JPH1030785A - 鋼材または鋼管の防食被覆方法 - Google Patents

鋼材または鋼管の防食被覆方法

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JPH1030785A
JPH1030785A JP18433396A JP18433396A JPH1030785A JP H1030785 A JPH1030785 A JP H1030785A JP 18433396 A JP18433396 A JP 18433396A JP 18433396 A JP18433396 A JP 18433396A JP H1030785 A JPH1030785 A JP H1030785A
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JP
Japan
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coating layer
steel
resin
protective coating
anticorrosion coating
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Pending
Application number
JP18433396A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Okano
嘉宏 岡野
Hiroshi Takaku
洋 高久
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Kokan Koji KK
JFE Engineering Corp
Original Assignee
Nippon Kokan Koji KK
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
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  • Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 管体外表面に防食被覆層が形成された鋼管を
推進工法によって敷設するに際し、鋼管推進時に、管端
接合部の防食被覆層がまくれて、被覆層に欠陥等の生ず
ることがない。 【解決手段】 管体1,1′の外表面に、継手部を除い
てポリオレフィン樹脂による防食被覆層2,2′が形成
された鋼管を、付き合わせ溶接により接合した後、防食
被覆層が形成されていない継手接合部3に、防食被覆層
2,2′の外表面には特殊ポリオレフィン接着材7を塗
布した上、ポリウレア樹脂を被覆し、ポリウレア樹脂に
よる被覆層6を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主としてガス配
管、水道配管、電力配管等のパイプライン用として使用
される、主として地下埋設鋼管の防食被覆方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ガス配管、水道配管、電力配管
等のパイプライン用として使用される地下埋設鋼管の管
体外表面には、防食のために、鋼管の製造工場におい
て、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィ
ン樹脂などによって防食被覆層を形成することが行われ
ている。
【0003】このような防食被覆層が形成された鋼管を
地中に埋設して敷設する配管工事は、一般に鋼管の敷設
場所に溝を開削し、開削された溝に鋼管を配置しそして
管体管端部を互いに突き合わせ溶接した後、溝を埋め戻
す開削工法によって行われる場合が多い。そのために、
管体の管端部分には上述したポリオレフィン樹脂による
防食被覆層は形成されていない。
【0004】即ち、図2に管体継手部の概略縦断面図で
示すように、管端部を除いてポリオレフィン樹脂による
防食被覆層2,2′が形成された管体1,1′を、配管
工事現場において互いに突き合わせ溶接により接合した
後、接合部3およびその付近の防食被覆層が形成さてい
ない管端部分を、加熱し収縮させる架橋ポリエチレンな
どの熱収縮性合成樹脂材からなる防食用熱収縮チューブ
4によって被覆している。
【0005】しかしながら、上述した開削工法によって
鋼管を埋設するに際し、交通量の激しい場所や地盤条件
等によっては、地上での溝の開削が困難または望ましく
ない場合がある。そこで、このような場合には、地上で
の溝の開削を行うことなく、地中の管体を油圧ジャッキ
等によって推進させることにより敷設する推進工法がし
ばしば行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した推進工法によ
る鋼管の埋設には、次のような問題がある。即ち、図2
