JPH10307743A - 複数データベース柔軟検索方法及び装置 - Google Patents

複数データベース柔軟検索方法及び装置

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JPH10307743A
JPH10307743A JP9120001A JP12000197A JPH10307743A JP H10307743 A JPH10307743 A JP H10307743A JP 9120001 A JP9120001 A JP 9120001A JP 12000197 A JP12000197 A JP 12000197A JP H10307743 A JPH10307743 A JP H10307743A
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JP
Japan
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range
query
database
user
values
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Application number
JP9120001A
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Inventor
Gengo Suzuki
源吾 鈴木
Hiroki Machihara
宏毅 町原
Mitsuru Kawashita
満 川下
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数データベースが存在する環境で、ユーザ
が目的とする情報を最少限のデータベースアクセスによ
って得るようにする。 【解決手段】 ユーザからの問合せ文の構文を解析する
手段、該解析された問合せ文からデータベースへの問合
せ候補を生成する手段、該問合せ候補のレンジを計算す
る手段、該問合せ候補のレンジによって、データベース
からデータを検索できるかどうか判定して、データベー
スへの問合せ文を生成する手段、該生成された問合せ文
をデータベースに送って、その検索結果を受け取る手
段、複数のデータベースからの検索結果を結合してユー
ザへ返す手段、および、データベースのテーブルの列や
レンジに関するメタデータを蓄積する手段等を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、複数のデータベー
スが存在する環境において、データの値の範囲をさまざ
まなデータベースや、データベース内の表に分散されて
いても、ユーザの指定に基づくデータを複数のデータベ
ースの情報を組み合わせて検索することのできる複数デ
ータベース柔軟検索方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に企業等が持つデータベースには、
それぞれさまざまな値の範囲を持つデータが管理されて
いる。従来、この種のデータベースは、社員の管理や、
売上の管理と言った特定の目的のために作られていた。
そういう環境では、データベースがどういう値の範囲を
持っているかということは、プログラマの頭の中にあっ
た。そして、その情報に基づいて、プログラマは、アプ
リケーションプログラムの中に、そのデータベースを問
合せるのに最適となる検索文を書いていたので、システ
ムの中にデータの範囲を管理する必要性は少なかった。
よって、データを管理するためのソフトウェアであるデ
ータベース管理システムは、データの値の範囲を管理す
る機能が不十分であり、もしあったとしても、データを
データベースに入れるときに、その値が正しいかどうか
のチェックに用いるなどの限定された目的で用いられる
にすぎなかった。
【0003】しかし、近年は元々別の目的で作られたデ
ータベースを組み合わせて利用するニーズが増えてい
る。その場合、あらかじめ問合せの形は決まっておら
ず、ユーザは、その場限りの問合せを複数のデータベー
スに出して答えを得る。これまでのデータベース管理シ
ステムでは、ユーザは検索するテーブルは特定する必要
があり、指定したデータの値の範囲がそのテーブルに含
まれるかどうかは事前にチェックされることなく、見つ
からない場合はただ「見つからなかった」という答えを
返すだけで、複数のテーブルを自動的に組み合わせて検
索したりする機能はなかった。
【0004】独立に作られた自律的な複数のデータベー
スを検索するシステムとして、マルチデータベースシス
テムが、研究開発されている。しかし、従来のマルチデ
