排出用分離管6は、排出用中心管6Aの外側に
排出用外周管6Bを配設してなる二重管構造であり、排
出用中心管6Aの内側を中心排出路6aとし、排出用中
心管6Aと排出用外周管6Bの間を外周排出路6bとし
ている。 (e) 中心吸入路5aは、第一循環路を介して中心排
出路6aあるいは外周排出路6bに連通している。 (f) 外周吸入路5bは、第二循環路を介して外周排
出路6bあるいは中心排出路6aに連通している。 (g) 第一循環路と第二循環路は、吸入用分離管5と
排出用分離管6を介して浴槽4に並列に連結されてい
る。 (h) 第一循環路と第二循環路は、一方を濾過用循環
路7とし、他方を加熱用循環路8としている。 (i) 濾過用循環路7は、循環する温水を綺麗にする
ために、清澄器9を連結している。 (j) 加熱用循環路8は、循環される温水を一定の温
度に保持するために、加熱手段10を連結している。
槽装置は、浴槽4内の温水をフィルター等の清澄器9に
循環させて清澄に保持し、さらに、浴槽4内の温水を、
加熱手段10に循環させて一定の温度に保持するもので
あり、下記の独特の構造をしていることを特徴とする。 (a) 浴槽4に、吸入用貫通孔3Aと、排出用貫通孔
3Bが開口されている。 (b) 吸入用貫通孔3Aに吸入用分離管5を、排出用
貫通孔3Bに排出用分離管6を配設している。 (c) 吸入用分離管5は、吸入用中心管5Aの外側に
吸入用外周管5Bを配設してなる二重管構造であり、吸
入用中心管5Aの内側を中心吸入路5aとし、吸入用中
心管5Aと吸入用外周管5Bの間を外周吸入路5bとし
ている。 (d) 排出用分離管6は、排出用中心管6Aの外側に
排出用外周管6Bを配設してなる二重管構造であり、排
出用中心管6Aの内側を中心排出路6aとし、排出用中
心管6Aと排出用外周管6Bの間を外周排出路6bとし
ている。 (e) 中心吸入路5aは、第一循環路を介して中心排
出路6aあるいは外周排出路6bに連通している。 (f) 外周吸入路5bは、第二循環路を介して外周排
出路6bあるいは中心排出路6aに連通している。 (g) 第一循環路と第二循環路は、吸入用分離管5と
排出用分離管6を介して浴槽4に並列に連結されてい
る。 (h) 第一循環路と第二循環路は、一方を濾過用循環
路7とし、他方を加熱用循環路8としている。 (i) 濾過用循環路7は、循環する温水を綺麗にする
ために、清澄器9を連結している。 (j) 加熱用循環路8は、循環される温水を一定の温
度に保持するために、加熱手段10を連結している。
【0012】さらに、請求項2に記載される温水循環式
の浴槽装置は、浴槽4の吸入用貫通孔3Aと排出用貫通
孔3Bに配設される吸入用分離管5と排出用分離管6
が、配管29の中央に、断面を直径方向に分割すると共
に配管29の軸方向に延長される仕切板28を有し、こ
の仕切板28が温水の流路を二分割する流路分離管27
である。吸入用分離管5の二分割された流路と排出用分
離管6の二分割された流路は、濾過用循環路7と加熱用
循環路8を介して連通されている。濾過用循環路7と加
熱用循環路8は、吸入用分離管5と排出用分離管6を介
して並列に連結されている。濾過用循環路7は、循環す
る温水を清澄にする清澄器9を連結している。加熱用循
環路8は、循環する温水を設定温度に保持する加熱手段
10を連結している。
の浴槽装置は、浴槽4の吸入用貫通孔3Aと排出用貫通
孔3Bに配設される吸入用分離管5と排出用分離管6
が、配管29の中央に、断面を直径方向に分割すると共
に配管29の軸方向に延長される仕切板28を有し、こ
の仕切板28が温水の流路を二分割する流路分離管27
である。吸入用分離管5の二分割された流路と排出用分
離管6の二分割された流路は、濾過用循環路7と加熱用
循環路8を介して連通されている。濾過用循環路7と加
熱用循環路8は、吸入用分離管5と排出用分離管6を介
して並列に連結されている。濾過用循環路7は、循環す
る温水を清澄にする清澄器9を連結している。加熱用循
環路8は、循環する温水を設定温度に保持する加熱手段
10を連結している。
【0013】さらにまた、請求項3に記載される温水循
環式の浴槽装置は、浴槽4の吸入用貫通孔3Aと排出用
貫通孔3Bに配設される吸入用分離管5と排出用分離管
6のうち、一方が、中心管の外側に外周管を配設してな
る二重管構造の分離管であり、他方が、配管29の中央
に、断面を直径方向に分割すると共に配管29の軸方向
に延長される仕切板28を有し、この仕切板28が温水
の流路を二分割する流路分離管27であることを特徴と
する。
環式の浴槽装置は、浴槽4の吸入用貫通孔3Aと排出用
貫通孔3Bに配設される吸入用分離管5と排出用分離管
6のうち、一方が、中心管の外側に外周管を配設してな
る二重管構造の分離管であり、他方が、配管29の中央
に、断面を直径方向に分割すると共に配管29の軸方向
に延長される仕切板28を有し、この仕切板28が温水
の流路を二分割する流路分離管27であることを特徴と
する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施例を図面
に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、こ
の発明の技術思想を具体化するための温水循環式の浴槽
装置を例示するものであって、この発明は浴槽装置を下
記のものに特定するものでない。
に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、こ
の発明の技術思想を具体化するための温水循環式の浴槽
装置を例示するものであって、この発明は浴槽装置を下
記のものに特定するものでない。
【0015】さらに、この明細書は、特許請求の範囲が
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、「課題を解決するため
の手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特
許請求の範囲に記述される部材を、実施例に示す部材に
特定するものでは決してない。
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、「課題を解決するため
