JPH10300643A - 採便用容器 - Google Patents

採便用容器

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JPH10300643A
JPH10300643A JP9103674A JP10367497A JPH10300643A JP H10300643 A JPH10300643 A JP H10300643A JP 9103674 A JP9103674 A JP 9103674A JP 10367497 A JP10367497 A JP 10367497A JP H10300643 A JPH10300643 A JP H10300643A
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直樹 倉井
Tetsufumi Tsuyoguchi
哲文 強口
Hiroshi Kishioka
洋 岸岡
Tsugi Imai
嗣 今井
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    • A61B10/0038Devices for taking faeces samples; Faecal examination devices

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 糞便の採取量を一定させることができる採便
用容器を提供する。 【解決手段】 採便棒15の棒部13を嵌合体18を貫
通させることによりその採便部14を嵌合体18と容器
体17とで保持された液体内に挿入させるものであっ
て、採便部14は、棒部13の外面13aより凹んだ溝
部33と、該溝部33内において棒部13の長さ方向に
延在するリブ34とを有することにより、該リブ34
が、嵌合体18の通過時における該嵌合体18の溝部3
3への入り込みを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、潜血検査等のため
糞便を一定量採取する採便用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】潜血検査等のため糞便を一定量採取する
採便用容器としては、従来、一側に把持部を有し他側に
棒部を有するとともに該棒部の先端側に採便部が設けら
れた採便棒と、該採便棒の棒部側が挿入される容器体
と、該容器体に嵌合されるとともに貫通孔を有する嵌合
体とを具備し、採便棒の棒部を嵌合体の貫通孔に嵌合さ
せることによりその採便部を嵌合体と容器体とで保持さ
れた液体内に挿入させる構造のものが用いられている。
このような構造の採便用容器は、使用時において、採便
棒の棒部を嵌合体の貫通孔に挿通させる際に、棒部の先
端に付着した糞便がそのまま貫通孔を通過して入り込む
ことがあり、糞便の採取量が必要以上に多くなってしま
うことがあった。このため、嵌合体が使用前においては
貫通孔を持たず、別体とされた採便棒の棒部を、使用時
において嵌合体に穴を明けつつ貫通させてその採便部を
嵌合体と容器体とで保持された液体内に挿入させる構造
のものが用いられることもある。このような構造の採便
用容器は、使用時において採便棒の棒部で嵌合体に穴を
明けるため、棒部が嵌合体に当接することで該棒部の先
端に付着した糞便が嵌合体によって掻き取られ、よっ
て、糞便の採取量が必要以上に多くなってしまうことを
防止できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、採便棒の採
便部は、一般に棒部の外面より凹んだ溝部で構成されて
おり、棒部の溝部から外側にはみ出た糞便を、棒部を嵌
合体を通過させることにより該嵌合体で掻き取ることで
溝部内のみに残し、これにより糞便の量を一定とするも
のである。しかしながら、上記のように採便棒の棒部で
嵌合体に穴を明けることで棒部の先端に付着した糞便を
除去する構造のものを用いた場合、嵌合体が通過時に溝
部に入り込んで溝部内の糞便を掻き取ってしまう可能性
がある。これにより、糞便の採取量が不足してしまうこ