ータベースシステムは、グローバルスキーマと呼ばれ
る、複数のデータベースの構造をアプリケーションプロ
グラムから利用する形態になっている。よって、マルチ
データベースの管理者が、このグローバルスキーマを作
るときに、データの値の範囲を意識しながら設計するの
で、値の範囲を管理する機能はなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】複数データベースを組
み合せて利用する場合、ユーザが指定した問合せに対し
て、ユーザの指定した値の範囲を含む、適切なデータベ
ースとそのデータベースに含まれる表(対象とするデー
タベースが関係データベースの場合、データベースは表
の集まりからできている)を求める必要がある。データ
ベースの値の範囲とユーザが求めている値の範囲を比較
し、求めることができるかどうかを判定する技術が必要
である。また、ユーザが求めている情報が複数のテーブ
ルに分かれていて、その和や結合を生成する場合にも対
処できる技術が必要である。
【0006】また、データベースの値の範囲は、数値の
場合、不等式などによって管理することができる。しか
し、例えば国の名前や組織の名前のような、文字情報の
場合は効率的な管理方法が必要である。ナイーブな方法
としては、値をリストアップする方法がある。しかし、
この方法では、同じ値の範囲を持つ、データの項目が複
数である場合に、重複した情報を持ってしまい、修正す
るときに、すべての設定を書き換える必要がある。
【0007】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、データベースの値の範囲をチ
ェックし、ユーザの目的となる情報を最少限のデータベ
ースアクセスによって得ることができる複数データベー
ス柔軟検索方法及び装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数のデータ
ベースが存在する環境において、ユーザの求める情報を
含む複数のデータベースを検索できるようにするため、
データベーステーブルの列の名前やその値の範囲(レン
ジ)、階層構造などを管理し、ユーザの問合せ文からデ
ータベースの問合せ候補を生成し、該問合せ候補によっ
て検索される結果の値の範囲を計算し、該値の範囲(レ
ンジ)によってデータベースから情報を検索できるかど
うか判定して、データベースへの問合せ文を生成するよ
うにしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態について説明する。
【0010】図1は、本発明の一実施形態に係る複数デ
ータベース柔軟検索システムの構成を示すブロック図で
ある。図1において、100が本発明による複数データ
ベース柔軟検索装置で、複数のデータベースシステム2
00が接続され、また、通信網400を通してユーザの
端末装置300が接続される。複数データベース柔軟検
索装置100は、ユーザとの間で問合せ文や検索結果を
送受信するユーザインタフェース部110、ユーザから
の問合せ文の構文を解析する構文解析部120、解析さ
れた問合せからデータベースへの問合せ候補を生成する
問合せ候補生成部121、問合せ候補のレンジによっ
て、データベースからデータが検索できるかどうかを判
定し、データベースへの問合せ文を生成する導出可能判
定・問合せ生成部122、問合せ候補のレンジを計算す
るレンジ計算部123、生成された問合せ文をデータベ
ースシステム200に送って、その検索結果を受け取る
データベースアクセス部130、検索結果を結合する検
索結果処理部140、列やレンジに関する情報(列管理
表、結合条件管理表、階層管理表)を蓄積するメタデー
タ蓄積部150、メタデータを投入するメタデータ管理
部160、及び各部を制御する制御部170などで構成
される。
【0011】各データベースシステム200は、検索す
るデータを管理するデータベース管理部(データベース
管理システム)210と検索されるデータを格納するデ
ータベース220からなる。図2にデータベース(D
B)の一例を示す。これは、東日本出身者DB(A)と
西日本出身者DB(B)という2つのデータベースがあ
って、それぞれ東日本出身の社員と西日本出身の社員を
管理している例である。
【0012】ユーザは端末装置300を使用して、例え
ば、対話的なデータベース検索システムのようなアプリ
ケーションプログラムの中から本複数データベース柔軟
検索装置100へ問合せを行う。問合せは、関係データ
ベースへの問合せ言語であるSQL言語から、from
節を省いた形式を持つ言語で記述する。すなわち、 select(検索したい項目)where(条件節) という構文により問合せを作る。
