JPH10304213A - 色点対応付け方法及びその処理を実行するためのコンピュータプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

色点対応付け方法及びその処理を実行するためのコンピュータプログラムを記録した記録媒体

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JPH10304213A
JPH10304213A JP9284390A JP28439097A JPH10304213A JP H10304213 A JPH10304213 A JP H10304213A JP 9284390 A JP9284390 A JP 9284390A JP 28439097 A JP28439097 A JP 28439097A JP H10304213 A JPH10304213 A JP H10304213A
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JP
Japan
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color
point
color point
peripheral
distance
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Application number
JP9284390A
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English (en)
Inventor
Akira Matsumura
明 松村
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 品質の劣化をできる限り防ぐことができる色
点対応付け方法を提供する。 【解決手段】 基準点Qとターゲットデバイスの周縁色
点Tとの間にある色点Pを基準点Qとシミュレートデバ
イスの周縁色点Sとの間にある色点P’に対応付ける。
この時、基準点Qから対応付け元の色点Pまでの距離を
x、基準点Qから対応付け先の色点P’までの距離をy
とすると、xとyとの関係が特定の関数y=F(x)の
関係を有し、関数F(x)は、圧縮の場合、LAのよう
な曲線で表され、伸張の場合、LBのような曲線で表わ
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、色空間内に存在す
る第1及び第2の色立体について、第1の色立体に属す
る色点を、第2の色立体に属する色点に対応付けるため
の色点対応付け技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】印刷、製版の分野においては、画像デー
タに基づいて印刷機により印刷物を大量に印刷する際に
は、印刷前に印刷結果がどのような仕上がりになるか知
りたいという要求がある。そこで、大量に印刷する前
に、シミュレーションとして、熱昇華型プリンタやイン
クジェットプリンタなどの簡易校正機を用いて少量印刷
し、印刷結果がどの様になるかを事前に確かめるように
している。
【0003】なお、上記の印刷機のようなデバイスを以
下ターゲットデバイス、上記の簡易校正機のようなデバ
イスを以下シミュレートデバイスと呼ぶ。
【0004】ところで、今、適当な色空間(例えば、L
***色空間)内において、或るデバイスによって再
現することができる色を色点として全てプロットする
と、その色空間内に立体ができあがる。その立体はその
デバイス特有の色立体(ガメット;gamut)であって、
そのデバイスによって再現される色の範囲を表してお
り、その立体の表面がそのデバイスによって再現できる
色の限界に相当する。
【0005】従って、前述したターゲットデバイスもシ
ミュレートデバイスも、それぞれ、特有の色立体を有し
ている。今、シミュレートデバイスの色立体がターゲッ
トデバイスの色立体を全て包含しているとすると、ター
ゲットデバイスによって再現される全ての色をそのまま
シミュレートデバイスによって再現することができる。
しかしながら、そのような包含関係が成立することは希
であり、ターゲットデバイスによって再現される色の中
には、シミュレートデバイスによって再現することがで
きない色も出てくる。従って、ターゲットデバイスに与
える画像データ(即ち、色データ)をそのままシミュレ
ートデバイスに与えたのでは、印刷結果(特に印刷され
た色)がどの様になるかを事前に正しく確かめることが
できないという問題が生じる。
【0006】そこで、このような場合には、シミュレー
トデバイスによって再現することができない色を、人間
が最も違いに気付きにくい色で代用しながら、ターゲッ
トデバイスによって再現される全ての色を、シミュレー
トデバイスによって再現される何れかの色にそれぞれ対
応付けるようにしている。即ち、色空間内において考え
ると、ターゲットデバイスのガメットに属する全ての色
点をシミュレートデバイスのガメットに属する何れかの
色点に対応付けるのである。このような色点の対応付け
を一般にガメット・マッピングと称する。
【0007】このような色点対応付けの方法としては、
従来より、例えば、特開昭61−288690号公報,
特開昭61−288662号公報及び特公平7−488
69号公報などに開示されているような知覚マッチング
が知られている。
【0008】なお、或る色点を他の色点に対応付けると
いうことは、色点自体に着目すると、色空間内において
色点の位置が移動したものと考えることができる。従っ
て、以下において、対応付け元の色点を移動前(または
移動元)の色点と称し、対応付け先の色点を移動後(ま
たは移動先)の色点と称することがある。また、ターゲ
ットデバイスのガメットがシミュレートデバイスのガメ
ットよりも大きい場合は、ターゲットデバイスのガメッ
トに属する色点をシミュレートデバイスのガメットに属
する色点に対応付けると、色点全体は圧縮する方向に移
動することになるため、以下、このような場合の対応付
けを圧縮と称し、逆に、シミュレートデバイスのガメッ
トがターゲットデバイスのガメットよりも大きい場合
は、色点全体は伸張する方向に移動することになるた
め、このような場合の対応付けを伸張と称すことがあ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば、タ
ーゲットデバイスのガメットがシミュレートデバイスの
ガメットよりも大きい場合において、ターゲットデバイ
スのガメットに属する色点をシミュレートデバイスのガ
メットに属する色点に対応付ける際に品質の劣化を招か
ないようにするには、シミュレートデバイスのガメット
の内部に存在する色点はできる限り移動させず、シミュ
レートデバイスのガメットの外部に存在する色点のみを
移動させるべきである。
【0010】しかしながら、従来の知覚マッチングの技
術では、ターゲットデバイスのガメットに属する色点を
シミュレートデバイスのガメットに属する色点に対応付
ける場合、予め両ガメットに属する基準点を設定し、基
準点から移動先の色点までの距離を、基準点から移動元
の色点までの距離に基づく比例配分によって(即ち、基
準点からの移動元の色点までの距離に対する、基準点か
ら移動先の色点までの距離の比(圧縮率)を一定とし
て)算出していた。そのため、色点の移動量(即ち、移
動元の色点から移動先の色点までの距離)は基準点から
移動元の色点までの距離に比例していた。ここで、上記
圧縮率としては、基準点からシミュレートデバイスのガ
メットの周縁に存在する色点までの距離を、基準点から
ターゲットデバイスのガメットの周縁に存在する色点ま
での距離で除して得られる値を用いている。なお、以上
のような圧縮率を一定とした色点の対応付けをリニアな
圧縮と称することがある。
【0011】従って、従来の知覚マッチングの技術で
は、シミュレートデバイスのガメットの内部に存在する
色点についても、比較的移動量が大きくなるため、上記
した理想の対応付け方法から外れ、色点の対応付けによ
り品質の劣化を招いてしまうという問題があった。
【0012】従って、本発明の目的は、上記した従来技
術の問題点を解決し、品質の劣化をできる限り防ぐこと
ができる色点対応付け方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記した目的の少なくとも一部を達成するために、本発明
の第1の色点対応付け方法は、色空間内に存在する第1
及び第2の色立体について、前記第1の色立体に属する
色点を、前記第2の色立体に属する色点に対応付けるた
めの色点対応付け方法であって、(a)前記第1及び第
2の色立体の両者に属する基準点を通る所定の基準線を
設定し、該基準線が前記第1の色立体の周縁と交わって
得られる第1の周縁色点と前記第2の色立体の周縁と交
わって得られる第2の周縁色点とを求める工程と、
(b)前記基準線上における前記基準点から前記第1の
周縁色点までの間にある色点を、前記基準線上における
前記基準点から前記第2の周縁色点までの間にある色点
に対応付ける工程と、を備え、前記工程(b)では、前
記基準線に沿った距離として、前記基準点から対応付け
元の色点までの間の距離をX、前記基準点から対応付け
先の色点までの間の距離をYとした場合に、Y=F
(X)となるように(但し、F(X)はXの関数であ
る。)、色点を対応付けると共に、前記F(X)の導関
数をF’(X)とし、該F’(X)の導関数をF”
(X)とし、前記基準点から前記第1の周縁色点までの
距離をDQT、前記基準点から前記第2の周縁色点までの
距離をDQSとし、DQT>DQSである場合に、前記F
(X)は下記の(1)〜(6)の条件を満足するような
関数であることを要旨とする。 (1)F(0)=0 (2)F(DQT)=DQS (3)DQS/DQT≦F’(0)≦1 (4)0≦F’(DQT)≦DQS/DQT (5)0<X<DQTにおいて、F’(DQT)≦F’
(X)≦F’(0) (6)0≦X≦DQTにおいて、F”(X)は単調減少
【0014】このように、第1の色点対応付け方法で
は、基準点から第1の周縁色点までの距離DQTが基準点
から第2の周縁色点までの距離DQSより大きい場合(即
ち、圧縮を行なう場合)に、基準点から対応付け元の色
点までの間の距離Xと、基準点から対応付け先の色点ま
での間の距離Yと、の間の関係が、前述の(1)〜
(6)の6つの条件を満足するような関数F(X)を用
いて、Y=F(X)となるように、色点を対応付けるよ
うにしている。このような関数F(X)を用いて色点の
対応付けを行なうことにより、ターゲットデバイスのガ
メットの周縁から離れて基準点に近づくほど圧縮率は1
に近づくため、ターゲットデバイスのガメットの内部に
存在する色点のうち、シミュレートデバイスのガメット
の外部に存在する色点については、なるべくシミュレー
トデバイスのガメットの内部における周縁の近辺に詰め
込まれ、シミュレートデバイスのガメットの内部に存在
する色点については、その移動が抑えられる。
【0015】従って、第1の色点対応付け方法によれ
ば、基準点の近辺に存在する色点をあまり移動させるこ
となく、シミュレートデバイスのガメットの外部に存在
する色点をガメットの内部に移動させることができるた
め、色点の対応付けによる品質の劣化を招くことがな
い。
【0016】本発明の第2の色点対応付け方法は、色空
間内に存在する第1及び第2の色立体について、前記第
1の色立体に属する色点を、前記第2の色立体に属する
色点に対応付けるための色点対応付け方法であって、
(a)前記第1及び第2の色立体の両者に属する基準点
を通る所定の基準線を設定し、該基準線が前記第1の色
立体の周縁と交わって得られる第1の周縁色点と前記第
2の色立体の周縁と交わって得られる第2の周縁色点と
を求める工程と、(b)前記基準線上における前記基準
点から前記第1の周縁色点までの間にある色点を、前記
基準線上における前記基準点から前記第2の周縁色点ま
での間にある色点に対応付ける工程と、を備え、前記工
程(b)では、前記基準線に沿った距離として、前記基
準点から対応付け元の色点までの間の距離をX、前記基
準点から対応付け先の色点までの間の距離をYとした場
合に、Y=F(X)となるように(但し、F(X)はX
の関数である。)、色点を対応付けると共に、前記F
(X)の導関数をF’(X)とし、該F’(X)の導関
数をF”(X)とし、前記基準点から前記第1の周縁色
点までの距離をDQT、前記基準点から前記第2の周縁色
点までの距離をDQSとし、DQT<DQSである場合に、前
記F(X)は下記の(1)〜(6)の条件を満足するよ
うな関数であることを要旨とする。 (1)F(0)=0 (2)F(DQT)=DQS (3)1≦F’(0)≦DQS/DQT (4)DQS/DQT≦F’(DQT)<∞ (5)0<X<DQTにおいて、F’(0)≦F’(X)
≦F’(DQT) (6)0≦X≦DQTにおいて、F”(X)は単調増加
【0017】このように、第2の色点対応付け方法で
は、基準点から第1の周縁色点までの距離DQTが基準点
から第2の周縁色点までの距離DQSより小さい場合(即
ち、伸張を行なう場合)に、基準点から対応付け元の色
点までの間の距離Xと、基準点から対応付け先の色点ま
での間の距離Yと、の間の関係が、前述の(1)〜
(6)の6つの条件を満足するような関数F(X)を用
いて、Y=F(X)となるように、色点を対応付けるよ
うにしている。このような関数F(X)を用いて色点の
対応付けを行なうことにより、ターゲットデバイスのガ
メットの周縁から離れて基準点に近づくほど伸張率は1
に近づくため、ターゲットデバイスのガメットの内部に
おける周縁の近辺に存在する色点については、なるべく
ターゲットデバイスのガメットの周縁とシミュレートデ
バイスのガメットの周縁との間(即ち、ターゲットデバ
イスのガメットの外部)に散らばるように移動され、タ
ーゲットデバイスのガメットの内部における基準点近辺
に存在する色点については、その移動が抑えられる。
