JPH10300029A - 旋回火炎形成設備 - Google Patents

旋回火炎形成設備

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JPH10300029A
JPH10300029A JP11369197A JP11369197A JPH10300029A JP H10300029 A JPH10300029 A JP H10300029A JP 11369197 A JP11369197 A JP 11369197A JP 11369197 A JP11369197 A JP 11369197A JP H10300029 A JPH10300029 A JP H10300029A
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JP
Japan
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combustion
flame
swirling
swirl
gas
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Application number
JP11369197A
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English (en)
Inventor
Masashi Nishigaki
雅司 西垣
Hideki Okamoto
秀樹 岡本
Akishi Kegasa
明志 毛笠
Toshihiko Matsubara
俊彦 松原
Shoji Doi
祥司 土肥
Hidefumi Yamanaka
秀文 山中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば、必要とされるカロリー数が同一の状
態で、空燃比を大きく変えることなく、旋回量を調節す
ることが可能な旋回火炎形成設備を得る。 【解決手段】 燃焼用酸素含有ガスと燃料ガスとを燃焼
空間に導いて旋回状態の燃焼火炎を形成する旋回火炎形
成設備を構築するに、一方向凝固法で得られた融液成長
セラミック複合材料からなり、燃焼時に、燃焼火炎内も
しくは燃焼火炎近傍に配設されて、旋回量調節を伴って
燃焼火炎流の流れに旋回を与える旋回付与部材を備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼用酸素含有ガ
スと燃料ガスとを燃焼空間に導いて旋回状態の燃焼火炎
を形成する旋回火炎形成設備に関する。
【0002】
【従来の技術】説明を容易にするために、このような旋
回火炎形成設備の一例としての旋回火炎を形成するバー
ナを例にとって説明する。従来型の火炎旋回型のバーナ
の構造を図10に示した。このバーナ60は、燃焼ガス
を燃焼空間に供給する燃料ガス供給管61と、この燃焼
ガス供給管61の燃料ガス吐出部62の周りに燃焼用酸
素含有ガス(燃焼用空気)の旋回流を供給する燃焼用酸
素含有ガス供給機構63とを備えて構成されている。こ
こで、燃料ガスは燃料ガス供給管61から円環状の吐出
開口64を備えた燃料ガス室65に供給される。この吐
出開口64の周部には、前記燃焼用酸素含有ガス供給機
構63が、バーナ軸周りに、燃焼用酸素含有ガスを、旋
回流として、燃料ガスとの混合部位66に導く構成とさ
れており、予混合、旋回状態で、燃料空間に吐出されて
燃焼が発生する。このバーナ60にあっては、バーナ6
0に供給される燃料ガス量、酸素含有ガス量の調節によ
り、火炎長を変化させることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この構
成のバーナにあっては、燃焼火炎に付与する旋回量を変
化させる場合に、燃焼空間に供給されるガス量を変化さ
せる必要が発生し、同一流量状態での旋回量の調整が難
しく、改良の余地があった。従って、本発明の目的は、
例えば、必要とされるカロリー数が同一の状態で、空燃
比を大きく変えることなく、旋回量を調節することが可