の手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特
許請求の範囲に記述される部材を、実施例に示す部材に
特定するものでは決してない。
【0016】図4および図5の断面図に示す温水循環式
の浴槽装置は、浴槽4に二つの貫通孔である、吸入用貫
通孔3Aと排出用貫通孔3Bを設けて、吸入用貫通孔3
Aに吸入用分離管5を、排出用貫通孔3Bに排出用分離
管6をそれぞれ連結している。この図に示す浴槽装置
は、浴槽4の下部の貫通孔を吸入用貫通孔3Aとし、上
部の貫通孔を排出用貫通孔3Bとしている。温水循環式
の浴槽装置は、好ましくは、吸入用貫通孔3Aを排出用
貫通孔3Bよりも浴槽4の下方に開口する。温水を理想
の状態で循環させるためである。ただ、図示しないが、
吸入用貫通孔と排出用貫通孔は左右、あるいは、斜めに
並設することもできる。
の浴槽装置は、浴槽4に二つの貫通孔である、吸入用貫
通孔3Aと排出用貫通孔3Bを設けて、吸入用貫通孔3
Aに吸入用分離管5を、排出用貫通孔3Bに排出用分離
管6をそれぞれ連結している。この図に示す浴槽装置
は、浴槽4の下部の貫通孔を吸入用貫通孔3Aとし、上
部の貫通孔を排出用貫通孔3Bとしている。温水循環式
の浴槽装置は、好ましくは、吸入用貫通孔3Aを排出用
貫通孔3Bよりも浴槽4の下方に開口する。温水を理想
の状態で循環させるためである。ただ、図示しないが、
吸入用貫通孔と排出用貫通孔は左右、あるいは、斜めに
並設することもできる。
【0017】吸入用分離管5は、吸入用中心管5Aと吸
入用外周管5Bとを同軸に配設している二重管構造とな
っている。太い吸入用外周管5Bは、水密構造で浴槽4
の吸入用貫通孔3Aに固定されている。吸入用外周管5
Bの中心に、細い吸入用中心管5Aを配設して、同軸の
二重管構造としている。吸入用中心管5Aは放射状の連
結アーム13を介して吸入用外周管5Bの中心に固定さ
れている。吸入用分離管5は、吸入用中心管5Aの内側
を中心吸入路5aとし、吸入用中心管5Aと吸入用外周
管5Bとの間を、外周吸入路5bとしている。中心吸入
路5aと外周吸入路5bの浴槽4側は、温水の吸入口1
である。
入用外周管5Bとを同軸に配設している二重管構造とな
っている。太い吸入用外周管5Bは、水密構造で浴槽4
の吸入用貫通孔3Aに固定されている。吸入用外周管5
Bの中心に、細い吸入用中心管5Aを配設して、同軸の
二重管構造としている。吸入用中心管5Aは放射状の連
結アーム13を介して吸入用外周管5Bの中心に固定さ
れている。吸入用分離管5は、吸入用中心管5Aの内側
を中心吸入路5aとし、吸入用中心管5Aと吸入用外周
管5Bとの間を、外周吸入路5bとしている。中心吸入
路5aと外周吸入路5bの浴槽4側は、温水の吸入口1
である。
【0018】排出用分離管6は、吸入用分離管5と同じ
構造をしている。すなわち、排出用分離管6は、排出用
中心管6Aと排出用外周管6Bとを同軸に配設している
二重管構造となっている。太い排出用外周管6Bは、水
密構造で浴槽4の排出用貫通孔3Bに固定されている。
排出用外周管6Bの中心に、細い排出用中心管6Aを配
設して、同軸の二重管構造としている。排出用中心管6
Aは放射状の連結アーム13を介して排出用外周管6B
の中心に固定されている。排出用分離管6は、排出用中
心管6Aの内側を中心排出路6aとし、排出用中心管6
Aと排出用外周管6Bの間を外周排出路6bとしてい
る。中心排出路6aと外周排出路6bの浴槽4側は、温
水を浴槽4に噴射する排出口2である。
構造をしている。すなわち、排出用分離管6は、排出用
中心管6Aと排出用外周管6Bとを同軸に配設している
二重管構造となっている。太い排出用外周管6Bは、水
密構造で浴槽4の排出用貫通孔3Bに固定されている。
排出用外周管6Bの中心に、細い排出用中心管6Aを配
設して、同軸の二重管構造としている。排出用中心管6
Aは放射状の連結アーム13を介して排出用外周管6B
の中心に固定されている。排出用分離管6は、排出用中
心管6Aの内側を中心排出路6aとし、排出用中心管6
Aと排出用外周管6Bの間を外周排出路6bとしてい
る。中心排出路6aと外周排出路6bの浴槽4側は、温
水を浴槽4に噴射する排出口2である。
【0019】浴槽4に固定された吸入用分離管5と排出
用分離管6は、図4と図5に示すように、浴室の壁26
を貫通して屋外に突出している。吸入用分離管5の突出
部と排出用分離管6の突出部は、濾過用循環路7と加熱
用循環路8を並列に連結している。
用分離管6は、図4と図5に示すように、浴室の壁26
を貫通して屋外に突出している。吸入用分離管5の突出
部と排出用分離管6の突出部は、濾過用循環路7と加熱
用循環路8を並列に連結している。
【0020】吸入用中心管5Aは、濾過用循環路7の吸
入側に連結されて、中心吸入路5aを濾過用循環路7に
連通している。吸入用外周管5Bは、端を水漏れしない
ように閉塞して、加熱用循環路8の吸入側に連結され
て、外周吸入路5bを加熱用循環路8に連通している。
入側に連結されて、中心吸入路5aを濾過用循環路7に
連通している。吸入用外周管5Bは、端を水漏れしない
ように閉塞して、加熱用循環路8の吸入側に連結され
て、外周吸入路5bを加熱用循環路8に連通している。
【0021】排出用中心管6Aは、濾過用循環路7の排
出側に連結されて、中心排出路6aを濾過用循環路7に
連通している。排出用外周管6Bは、端を水漏れしない
ように閉塞して、加熱用循環路8の排出側に連結され
て、外周排出路6bを加熱用循環路8に連通している。
出側に連結されて、中心排出路6aを濾過用循環路7に
連通している。排出用外周管6Bは、端を水漏れしない
ように閉塞して、加熱用循環路8の排出側に連結され
て、外周排出路6bを加熱用循環路8に連通している。
【0022】以上の吸入用分離管5と排出用分離管6
は、それぞれの中心管を濾過用循環路7に連結し、それ
ぞれの外周管を加熱用循環路8に連結している。ただ、
本発明の装置は、それぞれの中心管を加熱用循環路8に
連結し、それぞれの外周管を濾過用循環路7に連結する
こともできる。また、濾過用循環路と加熱用循環路は、
吸入側と排出側とで反対に入れ替えて、一方を中心管
に、他方を外周管に連結することもできる。