【0018】従って、第2の色点対応付け方法によれ
ば、基準点の近辺に存在する色点をあまり移動させるこ
となく、ターゲットデバイスのガメットの周縁近辺に存
在する色点をシミュレートデバイスのガメットの周縁近
辺に移動させることができる。そのため、色点の対応付
けによる品質の劣化を招くことがない。
【0019】第1または第2の色点対応付け方法におけ
る色点対応付け方法において、前記F(X)は、さら
に、X≒0において、F’(X)≒1である条件を満足
するような関数であることが好ましい。
【0020】このような関数F(X)を用いることによ
って、基準点の近傍に存在する色点をほとんど移動させ
ないようにすることができる。
【0021】本発明の第3の色点対応付け方法は、色空
間内に存在する第1及び第2の色立体について、前記第
1の色立体に属する色点を、前記第2の色立体に属する
色点に対応付けるための色点対応付け方法であって、
(a)前記第1及び第2の色立体の両者に属する基準点
を通る所定の基準線を設定し、該基準線が前記第1の色
立体の周縁と交わって得られる第1の周縁色点と前記第
2の色立体の周縁と交わって得られる第2の周縁色点と
を求める工程と、(b)前記基準線上における前記基準
点から前記第1の周縁色点までの間にある色点を、前記
基準線上における前記基準点から前記第2の周縁色点ま
での間にある色点に対応付ける工程と、を備え、前記工
程(b)では、前記基準線に沿った距離として、前記基
準点から対応付け元の色点までの間の距離をX、前記対
応付け元の色点から対応付け先の色点までの距離をYと
した場合(但し、基準点から遠ざかる向きをプラスとす
る)に、Y=G(X)となるように(但し、G(X)は
Xの関数である。)、色点を対応付けると共に、前記G
(X)の導関数をG’(X)とし、該G’(X)の導関
数をG”(X)とし、前記基準点から前記第1の周縁色
点までの距離をDQT、前記基準点から前記第2の周縁点
までの距離をDQSとし、DQT>DQSである場合に、前記
G(X)は下記の(1)〜(6)の条件を満足するよう
な関数であることを要旨とする。 (1)G(0)=0 (2)G(DQT)=DQS−DQT (3)(DQS−DQT)/DQT≦G’(0)≦0 (4)−∞<G’(DQT)≦(DQS−DQT)/DQT (5)0<X<DQTにおいて、G’(DQT)≦G’
(X)≦G’(0) (6)0≦X≦DQTにおいて、G”(X)は単調減少
【0022】このように、第3の色点対応付け方法で
は、基準点から第1の周縁色点までの距離DQTが基準点
から第2の周縁色点までの距離DQSより大きい場合(即
ち、圧縮を行なう場合)に、基準点から対応付け元の色
点までの間の距離Xと、対応付け元の色点から対応付け
先の色点までの距離Yと、の間の関係が、前述の(1)
〜(6)の6つの条件を満足するような関数G(X)を
用いて、Y=G(X)となるように、色点を対応付ける
ようにしている。
【0023】上記のような関数G(X)を用いて色点の
対応付けを行なうことにより、第3の色点対応付け方法
では、基準点の近辺に存在する色点をあまり移動させる
ことなく、シミュレートデバイスのガメットの外部に存
在する色点をガメットの内部に移動させることができ
る。そのため、色点の対応付けによる品質の劣化を招く
ことがない。
【0024】本発明の第4の色点対応付け方法は、色空
間内に存在する第1及び第2の色立体について、前記第
1の色立体に属する色点を、前記第2の色立体に属する
色点に対応付けるための色点対応付け方法であって、
(a)前記第1及び第2の色立体の両者に属する基準点
を通る所定の基準線を設定し、該基準線が前記第1の色
立体の周縁と交わって得られる第1の周縁色点と前記第
2の色立体の周縁と交わって得られる第2の周縁色点と
を求める工程と、(b)前記基準線上における前記基準
点から前記第1の周縁色点までの間にある色点を、前記
基準線上における前記基準点から前記第2の周縁色点ま
での間にあるに対応付ける工程と、を備え、前記工程
(b)では、前記基準線に沿った距離として、前記基準
点から対応付け元の色点までの間の距離をX、前記対応
付け元の色点から対応付け先の色点までの距離をYとし
た場合(但し、基準点から遠ざかる向きをプラスとす
る)に、Y=G(X)となるように(但し、G(X)は
Xの関数である。)、色点を対応付けると共に、前記G
(X)の導関数をG’(X)とし、該G’(X)の導関
数をG”(X)とし、前記基準点から前記第1の周縁色
点までの距離をDQT、前記基準点から前記第2の周縁点
までの距離をDQSとし、DQT<DQSである場合に、前記
G(X)は下記の(1)〜(6)の条件を満足するよう
な関数であることを要旨とする。 (1)G(0)=0 (2)G(DQT)=DQS−DQT (3)0≦G’(0)≦(DQS−DQT)/DQT (4)(DQS−DQT)/DQT≦G’(DQT)<∞ (5)0<X<DQTにおいて、G’(0)≦G’(X)
≦G’(DQT) (6)0≦X≦DQTにおいて、G”(X)は単調増加
【0025】このように、第4の色点対応付け方法で
は、基準点から第1の周縁色点までの距離DQTが基準点
から第2の周縁色点までの距離DQSより小さい場合(即
ち、伸張を行なう場合)に、基準点から対応付け元の色
点までの間の距離Xと、対応付け元の色点から対応付け
先の色点までの距離Yと、の間の関係が、前述の(1)
〜(6)の6つの条件を満足するような関数G(X)を
用いて、Y=G(X)となるように、色点を対応付ける
ようにしている。
【0026】上記のような関数G(X)を用いて色点の
対応付けを行なうことにより、第4の色点対応付け方法
では、基準点の近辺に存在する色点をあまり移動させる
ことなく、ターゲットデバイスのガメットの周縁近辺に
存在する色点をシミュレートデバイスのガメットの周縁
近辺に移動させることができる。そのため、色点の対応
付けによる品質の劣化を招くことがない。
【0027】本発明の第5の色点対応付け方法は、色空
間内に存在する第1及び第2の色立体について、前記第
1の色立体に属する色点を、前記第2の色立体に属する
色点に対応付けるための色点対応付け方法であって、
(a)前記第1及び第2の色立体の両者に属する基準点
を通る所定の基準線を設定し、該基準線が前記第1の色
立体の周縁と交わって得られる第1の周縁色点と前記第
2の色立体の周縁と交わって得られる第2の周縁色点と
を求める工程と、(b)前記基準線上における前記基準
点から前記第1の周縁色点までの間にある色点を、前記
基準線上における前記基準点から前記第2の周縁色点ま
での間にある色点に対応付ける工程と、を備え、前記工
程(b)では、前記基準線に沿った距離として、前記基
準点から対応付け先の色点までの間の距離をX、対応付
け元の色点から前記対応付け先の色点までの距離をYと
した場合(但し、基準点から遠ざかる向きをプラスとす
る)に、Y=G(X)となるように(但し、G(X)は
Xの関数である。)、色点を対応付けると共に、前記G
(X)の導関数をG’(X)とし、該G’(X)の導関
数をG”(X)とし、前記基準点から前記第1の周縁色
点までの距離をDQT、前記基準点から前記第2の周縁点
までの距離をDQSとし、DQT>DQSである場合に、前記
G(X)は下記の(1)〜(6)の条件を満足するよう
な関数であることを要旨とする。 (1)G(0)=0 (2)G(DQS)=DQS−DQT (3)(DQS−DQT)/DQS≦G’(0)≦0 (4)−∞<G’(DQS)≦(DQS−DQT)/DQS (5)0<X<DQSにおいて、G’(DQS)≦G’
(X)≦G’(0) (6)0≦X≦DQSにおいて、G”(X)は単調減少
【0028】このように、第5の色点対応付け方法で
は、基準点から第1の周縁色点までの距離DQTが基準点
から第2の周縁色点までの距離DQSより大きい場合(即
ち、圧縮を行なう場合)に、基準点から対応付け先の色
点までの間の距離Xと、対応付け元の色点から対応付け
先の色点までの距離Yと、の間の関係が、前述の(1)
〜(6)の6つの条件を満足するような関数G(X)を
用いて、Y=G(X)となるように、色点を対応付ける
ようにしている。
【0029】上記のような関数G(X)を用いて色点の
対応付けを行なうことにより、第5の色点対応付け方法
では、第3の色点対応付け方法と同様な効果を奏するこ
とができる。
【0030】本発明の第6の色点対応付け方法は、色空
間内に存在する第1及び第2の色立体について、前記第
1の色立体に属する色点を、前記第2の色立体に属する
色点に対応付けるための色点対応付け方法であって、
(a)前記第1及び第2の色立体の両者に属する基準点
を通る所定の基準線を設定し、該基準線が前記第1の色
立体の周縁と交わって得られる第1の周縁色点と前記第
2の色立体の周縁と交わって得られる第2の周縁色点と
を求める工程と、(b)前記基準線上における前記基準
点から前記第1の周縁色点までの間にある色点を、前記
基準線上における前記基準点から前記第2の周縁色点ま
での間にある色点に対応付ける工程と、を備え、前記工
程(b)では、前記基準線に沿った距離として、前記基
準点から対応付け先の色点までの間の距離をX、対応付
け元の色点から前記対応付け先の色点までの距離をYと
した場合(但し、基準点から遠ざかる向きをプラスとす
る)に、Y=G(X)となるように(但し、G(X)は
Xの関数である。)、色点を対応付けると共に、前記G
(X)の導関数をG’(X)とし、該G’(X)の導関
数をG”(X)とし、前記基準点から前記第1の周縁色
点までの距離をDQT、前記基準点から前記第2の周縁点
までの距離をDQSとし、DQT<DQSである場合に、前記
G(X)は下記の(1)〜(6)の条件を満足するよう
な関数であることを要旨とする。 (1)G(0)=0 (2)G(DQS)=DQS−DQT (3)0≦G’(0)≦(DQS−DQT)/DQS (4)(DQS−DQT)/DQS≦G’(DQT)<∞ (5)0<X<DQSにおいて、G’(0)≦G’(X)
≦G’(DQS) (6)0≦X≦DQSにおいて、G”(X)は単調増加
【0031】このように、第6の色点対応付け方法で
は、基準点から第1の周縁色点までの距離DQTが基準点
から第2の周縁色点までの距離DQSより小さい場合(即
ち、伸張を行なう場合)に、基準点から対応付け先の色
点までの間の距離Xと、対応付け元の色点から対応付け
先の色点までの距離Yと、の間の関係が、前述の(1)
〜(6)の6つの条件を満足するような関数G(X)を
用いて、Y=G(X)となるように、色点を対応付ける
ようにしている。
【0032】上記のような関数G(X)を用いて色点の
対応付けを行なうことにより、第6の色点対応付け方法
では、第4の色点対応付け方法と同様な効果を奏するこ
とができる。
【0033】第3ないし第6の色点対応付け方法におけ
る色点対応付け方法において、前記G(X)は、さら
に、X≒0において、G’(X)≒0である条件を満足
するような関数であることが好ましい。
【0034】このような関数G(X)を用いることによ
って、基準点の近傍に存在する色点をほとんど移動させ
ないようにすることができる。
【0035】また、本発明の第1の記録媒体は、色空間
内に存在する第1及び第2の色立体について、前記第1
の色立体に属する色点を、前記第2の色立体に属する色
点に対応付けるためのコンピュータプログラムを記録し
たコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記
第1及び第2の色立体の両者に属する基準点を通る所定
の基準線を設定し、該基準線が前記第1の色立体の周縁
と交わって得られる第1の周縁色点と前記第2の色立体
の周縁と交わって得られる第2の周縁色点とを求める機
能と、前記基準線上における前記基準点から前記第1の
周縁色点までの間にあって対応付け元となる第1の色点
と前記基準点から前記第2の周縁色点までの間にあって
対応付け先となる第2の色点について、前記基準点から
前記第1の色点までの前記基準線に沿った距離をX、前
記基準点から前記第2の色点までの前記基準線に沿った
距離をYとし、前記Xの関数をF(X)、該F(X)の
導関数をF’(X)、該F’(X)の導関数をF”
(X)とし、前記基準点から前記第1の周縁色点までの
前記基準線に沿った距離をDQT、前記基準点から前記第
2の周縁色点までの前記基準線に沿った距離をDQSとす
る共に、DQT>DQSである場合に、前記F(X)として
下記の(1)〜(6)の条件を満足するような関数を用
いて、前記XとYとの関係がY=F(X)となるよう
に、前記第1の色点を前記第2の色点に対応付ける機能
と、をコンピュータに実現させるためのコンピュータプ
ログラムを記録したことを要旨とする。 (1)F(0)=0 (2)F(DQT)=DQS (3)DQS/DQT≦F’(0)≦1 (4)0≦F’(DQT)≦DQS/DQT (5)0<X<DQTにおいて、F’(DQT)≦F’
(X)≦F’(0) (6)0≦X≦DQTにおいて、F”(X)は単調減少
【0036】なお、記録媒体としては、フレキシブルデ
ィスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、
ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの
符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置
(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置等
の、コンピュータが読取り可能な種々の媒体を利用でき
る。
【0037】このような記録媒体に記録されたコンピュ
ータプログラムがコンピュータによって実行されると、
まず、基準点を通る基準線を設定し、その基準線が第1
の色立体の周縁と交わって得られる第1の周縁色点と第
2の色立体の周縁と交わって得られる第2の周縁色点と
を求める。そして、基準点から第1の周縁色点までの距
離DQTが基準点から第2の周縁色点までの距離DQSより
大きい場合に、基準点から第1の色点までの距離Xと、