【0013】複数データベース柔軟検索装置100で
は、このユーザからの問合せ文がユーザインタフェース
部110で受信されて、構文解析部120に渡され、該
構文解析部120によって、最初に、問合せ文の構文上
の間違いがチェックされる。もし、構文上の間違いのな
い場合、問合せ文は問合せ候補生成部121に渡され
る。
【0014】問合せ候補生成部121は、検索したい項
目と条件節にある項目が、データベースのどの列に一致
するかをメタデータ蓄積部150に入っている列管理表
を用いて求める。列管理表の構造と例を図3(1)に示
す。問合せ候補生成部121では、ユーザが示した項目
名と列管理表の列名を比較する。そして、その一致した
列を用いた、実際のデータベースへの問合せ文をfro
m句を含む完全なSQL言語による問合せとして生成す
る。また、一つのテーブルにその項目がすべて入ってい
ない場合は、メタデータ蓄積部150に入っている結合
条件管理表を用いて、複数のテーブルを結合するための
結合条件を求めて、それを問合せ候補の条件に追加する
ことによって、問合せ候補を完成させる。結合条件管理
表の例を図3(2)に示す。一般に、ユーザの示した項
目に対して、対応するデータベースの列は複数あるか
ら、一つの問合せ文に対して、複数の問合せ候補が生成
される。問合せ候補生成部121では、その考えられる
組み合わせをすべて生成する。この生成された複数の問
合せ候補は、導出可能性判定・問合せ生成部122に渡
される。
【0015】導出可能性判定・問合せ生成部122は、
問合せ候補によって検索される結果の値の範囲(レン
ジ)を計算し、ユーザが指定した問合せの結果の値の範
囲をデータベースから検索できるかどうかを判定し、一
つの問合せ候補から検索できない場合は、複数の問合せ
候補の和をとることによって、検索結果を求められるか
どうかを判定する。
【0016】問合せ候補の値の範囲を求めるために、デ
ータベースの値の範囲をメタデータ管理部160に管理
する。データベースの値の範囲を管理するのに、情報の
階層構造を利用する。データベースのとる値は、その値
の表す意味的な広さを基準にして、上下関係を考えるこ
とができる。この上下関係によって、値の階層構造がで
きる。値の階層構造の例を図4に示す。また、階層管理
表の例を図3(3)に示す。ここで、階層の高さをレベ
ルと呼ぶ。レベルの集まりを階層と呼ぶ。データベース
のテーブルの列に対して、値の範囲を表す概念である
「レンジ」を設定する。列のレンジは、レンジレベルと
呼ばれるレベルとレンジ値と呼ばれる値の組によって定
義される。レンジ値は、値の集合として設定できる。そ
の意味は、列はレンジレベルの値がレンジ値であるよう
な値の範囲を持つことを意味する。レンジの設定の例を
図3(1)の列管理表に示す。例えば、東北人事DBの
テーブル「社員」の列「社員住所県」は、レンジレベル
が地方で、レンジ値が東北である。社員住所県は、都道
府県を表す列であるとすると、このレンジの表す意味
は、地方=東北となるような都道府県を表す。図4に示
した階層構造を用いると、このレンジは{宮城、山形、
秋田、岩手、青森}の6つの値を取り得るということを
表す。このように階層を用いることによって、値を列挙
する必要がないことが、本発明の特徴の一つである。
【0017】次に、この列に設定されたレンジを用い
て、問合せの値の範囲(これを問合せのレンジと呼ぶ)
を求める方法を説明する。SQL言語による問合せは、
関係モデルの基本的な演算の集まりである、関係代数に
よる問合せに変換できる。この変換の機能は、関係デー
タベース管理システムに実装されている。関係代数演算
は、関係(すなわちテーブル)に演算を適用することに
よって、別の関係を求めるという演算である。そこで、
テーブル(=関係)に設定された値の範囲が、関係代数
演算をそのテーブルに適用することによって変化すると
考えられる。問合せは複数の関係代数演算からなるか
ら、その一連の演算をレンジに適用した結果が問合せの
レンジであると考えるのである。問合せのレンジは、問
合せに含まれるテーブルが持つ列のレンジ(これを問合
せの列のレンジと呼ぶ)の集まりである。
【0018】それぞれの関係代数演算をテーブルに適用
した場合、問合せの列のレンジがどのように変化するか
を、以下のように定義する。 2つのレンジ Range1=(lv1,v1) Range2=(lv2,v2) が与えられるとする。ただし、lv1とlv2は同じ階層
に含まれ、lv2はlv1よりも上のレベルであるとす
る。
【0019】定義1(レンジの交わり)(lv1
