JPH10304802A - 沈降流失した漁具の浮上回収装置 - Google Patents
沈降流失した漁具の浮上回収装置Info
- Publication number
- JPH10304802A JPH10304802A JP9154261A JP15426197A JPH10304802A JP H10304802 A JPH10304802 A JP H10304802A JP 9154261 A JP9154261 A JP 9154261A JP 15426197 A JP15426197 A JP 15426197A JP H10304802 A JPH10304802 A JP H10304802A
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- JP
- Japan
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- fishing
- fishing gear
- gas
- balun
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Abstract
(57)【要約】
【目的】マグロ漁業に代表される延べ縄漁業では,操業
中に於て漁具が切断して沈降流失して大きな損失を被る
ことがある。その沈降流失した漁具の回収を容易にする
ための装置である。 【構成】海水中での圧力は水深10m毎に約1気圧が加
圧される。したがって水深によって生ずる圧力変化を利
用して予め設定した任意の水深(圧力下)において作動
する装置によってガスボンベに穿孔し,ボンベに充填し
てある圧縮あるいは液化したガスを噴出させ,または接
点を働かせて通電しガス発生剤によってガスを発生せし
め,何れの方法もバルンを膨張させてその浮力によって
沈降して流失した漁具を浮上させて回収あるいはバルン
のみを浮上させそれを発見した後バルンに繋なる索紐を
手繰り寄せて回収することを特徴とするものである。
中に於て漁具が切断して沈降流失して大きな損失を被る
ことがある。その沈降流失した漁具の回収を容易にする
ための装置である。 【構成】海水中での圧力は水深10m毎に約1気圧が加
圧される。したがって水深によって生ずる圧力変化を利
用して予め設定した任意の水深(圧力下)において作動
する装置によってガスボンベに穿孔し,ボンベに充填し
てある圧縮あるいは液化したガスを噴出させ,または接
点を働かせて通電しガス発生剤によってガスを発生せし
め,何れの方法もバルンを膨張させてその浮力によって
沈降して流失した漁具を浮上させて回収あるいはバルン
のみを浮上させそれを発見した後バルンに繋なる索紐を
手繰り寄せて回収することを特徴とするものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は,主に大型魚類を漁獲
対象とした延べ縄漁業において,操業中に漁具が切断し
て沈降流失することがある。このことは漁具の損失だけ
でなく,探索回収に成功してもそのための時間のロス或
は探索に失敗した場合は流失した漁具とその分に見合う
操業期間中に於ける漁獲減等による損失。甚だしい場合
は操業を中止して帰港を余技なくされることがある。こ
のように漁具が沈降流失した時にその発見回収を容易に
するための装置である。
対象とした延べ縄漁業において,操業中に漁具が切断し
て沈降流失することがある。このことは漁具の損失だけ
でなく,探索回収に成功してもそのための時間のロス或
は探索に失敗した場合は流失した漁具とその分に見合う
操業期間中に於ける漁獲減等による損失。甚だしい場合
は操業を中止して帰港を余技なくされることがある。こ
のように漁具が沈降流失した時にその発見回収を容易に
するための装置である。
【0002】
【従来の技術】ここで対象になるのは,主にまぐろ漁業
に使用される延べ縄漁具であるが,その漁具の總延長は
150Kmにおよぶ幹縄(操業距離にして100〜12
0Km)と,それを600〜700m毎に付加する浮子
によって水深30〜40mに懸垂させる浮縄,更に幹縄
から30〜40mの枝縄とそれに連なる約8mのせきや
まとその先端に釣り鈎のついた約3mの釣元がつく,そ
