JPH10299719A - 作業機械のオーバヒート防止装置 - Google Patents

作業機械のオーバヒート防止装置

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JPH10299719A
JPH10299719A JP12343897A JP12343897A JPH10299719A JP H10299719 A JPH10299719 A JP H10299719A JP 12343897 A JP12343897 A JP 12343897A JP 12343897 A JP12343897 A JP 12343897A JP H10299719 A JPH10299719 A JP H10299719A
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overheat
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alarm
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JP12343897A
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English (en)
Inventor
Yasutoshi Minamiyoshi
康利 南吉
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Caterpillar Japan Ltd
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Original Assignee
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業機械のオーバヒート防止装置に関し、オ
ーバヒート防止用制御手段による出力低減に対する運転
者の不満を解消できるようにするとともに、オーバヒー
ト状態になるおそれがない場合に温度表示手段が警報域
を表示することのないようにして運転者の運転続行に対
する不安を解消できるようにする。 【解決手段】 流体圧源3と、エンジン4と、温度検出
手段2と、作動流体又はエンジン冷却流体がオーバヒー
ト状態になるのを抑制制御するオーバヒート防止用制御
手段7と、オーバヒート防止用制御手段7の制御を禁止
するオーバヒート防止用制御禁止手段8と、制御モード
又は禁止モードのいずれかを選択する選択スイッチ手段
11とを備えるとともに、オーバヒート状態になったこ
とを報知しうるオーバヒート報知手段20と、選択スイ
ッチ手段11によりオーバヒート防止用制御禁止モード
を選択しているときと、オーバヒート防止用制御モード
を選択しているときとで、オーバヒート報知手段20に
よる報知態様を変更するオーバヒート報知変更手段21
とを備えて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業機械の流体圧
シリンダ式アクチュエータを駆動するための圧力流体又
はエンジンの冷却流体がオーバヒート状態になることを
抑制する、作業機械のオーバヒート防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、油圧により作動する各種機器
には、圧力油(作動油)が用いられる。例えば、油圧シ
ョベルのような油圧駆動の建設機械にも作動油が用いら
れる。図7はこのような油圧駆動の建設機械を示すもの
で、図示するように、下部走行体100上に上部旋回体
(上部車体)102が水平面内で旋回可能に設けられて
いる。この上部旋回体102は、メインフレーム114
と、このメインフレーム114上に備えられた運転操作
室101,エンジンルーム111,作動油タンク11
2,燃料タンク113等から構成されている。
【0003】また、この上部旋回体102には、ピン1
03Aによりブーム103が上下方向に回動自在に枢着
され、ブーム103の先端部にはピン103Bによりア
ーム104が上下方向あるいは前後方向に回動自在に枢
着されている。更に、このアーム104の先端部にはバ
ケット(アタッチメント)108がやはりピン104A