基準点から第2の色点までの距離Yとの関係が、前述の
(1)〜(6)の6つの条件を満足するような関数F
(X)を用いて、Y=F(X)となるように、第1の色
点を第2の色点を対応付けるようにしている。
【0038】従って、第1の記録媒体を利用すれば、前
述した第1の色点対応付け方法と同様の効果を奏するこ
とができる。
【0039】本発明の第2の記録媒体は、色空間内に存
在する第1及び第2の色立体について、前記第1の色立
体に属する色点を、前記第2の色立体に属する色点に対
応付けるためのコンピュータプログラムを記録したコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記第1及
び第2の色立体の両者に属する基準点を通る所定の基準
線を設定し、該基準線が前記第1の色立体の周縁と交わ
って得られる第1の周縁色点と前記第2の色立体の周縁
と交わって得られる第2の周縁色点とを求める機能と、
前記基準線上における前記基準点から前記第1の周縁色
点までの間にあって対応付け元となる第1の色点と前記
基準点から前記第2の周縁色点までの間にあって対応付
け先となる第2の色点について、前記基準点から前記第
1の色点までの前記基準線に沿った距離をX、前記基準
点から前記第2の色点までの前記基準線に沿った距離を
Yとし、前記Xの関数をF(X)、該F(X)の導関数
をF’(X)、該F’(X)の導関数をF”(X)と
し、前記基準点から前記第1の周縁色点までの前記基準
線に沿った距離をDQT、前記基準点から前記第2の周縁
色点までの前記基準線に沿った距離をDQSとする共に、
QT<DQSである場合に、前記F(X)として下記の
(1)〜(6)の条件を満足するような関数を用いて、
前記XとYとの関係がY=F(X)となるように、前記
第1の色点を前記第2の色点に対応付ける機能と、をコ
ンピュータに実現させるためのコンピュータプログラム
を記録したことを要旨とする。 (1)F(0)=0 (2)F(DQT)=DQS (3)1≦F’(0)≦DQS/DQT (4)DQS/DQT≦F’(DQT)<∞ (5)0<X<DQTにおいて、F’(0)≦F’(X)
≦F’(DQT) (6)0≦X≦DQTにおいて、F”(X)は単調増加
【0040】このような記録媒体に記録されたコンピュ
ータプログラムがコンピュータによって実行されると、
まず、基準点を通る基準線を設定し、その基準線が第1
の色立体の周縁と交わって得られる第1の周縁色点と第
2の色立体の周縁と交わって得られる第2の周縁色点と
を求める。そして、基準点から第1の周縁色点までの距
離DQTが基準点から第2の周縁色点までの距離DQSより
小さい場合に、基準点から第1の色点までの距離Xと、
基準点から第2の色点までの距離Yとの関係が、前述の
(1)〜(6)の6つの条件を満足するような関数F
(X)を用いて、Y=F(X)となるように、第1の色
点を第2の色点に対応付けるようにしている。
【0041】従って、第2の記録媒体を利用すれば、前
述した第2の色点対応付け方法と同様の効果を奏するこ
とができる。
【0042】本発明の第3の記録媒体は、色空間内に存
在する第1及び第2の色立体について、前記第1の色立
体に属する色点を、前記第2の色立体に属する色点に対
応付けるためのコンピュータプログラムを記録したコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記第1及
び第2の色立体の両者に属する基準点を通る所定の基準
線を設定し、該基準線が前記第1の色立体の周縁と交わ
って得られる第1の周縁色点と前記第2の色立体の周縁
と交わって得られる第2の周縁色点とを求める機能と、
前記基準線上における前記基準点から前記第1の周縁色
点までの間にあって対応付け元となる第1の色点と前記
基準点から前記第2の周縁色点までの間にあって対応付
け先となる第2の色点について、前記基準点から前記第
1の色点までの前記基準線に沿った距離をX、前記第1
の色点から前記第2の色点までの前記基準線に沿った距
離をYとし(但し、前記基準点から遠ざかる向きをプラ
スとする)、前記Xの関数をG(X)、該G(X)の導
関数をG’(X)、該G’(X)の導関数をG”(X)
とし、前記基準点から前記第1の周縁色点までの前記基
準線に沿った距離をDQT、前記基準点から前記第2の周
縁色点までの前記基準線に沿った距離をDQSとする共
に、DQT>DQSである場合に、前記G(X)として下記
の(1)〜(6)の条件を満足するような関数を用い
て、前記XとYとの関係がY=G(X)となるように、
前記第1の色点を前記第2の色点に対応付ける機能と、
をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログ
ラムを記録したことを要旨とする。 (1)G(0)=0 (2)G(DQT)=DQS−DQT (3)(DQS−DQT)/DQT≦G’(0)≦0 (4)−∞<G’(DQT)≦(DQS−DQT)/DQT (5)0<X<DQTにおいて、G’(DQT)≦G’
(X)≦G’(0) (6)0≦X≦DQTにおいて、G”(X)は単調減少
【0043】このような記録媒体に記録されたコンピュ
ータプログラムがコンピュータによって実行されると、
まず、基準点を通る基準線を設定し、その基準線が第1
の色立体の周縁と交わって得られる第1の周縁色点と第
2の色立体の周縁と交わって得られる第2の周縁色点と
を求める。そして、基準点から第1の周縁色点までの距
離DQTが基準点から第2の周縁色点までの距離DQSより
大きい場合に、基準点から第1の色点までの距離Xと、
第1の色点から第2の色点までの距離Yとの関係が、前
述の(1)〜(6)の6つの条件を満足するような関数
G(X)を用いて、Y=G(X)となるように、第1の
色点を第2の色点を対応付けるようにしている。
【0044】従って、第3の記録媒体を利用すれば、前
述した第3の色点対応付け方法と同様の効果を奏するこ
とができる。
【0045】本発明の第4の記録媒体は、色空間内に存
在する第1及び第2の色立体について、前記第1の色立
体に属する色点を、前記第2の色立体に属する色点に対
応付けるためのコンピュータプログラムを記録したコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記第1及
び第2の色立体の両者に属する基準点を通る所定の基準
線を設定し、該基準線が前記第1の色立体の周縁と交わ
って得られる第1の周縁色点と前記第2の色立体の周縁
と交わって得られる第2の周縁色点とを求める機能と、
前記基準線上における前記基準点から前記第1の周縁色
点までの間にあって対応付け元となる第1の色点と前記
基準点から前記第2の周縁色点までの間にあって対応付
け先となる第2の色点について、前記基準点から前記第
1の色点までの前記基準線に沿った距離をX、前記第1
の色点から前記第2の色点までの前記基準線に沿った距
離をYとし(但し、前記基準点から遠ざかる向きをプラ
スとする)、前記Xの関数をG(X)、該G(X)の導
関数をG’(X)、該G’(X)の導関数をG”(X)
とし、前記基準点から前記第1の周縁色点までの前記基
準線に沿った距離をDQT、前記基準点から前記第2の周
縁色点までの前記基準線に沿った距離をDQSとする共
に、DQT<DQSである場合に、前記G(X)として下記
の(1)〜(6)の条件を満足するような関数を用い
て、前記XとYとの関係がY=G(X)となるように、
前記第1の色点を前記第2の色点に対応付ける機能と、
をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログ
ラムを記録したことを要旨とする。 (1)G(0)=0 (2)G(DQT)=DQS−DQT (3)0≦G’(0)≦(DQS−DQT)/DQT (4)(DQS−DQT)/DQT≦G’(DQT)<∞ (5)0<X<DQTにおいて、G’(0)≦G’(X)
≦G’(DQT) (6)0≦X≦DQTにおいて、G”(X)は単調増加
【0046】このような記録媒体に記録されたコンピュ
ータプログラムがコンピュータによって実行されると、
まず、基準点を通る基準線を設定し、その基準線が第1
の色立体の周縁と交わって得られる第1の周縁色点と第
2の色立体の周縁と交わって得られる第2の周縁色点と
を求める。そして、基準点から第1の周縁色点までの距
離DQTが基準点から第2の周縁色点までの距離DQSより
小さい場合に、基準点から第1の色点までの距離Xと、
第1の色点から第2の色点までの距離Yとの関係が、前
述の(1)〜(6)の6つの条件を満足するような関数
G(X)を用いて、Y=G(X)となるように、第1の
色点を第2の色点に対応付けるようにしている。
【0047】従って、第4の記録媒体を利用すれば、前
述した第4の色点対応付け方法と同様の効果を奏するこ
とができる。
【0048】本発明の第5の記録媒体は、色空間内に存
在する第1及び第2の色立体について、前記第1の色立
体に属する色点を、前記第2の色立体に属する色点に対
応付けるためのコンピュータプログラムを記録したコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記第1及
び第2の色立体の両者に属する基準点を通る所定の基準
線を設定し、該基準線が前記第1の色立体の周縁と交わ
って得られる第1の周縁色点と前記第2の色立体の周縁
と交わって得られる第2の周縁色点とを求める機能と、
前記基準線上における前記基準点から前記第1の周縁色
点までの間にあって対応付け元となる第1の色点と前記
基準点から前記第2の周縁色点までの間にあって対応付
け先となる第2の色点について、前記基準点から前記第
2の色点までの前記基準線に沿った距離をX、前記第1
の色点から前記第2の色点までの前記基準線に沿った距
離をYとし(但し、前記基準点から遠ざかる向きをプラ
スとする)、前記Xの関数をG(X)、該G(X)の導
関数をG’(X)、該G’(X)の導関数をG”(X)
とし、前記基準点から前記第1の周縁色点までの前記基
準線に沿った距離をDQT、前記基準点から前記第2の周
縁色点までの前記基準線に沿った距離をDQSとする共
に、DQT>DQSである場合に、前記G(X)として下記
の(1)〜(6)の条件を満足するような関数を用い
て、前記XとYとの関係がY=G(X)となるように、
前記第1の色点を前記第2の色点に対応付ける機能と、
をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログ
ラムを記録したことを要旨とする。 (1)G(0)=0 (2)G(DQS)=DQS−DQT (3)(DQS−DQT)/DQS≦G’(0)≦0 (4)−∞<G’(DQS)≦(DQS−DQT)/DQS (5)0<X<DQSにおいて、G’(DQS)≦G’
(X)≦G’(0) (6)0≦X≦DQSにおいて、G”(X)は単調減少
【0049】このような記録媒体に記録されたコンピュ
ータプログラムがコンピュータによって実行されると、
まず、基準点を通る基準線を設定し、その基準線が第1
の色立体の周縁と交わって得られる第1の周縁色点と第
2の色立体の周縁と交わって得られる第2の周縁色点と
を求める。そして、基準点から第1の周縁色点までの距
離DQTが基準点から第2の周縁色点までの距離DQSより
大きい場合に、基準点から第2の色点までの距離Xと、
第1の色点から第2の色点までの距離Yとの関係が、前
述の(1)〜(6)の6つの条件を満足するような関数
G(X)を用いて、Y=G(X)となるように、第1の
色点を第2の色点を対応付けるようにしている。
【0050】従って、第5の記録媒体を利用すれば、前
述した第5の色点対応付け方法と同様の効果を奏するこ
とができる。
【0051】本発明の第6の記録媒体は、色空間内に存
在する第1及び第2の色立体について、前記第1の色立
体に属する色点を、前記第2の色立体に属する色点に対
応付けるためのコンピュータプログラムを記録したコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記第1及
び第2の色立体の両者に属する基準点を通る所定の基準
線を設定し、該基準線が前記第1の色立体の周縁と交わ
って得られる第1の周縁色点と前記第2の色立体の周縁
と交わって得られる第2の周縁色点とを求める機能と、
前記基準線上における前記基準点から前記第1の周縁色
点までの間にあって対応付け元となる第1の色点と前記
基準点から前記第2の周縁色点までの間にあって対応付
け先となる第2の色点について、前記基準点から前記第
2の色点までの前記基準線に沿った距離をX、前記第1
の色点から前記第2の色点までの前記基準線に沿った距
離をYとし(但し、前記基準点から遠ざかる向きをプラ
スとする)、前記Xの関数をG(X)、該G(X)の導
関数をG’(X)、該G’(X)の導関数をG”(X)
とし、前記基準点から前記第1の周縁色点までの前記基
準線に沿った距離をDQT、前記基準点から前記第2の周
縁色点までの前記基準線に沿った距離をDQSとする共
に、DQT<DQSである場合に、前記G(X)として下記
の(1)〜(6)の条件を満足するような関数を用い
て、前記XとYとの関係がY=G(X)となるように、
前記第1の色点を前記第2の色点に対応付ける機能と、
をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログ
ラムを記録したことを要旨とする。 (1)G(0)=0 (2)G(DQS)=DQS−DQT (3)0≦G’(0)≦(DQS−DQT)/DQS (4)(DQS−DQT)/DQS≦G’(DQT)<∞ (5)0<X<DQSにおいて、G’(0)≦G’(X)
≦G’(DQS) (6)0≦X≦DQSにおいて、G”(X)は単調増加
【0052】このような記録媒体に記録されたコンピュ
ータプログラムがコンピュータによって実行されると、
まず、基準点を通る基準線を設定し、その基準線が第1
の色立体の周縁と交わって得られる第1の周縁色点と第
2の色立体の周縁と交わって得られる第2の周縁色点と