とになる。したがって、本発明の目的は、糞便の採取量
を一定させることができる採便用容器を提供することで
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成させるた
め、本発明の請求項1記載の採便用容器は、一側に把持
部を有し他側に棒部を有するとともに該棒部の先端側に
採便部が設けられた採便棒と、該採便棒の棒部側が挿入
される容器体と、該容器体に嵌合される嵌合体と、を具
備し、前記採便棒の棒部を前記嵌合体を貫通させること
によりその採便部を前記嵌合体と前記容器体とで保持さ
れた液体内に挿入させるものであって、前記採便部は、
前記棒部の外面より凹んだ溝部と、該溝部内において棒
部の長さ方向に延在するリブと、を有することを特徴と
している。
【0005】本発明の請求項2記載の採便用容器は、請
求項1記載のものに関し、前記採便部は、前記棒部の外
面より凹んだ溝部が該棒部の周方向における180゜以
内の範囲にのみ形成されており、且つ該溝部内において
棒部の長さ方向に延在するリブが形成されていることを
特徴としている。
【0006】本発明の請求項3記載の採便用容器は、請
求項1または2記載のものに関し、前記溝部は、前記棒
部の長さ方向に直交する方向に延在するよう形成されて
いることを特徴としている。
【0007】本発明の請求項4記載の採便用容器は、請
求項1乃至3のいずれか一項に記載のものに関し、前記
把持部は、厚さ方向に把持されるよう板状をなしてお
り、該把持部の厚さ方向における一側に前記溝部が形成
されていることを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の一の実施の形態による採
便用容器を以下に説明する。図1および図2に示すよう
に、この実施の形態の採便用容器11は、一側に把持部
12を有し他側に棒部13を有するとともに該棒部13
の先端側に採便部14が設けられた採便棒15と、該採
便棒15の棒部13側が挿入されるとともに図示略の緩
衝液(液体)が貯留される容器体17と、該容器体17
に嵌合される嵌合体18とを具備している。
【0009】図3および図4に示すように、採便棒15
の把持部12は、円柱をその中心軸線の両側に該軸線か
ら等距離離間して相互に平行をなす一対の面部20,2
1を形成するよう切り落とした板状のものである。採便
棒15の長さ方向(図3における左右方向)における把
持部12の一端部には、図3(a)に示すように、厚さ
方向(図3(a)における紙面直交方向)から見て半円
状をなすよう面取部22が形成されている。また、採便
棒15の長さ方向における把持部12の他端部は、図3
(b)に示すように、幅方向(図3(b)における紙面
直交方向)から見て両面部20,21から円弧状に立ち
上がって、前記円柱と同軸同径の円柱部23に連続して
いる。把持部12の両面部20,21には、半球形状を
なして突出する突起20a,21aがそれぞれ多数形成
されている。
【0010】該円柱部23の把持部12に対し反対側に
は、該円柱部23より大径の円板状のフランジ部25が
同軸をなして設けられており、該フランジ部25の円柱
部23に対し反対側には、該フランジ部25より小径の
円柱部26が同軸をなして設けられている。該円柱部2
6の外周側の軸線方向における中間所定位置には、環状
をなして一段凹む凹部27が同軸をなして形成されてお
り、該凹部27とフランジ部25との間には環状をなし
て一段突出する凸部28が同軸をなして形成されてい
る。円柱部26のフランジ部25に対し反対側には、大
径側が該円柱部26と略同径をなし該円柱部26から離
れるほど小径となる略円錐状の連結部29が同軸をなし
て設けられている。
【0011】該連結部29の円柱部26に対し反対側に
は、該連結部29の小径側と略同径の円柱部30が同軸
をなして設けられている。該円柱部30の連結部29に
対し反対側には、大径側が該円柱部30と略同径をなし
該円柱部30から離れるほど小径となる略円錐状の連結
部31が同軸をなして設けられている。該連結部31の
円柱部30に対し反対側には、該連結部31の小径側と
略同径の円柱状の上記棒部13が同軸をなして設けられ