により上下方向あるいは前後方向に回動自在に枢着され
ている。
【0004】また、上部旋回体102とブーム103と
の間には、ブーム103を駆動するブーム駆動用油圧シ
リンダ装置(ブーム駆動用アクチュエータ)105が設
けられる。ブーム103とアーム104との間には、ア
ーム104を駆動するアーム駆動用油圧シリンダ装置
(アーム駆動用アクチュエータ)106が設けられてい
る。また、アーム104とバケット108との間には、
バケット108を駆動するバケット駆動用油圧シリンダ
装置(バケット駆動用アクチュエータ)107が設けら
れている。このバケット駆動用油圧シリンダ装置107
は、ロッド109,110を介してバケット108に枢
着されている。
【0005】そして、これらの各油圧シリンダ装置を制
御するために油圧回路が設けられている。この油圧回路
は油圧ポンプが備えられており、この油圧ポンプによっ
て各油圧シリンダ装置に作動油が供給されるようになっ
ている。なお、油圧ポンプはエンジンによって駆動され
る。ところで、このような油圧駆動の建設機械には、温
度を検出するための温度センサが設けられている。この
ような温度センサとして、例えば、作動油温度センサ,
冷却水温度センサ等がある。
【0006】まず、作動油温度センサは、作動油の温度
を検出するためのものである。この作動油温度センサに
より検出される温度情報は、運転操作室101内に設け
られた作動油温度計に表示される。この作動油温度計で
は、作動油がオーバヒート状態であることを示す温度領
域が、警報域(レッドゾーン)として示されるようにな
っている。このレッドゾーン表示は、例えば図8に示す
ようになっており、その下端温度T1は作動油の許容温
度θ0 よりも10℃程度低い温度に設定されている。
【0007】さらに、作動油がオーバヒート状態である
旨の警報を発しうる警報発生手段(例えば、警報アラー
ム)も設けられている。この警報発生手段は、作動油の
温度が、オーバヒート警報発生温度T2(図8参照)を
超えると警報を発生するようになっている。なお、オー
バヒート警報発生温度T2は、作動油の許容温度θ0
同程度の温度に設定されている。
【0008】また、冷却水温度センサは、エンジンの冷
却水温度を検出するためのものである。この冷却水温度
センサにより検出される温度情報は、運転操作室101
内に設けられた冷却水温度計に表示される。この冷却水
温度計では、エンジン冷却水がオーバヒート状態である
ことを示す温度領域が、警報域(レッドゾーン)として
示されるようになっている。このレッドゾーン表示は、
例えば図8に示すようになっており、その下端温度T1
は冷却水の許容温度θ2 よりも10℃程度低い温度に設
定されている。
【0009】さらに、エンジン冷却水がオーバヒート状
態である旨の警報を発しうる警報発生手段(例えば、警
報アラーム)も設けられている。この警報発生手段は、
冷却水温度が、オーバヒート警報発生温度T2(図8参
照)を超えると警報を発生するようになっている。な
お、オーバヒート警報発生温度T2は、冷却水の許容温
度θ2 と同程度の温度に設定されている。
【0010】そして、これらのセンサからの検出信号
は、制御手段に入力されるようになっている。この制御
手段には、作動油又はエンジン冷却水がオーバヒート状
態になるのを自動的に抑制するように制御するオーバヒ
ート防止用制御手段が備えられ、このオーバヒート防止
用制御手段によって、温度センサにより検出された作動
油温度又は冷却水温度が設定値以上になると、油圧ポン
プ又はエンジンの出力を低減させて、作動油又はエンジ
ン冷却水がオーバヒート状態になることを抑制するよう
に制御するようになっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の油圧駆動の建設機械では、作動油温度又はエ
ンジン冷却水温度がオーバヒート状態になる限界値近く
まで上昇した場合、油圧ポンプ又はエンジンの出力を低
減させて、作動油又はエンジン冷却水がオーバヒート状
態になるのを自動的に抑制するように制御されることに
なるが、オーバヒート状態になる限界まで出力を低減さ
せることなく、最大出力で使用することを望む運転者に
とっては、オーバヒート防止用制御手段による出力低減
に不満を感じる場合がある。
【0012】一方、オーバヒート防止用制御手段による
出力低減によって作動油又はエンジン冷却水がオーバヒ
ート状態になるおそれがない場合であっても、作動油温
度計又は冷却水温度計が警報域を表示することがあり、
このような場合には運転者は運転続行に不安を感じるこ
とになる。本発明は、このような課題に鑑み創案された
もので、オーバヒート防止用制御手段による出力低減に
対する運転者の不満を解消できるようにするとともに、
オーバヒート状態になるおそれがない場合に温度表示手
段が警報域を表示することのないようにして運転者の運
転続行に対する不安を解消できるようにした、作業機械
のオーバヒート防止装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の作業機械のオーバヒート防止装置は、作業機
械に付設の作業装置を駆動する流体圧シリンダ式アクチ
ュエータを駆動するための圧力流体を供給する流体圧源
と、該流体圧源を駆動するエンジンと、該アクチュエー
タを作動させる作動流体の温度又は該エンジンの温度を
検出する温度検出手段と、該温度検出手段で検出された
上記温度が設定値以上になると、上記の流体圧源及びエ
ンジンのうちの少なくとも一方の出力を低減させて、上
記のアクチュエータ作動流体又はエンジン冷却流体がオ
ーバヒート状態になることを抑制するように制御するオ
ーバヒート防止用制御手段と、該温度検出手段で検出さ
れた上記温度が設定値以上になったときに実行される該
オーバヒート防止用制御手段による上記の出力低減制御
を禁止するオーバヒート防止用制御禁止手段と、該オー
バヒート防止用制御禁止手段によって、該オーバヒート
防止用制御手段による該出力低減制御を禁止させるか否
かの選択を行なう選択スイッチ手段と、上記のアクチュ
エータ作動流体又はエンジン冷却流体がオーバヒート状
態になったことを報知しうるオーバヒート報知手段と、
該選択スイッチ手段により該オーバヒート防止用制御手
段による該出力低減制御を禁止させるようなオーバヒー
ト防止用制御禁止モードを選択しているときと、該選択
スイッチ手段により該オーバヒート防止用制御手段によ
る該出力低減制御を行なうオーバヒート防止用制御モー
ドを選択しているときとで、該オーバヒート報知手段に
よる報知態様を変更するオーバヒート報知変更手段とを
そなえて構成されていることを特徴としている。
【0014】請求項2記載の本発明の作業機械のオーバ
ヒート防止装置は、請求項1記載の装置において、該選
択スイッチ手段が手動式選択スイッチ手段として構成さ
れていることを特徴としている。請求項3記載の本発明
の作業機械のオーバヒート防止装置は、請求項1記載の
装置において、該オーバヒート報知手段が、該温度検出
手段で検出される上記温度情報を表示する温度表示手段
をそなえて構成されるとともに、該オーバヒート報知変
更手段が、該選択スイッチ手段により該オーバヒート防
止用制御禁止モードを選択しているときは、該温度検出
手段で検出された上記温度に応じた温度表示のうちオー
バヒートに関する温度表示部分も含めた表示を該温度表
示手段に行なわせる一方、該選択スイッチ手段により該
オーバヒート防止用制御モードを選択しているときは、
該温度表示手段での上記温度表示のうち上記オーバヒー
トに関する温度表示部分についての表示を禁止させるよ
うな表示制御を行なう温度表示制御手段をそなえて構成
されていることを特徴としている。
【0015】請求項4記載の本発明の作業機械のオーバ
ヒート防止装置は、請求項1記載の装置において、該オ
ーバヒート報知手段が、上記のアクチュエータ作動流体
又はエンジン冷却流体がオーバヒートである旨の警報を
発しうる警報発生手段をそなえて構成されるとともに、
該オーバヒート報知変更手段が、該選択スイッチ手段に
より該オーバヒート防止用制御禁止モードを選択してい
るときは、該温度検出手段で検出された上記温度が制御
禁止モード用設定値以上になると、該警報発生手段で該
オーバヒートである旨の警報を発生させる一方、該選択
スイッチ手段により該オーバヒート防止用制御モードを
選択しているときは、該温度検出手段で検出された上記
温度が制御モード用設定値以上になった場合に該警報発
生手段で該オーバヒートである旨の警報を発生させる警
報発生制御手段とをそなえて構成されていることを特徴
としている。
【0016】請求項5記載の本発明の作業機械のオーバ
ヒート防止装置は、請求項1記載の装置において、該オ
ーバヒート報知手段が、該温度検出手段で検出される上
記温度情報を表示する温度表示手段と、上記のアクチュ
エータ作動流体又はエンジン冷却流体がオーバヒートで
ある旨の警報を発しうる警報発生手段とをそなえて構成
されるとともに、該オーバヒート報知変更手段が、該選
択スイッチ手段により該オーバヒート防止用制御禁止モ
ードを選択しているときは、該温度検出手段で検出され
た上記温度に応じた温度表示のうちオーバヒートに関す
る温度表示部分も含めた表示を該温度表示手段に行なわ
せる一方、該選択スイッチ手段により該オーバヒート防
止用制御モードを選択しているときは、該温度表示手段
での上記温度表示のうち上記オーバヒートに関する温度
表示部分についての表示を禁止させるような表示制御を
行なう温度表示制御手段と、該選択スイッチ手段により
該オーバヒート防止用制御禁止モードを選択していると
きは、該温度検出手段で検出された上記温度が制御禁止
モード用設定値以上になると、該警報発生手段で該オー
バヒートである旨の警報を発生させる一方、該選択スイ
ッチ手段により該オーバヒート防止用制御モードを選択
しているときは、該温度検出手段で検出された上記温度
が制御モード用設定値以上になった場合に該警報発生手
段で該オーバヒートである旨の警報を発生させる警報発
生制御手段とをそなえて構成されていることを特徴とし
ている。
【0017】
【発明の実施形態】以下、図面により、本発明の一実施
形態について説明すると、図1〜図6は本実施形態にか
かる作業機械のオーバヒート防止装置を説明するための
もので、図1は本作業機械のオーバヒート防止装置の制
御ブロック図、図2は本作業機械のオーバヒート防止装
置による制御を説明するためのフローチャート、図3,
図4は本作業機械のオーバヒート防止装置における温度
表示制御を説明するための模式図、図5は本作業機械の
オーバヒート防止装置におけるエンジン又は流体圧源の
出力低減制御を示す図、図6は本作業機械のオーバヒー
ト防止装置におけるレッドゾーン表示領域の設定を説明
するための模式図である。
【0018】本作業機械のオーバヒート防止装置は、上
述の従来技術で既に説明したように、例えば作業機械の
一種である、油圧ショベルのごとき建設機械に取り付け
られ、建設機械がオーバヒート状態になるのを抑制する
ように構成される。つまり、本作業機械のオーバヒート
防止装置は、オーバヒート防止用制御手段7を備え、オ
ーバヒート防止用制御手段7により、温度センサにより
検出された作動油温度又は冷却水温度が設定値以上にな
ると、油圧ポンプ又はエンジンの出力を低減させて、作
動油又はエンジン冷却水がオーバヒート状態になること
を抑制するように制御する。
【0019】本装置では、手動式選択スイッチ手段(即
ち、選択スイッチ)11によって、このオーバヒート防
止用制御手段7によるオーバヒート抑制の自動的な制御
を行なうか否かを選択できるように構成されている。ま
た、オーバヒート防止用制御手段7によるオーバヒート
抑制の自動的な制御が行なわれる場合(オーバヒート防
止用制御モードが選択されている場合)には、温度表示
手段5によるオーバヒートに関する温度表示部分につい
ての表示、即ち、警報域(レッドゾーン)の表示が行な
われず、且つ警報発生手段6による警報が行なわれない
ように構成され、オーバヒート抑制制御は運転者が行な
わなくてもオーバヒート防止用制御手段7が自動的に行
なうようになっている。
【0020】一方、オーバヒート防止用制御手段7によ
るオーバヒート抑制の自動的な制御が行なわれない場合
(オーバヒート防止用制御禁止モードが選択されている
場合)には、温度表示手段5による警報域(レッドゾー
ン)の表示が行なわれ、且つ警報発生手段6による警報
が行なわれるように構成され、運転者が自らオーバヒー
ト状態になることを抑制する制御を行なうようになって
いる。
【0021】このようなオーバヒート状態防止制御を行
なうべく、本作業機械のオーバヒート防止装置は、図1
に示すように、制御手段1を備え、この制御手段1に
は、温度検出手段2からの検出情報に基づいて流体圧源
3,エンジン4,温度表示手段5,警報発生手段6のそ
れぞれを制御すべく、オーバヒート防止用制御手段7,
オーバヒート防止用制御禁止手段8,温度表示制御手段
9,警報発生制御手段10が備えられる。ここで、温度
表示手段5と警報発生手段6とからオーバヒート報知手
段20が構成され、温度表示制御手段9と警報発生制御
手段10とからオーバヒート報知変更手段21が構成さ
れる。
【0022】ここで、温度検出手段2は、各油圧シリン
ダ装置(流体圧シリンダ式アクチュエータ)を作動させ
る作動油(作動流体)の温度又はエンジン冷却水温度
(エンジンの温度)を検出するものである。この温度検
出手段2としては、作動油温度を検出する作動油温度セ
ンサ2A(図示せず)、エンジンの冷却水温度を検出す
る冷却水温度センサ2B(図示せず)がそれぞれ設けら
れている。
【0023】また、これらの制御手段によって制御され
る流体圧源としての油圧ポンプ3,エンジン4,温度表
示手段5,警報発生手段6について説明すると、油圧ポ
ンプ3は作業機械に付設のブーム,アーム等の作業装置
を駆動する各油圧シリンダ装置を駆動するための作動油
(圧力流体)を供給するもの、エンジン4はこの油圧ポ
ンプ3を駆動するもの、温度表示手段5は温度検出手段
2で検出される温度情報を表示するもの、警報発生手段
6は作動油又はエンジン冷却水がオーバヒート状態であ
る旨の警報を発するものである。
【0024】ここで、温度表示手段5,警報発生手段6
について、さらに説明する。つまり、温度表示手段5
は、運転操作室101内に設けられており、この温度表
示手段5としては、図3(a), (b)に示すような作動
油温度計5A及び冷却水温度計5Bが設けられている。
ここで、作動油温度計5Aは、図3中、矢印方向に針5
aを移動させることによって、作動油温度センサ2Aに
より検出される温度情報を表示するものである。
【0025】この作動油温度計5Aは、作動油の温度が
オーバヒート状態である温度領域(温度表示のうちオー
バヒートに関する温度表示部分)は、警報域(レッドゾ
ーン)5ACとして示すように構成されている。ここで
は、レッドゾーン5ACは、表示盤背面からランプ(図
示せず)を点灯させることにより、表示色が盤面に現れ
るようになっている。なお、作動油温度計5Aによって
表示される温度表示のうち、オーバヒート状態である温
度領域以外の温度領域における温度表示を通常温度表示
という。
【0026】冷却水温度計5Bは、図3中、矢印方向に
針5bを移動させることによって、冷却水温度センサ2
Bにより検出される温度情報を表示するものである。こ
の冷却水温度計5Bは、エンジン冷却水の温度がオーバ
ヒート状態である温度領域(温度表示のうちオーバヒー
トに関する温度表示部分)は、警報域(レッドゾーン)
5BCとして示すように構成されている。ここでは、レ
ッドゾーン5BCでは、表示盤背面からランプ(図示せ
ず)を点灯させることにより、表示色が盤面に現れるよ
うになっている。なお、冷却水温度計5Bによって表示
される温度表示のうち、オーバヒート状態である温度領
域以外の温度領域における温度表示を通常温度表示とい
う。
【0027】警報発生手段6は、温度表示手段5と同様
に、運転操作室101内に設けられており、この警報発
生手段6としては、作動油がオーバヒート状態である旨
の警報を発しうる作動油温度警報発生手段6A(図示せ
ず)とエンジン冷却水がオーバヒート状態である旨の警
報を発しうる冷却水温度警報発生手段6B(図示せず)
とが設けられている。警報発生手段6としては、例え
ば、警報音によるもの、ランプの点灯によるものがあ
る。
【0028】次に、制御手段1に備えられるオーバヒー
ト防止用制御手段7,オーバヒート防止用制御禁止手段
8,温度表示制御手段9,警報発生制御手段10につい
て説明する。このうち、オーバヒート防止用制御手段7
は、図5に示すように、温度検出手段2で検出された温
度θが設定値θ1 以上(θ≧θ1 )になると、検出温度
θが高まるにしたがって、流体圧源3及びエンジン4の
うちの少なくとも一方の出力を徐々に低減させるように