能な旋回火炎形成設備を得ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの、燃焼用酸素含有ガスと燃料ガスとを燃焼空間に導
いて旋回状態の燃焼火炎を形成する旋回火炎形成設備の
特徴構成は、一方向凝固法で得られた融液成長セラミッ
ク複合材料からなり、燃焼時に、燃焼空間内の燃焼火炎
内もしくは燃焼火炎近傍に配設されて、旋回量調節を伴
って燃焼火炎流の流れに旋回を与える旋回付与部材を備
えたことにある。この構成の設備にあっては、予混合状
態で燃焼空間に燃焼用ガスが導かれ燃焼火炎を形成する
が、この燃焼火炎中もしくはこの火炎の近傍に、旋回付
与部材が設備され、この旋回付与部材により火炎に旋回
が付与される。さらに、この付与は、その旋回量変更を
伴ったものである。従って、本願構成にあっては、火炎
の旋回状態をその内部もしくは近傍の高温部位において
直接行うことができる。結果、効率的で確度の高い制御
が可能となるとともに、火炎の上流側での旋回制御のよ
うに、旋回エネルギーが失われることを避けることがで
きる。さて、このような燃焼火炎部位は、1000〜1
500℃以上の高温状態となる。しかしながら、本願の
旋回付与部材は、独特の材料から構成されているため、
このような高温状態にあっても溶解せず、結晶が緻密な
ため結晶粒界から崩壊をお越し機能を損傷することもな
い。さらに高温状態にあっても、その強度を保つため、
旋回付与部材に求められている機械的性能を良好に発揮
することができる。さらに、クリープ特性が良好なた
め、長期に渡っても動作不良を発生しにくい。さらに酸
化損傷の度合いも少ない。
【0005】さて、上記のような設備を構成するに、燃
焼用酸素含有ガスと燃料ガスとを混合して予混合ガスを
形成する予混合室を、絞り部を介して、前記旋回付与部
材が配設され且つ炎口開口を備えた燃焼室に接続して構
成し、旋回付与部材を燃焼室もしくは炎口開口に構成す
るに、燃焼火炎を形成する燃焼用ガス流れの中心軸周り
に配設される旋回羽根を備え、前記旋回羽根の前記燃焼
用ガス流れ方向に対する傾きを可変設定可能に構成する
ことが好ましい。この構成の設備にあっては、予混合気
が予混合室で形成され、絞り部を介して、これが燃焼室
に送られる。この燃焼室には、燃焼用ガスの流れ方向に
対して、その傾きを可変とされる旋回羽根が配設されて
いる。従って、燃焼用ガスは、この旋回羽根を通過する
ことで、旋回成分を与えられる。さらに、この旋回羽根
の傾きを変更することで、その旋回量を変更することが
できる。この構成において、この部材は、本願独特の材
料で構成されているため、上記のような特性を発揮で
き、問題なく長期に渡って運転できる。
【0006】さて、上記のような設備を構成するに、先
に説明した旋回付与部材が、燃焼火炎を形成する燃焼用
ガス流の中心軸周りに螺旋を描くガス案内面を備えて構
成され、これが、燃焼用ガス流が噴出する燃焼用ガス吹
き出し路を決定する吹き出し路決定部材に対して相対移
動可能に構成され、この相対移動により、旋回付与部材
と吹き出し路決定部材との間に形成される開口路の断面
積が変化する構成とされていることが好ましい。この構
成にあっては、燃焼用ガスがガス案内面に沿って流れる
ことにより、流れに旋回成分を与えることができる。さ
らに、この部材が、吹き出し路決定部材(この部材は、
バーナの場合は燃焼筒、炉に穿たれる炎口の場合は炎口
を形成する炉壁)に対して相対移動してその位置関係が
変わることにより、旋回付与部材と吹き出し路決定部材
との間に形成される開口路の断面積が変化し、ガス案内
面で付与できる旋回量を変化させることができる。結
果、バーナにおけるインプット量及び燃焼状態(例えば
空燃比)を大きく変えることのない状態で、旋回付与、
旋回量変更を行うことができ、火炎長の変更、ガス種に
従った旋回付与調整を容易におこなうことができるよう
になった。
【0007】さらに、融液成長セラミック複合材料が、
複数の異なる酸化物セラミックスの共晶複合材料である
ことが好ましい。この場合、酸化物セラミックスである