2′)=(lv2,v2)であるとする。 Range2∩Range2 =(lv2,v2) (v1=all) (lv1,v1) (v2=all) (lv1,v1∩v2′) (else) 定義2(レンジの和)(lv1,v2′)=(lv2
2)であるとする。 Range1∪Range2 =(lv2,all) (v1=all or v2=all) (lv1,v1∪v2′)(else) 定義3(レンジの包含関係)(lv1,v2′)=(lv
2,v2)であるとする。Range2⊂Range2であることを
1⊂v2′であることと定義する。関係のレンジの包含
関係を、その関係に含まれる列の包含関係がすべて成立
することであると定義する。ただし、列が片方しかない
場合は、もう一方に、((その列のレンジレベル)、al
l)を補う。R1とR2をもとに関係であるとする。 定義4(射影によるレンジの変化)射影操作によって、
レンジは不要であり、つまり、 Range(πA(R))=Range(R) 定義5(ジョインによるレンジの変化)
【0020】
【数1】
【0021】であるとする。
【0022】 Range(R′,at) =Range(R1,at1)∩Range(R2′,at2)(at=at1 or at=at2) Range(R1′,at) (at∈R1,ar≠at1) Range(R2′,at) (at∈R2,at≠at2) すなわち、結合条件として使われる列のみレンジの積と
なり、その他は変化しない。
【0023】定義6(選択によるレンジの変化)R′=
σat1value(R)とする。 Range(R′,at) =Range(R,at)∩(valueのlevel,value) (at=at1) Range(R,at) (else) すなわち、条件式に含まれる列のレンジのみ、条件式が
表すレンジとの積となり、それ以外のレンジは変化しな
い。
【0024】例えば、ジョイン演算を行った場合、その
結合条件に用いた列のレンジのみが変化し、その他の列
のレンジは不変である。このレンジの計算を行うのが、
レンジ計算部123である。図5にレンジ計算部123
による問合せのレンジ計算手順を示す。入力として、S
QL言語による問合せが入力される。これは、関係代数
の組合せに変換される。これは、一般の関係データベー
ス管理システムの問合せ処理機能として実装されている
ものと同じ機能で実現できる。次に、その関係代数式に
含まれる関係のレンジをメタデータ管理部160を調べ
ることによって得る。次に、関係代数の組み合わせの順
番で、その関係のレンジの変化のルールを適用する。
【0025】次に、問合せのレンジの考え方を用いて、
問合せ候補から検索ができるかどうかを判定する方法を
述べる。まず、ユーザの問合せに対して、データベース
が検索できるということはどういうことかを述べる。ユ
ーザは、条件で指定した項目以外はすべての値を求めら
れると暗黙のうちに考えていると解釈できる。よって、
ユーザの問合せのレンジは、検索条件をレンジの形式に
直したものと、それ以外の列については、allのレンジ
値を指定したレンジであると考えられる(これをユーザ
の問合せレンジと呼ぶ)。検索条件の右辺の値がどのレ
ベルにあるかを階層管理表(図3(3))を用いて調
べ、それをレンジレベルとし、右辺の値をレンジ値とす
る。
【0026】次に、問合せ処理アルゴリズムについて述
べる。判定のためのアルゴリズムを図6に示す。アルゴ
リズムの概略を説明すると、まず、問合せ候補の中から
レンジが一つの列でも空集合になっているものは、問合
せ候補から除く。それは、問合せ候補の結果はデータな
しを意味するからである。問合せ候補の中から、まず、
問合せ候補が一つの場合に、ユーザ問合せレンジと問合
せ候補レンジを比較し、ユーザ問合せが問合せ候補レン
ジに含まれれば、その問合せ候補を、求める問合せとす
る。もし、見つからなかった場合は、問合せ候補を二つ
にし、そのレンジの和が、ユーザ問合せレンジに含まれ
るかどうかを調べる。もし見つかれば、問合せ候補二つ
をユニオンで結んだものを、求める問合せとする。も
し、これも失敗した場合は、問合せ候補を三つの場合
と、一つ一つ数を増やしていって、ユーザ問合せと問合
せ候補レンジの和を比較して、成功した時点で求める問
合せがわかり、処理を終了する。よって、問合せ候補管
を組み合わせる数は、最も少なくなる。このアルゴリズ
ム中で、問合せのレンジを計算する時に、先のレンジ計
算部123が呼ばれる。
【0027】図7は、導出可能判定・問合せ生成部12
2の処理手順を示したものである。入力は、ユーザから
の問合せと問合せ文候補生成部121で生成された問合
せ候補集合である。まず、レンジ計算部123を呼んで
ユーザ問合せレンジを求める。次に、問合せ候補集合か
ら、最初は1つの問合せによって、ユーザ問合せレンジ
がカバーできるかをチエックし、もし、できなければ、
2つ、3つの問合せの和によってカバーされるかをチエ
ックしていく。そして、カバーできることがわかれば、
その問合せの和を求める問合せ文として出力する。
【0028】導出可能性判定・問合せ候補生成部122
によって生成された問合せ文は、データベースアクセス
部130に渡され、データベースアクセス部130は、
分散されたデータベースシステム200に問合せを行
い、検索結果を得る。検索結果は検索結果処理部140
において、ユーザインタフェース部110を通して、そ
の和がとられ、ユーザの端末装置300アプリケーショ
ンプログラムに渡される。図8にその処理手順を示す。
【0029】以下に、図2のデータベースを例に具体的
処理例を示す。 〈例1〉 以下の問合せを与えられたとする。 検索文: Q: select 社員名 where 社員出身県=“宮城県” この問合せから、問合せ候補生成部121は、まず、指
定された項目に一致するデータベースの列を求める。こ
の例では、東日本出身者DBと西日本出身DBの、社員
名、社員出身県は社員テーブルの社員にある。よって、
問合せ候補としては、 Q1: select 社員名 from 社員 @東日本出身者DB where 社員出身県=“宮城県” Q2: select 社員名 from 社員 @西日本出身者DB where 社員出身県=“宮城県” となる。
【0030】これらのレンジはレンジ計算部123によ
って次のように計算される。 (社員名,社員出身県,事業所ID) Range(Q1)=((氏名,all),(都道府県,宮城県),
(事業所ID,all)) Range(Q2)=((氏名,all),(都道府県,φ),(事
業所ID,all)) ただし、φは空集合、つまり、値の範囲はないことを表
す。ユーザ問合せレンジは、 Range(Q)=((氏名,all),(地方,all),(事業所
ID,all)) である。
【0031】導出可能判定・問合せ生成部122におい
て、導出可能性判定アルゴリズムを適用すれば、まず、
φを含むQ2は検索候補からはずされる。次に、Range
(Q1)が単独で、Range(Q)を含むかを調べると確
かに含んでいるので、Q1が求める問合せとなる。デー
タベースアクセス部130は、東日本出身者DBにQ1
を送り検索し、送られた検索結果として、 東日本人事DB:鈴木源吾 が得られる。この場合、一つのデータベースからの検索
なので、検索結果処理部140は、そのまま結果を返し
て、求める検索結果は、 鈴木源吾 となる。
【0032】〈例2〉以下の問合せを与えられたとす
る。 検索文: Q: select 社員名 where 事業所住所県=“宮城県” この問合せから、問合せ候補生成部121は、指定され
た項目に一致するデータベースの列を求める。この例で
は、東日本出身者DBと西日本出身DBの、社員名は社
員テーブルにあり、事業所住所は事業所テーブルの社員
にある。そして、複数のテーブルをまたがっているため
に、その結合条件を補完する。よって、問合せ候補とし
ては、 Q1:select 社員名 from 社員 @東日本出身者DB,
事業所@東日本出身者DBwhere 事業所住所県=“宮城
県”and 社員、事業所ID=事業所、事業所ID Q2:select 社員名 from 社員 @東日本出身者DB,
事業所@西日本出身者DBwhere 事業所住所県=“宮城
県”and 社員、事業所ID=事業所、事業所ID Q3:select 社員名 from 社員 @西日本出身者DB,
事業所@東日本出身者DBwhere 事業所住所県=“宮城
県”and 社員、事業所ID=事業所、事業所ID Q4:select 社員名 from 社員 @西日本出身者DB,
事業所@西日本出身者DBwhere 事業所住所県=“宮城
県”and 社員、事業所ID=事業所、事業所ID の4つの候補があがる。
【0033】これらのレンジはレンジ計算部123によ
って次のように計算される。 (社員名,社員出身県,事業所名,事業所住所県) Range(Q1)=((氏名,all),(地域,東日本),(事業
所名,all),(都道府県,宮城県)) Range(Q2)=((氏名,all),(地域,東日本),(事業
所名,all),(都道府県,宮城県)) Range(Q3)=((氏名,all),(地域,西日本),(事業
所名,all),(都道府県,宮城県)) Range(Q4)=((氏名,all),(地域,西日本),(事業
所名,all),(都道府県,宮城県)) ユーザ問合せレンジは、 Range(Q)=((氏名,all),(地方,all),(事業所
名,all),(都道府県,宮城県)) である。
【0034】導出可能判定・問合せ生成部122におい
て、導出可能性判定アルゴリズムを適用すれば、まず、
Range(Q1)〜Range(Q4)がそれぞれ単独で、R
ange(Q)を含むかを調べる。これは、社員出身県のレ
ンジをallにすることができないので不可である。次
に、2つの和をとってRange(Q)を含むようにできる
かを調べる。すると、Range(Q1),Range(Q3)
の和集合が、Range(Q)を含むことが分かるので、よ
って、求める問い合せは、Q1∪Q3である。データベ
ースアクセス部130は、東日本出身者DBにQ1を送
り検索し、西日本出身者DBにQ3を送り検索し、送ら
れた検索結果として、 東日本人事DB:鈴木源吾 西日本人事DB:鈴木美紀 が得られる。検索結果処理部140によって、この和が
とられるので、求める検索結果は、 鈴木源吾 鈴木美紀 となる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
データベースの値の範囲を事前に設定しておくことによ
って、異なる値の範囲を持つ複数の分散したデータベー
スから、ユーザが指定した検索条件を満たすデータを正
しく求めることができる。値の範囲の管理は、階層構造
を利用しているために、データの値をリストアップする
必要がなく、レンジの修正が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る複数データベース柔
軟検索システムの構成を示すブロック図である。
【図2】複数データベースの一例を示す図である。
【図3】メタデータの管理法とその例を示す図である。
【図4】レンジの階層構造の例を示す図である。
【図5】問合せの列のレンジの計算の手順を示す図であ
る。
【図6】問合せ候補から、ユーザの指定した値の範囲を
含む問合せを生成するためのアルゴリズムを示す図であ
る。
【図7】導出可能判定および問合せ生成の手順を示す図
である。
【図8】問合せ生成後の複数データベース検索手順を示
す図である。
【符号の説明】
100複数データベース柔軟検索装置 110 ユーザインタフェース部 120 構文解析部 121 問合せ候補生成部 122 導出可能判定・問合せ生成部 123 レンジ計算部 130 データベースアクセス部 140 検索結果処理部 150 メタデータ蓄積部 160 メタデータ管理部 200 データベースシステム 300 端末装置 400 通信網

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のデータベースが存在する環境にお
    いて、ユーザの求める情報を含む複数データベースを検
    索できるようにする複数データベース柔軟検索方法であ
    って、 データベースの列の名前やその値の範囲、階層構造を管
    理し、ユーザの問合せ文からデータベースの問合せ候補
    を生成し、該問合せ候補によって検索される結果の値の
    範囲を計算し、該値の範囲によってデータベースから情
    報を検索できるかどうか判定して、データベースへの問
    合せ文を生成することを特徴とする複数データベース柔
    軟検索方法。
  2. 【請求項2】 ユーザが求める情報が複数のテーブルに
    分割されている場合、複数のテーブルの結合や和をとる
    ことにより、求める情報を検索する問合せ文を生成する
    ことを特徴とする請求項1記載の複数データベース柔軟
    検索方法。
  3. 【請求項3】 複複数データベースが接続され、ユーザ
    の求める情報を含む複数データベースを検索する複数デ
    ータベース柔軟検索装置であって、 ユーザから送られる問合せ文の構文を解析する手段と、 前記解析された問合せ文から、データベースへの問合せ
    候補を生成する手段と、 前記問合せ候補のレンジを計算する手段と、 前記問合せ候補のレンジによって、データベースからデ
    ータが検索できるかどうかを判定し、データベースへの
    問合せ文を生成する手段と、 前記生成された問合せ文をデータベースに送って検索
    し、その検索結果を受け取る手段と、 複数のデータベースからの検索結果を結合する手段と、 データベースの列の名前やその値のレンジ、階層構造の
    メタデータを蓄積する手段と、を有することを特徴とす
    る複数データベース柔軟検索装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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