ており、該棒部13の先端部32は、同軸の半球形状を
なしている。
【0012】棒部13の先端側であって先端部32より
若干内側に上記採便部14が設けられている。該採便部
14は、棒部13の外周面13aより凹む溝部33と、
該溝部33内において棒部13の長さ方向に延在するリ
ブ34とを有している。溝部33は、棒部13の径方向
における片側に、該棒部13の長さ方向に同幅をなして
該長さ方向に直交する方向に延在し、しかも把持部12
の厚さ方向における一側、この場合は面部21側に配置
されるよう形成されている。なお、溝部33は、棒部1
3の円周方向における連続する180゜以内の範囲にの
み形成するのが好ましい。
【0013】リブ34は、溝部33の延在方向における
中央位置に形成されており、溝部33の全幅にわたって
延在するその外面34aが全面的に棒部13の外周面1
3aと一致している。溝部33の底側は、リブ34に対
し両反対側が、相互に同一平面内に位置する底面33
a,33aとされ、リブ34側がリブ34に近接するほ
どリブ34の外面34a側に位置するよう傾斜された傾
斜面33b,33bとされている。なお、この採便棒1
5は、例えばABS樹脂等で一体成形される。ここで、
上記のように溝部33が棒部13の径方向における片側
に、該棒部13の長さ方向に直交する方向に形成されて
いるため、製造が容易となるメリットがある。この場合
は、リブ34は溝部33に1個形成されるが、複数個形
成されてもよい。
【0014】容器体17は、図5に示すように、一端側
に開口部35が設けられ他端側が円板状の底部37で閉
塞された略有底円筒状をなすもので、外径側は全長にわ
たって略同一径とされている。内径側は、開口部35側
に大径の大径内周部39が形成され、該大径内周部39
の底部37側に該大径内周部39より小径の小径内周部
40が該大径内周部39と同軸に形成された形状をなし
ている。そして、これら大径内周部39と小径内周部4
0との間に、軸線方向に直交する方向に広がる段部41
が環状に形成されている。なお、小径内周部40は、底
部37側になるほど小径となるようテーパ状をなしてい
る。加えて、底部37の開口部35に対し反対側には、
底部37側になるほど小径となるようテーパ状をなすテ
ーパ穴部42が大径内周部39等と同軸に形成されてい
る。
【0015】ここで、大径内周部39の中間所定位置に
は、環状に突出する凸部43が同軸をなして形成されて
いる。大径内周部39は、容器体17に採便棒15をそ
の棒部13側から挿入させた際に採便棒15の円柱部2
6が嵌合されることになり、該容器体17の開口部35
側の端面44にフランジ部25を当接させた際に、凸部
43が円柱部26の凹部27に入り込む。ここで、凸部
43の内径は円柱部26の外径より小径かつ凹部27の
溝底径より大径とされており、よって、凸部43が凹部
27に入り込んだ状態では、容器体17からの採便棒1
5の抜けが防止される。また、凸部28の外径は大径内
周部39の内径より大径とされており、凸部43が凹部
27に入り込んだ状態で、凸部28は大径内周部39内
に位置し、これによっても、容器体17からの採便棒1
5の抜けが防止される。なお、容器体17は、例えばL
LDPE(直鎖低密度ポリエチレン)で一体成形され
る。
【0016】嵌合体18は、図6に示すように、一端側
に開口部46が設けられ他端側が円板状の底部47で閉
塞された略有底円筒状をなすもので、その外径側は、開
口部46側に大径の大径外周部48が形成され、底部4
7側に該大径外周部48より小径の小径内周部49が該
大径内周部48と同軸に形成された形状をなしている。
そして、嵌合体18は、容器体17の開口部35側に、
底部47側から嵌合され、大径外周部48と小径外周部
49との間の、軸線方向に直交して広がる段部50を、
容器体17の大径内周部39と小径内周部40との間の
段部41に当接させて、容器体17に対する軸線方向の
位置決めがなされる。なお、この位置決め状態で容器体
17の大径内周部39に嵌合体18の大径外周部48が
嵌合し容器体17の小径内周部40に嵌合体18の小径
外周部49が嵌合して、これらの嵌合力で嵌合体18が