ことにより、高温耐酸化性が極めて良好とできるからで
ある。さらに、共晶凝固とすることにより、それぞれの
結晶(単結晶・多結晶共)界面に沿って走る亀裂進展に
よる破壊防止に極めて有効であり、高温強度、高温クリ
ープ特性、耐熱衝撃性の向上が達成され、本願の用途に
合致したものとできる。このような材料として、Al2
3とYAGの共晶複合材料を使用することが好まし
い。この材料は、融点が1800℃以上であり、耐熱強
度、伝熱性能、耐酸化性において、非常に優れているた
めである。従って、ほとんどメンテナンスフリーの装置
を構築できる。
【0008】
【発明の実施の形態】本願の実施の形態例を図面に基づ
いて説明する。図1、図2、図3に示す例は、旋回火炎
形成用のバーナ1を備えた炉100を示している。この
炉100は、炉内部に炉内加熱室2を備えて構成されて
おり、加熱室2内に加熱対象物3を配置して使用され
る。さらに、炉内加熱室2に接する炉壁4には、炉炎口
5が設けられており、その基端(外気6側)に、炉内加
熱室内に燃焼火炎7を形成して加熱をおこなうバーナ1
が配設されている。このバーナ1は、燃料ガスである都
市ガスを予混合室8に供給する燃料ガス供給管9と、燃
焼用酸素含有ガスである空気を供給する燃焼用空気供給
管10とを備えるとともに、これらのガスが予混合室8
で混合される構成とされており、予混合状態の燃焼用ガ
スを、炉炎口5の一部となっているバーナの燃焼室12
に、絞り部13を介して供給する構成となっている。さ
らに、バーナ1には、着火用のスパークロッド14及び
火炎の燃焼状態を確認するための炎検出器15が備えら
れている。この炉100にあっては、バーナ1の燃焼室
12、炉壁4に穿たれている炉炎口5(炎口開口を成
す)の出口近傍部位(炉内加熱室に接続する側の部位)
および炉内に燃焼火炎7を形成して、加熱をおこなうこ
ととなる。
【0009】さて、このバーナ1にあっては、図3に示
すように、旋回付与部材16が、燃焼室12に配設され
ている。この旋回付与部材16は、燃焼火炎7を形成す
る燃焼用ガス流れの中心軸Zに対して、中心軸周り複数
の旋回羽根17(図上2ケ)を備え、この旋回羽根17
の、燃焼用ガスの流れ方向に対する傾きを変更する、変
更機構18をバーナ内外に備えている。即ち、この旋回
羽根17は、流れに対して旋回羽根面が傾いて配設さ
れ、流れに旋回を与えることができる。そして、各旋回
羽根17の傾きが、変更機構18を成すステッピングモ
ータ19を他方の軸端に備えた調節軸20の回転によ
り、所定の傾きに設定できる構成とされている。従っ
て、この傾きの設定により、旋回量が調整される。この
ような構成を採用することにより、炉炎口5の出口部位
及び炉内加熱室2内に旋回型の火炎を、旋回量制御を伴
って形成することができる。
【0010】さて、上記の旋回付与部材16を構成する
各部材は、全て、真空中の一方向凝固法で得られたアル
ミナを主成分とする融液成長セラミック複合材料である
Al 23とYAGの共晶複合材料の成形部材から構成さ
れている。従って、本願のような過酷な条件の部位にお
いても問題なく運転される。
【0011】この材料の製造方法に関して簡単に以下述
べておく。先の融液成長セラミック複合材料についてさ
らに詳細に説明すると、これは、原料粉末の調整と一方
向凝固工程を経て得られるものである。原料粉末の調整
にあたっては、α−Al23粉末及びY23粉末を、α
−Al 23/Y23=82/18mol比に割合でエタ
ノールを用いて湿式ボールミルによって混合し、得られ
たスラリーからロータリーエバポレータを用いてエタノ
ールを除去し、α−Al23/Y23の混合粉末を得
る。さらに、この、この混合粉末を打錠成形し、これを
アーク溶解する。このようにして原料が調整される。
【0012】次に一方向凝固をおこなう。上記のように
して得られた原料を粉砕し、モリブデン坩堝41に仕込
み、一方向凝固装置40に掛ける。一方向凝固装置40
の概略図は、図5のとおりであり、真空室42内に備え
られる誘導コイル43の内側に前記坩堝41を配設でき