の釣り鈎の本数は漁場や釣獲目的の魚種によって若干異
なるが,最近ではI回の操業で2300〜2400本が
使用されている。このようにマグロ延べ縄漁具は構成さ
れている。
に使用される延べ縄漁具であるが,その漁具の總延長は
150Kmにおよぶ幹縄(操業距離にして100〜12
0Km)と,それを600〜700m毎に付加する浮子
によって水深30〜40mに懸垂させる浮縄,更に幹縄
から30〜40mの枝縄とそれに連なる約8mのせきや
まとその先端に釣り鈎のついた約3mの釣元がつく,そ
の釣り鈎の本数は漁場や釣獲目的の魚種によって若干異
なるが,最近ではI回の操業で2300〜2400本が
使用されている。このようにマグロ延べ縄漁具は構成さ
れている。
【0003】ところで,延べ縄漁具は操業の不手際,漁
具の保守点検不足等の他に潮流による牽引等によって操
業中に切断して流失する事があり,これらの事故に対し
ては,視覚で探索することを基本にしてラジオブイ等に
よる電波や光を利用して探索し,回収する方法がとられ
ている。しかしこれらの方法では水中に沈降した場合に
は対応できず,漁具の一部,時に全部を流失することが
ある。したがって,現状の対応は表層に浮かぶ浮子等が
目印となるので漁具が沈降しても海面上に目印となるも
のを残す(浮かべる)事が求められている。
具の保守点検不足等の他に潮流による牽引等によって操
業中に切断して流失する事があり,これらの事故に対し
ては,視覚で探索することを基本にしてラジオブイ等に
よる電波や光を利用して探索し,回収する方法がとられ
ている。しかしこれらの方法では水中に沈降した場合に
は対応できず,漁具の一部,時に全部を流失することが
ある。したがって,現状の対応は表層に浮かぶ浮子等が
目印となるので漁具が沈降しても海面上に目印となるも
のを残す(浮かべる)事が求められている。
【0004】なお,良い漁場が潮目に発現することもあ
って,そのような漁場では延べ縄が潮目を跨ぐ事がある
ために逆流或は逆流しないまでも相接する水塊の流速が
異なる複数の潮流(水塊の流動)によって逆方向に引っ
張られて延べ縄漁具あるいはその一部が海中に引き込ま
れ深く沈降することがある。このような状況下で切断が
起こると当然水没した漁具は直接に視覚で捉えることは
出来なくなるから魚群探知機等によって探索はするが発
見出来ないこともあってこれらは放棄することになる。
仮に音波を利用する魚群探知機によって存在が確認でき
ても,水深にもよるが殆どの場合浮上しない限り回収は
不可能である。
って,そのような漁場では延べ縄が潮目を跨ぐ事がある
ために逆流或は逆流しないまでも相接する水塊の流速が
異なる複数の潮流(水塊の流動)によって逆方向に引っ
張られて延べ縄漁具あるいはその一部が海中に引き込ま
れ深く沈降することがある。このような状況下で切断が
起こると当然水没した漁具は直接に視覚で捉えることは
出来なくなるから魚群探知機等によって探索はするが発
見出来ないこともあってこれらは放棄することになる。
仮に音波を利用する魚群探知機によって存在が確認でき
ても,水深にもよるが殆どの場合浮上しない限り回収は
不可能である。
【0005】どのくらいの水深まで沈降するかは明確で
はないが,マグロ延べ縄に採用されている浮子の耐圧か
らすると,浮子の深さで水深100〜150mと推測で
きる。浮子は耐圧の限度を越えると水圧によって破壊さ
れて浮力を失うために当然再浮上はしない。
はないが,マグロ延べ縄に採用されている浮子の耐圧か
らすると,浮子の深さで水深100〜150mと推測で
きる。浮子は耐圧の限度を越えると水圧によって破壊さ
れて浮力を失うために当然再浮上はしない。
【0006】ところで,昭和50年代の終わり頃まで
は,延べ縄漁具の主な構成部分は直径6.5mm前後の
化繊ロープが使われ,化繊ロープ以前には綿糸ロープで
構成されていた時代があった。この頃から切断事故はあ
ったが近年になって素材の強度が向上したこともあって
ロープ部分の殆んどが直径4〜5mm程度の化繊ロープ
あるいはテグス製に変わり,漁具の収納がリールとなっ
た事例もある。それらの理由はともかく,テグス製は組
紐式も含めて長繊維であるだけに微細な傷が原因になっ
て抗張力が低下して切断事故が起こっている。このよう