を求める。そして、基準点から第1の周縁色点までの距
離DQTが基準点から第2の周縁色点までの距離DQSより
小さい場合に、基準点から第2の色点までの距離Xと、
第1の色点から第2の色点までの距離Yとの関係が、前
述の(1)〜(6)の6つの条件を満足するような関数
G(X)を用いて、Y=G(X)となるように、第1の
色点を第2の色点に対応付けるようにしている。
【0053】従って、第6の記録媒体を利用すれば、前
述した第6の色点対応付け方法と同様の効果を奏するこ
とができる。
【0054】
【発明の他の態様】本発明は、以下のような他の態様を
採ることも可能である。第1の態様は、コンピュータに
上記の発明の各工程の機能を実現させるコンピュータプ
ログラムを通信経路を介して供給するプログラム供給装
置としての態様である。こうした態様では、プログラム
をネットワーク上のサーバなどに置き、通信経路を介し
て、必要なプログラムをコンピュータにダウンロード
し、これを実行することで、上記の色点対応付け方法を
実現することができる。
【0055】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。図1は本発明の一実施例として
の色点対応付け方法における処理手順を示すフローチャ
ート、図2は図1に示す色点対応付け方法を実施するた
めの色点対応付け装置を示すブロック図である。
【0056】図2に示す色点対応付け装置は、ワークス
テーションなどのコンピュータ本体20の他、ハードデ
ィスク装置30や、操作者が指示を入力するためのキー
ボード,マウスなどの入力装置40や、画像を表示する
ためのCRTなどの表示装置50や、CD−ROM装置
60や、モデムやネットワークカードなどの通信装置7
0を備えている。
【0057】このうち、コンピュータ本体20は、コン
ピュータプログラムに従って種々の処理を実行するCP
U22と、コンピュータプログラムや処理途中に得られ
たデータなどを一時的に格納するメモリ24と、ハード
ディスク装置30,入力装置40,表示装置50,CD
−ROM装置60及び通信装置70などとデータのやり
取りを行なうためのI/O回路26と、を備えている。
【0058】内部記憶装置であるメモリ24には、上記
コンピュータプログラムとして、図1に示す色対応付け
方法における各処理機能をCPU22によって実現させ
るためのコンピュータプログラムが格納されている。C
PU22は、メモリ24に格納された上記コンピュータ
プログラムを順次読み出して実行することによって、上
記コンピュータプログラムの備えている上記各処理機能
を実現する。
【0059】一方、CD−ROM装置60には上記コン
ピュータプログラムや各種データを記録したCD−RO
M62が装着され、通信装置70にはネットワーク72
を介してサーバ80が接続されている。サーバ80はネ
ットワーク72を介して上記コンピュータプログラムを
コンピュータに供給するプログラム供給装置としての機
能を有する。
【0060】メモリ24に格納されている上記コンピュ
ータプログラムは、上記したCD−ROM62等の、コ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された形態で
提供される。記録媒体に記録された上記コンピュータプ
ログラムは、CD−ROM装置60などの読み取り装置
によって読み取られ、外部記憶装置であるハードディス
ク装置30に転送されて格納される。そして、起動時な
どに必要に応じて内部記憶装置であるメモリ24に転送
される。あるいは、読み取られた上記コンピュータプロ
グラムは、ハードディスク装置30を介さず、直接、メ
モリ24に転送するようにしても良い。
【0061】また、上記コンピュータプログラムは、ネ
ットワーク72を介してプログラム供給装置であるサー
バ80からコンピュータに供給するようにしても良い。
【0062】この明細書において、コンピュータとは、
ハードウェア装置とオペレーションシステムとを含む概
念であり、オペレーションシステムの制御の下で動作す
るハードウェア装置を意味している。また、オペレーシ
ョンシステムが不要でアプリケーションプログラム単独
でハードウェア装置を動作させるような場合には、その
ハードウェア装置自体がコンピュータに相当する。ハー
ドウェア装置は、CPU22などのマイクロプロセッサ
と、記録媒体に記録されたコンピュータプログラムを読
み取るためのCD−ROM装置60などの読み取り装置
と、を少なくとも備えている。上記コンピュータプログ
ラムは、このようなコンピュータに、上記各処理機能を
実現させるプログラムコードを含んでいる。なお、上述
の機能の一部は、アプリケーションプログラムでなく、
オペレーションシステムによって実現されていても良
い。
【0063】なお、この実施例では、コンピュータプロ
グラムをコンピュータ読み取り可能に記録する「記録媒
体」としてCD−ROMを利用することを述べたが、そ
の他にも、フレキシブルディスクや光磁気ディスク、I
Cカード、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコ
ードなどの符号が印刷された印刷物、コンピュータの内
部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部
記憶装置等の、コンピュータが読取り可能な種々の媒体
を利用できる。
【0064】では、本実施例の色点対応付け方法につい
て、図1を用いて説明する。図1に示すように、本実施
例では、まず、L***色空間内にターゲットデバイ
スのガメットItとシミュレートデバイスのガメットI
sをそれぞれ用意する(ステップS20)。
【0065】図3は図1のステップS22に示す等色相
面設定処理を説明するための説明図である。L***
色空間内に用意したガメットのうち、ターゲットデバイ
スのガメットItを図3(a)に示す。ターゲットデバ
イスのガメットItは8つの頂点を有する6面体を成し
ており、8つの頂点のうち、無彩色軸(即ち、L*軸)
上に存在するのが、白と黒の各色点であり、それ以外は
シアン,マゼンタ,黄の各色点及び赤,緑,青の各色点
である。一方、シミュレートデバイスのガメットIsも
ターゲットデバイスのガメットItとは形は異なるが、
8つの頂点を有する6面体を成している。
【0066】ところで、これらターゲットデバイスとシ
ミュレートデバイスのガメットは次のようにして求める
ことができる。まず、各デバイスに任意の色の色データ
を入力し、各デバイスによってその色についての印刷を
行なう。次に、その印刷された色を測色装置によって測
色して、その印刷された色のL*,a*,b*色データを
得る。そして、その得られたL*,a*,b*色データに
基づいて、L***色空間内に色点をプロットする。
こうして、種々の色について、同様に色点を順次プロッ
トしていくことによって、L***色空間内に、各デ
バイス特有のガメットが生成される。
【0067】なお、以上のようにして用意されたターゲ
ットデバイスのガメットItとシミュレートデバイスの
ガメットIsの各データは、図2に示すハードディスク
装置30内に記憶されている。
【0068】さて、次に、本実施例では、CPU22
が、ハードディスク装置30に記憶されているデータの
中から、ターゲットデバイスのガメットItに属する色
点のうち、対応付け元(即ち、移動元)となる色点Pを
選択し、ターゲットデバイス及びシミュレートデバイス
の各ガメットIt,Isに対して、図3(b)に示すよ
うに、色点Pを通り、かつ、L*軸を含む色平面ωを設
定する(ステップS22)。図3において、meは明度
の変化を表す方向(明度方向)を、saは彩度の変化を
表す方向(彩度方向)を、siは色相の変化を表す方向
(色相方向)をそれぞれ表している。即ち、上記した色
平面ωは、色点Pと色相が等しい等色相面を成すことに
なる。
【0069】このように、等色相面ωを設定すると、そ
の等色相面ωはターゲットデバイスのガメットItとシ
ミュレートデバイスのガメットIsと交差する。そこ
で、本実施例では、次に、CPU22は、等色相面ωと
ターゲットデバイスのガメットItとの交差によって得
られる交差面領域Jtと、等色相面ωとターゲットデバ
イスのガメットIsとの交差によって得られる交差面領
域Jsと、をそれぞれ求める(ステップS24)。この
うち、図3(b)ではターゲットデバイスの交差面領域
Jt(斜線で示された領域)のみを示している。
【0070】こうして求めたターゲットデバイスの交差
面領域Jtとシミュレートデバイスの交差面領域Jsと
をそれぞれ等色相面ω上に表すと、図4に示すごとくに
なる。図4は図1のステップS24で求められた交差面
領域Jt,Jsを示す説明図である。なお、図4ではタ
ーゲットデバイスのガメットItがシミュレートデバイ
スのガメットIsよりも大きい場合を示している。
【0071】ここで、等色相面ωは図3(b)からも明
らかなように明度方向me及び彩度saに沿った面であ
るため、図4に示すように、無彩色軸(即ち、L*軸)
と彩度軸(即ち、c*軸)の2つの座標軸を持った色平
面として表すことができる。なお、等色相面ω上の或る
色点の彩度は、その色点のL***色空間内での座標
値を(L,a,b)とすると、a2+b2の平方根として
表される。
【0072】次に、本実施例では、図4に示すように、
無彩色軸上に基準点Qを設定した後(ステップS2
6)、その基準点Qと色点Pを通るように直線Uを設定
する(ステップSS28)。そして、直線Uが交差面領
域Jt,Jsの周縁とそれぞれ交わって得られる色点
T,Sを求める(ステップS30)。この時、色点Pは
交差面領域Jt内に存在する色点であるため、線分QT
上に存在することになる。
【0073】次に、本実施例では、このような線分QT
上にある色点Pを線分QS上にある何れかの色点に対応
付けるようにする。そこで、CPU22は、基準点Qか
ら色点T(ターゲットデバイスの周縁色点)までの間の
距離DQTと、基準点Qから色点S(シミュレートデバイ
スの周縁色点)までの間の距離DQSと、を求めると共
に、線分QT上の色点Pについて、基準点Qから色点P
までの間の距離DQPを求める(ステップS32)。そし
て、求めた各距離DQT,DQS,DQPに基づき、後述する
ような所定の演算式に従って、距離DQP’を求める(ス
テップS34)。そして、その求めた距離DQP’を基
に、基準点Qから距離DQP’の位置にある色点P’を求
め(ステップS36)、その色点P’に色点Pを対応付
ける(ステップS38)。
【0074】では、ステップS34において用いられる
演算式の導出の仕方について説明する。図5は図4の直
線U上における基準点Qからの各色点までの距離を示す
説明図である。
【0075】今、図5に示すように、ターゲットデバイ
スの周縁色点である色点Tがシミュレートデバイスの周
縁色点である色点Sに対応付けられるという条件の下
で、色点Pの対応付け先である色点P’の位置、即ち、
基準点Qから色点P’までの間の距離DQP’は、従来の
ような比例配分(即ち、リニアな圧縮(またはリニアな
伸張))による場合、下記の式(1)によって求めるこ
とができる。
【0076】 DQP’=DQP・(DQS/DQT) ……(1)
【0077】このときの圧縮率(または伸張率)は D
QS/DQTで一定である。
【0078】そこで、次に、色点Pの位置が色点Tから
基準点Qに近付くのに伴って、上記圧縮率(または伸張
率)を変化させることを考えてみる。
【0079】即ち、パラメータとして、線分QP間の正
規化された距離x=DQP/DQTを選び(このように正規
化することによって変域を0≦x≦1に固定することが
できる)、このxの適当な関数f(x)を導入して、式
(1)の右辺に乗ずる。こうすることによって、下記の
式(2)に示すように、圧縮率(または伸張率)を変化
させたことになる。
【0080】 DQP’=DQP・(DQS/DQT)・f(x)……(2)
【0081】さて、式(1),(2)において、DQP
QT=xとおけば、式(1),(2)はそれぞれ式
(1’),(2’)の如くになる。
【0082】DQP’/DQS=x ……(1’)
【0083】 DQP’/DQS=x・f(x) ……(2’)
【0084】ここで、式(1’),(2’)の左辺のD
QP’/DQSは、線分QS間の距離DQSを基準として線分
QP’間の距離DQP’を正規化したものであるが、線分
QT間の距離DQTを基準とすると、式(1’),
(2’)は式(1”),(2”)の如く表しても良い。
【0085】 (DQP’/DQT)・(DQT/DQS)=x……(1”)
【0086】 (DQP’/DQT)・(DQT/DQS)=x・f(x)……(2”)
【0087】これら式(1”),(2”)は、(DQP
/DQT)=y,DQS/DQT=A(即ち、Aはリニアな圧
縮(またはリニアな伸張)を行った場合の圧縮率(また
は伸張率))とすると、式(3),(4)の如く書き表
すことができる。
【0088】y=A・x ……(3)
【0089】y=A・x・f(x) ……(4)
【0090】ここで、式(4)の右辺A・x・f(x)
をxの関数F(x)とおくと、式(4)は式(5)の如
く表される。
【0091】y=F(x) ……(5)
【0092】さて、本実施例においては、ターゲットデ
バイスのガメットがシミュレートデバイスのガメットよ
りも大きい場合(即ち、圧縮の場合)は、色点Pの位置
が色点Tから離れて基準点Qに近付くほど圧縮率を1に
近付けるように変化させるようにする。また逆に、シミ
ュレートデバイスのガメットがターゲットデバイスのガ
メットよりも大きい場合(即ち、伸張の場合)は、色点
Pの位置が色点Tから離れて基準点Qに近付くほど伸張
率を1に近付けるように変化させるようにする。
【0093】そこで、上記した式(5)の右辺に記載の
関数F(x)が満たすべき条件について、圧縮の場合と
伸張の場合とに分けて整理してみると、次のようにな
る。 《圧縮の場合》 ・x=0においてリニアな圧縮の場合と同じ値をとるこ
