JPH10303512A - レーザ光照明装置 - Google Patents
レーザ光照明装置Info
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- JPH10303512A JPH10303512A JP12332697A JP12332697A JPH10303512A JP H10303512 A JPH10303512 A JP H10303512A JP 12332697 A JP12332697 A JP 12332697A JP 12332697 A JP12332697 A JP 12332697A JP H10303512 A JPH10303512 A JP H10303512A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 廉価なシングルモードのレーザ光源を用いる
ことができ、そのレーザ光源からのレーザ光によって照
明対象領域をほぼ均一に全体照明することができるよう
にする。 【解決手段】 半導体レーザ20は2つの発光点からそ
れぞれレーザ光を発生する。コリメートレンズ30は2
つのレーザ光をそれぞれ平行光にする。コリメートレン
ズ30の後側の或る位置に、2つのレーザ光によりslow
axis方向SAにおいて所望の強度分布を形成する。シ
リンドリカルレンズ40及び軸対称レンズ50は、上記
位置を仮想物体面OPとし、空間光変調器60の照明対
象領域を像面とする拡大光学系を構成する。
ことができ、そのレーザ光源からのレーザ光によって照
明対象領域をほぼ均一に全体照明することができるよう
にする。 【解決手段】 半導体レーザ20は2つの発光点からそ
れぞれレーザ光を発生する。コリメートレンズ30は2
つのレーザ光をそれぞれ平行光にする。コリメートレン
ズ30の後側の或る位置に、2つのレーザ光によりslow
axis方向SAにおいて所望の強度分布を形成する。シ
リンドリカルレンズ40及び軸対称レンズ50は、上記
位置を仮想物体面OPとし、空間光変調器60の照明対
象領域を像面とする拡大光学系を構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光を空間光
変調器によって変調して情報の記録を行なう情報記録装
置などに用いて好適なレーザ光照明装置に関し、特に、
空間光変調器の複数の開口部(cell)などライン形状を
成す照明対象領域を、半導体レーザなどのレーザ光源か
ら発生されたレーザ光により照明するためのレーザ光照
明装置に関するものである。
変調器によって変調して情報の記録を行なう情報記録装
置などに用いて好適なレーザ光照明装置に関し、特に、
空間光変調器の複数の開口部(cell)などライン形状を
成す照明対象領域を、半導体レーザなどのレーザ光源か
ら発生されたレーザ光により照明するためのレーザ光照
明装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】空間光変調器を用いたマルチビーム光プ
リンタなどの情報記録装置は、従来より数多く提案され
ている。例えば、特開昭62−27718号公報に記載
の既提案例においては、タングステンフィラメントラン
プを光源として用い、空間光変調器としては、PLZT
ライトバルブをシャッタとして使用した光変調器を用い
ている。また、特開平4−230725号公報または特
開平4−230726号公報に記載の既提案例において
は、タングステンハロゲンランプを光源として用い、空
間光変調器としては、マイクロミラーデバイス(DM
D)を用いている。
リンタなどの情報記録装置は、従来より数多く提案され
ている。例えば、特開昭62−27718号公報に記載
の既提案例においては、タングステンフィラメントラン
プを光源として用い、空間光変調器としては、PLZT
ライトバルブをシャッタとして使用した光変調器を用い
ている。また、特開平4−230725号公報または特
開平4−230726号公報に記載の既提案例において
は、タングステンハロゲンランプを光源として用い、空
間光変調器としては、マイクロミラーデバイス(DM
D)を用いている。
【0003】また、熱反応によって画像を記録する目的
で、高出力で、多数の発光点を持つブロードエリア型の
半導体レーザを光源として用い、空間光変調器と組み合
わせる案も提案されている(例えば、USP5,52
1,748、USP5,517,359など)。このよ
うな半導体レーザを光源として用いた既提案例において
は、半導体レーザの各発光点より発生された各レーザ光
を、空間光変調器の各開口部に効率良く導くために、半
導体レーザと空間光変調器との間にマイクロレンズアレ
イを用いている。即ち、これら既提案例においては、実
質的に均一に発光していると見なせる半導体レーザの各
発光点からのレーザ光を、マイクロレンズアレイ等を用
いて重畳して、空間光変調器の複数の開口部全体に拡大
投影するようにしている。
で、高出力で、多数の発光点を持つブロードエリア型の
半導体レーザを光源として用い、空間光変調器と組み合
わせる案も提案されている(例えば、USP5,52
1,748、USP5,517,359など)。このよ
うな半導体レーザを光源として用いた既提案例において
は、半導体レーザの各発光点より発生された各レーザ光
を、空間光変調器の各開口部に効率良く導くために、半
導体レーザと空間光変調器との間にマイクロレンズアレ
イを用いている。即ち、これら既提案例においては、実
質的に均一に発光していると見なせる半導体レーザの各
発光点からのレーザ光を、マイクロレンズアレイ等を用
いて重畳して、空間光変調器の複数の開口部全体に拡大
投影するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た既提案例のうち、各種ランプを光源として用いた既提
案例においては、次のような問題点があった。即ち、ラ
ンプから発生した光は自然光に近いため、指向性があま
りなく、それ故、ランプから発生した光を空間光変調器
の各開口部に効率良く導くことが困難である。また、自
然光に近いため、偏光もほとんどなく、それ故、空間光
変調器として例えば偏光子を必須とする光変調器(例え
ば、PLZTライトバルブをシャッタとして使用した光
変調器など)を用いた場合には、光が偏光子を介した際
に約半分が失われてしまって(偏光子は非偏光光に対し
て透過率が理論上50%になる)、最終的に取得できる
光量が少なくなる。
た既提案例のうち、各種ランプを光源として用いた既提
案例においては、次のような問題点があった。即ち、ラ
ンプから発生した光は自然光に近いため、指向性があま
りなく、それ故、ランプから発生した光を空間光変調器
の各開口部に効率良く導くことが困難である。また、自
然光に近いため、偏光もほとんどなく、それ故、空間光
変調器として例えば偏光子を必須とする光変調器(例え
ば、PLZTライトバルブをシャッタとして使用した光
変調器など)を用いた場合には、光が偏光子を介した際
に約半分が失われてしまって(偏光子は非偏光光に対し
て透過率が理論上50%になる)、最終的に取得できる
光量が少なくなる。
【0005】一方、ブロードエリア型の半導体レーザを
光源として用いた既提案例においては、次のような問題
があった。即ち、ブロードエリア型の半導体レーザ自体
が一般には高価であるため、装置全体の費用が高くな
る。また、マイクロレンズアレイを用いているため、他
の光学系との調整が難しい。