は、それぞれの中心管を濾過用循環路7に連結し、それ
ぞれの外周管を加熱用循環路8に連結している。ただ、
本発明の装置は、それぞれの中心管を加熱用循環路8に
連結し、それぞれの外周管を濾過用循環路7に連結する
こともできる。また、濾過用循環路と加熱用循環路は、
吸入側と排出側とで反対に入れ替えて、一方を中心管
に、他方を外周管に連結することもできる。
【0023】濾過用循環路7は、温水を強制的に循環さ
せる濾過用循環ポンプ11と、循環される温水を清澄に
保持する清澄器9とを連結している。吸入口1から吸入
された温水は、濾過用循環ポンプ11でもって清澄器9
に強制的に循環されて、排出用中心管5Aを通過して浴
槽4内に噴射される。
せる濾過用循環ポンプ11と、循環される温水を清澄に
保持する清澄器9とを連結している。吸入口1から吸入
された温水は、濾過用循環ポンプ11でもって清澄器9
に強制的に循環されて、排出用中心管5Aを通過して浴
槽4内に噴射される。
【0024】濾過用循環ポンプ11は、温水を充分な流
量で清澄器9に循環させる。したがって、濾過用循環ポ
ンプ11は、好ましくは消費電力を100Wとするモー
ターで駆動される大流量の循環ポンプが使用される。た
だ、本発明は濾過用循環ポンプの容量を特定しない。濾
過用循環ポンプには、消費電力を50〜300Wとする
モーターで駆動されるものも使用できる。さらに、濾過
用循環ポンプは、常時温水を一定の流量で循環させず、
入浴するとき、あるいは、入浴後一定の時間は温水循環
量を多くして、その後は温水循環量を少なくするものも
使用できる。
量で清澄器9に循環させる。したがって、濾過用循環ポ
ンプ11は、好ましくは消費電力を100Wとするモー
ターで駆動される大流量の循環ポンプが使用される。た
だ、本発明は濾過用循環ポンプの容量を特定しない。濾
過用循環ポンプには、消費電力を50〜300Wとする
モーターで駆動されるものも使用できる。さらに、濾過
用循環ポンプは、常時温水を一定の流量で循環させず、
入浴するとき、あるいは、入浴後一定の時間は温水循環
量を多くして、その後は温水循環量を少なくするものも
使用できる。
【0025】清澄器9は、バクテリアを生息させて清澄
に保持するものが使用できる。バクテリアを生息させる
清澄器9には、多孔質の天然石を所定の粒状に破砕した
もの、あるいは、多孔質の天然石をそのままの状態で使
用せずにこれを粉砕して多孔質状態に焼結したもの、無
機質材を多孔質となるように焼結したものが使用でき
る。さらに、清澄器9には、光触媒で温度を清澄に保持
するフィルターも使用できる。
に保持するものが使用できる。バクテリアを生息させる
清澄器9には、多孔質の天然石を所定の粒状に破砕した
もの、あるいは、多孔質の天然石をそのままの状態で使
用せずにこれを粉砕して多孔質状態に焼結したもの、無
機質材を多孔質となるように焼結したものが使用でき
る。さらに、清澄器9には、光触媒で温度を清澄に保持
するフィルターも使用できる。
【0026】加熱用循環路8は、温水を強制的に循環さ
せる加熱用循環ポンプ12と、循環される温水を一定の
温度に加温する加熱手段10とを連結している。吸入口
1から吸入された温水は、加熱用循環ポンプ12でもっ
て加熱手段10に強制的に循環されて、排出用中心管6
Aと排出用外周管6Bの間を通過して浴槽4内に排出さ
れる。加熱用循環ポンプ12は、温水を加熱手段10に
循環させればよいので、大流量の循環ポンプを使用する
必要がない。たとえば、加熱用循環ポンプ12は、濾過
用循環ポンプ11の1/10〜1/2の流量のポンプが
使用できる。
せる加熱用循環ポンプ12と、循環される温水を一定の
温度に加温する加熱手段10とを連結している。吸入口
1から吸入された温水は、加熱用循環ポンプ12でもっ
て加熱手段10に強制的に循環されて、排出用中心管6
Aと排出用外周管6Bの間を通過して浴槽4内に排出さ
れる。加熱用循環ポンプ12は、温水を加熱手段10に
循環させればよいので、大流量の循環ポンプを使用する
必要がない。たとえば、加熱用循環ポンプ12は、濾過
用循環ポンプ11の1/10〜1/2の流量のポンプが
使用できる。
【0027】加熱手段10は、温水を設定温度に加熱す
る全てのもの、たとえば、ガスバーナーや灯油バーナー
で加温される熱交換器、電気ヒータ等が使用できる。加
熱手段10は温度センサー(図示せず)を内蔵してい
る。温度センサーは、バーナーや電気ヒータを制御し
て、循環される温水の温度を設定温度に加温する。
る全てのもの、たとえば、ガスバーナーや灯油バーナー
で加温される熱交換器、電気ヒータ等が使用できる。加
熱手段10は温度センサー(図示せず)を内蔵してい
る。温度センサーは、バーナーや電気ヒータを制御し
て、循環される温水の温度を設定温度に加温する。
【0028】さらに、吸入用中心管5Aの吸入口1に
は、一次フィルター14を連結している。一次フィルタ
ー14は、例えば連続気泡を有する合成樹脂発泡体、不
織布、網材等を内蔵し、温水を一次濾過して、髪の毛や
大きな異物を除去する。一次フィルター14は、吸入用
中心管5Aに脱着自在に連結されている。この構造の温
水循環式の浴槽装置は、一次フィルター14を外して、
簡単に洗浄できる特長がある。一次フィルター14は、
吸入側に、下方に伸縮できる吸入パイプ15を装着して
いる。吸入パイプ15は、一次フィルター14のケース
に設けられたガイド筒16に、摺動できるように挿入さ
れている。吸入パイプ15の下端は、温水を吸入する吸
入部17となっている。吸入パイプ15を有する一次フ
ィルター14は、吸入パイプ14を浴槽4の底面まで延
長して、浴槽4の底から温水を吸入できる。
は、一次フィルター14を連結している。一次フィルタ
ー14は、例えば連続気泡を有する合成樹脂発泡体、不
織布、網材等を内蔵し、温水を一次濾過して、髪の毛や
大きな異物を除去する。一次フィルター14は、吸入用
中心管5Aに脱着自在に連結されている。この構造の温
水循環式の浴槽装置は、一次フィルター14を外して、
簡単に洗浄できる特長がある。一次フィルター14は、
吸入側に、下方に伸縮できる吸入パイプ15を装着して
いる。吸入パイプ15は、一次フィルター14のケース
に設けられたガイド筒16に、摺動できるように挿入さ