容器体17に固定される。
【0017】嵌合体18の内径側は、開口部46側から
底部47側にかけて底部47側になるほど小径となるよ
うテーパ状をなすテーパ穴部51が形成されている。底
部47の開口部46側の面部47aは、テーパ穴部51
より角度の大きいテーパ状をなしており、その小径側に
は、開口部46に対し反対方向に凹む凹部52が中心軸
線上に形成されている。そして、この凹部52から底部
47を貫通して切込部53が形成されている。ここで、
切込部53は、採便棒15の棒部13が挿入可能とされ
るとともに挿入状態で該棒部13と嵌合体18自身の弾
性性状による復元性で閉塞され、かつ該採便棒15の棒
部13が抜かれた状態においても嵌合体18自身の復元
性で閉塞される。なお、嵌合体18は、天然ゴムあるい
はTPE(熱可塑性エラストマー)等の弾性材料で一体
成形される。
【0018】以上のような構成の採便用容器11によれ
ば、製造時においては、容器体17内に開口部35から
緩衝液を入れた後、開口部35側から、図1および図2
に示すように、嵌合体18をその段部50が容器体17
の段部41に当接するまで嵌合させる。そして、採便棒
15を、その棒部13を嵌合体18の切込部53に挿入
させつつ該嵌合体18を貫通させ、さらに、その円柱部
26を容器体17の開口部35側に嵌合させ、その環状
の凹部27に、容器体17の環状の凸部43を入り込ま
せかつフランジ部25を容器体17の開口側端面44に
当接させるまで挿入する。この状態において、棒部13
の採便部14は、容器体17と嵌合体18とで囲まれた
部分、すなわち緩衝液が充填された部分に位置すること
になり、他方、棒部13の採便部14より把持部12側
の部分が嵌合体18の切込部53に嵌合することにな
る。ここで、棒部13が嵌合された状態で、嵌合体18
の切込部53は棒部13と嵌合体18自身の復元性とで
閉塞されることになり、よって、緩衝液を、その漏れ出
しを防止して容器体17内に確実に保持する。以上によ
り、製造後であって使用前の状態において、容器体17
および嵌合体18と採便棒15との一体化が図れるた
め、取り扱い上便利となる。
【0019】次に、使用時においては、親指と人差し指
または中指とで把持部12の両面部20,21を把持し
採便棒15を容器体17および嵌合体18から抜き取
る。このとき、嵌合体18は、棒部13が完全に抜かれ
た後も自らの復元性で切込部53を閉塞させる。よっ
て、緩衝液を、その漏れ出しを防止して容器体17内に
保持した状態を維持する。
【0020】このようにして抜き取った採便棒15を、
使用時における状態、すなわち溝部33およびリブ34
からなる採便部14を手首の折り曲げ方向における手前
側に向けるようにする。ここで、把持部12の板厚方向
における一側に採便部14の形成方向が設定されている
ため、把持部12を把持した状態で採便部14は、手首
の折り曲げ方向における手前または奥方のいずれかに位
置することになる。よって、手前側に位置している状態
ではそのまま、奥方に位置しているときは反転して持ち
直すという容易な作業で、使用時における最適な状態に
することができる。
【0021】そして、この状態で、糞便の表面に採便部
14を擦り付けるように採便棒15を移動させて採便を
行う。これにより、採便棒15の採便部14の近傍に糞
便が付着し、採便部14の溝部33内にも入り込む。こ
こで、この場合、上記のように溝部33が棒部13の円
周方向における連続する180゜以内の範囲にのみに形
成されているため、棒部13の全周にわたって溝部が形
成されている従来のもののように糞便に突刺す必要がな
く、上記のように糞便の表面に採便部14を擦り付けて
糞便の表面側を採取することができる。そして、採便棒
15を、その棒部13を嵌合体18の切込部53に挿入
させつつ、その円柱部26を容器体17の開口部35側
に嵌合させ、その環状の凹部27に、容器体17の環状
の凸部43を入り込ませかつそのフランジ部25を容器
体17の開口側端面44に当接させるまで挿入する。
【0022】ここで、採便棒15の棒部13を切込部5
3に挿入する直前に、棒部13が、切込部53が閉塞さ