光源として用いた既提案例においては、次のような問題
があった。即ち、ブロードエリア型の半導体レーザ自体
が一般には高価であるため、装置全体の費用が高くな
る。また、マイクロレンズアレイを用いているため、他
の光学系との調整が難しい。
【0006】従って、本発明の目的は、上記した従来技
術の問題点を解決し、ブロードエリア型に比べて廉価な
シングルモードのレーザ光源を用いることができ、その
レーザ光源からのレーザ光によってライン形状を成す照
明対象領域をほぼ均一に全体照明することができるレー
ザ光照明装置を提供することにある。
術の問題点を解決し、ブロードエリア型に比べて廉価な
シングルモードのレーザ光源を用いることができ、その
レーザ光源からのレーザ光によってライン形状を成す照
明対象領域をほぼ均一に全体照明することができるレー
ザ光照明装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記した目的の少なくとも一部を達成するために、本発明
は、特定の方向に沿ってライン形状を成す照明対象領域
をレーザ光により照明するためのレーザ光照明装置であ
って、前記特定の方向に沿って隣接して配置された2つ
以上の発光点を有するレーザ光源と、前記各発光点から
発生された各レーザ光をそれぞれ平行光にするコリメー
トレンズと、該コリメートレンズより出射された前記各
平行光をそれぞれ拡大して前記照明対象領域に照射し、
前記照明対象領域を全体照明する拡大光学系と、を備
え、前記拡大光学系は、前記コリメートレンズより出射
された前記各平行光同士が前記コリメートレンズから前
記拡大光学系までの間で前記特定の方向において所定の
幅だけ重なり合う位置を物体面とし、前記照明対象領域
の位置を像面とする光学系であることであることを要旨
とする。
記した目的の少なくとも一部を達成するために、本発明
は、特定の方向に沿ってライン形状を成す照明対象領域
をレーザ光により照明するためのレーザ光照明装置であ
って、前記特定の方向に沿って隣接して配置された2つ
以上の発光点を有するレーザ光源と、前記各発光点から
発生された各レーザ光をそれぞれ平行光にするコリメー
トレンズと、該コリメートレンズより出射された前記各
平行光をそれぞれ拡大して前記照明対象領域に照射し、
前記照明対象領域を全体照明する拡大光学系と、を備
え、前記拡大光学系は、前記コリメートレンズより出射
された前記各平行光同士が前記コリメートレンズから前
記拡大光学系までの間で前記特定の方向において所定の
幅だけ重なり合う位置を物体面とし、前記照明対象領域
の位置を像面とする光学系であることであることを要旨
とする。
【0008】このように、拡大光学系の物体面では、各
平行光同士が特定の方向において所定の幅だけ重なり合
っているため、それら各平行光の強度分布も重なり合っ
て、所定の強度分布が形成されている。一方、上記物体
面と共役である拡大光学系の像面は照明対象領域の位置
となっているため、拡大光学系を介したレーザ光によっ
て照明対象領域を照明すると、物体面で形成されていた
強度分布と同じ強度分布が照明対象領域に形成される。
平行光同士が特定の方向において所定の幅だけ重なり合
っているため、それら各平行光の強度分布も重なり合っ
て、所定の強度分布が形成されている。一方、上記物体
面と共役である拡大光学系の像面は照明対象領域の位置
となっているため、拡大光学系を介したレーザ光によっ
て照明対象領域を照明すると、物体面で形成されていた
強度分布と同じ強度分布が照明対象領域に形成される。
【0009】従って、本発明によれば、物体面において
比較的平坦な所望の強度分布を形成するようにすれば、
照明対象領域においても同じ比較的平坦な所望の強度分
布を形成することができ、照明対象領域全体をほぼ均一
に全体照明することができる。また、光源としてランプ
ではなくレーザを用いているため、発生される光の指向
性が良く、照明対象領域に光を効率良く導くことができ
る。また、レーザ光源はは少なくとも2つの発光点を有
していれば良いため、比較的廉価なシングルモードの半
導体レーザを用いることができる。また、光学系として
は、コリメートレンズ及び拡大光学系を用いており、マ
イクロレンズアレイは用いていないため、調整が容易で
済む。
比較的平坦な所望の強度分布を形成するようにすれば、
照明対象領域においても同じ比較的平坦な所望の強度分
布を形成することができ、照明対象領域全体をほぼ均一
に全体照明することができる。また、光源としてランプ
ではなくレーザを用いているため、発生される光の指向
性が良く、照明対象領域に光を効率良く導くことができ
る。また、レーザ光源はは少なくとも2つの発光点を有
していれば良いため、比較的廉価なシングルモードの半
導体レーザを用いることができる。また、光学系として
は、コリメートレンズ及び拡大光学系を用いており、マ
イクロレンズアレイは用いていないため、調整が容易で
済む。
【0010】また、本発明のレーザ光照明装置におい
て、前記拡大光学系は、前記特定の方向にパワーを有す
るシリンドリカルレンズと、軸対称レンズと、を備える
ことが好ましい。
て、前記拡大光学系は、前記特定の方向にパワーを有す
るシリンドリカルレンズと、軸対称レンズと、を備える
ことが好ましい。
【0011】このように、特定の方向にパワーを有する
シリンドリカルレンズを用いることによって、特定の方
向とそれ以外の方向とで拡大光学系の倍率を変えること
ができ、照明対象領域に、特定の方向でもそれ以外の方
向でも、最適な照明を行なうことができる。
シリンドリカルレンズを用いることによって、特定の方
向とそれ以外の方向とで拡大光学系の倍率を変えること
ができ、照明対象領域に、特定の方向でもそれ以外の方
向でも、最適な照明を行なうことができる。
【0012】また、本発明のレーザ光照明装置におい
て、前記レーザ光源は、前記各発光点から発生される各
レーザ光の出力を独立に制御できることが好ましい。
て、前記レーザ光源は、前記各発光点から発生される各
レーザ光の出力を独立に制御できることが好ましい。
【0013】このように、各レーザ光の出力を独立に制
御することによって、拡大光学系の物体面において、各
平行光の強度分布に差が生じていても、その差を修正し
て、所望の強度分布を得ることができる。
御することによって、拡大光学系の物体面において、各
平行光の強度分布に差が生じていても、その差を修正し
て、所望の強度分布を得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。図1は本発明の第1の実施例と
してのレーザ光照明装置の構成を示す構成図である。本
実施例のレーザ光照明装置は、例えば、レーザ光を空間
光変調器によって変調し、その変調したレーザ光で描画
を行なうレーザ描画装置などの情報記録装置に用いられ
る。
例に基づいて説明する。図1は本発明の第1の実施例と
してのレーザ光照明装置の構成を示す構成図である。本
実施例のレーザ光照明装置は、例えば、レーザ光を空間
光変調器によって変調し、その変調したレーザ光で描画
を行なうレーザ描画装置などの情報記録装置に用いられ
る。
【0015】図1において、(a)は本実施例のレーザ
光照明装置をfast axis方向から見た平面図であり、
(b)は同じくslow axis方向から見た側面図である。
ここで、fast axis方向とは、半導体レーザ20から発
生されたレーザ光の拡がり角の大きい方向であり、slow
axis方向とは、同じくレーザ光の拡がり角の小さい方