な事故の発生に対しての探索回収に係わる積極的な方法
は現存せず,確かな回収方法の開発が求められている。
は,延べ縄漁具の主な構成部分は直径6.5mm前後の
化繊ロープが使われ,化繊ロープ以前には綿糸ロープで
構成されていた時代があった。この頃から切断事故はあ
ったが近年になって素材の強度が向上したこともあって
ロープ部分の殆んどが直径4〜5mm程度の化繊ロープ
あるいはテグス製に変わり,漁具の収納がリールとなっ
た事例もある。それらの理由はともかく,テグス製は組
紐式も含めて長繊維であるだけに微細な傷が原因になっ
て抗張力が低下して切断事故が起こっている。このよう
な事故の発生に対しての探索回収に係わる積極的な方法
は現存せず,確かな回収方法の開発が求められている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】マグロ漁業に代表され
る遠洋沖合い海域での延べ縄漁業では,その漁具の主要
部分が木綿あるいは化繊製のロープで構成されていた時
代から漁具の構成や素材の質或は漁場の特性などから操
業中に漁具が切断して深く沈降し,漁具の全部あるいは
一部を流失する事故があり,特に最近になって省力化や
漁具搭載量の増大,逆に搭載スペースの節減,釣獲率が
高いことそして上げ縄時に逃亡する魚が少ない事等々を
理由にその主構成部分の幹縄等の素材が変わったことも
あって過去に比較して切断による漁具の損失事故が増加
しているという。
る遠洋沖合い海域での延べ縄漁業では,その漁具の主要
部分が木綿あるいは化繊製のロープで構成されていた時
代から漁具の構成や素材の質或は漁場の特性などから操
業中に漁具が切断して深く沈降し,漁具の全部あるいは
一部を流失する事故があり,特に最近になって省力化や
漁具搭載量の増大,逆に搭載スペースの節減,釣獲率が
高いことそして上げ縄時に逃亡する魚が少ない事等々を
理由にその主構成部分の幹縄等の素材が変わったことも
あって過去に比較して切断による漁具の損失事故が増加
しているという。
【0007】これらの漁具改良は,漁具の強度を維持あ
るいは向上させながら高い釣獲率を追求するものである
が,漁具の強度と釣獲率の向上とは相矛盾する部分が生
ずるので,それを補うために従来からの素材を使用した
延べ縄漁具も含めて切断に依って深く沈降流失した延べ
縄漁具を如何に容易に回収するかが求められている。
るいは向上させながら高い釣獲率を追求するものである
が,漁具の強度と釣獲率の向上とは相矛盾する部分が生
ずるので,それを補うために従来からの素材を使用した
延べ縄漁具も含めて切断に依って深く沈降流失した延べ
縄漁具を如何に容易に回収するかが求められている。
【0008】
【課題を解決するための手段】マグロ漁業に於て一回で
使用する延べ縄の長さは150Km,操業距離にして1
00〜120Kmにおよぶが,どの部分が切断,更に沈
降するかは予測できないので,潮流等に牽引されて沈降
或は切断されて沈降した漁具が予め定めた水深に達した
時に,浮力を生じさせる事の出来る装置を漁具の複数ケ
所に付加することによって回収が容易となる。
使用する延べ縄の長さは150Km,操業距離にして1
00〜120Kmにおよぶが,どの部分が切断,更に沈
降するかは予測できないので,潮流等に牽引されて沈降
或は切断されて沈降した漁具が予め定めた水深に達した
時に,浮力を生じさせる事の出来る装置を漁具の複数ケ
所に付加することによって回収が容易となる。
【0009】
【作用】海水中での圧力は,水深10m毎に約1気圧が
加圧される。したがって水深によって生ずる圧力変化を
利用して装置を作動させることができ,このことが本発
明の特徴であるが,予め設定した任意の圧力(水深)下
において作動する装置によってボンベに穿孔し,ボンベ
に充填してある圧縮あるいは液化したガスを噴出させあ
るいは接点を働かせて通電し,ガス発生剤によってガス
を発生せしめて何れもバルンを膨張させる事が出来るの
で,その事によって浮力が得られる。
加圧される。したがって水深によって生ずる圧力変化を
利用して装置を作動させることができ,このことが本発
明の特徴であるが,予め設定した任意の圧力(水深)下
において作動する装置によってボンベに穿孔し,ボンベ