る構成となっている。さらに、この坩堝41全体を誘導
コイル43に対して相対的にその軸方向Zに移動可能に
構成されている。一方向凝固装置40においては、高周
波加熱によりモリブデン坩堝41を加熱して約10-5
mHgの真空中で溶解する。溶解温度は、2123K
(アルミナとイットリアの共晶温度)とし、この温度で
30min保持後モリブデン坩堝41を約10-5mmH
gの真空中で5mm/hrの速度で下降させる。このよ
うにすることで、一方向凝固セラミックを得ることがで
きる。このようにして得られた材料(Al23/YAG
(Y3Al512)の複合材料)を所定の形状に成形し使
用した。
【0013】この設備1にあっては、旋回付与部材16
の存在により、積極的に火炎流に旋回量調節を伴って旋
回成分を与えて、旋回火炎を形成することができる。
【0014】さて、以上説明してきた内容は、バーナ1
によって形成される燃焼火炎を旋回状態とする構成に関
するものであるが、本願にあっては、燃焼火炎から発生
する高温ガスのバーナ近傍への帰還に関しても、この燃
焼火炎7の旋回状態を促進するような構成が採用されて
いる。以下、この構成に関して、図1、図2に基づいて
説明する。この構成は、炉内において、燃焼火炎7から
噴出された高温ガスがバーナ1に対向する炉壁近傍位置
に、第1高温ガス旋回付与機構21を、さらに、バーナ
1によって形成される燃焼火炎7の径方向(図1に示す
A方向)で、この燃焼火炎7から離間した位置に、第2
高温ガス旋回付与機構22を備えたものとなっている。
図1に示すように、第1高温ガス旋回付与機構21は、
バーナ1に対向して配設される炉壁面近傍に配設されて
おり、バーナ1により形成される燃焼火炎7から噴出さ
れる旋回状態の高温ガスが炉壁4aに到達し、バーナ側
に帰還する流れになる位置で、この高温ガスの旋回を促
進する方向に案内羽根21aを高温ガス流れの中心軸Z
に対して対称に4方に配して備えている。従って、炉内
に発生する循環流の旋回状態を良好に維持できる。一
方、第2高温ガス旋回付与機構22は、図1、図2に示
すように、旋回状態の燃焼火炎7に対して、その径方向
外部側に存する高温ガスの流れを、旋回方向に促進する
状態で、案内羽根22aを高温ガス流れの軸に対して対
称に4方に配して備えている。この機構22にあって
も、炉内に発生する循環流の旋回状態を良好に維持でき
る。さて、このような機構21,22は、炉内の高温部
位に配設されるため、従来、提案され、実施されてこな
かった。しかしながら、この旋回付与機構21,22
を、先に説明したと同様な真空中の一方向凝固法で得ら
れた融液成長セラミック複合材料から構成することで、
炉内高温ガスの流れを良好に維持できるようになった。
【0015】以上が、本願の代表的な実施の形態例であ
る。この例の場合は、バーナ1の燃焼室12内に旋回を
付与するための旋回付与部材16を備えたが、この例と
同様の機構を、炉内加熱室内に形成されている燃焼火炎
7内に設けても同様に火炎に旋回を付与することができ
る。この構成を図4に示した。この例にあっては、火炎
のほぼ中心に旋回付与部材16を備えるため、火炎に直
接強い旋回強度を与えることができるという効果を得る
ことができる。
【0016】さて、上記の例にあっては、ステッピング
モータ19によって傾斜確度設定される旋回羽根を備え
た旋回付与部材16を構成したが、このようなモータを
備えない構成とすることも可能である。この例を図6、
7に基づいて説明する。この例にあっては、燃焼ガス供
給管としての内筒30と、燃焼用酸素含有ガス供給管と
しての外筒31とを有する2重管からなる燃焼筒32を
備えたバーナ33にあって、内筒30の外側、外筒の内
側に形成される中間流路34に、複数の旋回付与用の旋
回羽根35をブラインド状に備えて、旋回付与部材36
が構成されている。この部材36は、複数の羽根35
と、これらをその端部位置で位置支持する一対の棒状支
持部材37から構成されており、これらの棒状支持部材
37の相対位置関係を調整することにより、全ての羽根