向である。なお、図1において、OAはoptical axis
(光軸)方向であり、FAはfast axis方向であり、S
Aはslow axis方向である。
光照明装置をfast axis方向から見た平面図であり、
(b)は同じくslow axis方向から見た側面図である。
ここで、fast axis方向とは、半導体レーザ20から発
生されたレーザ光の拡がり角の大きい方向であり、slow
axis方向とは、同じくレーザ光の拡がり角の小さい方
向である。なお、図1において、OAはoptical axis
(光軸)方向であり、FAはfast axis方向であり、S
Aはslow axis方向である。
【0016】図1に示すように、本実施例のレーザ光照
明装置は、半導体レーザ駆動部10と、半導体レーザ2
0と、コリメートレンズ30と、シリンドリカルレンズ
40と、軸対称レンズ50と、を備えており、半導体レ
ーザ20の発光点から発生したレーザ光によって空間光
変調器60の開口部を照明する。なお、空間光変調器6
0の周囲には、レーザ光が空間光変調器60の後側に回
り込まないように、遮光板70が設けられている。
明装置は、半導体レーザ駆動部10と、半導体レーザ2
0と、コリメートレンズ30と、シリンドリカルレンズ
40と、軸対称レンズ50と、を備えており、半導体レ
ーザ20の発光点から発生したレーザ光によって空間光
変調器60の開口部を照明する。なお、空間光変調器6
0の周囲には、レーザ光が空間光変調器60の後側に回
り込まないように、遮光板70が設けられている。
【0017】それでは、本実施例の画像記録装置の構成
及び各構成要素の作用についてさらに詳細に説明する。
及び各構成要素の作用についてさらに詳細に説明する。
【0018】図2は図1の半導体レーザ20の一具体例
を示す構成図である。図2において、(a)は半導体レ
ーザ20をoptical axis方向OAから見た正面図、
(b)は同じくslow axis方向SAから見た側面図、
(c)は同じくfast axis方向FAから見た平面図であ
る。
を示す構成図である。図2において、(a)は半導体レ
ーザ20をoptical axis方向OAから見た正面図、
(b)は同じくslow axis方向SAから見た側面図、
(c)は同じくfast axis方向FAから見た平面図であ
る。
【0019】まず、本実施例のレーザ光照明装置では、
半導体レーザ20として、図2に示すような2つの発光
点を有する半導体レーザを用いている。即ち、半導体レ
ーザ20の前面には、ほぼシングルモードと見なせる2
つの発光点22a,22bが、slow axis方向SAに沿
って所定の間隔dで隣接して配置されており、それぞ
れ、optical axis方向OAにレーザ光を発生する。両発
光点22a,22bは厚み方向がfast axis方向FA、
長手方向がslow axis方向SAとなるように配置されて
おり、両発光点から発生したレーザ光は厚み方向に拡が
り角が大きくなり、長手方向には拡がり角が小さい。従
って、fast axis方向FAのレーザ光の拡がり角を半値
全幅(FWHM)でθf、slow axis方向SAの拡がり角
をFWHMでθsとすると、θf>θsとなる。
半導体レーザ20として、図2に示すような2つの発光
点を有する半導体レーザを用いている。即ち、半導体レ
ーザ20の前面には、ほぼシングルモードと見なせる2
つの発光点22a,22bが、slow axis方向SAに沿
って所定の間隔dで隣接して配置されており、それぞ
れ、optical axis方向OAにレーザ光を発生する。両発
光点22a,22bは厚み方向がfast axis方向FA、
長手方向がslow axis方向SAとなるように配置されて
おり、両発光点から発生したレーザ光は厚み方向に拡が
り角が大きくなり、長手方向には拡がり角が小さい。従
って、fast axis方向FAのレーザ光の拡がり角を半値
全幅(FWHM)でθf、slow axis方向SAの拡がり角
をFWHMでθsとすると、θf>θsとなる。
【0020】なお、このような半導体レーザとしては、
例えば、SDL社(SDL Inc.)のSDL-7600シリーズの半導
体レーザを用いることができる。具体的には、半導体レ
ーザとしてSDL-7601-V1 を使用した場合、2つの発光点
の間隔dは約25μmであり、fast axis方向FAの拡
がり角θfは約35゜、slow axis方向SAの拡がり角θ
sは約8゜である。
例えば、SDL社(SDL Inc.)のSDL-7600シリーズの半導
体レーザを用いることができる。具体的には、半導体レ
ーザとしてSDL-7601-V1 を使用した場合、2つの発光点
の間隔dは約25μmであり、fast axis方向FAの拡
がり角θfは約35゜、slow axis方向SAの拡がり角θ
sは約8゜である。
【0021】次に、本実施例では、図1に示すように、
コリメートレンズ30を、半導体レーザ20の発光点か
らコリメートレンズ30の焦点距離fCだけ離れた位置
またはその近傍に配置している。コリメートレンズ30
は、図1に示すように光軸について対称な形状を成して
いるため、光軸に対して垂直な何れの方向においてもパ
ワーを有しており、両レーザ光はslow axis方向SA,f
ast axis方向FAの何れの方向においても、図1
(a),(b)に示すように屈折される。
コリメートレンズ30を、半導体レーザ20の発光点か
らコリメートレンズ30の焦点距離fCだけ離れた位置
またはその近傍に配置している。コリメートレンズ30
は、図1に示すように光軸について対称な形状を成して
いるため、光軸に対して垂直な何れの方向においてもパ
ワーを有しており、両レーザ光はslow axis方向SA,f
ast axis方向FAの何れの方向においても、図1
(a),(b)に示すように屈折される。
【0022】従って、コリメートレンズ30を発光点か
ら焦点距離fCだけ離れた位置に配置することによっ
て、コリメートレンズ30は、slow axis方向SA及びf
ast axis方向FAにおいて、図1(a),(b)に示す
ように2つの発光点22a,22bから発生した両レー
ザ光の拡がりをそれぞれ抑えて平行にする。但し、slow
axis方向SAにおいて、2つの発光点のうち、一方の発
光点22bは図1(a)に示すようにコリメートレンズ
30の光軸上に位置しているが、他方の発光点22aは
コリメートレンズ30の光軸から外れており、両発光点
は間隔dだけ隔たっているため、コリメートレンズ30
は、図1(a)に示すように、発光点22bからのレー
ザ光については上記のように拡がりを平行にするだけで
あるが、コリメートレンズ30の光軸から外れた発光点
22aからのレーザ光については、拡がりを平行にした
上で、内側に向けて屈折させる。しかも、両発光点を出
射した両レーザ光の主光線は平行になっているため、コ
リメートレンズ30を介した後は、図3に示すように、
両レーザ光はコリメートレンズ30の後側焦点またはそ
の近傍で交差することになる。
ら焦点距離fCだけ離れた位置に配置することによっ
て、コリメートレンズ30は、slow axis方向SA及びf
ast axis方向FAにおいて、図1(a),(b)に示す
ように2つの発光点22a,22bから発生した両レー
ザ光の拡がりをそれぞれ抑えて平行にする。但し、slow
axis方向SAにおいて、2つの発光点のうち、一方の発
光点22bは図1(a)に示すようにコリメートレンズ