れた状態にある嵌合体18に当接することになり、棒部
13の先端に付着した糞便は嵌合体18によって掻き取
られることになる。また、棒部13の切込部53への挿
入によって棒部13の外周囲に付着した糞便も嵌合体1
8によって掻き取られることになる一方、溝部33にリ
ブ34が形成されているため、嵌合体18が溝部33内
に入り込むことが防止され、よって、嵌合体18の通過
後には、溝部33内のみに糞便が残存した状態で、緩衝
液に挿入される。以上により、糞便の採取量が必要以上
に多くなってしまうことおよび不足してしまうことが共
に防止され、よって、糞便の採取量を一定させることが
できる。そして、上記のようにして採便が行われたもの
を、容器体17のテーパ穴部42側から底部37に注射
器の針を挿通させて該注射器により液を抜き取って検査
を行う。
【0023】ここで、嵌合体18として、温度変化があ
っても安定した復元性を示すものを用い、温度変化の許
容範囲を広げることで、採便用容器11の保存条件とし
ての温度条件を広げることができるため、さらに取り扱
いを容易とすることができる。下記の表1には、嵌合体
18に、JIS K 6301による70℃×22時間
の試験により生じる圧縮永久歪が12%のポリスチレン
系エラストマー(商品名:エラストマーAR−1040
(アロン化成(株)))を用い、また図3に示す採便棒
15の棒部13の周方向における180゜に外面より凹
んだ溝部33とそのほぼ中央部に棒部13の長さ方向に
延在するリブ34を有する採便用容器の場合(実施例)
と、前記溝部33にリブ34がない採便用容器の場合
(比較例)の糞便採取量の結果を示している。
【0024】
【表1】
【0025】なお、この測定の手順は以下である。 嵌合体18に採便棒15の棒部13を挿入しておく。
なお、採便棒15としては、棒部13がφ1.5mmの
ものを用いる。 嵌合体18から採便棒15を抜き取り重量を測定。 採便棒15を緩衝液に浸す。 採便棒15で糞便を採取する。なお、糞便として普通
便を使用する。 嵌合体18に採便棒15を使用時と同じ方向に通過さ
せ、余剰の糞便を取り除く。 採便後の重量を測定する。 重量測定は、まず、溝部33と先端部32とに残存する
糞便を合わせた重量を測定し、その後、先端部32の糞
便をペーパーでふき取った後、溝部33に残存する糞便
の重量を測定する。
【0026】測定結果から、比較例の場合は平均0.3
4mgの採取量であるのに対し実施例は平均0.44m
gであり、リブ34により嵌合体18が溝部33内に入
り込むことが防止される分、糞便の採取量が不足してし
まうことがなくなる。
【0027】なお、溝部33の底側は、図7に示すよう
に、リブ34を除いて全面的に同一平面内に位置する底
面33a,33aとしてもよい。また、切込部53はあ
らかじめ形成しておくのではなく、棒部13の挿入によ
り破断形成するようにしてもよい。さらに、図8に示す
ように、円筒状をなすとともに複数の環状の凹部55を
形成した把持部56を用いることも可能であり、また、
棒部13の先端側に、大径側が該棒部13の基端側と略
同径をなし該基端側から離れるほど小径となる略円錐状
の連結部57を同軸をなして設けて、該連結部57の棒
部13におけるさらに先端側に、該連結部57の小径側
と略同径の円柱部58を同軸に形成して、該円柱部58
に採便部14を配置することも可能であり、さらに、棒
部13の先端部32を先細の円錐状としたりすることも
可能である。
【0028】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の採便用容器によ
れば、採便部が、溝部内において棒部の長さ方向に延在
するリブを有しているため、該リブが、嵌合体の通過時
における該嵌合体の溝部への入り込みを防止する。よっ
て、糞便の採取量を不足させることなく一定させること
ができる。本発明の請求項2記載の採便用容器によれ
ば、採便部は、棒部の周方向における180゜以内の範
囲にのみ外面より凹んだ溝部が形成されてなるものであ
るため、嵌合体の通過時における該嵌合体の溝部への入
り込みが少なく、よって、糞便の採取量を不足させるこ
となく一定させることができる。しかも、棒部の全周に