れている。吸入パイプ15の下端は、温水を吸入する吸
入部17となっている。吸入パイプ15を有する一次フ
ィルター14は、吸入パイプ14を浴槽4の底面まで延
長して、浴槽4の底から温水を吸入できる。
【0029】この図に示す一次フィルター14は、吸入
用中心管5Aに連結されている。吸入用中心管5Aは濾
過用循環路7に連通される。この装置は、一次フィルタ
ー14を通過した温水を濾過用循環路7の清澄器9に流
入できる。濾過用循環路7は、加熱用循環路8に比較し
て、温水の循環量が多い。このため、濾過用循環路7に
一次フィルター14を連結する装置は、多量の温水を一
次フィルター14に通過させて、髪の毛等の大きな異物
を効率よく除去できる特長がある。さらに、大きな異物
が除去された温水は、濾過用循環路7に連結された清澄
器9を目詰まりさせることがない。したがって、この浴
槽装置は、長時間にわたって安心して使用できる特長が
ある。ただ、図示しないが、一次フィルターは、吸入用
中心管と吸入用外周管の両方に取り付けることもでき
る。ここに取り付けられた一次フィルターは、濾過用循
環路に循環される温水だけでなく、加熱用循環路に循環
される温水も一次濾過して、髪の毛等の大きな異物を除
去することができる。
用中心管5Aに連結されている。吸入用中心管5Aは濾
過用循環路7に連通される。この装置は、一次フィルタ
ー14を通過した温水を濾過用循環路7の清澄器9に流
入できる。濾過用循環路7は、加熱用循環路8に比較し
て、温水の循環量が多い。このため、濾過用循環路7に
一次フィルター14を連結する装置は、多量の温水を一
次フィルター14に通過させて、髪の毛等の大きな異物
を効率よく除去できる特長がある。さらに、大きな異物
が除去された温水は、濾過用循環路7に連結された清澄
器9を目詰まりさせることがない。したがって、この浴
槽装置は、長時間にわたって安心して使用できる特長が
ある。ただ、図示しないが、一次フィルターは、吸入用
中心管と吸入用外周管の両方に取り付けることもでき
る。ここに取り付けられた一次フィルターは、濾過用循
環路に循環される温水だけでなく、加熱用循環路に循環
される温水も一次濾過して、髪の毛等の大きな異物を除
去することができる。
【0030】排出用分離管6は、図5に示すように、排
出用中心管6Aの先端部を多少細く絞って噴射部18と
している。噴射部18には、噴射する温水に空気を混入
するエジェクター19を設けている。エジェクター19
は、温水を高速流動させるために、内径を小さくしてい
る。エジェクター19の外側には空気路20を設けてい
る。空気路20は、温水の逆流を阻止する逆止弁21を
内蔵している。逆止弁21は、空気路20に内蔵されて
温水に浮く球である。噴射部18から温水が噴射される
と、空気が吸入されて、空気を混入した温水が噴射部1
8から浴槽4内に噴射される。空気路20は空気を吸入
するためのホース22を連結している。ホース22は先
端を浴槽4の外部に配設して空気を吸入する。
出用中心管6Aの先端部を多少細く絞って噴射部18と
している。噴射部18には、噴射する温水に空気を混入
するエジェクター19を設けている。エジェクター19
は、温水を高速流動させるために、内径を小さくしてい
る。エジェクター19の外側には空気路20を設けてい
る。空気路20は、温水の逆流を阻止する逆止弁21を
内蔵している。逆止弁21は、空気路20に内蔵されて
温水に浮く球である。噴射部18から温水が噴射される
と、空気が吸入されて、空気を混入した温水が噴射部1
8から浴槽4内に噴射される。空気路20は空気を吸入
するためのホース22を連結している。ホース22は先
端を浴槽4の外部に配設して空気を吸入する。
【0031】排出用中心管6Aは、好ましくは浴槽4の
上部に配設する。このため、温水は浴槽4の上部の噴射
部18から噴射される。浴槽4の上部から噴射される温
水は、水面を攪拌して温水面を波立たせる。水面の近傍
で攪拌される温水は、水面上に浮遊する浮遊物を温水中
に沈ませる。垢や髪の毛等の浮遊物は、水の表面張力で
水面に浮遊しているが、攪拌されると水中に沈む。水中
に沈んだ浮遊物は、底の吸入口1から一次フィルター1
4を通って吸入される。一次フィルター14により大き
な異物を取り除かれた温水は、濾過用循環路7を循環し
て、清澄器9で除去される。
上部に配設する。このため、温水は浴槽4の上部の噴射
部18から噴射される。浴槽4の上部から噴射される温
水は、水面を攪拌して温水面を波立たせる。水面の近傍
で攪拌される温水は、水面上に浮遊する浮遊物を温水中
に沈ませる。垢や髪の毛等の浮遊物は、水の表面張力で
水面に浮遊しているが、攪拌されると水中に沈む。水中
に沈んだ浮遊物は、底の吸入口1から一次フィルター1
4を通って吸入される。一次フィルター14により大き
な異物を取り除かれた温水は、濾過用循環路7を循環し
て、清澄器9で除去される。
【0032】さらに、波立つ温水面は、空気との接触面
で激しく運動して、空気中の酸素を効率よく温水に溶解
させる。このため、温水の溶存酸素が増加する。温水中
の酸素は、清澄器9に生息するバクテリアに補給され、
バクテリアを活発にして温水の清澄化作用を増長させ
る。このため、温水が効率よく清澄に保持される。
で激しく運動して、空気中の酸素を効率よく温水に溶解
させる。このため、温水の溶存酸素が増加する。温水中
の酸素は、清澄器9に生息するバクテリアに補給され、
バクテリアを活発にして温水の清澄化作用を増長させ
る。このため、温水が効率よく清澄に保持される。
【0033】さらに、温水循環式の浴槽装置に使用する
分離管は、図6に示す形状とすることができる。この図
に示す分離管は、円筒状の配管29の内部の中央部分
に、直径方向に断面を分割する仕切板28を、配管29
の軸方向に延長して配設してなる流路分離管27であ
る。仕切板28は金属製の平板で、その幅は配管29の
内径とほぼ等しく、厚さは配管29の厚さとほぼ等しい
ものを使用する。この構造の流路分離管27は、円筒状
の配管29に仕切板28を挿入して溶着等により固定す
ることにより、円筒状の配管29の容積を第一流路27
Aと第二流路27Bに二分割している。図示しないが、
仕切板には、配管の内面に接触する両端縁によう着片を