なっており、これにより、アクチュエータ作動流体又は
エンジン冷却流体がオーバヒート状態になることを抑制
するように制御するものである。なお、設定値θ1 は、
オーバヒート防止用制御手段7による出力低減制御を開
始する温度でもあるため、これを制御開始点ともいう。
【0029】オーバヒート防止用制御禁止手段8は、温
度検出手段2で検出された温度θが設定値θ1 以上(θ
≧θ1 )になったときに、通常実行されるオーバヒート
防止用制御手段7による出力低減制御を禁止するもので
ある。つまり、オーバヒート防止用制御禁止手段8は、
後述する手動式選択スイッチ手段11によりオーバヒー
ト防止用制御禁止モードが選択されているときは、オー
バヒート防止用制御手段7による出力低減制御が行なわ
れないようにし、後述する手動式選択スイッチ手段11
によりオーバヒート防止用制御モードが選択されている
ときは、オーバヒート防止用制御手段7による出力低減
制御が行なわれるようにするものである。
【0030】ここで、選択スイッチ手段としての手動式
選択スイッチ手段11は、オーバヒート防止用制御禁止
手段8によって、オーバヒート防止用制御手段7による
出力低減制御を禁止させるか否かの選択を行なうもので
ある。つまり、手動式選択スイッチ手段11は、オーバ
ヒート防止用制御手段7による出力低減制御を行なうオ
ーバヒート防止用制御モードとオーバヒート防止用制御
手段7による出力低減制御を禁止させるようなオーバヒ
ート防止用制御禁止モードとを有し、操作者が任意に選
択できるようになっている。
【0031】温度表示制御手段9は、手動式選択スイッ
チ手段11によりオーバヒート防止用制御禁止モードが
選択されているときは、図6(a)に示すように、レッ
ドゾーンの下端温度T1Eが冷却水の許容温度θ2 (又
は作動油の許容温度θ0 )よりも所定温度(例えば約1
0℃程度)だけ低い温度になるようにレッドゾーンの表
示領域を設定し、これに基づいて、温度表示手段5にレ
ッドゾーン表示を行なわせる一方、手動式選択スイッチ
手段11によりオーバヒート防止用制御モードが選択さ
れているときは、図6(b)に示すように、レッドゾー
ンの下端温度T1Aが冷却水の許容温度θ2 (又は作動
油の許容温度θ0 )と同程度の温度になるようにレッド
ゾーンの表示領域を設定し、これに基づいて、温度表示
手段5にレッドゾーン表示を行なわせるものである。
【0032】つまり、温度表示制御手段9では、オーバ
ヒート防止用制御禁止モードが選択されているときに
は、下端温度T1Eから冷却水の許容温度θ2 (又は作
動油の許容温度θ0 )までの温度領域〔図6(a)参
照〕に対応するように、表示盤背面のランプを点灯さ
せ、この部分にレッドゾーン表示がされるように温度表
示手段5の表示制御を行なう。一方、オーバヒート防止
用制御モードが選択されているときには、図6(a)の
下端温度T1Eから冷却水の許容温度θ2 (又は作動油
の許容温度θ0 )までの温度領域〔図6(b)参照〕に
対応した表示盤背面のランプを消灯させ、この部分にレ
ッドゾーン表示がされないように温度表示手段5の表示
制御を行なうようになっている。もちろん、冷却水の許
容温度θ2 (又は作動油の許容温度θ0 )以上の温度領
域ではいずれの場合もレッドゾーン表示を行なう。
【0033】なお、ここでは、オーバヒート防止用制御
禁止モードが選択されているときには、図6(a)の下
端温度T1Eから冷却水の許容温度θ2 (又は作動油の
許容温度θ0 )までのレッドゾーンの表示領域に対応す
る領域〔図6(b)参照〕で、表示盤背面のランプを消
灯させ、この部分でレッドゾーン表示が行なわれないよ
うにしているが、これに限られるものではなく、オーバ
ヒート防止用制御モードが選択されているときには、レ
ッドゾーンの表示領域の全域の表示盤背面のランプを消
灯させ、レッドゾーン表示が全領域で行なわれないよう
にしてもよい。
【0034】このようにして、温度表示制御手段9によ
り設定されたレッドゾーン表示領域に基づいて、温度表
示手段5によりレッドゾーン表示が行なわれる。例え
ば、温度表示手段5として、アナログ式の作動油温度計
5A及び冷却水温度計5Bを用いる場合について、図3
に基づいて説明する。手動式選択スイッチ手段11によ
りオーバヒート防止用制御禁止モードが選択されている
ときは、図6(a)に示すような温度領域に対応して、
図3(a)に示すように、レッドゾーンの表示領域が設
定される。これにより、温度検出手段2からの検出情報
に基づいて指針5a,5bが移動した場合に、冷却水又
は作動油の温度が許容温度θ0 ,θ2 を越えないよう
に、許容温度θ0 ,θ2 に達しない早い段階で指針5
a,5bがレッドゾーンの表示領域を指すようにして、
運転者に知らせるようになっている。
【0035】一方、手動式選択スイッチ手段11により
オーバヒート防止用制御モードが選択されているとき
は、オーバヒート防止用制御手段7による出力低減制御
が行なわれるため、図6(b)に示すような温度領域に
対応して、図3(b)に示すように、レッドゾーンの表
示領域が設定される。これにより、温度検出手段2から
の検出情報に基づいて指針5a,5bが移動した場合
に、冷却水又は作動油の温度が許容温度θ0 ,θ2 に達
するまで指針5a,5bがレッドゾーンの表示領域を指
さないようにして、運転者の運転続行についての不安を
解消するようになっている。
【0036】なお、ここでは、温度表示手段5のレッド
ゾーンの表示領域においてランプを消灯して、指針5
a,5bがレッドゾーンの表示領域を指さないようにし
ているが、レッドゾーンの表示領域においてランプを点
灯させた状態で、指針5a,5bの動きを制限すること
により、指針5a,5bがレッドゾーンの表示領域を指
さないようにしても良い。つまり、レッドゾーンの表示
領域の直前で指針5a,5bが停止するようにして、指
針5a,5bがレッドゾーンの表示領域を指さないよう
にしても良い。
【0037】また、温度表示手段5として、温度検出手
段2からの検出情報に基づいて液晶表示ランプ5aa,
5bbを点灯させることによって温度表示を行なうディ
ジタル式の作動油温度計5AA及び冷却水温度計5BB
を用いる場合について、図4に基づいて説明する。ま
ず、手動式選択スイッチ手段11によりオーバヒート防
止用制御禁止モードが選択されているときは、図6
(a)に示すような温度領域に対応して、図4(a)に
示すように、レッドゾーンの表示領域が設定される。こ
れにより、温度検出手段2からの検出情報に基づいて液
晶表示ランプ5aa,5bbが点灯していく場合に、冷
却水又は作動油の温度が許容温度θ0 ,θ2 を越えない
ように、許容温度θ0 ,θ2 に達しない早い段階で、液
晶表示ランプ5aa,5bbがレッドゾーンの表示領域
5AAC,5BBCに対応する位置で点灯するようにし
ている。なお、図4(a)では、点灯していない部分を
2点鎖線で示している。
【0038】一方、手動式選択スイッチ手段11により
オーバヒート防止用制御モードが選択されているとき
は、オーバヒート防止用制御手段7による出力低減制御
が行なわれるため、図6(b)に示すような温度領域に
対応して、図4(b)に示すように、レッドゾーンの表
示領域が設定される。これにより、温度検出手段2から
の検出情報に基づいて液晶表示ランプ5aa,5bbが
点灯していく場合に、冷却水又は作動油の温度が許容温
度θ0 ,θ2 に達するまで液晶表示ランプ5aa,5b
bがレッドゾーンの表示領域5AAC,5BBCに対応
する位置で点灯しないようになっている。なお、図4
(b)では、点灯していない部分を2点鎖線で示してい
る。
【0039】なお、ここでは、温度表示手段5のレッド
ゾーンの表示領域においてランプを消灯して、液晶表示
ランプ5aa,5bbがレッドゾーンの表示領域5AA
C,5BBCを指さないようにしているが、レッドゾー
ンの表示領域5AAC,5BBCにおいてランプを点灯
させた状態で、液晶表示ランプ5aa,5bbをレッド
ゾーンの表示領域5AAC,5BBCに対応する位置で
は点灯させないようにしても良い。
【0040】警報発生制御手段10は、手動式選択スイ
ッチ手段11によりオーバーヒート防止制御禁止モード
が選択されているときには、図6(a)に示すように、
オーバヒート警報発生温度(制御禁止モード用設定値)
T2Eを冷却水の許容温度θ2 (又は作動油の許容温度
θ0 )と同程度の温度に設定し、温度検出手段2で検出
された温度θがオーバヒート警報発生温度T2E以上に