に充填してある圧縮あるいは液化したガスを噴出させあ
るいは接点を働かせて通電し,ガス発生剤によってガス
を発生せしめて何れもバルンを膨張させる事が出来るの
で,その事によって浮力が得られる。
【0010】
【実施例】主に,本発明の代表的な内容を持つ「請求項
2」について図面によって説明する。図1は「請求項
1,2,3」の全てに該当するもので,本装置の浮上部
分を折り畳んだ状態[I]と作動させガスを発生させて
バルンを膨張せしめた状態[II]の各々の上面図,側
面図と下面図である。
2」について図面によって説明する。図1は「請求項
1,2,3」の全てに該当するもので,本装置の浮上部
分を折り畳んだ状態[I]と作動させガスを発生させて
バルンを膨張せしめた状態[II]の各々の上面図,側
面図と下面図である。
【0011】図2はその[I]が図1の断面A〜A’で
あるが,漁具が何らかの原因によって沈降あるいは切断
されて沈降した時に,予め設定しておいた水深(圧
力),ここではその水深を仮に50mとすると,図2の
25として図示した耐圧スプリングは5気圧のスプリン
グを装填する。その水深を100mとすると10気圧の
スープリングを装填すればよい。これらは漁場の特質に
よって随時決め,図2に示した2’のネジによってガス
発生器具の外函2を開閉して現場において装填し直すこ
とが出来る。
あるが,漁具が何らかの原因によって沈降あるいは切断
されて沈降した時に,予め設定しておいた水深(圧
力),ここではその水深を仮に50mとすると,図2の
25として図示した耐圧スプリングは5気圧のスプリン
グを装填する。その水深を100mとすると10気圧の
スープリングを装填すればよい。これらは漁場の特質に
よって随時決め,図2に示した2’のネジによってガス
発生器具の外函2を開閉して現場において装填し直すこ
とが出来る。
【0012】そこで,装置が設定した水深まで沈降する
と23のピストンが作動してスプリングが収縮し始め
る。このピストンの作動によって,図2の[III]あ
るいは図3の側面図に於ける3の作動伝達棒(1)が付
記した矢印の方向に運動する。この運動によって7の作
動伝達棒(2)が3と同方向に運動する。この運動は8
を支点として反対方向の運動となって9の作動棒に伝達
される。この9にはバルンを内蔵する5のカプセルと6
のカプセルバンドを固定する9’の固定鈎が付属する。
と23のピストンが作動してスプリングが収縮し始め
る。このピストンの作動によって,図2の[III]あ
るいは図3の側面図に於ける3の作動伝達棒(1)が付
記した矢印の方向に運動する。この運動によって7の作
動伝達棒(2)が3と同方向に運動する。この運動は8
を支点として反対方向の運動となって9の作動棒に伝達
される。この9にはバルンを内蔵する5のカプセルと6
のカプセルバンドを固定する9’の固定鈎が付属する。
【0013】この固定鈎は9の作動棒の矢印方向の運動
によってカプセルバンドの固定を解除する。その直後に
ピストンの上端に在る24の穿孔用突起によってボンベ
が穿孔され,ガスが噴出してバルンを膨張せしめる。こ
の膨張によってカプセルバンドは離脱し,カプセルは図
3に12として示したカプセルの合わせ目から図4の
[I]に示すように分割し始め,図4の[II]の模式
図に示すように結果的に2個に分割して棄てられ,[I
II]に示すようにバルンは一端を漁具に結着した索紐
を引いて水面まで上昇する。
によってカプセルバンドの固定を解除する。その直後に
ピストンの上端に在る24の穿孔用突起によってボンベ
が穿孔され,ガスが噴出してバルンを膨張せしめる。こ
の膨張によってカプセルバンドは離脱し,カプセルは図
3に12として示したカプセルの合わせ目から図4の
[I]に示すように分割し始め,図4の[II]の模式
図に示すように結果的に2個に分割して棄てられ,[I
II]に示すようにバルンは一端を漁具に結着した索紐
を引いて水面まで上昇する。
【0014】「請求項3」に該当する図2の[II]で
は,24の通電のための突起によって,18として示す
ニクロム線が加熱され,それによって17の火薬を爆発
させ,その熱で16のガス発生剤によってガスを発生せ
しめてバルンを膨張させ浮力を生じせしめる。即ちガス
の発生方法が異なるのみで,本発明の特徴である水深に
よる水圧の変化を利用することには変わりはない。
は,24の通電のための突起によって,18として示す
ニクロム線が加熱され,それによって17の火薬を爆発
させ,その熱で16のガス発生剤によってガスを発生せ
しめてバルンを膨張させ浮力を生じせしめる。即ちガス
の発生方法が異なるのみで,本発明の特徴である水深に
よる水圧の変化を利用することには変わりはない。
【0015】なお「請求項1」は装置を直接に漁具に決
着して浮力を生じせしめて浮上させるが,「請求項2」
は図2の[III]に示すように漁具に結着したリール
に収納したテグスや鋼線など索紐の一端は浮上部分の索
紐の結着環4に結着しておくが,
着して浮力を生じせしめて浮上させるが,「請求項2」
は図2の[III]に示すように漁具に結着したリール
に収納したテグスや鋼線など索紐の一端は浮上部分の索
紐の結着環4に結着しておくが,
【0016】浮上装置が設定した水深に沈降してそれが
作動し,バルンが膨張を始める直前にリール保護函への
固定鈎9’が水圧変化によるピストンの作動によって上
記に述べたような順序で解除され,バルンの浮力によっ
てリールに巻かれている索紐26を27の吐出溝から吐
出させながら水面上に浮上する。そのバルンを発見して
牽引することによって沈降した漁具を回収することが出
来るが,
作動し,バルンが膨張を始める直前にリール保護函への
固定鈎9’が水圧変化によるピストンの作動によって上
記に述べたような順序で解除され,バルンの浮力によっ
てリールに巻かれている索紐26を27の吐出溝から吐
出させながら水面上に浮上する。そのバルンを発見して
牽引することによって沈降した漁具を回収することが出
来るが,
【0017】図2の[III]及び図3に示す漁具への
固定方法,バルン保護のためのカプセルそれを固定する
カプセルバンド等機構上の諸事項に付いては一つの事例
を示したものである。
固定方法,バルン保護のためのカプセルそれを固定する
カプセルバンド等機構上の諸事項に付いては一つの事例
を示したものである。
【0018】
【発明の効果】本発明は次の効果を有する。1.深く沈
降する事によって流失した延べ縄漁具の回収が容易とな
り漁業経営上に利点をもたらす。2.延べ縄の切断沈降
等の恐れのある操業上過酷な海域は,概して好漁場とな
ることが多い。このような海域においても躊躇なく操業
が可能となり,漁獲増をもたらす機会が増加することの
他に漁場探索の効率化が図れる。
降する事によって流失した延べ縄漁具の回収が容易とな
り漁業経営上に利点をもたらす。2.延べ縄の切断沈降
等の恐れのある操業上過酷な海域は,概して好漁場とな
ることが多い。このような海域においても躊躇なく操業
が可能となり,漁獲増をもたらす機会が増加することの
他に漁場探索の効率化が図れる。
【図1】本発明の流失漁具回収装置の浮力となるバルン
の折り畳み時と膨張時の各々上面,側面および下面図で
ある。
の折り畳み時と膨張時の各々上面,側面および下面図で
ある。
【図2】ガス発生部分およびリール部分の内部詳細の模
式図である。
式図である。
【図3】遺失漁具回収装置の前面,側面,上面,後面お
よび断面(B〜B’)図である。
よび断面(B〜B’)図である。
【図4】装置作動後におけるバルンの膨張,浮上過程の
模式斜視図である。
模式斜視図である。
1 バルン 2 ガス発生器具の外函 2’ネジ 3 装置作動伝達棒(1) 4 索紐の結着環 5 カプセル 5’カプセルバンドの固定溝 6 カプセルバンド 6’バンド蝶番 7 装置作動伝達棒(2) 8 7の支点台 9 作動棒 9’9に付属する浮体部の固定鈎 10 バンドの止め金 11 9のガイド 12 カプセルの合わせ目 13 ボンベ収納函 14 ガスボンベ 15 透過性隔壁 15’非透過性隔壁 16 ガス発生剤 17 火薬 18 ニクロム線 19 接点 20 電線 21 電池 22 シリンダー 23 ピストン 24 穿孔あるいは通電用突起 25 スプリング 26 テグス・鋼線等の索紐 27 26の吐出溝 28 リール 29 逆転防止用歯車 30 リール保護函 31 幹縄あるいは浮縄等への結着部
Claims (3)
- 【請求項1】 ボンベに充填した圧縮または液化したガ
スによってバルンを膨張させることのできるガス発生装
置をバルンと共に漁具に取り付け,操業中に漁具が流失
して沈降した時に生ずる水圧の変化による加圧で装置を
作動させガスを発生せしめてバルンを膨張させ,その浮
力によって漁具を海面上に浮上させることを特徴とする
沈降流失した漁具の浮上回収装置。 - 【請求項2】 「請求項1」において,浮上装置にリー
ルに収納した索紐を付加してその一端を浮上部に結着
し,その浮上部のみを海面上に浮上させることを特徴と
する沈降流失した漁具の浮上回収装置。 - 【請求項3】 「請求項1」「請求項2」においてガス
発生剤によってガスを発生せしめてバルンを膨張させる
ことを特徴とする沈降流失した漁具の浮上回収装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9154261A JPH10304802A (ja) | 1997-05-08 | 1997-05-08 | 沈降流失した漁具の浮上回収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9154261A JPH10304802A (ja) | 1997-05-08 | 1997-05-08 | 沈降流失した漁具の浮上回収装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10304802A true JPH10304802A (ja) | 1998-11-17 |
Family
ID=15580331
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9154261A Pending JPH10304802A (ja) | 1997-05-08 | 1997-05-08 | 沈降流失した漁具の浮上回収装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10304802A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20140223800A1 (en) * | 2011-06-19 | 2014-08-14 | Jon A. Bos | Balloon fishing system and method |
KR20220060205A (ko) * | 2020-11-04 | 2022-05-11 | 주식회사 알씨엔 | 어구의 유실을 감지하는 스마트부이 |
KR102407610B1 (ko) * | 2021-10-06 | 2022-06-10 | 김창수 | 부유 복합 낚시대 |
KR102686550B1 (ko) * | 2023-11-14 | 2024-07-19 | 대한민국 | 계류로프용 어구 유실 방지장치 |
-
1997
- 1997-05-08 JP JP9154261A patent/JPH10304802A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20140223800A1 (en) * | 2011-06-19 | 2014-08-14 | Jon A. Bos | Balloon fishing system and method |
US9883664B2 (en) * | 2011-06-19 | 2018-02-06 | Jon A. Bos | Balloon fishing system and method |
KR20220060205A (ko) * | 2020-11-04 | 2022-05-11 | 주식회사 알씨엔 | 어구의 유실을 감지하는 스마트부이 |
KR102407610B1 (ko) * | 2021-10-06 | 2022-06-10 | 김창수 | 부유 복합 낚시대 |
KR102686550B1 (ko) * | 2023-11-14 | 2024-07-19 | 대한민국 | 계류로프용 어구 유실 방지장치 |
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