に示すように、管端接合部を防食用熱収縮チューブ4に
よって被覆した鋼管を地中に推進させる際に、接着力の
大きなホットメルト型の接着材により熱収縮チューブを
接着しても、熱収縮チューブ4の端部に形成された管体
1,1′の防食被覆層2,2′との段部から、推進抵抗
によって熱収縮チューブ4がまくれる場合が生ずる。
【0007】このように、熱収縮チューブ4にまくれが
生ずると、鋼管の推進時にその部分の推進抵抗が増大
し、ついには、防食被覆に欠陥が生ずるに至る。このよ
うな欠陥が生じた場合、その補修を鋼管の埋設後に行う
ことは極めて困難であり、その結果、鋼管が腐食する問
題が生ずる。
【0008】従って、この発明は、上述した問題を解決
し、管体外表面に防食被覆層が形成された鋼管を推進工
法によって敷設するに際し、鋼管推進時に、管端接合部
の防食被覆層がまくれて、防食被覆層に欠陥等が生ずる
ことのない鋼管の防食被覆方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に記
載の防食被覆方法は、鋼材の外表面に形成されたポリオ
レフィン樹脂による防食被覆層の外表面に、特殊ポリオ
レフィン接着材を塗布した後、ポリウレア樹脂による防
食被覆層を形成することに特徴を有するものである。
【0010】また、請求項2に記載の防食被覆方法は、
管体の外表面に、継手部を除いてポリオレフィン樹脂に
よる防食被覆層が形成された鋼管を、突き合わせ溶接に
より接合した後、前記防食被覆層が形成されていない継
手接合部に、前記ポリオレフィン樹脂による防食被覆層
の外表面には特殊ポリオレフィン接着材を塗布した上、
ポリウレア樹脂を被覆し、前記ポリウレア樹脂による防
食被覆層を形成することに特徴を有するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】この発明において、防食被覆層を
形成するポリウレア樹脂は、イソシアネートとアミンと
の反応によって生成されるものであり、これによって厚
膜の防食被覆層を形成することができる。
【0012】管体の外表面に形成されたポリオレフィン
樹脂による防食被覆層の外表面に塗布する特殊ポリオレ
フィン接着材としては、ポリオレフィンの塩素化物、ポ
リオレフィンやエチレン酢酸ビニル共重合体に不飽和ジ
カルボン酸等で極性を付与したもの、不飽和ジカルボン
酸のグラフト重合物、不飽和ジカルボン酸のグラフト重
合物の塩素化物の2種以上をブレンドした物質が使用さ
れる。
【0013】図1は、この発明の方法により防食被覆層
が形成された管端接合部の概略垂直断面図である。図1
に示すように、管端部を除いてポリエチレンなどのポリ
オレフィン樹脂による防食被覆層2,2′が形成された
管体1,1′の、接合部3およびその付近の防食被覆層
が形成さていない管端部分の表面に、プライマー5を塗
布した後、ポリウレア樹脂を被覆し、ポリウレア樹脂被
覆層6を形成する。このようなポリウレア樹脂被覆層6
の形成は、衝突混合方式のスプレー塗りにより配管現場
において短時間で行うことができる。
【0014】管体1,1′に形成されたポリオレフィン
樹脂による防食被覆層2,2′との境界部の表面には、
特殊ポリオレフィン接着材7を薄く塗布する。この特殊
ポリオレフィン接着材7によって、ポリオレフィン樹脂
による防食被覆層2,2′とポリウレア樹脂被覆層6と
は強固に接着され、段差部のない平滑な外表面を有する
被覆層を形成することができる。
【0015】プライマー5としては、エポキシ樹脂系ま
たはウレタン樹脂系のものが好適であり、このようなプ
ライマー5を塗布することによって、管体1,1′の表
面に対するポリウレア樹脂被覆層6の密着性を高めるこ
とができ、また、ポリオレフィン樹脂による防食被覆層
2,2′とポリウレア樹脂被覆層6との密着性が更に高
められる。
【0016】なお、この発明の防食被覆方法は、鋼管に
限られるものではなく、各種鋼材の防食被覆に適用し
て、同様の効果が発揮される。
【0017】
【実施例】次に、この発明を実施例によって更に説明す
る。 〔実施例1〕 図1に示すように、工場において3mmの
平均厚さにポリエチレン樹脂が被覆され防食被覆層2,
2′が形成された200Aの鋼管1,1′を突き合わせ
溶接によって接合した後、接合部3付近のポリエチレン
樹脂被覆層端部表面に、特殊ポリオレフィン接着材(中
国塗料製「サ−モタック E 300」)7を塗布した。次い
で、これを加熱した後、接合部3およびその付近にプラ
イマ−(三井石化産資製「E-1001」) 5およびポリウレ
ア樹脂(三井石化産資製「スワエール」) を、平均厚さ
5mmの平滑な外表面となるようにスプレー塗りにより被
覆してポリウレア樹脂被覆層6を形成し、本発明方法に
よる試験材No. 1を調製した。
【0018】〔実施例2〕 図1に示すように、工場に
おいて1.5 mmの平均厚さにポリエチレン樹脂が被覆さ