30の光軸上に位置しているが、他方の発光点22aは
コリメートレンズ30の光軸から外れており、両発光点
は間隔dだけ隔たっているため、コリメートレンズ30
は、図1(a)に示すように、発光点22bからのレー
ザ光については上記のように拡がりを平行にするだけで
あるが、コリメートレンズ30の光軸から外れた発光点
22aからのレーザ光については、拡がりを平行にした
上で、内側に向けて屈折させる。しかも、両発光点を出
射した両レーザ光の主光線は平行になっているため、コ
リメートレンズ30を介した後は、図3に示すように、
両レーザ光はコリメートレンズ30の後側焦点またはそ
の近傍で交差することになる。
【0023】図3は図1のコリメートレンズ30を介し
た両レーザ光の進み方を示す説明図である。なお、図3
は図1(a)と同様にfast axis方向FAから見た平面
図である。
た両レーザ光の進み方を示す説明図である。なお、図3
は図1(a)と同様にfast axis方向FAから見た平面
図である。
【0024】従って、コリメートレンズ30の後側焦点
またはその近傍においては、図3に示すように、両レー
ザ光はほぼ完全に重畳されるため、レーザ光全体の強度
はほぼ2倍になり、強度分布も図3のP1として示すよ
うに、ほぼ単一のレーザ光と同じ分布(即ち、ガウス分
布に近い分布)が形成されることになる。
またはその近傍においては、図3に示すように、両レー
ザ光はほぼ完全に重畳されるため、レーザ光全体の強度
はほぼ2倍になり、強度分布も図3のP1として示すよ
うに、ほぼ単一のレーザ光と同じ分布(即ち、ガウス分
布に近い分布)が形成されることになる。
【0025】その後、両レーザ光は、図3に示すよう
に、コリメートレンズ30の後側の焦点から遠ざかるに
従って、互いに離れてゆく。
に、コリメートレンズ30の後側の焦点から遠ざかるに
従って、互いに離れてゆく。
【0026】従って、コリメートレンズ30の後側焦点
から遠ざかった位置では、図3に示す後側焦点からの距
離xと両レーザ光の主光線の交差角αの両方に依存した
強度分布が形成されることになる。
から遠ざかった位置では、図3に示す後側焦点からの距
離xと両レーザ光の主光線の交差角αの両方に依存した
強度分布が形成されることになる。
【0027】そこで、今、コリメートレンズ30の後側
焦点から遠ざかった或る位置において、slow axis方向
SAに所望の強度分布を形成することを考えてみる。所
望の強度分布とは具体的には例えば最大部分が比較的平
坦な分布である。
焦点から遠ざかった或る位置において、slow axis方向
SAに所望の強度分布を形成することを考えてみる。所
望の強度分布とは具体的には例えば最大部分が比較的平
坦な分布である。
【0028】図4はレーザ光の所望の強度分布の算出の
仕方を説明するための説明図である。図4において、縦
軸はレーザ光の強度を、横軸はslow axis方向SAにお
ける位置を、それぞれ示している。なお、横軸におい
て、“0”はコリメートレンズ30の光軸上の位置に相
当する。また、図4において、Paは発光点22aから
のレーザ光の強度分布であり、Pbは発光点22bから
のレーザ光の強度分布であり、Pmは両レーザ光全体の
強度分布である。
仕方を説明するための説明図である。図4において、縦
軸はレーザ光の強度を、横軸はslow axis方向SAにお
ける位置を、それぞれ示している。なお、横軸におい
て、“0”はコリメートレンズ30の光軸上の位置に相
当する。また、図4において、Paは発光点22aから
のレーザ光の強度分布であり、Pbは発光点22bから
のレーザ光の強度分布であり、Pmは両レーザ光全体の
強度分布である。
【0029】計算によると、図4に示すように、slow a
xis 方向において、2つのレーザ光の強度分布Pa,P
bが互いに同じ強度分布であり、かつ、完全なガウス分
布であるならば、それら2つのレーザ光をほぼFWHM
程度シフトして重畳することによって、両レーザ光全体
の強度分布Pmとして、最大部分が比較的平坦な所望の
分布を得ることができる。このとき、比較的平坦な部分
(即ち、ほぼ均一と見なせる部分)の幅は、上記した2
つのレーザ光のシフト幅、即ち、FWHMとほぼ同等に
なる。
xis 方向において、2つのレーザ光の強度分布Pa,P
bが互いに同じ強度分布であり、かつ、完全なガウス分
布であるならば、それら2つのレーザ光をほぼFWHM
程度シフトして重畳することによって、両レーザ光全体
の強度分布Pmとして、最大部分が比較的平坦な所望の
分布を得ることができる。このとき、比較的平坦な部分
(即ち、ほぼ均一と見なせる部分)の幅は、上記した2
つのレーザ光のシフト幅、即ち、FWHMとほぼ同等に
なる。
【0030】例えば、今、半導体レーザ20として前述
したSDL-7601-V1 を使用した場合、発生した両レーザ光
のslow axis方向SAの拡がり角θsは約8゜であるの
で、コリメートレンズ30の焦点距離fCを約4mmと
すると、slow axis方向SAにおいて、コリメートレン
ズ30を介した両レーザ光(即ち、2つの平行光)のF
WHMは、2×4mm×tan(8゜/2)=0.56
mmとなる。また、2つの発光点22a,22bの間隔
dは約25μmであるので、コリメートレンズ30を介
した両レーザ光の主光線の交差角αは、0.025mm
/4mm=6.25mradになる。従って、コリメー
トレンズ30の後側において、前述した所望の強度分布
が形成される位置は、コリメートレンズ30の後側焦点
からの距離xが、0.56mm/6.25mrad=8
9.5mmの位置となる。このとき、所望の強度分布に
おいて、比較的平坦な部分の幅は前述したようにFWH
Mとほぼ同等であるので、0.56mmと見て良い。
したSDL-7601-V1 を使用した場合、発生した両レーザ光
のslow axis方向SAの拡がり角θsは約8゜であるの
で、コリメートレンズ30の焦点距離fCを約4mmと
すると、slow axis方向SAにおいて、コリメートレン
ズ30を介した両レーザ光(即ち、2つの平行光)のF
WHMは、2×4mm×tan(8゜/2)=0.56
mmとなる。また、2つの発光点22a,22bの間隔
dは約25μmであるので、コリメートレンズ30を介
した両レーザ光の主光線の交差角αは、0.025mm
/4mm=6.25mradになる。従って、コリメー
トレンズ30の後側において、前述した所望の強度分布
が形成される位置は、コリメートレンズ30の後側焦点
からの距離xが、0.56mm/6.25mrad=8
9.5mmの位置となる。このとき、所望の強度分布に
おいて、比較的平坦な部分の幅は前述したようにFWH
Mとほぼ同等であるので、0.56mmと見て良い。
【0031】ところで、図4に示す例では、半導体レー
ザ20の2つの発光点22a,22bから発生した2つ
のレーザ光の強度分布Pa,Pbが互いに同じであると
して説明したが、実際には、2つのレーザ光の強度分布
Pa,Pbがそれぞれ異なる場合もある。そのような場
合には、図1に示す半導体レーザ駆動部10によって、
各発光点22a,22b毎に半導体レーザ20に与える
駆動電流をそれぞれ変化させ、各発光点22a,22b
から発生される各レーザ光の出力を独立に制御して、両
レーザ光の強度分布Pa,Pbの差を修正し、所望の強
度分布が得られるようにする。
ザ20の2つの発光点22a,22bから発生した2つ
のレーザ光の強度分布Pa,Pbが互いに同じであると