有するH字状の金属板を使用することもできる。
分離管は、図6に示す形状とすることができる。この図
に示す分離管は、円筒状の配管29の内部の中央部分
に、直径方向に断面を分割する仕切板28を、配管29
の軸方向に延長して配設してなる流路分離管27であ
る。仕切板28は金属製の平板で、その幅は配管29の
内径とほぼ等しく、厚さは配管29の厚さとほぼ等しい
ものを使用する。この構造の流路分離管27は、円筒状
の配管29に仕切板28を挿入して溶着等により固定す
ることにより、円筒状の配管29の容積を第一流路27
Aと第二流路27Bに二分割している。図示しないが、
仕切板には、配管の内面に接触する両端縁によう着片を
有するH字状の金属板を使用することもできる。
【0034】この流路分離管を使用した浴槽装置を、図
7に示す。この図に示す浴槽装置は、吸入用分離管5と
排出用分離管6に流路分離管27を使用して、加熱用循
環路8と濾過用循環路7を並列に連結している。吸入用
分離管5は、仕切板28によって、第一吸入路5cと第
二吸入路5dに分割されている。吸入用分離管5は、第
一吸入路5cを濾過用循環路7の吸入側に、第二吸入路
5dを加熱用循環路8の吸入側にそれぞれ連通してい
る。排出用分離管6も、仕切板28によって、第一排出
路6cと第二排出路6dに分割されている。排出用分離
管6は、第一排出路6cを濾過用循環路7の排出側に、
第二排出路6dを加熱用循環路8の排出側にそれぞれ連
通している。
7に示す。この図に示す浴槽装置は、吸入用分離管5と
排出用分離管6に流路分離管27を使用して、加熱用循
環路8と濾過用循環路7を並列に連結している。吸入用
分離管5は、仕切板28によって、第一吸入路5cと第
二吸入路5dに分割されている。吸入用分離管5は、第
一吸入路5cを濾過用循環路7の吸入側に、第二吸入路
5dを加熱用循環路8の吸入側にそれぞれ連通してい
る。排出用分離管6も、仕切板28によって、第一排出
路6cと第二排出路6dに分割されている。排出用分離
管6は、第一排出路6cを濾過用循環路7の排出側に、
第二排出路6dを加熱用循環路8の排出側にそれぞれ連
通している。
【0035】この図に示す浴槽装置は、吸入用分離管5
と排出用分離管6に使用される流路分離管27を上下に
二分割している。上下に分割される吸入用分離管5は、
上側を第一吸入路5cとし、下側を第二吸入路5dとし
ている。また、排出用分離管6も、上側を第一排出路6
cとし、下側を第二排出路6dとしている。ただ、図示
しないが、吸入用分離管は、上側を第二吸入路とし、下
側を第一吸入路とすることもできる。また、排出用分離
管も同様に、上側を第二排出路とし、下側を第一排出路
とすることができる。さらに、本発明は、流路分離管が
温水を分割する方向を上下に限定しない。流路分離管
は、温水の流路を左右に分割することも、あるいは、斜
めに分割することもできる。
と排出用分離管6に使用される流路分離管27を上下に
二分割している。上下に分割される吸入用分離管5は、
上側を第一吸入路5cとし、下側を第二吸入路5dとし
ている。また、排出用分離管6も、上側を第一排出路6
cとし、下側を第二排出路6dとしている。ただ、図示
しないが、吸入用分離管は、上側を第二吸入路とし、下
側を第一吸入路とすることもできる。また、排出用分離
管も同様に、上側を第二排出路とし、下側を第一排出路
とすることができる。さらに、本発明は、流路分離管が
温水を分割する方向を上下に限定しない。流路分離管
は、温水の流路を左右に分割することも、あるいは、斜
めに分割することもできる。
【0036】濾過用循環路7は、濾過用循環ポンプ11
と、清澄器9とを連結している。第一吸入路5cの吸入
口1から吸入された温水は、濾過用循環ポンプ11でも
って清澄器9に強制的に循環されて、第一排出路6cの
排出口2を通過して浴槽4内に排出される。加熱用循環
路8は、加熱用循環ポンプ12と、加熱手段10とを連
結している。第一吸入路5dの吸入口1から吸入された
温水は、加熱用循環ポンプ12でもって加熱手段10に
強制的に循環されて、第二排出路6dの排出口2を通過
して浴槽4内に排出される。
と、清澄器9とを連結している。第一吸入路5cの吸入
口1から吸入された温水は、濾過用循環ポンプ11でも
って清澄器9に強制的に循環されて、第一排出路6cの
排出口2を通過して浴槽4内に排出される。加熱用循環
路8は、加熱用循環ポンプ12と、加熱手段10とを連
結している。第一吸入路5dの吸入口1から吸入された
温水は、加熱用循環ポンプ12でもって加熱手段10に
強制的に循環されて、第二排出路6dの排出口2を通過
して浴槽4内に排出される。
【0037】さらに、この浴槽装置は、吸入用分離管5
の浴槽4側の吸入口1に、一次フィルター14を取り付
けている。一次フィルター14は、吸入部17から温水
を吸入して、一次フィルター14で一次濾過する。一次
濾過された温水は、吸入口1を通って吸入用分離管5を
通過する。したがって、この一次フィルターは、濾過用
循環路7と加熱用循環路8の両方に循環される温水を一
次濾過できる。
の浴槽4側の吸入口1に、一次フィルター14を取り付
けている。一次フィルター14は、吸入部17から温水
を吸入して、一次フィルター14で一次濾過する。一次
濾過された温水は、吸入口1を通って吸入用分離管5を
通過する。したがって、この一次フィルターは、濾過用
循環路7と加熱用循環路8の両方に循環される温水を一
次濾過できる。
【0038】図7に示す浴槽装置は、吸入用分離管5と
排出用分離管6の両方に流路分離管27を使用してい
る。ただ、本発明の浴槽装置は、図示しないが、吸入用
分離管と排出用分離管の一方に、仕切板で流路を分割す
る流路分離管を使用し、他方に、二重管構造の分離管を
使用することもできる。
排出用分離管6の両方に流路分離管27を使用してい
る。ただ、本発明の浴槽装置は、図示しないが、吸入用
分離管と排出用分離管の一方に、仕切板で流路を分割す
る流路分離管を使用し、他方に、二重管構造の分離管を
使用することもできる。
【0039】
【発明の効果】本発明の温水循環式の浴槽装置は、浴槽
にすでに連結されて、浴槽の温水を一定の温度に保持す
るための加熱手段を廃棄することなく有効に利用して、