れ、更にそのその外表面に1.5 mmの平均厚さにポリプロ
ピレン樹脂が被覆され防食被覆層2,2′が形成され
た、200Aの鋼管1,1′を突き合わせ溶接によって
接合した後、接合部3付近のポリプロピレン樹脂被覆層
端部表面に、特殊ポリオレフィン接着材(中国塗料製
「サ−モタック E 500」)を塗布した。次いで、これを
加熱した後、接合部3およびその付近にプライマ−(三
井石化産資製「E-1050」) 5およびポリウレア樹脂(三
井石化産資製「スワエール」) を、平均厚さ6mmの平滑
な外表面となるようにスプレー塗りにより被覆してポリ
ウレア樹脂被覆層6を形成し、本発明方法による試験材
No. 2を調製した。
【0019】〔比較例〕 工場において3mmの平均厚さ
にポリエチレン樹脂が被覆され防食被覆層が形成された
200Aの鋼管を突き合わせ溶接によって接合した後、
接合部およびその付近にプライマ−(三井石化産資製
「E-1001」) およびポリウレア樹脂(三井石化産資製
「スワエール」) を、平均厚さ4mmの平滑な外表面とな
るようにスプレー塗りにより被覆してポリウレア樹脂被
覆層を形成し、比較用試験材を調製した。
【0020】上述した本発明方法による試験材No. 1、
2および比較用試験材につき、直接推進時を想定した試
験として、山砂と砕石とを混合した土中において、土圧
1Kgf/cm2 で試験材を50m 推進する試験を行った。
【0021】その結果、実施例1および2の本発明方法
による試験材No. 1および2の場合には、その被膜表面
に若干のすり疵が生ずる程度で特別な異状は生じなかっ
た。これに対し、特殊ポリオレフィン接着材を塗布しな
いでポリウレア樹脂被覆層を形成した比較用試験材の場
合には、ポリウレア樹脂被覆層の端部より被膜のまくれ
た部分が数カ所発生した。
【0022】即ち、接合部付近のポリエチレンまたはポ
リプロビレン樹脂被覆層端部表面に特殊ポリオレフィン
接着材を塗布した後、ポリウレア樹脂被覆層を形成した
実施例1および2の本発明方法による試験材No. 1およ
び2の場合には、ポリウレア樹脂被覆層とポリエチレン
またはポリプロピレン樹脂被覆層との接着力が60Kgf/
cm2 以上であるのに対し、特殊ポリオレフィン接着材を
塗布しない比較用試験材の場合には、ポリウレア樹脂被
覆層とポリエチレン樹脂被覆層との接着力が60Kgf/cm
2 未満であり、本発明方法による試験材の場合には、接
着性が大幅に改善されたことが確認された。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように、この発明の方法によ
れば、管体外表面に防食被覆層が形成された鋼管を推進
工法によって敷設するに際し、鋼管推進時に、管端接合
部の防食被覆層がまくれて、防食被覆層に欠陥等が生ず
ることがなく、また、各種鋼材にも適用し得る、工業上
有用な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の方法により防食被覆層が形成された
管端接合部の概略垂直断面図である。
【図2】従来の方法により防食被覆層が形成された管端
接合部の概略垂直断面図である。
【符号の説明】
1,1′管体 2,2′防食被覆層 3 接合部 4 熱収縮チューブ 5 プライマー 6 ポリウレア樹脂被覆層 7 特殊ポリオレフィン接着材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼材の外表面に形成されたポリオレフィ
    ン樹脂による防食被覆層の外表面に、特殊ポリオレフィ
    ン接着材を塗布した後、ポリウレア樹脂による防食被覆
    層を形成することを特徴とする、鋼材の防食被覆方法。
  2. 【請求項2】 管体外表面に、継手部を除いてポリオレ
    フィン樹脂による防食被覆層が形成された鋼管を、突き
    合わせ溶接により接合した後、前記防食被覆層が形成さ
    れていない継手接合部に、前記ポリオレフィン樹脂によ
    る防食被覆層の外表面には特殊ポリオレフィン接着材を
    塗布した上、ポリウレア樹脂を被覆し、前記ポリウレア
    樹脂による防食被覆層を形成することを特徴とする鋼管
    の防食被覆方法。
JP18433396A 1996-07-15 1996-07-15 鋼材または鋼管の防食被覆方法 Pending JPH1030785A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113088966A (zh) * 2021-03-31 2021-07-09 中国兵器科学研究院宁波分院 一种镁合金复合涂层及其制备方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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