の傾き(ガスの流れ方向に対する傾き)を設定して、そ
の旋回を起こすことができる。ここで、内筒30に対し
て、その径方向外方に位置する一対の旋回付与部材36
の羽根35の傾き方向は、これらが対となって、所定の
旋回を発生する方向に設定することは言うまでもない。
さて、この例の場合も、本願においては、この旋回付与
部材36を、先に説明した、真空中の一方向凝固法で得
られたセラミックであるAl23/YAG(Y 3Al5
12)の複合材料を使用する。
【0017】これまで説明してきた例にあっては、ガス
の流れに対して所定の傾きを持って配設される旋回羽根
を備えた旋回付与部材の例を示したが、この様な旋回羽
根を備えることなく旋回を付与できる構成とすることも
可能である。この場合も、旋回付与部材は、真空中の一
方向凝固法で得られたセラミックであるAl23/YA
G(Y3Al512)の複合材料を使用する。このような
例を図8、9に基づいて説明する。このような例の旋回
付与部材50の特徴は、これが、燃焼火炎を形成する燃
焼用ガス流の中心軸周りに螺旋を描くガス案内面51を
備えて構成されるとともに、これが、燃焼用ガス流が噴
出する燃焼用ガス吹き出し路52を決定する吹き出し路
決定部材53に対して相対移動可能に構成され、この相
対移動により、旋回付与部材52と吹き出し路決定部材
53との間に形成される開口路の断面積が変化して、旋
回量が変化する構成とされていることにある。図8に示
す例は、吹き出し路決定部材53としての燃焼筒54
が、先端側に細くなる円錐台形状を有するバーナ55に
関するものであり、旋回付与部材50をして、この燃焼
筒形状に合致するように、先端側が細くなる円錐状の外
形形状を備え、その周方向表面に螺旋状に形成された螺
旋条56(これによって部材表面にガス案内面51が形
成される)を有する部材を備えている。同図に示すよう
に、この部材50の円錐軸Z5は、燃焼筒54の中心軸
(燃焼用ガスの流れの中心軸)に一致されて備えられて
おり、この旋回付与部材50が、全体として一体で中心
軸方向に移動可能に構成されている。従って、このよう
に旋回付与部材50を備えることで、燃焼火炎7に旋回
を付与することができるとともに、この旋回付与部材5
0をその軸方向に移動させて、燃焼筒54との相対位置
関係を変化させ、その間に形成される連通路の通路断面
積を変化させることで、付与される旋回量を調節するこ
とができる。図9に示す例は、燃焼筒54が、円筒形状
を有するバーナ60に関するものであり、旋回付与部材
61をして、先端が太くなる円錐状の外形形状を備え、
その周方向表面に螺旋状に形成された螺旋条56(これ
によって部材表面にガス案内面51が形成される)を有
する部材を備えている。先に示したと同様、この部材6
1の円錐軸Z5は、燃焼筒54の中心軸(燃焼用ガスの
流れの中心軸)に一致されて備えられており、この旋回
付与部材61が、全体として一体で中心軸方向に移動可
能に構成されている。従って、この例の場合も、この旋
回付与部材61を備えることで、燃焼火炎7に旋回を付
与することができるとともに、この旋回付与部材61を
その軸方向に移動させて、燃焼筒54との相対位置関係
を変化させ、その間に形成される連通路の通路断面積を
変化させることで、付与される旋回量を調節することが
できる。
【0018】〔別実施の形態〕上記の実施の形態にあっ
ては、融液成長セラミック複合材料の例として、Al 2
3/Y23系で、そのモル比が82/18であり、共
晶系のものを例示したが、複合材料系列、組成比、完全
な共晶状態かどうかは、本願において問うものではな
い。即ち、Al23/Y23系の組成比としては、Al
23、70〜94mol%の範囲、(Y23で30〜6
mol%の範囲)で可能である。さらに、材料系列とし
ては、MgO/ZrOの共晶複合材料、Al23/Zr
3/Y23の共晶複合材料も採用可能である。
【0019】上記の実施の形態にあっては、主に、バー
ナの燃焼筒付近の構成について説明したが、燃焼用ガス
の流路を決定付けるものとしては、炉炎口もあり、この
ような炉炎口に対して、本願の旋回付与部材を設けるこ