して説明したが、実際には、2つのレーザ光の強度分布
Pa,Pbがそれぞれ異なる場合もある。そのような場
合には、図1に示す半導体レーザ駆動部10によって、
各発光点22a,22b毎に半導体レーザ20に与える
駆動電流をそれぞれ変化させ、各発光点22a,22b
から発生される各レーザ光の出力を独立に制御して、両
レーザ光の強度分布Pa,Pbの差を修正し、所望の強
度分布が得られるようにする。
【0032】次に、本実施例では、以上のようにしてコ
リメートレンズ30の後側の或る位置において所望の強
度分布が形成される場合に、その位置を仮想的な物体面
OPとし、空間光変調器60の開口部の位置を像面とす
る拡大光学系を設けている。具体的には、この拡大光学
系は図1に示すシリンドリカルレンズ40と軸対称レン
ズ50とで構成されている。
リメートレンズ30の後側の或る位置において所望の強
度分布が形成される場合に、その位置を仮想的な物体面
OPとし、空間光変調器60の開口部の位置を像面とす
る拡大光学系を設けている。具体的には、この拡大光学
系は図1に示すシリンドリカルレンズ40と軸対称レン
ズ50とで構成されている。
【0033】この拡大光学系は、図1(a)に示すよう
に、slow axis 方向において、コリメートレンズ30よ
り出射された両レーザ光をそれぞれ拡大して空間光変調
器60に向けて照射し、空間光変調器60における後述
するような複数の開口部の全体を照明する。このとき、
拡大光学系は、前述したように、所望の強度分布が形成
される位置を仮想物体面OPとし、照明対象である空間
光変調器60の開口部の位置を像面としており、仮想物
体面OPと像面とは互いに共役であるため、slow axis
方向において、拡大光学系を介した両レーザ光によって
空間光変調器60の開口部全体を照明すると、仮想物体
面OPで形成されていた所望の強度分布と同じ強度分布
が、像面である空間光変調器60の開口部上にも形成さ
れることになる。即ち、空間光変調器60における複数
の開口部全体にわたって、図4に示したような最大部分
が比較的平坦な強度分布が得られる。
に、slow axis 方向において、コリメートレンズ30よ
り出射された両レーザ光をそれぞれ拡大して空間光変調
器60に向けて照射し、空間光変調器60における後述
するような複数の開口部の全体を照明する。このとき、
拡大光学系は、前述したように、所望の強度分布が形成
される位置を仮想物体面OPとし、照明対象である空間
光変調器60の開口部の位置を像面としており、仮想物
体面OPと像面とは互いに共役であるため、slow axis
方向において、拡大光学系を介した両レーザ光によって
空間光変調器60の開口部全体を照明すると、仮想物体
面OPで形成されていた所望の強度分布と同じ強度分布
が、像面である空間光変調器60の開口部上にも形成さ
れることになる。即ち、空間光変調器60における複数
の開口部全体にわたって、図4に示したような最大部分
が比較的平坦な強度分布が得られる。
【0034】図5は図1の空間光変調器60の一具体例
を示す構成図である。図5において、(a)は空間光変
調器60をoptical axis方向OAから見た正面図、
(b)は同じくslow axis方向SAから見た側面図であ
る。
を示す構成図である。図5において、(a)は空間光変
調器60をoptical axis方向OAから見た正面図、
(b)は同じくslow axis方向SAから見た側面図であ
る。
【0035】図5に示すように、空間光変調器60は、
半導体レーザ20と向かい合う面に多数の開口部(cel
l)62を有している。空間光変調器60は1次元(リ
ニア)素子であって、各開口部62がslow axis方向S
Aに沿ってそれぞれ1ライン上に配列されている。各開
口部62は、それぞれ、拡大光学系を介した両レーザ光
を受光する。また、空間光変調器60には、図示されて
いないが、例えば、画像信号などの変調信号が入力され
ており、その信号に応じて、空間光変調器60は各開口
部62で受光したレーザ光に変調を施す。例えば、空間
光変調器60として透過型光変調器を用いた場合は、受
光したレーザ光を透過する際に、変調信号に応じてレー
ザ光の偏光方向を高速に変化させることによって、レー
ザ光に変調を施す。
半導体レーザ20と向かい合う面に多数の開口部(cel
l)62を有している。空間光変調器60は1次元(リ
ニア)素子であって、各開口部62がslow axis方向S
Aに沿ってそれぞれ1ライン上に配列されている。各開
口部62は、それぞれ、拡大光学系を介した両レーザ光
を受光する。また、空間光変調器60には、図示されて
いないが、例えば、画像信号などの変調信号が入力され
ており、その信号に応じて、空間光変調器60は各開口
部62で受光したレーザ光に変調を施す。例えば、空間
光変調器60として透過型光変調器を用いた場合は、受
光したレーザ光を透過する際に、変調信号に応じてレー
ザ光の偏光方向を高速に変化させることによって、レー
ザ光に変調を施す。
【0036】さて、以上のような空間光変調器60を用
いる場合、空間光変調器60における各開口部62の端
から端までの長さをLとすると、前述した拡大光学系の
倍率Mを次の式(1)ように設定する。
いる場合、空間光変調器60における各開口部62の端
から端までの長さをLとすると、前述した拡大光学系の
倍率Mを次の式(1)ように設定する。
【0037】M=L/FWHM ……(1)、
【0038】例えば、空間光変調器60が320画素対
応の光変調器であるとすると、各開口部62の端から端
までの長さLは約6.4mmであるので、FWHMを上
記した例に従うと、拡大光学系の倍率Mは式(1)によ
り6.4mm/0.56mm=11.4となる。
応の光変調器であるとすると、各開口部62の端から端
までの長さLは約6.4mmであるので、FWHMを上
記した例に従うと、拡大光学系の倍率Mは式(1)によ
り6.4mm/0.56mm=11.4となる。
【0039】前述したように、拡大光学系の仮想物体面
OPは所望の強度分布が形成される位置であり、しか
も、その所望の強度分布のうち、比較的平坦な部分の幅
はFWHMとほぼ同等であるので、拡大光学系の倍率M
を式(1)のように設定すると、拡大光学系の像面であ
る空間光変調器60の開口部62の位置においては、上
記した所望の強度分布のうち、比較的平坦な部分を、開
口部62全体(即ち、各開口部62の端から端まで)に
過不足なく対応させることができる。
OPは所望の強度分布が形成される位置であり、しか
も、その所望の強度分布のうち、比較的平坦な部分の幅
はFWHMとほぼ同等であるので、拡大光学系の倍率M
を式(1)のように設定すると、拡大光学系の像面であ
る空間光変調器60の開口部62の位置においては、上
記した所望の強度分布のうち、比較的平坦な部分を、開
口部62全体(即ち、各開口部62の端から端まで)に
過不足なく対応させることができる。
【0040】さて、以上は、拡大光学系のslow axis方
向SAにおける作用についての説明であったが、次に、
これと直交する方向、即ち、fast axis方向FAにおけ
る作用についての説明を行なう。
向SAにおける作用についての説明であったが、次に、
これと直交する方向、即ち、fast axis方向FAにおけ
る作用についての説明を行なう。
【0041】fast axis方向FAにおいては、拡大光学
系が上記のような倍率のままでは、空間光変調器60上
においてレーザ光により照明される部分の大きさが6.
4mm×35゜/8゜=25.6mmにもなってしまう
ため、fast axis方向FAでは別の倍率関係が必要であ
る。
系が上記のような倍率のままでは、空間光変調器60上
においてレーザ光により照明される部分の大きさが6.
4mm×35゜/8゜=25.6mmにもなってしまう
ため、fast axis方向FAでは別の倍率関係が必要であ
る。
【0042】そこで、本実施例では、拡大光学系を前述
したようにシリンドリカルレンズ40と軸対称レンズ5
0とで構成するようにしている。
したようにシリンドリカルレンズ40と軸対称レンズ5
0とで構成するようにしている。
【0043】ここで、シリンドリカルレンズ40は、図
1に示すように、半円柱形状を成すレンズであって、そ
の半円柱の軸がfast axis方向FAを向くように配置さ
れているため、slow axis方向SAにおいてはパワーを
有するが、fast axis方向FAにおいては何らパワーを
有しない。従って、コリメートレンズ30を介したレー
ザ光は、slow axis方向SAにおいては図1(a)に示
すように屈折されるが、fast axis方向FAにおいては
何ら影響を受けない。
1に示すように、半円柱形状を成すレンズであって、そ
の半円柱の軸がfast axis方向FAを向くように配置さ
れているため、slow axis方向SAにおいてはパワーを
有するが、fast axis方向FAにおいては何らパワーを
有しない。従って、コリメートレンズ30を介したレー
ザ光は、slow axis方向SAにおいては図1(a)に示
すように屈折されるが、fast axis方向FAにおいては
何ら影響を受けない。
【0044】また、軸対称レンズ50は、図1に示すよ
うに通常の球面レンズであって、光軸について対称な形
状を成しているため、光軸に対して垂直な何れの方向に
おいてもパワーを有している。従って、シリンドリカル
レンズ40を介したレーザ光はfast axis方向FA,slo
w axis方向SAの何れの方向においても、図1(a),
(b)に示すように屈折される。
うに通常の球面レンズであって、光軸について対称な形
状を成しているため、光軸に対して垂直な何れの方向に
おいてもパワーを有している。従って、シリンドリカル
レンズ40を介したレーザ光はfast axis方向FA,slo
w axis方向SAの何れの方向においても、図1(a),
(b)に示すように屈折される。
【0045】従って、fast axis方向FAにおいては、
図1(b)に示すように、コリメートレンズ30によっ
て平行とされたレーザ光は、シリンドリカルレンズ40
を素通りした後、軸対称レンズ50によって、内側に向
けて屈折され、集光されて、空間光変調器60の開口部
62で結像される。即ち、空間光変調器60は、optica
l axis方向OAにおいて、開口部62が軸対称レンズ5
0の後側焦点またはその近傍に位置するように配置され
ている。
図1(b)に示すように、コリメートレンズ30によっ
て平行とされたレーザ光は、シリンドリカルレンズ40
を素通りした後、軸対称レンズ50によって、内側に向
けて屈折され、集光されて、空間光変調器60の開口部
62で結像される。即ち、空間光変調器60は、optica
l axis方向OAにおいて、開口部62が軸対称レンズ5
0の後側焦点またはその近傍に位置するように配置され
ている。
【0046】このように、本実施例においては、拡大光
学系のfast axis方向FAの倍率を、slow axis方向SA
の倍率Mとは異なるものに変えるために、拡大光学系の
構成要素として、fast axis方向FAにおいてはパワー
を有しないシリンドリカルレンズ40を用いるようにし
ている。従って、fast axis方向FAにおいては、シリ
ンドリカルレンズ40の存在を考慮に入れなくても良い
ため、fast axis方向FAにおける全体の倍率は、コリ
メートレンズ30の焦点距離fCと軸対称レンズ50の
焦点距離fAの比によって決定される。
学系のfast axis方向FAの倍率を、slow axis方向SA
の倍率Mとは異なるものに変えるために、拡大光学系の
構成要素として、fast axis方向FAにおいてはパワー
を有しないシリンドリカルレンズ40を用いるようにし
ている。従って、fast axis方向FAにおいては、シリ
ンドリカルレンズ40の存在を考慮に入れなくても良い
ため、fast axis方向FAにおける全体の倍率は、コリ
メートレンズ30の焦点距離fCと軸対称レンズ50の
焦点距離fAの比によって決定される。
【0047】従って、今、図2(a)に示すように半導
体レーザ20の両発光点22a,22bのfast axis方
向FAの厚みをtとすると、この発光点22の厚みtに
対し、そのfA/fC倍の大きさの像が空間光変調器60
上に投影されることになる。
体レーザ20の両発光点22a,22bのfast axis方
向FAの厚みをtとすると、この発光点22の厚みtに
対し、そのfA/fC倍の大きさの像が空間光変調器60
上に投影されることになる。
【0048】そこで、図5(a)に示すように空間光変
調器60の各開口部62のfast axis方向FAの大きさ
をWとした場合に、軸対称レンズ50の焦点距離fAが
次の式(2)を満足するよう設定されているとすると、
fast axis方向FAにおいて、軸対称レンズ50によっ
て集光されたレーザ光は空間光変調器60の開口部62
において、その開口部62の大きさWとほぼ同じ幅にな
る。
調器60の各開口部62のfast axis方向FAの大きさ
をWとした場合に、軸対称レンズ50の焦点距離fAが
次の式(2)を満足するよう設定されているとすると、
fast axis方向FAにおいて、軸対称レンズ50によっ
て集光されたレーザ光は空間光変調器60の開口部62
において、その開口部62の大きさWとほぼ同じ幅にな
る。
【0049】fA=(W・fC)/t ……(2)
【0050】従って、この場合、軸対称レンズ50によ
り集光されたレーザ光は、fast axis方向FAにおいて
も、空間光変調器60の開口部62全体を過不足なく照
明することになる。
り集光されたレーザ光は、fast axis方向FAにおいて
も、空間光変調器60の開口部62全体を過不足なく照
明することになる。
【0051】一方、前述したように、拡大光学系のslow
axis方向SAにおける倍率はMであるため、シリンド
リカルレンズ40の焦点距離fSは、次の式(3)よっ
て求めることができる。
axis方向SAにおける倍率はMであるため、シリンド
リカルレンズ40の焦点距離fSは、次の式(3)よっ
て求めることができる。
【0052】fS=fA/M ……(5)
【0053】以上のようにして、拡大光学系を構成する
軸対称レンズ50の焦点距離fA及びシリンドリカルレ
ンズ40の焦点距離fSをそれぞれ求めることができ
る。
軸対称レンズ50の焦点距離fA及びシリンドリカルレ
ンズ40の焦点距離fSをそれぞれ求めることができ
る。
【0054】例えば、今、半導体レーザ20の両発光点
22a,22bのfast axis方向FAの厚みtを約1μ
m、空間光変調器60の各開口部62のfast axis方向
FAの大きさWを約20μmとすると、前述した例によ
れば、コリメートレンズ30の焦点距離fCは約4mm
であるので、軸対称レンズ50の焦点距離fAは、式
(4)によって、(0.02mm×4mm)/0.00
1mm=80mmとなる。また、前述した例によれば、
拡大光学系のslow axis方向SAにおける倍率Mは、式
(5)により80mm/11.4=7mmとなる。
22a,22bのfast axis方向FAの厚みtを約1μ
m、空間光変調器60の各開口部62のfast axis方向
FAの大きさWを約20μmとすると、前述した例によ
れば、コリメートレンズ30の焦点距離fCは約4mm
であるので、軸対称レンズ50の焦点距離fAは、式
(4)によって、(0.02mm×4mm)/0.00
1mm=80mmとなる。また、前述した例によれば、
拡大光学系のslow axis方向SAにおける倍率Mは、式
(5)により80mm/11.4=7mmとなる。
【0055】以上説明したように、本実施例によれば、
光源としてランプではなく半導体レーザを用いているた
め、発生される光の指向性が良く、空間光変調器60の
各開口部62に光を効率良く導くことができる。また、
空間光変調器60として偏光子を必須とする光変調器
(例えば、PLZTライトバルブをシャッタとして使用
した光変調器など)を用いた場合でも、光は偏光されて
いるため、偏光子を介することよって、光量が大幅に少
なくなることはない。また、半導体レーザ20は少なく
とも2つの発光点を有していれば良いため、比較的廉価
なシングルモードの半導体レーザを用いることができ
る。また、光学系としては、コリメートレンズ30,シ
リンドリカルレンズ40及び軸対称レンズ50を用いて
おり、マイクロレンズアレイは用いていないため、調整
が容易で済む。また、slow axis方向SAにおいては、
空間光変調器60における複数の開口部62全体にわた
って、最大部分が比較的平坦な所望の強度分布を形成す
ることができるため、各開口部62全体をほぼ均一に全
体照明することができる。
光源としてランプではなく半導体レーザを用いているた
め、発生される光の指向性が良く、空間光変調器60の
各開口部62に光を効率良く導くことができる。また、
空間光変調器60として偏光子を必須とする光変調器
(例えば、PLZTライトバルブをシャッタとして使用
した光変調器など)を用いた場合でも、光は偏光されて
いるため、偏光子を介することよって、光量が大幅に少
なくなることはない。また、半導体レーザ20は少なく
とも2つの発光点を有していれば良いため、比較的廉価
なシングルモードの半導体レーザを用いることができ
る。また、光学系としては、コリメートレンズ30,シ
リンドリカルレンズ40及び軸対称レンズ50を用いて
おり、マイクロレンズアレイは用いていないため、調整
が容易で済む。また、slow axis方向SAにおいては、
空間光変調器60における複数の開口部62全体にわた
って、最大部分が比較的平坦な所望の強度分布を形成す
ることができるため、各開口部62全体をほぼ均一に全
体照明することができる。
【0056】図6は本発明の第2の実施例としてのレー
ザ光照明装置の構成を示す構成図である。図6におい
て、(a)は本実施例のレーザ光照明装置をfast axis
方向から見た平面図であり、(b)は同じくslow axis
方向から見た側面図であり、(c)は図6(b)のA部
を拡大して示した拡大図である。
ザ光照明装置の構成を示す構成図である。図6におい
て、(a)は本実施例のレーザ光照明装置をfast axis
方向から見た平面図であり、(b)は同じくslow axis
方向から見た側面図であり、(c)は図6(b)のA部
を拡大して示した拡大図である。
【0057】本実施例が、前述した第1の実施例と異な
る点は、1次元(リニア)素子であった空間光変調器6
0の代わりとして、実質的には1次元素子と同等の機能
を有するが、各開口部がslow axis方向SAに沿ってそ
れぞれ1ラインではなく2ライン上に配列された空間光
変調器80を用いている点である。
る点は、1次元(リニア)素子であった空間光変調器6
0の代わりとして、実質的には1次元素子と同等の機能
を有するが、各開口部がslow axis方向SAに沿ってそ
れぞれ1ラインではなく2ライン上に配列された空間光
変調器80を用いている点である。
【0058】例えば、図6(c)に示すように、空間光
変調器80における各開口部82のfast axis方向FA
の大きさWが約80μmであり、2ラインの間隔(fast
axis方向FAにおける間隔)Hが約90μmであると
すると(例えば、PLZTライトバルブをシャッタとし
て使用した光変調器を用いた場合)、fast axis方向F
Aにおける開口部82の端から端までの長さHは、80
μm×2+90μm=250μmになる。
変調器80における各開口部82のfast axis方向FA
の大きさWが約80μmであり、2ラインの間隔(fast
axis方向FAにおける間隔)Hが約90μmであると
すると(例えば、PLZTライトバルブをシャッタとし
て使用した光変調器を用いた場合)、fast axis方向F
Aにおける開口部82の端から端までの長さHは、80
μm×2+90μm=250μmになる。
【0059】従って、コリメートレンズ30の焦点距離
fCを第1の実施例と同様に約4mmとすると、fast ax
is方向FAにおいて、空間光変調器80の開口部82全
体をレーザ光により過不足なく照明するようにするため
には、式(2)に従って、軸対称レンズ50の焦点距離
fAを、(0.25mm×4mm)/0.001mm=
1000mmに設定する必要があり、光学系全体の大き
さが大きくなってしまう。
fCを第1の実施例と同様に約4mmとすると、fast ax
is方向FAにおいて、空間光変調器80の開口部82全
体をレーザ光により過不足なく照明するようにするため
には、式(2)に従って、軸対称レンズ50の焦点距離
fAを、(0.25mm×4mm)/0.001mm=
1000mmに設定する必要があり、光学系全体の大き
さが大きくなってしまう。
【0060】そこで、本実施例では、軸対称レンズ50
の焦点距離fAを、光学系全体が大きくならない程度の
許容できる範囲内で変更すると共に、空間光変調器80
の位置(詳しくは空間光変調器80の開口部82の位
置)を、optical axis方向OAにおいて、軸対称レンズ
50による結像位置(即ち、軸対称レンズ50の後側焦
点位置)よりも前側に来るようにしている。
の焦点距離fAを、光学系全体が大きくならない程度の
許容できる範囲内で変更すると共に、空間光変調器80
の位置(詳しくは空間光変調器80の開口部82の位
置)を、optical axis方向OAにおいて、軸対称レンズ
50による結像位置(即ち、軸対称レンズ50の後側焦
点位置)よりも前側に来るようにしている。
【0061】例えば、第1の実施例と同様に、コリメー
トレンズ30の焦点距離fCを約4mm、半導体レーザ
20の発光点から発生されるレーザ光のfast axis方向
FAの拡がり角θfを約35゜とすると、コリメートレ
ンズ30によって平行とされたレーザ光の光束の幅K
は、2×4mm×tan(35゜/2)=2.5mmと
なる。一方、光学系全体の大きさがさほど大きくならな
いように、軸対称レンズ50の焦点距離fAを、例え
ば、130mmに設定するようにする。従って、fast a
xis方向FAにおいて、空間光変調器80の開口部82
全体をレーザ光により過不足なく照明するようにするた
めには、fast axis方向FAにおける開口部82の端か
ら端までの長さHが約250μmであるので、空間光変
調器80を、軸対称レンズ50からの距離Zとして、1
30mm×(1−0.25mm/2.5mm)=117
mmの位置に配置する必要がある。
トレンズ30の焦点距離fCを約4mm、半導体レーザ
20の発光点から発生されるレーザ光のfast axis方向
FAの拡がり角θfを約35゜とすると、コリメートレ
ンズ30によって平行とされたレーザ光の光束の幅K
は、2×4mm×tan(35゜/2)=2.5mmと
なる。一方、光学系全体の大きさがさほど大きくならな
いように、軸対称レンズ50の焦点距離fAを、例え
ば、130mmに設定するようにする。従って、fast a
xis方向FAにおいて、空間光変調器80の開口部82
全体をレーザ光により過不足なく照明するようにするた
めには、fast axis方向FAにおける開口部82の端か
ら端までの長さHが約250μmであるので、空間光変
調器80を、軸対称レンズ50からの距離Zとして、1
30mm×(1−0.25mm/2.5mm)=117
mmの位置に配置する必要がある。
【0062】また、このとき、空間光変調器80の開口
部82の位置において、前述した所望の強度分布におけ
る比較的平坦な部分が対応する長さ(slow axis方向S
Aの長さ)L’は、シリンドリカルレンズ40の焦点距
離fSを第1の実施例と同様に約7mmとし、レーザ光
のFWHMも第1の実施例と同様に約0.56mmとす
ると、0.56mm×130mm/7mm=10.4m
mとなる。従って、例えば、slow axis方向SAにおい
て、隣接する開口部の間隔(セルピッチ)を約85μm
とすると、上記した長さL’=10.4mmは、10.
4mm/0.085mm=122により、ほぼ120画
素分に相当することになる。
部82の位置において、前述した所望の強度分布におけ
る比較的平坦な部分が対応する長さ(slow axis方向S
Aの長さ)L’は、シリンドリカルレンズ40の焦点距
離fSを第1の実施例と同様に約7mmとし、レーザ光
のFWHMも第1の実施例と同様に約0.56mmとす
ると、0.56mm×130mm/7mm=10.4m
mとなる。従って、例えば、slow axis方向SAにおい
て、隣接する開口部の間隔(セルピッチ)を約85μm
とすると、上記した長さL’=10.4mmは、10.
4mm/0.085mm=122により、ほぼ120画
素分に相当することになる。
【0063】以上説明したように、本実施例によれば、
開口部が2ライン上に配列された空間光変調器80を用
いた場合でも、光学系全体の大きさが大きくなることな
く、fast axis方向FAにおいて、空間光変調器80の
開口部82全体をレーザ光により過不足なく照明するこ
とができる。
開口部が2ライン上に配列された空間光変調器80を用
いた場合でも、光学系全体の大きさが大きくなることな
く、fast axis方向FAにおいて、空間光変調器80の
開口部82全体をレーザ光により過不足なく照明するこ
とができる。
【0064】なお、本発明は上記した実施例や実施形態
に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々の態様にて実施することが可能である。
に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々の態様にて実施することが可能である。
【0065】例えば、半導体レーザ20の両発光点22
a,22bから発生するレーザ光の拡がり角には、半導
体レーザ毎に個体差があるため、コリメートレンズ30
によって平行にされたレーザ光(平行光)の光束の大き
さKは、半導体レーザ毎に異なる可能性がある。従っ
て、そのように異なる場合には、強度分布が最も望まし
い分布となるように、コリメートレンズ30の後側焦点
からの距離xを調整して、2つのレーザ光のシフト量を
変えるようにすれば良い。
a,22bから発生するレーザ光の拡がり角には、半導
体レーザ毎に個体差があるため、コリメートレンズ30
によって平行にされたレーザ光(平行光)の光束の大き
さKは、半導体レーザ毎に異なる可能性がある。従っ
て、そのように異なる場合には、強度分布が最も望まし
い分布となるように、コリメートレンズ30の後側焦点
からの距離xを調整して、2つのレーザ光のシフト量を
変えるようにすれば良い。
【0066】また、半導体レーザ20として、3つ以上
の発光点を有する半導体レーザを用いるようにしても良
い。そのような場合にも、コリメートレンズ30の後側
焦点からの距離xを調整することにより、最適な強度分
布を得ることができる。
の発光点を有する半導体レーザを用いるようにしても良
い。そのような場合にも、コリメートレンズ30の後側
焦点からの距離xを調整することにより、最適な強度分
布を得ることができる。
【図1】本発明の第1の実施例としてのレーザ光照明装
置の構成を示す構成図である。
置の構成を示す構成図である。
【図2】図1の半導体レーザ20の一具体例を示す構成
図である。
図である。
【図3】図1のコリメートレンズ30を介した両レーザ
光の進み方を示す説明図である。
光の進み方を示す説明図である。
【図4】レーザ光の所望の強度分布の算出の仕方を説明
するための説明図である。
するための説明図である。
【図5】図1の空間光変調器60の一具体例を示す構成
図である。
図である。
【図6】本発明の第2の実施例としてのレーザ光照明装
置の構成を示す構成図である。
置の構成を示す構成図である。
10…半導体レーザ駆動部 20…半導体レーザ 22a,22b…発光点 30…コリメートレンズ 40…シリンドリカルレンズ 50…軸対称レンズ 60…空間光変調器 62…開口部 70…遮光板 80…空間光変調器 82…開口部
Claims (3)
- 【請求項1】 特定の方向に沿ってライン形状を成す照
明対象領域をレーザ光により照明するためのレーザ光照
明装置であって、 前記特定の方向に沿って隣接して配置された2つ以上の
発光点を有するレーザ光源と、 前記各発光点から発生された各レーザ光をそれぞれ平行
光にするコリメートレンズと、 該コリメートレンズより出射された前記各平行光をそれ
ぞれ拡大して前記照明対象領域に照射し、前記照明対象
領域を全体照明する拡大光学系と、 を備え、 前記拡大光学系は、前記コリメートレンズより出射され
た前記各平行光同士が前記コリメートレンズから前記拡
大光学系までの間で前記特定の方向において所定の幅だ
け重なり合う位置を物体面とし、前記照明対象領域の位
置を像面とする光学系であることを特徴とするレーザ光
照明装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載のレーザ光照明装置にお
いて、 前記拡大光学系は、 前記特定の方向にパワーを有するシリンドリカルレンズ
と、 軸対称レンズと、 を備えることを特徴とするレーザ光照明装置。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のレーザ
光照明装置において、 前記レーザ光源は、前記各発光点から発生される各レー
ザ光の出力を独立に制御できることを特徴とするレーザ
光照明装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12332697A JPH10303512A (ja) | 1997-04-24 | 1997-04-24 | レーザ光照明装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12332697A JPH10303512A (ja) | 1997-04-24 | 1997-04-24 | レーザ光照明装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10303512A true JPH10303512A (ja) | 1998-11-13 |
Family
ID=14857794
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12332697A Pending JPH10303512A (ja) | 1997-04-24 | 1997-04-24 | レーザ光照明装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10303512A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008030481A (ja) * | 2000-12-27 | 2008-02-14 | Senshin Capital Llc | 統合型有機発光ダイオードプリントヘッド |
-
1997
- 1997-04-24 JP JP12332697A patent/JPH10303512A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008030481A (ja) * | 2000-12-27 | 2008-02-14 | Senshin Capital Llc | 統合型有機発光ダイオードプリントヘッド |
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