24時間連続して入浴できる浴槽装置とすることができ
る。それは、本発明の浴槽装置が、加熱手段と清澄器と
を別の温水循環路に連結しているからである。すでに加
熱手段を連結して温水温度を一定に保持している浴槽
は、温水を清澄にできる清澄器を連結すると、24時間
いつでも入浴できる。本発明の浴槽装置は、浴槽に二つ
の貫通孔を設け、これらの貫通孔に配設された分離管を
介して、加熱手段と清澄器を並列に連結している。従来
の温水循環式の浴槽装置のように、単一の温水循環路
に、加熱手段と清澄器の両方を連結するのではない。こ
の構造の浴槽装置は、加熱手段と別の循環路に清澄器を
連結するので、浴槽に連結されている加熱手段を有効に
利用して、清澄器を連結できる特長を実現する。
にすでに連結されて、浴槽の温水を一定の温度に保持す
るための加熱手段を廃棄することなく有効に利用して、
24時間連続して入浴できる浴槽装置とすることができ
る。それは、本発明の浴槽装置が、加熱手段と清澄器と
を別の温水循環路に連結しているからである。すでに加
熱手段を連結して温水温度を一定に保持している浴槽
は、温水を清澄にできる清澄器を連結すると、24時間
いつでも入浴できる。本発明の浴槽装置は、浴槽に二つ
の貫通孔を設け、これらの貫通孔に配設された分離管を
介して、加熱手段と清澄器を並列に連結している。従来
の温水循環式の浴槽装置のように、単一の温水循環路
に、加熱手段と清澄器の両方を連結するのではない。こ
の構造の浴槽装置は、加熱手段と別の循環路に清澄器を
連結するので、浴槽に連結されている加熱手段を有効に
利用して、清澄器を連結できる特長を実現する。
【0040】しかも、加熱手段を浴槽に連結している従
来の浴槽装置は、浴槽に配設される2本の配管を介して
加熱手段を浴槽に連結しているのに対して、本発明の浴
槽装置は、排出用分離管と吸入用分離管を介して、加熱
手段と清澄器を浴槽に連結している。いいかえると、2
本の分離管を介して、加熱手段と清澄器とを浴槽に連結
している。このため、本発明の浴槽装置は、従来の2本
の配管を2本の分離管に交換することにより、浴槽や浴
室の壁に余分に貫通孔を設けることなく、室外に設置す
る清澄器を簡単に取り付けできる特長がある。
来の浴槽装置は、浴槽に配設される2本の配管を介して
加熱手段を浴槽に連結しているのに対して、本発明の浴
槽装置は、排出用分離管と吸入用分離管を介して、加熱
手段と清澄器を浴槽に連結している。いいかえると、2
本の分離管を介して、加熱手段と清澄器とを浴槽に連結
している。このため、本発明の浴槽装置は、従来の2本
の配管を2本の分離管に交換することにより、浴槽や浴
室の壁に余分に貫通孔を設けることなく、室外に設置す
る清澄器を簡単に取り付けできる特長がある。
【0041】さらに、この温水循環式の浴槽装置は、加
熱手段が清澄器の循環温水量を少なくすることがなく、
清澄器に多量の温水を循環して効率よく綺麗に保持でき
る特長がある。それは、加熱手段を連結する循環路と、
清澄器を連結する循環路とを、別々に独立させているか
らである。
熱手段が清澄器の循環温水量を少なくすることがなく、
清澄器に多量の温水を循環して効率よく綺麗に保持でき
る特長がある。それは、加熱手段を連結する循環路と、
清澄器を連結する循環路とを、別々に独立させているか
らである。
【0042】さらに、吸入用分離管と排出用分離管に濾
過用循環路と加熱用循環路を並列に連結する本発明の温
水循環式の浴槽装置は、吸入用分離管を浴槽の下部に、
排出用分離管を浴槽の上部に配設することにより、湯口
分離ユニットを使用することなく浴槽内の温水を理想の
状態に循環させることができる。この構造の浴槽装置
は、浴槽の下部に位置する吸入用分離管の吸入口から浴
槽の下部の温水を吸入し、浴槽の上部に位置する排出用
分離管の排出口から浴槽の上部に温水を噴射できる。し
たがって、水中に沈む浮遊物や異物は、浴槽下部の吸入
口から効率よく吸入され、浴槽上部の排出口から噴出さ
れる温水は、効率よく水面を攪拌することができる。す
なわち、本発明の温水循環式の浴槽装置は、湯口分離ユ
ニットを使用することなく浴槽内の温水を理想の状態に
循環できる特長がある。湯口分離ユニットを必要としな
い浴槽装置は、浴槽内を広く、有効に利用できると共
に、湯口分離ユニットにかかる余分な費用を節約できる
特長もある。
過用循環路と加熱用循環路を並列に連結する本発明の温
水循環式の浴槽装置は、吸入用分離管を浴槽の下部に、
排出用分離管を浴槽の上部に配設することにより、湯口
分離ユニットを使用することなく浴槽内の温水を理想の
状態に循環させることができる。この構造の浴槽装置
は、浴槽の下部に位置する吸入用分離管の吸入口から浴
槽の下部の温水を吸入し、浴槽の上部に位置する排出用
分離管の排出口から浴槽の上部に温水を噴射できる。し
たがって、水中に沈む浮遊物や異物は、浴槽下部の吸入
口から効率よく吸入され、浴槽上部の排出口から噴出さ
れる温水は、効率よく水面を攪拌することができる。す
なわち、本発明の温水循環式の浴槽装置は、湯口分離ユ
ニットを使用することなく浴槽内の温水を理想の状態に
循環できる特長がある。湯口分離ユニットを必要としな
い浴槽装置は、浴槽内を広く、有効に利用できると共
に、湯口分離ユニットにかかる余分な費用を節約できる
特長もある。
【0043】さらに、吸入用分離管を浴槽の下部に配設
し、排出用分離管を浴槽の上部に排出する浴槽装置は、
加熱用循環路を循環する温水についても理想の状態で循
環できる。それは、浴槽下部から低温の温水を吸入し
て、浴槽上部から高温の温水を排出するからである。こ
のため、浴槽内の温水は、一部分だけでなく浴槽全体に
効率よく熱循環される。しかも、吸入用分離管と排出用
分離管を上下に配設することにより、吸入口と排出口が
分離されて、温度センサーが正確に温水の温度を測定で
きる特長も実現される。
し、排出用分離管を浴槽の上部に排出する浴槽装置は、
加熱用循環路を循環する温水についても理想の状態で循
環できる。それは、浴槽下部から低温の温水を吸入し
て、浴槽上部から高温の温水を排出するからである。こ
のため、浴槽内の温水は、一部分だけでなく浴槽全体に
効率よく熱循環される。しかも、吸入用分離管と排出用
分離管を上下に配設することにより、吸入口と排出口が