とで、良好に旋回火炎形成設備を構築することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の炉の構成を示す図
【図2】炉内のガスの旋回状態を示す図
【図3】バーナ近傍の詳細を示す図
【図4】バーナ近傍の別実施の形態の詳細を示す図
【図5】一方向凝固装置の概略構成を示す図
【図6】本願のバーナの別実施の形態を示す図
【図7】図6の側断面図
【図8】本願のバーナの別実施の形態を示す図
【図9】本願のバーナの別実施の形態を示す図
【図10】従来技術を示す図
【符号の説明】
7 燃焼火炎 8 予混合室 12 燃焼室 13 絞り部 16 旋回付与部材 17 旋回羽根 36 旋回付与部材 50 旋回付与部材 51 ガス案内面 52 燃焼ガス吹き出し路 53 決定部材 61 旋回付与部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松原 俊彦 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 土肥 祥司 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 山中 秀文 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼用酸素含有ガスと燃料ガスとを燃焼
    空間に導いて旋回状態の燃焼火炎を形成する旋回火炎形
    成設備であって、 一方向凝固法で得られた融液成長セラミック複合材料か
    らなり、燃焼時に、燃焼空間内の燃焼火炎内もしくは燃
    焼火炎近傍に配設されて、旋回量調節を伴って燃焼火炎
    流の流れに旋回を与える旋回付与部材を備えた旋回火炎
    形成設備。
  2. 【請求項2】 前記燃焼用酸素含有ガスと燃料ガスとを
    混合して予混合ガスを形成する予混合室を、絞り部を介
    して、前記旋回付与部材が配設され且つ炎口開口を備え
    た燃焼室に接続して構成され、 前記旋回付与部材を前記燃焼室もしくは炎口開口に構成
    するに、燃焼火炎を形成する燃焼用ガス流れの中心軸周
    りに配設される旋回羽根を備え、前記旋回羽根の前記燃
    焼用ガス流れ方向に対する傾きを可変設定可能に構成し
    た請求項1記載の旋回火炎形成設備。
  3. 【請求項3】 前記旋回付与部材が、燃焼火炎を形成す
    る燃焼用ガス流の中心軸周りに螺旋を描くガス案内面を
    備えて構成され、前記燃焼用ガス流が噴出する燃焼用ガ
    ス吹き出し路を決定する吹き出し路決定部材に対して、
    相対移動可能に構成され、前記相対移動により、前記旋
    回付与部材と前記吹き出し路決定部材との間に形成され
    る開口路の断面積が変化する請求項1記載の旋回火炎形
    成設備。
  4. 【請求項4】 融液成長セラミック複合材料が、複数の
    異なる酸化物セラミックスの共晶複合材料である請求項
    1、2又は3記載の旋回火炎形成設備。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100358299B1 (ko) * 1999-06-25 2002-10-25 조영 유체버너의 화염 형상을 제어하기 위한 가변식 선회기
KR100519470B1 (ko) * 2001-06-22 2005-10-07 주식회사 포스코 연소공기 흐름 조절용 유동식 선회기가 설치된 루프버너
CN110260311A (zh) * 2019-07-22 2019-09-20 广州合隆智能设备有限公司 商用燃气涡轮增压双混合燃烧器
JP2020041723A (ja) * 2018-09-07 2020-03-19 東邦瓦斯株式会社 バーナ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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