わたって溝部が形成されている従来のもののように糞便
に突刺す必要がなく、上記のように糞便の表面に採便部
を擦り付けて糞便の表面側を採取することができる。本
発明の請求項3記載の採便用容器によれば、溝部が、棒
部の長さ方向に直交する方向に形成されているため、製
造が容易である。本発明の請求項4記載の採便用容器に
よれば、把持部を親指と人差し指とで把持すると、該把
持部の板厚方向が手首の折り曲げ方向となる。すると、
溝部は、この手首の折り曲げ方向における手前または奥
方のいずれかに位置することになるため、使用時におけ
る最適な状態すなわち溝部を手首の折り曲げ方向におけ
る手前側に位置させることが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一の実施の形態の採便用容器を示す
もので、(a)は平断面図、(b)は正断面図、(c)
は底断面図である。
【図2】 本発明の一の実施の形態の採便用容器を示す
もので、(a)は背断面図、(b)は左側面図、(c)
は右側面図、(d)は、(c)におけるA−A線に沿う
断面図である。
【図3】 本発明の一の実施の形態の採便用容器の採便
棒を示すもので、(a)は平面図、(b)は正面図、
(c)は底面図である。
【図4】 本発明の一の実施の形態の採便用容器の採便
棒を示すもので、(a)は背面図、(b)は左側面図、
(c)は右側面図、(d)は図3(c)におけるB−B
線に沿う拡大断面図である。
【図5】 本発明の一の実施の形態の採便用容器の容器
体を示すもので、(a)は正断面図、(b)は左側面
図、(c)は右側面図である。
【図6】 本発明の一の実施の形態の採便用容器の嵌合
体を示すもので、(a)は左側面図、(b)は正面図、
(c)は拡大正断面図、(d)は右側面図である。
【図7】 本発明の一の実施の形態の採便用容器の採便
棒の他の例を示すもので、(a)は正面図、(b)は底
面図、(c)は(b)におけるC−C線に沿う拡大断面
図である。
【図8】 本発明の一の実施の形態の採便用容器の採便
棒のさらに他の例を示す正面図である。
【符号の説明】
11 採便用容器 12 把持部 13 棒部 14 採便部 15 採便棒 17 容器体 18 嵌合体 33 溝部 34 リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 強口 哲文 栃木県栃木市今泉町2−8−67 (72)発明者 岸岡 洋 静岡県裾野市伊豆島田30−1 (72)発明者 今井 嗣 静岡県沼津市大岡字塚田2151−1

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一側に把持部を有し他側に棒部を有する
    とともに該棒部の先端側に採便部が設けられた採便棒
    と、 該採便棒の棒部側が挿入される容器体と、 該容器体に嵌合される嵌合体と、を具備し、 前記採便棒の棒部を前記嵌合体を貫通させることにより
    その採便部を前記嵌合体と前記容器体とで保持された液
    体内に挿入させる採便用容器において、 前記採便部は、前記棒部の外面より凹んだ溝部と、該溝
    部内において棒部の長さ方向に延在するリブと、を有す
    ることを特徴とする採便用容器。
  2. 【請求項2】 前記採便部は、前記棒部の外面より凹ん
    だ溝部が該棒部の周方向における180゜以内の範囲に
    のみ形成されており、且つ該溝部内において棒部の長さ
    方向に延在するリブが形成されていることを特徴とする
    請求項1記載の採便用容器。
  3. 【請求項3】 前記溝部は、前記棒部の長さ方向に直交
    する方向に延在するよう形成されていることを特徴とす
    る請求項1または2に記載の採便用容器。
  4. 【請求項4】 前記把持部は、厚さ方向に把持されるよ
    う板状をなしており、該把持部の厚さ方向における一側
    に前記溝部が形成されていることを特徴とする請求項1
    乃至3のいずれか一項に記載の採便用容器。
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