分離されて、温度センサーが正確に温水の温度を測定で
きる特長も実現される。
【0044】さらに、請求項2に記載される分離管は、
簡単な構造で温水の流路を2分割できると共に、流路の
有効面積を広くできる特長がある。それは、本発明の分
離管が、管内の中央部に流路を2分割する仕切板を有す
るからである。この構造の分離管は、管内の中央部に仕
切板を配設することにより、簡単に温水の流路を2分割
することができる。しかも、平板である仕切板で分割さ
れる分離管は、流路の有効面積を広くできる。したがっ
て、この分離管は、簡単かつ容易に、配管の流路を2分
割できると共に、温水の循環量の向上も実現できる。
簡単な構造で温水の流路を2分割できると共に、流路の
有効面積を広くできる特長がある。それは、本発明の分
離管が、管内の中央部に流路を2分割する仕切板を有す
るからである。この構造の分離管は、管内の中央部に仕
切板を配設することにより、簡単に温水の流路を2分割
することができる。しかも、平板である仕切板で分割さ
れる分離管は、流路の有効面積を広くできる。したがっ
て、この分離管は、簡単かつ容易に、配管の流路を2分
割できると共に、温水の循環量の向上も実現できる。
【図1】従来の温水循環式の浴槽装置を示す概略断面図
【図2】本発明者が先に発明した温水循環式の浴槽装置
を示す概略断面図
を示す概略断面図
【図3】本発明者が先に発明した温水循環式の浴槽装置
の湯口分離ユニットの断面図
の湯口分離ユニットの断面図
【図4】本発明の実施例にかかる温水循環式の浴槽装置
の具体例を示す概略断面図
の具体例を示す概略断面図
【図5】図4に示す温水循環式の浴槽装置の分離管を示
す断面図
す断面図
【図6】本発明の実施例にかかる仕切板で分割される流
路分離管の斜視図
路分離管の斜視図
【図7】図6に示す流路分離管を使用した浴槽装置の断
面図
面図
1…吸入口 2…排出口 3…貫通孔 3A…吸入用貫通孔
3B…排出用貫通孔 3C…濾過用貫通孔 3D…加熱用貫通孔 4…浴槽 5…吸入用分離管 5A…吸入用中心管
5B…吸入用外周管 5a…中心吸入路 5b…外周吸入路 5c…第一吸入路 5d…第二吸入路 6…排出用分離管 6A…排出用中心管
6B…排出用外周管 6a…中心排出路 6b…外周排出路 6c…第一排出路 6d…第二排出路 7…濾過用循環路 8…加熱用循環路 9…清澄器 10…加熱手段 11…濾過用循環ポンプ 12…加熱用循環ポンプ 13…放射状の連結アーム 14…一次フィルター 15…吸入パイプ 16…ガイド筒 17…吸入部 18…噴射部 19…エジェクター 20…空気路 21…逆止弁 22…ホース 23…加熱用分離管 24…濾過用分離管 25…湯口分離ユニット 26…壁 27…流路分離管 27A…第一流路
27B…第二流路 28…仕切板 29…配管
3B…排出用貫通孔 3C…濾過用貫通孔 3D…加熱用貫通孔 4…浴槽 5…吸入用分離管 5A…吸入用中心管
5B…吸入用外周管 5a…中心吸入路 5b…外周吸入路 5c…第一吸入路 5d…第二吸入路 6…排出用分離管 6A…排出用中心管
6B…排出用外周管 6a…中心排出路 6b…外周排出路 6c…第一排出路 6d…第二排出路 7…濾過用循環路 8…加熱用循環路 9…清澄器 10…加熱手段 11…濾過用循環ポンプ 12…加熱用循環ポンプ 13…放射状の連結アーム 14…一次フィルター 15…吸入パイプ 16…ガイド筒 17…吸入部 18…噴射部 19…エジェクター 20…空気路 21…逆止弁 22…ホース 23…加熱用分離管 24…濾過用分離管 25…湯口分離ユニット 26…壁 27…流路分離管 27A…第一流路
27B…第二流路 28…仕切板 29…配管
Claims (3)
- 【請求項1】 浴槽(4)内の温水がフィルター等の清澄
器(9)に循環されて清澄に保持され、さらに、浴槽(4)内
の温水が、温水を加温する加熱手段(10)に循環されて一
定の温度に保持される装置において、下記の全ての構成
を有することを特徴とする温水循環式の浴槽装置。 (a) 浴槽(4)に、吸入用貫通孔(3A)と、排出用貫通
孔(3B)が開口されている。 (b) 吸入用貫通孔(3A)に吸入用分離管(5)を、排出
用貫通孔(3B)に排出用分離管(6)を配設している。 (c) 吸入用分離管(5)は、吸入用中心管(5A)の外側
に吸入用外周管(5B)を配設してなる二重管構造であり、
吸入用中心管(5A)の内側を中心吸入路(5a)とし、吸入用
中心管(5A)と吸入用外周管(5B)の間を外周吸入路(5b)と
している。 (d) 排出用分離管(6)は、排出用中心管(6A)の外側
に排出用外周管(6B)を配設してなる二重管構造であり、
排出用中心管(6A)の内側を中心排出路(6a)とし、排出用
中心管(6A)と排出用外周管(6B)の間を外周排出路(6b)と
している。 (e) 中心吸入路(5a)は、第一循環路を介して中心排
出路(6a)あるいは外周排出路(6b)に連通している。 (f) 外周吸入路(5b)は、第二循環路を介して外周排
出路(6b)あるいは中心排出路(6a)に連通している。 (g) 第一循環路と第二循環路は、吸入用分離管(5)
と排出用分離管(6)を介して浴槽(4)に並列に連結されて
いる。 (h) 第一循環路と第二循環路は、一方を濾過用循環
路(7)とし、他方を加熱用循環路(8)としている。 (i) 濾過用循環路(7)は、循環する温水を清澄にす
る清澄器(9)を連結している。 (j) 加熱用循環路(8)は、循環する温水を設定温度
に保持する加熱手段(10)を連結している。 - 【請求項2】 浴槽(4)内の温水がフィルター等の清澄
器(9)に循環されて清澄に保持され、さらに、浴槽(4)内
の温水が、温水を加温する加熱手段(10)に循環されて一
定の温度に保持される装置において、下記の全ての構成
を有することを特徴とする温水循環式の浴槽装置。 (a) 浴槽(4)に、吸入用貫通孔(3A)と、排出用貫通
孔(3B)が開口されている。 (b) 吸入用貫通孔(3A)に吸入用分離管(5)を、排出
用貫通孔(3B)に排出用分離管(6)を配設している。 (c) 吸入用分離管(5)と排出用分離管(6)は、配管(2
9)の軸方向に延長されて、断面を直径方向に分割してい
