JPH10306747A - 熱空気エンジン - Google Patents
熱空気エンジンInfo
- Publication number
- JPH10306747A JPH10306747A JP13291597A JP13291597A JPH10306747A JP H10306747 A JPH10306747 A JP H10306747A JP 13291597 A JP13291597 A JP 13291597A JP 13291597 A JP13291597 A JP 13291597A JP H10306747 A JPH10306747 A JP H10306747A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hot air
- air
- valve
- crankshaft
- intake valve
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02G—HOT GAS OR COMBUSTION-PRODUCT POSITIVE-DISPLACEMENT ENGINE PLANTS; USE OF WASTE HEAT OF COMBUSTION ENGINES; NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- F02G2270/00—Constructional features
- F02G2270/85—Crankshafts
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/40—Solar thermal energy, e.g. solar towers
- Y02E10/46—Conversion of thermal power into mechanical power, e.g. Rankine, Stirling or solar thermal engines
Landscapes
- Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 安全で効率がよく、軽量で構造の簡単な熱空
気エンジンを提供する。 【解決手段】シリンダ2のピストン3を挟んで一方に熱
空気室4を、他方に冷空気室5を設け、熱空気室4には
熱空気吸入弁10と熱空気排出弁11を、冷空気室5に
は冷空気排出弁12と冷空気吸入弁13を配設し、熱空
気吸入弁10と冷空気排出弁11の間に空気加熱管14
を、熱空気排出弁11と冷空気吸入弁13の間に空気冷
却器15を接続し、ピストン3をクランク軸7のクラン
クピン9に回転自在に連結し、クランク軸7にははずみ
車25を取付け、集光双曲面鏡26で帯状に収束した太
陽光により空気加熱管14を加熱して高温高圧の空気を
熱空気吸入弁11から熱空気室4に送り、ピストンを押
出すとともに、はずみ車25によりクランク軸7の回転
を持続し、熱空気吸入弁10と熱空気排出弁11を交互
に開閉して、クランク軸7の回転を持続するようにし
た。
気エンジンを提供する。 【解決手段】シリンダ2のピストン3を挟んで一方に熱
空気室4を、他方に冷空気室5を設け、熱空気室4には
熱空気吸入弁10と熱空気排出弁11を、冷空気室5に
は冷空気排出弁12と冷空気吸入弁13を配設し、熱空
気吸入弁10と冷空気排出弁11の間に空気加熱管14
を、熱空気排出弁11と冷空気吸入弁13の間に空気冷
却器15を接続し、ピストン3をクランク軸7のクラン
クピン9に回転自在に連結し、クランク軸7にははずみ
車25を取付け、集光双曲面鏡26で帯状に収束した太
陽光により空気加熱管14を加熱して高温高圧の空気を
熱空気吸入弁11から熱空気室4に送り、ピストンを押
出すとともに、はずみ車25によりクランク軸7の回転
を持続し、熱空気吸入弁10と熱空気排出弁11を交互
に開閉して、クランク軸7の回転を持続するようにし
た。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱空気エンジンに
関するものである。
関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、太陽光を収束し
て得られる高温を利用し、エンジンを駆動する方法とし
ては、蒸気エンジンとスターリングエンジンがあり、蒸
気エンジンは既にその効果が実証されている。スターリ
ングエンジンはその効率が蒸気エンジンの約25%に比
して約30〜35%と高く、省エネルギーエンジンとし
て実用化が期待されている。しかし、その機構は複雑で
大出力を得にくく、容量・重量ともに大きくなる、また
封入気体としてヘリウムガスが使用されるため、ヘリウ
ムガスの気密性を維持する等の問題点が多い。本発明で
は、スターリングエンジンほぼ同等の効率を有し、構造
が簡単で、封入気体として空気を用い、蒸気エンジンよ
り安全な熱空気エンジンを提供することを目的とする。
て得られる高温を利用し、エンジンを駆動する方法とし
ては、蒸気エンジンとスターリングエンジンがあり、蒸
気エンジンは既にその効果が実証されている。スターリ
ングエンジンはその効率が蒸気エンジンの約25%に比
して約30〜35%と高く、省エネルギーエンジンとし
て実用化が期待されている。しかし、その機構は複雑で
大出力を得にくく、容量・重量ともに大きくなる、また
封入気体としてヘリウムガスが使用されるため、ヘリウ
ムガスの気密性を維持する等の問題点が多い。本発明で
は、スターリングエンジンほぼ同等の効率を有し、構造
が簡単で、封入気体として空気を用い、蒸気エンジンよ
り安全な熱空気エンジンを提供することを目的とする。
【0003】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明では、シリンダのピストンを挟んで一方に熱空気
室を、他方に冷空気室を設け、熱空気室に熱空気吸入弁
と熱空気排出弁を、冷空気室に冷空気排出弁と冷空気吸
入弁を設け、熱空気吸入弁と冷空気排出弁の間に空気加
熱管を、熱空気排出弁と冷空気吸入弁の間に空気冷却器
をそれぞれ接続して密閉した空気管路を形成し、ピスト
ンのピストン軸を連結棒を介してクランク軸のクランク
ピンに回転自在に連結し、クランク軸にははずみ車を取
付け、空気加熱管を外部から加熱し、高温高圧の空気を
熱空気吸入弁を介して熱空気室に送り、ピストンを押出
してクランク軸を回転するとともに、はずみ車によりク
ランク軸の回転を持続してピストンを押戻し、熱空気排
出弁を開いて、熱空気を空気冷却器に排出し、冷却した
空気を冷空気吸入弁により冷空気室に送り、熱空気吸入
弁と熱空気排出弁を交互に開閉して、クランク軸を回転
するようにした。また、熱空気吸入弁と熱空気排出弁の
それぞれの弁棒を二等辺三叉状のてこの両端にスプリン
グを挟んで旋回自在に連結するとともに、クランク軸に
連動して回転するカムを設け、同カムからカムフォロワ
を介しててこの頂点に揺動自在に連結し、熱空気吸入弁
と熱空気排出弁を交互に開閉するようにした。さらに、
空気加熱管をコイル状に巻いて形成し、空気加熱管の長
手方向に合わせて太陽光を集光双曲面鏡により棒状に収
束し加熱するようにした。
本発明では、シリンダのピストンを挟んで一方に熱空気
室を、他方に冷空気室を設け、熱空気室に熱空気吸入弁
と熱空気排出弁を、冷空気室に冷空気排出弁と冷空気吸
入弁を設け、熱空気吸入弁と冷空気排出弁の間に空気加
熱管を、熱空気排出弁と冷空気吸入弁の間に空気冷却器
をそれぞれ接続して密閉した空気管路を形成し、ピスト
ンのピストン軸を連結棒を介してクランク軸のクランク
ピンに回転自在に連結し、クランク軸にははずみ車を取
付け、空気加熱管を外部から加熱し、高温高圧の空気を
熱空気吸入弁を介して熱空気室に送り、ピストンを押出
してクランク軸を回転するとともに、はずみ車によりク
ランク軸の回転を持続してピストンを押戻し、熱空気排
出弁を開いて、熱空気を空気冷却器に排出し、冷却した
空気を冷空気吸入弁により冷空気室に送り、熱空気吸入
弁と熱空気排出弁を交互に開閉して、クランク軸を回転
するようにした。また、熱空気吸入弁と熱空気排出弁の
それぞれの弁棒を二等辺三叉状のてこの両端にスプリン
グを挟んで旋回自在に連結するとともに、クランク軸に
連動して回転するカムを設け、同カムからカムフォロワ
を介しててこの頂点に揺動自在に連結し、熱空気吸入弁
と熱空気排出弁を交互に開閉するようにした。さらに、
空気加熱管をコイル状に巻いて形成し、空気加熱管の長
手方向に合わせて太陽光を集光双曲面鏡により棒状に収
束し加熱するようにした。
【0004】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面を
参照して説明する。図1は本発明の熱空気エンジンの構
成を示す正面断面図、図2は本発明の熱空気エンジンの
原理説明図である。1は熱空気エンジンの筐体で、筐体
1の上部にシリンダ2を直立に固定し、シリンダ2には
ピストン3を上下方向に摺動自在に配設し、ピストン3
の上方に熱空気室4を、下方に冷空気室5を設ける。
(図2参照) ピストン3にはピストン軸6を設け、ピストン軸6の先
端をシリンダ2の底部を貫通して下方に突出する。その
下方にクランク軸7を水平に保持し、クランク軸7の両
端を筐体1の側壁に回転自在に軸支する。クランク軸7
には、はずみ車25を一体に取付ける。ピストン軸6の
下端に連結棒8を屈曲自在に連結し、連結棒8の他端を
クランク軸7のクランクピン9に回転自在に取付ける。
熱空気室4の上部に、熱空気吸入弁10と熱空気排出弁
11を設け、冷空気室5の下部に冷気排出弁12と冷気
吸入弁13を設ける。
参照して説明する。図1は本発明の熱空気エンジンの構
成を示す正面断面図、図2は本発明の熱空気エンジンの
原理説明図である。1は熱空気エンジンの筐体で、筐体
1の上部にシリンダ2を直立に固定し、シリンダ2には
ピストン3を上下方向に摺動自在に配設し、ピストン3
の上方に熱空気室4を、下方に冷空気室5を設ける。
(図2参照) ピストン3にはピストン軸6を設け、ピストン軸6の先
端をシリンダ2の底部を貫通して下方に突出する。その
下方にクランク軸7を水平に保持し、クランク軸7の両
端を筐体1の側壁に回転自在に軸支する。クランク軸7
には、はずみ車25を一体に取付ける。ピストン軸6の
下端に連結棒8を屈曲自在に連結し、連結棒8の他端を
クランク軸7のクランクピン9に回転自在に取付ける。
熱空気室4の上部に、熱空気吸入弁10と熱空気排出弁
11を設け、冷空気室5の下部に冷気排出弁12と冷気
吸入弁13を設ける。
【0005】筐体1に近接して左右に空気加熱管14と
空気冷却器15を並設する。空気加熱管14は管材をコ
イル状に多数段に巻上げて形成し、空気冷却器15は図
2に示すように、その流路に多数の細管を並列に配置
し、細管の外周を通気自在に形成する。空気加熱管14
の上端を熱空気吸入弁10に、下端を冷気排出弁12に
連結し、空気冷却器15の上端を熱空気排出弁11に、
下端を冷気吸入弁13に連結する。シリンダ2の上部に
は、熱空気吸入弁10の弁棒16aと熱空気排出弁11
の弁棒16bを筐体1の上方に突出し、弁棒16a、1
6bの中間に支点17を設け、二等辺三叉状のてこ18
の底面中心を支点17で支える。てこ18には図3に示
すように、支点17から等間隔の位置に、それぞれ上下
方向に長い長孔19を設ける。熱空気吸入弁10と熱空
気排出弁11の弁棒16a、16bを、それぞれスプリ
ング20を挟んで、長孔16に摺動自在に連結し、熱空
気吸入弁10と熱空気排出弁11をそれぞれ閉じる方向
(上向き)に付勢する。さらに、筐体1の側壁にカム2
1を回転自在に軸支し、クランク軸7の回転に連動しカ
ム21を回転する。カム21から、カムフォロワ22、
ベルクランク23とレバー24を介して、レバー24の
先端をてこ18の頂点Tに回転自在に連結する。
空気冷却器15を並設する。空気加熱管14は管材をコ
イル状に多数段に巻上げて形成し、空気冷却器15は図
2に示すように、その流路に多数の細管を並列に配置
し、細管の外周を通気自在に形成する。空気加熱管14
の上端を熱空気吸入弁10に、下端を冷気排出弁12に
連結し、空気冷却器15の上端を熱空気排出弁11に、
下端を冷気吸入弁13に連結する。シリンダ2の上部に
は、熱空気吸入弁10の弁棒16aと熱空気排出弁11
の弁棒16bを筐体1の上方に突出し、弁棒16a、1
6bの中間に支点17を設け、二等辺三叉状のてこ18
の底面中心を支点17で支える。てこ18には図3に示
すように、支点17から等間隔の位置に、それぞれ上下
方向に長い長孔19を設ける。熱空気吸入弁10と熱空
気排出弁11の弁棒16a、16bを、それぞれスプリ
ング20を挟んで、長孔16に摺動自在に連結し、熱空
気吸入弁10と熱空気排出弁11をそれぞれ閉じる方向
(上向き)に付勢する。さらに、筐体1の側壁にカム2
1を回転自在に軸支し、クランク軸7の回転に連動しカ
ム21を回転する。カム21から、カムフォロワ22、
ベルクランク23とレバー24を介して、レバー24の
先端をてこ18の頂点Tに回転自在に連結する。
【0006】以上のように構成し、ガスバーナ等で空気
加熱管14を直接加熱するか、または集光双曲面鏡26
により太陽光を収斂して空気加熱管14に照射すると、
空気加熱管14内の空気は高温高圧の空気となる。つい
でカム21を回転し、カムフォロワ22を高位置にする
と、ベルクランク23とレバー24を介して、てこ18
の頂点Tを押出し、支点17を中心にてこ18を回転
し、スプリング20に抗して熱空気吸入弁10の弁棒1
6aを押し下げて熱空気吸入弁10を開く。熱空気吸入
弁10を開くと、高温高圧の空気は熱空気吸入弁10を
通してシリンダ2の熱空気室4に突入してピストン3を
押し下げる。この時、熱空気排出弁11は、てこ18の
長孔19の遊びにより、引き上げられることなくスプリ
ング20により閉じた状態を維持する。ピストン3が下
がると、冷空気室5の空気圧が上り、その空気圧で冷気
排出弁12を開き、冷空気室5の冷気を空気加熱管14
内に排出し、空気加熱管14内で加熱されて空気加熱管
14内に蓄える。この時、冷気吸入弁11は冷空気室5
の空気圧により閉じた状態を保持する。ピストン3が下
降すると、ピストン軸6と連結棒8によりクランクピン
9を押し下げてクランク軸7を回転する。
加熱管14を直接加熱するか、または集光双曲面鏡26
により太陽光を収斂して空気加熱管14に照射すると、
空気加熱管14内の空気は高温高圧の空気となる。つい
でカム21を回転し、カムフォロワ22を高位置にする
と、ベルクランク23とレバー24を介して、てこ18
の頂点Tを押出し、支点17を中心にてこ18を回転
し、スプリング20に抗して熱空気吸入弁10の弁棒1
6aを押し下げて熱空気吸入弁10を開く。熱空気吸入
弁10を開くと、高温高圧の空気は熱空気吸入弁10を
通してシリンダ2の熱空気室4に突入してピストン3を
押し下げる。この時、熱空気排出弁11は、てこ18の
長孔19の遊びにより、引き上げられることなくスプリ
ング20により閉じた状態を維持する。ピストン3が下
がると、冷空気室5の空気圧が上り、その空気圧で冷気
排出弁12を開き、冷空気室5の冷気を空気加熱管14
内に排出し、空気加熱管14内で加熱されて空気加熱管
14内に蓄える。この時、冷気吸入弁11は冷空気室5
の空気圧により閉じた状態を保持する。ピストン3が下
降すると、ピストン軸6と連結棒8によりクランクピン
9を押し下げてクランク軸7を回転する。
【0007】ピストン3が下限まで下り、クランク軸7
のはずみ車25よりクランク軸7の回転を持続し、その
慣性によりピストン3を押し上げ、カム21が回転して
カムフォロワ22がカム21の低位置に移ると、てこ1
5が反転してスプリング17により熱空気吸入弁10を
閉じる。同時に、てこ15により弁棒16bを押し下げ
て熱空気排出弁11を開き、ピストン3が上に移動する
とともに、シリンダ2上部の熱空気を熱空気排出弁11
を通して空気冷却器15に送り出し、空気冷却器15で
冷却され重くなった冷気を冷気吸入弁13からシリンダ
2の下部に送出してピストン3を押し上げる。この時、
冷気の一部は、冷気排出弁12を通して空気加熱管14
に流れるが、空気加熱管14内の空気圧により阻止され
る。熱空気排出弁11を通して空気冷却器15に入った
熱空気は空気冷却器15により冷却されて空気冷却器1
5内に蓄える。このように、カム18により熱空気吸入
弁8と熱空気排出弁9を交互に開閉することにより、空
気加熱管12から高温高圧の熱空気を間欠的にシリンダ
2上部に送り出し、連続してピストン3を上下に往復動
する。ピストン3の往復動とクランク軸7に設けたはず
み車25よりクランク軸7の回転を持続して、クランク
軸7から動力を取出すことができる。また、空気加熱管
14の下端に、ヘリウムガスまたは窒素ガスの高圧ボン
ベ27を連結し、空気加熱管14内の圧力を高め、熱空
気吸入弁8から熱空気室4に流入する高温高圧空気の圧
力を上げ、クランク軸7から容易に動力を取出すことが
できる。
のはずみ車25よりクランク軸7の回転を持続し、その
慣性によりピストン3を押し上げ、カム21が回転して
カムフォロワ22がカム21の低位置に移ると、てこ1
5が反転してスプリング17により熱空気吸入弁10を
閉じる。同時に、てこ15により弁棒16bを押し下げ
て熱空気排出弁11を開き、ピストン3が上に移動する
とともに、シリンダ2上部の熱空気を熱空気排出弁11
を通して空気冷却器15に送り出し、空気冷却器15で
冷却され重くなった冷気を冷気吸入弁13からシリンダ
2の下部に送出してピストン3を押し上げる。この時、
冷気の一部は、冷気排出弁12を通して空気加熱管14
に流れるが、空気加熱管14内の空気圧により阻止され
る。熱空気排出弁11を通して空気冷却器15に入った
熱空気は空気冷却器15により冷却されて空気冷却器1
5内に蓄える。このように、カム18により熱空気吸入
弁8と熱空気排出弁9を交互に開閉することにより、空
気加熱管12から高温高圧の熱空気を間欠的にシリンダ
2上部に送り出し、連続してピストン3を上下に往復動
する。ピストン3の往復動とクランク軸7に設けたはず
み車25よりクランク軸7の回転を持続して、クランク
軸7から動力を取出すことができる。また、空気加熱管
14の下端に、ヘリウムガスまたは窒素ガスの高圧ボン
ベ27を連結し、空気加熱管14内の圧力を高め、熱空
気吸入弁8から熱空気室4に流入する高温高圧空気の圧
力を上げ、クランク軸7から容易に動力を取出すことが
できる。
【0008】
【発明の効果】本発明では、以上のように構成し、空気
加熱管を直接加熱するか、または半凹面鏡により帯状に
収束した太陽光により加熱して高温高圧の空気を生成
し、この高温高圧の空気を熱空気室に送りピストンを押
出してピストンの移動をクランク軸の回転に変え、熱空
気室の吸入弁と排出弁をてこにより交互に切換えて、は
ずみ車により回転を持続し、クランク軸から回転出力を
連続して取り出すことができる。また、蒸気機関のよう
にあらかじめ加熱して蒸気を生成することなく、太陽光
を収束して空気加熱管に照射して加熱空気を生成するこ
とにより、無公害で無尽蔵な太陽エネルギーを利用し、
動力を取り出すことができる。
加熱管を直接加熱するか、または半凹面鏡により帯状に
収束した太陽光により加熱して高温高圧の空気を生成
し、この高温高圧の空気を熱空気室に送りピストンを押
出してピストンの移動をクランク軸の回転に変え、熱空
気室の吸入弁と排出弁をてこにより交互に切換えて、は
ずみ車により回転を持続し、クランク軸から回転出力を
連続して取り出すことができる。また、蒸気機関のよう
にあらかじめ加熱して蒸気を生成することなく、太陽光
を収束して空気加熱管に照射して加熱空気を生成するこ
とにより、無公害で無尽蔵な太陽エネルギーを利用し、
動力を取り出すことができる。
【図1】本発明の熱空気エンジンの構成を示す正面断面
図である。
図である。
【図2】本発明の熱空気エンジンの原理説明図である。
【図3】本発明のてこの詳細を示す平面図である。
1 筐体 2 シリンダ 3 ピストン 4 熱空気室 5 冷空気室 6 ピストン軸 7 クランク軸 8 連結棒 9 クランクピン 10 熱空気吸入弁 11 熱空気排出弁 12 冷気排出弁 13 冷気吸入弁 14 空気加熱管 15 空気冷却器 16 弁棒 17 支点 18 てこ 19 長孔 20 スプリング 21 カム 22 カムフォロワ 23 ベルクランク 24 レバー 25 はずみ車 26 集光双曲面鏡 27 高圧ガスボンベ
Claims (3)
- 【請求項1】 シリンダのピストンを挟んで一方に熱空
気室を、他方に冷空気室をそれぞれ形成し、前記熱空気
室に熱空気吸入弁と熱空気排出弁を、また前記冷空気室
に冷空気排出弁と冷空気吸入弁をそれぞれ設け、熱空気
吸入弁と冷空気排出弁の間に空気加熱管を接続し、また
熱空気排出弁と冷空気吸入弁の間に空気冷却器を接続し
て閉鎖した空気管路を形成し、 そして前記ピストンのピストン軸を連結棒を介してクラ
ンク軸のクランクピンに連結し、前記クランク軸にはは
ずみ車を取付け、 前記空気加熱管を外部から加熱し、高温高圧の熱空気を
熱空気吸入弁より熱空気室に送り、前記ピストンを押出
して前記クランク軸を回転するとともに、 前記はずみ車によりクランク軸の回転を持続して前記ピ
ストンを押戻し、 前記熱空気排出弁を開いて、熱空気を空気冷却器に排出
し、 冷却した空気を冷空気吸入弁により冷空気室に送り、 前記熱空気吸入弁と熱空気排出弁を交互に開閉して、前
記クランク軸を回転してなる熱空気エンジン。 - 【請求項2】 前記熱空気吸入弁と熱空気排出弁のそれ
ぞれの弁棒を二等辺三叉状のてこの両端にスプリングを
挟んで旋回自在に連結するとともに、 前記クランク軸に連動して回転するカムを設け、 同カムからカムフォロワを介して前記てこの頂点に揺動
自在に連結し、 前記熱空気吸入弁と熱空気排出弁を交互に開閉してなる
ことを特徴とする請求項1記載の熱空気エンジン。 - 【請求項3】 前記空気加熱管をコイル状に巻いて形成
し、前記空気加熱管の長手方向に合わせて太陽光を集光
双曲面鏡により帯状に収束し加熱してなることを特徴と
する請求項1および2記載の熱空気エンジン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13291597A JPH10306747A (ja) | 1997-05-07 | 1997-05-07 | 熱空気エンジン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13291597A JPH10306747A (ja) | 1997-05-07 | 1997-05-07 | 熱空気エンジン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10306747A true JPH10306747A (ja) | 1998-11-17 |
Family
ID=15092500
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13291597A Withdrawn JPH10306747A (ja) | 1997-05-07 | 1997-05-07 | 熱空気エンジン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10306747A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007332927A (ja) * | 2006-06-19 | 2007-12-27 | Kiyoshi Ogawa | 動力装置およびこの動力装置を用いた発電装置 |
KR101133043B1 (ko) | 2011-07-11 | 2012-04-04 | 박순세 | 스털링 엔진을 이용한 발전장치 |
JP2013542367A (ja) * | 2010-10-04 | 2013-11-21 | モーター・デベロップメント・インターナショナル・エス.エー. | シリンダに包含される活性室を有する、圧縮空気および/または付加的エネルギーを用いる単一エネルギーおよび/または二重エネルギーエンジン |
KR101454285B1 (ko) * | 2014-02-12 | 2014-10-28 | 메탈젠텍 주식회사 | 하이브리드 발전 시스템 |
CN112963267A (zh) * | 2021-03-12 | 2021-06-15 | 中国矿业大学 | 一种应用于斯特林机的耦合活塞式换热器及工作方法 |
-
1997
- 1997-05-07 JP JP13291597A patent/JPH10306747A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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