と ・xが0に近い範囲では傾きがなるべく1に近いこと ・0<x<1において変曲点や折れ点ができないこと ・0<x<1においてリニアな圧縮の場合よりも下回ら
ないこと ・0<x<1においてA以上の値をとらないこと ・x=1においてリニアな圧縮の場合と同じ値をとるこ
【0094】《伸張の場合》 ・x=0においてリニアな圧縮の場合と同じ値をとるこ
と ・xが0に近い範囲では傾きがなるべく1に近いこと ・0<x<1において変曲点や折れ点ができないこと ・0<x<1においてリニアな伸張の場合よりも上回ら
ないこと ・0<x<1において0以下の値をとらないこと ・x=1においてリニアな圧縮の場合と同じ値をとるこ
【0095】図6は上記の条件を満たすような関数F
(x)の一例を示すグラフである。図6において、LA
は圧縮の場合の関数F(x)を表す曲線、LBは伸張の
場合の関数F(x)を表す曲線である。また、LCはリ
ニアな圧縮の場合(即ち、圧縮率Aが一定)の場合のx
とyとの関係を表す直線、LDはリニアな伸張の場合
(即ち、伸張率Aが一定)の場合のxとyとの関係を表
す直線、LEは傾きが1の直線である。
【0096】つまり、本実施例において、関数F(x)
が満足すべき条件は図6からも明らかなように次の如く
になる。 0)x=0においてy=0(即ち、F(0)=0) 1)x=1においてy=A(即ち、F(1)=A) 2)x=0における接線の傾きB(即ち、F’(0);
但し、F’(x)はF(x)の導関数)について a)圧縮:A≦B≦1 b)伸張:1≦B≦A 3)x=1における接線の傾きD(即ち、F’(1))
について a)圧縮:0≦D≦A b)伸張:A≦D<∞ 4)0<x<1における接線の傾きC(即ち、F’
(x))について a)圧縮:D≦C≦B b)伸張:B≦C≦D 5)0≦x≦1における接線の傾きの変化率E(即ち、
F”(x)はF’(x)の導関数)について a)圧縮:Eは単調減少 b)伸張:Eは単調増加
【0097】ところで、前述したように、F(x)=A
・x・f(x)であるので、上記した条件1)により、
次のように導き出される。
【0098】F(1)=A・1・f(1)=A ∴f(1)=1
【0099】また、F’(x)=A・{f(x)+x・
f’(x)}であり、また、A>0であるので、上記し
た条件2)より、次のように導き出される。
【0100】 圧縮:A≦B=A・{f(0)+0・f’(0)}≦1 ∴1≦f(0)≦1/A
【0101】 伸張:1≦B=A・{f(0)+0・f’(0)}≦A ∴1/A≦f(0)≦1
【0102】ところが、圧縮の場合にせよ伸張の場合に
せよ、f(0)=1としたのではリニアな圧縮または伸
張になってしまうから、f(0)=1/Aとするのが望
ましい。
【0103】さて、本実施例では、基準点Q(即ち、言
い換えれば、無彩色軸)近辺の色点を動かさずに、主
に、色点T(即ち、言い換えれば、ターゲットデバイス
のガメットの周縁)近辺の色点だけを動かそうと考えて
いる。ここで、“基準点Q(無彩色軸)近辺”とは、或
る1以下の適当な正の数をδとしたとき“0≦x≦δな
る範囲”ということである。また“色点を動かさない”
とは、1に対して無視できるほど小さい正の数をεとし
て、次の関係が成立することである。
【0104】 DQP・(1−ε)≦DQP’≦DQP・(1+ε)
【0105】従って、次の関係を満足するように、f
(x)を決めることである。
【0106】 1−ε≦(DQS/DQT)・f(x)≦1+ε
【0107】なぜなら、本実施例において、取り扱って
いる色空間では、“動かさない”ということを“色点の
対応付け前後で変化が無視できるほど小さい”と解釈し
ても問題ないからである。
【0108】結局、色点T(即ち、言い換えれば、ター
ゲットデバイスのガメットの周縁)近辺の色点だけを動
かすには、α=1/A=DQT/DQSとおいた場合に、x
・f(x)の導関数と関数f(x)が次の条件を満たす
必要がある。
【0109】i)0≦x≦1において、x・f(x)の
導関数とf(x)は単調減少(圧縮の場合)または単調
増加(伸張の場合)である。 ii)0≦x≦δにおいて、(1−ε)・α≦f(x)≦
(1+ε)・α iii)f(1)=1
【0110】従って、もう少し大雑把に言えば、次の条
件を満たすように、関数f(x)を決めればよい。
【0111】a)圧縮の場合 i)0≦x≦1において、f(x)とf’(x)が単調
減少である。 ii)f(0)=1 iii)f(δ)=(1−ε)・α iv)f(1)=1 b)伸張の場合 i)0≦x≦1において、f(x)とf’(x)が単調
増加である。 ii)f(0)=α iii)f(δ)=(1+ε)・α iv)f(1)=1
【0112】今、αが1に等しいか、または極めて1に
近いような状況を除外すると、上記の条件を満たす関数
f(x)の具体例としては、式(6)〜(8)に示すよ
うな関数が考えられる。
【0113】
【数1】
【0114】
【数2】
【0115】
【数3】
【0116】もちろん、これら以外の関数形でもよい
が、あまり複雑な式を導入するのは得策ではない。
【0117】従って、このような関数f(x)に基づい
て、前述したような0)〜5)の条件を満足する関数F
(x)を考えた場合、例えば、下記の式(9)〜(1
1)に示すよう関数が考えられる。但し、A1,A2,A
3は定数である。
【0118】
【数4】
【0119】
【数5】
【0120】
【数6】
【0121】以上のような0)〜5)の条件を満足する
関数F(X)を用いて色点の対応付けを行なうことによ
り、ターゲットデバイスのガメットがシミュレートデバ
イスのガメットよりも大きい場合は、色点Pの位置が色
点Tから離れて基準点Qに近付くほど圧縮率は1に近付
くため、線分TS間に存在する色点Pについては、線分
QS上において、色点Sの近辺に詰め込まれ、線分QS
間に存在する色点Pについては、基準点に近付くほどそ
の移動が抑えられる。一方、逆に、シミュレートデバイ
スのガメットがターゲットデバイスのガメットよりも大
きい場合は、色点Pの位置が色点Tから離れて基準点Q
に近付くほど伸張率は1に近付くため、線分QT上にお
いて、色点Tの近辺に存在する色点Pについては、線分
TS間に散らばるように移動され、基準点Qの近辺に存
在する色点Pについては、その移動が抑えられる。
【0122】従って、本実施例によれば、基準点Qの近
辺に存在する色点をあまり移動させることなく、色点T
の近辺(即ち、ターゲットデバイスのガメットの周縁近
辺に存在する色点)を色点Sの近辺(即ち、シミュレー
トデバイスのガメットの周縁近辺)に移動させることが
できる。そのため、色点の対応付けによる品質の劣化を
招くことがない。
【0123】さて、ここで、関数F(x)の一部を構成
する関数f(x)についてもう少し具体的に考えてみ
る。例えば、関数f(x)として式(6)を採用する場
合は次の如くである。
【0124】図7は関数f(x)として式(6)を採用
した場合において、定数kをパラメータとして関数f
(x)の変化を示すグラフである。図7において、LF
はk>1の場合の、LGはk<1の場合の、LHはk=
1の場合の、それぞれ関数f(x)の変化を示してい
る。
【0125】また、LIはxに関わらず関数f(x)が
QT/DQSで一定である場合を示している。ここで、関
数f(x)がxに関わらずDQT/DQSで一定であるとい
うことは、式(4)より、xに関わらずy=xであると
いうことなので、色点が移動しない(即ち、対応付け先
の色点P’が対応付け元の色点Pと同じ位置にある)こ
とを表している。
【0126】また、LJはxに関わらず関数f(x)が
1で一定である場合を示している。xに関わらず関数f
(x)が1で一定であるということは、式(3)と同じ
と言うことなので、従来と同様のリニアな圧縮またはリ
ニアな伸張(即ち、比例配分)が行なわれることを表し
ている。
【0127】従って、k<1の場合は、LGで示すよう
に、LJに漸近するので、縮小・伸張とも、ターゲット
デバイスのガメットの比較的内側にある色点までもが、
比例配分の場合と同様な移動をする。これに対し、k>
1の場合は、LFで示すように、LIに漸近するので、
縮小,伸張の場合とも、基準点の近辺にある色点はほと
んど移動しないが、ターゲットデバイスのガメットの周
縁の近辺にある色点は比例配分の場合と同様な移動をす
る。以上のような傾向は、定数kが1から離れるほど大
きくなる。
【0128】本実施例では、前述したように、基準点Q
(即ち、言い換えれば、無彩色軸)近辺の色点を動かさ
ずに、主に、色点T(即ち、言い換えれば、ターゲット
デバイスのガメットの周縁)近辺の色点だけを動かそう
と考えている。従って、定数kはk>1である必要があ
る。しかも、定数kは1から離れたできる限り大きな値
とする方が望ましい。
【0129】しかしながら、定数kは自由な値が採れる
わけではなく、次のような制限がある。即ち、今、x・
f(x) の極値を考えた場合、その極値は次のような
値となる。
【0130】
【数7】
【0131】図8は関数f(x)として式(6)を採用
した場合において、定数kをパラメータとしてx・f
(x)の変化を示すグラフである。図8において、LK
はkがほぼ最適な場合の、LLはk>>1の場合の、L
Mはk<<1の場合の、それぞれx・f(x)の変化を
示している。
【0132】上記した極値が(0,1)の範囲に入る
と、図8において、LLで示すように、移動の前後で一
部の色点の並び順に逆転が起きてしまい問題となる。そ
こで、上記した極値が(0,1)の範囲に入らないよう
にする必要がある。
【0133】今、α <1の場合(即ち、伸張の場
合)、式(12)から明らかなように、xkは式(1
3)の如くになる。
【0134】
【数8】
【0135】従って、極値が(0,1)の範囲に入るこ
とはない。これに対し、α>1の場合(即ち、圧縮の場
合)、極値が(0,1)の範囲に入らないようにするに
は、式(14)の関係を満足するようにする必要があ
る。
【0136】
【数9】
【0137】よって、例えば、圧縮の場合において、関
数f(x)として式(6)を採用した場合、前述したよ
うに、「次のi)〜iv)の条件を満足するような関数f
(x)を決めればよい」と言っても、k,α,δ,εは
互いに関連しており、任意に選べるわけではない。
【0138】i)0≦x≦1において、f(x)とf’
(x)が単調減少である。 ii)f(0)=1 iii)f(δ)=(1−ε)・α iv)f(1)=1
【0139】即ち、kは可能な限り大きな値とするのが
望ましいから、例えば、αが決まれば、式(14)によ
って、事実上kが決まってしまう。また、εの大きさに
は“常識的に容認できる上限”が存在するため、kが決
まれば事実上δも決まってしまう。
【0140】さて、以上の説明においては、ステップS
34において用いられる演算式として、色点Pの位置が
色点Tから基準点Qに近付くのに伴って圧縮率(または
伸張率)が変化するような演算式を導出していた。そこ
で、次に、ステップS34において用いられる演算式
の、他の導出の仕方について説明する。図9は図4の直
線U上における基準点Qからの各色点までの距離及び対
応付けの際の色点の移動量を示す説明図である。
【0141】今、図9に示すように、ターゲットデバイ
スの周縁色点である色点Tがシミュレートデバイスの周
縁色点である色点Sに対応付けられるという条件の下
で、対応付け元である色点Pから対応付け先である色点
P’までの距離、即ち、色点の移動量DPP’は、従来の
ような比例配分(即ち、リニアな圧縮またはリニアな伸
張)による場合、基準点Qから対応付け元である色点P
までの距離DQP,基準点Qから色点Tまでの距離DQT
基にすると、下記の式(15)によって求めることがで
きる。
【0142】 DPP’=DQP・{(DQS−DQT)/DQT} ……(15)
【0143】但し、DPP’は基準点Qから遠ざかる向き
をプラスとしている。このときの移動量の変化率は
(DQS−DQT)/DQTで一定である。
【0144】そこで、次に、色点Pの位置が色点Tから
基準点Qに近付くのに伴って、上記移動量の変化率を変
化させることを考えてみる。
【0145】つまり、パラメータとして、線分QP間の
正規化された距離x=DQP/DQTを選び、変域を0≦x
≦1に固定化した後、このxの適当な関数g(x)を導
入して、式(15)の右辺に乗ずる。こうすることによ
って、下記の式(16)に示すように、移動量の変化率
を変化させたことになる。
【0146】 DPP’=DQP・{(DQS−DQT)/DQT}・g(x)……(16)
【0147】さて、式(15),(16)において、D
QP/DQT=xとおけば、式(15),(16)はそれぞ
れ式(15’),(16’)の如くになる。
【0148】 DPP’=(DQS−DQT)・x ……(15’)
【0149】 DPP’=(DQS−DQT)・x・g(x) ……(16’)
【0150】ここで、式(15’),(16’)におい
て、線分QT間の距離DQTを基準とすると、式(1
5’),(16’)は式(15”),(16”)の如く
表しても良い。
【0151】 (DPP’/DQT)={(DQS−DQT)/DQT}・x……(15”)
【0152】 (DPP’/DQT)={(DQS−DQT)/DQT}・x・g(x)……(16”)
【0153】これら式(15”),(16”)は、(D
PP’/DQT)=d,(DQS−DQT)/DQT}=d0(即
ち、d0はリニアな圧縮またはリニアな伸張を行った場
合の色点の移動量の変化率)とすると、式(17),
(18)の如く書き表すことができる。
【0154】d=d0・x ……(17)
【0155】d=d0・x・g(x) ……(18)
【0156】ここで、式(18)の右辺d0・x・g
(x)をxの関数G(x)とおくと、式(18)は式
(19)の如く表される。
【0157】d=G(x) ……(19)
【0158】さて、本実施例においては、基準点Qの近
辺(即ち、言い換えれば、無彩色軸の近辺)の色点をで
きる限り移動させず、色点T(即ち、言い換えれば、タ
ーゲットデバイスのガメットにおける周縁の近辺)の色
点のみを多く圧縮または伸張させたいのだから、圧縮の
場合も伸張の場合も共に、色点Pの位置が色点Tから離
れて基準点Qに近付くほど色点の移動量の変化率を0に
近付けるように変化させる。
【0159】そこで、上記した式(19)の右辺に記載
の関数G(x)が満たすべき条件について、圧縮の場合
と伸張の場合とに分けて整理してみると、次のようにな
る。
【0160】《圧縮の場合》 ・x=0においてリニアな圧縮の場合と同じ値をとるこ
と ・xが0に近い範囲では傾きがなるべく0に近いこと ・0<x<1において変曲点や折れ点ができないこと ・0<x<1においてリニアな圧縮の場合よりも下回ら
ないこと ・0<x<1においてd0以下の値をとらず0以上の値
をとらないこと ・x=1においてリニアな圧縮の場合と同じ値をとるこ
【0161】《伸張の場合》 ・x=0においてリニアな圧縮の場合と同じ値をとるこ
と ・xが0に近い範囲では傾きがなるべく1に近いこと ・0<x<1において変曲点や折れ点ができないこと ・0<x<1においてリニアな伸張の場合よりも上回ら
ないこと ・0<x<1において0以下の値をとらずd0以上の値
をとらないこと ・x=1においてリニアな圧縮の場合と同じ値をとるこ
【0162】図10は上記の条件を満たすような関数G
(x)の一例を示すグラフである。図10において、L
Nは圧縮の場合の関数G(x)を表す曲線、LOは伸張
の場合の関数G(x)を表す曲線である。また、LPは
リニアな圧縮の場合(即ち、色点の移動量の変化率d0
が一定)の場合のxとdとの関係を表す直線、LQはリ
ニアな伸張の場合(即ち、色点の移動量の変化率d0
一定)の場合のxとdとの関係を表す直線である。
【0163】つまり、本実施例において、関数G(x)
が満足すべき条件は図10からも明らかなように次の如
くになる。 0)x=0においてd=0(即ち、G(0)=0) 1)x=1においてd=d0(即ち、G(1)=d0) 2)x=0における接線の傾きM(即ち、G’(0);
但し、G’(x)はG(x)の導関数)について a)圧縮:d0≦M≦0 b)伸張:0≦M≦d0 3)x=1における接線の傾きN(即ち、G’(1))
について a)圧縮:−∞<N≦d0 b)伸張:d0≦N<∞ 4)0<x<1における接線の傾きV(即ち、G’
(x))について a)圧縮:N≦V≦M b)伸張:M≦V≦N 5)0≦x≦1における接線の傾きの変化率W(即ち、
G”(x)はG’(x)の導関数)について a)圧縮:Wは単調減少 b)伸張:Wは単調増加 以上のような0)〜5)の条件を満足する関数G(x)
としては、例えば、下記の式(20)に示すよう関数が
考えられる。
【0164】 d=G(x)=d0・xk (0≦x≦1,k>1) ……(20)
【0165】ところで、基準点Qから対応付け先である
色点P’までの間の距離DQP’を、色点の移動量DPP
を用いて表すと、下記の式(21)の如く表すことがで
きる。但し、前述したように、DPP’は基準点Qから遠
ざかる向きをプラスとする。
【0166】DQP’=DQP+DPP’ ……(21)
【0167】ここで、線分QT間の距離DQTを基準とす
ると、式(21)は式(21’)の如く表しても良い。
【0168】 DQP’/DQT=DQP/DQT+DPP’/DQT……(21’)
【0169】さらに、DQP’/DQT=yとすると、式
(21’)は式(22)の如く書き表すことができる。
【0170】 y=x+d=x+G(x) ……(22)
【0171】ここで、関数G(x)として式(20)の
関数を用いると、式(22)は式(23)の如くにな
る。
【0172】 y=x+d0・xk (0≦x≦1,k>1) ……(23)
【0173】但し、定数kは自由な値が採れるわけでは
なく、次のような制限がある。即ち、今、x+d0・xk
の極値を考えた場合、その極値は次のような値となる。
【0174】
【数10】
【0175】この極値が(0,1)の範囲に入ると、移
動の前後で一部の色点の並び順に逆転が起きてしまい問
題となるので、この極値が(0,1)の範囲に入らない
ようにする必要がある。
【0176】今、d0>0の場合(即ち、伸張の場
合)、k>1であるので、式(24)から明らかなよう
に、xk-1は式(25)の如くになる。
【0177】
【数11】
【0178】従って、極値が(0,1)の範囲に入るこ
とはない。これに対し、d0<0の場合(即ち、圧縮の
場合)、極値が(0,1)の範囲に入らないようにする
には、k>1であるから、式(26)の関係を満足する
ようにする必要がある。
【0179】
【数12】
【0180】以上説明したように、0)〜5)の条件を
満たすような関数G(X)を用いて色点の対応付けを行
なうことにより、色点Pの位置が色点Tから離れて基準
点Qに近付くほど色点の移動量の変化率は0に近付くた
め、色点Pについては基準点Qに近付くほど、その移動
量が抑えられる。
【0181】従って、本実施例によれば、基準点Qの近
辺に存在する色点をあまり移動させることなく、色点T
の近辺(即ち、ターゲットデバイスのガメットの周縁近
辺に存在する色点)を色点Sの近辺(即ち、シミュレー
トデバイスのガメットの周縁近辺)に移動させることが
できる。そのため、色点の対応付けによる品質の劣化を
招くことがない。
【0182】さて、図9に示した例では、対応付け元で
ある色点Pから対応付け先である色点P’までの距離、
即ち、色点の移動量DPP’を、基準点Qから対応付け元
である色点Pまでの距離DQP,基準点Qから色点Tまで
の距離DQTを基にして表していた。しかしながら、式
(26)に示したような拘束条件を回避するために、色
点の移動量DPP’を、基準点Qから対応付け先である色
点P’までの距離DQP’,基準点Qから色点Sまでの距
離DQSを基にして表すようにしても良い。
【0183】図11は図4の直線U上における基準点Q
からの各色点までの距離及び対応付けの際の色点の移動
量を示す説明図である。
【0184】即ち、図11に示すように、色点の移動量
PP’は、従来のような比例配分(即ち、リニアな圧縮
またはリニアな伸張)による場合、距離DQP’,DQS
基にすると、下記の式(27)の如く表すことができ
る。
【0185】 DPP’=DQP’・{(DQS−DQT)/DQS} ……(27)
【0186】但し、DPP’は基準点Qから遠ざかる向き
をプラスとしている。このときの移動量の変化率は
(DQS−DQT)/DQSで一定である。
【0187】次に、前述したと同様に、色点の移動量の
変化率を変化させることを考えてみる。
【0188】即ち、パラメータとして、今度は、線分Q
P’間の正規化された距離x=DQP’/DQSを選び、変
域を0≦x≦1に固定化した後、このxの適当な関数h
(x)を導入して、式(27)の右辺に乗ずる。こうす
ることによって、下記の式(28)に示すように、移動
量の変化率を変化させたことになる。
【0189】 DPP’=DQP’・{(DQS−DQT)/DQS}・h(x)……(28)
【0190】そこで、式(28)において、DQP’/D
QS=xとおけば、式(28)はそれぞれ式(28’)の
如くになる。
【0191】 DPP’=(DQS−DQT)・x・h(x) ……(28’)
【0192】ここで、式(28’)において、線分QS
間の距離DQSを基準とすると、式(28’)は式(2
8”)の如く表しても良い。
【0193】 (DPP’/DQS)={(DQS−DQT)/DQS}・x・h(x)……(28”)
【0194】従って、式(28”)は、(DPP’/
QS)=d’,(DQS−DQT)/DQS}=d0’(即
ち、d0’はリニアな圧縮またはリニアな伸張を行った
場合の色点の移動量の変化率)とすると、式(29)の
如く書き表すことができる。
【0195】 d’=d0’・x・h(x) ……(29)
【0196】ここで、式(29)の右辺d0’・x・h
(x)をxの関数H(x)とおくと、式(29)は式
(30)の如く表される。
【0197】d’=H(x) ……(30)
【0198】さて、本実施例においては、色点対応付け
の結果として、基準点Qの近辺(即ち、言い換えれば、
無彩色軸の近辺)の色点はできる限り移動させられるこ
となく、色点S(即ち、言い換えれば、シミュレートデ
バイスのガメットにおける周縁の近辺)の色点のみが多
く移動させられたようにしたいのだから、圧縮の場合も
伸張の場合も共に、色点P’の位置が色点Sから離れて
基準点Qに近付くほど色点の移動量の変化率を0に近付
けるように変化させる。
【0199】そこで、上記した式(30)の右辺に記載
の関数H(x)が満たすべき条件について検討してみる
と、前述した関数G(X)の場合と同じような結果が得
られる。
【0200】つまり、関数H(x)が満足すべき条件と
して次の如くである。 0)x=0においてd=0(即ち、H(0)=0) 1)x=1においてd=d0’(即ち、H(1)=
0’) 2)x=0における接線の傾きM’(即ち、H’
(0);但し、H’(x)はH(x)の導関数) a)圧縮:d0’≦M’≦0 b)伸張:0≦M’≦d0’ 3)x=1における接線の傾きN’(即ち、H’
(1)) a)圧縮:−∞<N’≦d0’ b)伸張:d0’≦N’<∞ 4)0<x<1における接線の傾きV’(即ち、H’
(x)) a)圧縮:N’≦V’≦M’ b)伸張:M’≦V’≦N’ 5)0≦x≦1において接線の傾きの変化率W’(即
ち、H”(x)はH’(x)の導関数) a)圧縮;W’は単調減少 b)伸張:W’は単調増加 以上のような0)〜5)の条件を満足する関数H(x)
としては、関数G(X)の場合と同様に、例えば、下記
の式(31)に示すよう関数が考えられる。
【0201】 d’=H(x)=d0’・xk (0≦x≦1,k>1) ……(31)
【0202】さて、そこで、基準点Qから対応付け元で
ある色点Pまでの間の距離DQPを、色点の移動量DPP
を用いて表すと、下記の式(32)の如く表すことがで
きる。但し、前述したように、DPP’は基準点Qから遠
ざかる向きをプラスとする。
【0203】DQP=DQP’−DPP’ ……(32)
【0204】ここで、線分QS間の距離DQSを基準とす
ると、式(32)は式(32’)の如く表しても良い。
【0205】 DQP/DQS=DQP’/DQS−DPP’/DQS……(32’)
【0206】さらに、DQP/DQS=yとすると、式(3
2’)は式(33)の如く書き表すことができる。
【0207】 y=x−d’=x−H(x) ……(33)
【0208】ここで、関数H(x)として式(31)の
関数を用いると、式(33)は式(34)の如くにな
る。
【0209】 y=x−d0’・xk (0≦x≦1,k>1) ……(34)
【0210】さて、本実施例においては、基準点Qから
異なる距離にある2つ以上の色点が同じ色点に移動しな
いようにする必要がある。即ち、1つの対応付け先の色
点から2つ以上の対応付け元の色点が推定されないよう
にする必要がある。
【0211】この点について、式(34)においては、
明らかに、1つの対応付け先の色点から2つ以上の対応
付け元の色点が得られることはないので、何ら問題はな
い。
【0212】また、一方、逆に、所定の範囲内におい
て、1つの対応付け元の色点は2つ以上の対応付け先の
色点に移動しないようにする必要がある。即ち、例え
ば、DQT/DQS=αとおいて、(0,α)の範囲で、1
つの対応付け元の色点が2つ以上の対応付け先の色点に
移動しないようにするためには、式(34)におけるx
−d0’・xkの極値が、(0,α)の範囲に入っていな
ければ良い。x−d0’・xkの極値は式(35)の如く
求められる。
【0213】
【数13】
【0214】今、d0’<0の場合(即ち、圧縮の場
合)、0<x<α,k>1の条件の下では、式(35)
から明らかなように、xk-1は式(36)の如くにな
る。
【0215】
【数14】
【0216】従って、極値が(0,1)の範囲に入るこ
とはない。これに対し、d0>0の場合(即ち、伸張の
場合)、極値が(0,1)の範囲に入らないようにする
には、k>1であるから、式(37)の関係を満足する
ようにする必要がある。
【0217】
【数15】
【0218】例えば、k=2の時、下記の式(38)に
示すようにして、距離xを求めることができる。
【0219】
【数16】
【0220】以上説明したように、0)〜5)の条件を
満たすような関数H(X)を用いて色点の対応付けを行
なうことにより、色点P’の位置が色点Sから離れて基
準点Qに近付くほど色点の移動量の変化率は0に近付く
ため、色点P’については基準点Qに近くなるほど、移
動結果としての移動量が抑えられる。
【0221】従って、本実施例によれば、基準点Qの近
辺に存在する色点をあまり移動させることなく、色点T
の近辺(即ち、ターゲットデバイスのガメットの周縁近
辺に存在する色点)を色点Sの近辺(即ち、シミュレー
トデバイスのガメットの周縁近辺)に移動させることが
できる。そのため、色点の対応付けによる品質の劣化を
招くことがない。
【0222】なお、本発明は上記した実施例や実施形態
に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々の態様にて実施することが可能である。
【0223】さて、以上説明した実施例においては、色
点の対応付けを等色相面ω上において行なっているが、
本発明は、これに限定されるものではなく、ターゲット
デバイス及びシミュレートデバイスのガメットIt,I
sに対し等色相面ωを設定し、各ガメットIt,Isと
等色相面ωとが交差することによって得られる交差面領
域Jt,Jsを求めた上で、色点の対応付けを等色相面
ω上、即ち、2次元色平面上において行なっている。し
かし、本発明は、これに限定されるものではなく、等色
相面ωを設定したり、交差面領域を求めたりせず、色点
の対応付けを、直接、ターゲットデバイス及びシミュレ
ートデバイスのガメットIt,Is内において行なうこ
とにより、3次元色空間内で色点の対応付けを行なうよ
うにしても良い。
【0224】また、上記した実施例においては、色点の
対応付けの際、直線Uに沿って色点を移動させるように
しているが、本発明は、これに限定されるものではな
く、曲線に沿って色点を移動させるようにしても良い。
なお、この場合、基準点Qからの距離や色点の移動量等
は、直線距離や直線移動量ではなく、上記曲線に沿った
距離や移動量となる。
【0225】また、上記した実施例においては、ターゲ
ットデバイスが印刷機、シミュレートデバイスが簡易校
正機である場合を例として説明したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、デバイスとしては、他の画像
記録装置であっても良いし、その他、CRTなどの画像
表示装置やスキャナなどの画像読取装置であっても構わ
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての色点対応付け方法に
おける処理手順を示すフローチャートである。
【図2】図1に示す色点対応付け方法を実施するための
色点対応付け装置を示すブロック図である。
【図3】図1のステップS22に示す等色相面設定処理
を説明するための説明図である。
【図4】図1のステップS24で求められた交差面領域
Jt,Jsを示す説明図である。
【図5】図4の直線U上における基準点Qからの各色点
までの距離を示す説明図である。
【図6】所定の条件を満たすような関数F(x)の一例
を示すグラフである。
【図7】関数f(x)として式(6)を採用した場合に
おいて、定数kをパラメータとして関数f(x)の変化
を示すグラフである。
【図8】関数f(x)として式(6)を採用した場合に
おいて、定数kをパラメータとしてx・f(x)の変化
を示すグラフである。
【図9】図4の直線U上における基準点Qからの各色点
までの距離及び対応付けの際の色点の移動量を示す説明
図である。
【図10】所定の条件を満たすような関数G(x)の一
例を示すグラフである。
【図11】図4の直線U上における基準点Qからの各色
点までの距離及び対応付けの際の色点の移動量を示す説
明図である。
【符号の説明】
20…コンピュータ本体 22…CPU 24…内部メモリ 26…I/O回路 30…ハードディスク装置 40…入力装置 50…表示装置 60…CD−ROM装置 62…CD−ROM 70…通信装置 72…ネットワーク 80…サーバ Is…シミュレートデバイスのガメット It…ターゲットデバイスのガメット Js…シミュレートデバイスの交差面領域 Jt…ターゲットデバイスの交差面領域 P…対応付け元の色点 P’…対応付け先の色点 Q…基準点 S…シミュレートデバイスの周縁色点 T…ターゲットデバイスの周縁色点 U…直線

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 色空間内に存在する第1及び第2の色立
    体について、前記第1の色立体に属する色点を、前記第
    2の色立体に属する色点に対応付けるための色点対応付
    け方法であって、 (a)前記第1及び第2の色立体の両者に属する基準点
    を通る所定の基準線を設定し、該基準線が前記第1の色
    立体の周縁と交わって得られる第1の周縁色点と前記第
    2の色立体の周縁と交わって得られる第2の周縁色点と
    を求める工程と、 (b)前記基準線上における前記基準点から前記第1の
    周縁色点までの間にある色点を、前記基準線上における
    前記基準点から前記第2の周縁色点までの間にある色点
    に対応付ける工程と、 を備え、 前記工程(b)では、前記基準線に沿った距離として、
    前記基準点から対応付け元の色点までの間の距離をX、
    前記基準点から対応付け先の色点までの間の距離をYと
    した場合に、Y=F(X)となるように(但し、F
    (X)はXの関数である。)、色点を対応付けると共
    に、 前記F(X)の導関数をF’(X)とし、該F’(X)
    の導関数をF”(X)とし、前記基準点から前記第1の
    周縁色点までの距離をDQT、前記基準点から前記第2の
    周縁色点までの距離をDQSとし、DQT>DQSである場合
    に、前記F(X)は下記の(1)〜(6)の条件を満足
    するような関数であることを特徴とする色点対応付け方
    法。 (1)F(0)=0 (2)F(DQT)=DQS (3)DQS/DQT≦F’(0)≦1 (4)0≦F’(DQT)≦DQS/DQT (5)0<X<DQTにおいて、F’(DQT)≦F’
    (X)≦F’(0) (6)0≦X≦DQTにおいて、F”(X)は単調減少
  2. 【請求項2】 色空間内に存在する第1及び第2の色立
    体について、前記第1の色立体に属する色点を、前記第
    2の色立体に属する色点に対応付けるための色点対応付
    け方法であって、 (a)前記第1及び第2の色立体の両者に属する基準点
    を通る所定の基準線を設定し、該基準線が前記第1の色
    立体の周縁と交わって得られる第1の周縁色点と前記第
    2の色立体の周縁と交わって得られる第2の周縁色点と
    を求める工程と、 (b)前記基準線上における前記基準点から前記第1の
    周縁色点までの間にある色点を、前記基準線上における
    前記基準点から前記第2の周縁色点までの間にある色点
    に対応付ける工程と、 を備え、 前記工程(b)では、前記基準線に沿った距離として、
    前記基準点から対応付け元の色点までの間の距離をX、
    前記基準点から対応付け先の色点までの間の距離をYと
    した場合に、Y=F(X)となるように(但し、F
    (X)はXの関数である。)、色点を対応付けると共
    に、 前記F(X)の導関数をF’(X)とし、該F’(X)
    の導関数をF”(X)とし、前記基準点から前記第1の
    周縁色点までの距離をDQT、前記基準点から前記第2の
    周縁色点までの距離をDQSとし、DQT<DQSである場合
    に、前記F(X)は下記の(1)〜(6)の条件を満足
    するような関数であることを特徴とする色点対応付け方
    法。 (1)F(0)=0 (2)F(DQT)=DQS (3)1≦F’(0)≦DQS/DQT (4)DQS/DQT≦F’(DQT)<∞ (5)0<X<DQTにおいて、F’(0)≦F’(X)
    ≦F’(DQT) (6)0≦X≦DQTにおいて、F”(X)は単調増加
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の色点対
    応付け方法において、前記F(X)は、さらに、 X≒0において、F’(X)≒1である条件を満足する
    ような関数であることを特徴とする色点対応付け方法。
  4. 【請求項4】 色空間内に存在する第1及び第2の色立
    体について、前記第1の色立体に属する色点を、前記第
    2の色立体に属する色点に対応付けるための色点対応付
    け方法であって、 (a)前記第1及び第2の色立体の両者に属する基準点
    を通る所定の基準線を設定し、該基準線が前記第1の色
    立体の周縁と交わって得られる第1の周縁色点と前記第
    2の色立体の周縁と交わって得られる第2の周縁色点と
    を求める工程と、 (b)前記基準線上における前記基準点から前記第1の
    周縁色点までの間にある色点を、前記基準線上における
    前記基準点から前記第2の周縁色点までの間にある色点
    に対応付ける工程と、 を備え、 前記工程(b)では、前記基準線に沿った距離として、
    前記基準点から対応付け元の色点までの間の距離をX、
    前記対応付け元の色点から対応付け先の色点までの距離
    をYとした場合(但し、基準点から遠ざかる向きをプラ
    スとする)に、Y=G(X)となるように(但し、G
    (X)はXの関数である。)、色点を対応付けると共
    に、 前記G(X)の導関数をG’(X)とし、該G’(X)
    の導関数をG”(X)とし、前記基準点から前記第1の
    周縁色点までの距離をDQT、前記基準点から前記第2の
    周縁点までの距離をDQSとし、DQT>DQSである場合
    に、前記G(X)は下記の(1)〜(6)の条件を満足
    するような関数であることを特徴とする色点対応付け方
    法。 (1)G(0)=0 (2)G(DQT)=DQS−DQT (3)(DQS−DQT)/DQT≦G’(0)≦0 (4)−∞<G’(DQT)≦(DQS−DQT)/DQT (5)0<X<DQTにおいて、G’(DQT)≦G’
    (X)≦G’(0) (6)0≦X≦DQTにおいて、G”(X)は単調減少
  5. 【請求項5】 色空間内に存在する第1及び第2の色立
    体について、前記第1の色立体に属する色点を、前記第
    2の色立体に属する色点に対応付けるための色点対応付
    け方法であって、 (a)前記第1及び第2の色立体の両者に属する基準点
    を通る所定の基準線を設定し、該基準線が前記第1の色
    立体の周縁と交わって得られる第1の周縁色点と前記第
    2の色立体の周縁と交わって得られる第2の周縁色点と
    を求める工程と、 (b)前記基準線上における前記基準点から前記第1の
    周縁色点までの間にある色点を、前記基準線上における
    前記基準点から前記第2の周縁色点までの間にある色点
    に対応付ける工程と、 を備え、 前記工程(b)では、前記基準線に沿った距離として、
    前記基準点から対応付け元の色点までの間の距離をX、
    前記対応付け元の色点から対応付け先の色点までの距離
    をYとした場合(但し、基準点から遠ざかる向きをプラ
    スとする)に、Y=G(X)となるように(但し、G
    (X)はXの関数である。)、色点を対応付けると共
    に、 前記G(X)の導関数をG’(X)とし、該G’(X)
    の導関数をG”(X)とし、前記基準点から前記第1の
    周縁色点までの距離をDQT、前記基準点から前記第2の
    周縁点までの距離をDQSとし、DQT<DQSである場合
    に、前記G(X)は下記の(1)〜(6)の条件を満足
    するような関数であることを特徴とする色点対応付け方
    法。 (1)G(0)=0 (2)G(DQT)=DQS−DQT (3)0≦G’(0)≦(DQS−DQT)/DQT (4)(DQS−DQT)/DQT≦G’(DQT)<∞ (5)0<X<DQTにおいて、G’(0)≦G’(X)
    ≦G’(DQT) (6)0≦X≦DQTにおいて、G”(X)は単調増加
  6. 【請求項6】 色空間内に存在する第1及び第2の色立
    体について、前記第1の色立体に属する色点を、前記第
    2の色立体に属する色点に対応付けるための色点対応付
    け方法であって、 (a)前記第1及び第2の色立体の両者に属する基準点
    を通る所定の基準線を設定し、該基準線が前記第1の色
    立体の周縁と交わって得られる第1の周縁色点と前記第
    2の色立体の周縁と交わって得られる第2の周縁色点と
    を求める工程と、 (b)前記基準線上における前記基準点から前記第1の
    周縁色点までの間にある色点を、前記基準線上における
    前記基準点から前記第2の周縁色点までの間にある色点
    に対応付ける工程と、 を備え、 前記工程(b)では、前記基準線に沿った距離として、
    前記基準点から対応付け先の色点までの間の距離をX、
    対応付け元の色点から前記対応付け先の色点までの距離
    をYとした場合(但し、基準点から遠ざかる向きをプラ
    スとする)に、Y=G(X)となるように(但し、G
    (X)はXの関数である。)、色点を対応付けると共
    に、 前記G(X)の導関数をG’(X)とし、該G’(X)
    の導関数をG”(X)とし、前記基準点から前記第1の
    周縁色点までの距離をDQT、前記基準点から前記第2の
    周縁点までの距離をDQSとし、DQT>DQSである場合
    に、前記G(X)は下記の(1)〜(6)の条件を満足
    するような関数であることを特徴とする色点対応付け方
    法。 (1)G(0)=0 (2)G(DQS)=DQS−DQT (3)(DQS−DQT)/DQS≦G’(0)≦0 (4)−∞<G’(DQS)≦(DQS−DQT)/DQS (5)0<X<DQSにおいて、G’(DQS)≦G’
    (X)≦G’(0) (6)0≦X≦DQSにおいて、G”(X)は単調減少
  7. 【請求項7】 色空間内に存在する第1及び第2の色立
    体について、前記第1の色立体に属する色点を、前記第
    2の色立体に属する色点に対応付けるための色点対応付
    け方法であって、 (a)前記第1及び第2の色立体の両者に属する基準点
    を通る所定の基準線を設定し、該基準線が前記第1の色
    立体の周縁と交わって得られる第1の周縁色点と前記第
    2の色立体の周縁と交わって得られる第2の周縁色点と
    を求める工程と、 (b)前記基準線上における前記基準点から前記第1の
    周縁色点までの間にある色点を、前記基準線上における
    前記基準点から前記第2の周縁色点までの間にある色点
    に対応付ける工程と、 を備え、 前記工程(b)では、前記基準線に沿った距離として、
    前記基準点から対応付け先の色点までの間の距離をX、
    対応付け元の色点から前記対応付け先の色点までの距離
    をYとした場合(但し、基準点から遠ざかる向きをプラ
    スとする)に、Y=G(X)となるように(但し、G
    (X)はXの関数である。)、色点を対応付けると共
    に、 前記G(X)の導関数をG’(X)とし、該G’(X)
    の導関数をG”(X)とし、前記基準点から前記第1の
    周縁色点までの距離をDQT、前記基準点から前記第2の
    周縁点までの距離をDQSとし、DQT<DQSである場合
    に、前記G(X)は下記の(1)〜(6)の条件を満足
    するような関数であることを特徴とする色点対応付け方
    法。 (1)G(0)=0 (2)G(DQS)=DQS−DQT (3)0≦G’(0)≦(DQS−DQT)/DQS (4)(DQS−DQT)/DQS≦G’(DQT)<∞ (5)0<X<DQSにおいて、G’(0)≦G’(X)
    ≦G’(DQS) (6)0≦X≦DQSにおいて、G”(X)は単調増加
  8. 【請求項8】 請求項4ないし請求項7のうちの任意の
    一つに記載の色点対応付け方法において、 前記G(X)は、さらに、 X≒0において、G’(X)≒0である条件を満足する
    ような関数であることを特徴とする色点対応付け方法。
  9. 【請求項9】 色空間内に存在する第1及び第2の色立
    体について、前記第1の色立体に属する色点を、前記第
    2の色立体に属する色点に対応付けるためのコンピュー
    タプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記
    録媒体であって、 前記第1及び第2の色立体の両者に属する基準点を通る
    所定の基準線を設定し、該基準線が前記第1の色立体の
    周縁と交わって得られる第1の周縁色点と前記第2の色
    立体の周縁と交わって得られる第2の周縁色点とを求め
    る機能と、 前記基準線上における前記基準点から前記第1の周縁色
    点までの間にあって対応付け元となる第1の色点と前記
    基準点から前記第2の周縁色点までの間にあって対応付
    け先となる第2の色点について、前記基準点から前記第
    1の色点までの前記基準線に沿った距離をX、前記基準
    点から前記第2の色点までの前記基準線に沿った距離を
    Yとし、前記Xの関数をF(X)、該F(X)の導関数
    をF’(X)、該F’(X)の導関数をF”(X)と
    し、前記基準点から前記第1の周縁色点までの前記基準
    線に沿った距離をDQT、前記基準点から前記第2の周縁
    色点までの前記基準線に沿った距離をDQSとする共に、
    QT>DQSである場合に、前記F(X)として下記の
    (1)〜(6)の条件を満足するような関数を用いて、
    前記XとYとの関係がY=F(X)となるように、前記
    第1の色点を前記第2の色点に対応付ける機能と、 をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログ
    ラムを記録した記録媒体。 (1)F(0)=0 (2)F(DQT)=DQS (3)DQS/DQT≦F’(0)≦1 (4)0≦F’(DQT)≦DQS/DQT (5)0<X<DQTにおいて、F’(DQT)≦F’
    (X)≦F’(0) (6)0≦X≦DQTにおいて、F”(X)は単調減少
  10. 【請求項10】 色空間内に存在する第1及び第2の色
    立体について、前記第1の色立体に属する色点を、前記
    第2の色立体に属する色点に対応付けるためのコンピュ
    ータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
    記録媒体であって、 前記第1及び第2の色立体の両者に属する基準点を通る
    所定の基準線を設定し、該基準線が前記第1の色立体の
    周縁と交わって得られる第1の周縁色点と前記第2の色
    立体の周縁と交わって得られる第2の周縁色点とを求め
    る機能と、 前記基準線上における前記基準点から前記第1の周縁色
    点までの間にあって対応付け元となる第1の色点と前記
    基準点から前記第2の周縁色点までの間にあって対応付
    け先となる第2の色点について、前記基準点から前記第
    1の色点までの前記基準線に沿った距離をX、前記基準
    点から前記第2の色点までの前記基準線に沿った距離を
    Yとし、前記Xの関数をF(X)、該F(X)の導関数
    をF’(X)、該F’(X)の導関数をF”(X)と
    し、前記基準点から前記第1の周縁色点までの前記基準
    線に沿った距離をDQT、前記基準点から前記第2の周縁
    色点までの前記基準線に沿った距離をDQSとする共に、
    QT<DQSである場合に、前記F(X)として下記の
    (1)〜(6)の条件を満足するような関数を用いて、
    前記XとYとの関係がY=F(X)となるように、前記
    第1の色点を前記第2の色点に対応付ける機能と、 をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログ
    ラムを記録した記録媒体。 (1)F(0)=0 (2)F(DQT)=DQS (3)1≦F’(0)≦DQS/DQT (4)DQS/DQT≦F’(DQT)<∞ (5)0<X<DQTにおいて、F’(0)≦F’(X)
    ≦F’(DQT) (6)0≦X≦DQTにおいて、F”(X)は単調増加
  11. 【請求項11】 色空間内に存在する第1及び第2の色
    立体について、前記第1の色立体に属する色点を、前記
    第2の色立体に属する色点に対応付けるためのコンピュ
    ータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
    記録媒体であって、 前記第1及び第2の色立体の両者に属する基準点を通る
    所定の基準線を設定し、該基準線が前記第1の色立体の
    周縁と交わって得られる第1の周縁色点と前記第2の色
    立体の周縁と交わって得られる第2の周縁色点とを求め
    る機能と、 前記基準線上における前記基準点から前記第1の周縁色
    点までの間にあって対応付け元となる第1の色点と前記
    基準点から前記第2の周縁色点までの間にあって対応付
    け先となる第2の色点について、前記基準点から前記第
    1の色点までの前記基準線に沿った距離をX、前記第1
    の色点から前記第2の色点までの前記基準線に沿った距
    離をYとし(但し、前記基準点から遠ざかる向きをプラ
    スとする)、前記Xの関数をG(X)、該G(X)の導
    関数をG’(X)、該G’(X)の導関数をG”(X)
    とし、前記基準点から前記第1の周縁色点までの前記基
    準線に沿った距離をDQT、前記基準点から前記第2の周
    縁色点までの前記基準線に沿った距離をDQSとする共
    に、DQT>DQSである場合に、前記G(X)として下記
    の(1)〜(6)の条件を満足するような関数を用い
    て、前記XとYとの関係がY=G(X)となるように、
    前記第1の色点を前記第2の色点に対応付ける機能と、 をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログ
    ラムを記録した記録媒体。 (1)G(0)=0 (2)G(DQT)=DQS−DQT (3)(DQS−DQT)/DQT≦G’(0)≦0 (4)−∞<G’(DQT)≦(DQS−DQT)/DQT (5)0<X<DQTにおいて、G’(DQT)≦G’
    (X)≦G’(0) (6)0≦X≦DQTにおいて、G”(X)は単調減少
  12. 【請求項12】 色空間内に存在する第1及び第2の色
    立体について、前記第1の色立体に属する色点を、前記
    第2の色立体に属する色点に対応付けるためのコンピュ
    ータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
    記録媒体であって、 前記第1及び第2の色立体の両者に属する基準点を通る
    所定の基準線を設定し、該基準線が前記第1の色立体の
    周縁と交わって得られる第1の周縁色点と前記第2の色
    立体の周縁と交わって得られる第2の周縁色点とを求め
    る機能と、 前記基準線上における前記基準点から前記第1の周縁色
    点までの間にあって対応付け元となる第1の色点と前記
    基準点から前記第2の周縁色点までの間にあって対応付
    け先となる第2の色点について、前記基準点から前記第
    1の色点までの前記基準線に沿った距離をX、前記第1
    の色点から前記第2の色点までの前記基準線に沿った距
    離をYとし(但し、前記基準点から遠ざかる向きをプラ
    スとする)、前記Xの関数をG(X)、該G(X)の導
    関数をG’(X)、該G’(X)の導関数をG”(X)
    とし、前記基準点から前記第1の周縁色点までの前記基
    準線に沿った距離をDQT、前記基準点から前記第2の周
    縁色点までの前記基準線に沿った距離をDQSとする共
    に、DQT<DQSである場合に、前記G(X)として下記
    の(1)〜(6)の条件を満足するような関数を用い
    て、前記XとYとの関係がY=G(X)となるように、
    前記第1の色点を前記第2の色点に対応付ける機能と、 をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログ
    ラムを記録した記録媒体。 (1)G(0)=0 (2)G(DQT)=DQS−DQT (3)0≦G’(0)≦(DQS−DQT)/DQT (4)(DQS−DQT)/DQT≦G’(DQT)<∞ (5)0<X<DQTにおいて、G’(0)≦G’(X)
    ≦G’(DQT) (6)0≦X≦DQTにおいて、G”(X)は単調増加
  13. 【請求項13】 色空間内に存在する第1及び第2の色
    立体について、前記第1の色立体に属する色点を、前記
    第2の色立体に属する色点に対応付けるためのコンピュ
    ータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
    記録媒体であって、 前記第1及び第2の色立体の両者に属する基準点を通る
    所定の基準線を設定し、該基準線が前記第1の色立体の
    周縁と交わって得られる第1の周縁色点と前記第2の色
    立体の周縁と交わって得られる第2の周縁色点とを求め
    る機能と、 前記基準線上における前記基準点から前記第1の周縁色
    点までの間にあって対応付け元となる第1の色点と前記
    基準点から前記第2の周縁色点までの間にあって対応付
    け先となる第2の色点について、前記基準点から前記第
    2の色点までの前記基準線に沿った距離をX、前記第1
    の色点から前記第2の色点までの前記基準線に沿った距
    離をYとし(但し、前記基準点から遠ざかる向きをプラ
    スとする)、前記Xの関数をG(X)、該G(X)の導
    関数をG’(X)、該G’(X)の導関数をG”(X)
    とし、前記基準点から前記第1の周縁色点までの前記基
    準線に沿った距離をDQT、前記基準点から前記第2の周
    縁色点までの前記基準線に沿った距離をDQSとする共
    に、DQT>DQSである場合に、前記G(X)として下記
    の(1)〜(6)の条件を満足するような関数を用い
    て、前記XとYとの関係がY=G(X)となるように、
    前記第1の色点を前記第2の色点に対応付ける機能と、 をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログ
    ラムを記録した記録媒体。 (1)G(0)=0 (2)G(DQS)=DQS−DQT (3)(DQS−DQT)/DQS≦G’(0)≦0 (4)−∞<G’(DQS)≦(DQS−DQT)/DQS (5)0<X<DQSにおいて、G’(DQS)≦G’
    (X)≦G’(0) (6)0≦X≦DQSにおいて、G”(X)は単調減少
  14. 【請求項14】 色空間内に存在する第1及び第2の色
    立体について、前記第1の色立体に属する色点を、前記
    第2の色立体に属する色点に対応付けるためのコンピュ
    ータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
    記録媒体であって、 前記第1及び第2の色立体の両者に属する基準点を通る
    所定の基準線を設定し、該基準線が前記第1の色立体の
    周縁と交わって得られる第1の周縁色点と前記第2の色
    立体の周縁と交わって得られる第2の周縁色点とを求め
    る機能と、 前記基準線上における前記基準点から前記第1の周縁色
    点までの間にあって対応付け元となる第1の色点と前記
    基準点から前記第2の周縁色点までの間にあって対応付
    け先となる第2の色点について、前記基準点から前記第
    2の色点までの前記基準線に沿った距離をX、前記第1
    の色点から前記第2の色点までの前記基準線に沿った距
    離をYとし(但し、前記基準点から遠ざかる向きをプラ
    スとする)、前記Xの関数をG(X)、該G(X)の導
    関数をG’(X)、該G’(X)の導関数をG”(X)
    とし、前記基準点から前記第1の周縁色点までの前記基
    準線に沿った距離をDQT、前記基準点から前記第2の周
    縁色点までの前記基準線に沿った距離をDQSとする共
    に、DQT<DQSである場合に、前記G(X)として下記
    の(1)〜(6)の条件を満足するような関数を用い
    て、前記XとYとの関係がY=G(X)となるように、
    前記第1の色点を前記第2の色点に対応付ける機能と、 をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログ
    ラムを記録した記録媒体。 (1)G(0)=0 (2)G(DQS)=DQS−DQT (3)0≦G’(0)≦(DQS−DQT)/DQS (4)(DQS−DQT)/DQS≦G’(DQT)<∞ (5)0<X<DQSにおいて、G’(0)≦G’(X)
    ≦G’(DQS) (6)0≦X≦DQSにおいて、G”(X)は単調増加
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