る仕切板(28)を有する流路分離管(27)である。 (d) 吸入用分離管(5)の内側は、仕切板(28)によ
り、温水の流路を第一吸入路(5c)と第二吸入路(5d)に二
分割されており、排出用分離管(6)の内側は、仕切板(2
8)により、温水の流路を第一排出路(6c)と第二排出路(6
d)に二分割されている。 (e) 第一吸入路(5c)は、濾過用循環路(7)を介して
第一排出路(6c)に連通している。 (f) 第二吸入路(5d)は、加熱用循環路(8)を介して
第二排出路(6d)に連通している。 (g) 濾過用循環路(7)と加熱用循環路(8)は、吸入用
分離管(5)と排出用分離管(6)を介して浴槽(4)に並列に
連結されている。 (h) 濾過用循環路(7)は、循環する温水を清澄にす
る清澄器(9)を連結している。 (i) 加熱用循環路(8)は、循環する温水を設定温度
に保持する加熱手段(10)を連結している。 - 【請求項3】 浴槽(4)内の温水がフィルター等の清澄
器(9)に循環されて清澄に保持され、さらに、浴槽(4)内
の温水が、温水を加温する加熱手段(10)に循環されて一
定の温度に保持される装置において、下記の全ての構成
を有することを特徴とする温水循環式の浴槽装置。 (a) 浴槽(4)に、吸入用貫通孔(3A)と、排出用貫通
孔(3B)が開口されている。 (b) 吸入用貫通孔(3A)に吸入用分離管(5)を、排出
用貫通孔(3B)に排出用分離管(6)を配設している。 (c) 吸入用分離管(5)と排出用分離管(6)は、一方
が、中心管の外側に外周管を配設してなる二重管構造の
分離管であり、他方が、配管(29)の中央に、断面を直径
方向に分割すると共に配管(29)の軸方向に延長される仕
切板(28)を有する流路分離管(27)である。 (d) 二重管構造の分離管は、中心管の内側を中心流
路とし、中心管と外周管の間を外周流路としている。 (e) 流路分離管(27)は、仕切板(28)により、温水の
流路を、第一流路(27A)と第二流路(27B)に二分割されて
いる。 (f) 中心流路は、第一循環路を介して第一流路(27
A)に連通している。 (g) 外周流路は、第二循環路を介して第二流路(27
B)に連通している。 (h) 第一循環路と第二循環路は、吸入用分離管(5)
と排出用分離管(6)を介して浴槽(4)に並列に連結されて
いる。 (i) 第一循環路と第二循環路は、一方を濾過用循環
路(7)とし、他方を加熱用循環路(8)としている。 (j) 濾過用循環路(7)は、循環する温水を清澄にす
る清澄器(9)を連結している。 (k) 加熱用循環路(8)は、循環する温水を設定温度
に保持する加熱手段(10)を連結している。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8207763A JP2865630B2 (ja) | 1996-07-17 | 1996-07-17 | 温水循環式の浴槽装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8207763A JP2865630B2 (ja) | 1996-07-17 | 1996-07-17 | 温水循環式の浴槽装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1030848A true JPH1030848A (ja) | 1998-02-03 |
JP2865630B2 JP2865630B2 (ja) | 1999-03-08 |
Family
ID=16545149
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8207763A Expired - Fee Related JP2865630B2 (ja) | 1996-07-17 | 1996-07-17 | 温水循環式の浴槽装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2865630B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7734404B2 (en) | 2005-02-18 | 2010-06-08 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Deceleration control apparatus for vehicle |
JP2011117654A (ja) * | 2009-12-02 | 2011-06-16 | Mitsubishi Electric Corp | 貯湯式給湯機 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07324819A (ja) * | 1994-05-31 | 1995-12-12 | Noritz Corp | 風呂ユニット |
-
1996
- 1996-07-17 JP JP8207763A patent/JP2865630B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07324819A (ja) * | 1994-05-31 | 1995-12-12 | Noritz Corp | 風呂ユニット |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7734404B2 (en) | 2005-02-18 | 2010-06-08 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Deceleration control apparatus for vehicle |
JP2011117654A (ja) * | 2009-12-02 | 2011-06-16 | Mitsubishi Electric Corp | 貯湯式給湯機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2865630B2 (ja) | 1999-03-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |