JPH1030618A - 溶着方法 - Google Patents

溶着方法

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JPH1030618A
JPH1030618A JP18432196A JP18432196A JPH1030618A JP H1030618 A JPH1030618 A JP H1030618A JP 18432196 A JP18432196 A JP 18432196A JP 18432196 A JP18432196 A JP 18432196A JP H1030618 A JPH1030618 A JP H1030618A
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JP
Japan
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thermoplastic resin
tape
copper pipe
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frequency
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Pending
Application number
JP18432196A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Miyashita
進 宮下
Masaru Nakano
中野  勝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Ink Mfg Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Publication date
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  • Standing Axle, Rod, Or Tube Structures Coupled By Welding, Adhesion, Or Deposition (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 振動溶着法や熱板溶着法では不可能だった被
着面が大きな場合にも、被着面が3次元の場合にも適用
できる溶着法を提供する。 【解決手段】 熱可塑性樹脂を主成分とする2つ以上の
部材を高周波誘導加熱を用い加熱溶着する方法におい
て、部材の被着部間に前記熱可塑性樹脂と同種の熱可塑
性樹脂30〜70部と、平均直径30〜60μm 、長さ
1〜5mmの鉄またはステンレスの強磁性金属針状フィラ
ー30〜70部とを含有してなるテープを挟持し、両部
材における被着面の反対面に沿って内径2〜5mmφの銅
パイプを周回せしめ、高周波発振機を用い、両パイプに
それぞれ周波数300〜1000KHz、出力10〜2
0KWで高周波電流を流し、前記被着部間に挟持してな
るテープ中の強磁性金属針状フィラーの発熱によって部
材中の熱可塑性樹脂及びテープ中の熱可塑性樹脂を溶融
せしめ、2つ以上の部材を溶着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂を主
成分とする2つ以上の部材を接合する方法に関し、詳し
くは溶着によって2つ以上の部材を接合する方法に関
し、さらに詳しくは2つ以上の部材を高周波誘導加熱に
よって溶着する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金属材料製やコンクリ−ト製の大口径の
埋設パイプや土木建築の分野で衝撃を緩衝しうる材料と
して、熱可塑性樹脂構を主成分とする部材が開発されて
いる。熱可塑性樹脂を主成分とする2つ以上の部材の溶
着方法としては、熱板溶着法、低周波振動溶着法等が挙
げられる。
【0003】熱板溶着法は、金属板にヒ−タ−を埋め込
み、熱可塑性樹脂を主成分とする複数の部材のそれぞれ
の被着面に前記ヒーター入り金属板を接触せしめ、被着
面を溶かした後、前記ヒーター入り金属板をそれぞれの
部材の被着面から取り除き、溶融している被着面同士を
圧着する方法である。係る熱板溶着法は、比較的小さな
被着面の部材同士の溶着には適当であるが、被着面が大
きな場合、特に長さが長い場合には、大きな金属板を必
要としたり、その大きな金属板を作業中ずっと均一且つ
高温に保たなければならないため、大きなエネルギーを
必要とする。
【0004】低周波振動溶着法は、熱可塑性樹脂を主成
分とする部材の1つを固定し、その部材の被着面に、他
の部材の被着面を圧着し、固定されていない方の部材を
低周波数で振動せしめ、摩擦熱によって両被着面を溶融
せしめ、被着面同士を溶着する方法である。係る低周波
振動溶着法は、被着面が大きな場合には大きな治具が必
要とされるばかりでなく、被着面の溶融状態を均一にコ
ントロールすることが難しく、高精度を求められる部材
の溶着には不向きである。また、被着面同士が平面でな
いと溶着し難いので、曲面同士の溶着には不向きであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、振動溶着法
や熱板溶着法では従来不可能だった被着面が大きな場合
にも、被着面が3次元の場合にも適用できる溶着法の提
供を目的とする。
【0006】
【課題を解決する為の手段】第1の発明は、熱可塑性樹
脂を主成分とする2つ以上の部材を高周波誘導加熱を用
い加熱溶着する方法において、2つ以上の部材の被着部
間に前記熱可塑性樹脂と同種の熱可塑性樹脂30〜70
部と、平均直径30〜60μm 、長さ1〜5mmの鉄また
はステンレスの強磁性金属針状フィラー30〜70部と
を含有してなるテープを挟持し、1つの部材における被
着面の反対面に沿って内径2〜5mmφの銅パイプを被着
面の反対面と銅パイプの外面の最も接近する部分での間
隙が10mm以下であるように周回せしめ、他の部材にお
ける被着面の反対面に沿って内径2〜5mmφの銅パイプ
を被着面の反対面と銅パイプの外面の最も接近する部分
での間隙が10mm以下であるように周回せしめ、高周波
発振機を用い、両パイプにそれぞれ周波数300〜10
00KHz、出力10〜20KWで高周波電流を流し、
高周波磁場を発生せしめ、前記被着部間に挟持してなる
テープ中の強磁性金属針状フィラーを発熱せしめ、係る
発熱によって部材中の熱可塑性樹脂及びテープ中の熱可
塑性樹脂を溶融せしめることによって、2つ以上の部材
を溶着する方法である。
【0007】第2の発明は、熱可塑性樹脂を主成分とす
る2つ以上の部材を高周波誘導加熱を用い加熱溶着する
方法において、2つ以上の部材の被着部間に前記熱可塑
性樹脂と同種の熱可塑性樹脂30〜70部と、平均直径
30〜60μm 、長さ1〜5mmの鉄またはステンレスの
強磁性金属針状フィラー30〜70部とを含有してなる
テープを挟持し、1つの部材における被着面の反対面に
内径2〜5mmφの銅パイプを用いてなるワークコイルを
被着面の反対面と銅パイプの外面の最も接近する部分で
の間隙が10mm以下であるようにセットし、他の部材に
おける被着面の反対面に内径2〜5mmφの銅パイプを用
いてなるワークコイルを被着面の反対面と銅パイプの外
面の最も接近する部分での間隙が10mm以下であるよう
にセットし、高周波発振機を用い、両ワークコイルにそ
れぞれ周波数300〜1000KHz、出力10〜20
KWで高周波電流を流し、高周波磁場を発生せしめなが
ら、ワークコイルを両部材の被着面の反対面に沿って移
動せしめることによって、前記被着部間に挟持してなる
テープ中の強磁性金属針状フィラーを発熱せしめ、係る
発熱によって部材中の熱可塑性樹脂及びテープ中の熱可
塑性樹脂を溶融せしめることによって、2つ以上の部材
を溶着する方法である。
【0008】第3の発明は、熱可塑性樹脂を主成分とす
る2つ以上の部材を高周波誘導加熱を用い加熱溶着する
方法において、2つ以上の部材の被着部間に前記熱可塑
性樹脂と同種の熱可塑性樹脂30〜70部と、平均直径
30〜60μm 、長さ1〜5mmの鉄またはステンレスの
強磁性金属針状フィラー30〜70部とを含有してなる
テープを挟持し、1つの部材における被着面の反対面に
内径2〜5mmφの銅パイプを用いてなるワークコイルを
被着面の反対面と銅パイプの外面の最も接近する部分で
の間隙が10mm以下であるようにセットし、他の部材に
おける被着面の反対面に内径2〜5mmφの銅パイプを用
いてなるワークコイルを被着面の反対面と銅パイプの外
面の最も接近する部分での間隙が10mm以下であるよう
にセットし、高周波発振機を用い、両ワークコイルを固
定し、両ワークコイルにそれぞれ周波数300〜100
0KHz、出力10〜20KWで高周波電流を流し、高
周波磁場を発生せしめながら、前記テープを挟持した状
態のまま、2つの部材のそれぞれの被着面の反対面にを
ワークコイルを被着面の反対面と銅パイプの外面の最も
接近する部分での間隙が10mm以下であるようにセット
した状態で2つの部材を移動せしめることによって、前
記被着部間に挟持してなるテープ中の強磁性金属針状フ
ィラーを発熱せしめ、係る発熱によって部材中の熱可塑
性樹脂及びテープ中の熱可塑性樹脂を溶融せしめること
によって、2つ以上の部材を溶着する方法である。
【0009】第4の方法は、熱可塑性樹脂を主成分とす
る2つ以上の部材を高周波誘導加熱を用い加熱溶着する
方法において、2つ以上の部材の被着部間に前記熱可塑
性樹脂と同種の熱可塑性樹脂30〜70部と、平均直径
30〜60μm 、長さ1〜5mmの鉄またはステンレスの
強磁性金属針状フィラー30〜70部とを含有してなる
テープを挟持し、1つの部材における被着面の反対面に
内径2〜5mmφの銅パイプを用いてなるワークコイルを
被着面の反対面と銅パイプの外面の最も接近する部分で
の間隙が10mm以下であるようにセットし、高周波発振
機を用い、ワークコイルに周波数300〜1000KH
z、出力10〜20KWで高周波電流を流し、高周波磁
場を発生せしめながら、前記テープを挟持した状態のま
ま、ワークコイルを前記1つの部材の被着面の反対面に
沿って移動せしめることによって、前記被着部間に挟持
してなるテープ中の強磁性金属針状フィラーを発熱せし
め、係る発熱によって部材中の熱可塑性樹脂及びテープ
中の熱可塑性樹脂を溶融せしめることによって、2つ以
上の部材を溶着する方法である。
【0010】第5の方法は、熱可塑性樹脂を主成分とす
る2つ以上の部材を高周波誘導加熱を用い加熱溶着する
方法において、2つ以上の部材の被着部間に前記熱可塑
性樹脂と同種の熱可塑性樹脂30〜70部と、平均直径
30〜60μm 、長さ1〜5mmの鉄またはステンレスの
強磁性金属針状フィラー30〜70部とを含有してなる
テープを挟持し、1つの部材における被着面の反対面に
内径2〜5mmφの銅パイプを用いてなるワークコイルを
被着面の反対面と銅パイプの外面の最も接近する部分で
の間隙が10mm以下であるようにセットし、高周波発振
機を用い、ワークコイルを固定し、ワークコイルに周波
数300〜1000KHz、出力10〜20KWで高周
波電流を流し、高周波磁場を発生せしめながら、前記テ
ープを挟持した状態のまま、1つの部材における被着面
の反対面にをワークコイルを前記条件でセットした状態
で2つの部材を移動せしめることによって、前記被着部
間に挟持してなるテープ中の強磁性金属針状フィラーを
発熱せしめ、係る発熱によって部材中の熱可塑性樹脂及
びテープ中の熱可塑性樹脂を溶融せしめることによっ
て、2つ以上の部材を溶着する方法である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明において使用される、熱可
塑性樹脂を主成分とする部材は、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ABS,ポリアミド、ポリカーボネート、ポ
リスチレン等の熱可塑性樹脂と、必要に応じて炭酸カル
シウム、タルク、マイカ、ガラスファイバー、カーボン
ファイバー等の無機フィラー、種々のエラストマー等と
を含有し、射出成形及び圧縮成形されてなる成形品であ
る。例えば、寸法安定性や使用時の耐熱性が求めれる分
野に成形品が用いられる場合には、ポリエチレン、ポリ
プロピレン等のポリオレフィンに、炭酸カルシウム、タ
ルク、マイカ等が配合されたり、成形品に引張強度が求
められる場合には、ポリエチレン、ポリプロピレン等の
ポリオレフィン、ポリアミド、ポリカーボネートにガラ
スファイバー、カーボンファイバー等が配合されたり、
成形品に耐衝撃性が求められる場合には、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィンにエラストマー
等が配合されたりする。
【0012】溶着に用いられるテープは、部材に使用さ
れている熱可塑性樹脂と同種の熱可塑性樹脂30〜70
部に、平均直径30〜60μm 、長さ1〜5mmの鉄また
はステンレスの強磁性金属針状フィラーを混合し、テー
プ状、円柱状、断面が楕円の紐状にしたものである。係
るテープを被着面の長さ・面積に合わせて、所望の長さ
に切断し、溶着しようとする部材間に挟持せしめればよ
い。
【0013】鉄またはステンレスの強磁性金属針状フィ
ラーの平均直径が30μm 以下であると高周波誘導加熱
による加熱効率がわるくなり、一方60μm 以上だとフ
ィラーとしての強度が大きくなり、その結果得られるテ
ープを切断し難くくなるばかりでなく、切断したテープ
の断面に係る鉄またはステンレスフィラーが突出し、作
業時に手足を傷つける等の取り扱い難さを生じる。故に
鉄またはステンレスの強磁性金属針状フィラーの平均直
径は、30〜60μm であることが重要であり、好まし
くは40〜50μm である。
【0014】長さが1mm以下の鉄またはステンレスの
強磁性金属針状フィラーは製造自体が困難であり、一方
5mm以上であると、熱可塑性樹脂と混合するとき、フィ
ラー同士が絡み合い、ファイバーボールが出来やすく、
テープ中にフィラーを均一に分散できない。従って、鉄
またはステンレスの強磁性金属針状フィラーの長さは1
〜5mmであり、好ましくは1〜3mmである。
【0015】高周波磁界を発生させる銅パイプは、内径
が2〜5mmで、さらにはは3〜4mmのものが好ましい。
係る銅パイプは冷却の為にパイプ内に冷却水を流すが、
内径が2mm以下であると水量が少なく、コイル自体が発
熱してしまう。一方、5mm以上になると、部材の被着面
の反対面に沿って周回させることが難しくなったり、あ
るいは係る銅パイプを加工してコイル状にすることが困
難となる なお、高周波磁界を発生させるパイプとしては、銅の他
にアルミニウムも考えられるが、電気抵抗が小さく、加
工性に優れると言う点で銅パイプが最適である。
【0016】上記した銅パイプは、2つの部材それぞれ
の被着面の反対面に沿って、該被着面の反対面と銅パイ
プの外面の最も接近する部分での間隙が10mm以下とな
るようして少なくとも1周周回させればよい。被着面の
反対面と銅パイプの外面の最も接近する部分での間隙が
10mm以上となると、テープ中の鉄またはステンレスの
強磁性フィラーが発熱し難くなる。該間隙は狭いほどテ
ープ中の鉄またはステンレスの強磁性フィラーの発熱効
率は良くなるが、溶着の際には圧力を加える必要もある
ため、被着面の反対面と銅パイプとが直接接触するよう
な場合には、銅パイプに直接圧力が加わらないようにす
るための特別の工夫が必要である。あるいは銅パイプを
加圧治具の中に埋設してしまう方法も考えられ、その際
も被着面の反対面と銅パイプの外面の最も接近する部分
での間隙が1〜10mmとなるようにすることが重要であ
る。
【0017】あるいは、上記した銅パイプは、少なくと
も1つの部材の被着面の反対面にコイル状(ワークコイ
ル)にしてセットしてもよい。コイル状にしてセットす
る場合も、被着面の反対面と銅パイプの外面の最も接近
する部分での間隙が10mm以下となるようにすることが
重要である。コイル状にしてセットした場合、後述する
条件にて高周波電流を流すが、その際、前記した被着面
の反対面と銅パイプの外面との距離関係を維持しなが
ら、コイルの方を被着面の反対面に沿って移動させても
良いし、あるいは被着部材の方を移動させてもよい。
【0018】本発明は、前記銅パイプに周波数300〜
1000KHz、好ましくは400〜600KHz、出
力10〜20KWで高周波電流を流すことによって、2
つの部材間に挟持せしめたテープ中のテープ中の鉄また
はステンレスの強磁性フィラーを発熱せしめるものであ
る。周波数が300KHz以下であれば、前記強磁性フ
ィラーの発熱が不充分となり、1000KHz以上であ
れば、高周波の表皮効果により、フィラーの内部まで発
熱せず溶着が困難になる。
【0019】
【実施例】
【実施例1】次に、本発明を添付図面に従い、さらに詳
しく説明する。図1は、長さが1メ−トルを超える射出
成形で成形されたポリプロピレン製の上部板体と下部板
体の溶着した構造体の側面図である。図2は、図1のA
−A’線に沿う断面図である。1、2は上部部材と下部
部材であり、各々のフランジ部間に溶着テ−プ3を挟持
する。溶着テ−プ3は、ポリプロピレン樹脂40部に、
ステンレス430L(60μm、3mm)60部を混合し
てテ−プ状に加工したものである。図3は、上部部材1
と下部部材2をセットし加圧する治具4を示している。
銅パイプ5は、治具4の上下の2つの部分の各々のフラ
ンジ部中に、部材の被着面の反対面と銅パイプの外面の
最も接近する部分での間隙が2mmとなるように埋設さ
れ、上部部材のフランジ部、下部部材のフランジ部をそ
れぞれ1回周回せしめた。係る銅パイプに、周波数60
0KHz、出力15KWで高周波電流を流し、溶着テ−
プ3及び上下部材の被着面を溶融せしめて、上下部材を
高強度で溶着できた。
【0020】
【発明の効果】本発明は射出成形及び圧縮成形で高い寸
法精度で作られた2つ以上の部材を高周波誘導加熱法を
用い溶着して高強度の熱可塑性樹脂の構造材が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の溶着方法によって溶着された2つの
部材
【図2】 図1のA−A’線に沿う断面図
【図3】 本発明の溶着方法
【符号の説明】
1:上部部材 2:下部部材 3:溶着テ−プ 4:加圧治具 5:銅パイプ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂を主成分とする2つ以上の
    部材を高周波誘導加熱を用い加熱溶着する方法におい
    て、2つ以上の部材の被着部間に前記熱可塑性樹脂と同
    種の熱可塑性樹脂30〜70部と、平均直径30〜60
    μm 、長さ1〜5mmの鉄またはステンレスの強磁性金属
    針状フィラー30〜70部とを含有してなるテープを挟
    持し、1つの部材における被着面の反対面に沿って内径
    2〜5mmφの銅パイプを被着面の反対面と銅パイプの外
    面の最も接近する部分での間隙が10mm以下であるよう
    に周回せしめ、他の部材における被着面の反対面に沿っ
    て内径2〜5mmφの銅パイプを被着面の反対面と銅パイ
    プの外面の最も接近する部分での間隙が10mm以下であ
    るように周回せしめ、高周波発振機を用い、両パイプに
    それぞれ周波数300〜1000KHz、出力10〜2
    0KWで高周波電流を流し、高周波磁場を発生せしめ、
    前記被着部間に挟持してなるテープ中の強磁性金属針状
    フィラーを発熱せしめ、係る発熱によって部材中の熱可
    塑性樹脂及びテープ中の熱可塑性樹脂を溶融せしめるこ
    とによって、2つ以上の部材を溶着する方法。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂を主成分とする2つ以上の
    部材を高周波誘導加熱を用い加熱溶着する方法におい
    て、2つ以上の部材の被着部間に前記熱可塑性樹脂と同
    種の熱可塑性樹脂30〜70部と、平均直径30〜60
    μm 、長さ1〜5mmの鉄またはステンレスの強磁性金属
    針状フィラー30〜70部とを含有してなるテープを挟
    持し、1つの部材における被着面の反対面に内径2〜5
    mmφの銅パイプを用いてなるワークコイルを被着面の反
    対面と銅パイプの外面の最も接近する部分での間隙が1
    0mm以下であるようにセットし、他の部材における被着
    面の反対面に内径2〜5mmφの銅パイプを用いてなるワ
    ークコイルを被着面の反対面と銅パイプの外面の最も接
    近する部分での間隙が10mm以下であるようにセット
    し、高周波発振機を用い、両ワークコイルにそれぞれ周
    波数300〜1000KHz、出力10〜20KWで高
    周波電流を流し、高周波磁場を発生せしめながら、ワー
    クコイルを両部材の被着面の反対面に沿って移動せしめ
    ることによって、前記被着部間に挟持してなるテープ中
    の強磁性金属針状フィラーを発熱せしめ、係る発熱によ
    って部材中の熱可塑性樹脂及びテープ中の熱可塑性樹脂
    を溶融せしめることによって、2つ以上の部材を溶着す
    る方法。
  3. 【請求項3】 熱可塑性樹脂を主成分とする2つ以上の
    部材を高周波誘導加熱を用い加熱溶着する方法におい
    て、2つ以上の部材の被着部間に前記熱可塑性樹脂と同
    種の熱可塑性樹脂30〜70部と、平均直径30〜60
    μm 、長さ1〜5mmの鉄またはステンレスの強磁性金属
    針状フィラー30〜70部とを含有してなるテープを挟
    持し、1つの部材における被着面の反対面に内径2〜5
    mmφの銅パイプを用いてなるワークコイルを被着面の反
    対面と銅パイプの外面の最も接近する部分での間隙が1
    0mm以下であるようにセットし、他の部材における被着
    面の反対面に内径2〜5mmφの銅パイプを用いてなるワ
    ークコイルを被着面の反対面と銅パイプの外面の最も接
    近する部分での間隙が10mm以下であるようにセット
    し、高周波発振機を用い、両ワークコイルを固定し、両
    ワークコイルにそれぞれ周波数300〜1000KH
    z、出力10〜20KWで高周波電流を流し、高周波磁
    場を発生せしめながら、前記テープを挟持した状態のま
    ま、2つの部材のそれぞれの被着面の反対面にをワーク
    コイルを被着面の反対面と銅パイプの外面の最も接近す
    る部分での間隙が10mm以下であるようにセットした状
    態で2つの部材を移動せしめることによって、前記被着
    部間に挟持してなるテープ中の強磁性金属針状フィラー
    を発熱せしめ、係る発熱によって部材中の熱可塑性樹脂
    及びテープ中の熱可塑性樹脂を溶融せしめることによっ
    て、2つ以上の部材を溶着する方法。
  4. 【請求項4】 熱可塑性樹脂を主成分とする2つ以上の
    部材を高周波誘導加熱を用い加熱溶着する方法におい
    て、2つ以上の部材の被着部間に前記熱可塑性樹脂と同
    種の熱可塑性樹脂30〜70部と、平均直径30〜60
    μm 、長さ1〜5mmの鉄またはステンレスの強磁性金属
    針状フィラー30〜70部とを含有してなるテープを挟
    持し、1つの部材における被着面の反対面に内径2〜5
    mmφの銅パイプを用いてなるワークコイルを被着面の反
    対面と銅パイプの外面の最も接近する部分での間隙が1
    0mm以下であるようにセットし、高周波発振機を用い、
    ワークコイルに周波数300〜1000KHz、出力1
    0〜20KWで高周波電流を流し、高周波磁場を発生せ
    しめながら、前記テープを挟持した状態のまま、ワーク
    コイルを前記1つの部材の被着面の反対面に沿って移動
    せしめることによって、前記被着部間に挟持してなるテ
    ープ中の強磁性金属針状フィラーを発熱せしめ、係る発
    熱によって部材中の熱可塑性樹脂及びテープ中の熱可塑
    性樹脂を溶融せしめることによって、2つ以上の部材を
    溶着する方法。
  5. 【請求項5】 熱可塑性樹脂を主成分とする2つ以上の
    部材を高周波誘導加熱を用い加熱溶着する方法におい
    て、2つ以上の部材の被着部間に前記熱可塑性樹脂と同
    種の熱可塑性樹脂30〜70部と、平均直径30〜60
    μm 、長さ1〜5mmの鉄またはステンレスの強磁性金属
    針状フィラー30〜70部とを含有してなるテープを挟
    持し、1つの部材における被着面の反対面に内径2〜5
    mmφの銅パイプを用いてなるワークコイルを被着面の反
    対面と銅パイプの外面の最も接近する部分での間隙が1
    0mm以下であるようにセットし、高周波発振機を用い、
    ワークコイルを固定し、ワークコイルに周波数300〜
    1000KHz、出力10〜20KWで高周波電流を流
    し、高周波磁場を発生せしめながら、前記テープを挟持
    した状態のまま、1つの部材における被着面の反対面に
    をワークコイルを前記条件でセットした状態で2つの部
    材を移動せしめることによって、前記被着部間に挟持し
    てなるテープ中の強磁性金属針状フィラーを発熱せし
    め、係る発熱によって部材中の熱可塑性樹脂及びテープ
    中の熱可塑性樹脂を溶融せしめることによって、2つ以
    上の部材を溶着する方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008232606A (ja) * 2007-02-21 2008-10-02 Fuji Denki Thermosystems Kk 流体加熱装置

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