なったときに、オーバーヒート状態である旨の警報を発
するように、警報発生手段6を制御するようになってい
る一方、手動式選択スイッチ手段11によりオーバーヒ
ート防止制御モードが選択されているときには、図6
(b)に示すように、オーバヒート警報発生温度(制御
モード用設定値)T2Aを冷却水の許容温度θ2 (又は
作動油の許容温度θ0 )よりも僅かな温度差(例えば約
2〜3℃程度)だけ高い温度に設定し、温度検出手段2
で検出された温度θがオーバヒート警報発生温度T2A
以上になったときに、オーバーヒート状態である旨の警
報を発するように、警報発生手段6を制御するようにな
っている。
【0041】すなわち、オーバーヒート防止制御禁止モ
ードを選択しているときには、オーバーヒートに至るま
での出力の加減は運転者の操縦に任せて、冷却水又は作
動油の温度が許容温度(θ2 又はθ0 )に達したときは
運転を継続しないように、温度検出手段2で検出された
温度θが冷却水又は作動油の温度が許容温度(θ2 又は
θ0 )に達したら、運転者に警報を発するようになって
いる一方、オーバーヒート防止制御モードを選択してい
るときは、オーバーヒート防止制御手段7によって出力
低減制御が作動しているので、冷却水又は作動油の温度
が許容温度(θ2 又はθ0 )に達した状態であっても、
制御された状態のもとで温度を維持しながら運転を継続
することができるので、冷却水又は作動油の温度が許容
温度(θ2 又はθ0 )に達したことによっては警報を発
しないようにし、温度検出手段2で検出された温度θ
が、さらに上昇して、冷却水又は作動油の温度が許容温
度(θ2 又はθ0 )よりも高い温度(例えば、許容温度
+2〜3℃)になったときに警報を発生させるようにな
っている。
【0042】このようにしているのは、オーバーヒート
防止制御手段7による出力低減制御がされていれば、通
常では、冷却水又は作動油の温度が許容温度(θ2 又は
θ0)を超えることはないが、機体運転下の環境温度が
高く制御の限界を超える場合や、ラジエータの目詰まり
などの機体装置の異常によって温度が上昇する場合があ
り、その場合に警報として機能させるためである。
【0043】本発明の一実施形態としての作業機械のオ
ーバーヒート防止装置は、上述のように構成されるた
め、図2のフローチャートに示すように、オーバーヒー
ト防止装置の制御が行なわれる。先ず、ステップS10
で、手動式選択スイッチ手段11によって選択されてい
るモードが、オーバーヒート防止用制御モードか、オー
バーヒート防止用制御禁止モードのいずれであるかを判
定する。
【0044】この判定の結果、オーバーヒート防止用制
御禁止モードが選択されていると判定された場合は、ス
テップS20及びステップS21の処理を行う。まず、
ステップS20で、温度表示手段5により通常温度表示
を行なう。また、オーバーヒート防止用制御禁止モード
が選択されているため、温度表示制御手段9により、図
6(a)に示すように、レッドゾーンの下端温度T1E
が冷却水の許容温度θ2 (又は作動油の許容温度θ0
よりも約10℃程度低い温度になるようにレッドゾーン
の表示領域が設定され、これに基づいて、温度表示手段
5にレッドゾーン表示が行なわれる。
【0045】例えば、温度表示手段が、図4(a),
(b)に示すように、ディジタル式の作動油温度計5A
A及び冷却水温度計5BBである場合、温度検出手段2
からの検出情報に基づいて液晶表示ランプ5aa,5b
bを点灯させる通常温度表示を行なう。また、温度表示
制御手段9により、図6(a)に示すように、レッドゾ
ーンの下端温度T1Eが冷却水の許容温度θ2 (又は作
動油の許容温度θ0 )よりも所定温度(例えば約10℃
程度)だけ低い温度になるように設定されたレッドゾー
ンの表示領域に基づいて、温度表示手段5のレッドゾー
ンの表示領域5AAC,5BBCにランプを点灯し、レ
ッドゾーンの表示領域5AAC,5BBCを示す表示色
が盤面に現れるようにし、液晶表示ランプ5aa,5b
bがレッドゾーンの表示領域5AAC,5BBCを指す
ように制御する。
【0046】ステップS21で、温度検出手段2で検出
された温度θが、オーバヒート警報発生温度T2E以上
になると(即ち、冷却水又は作動油の許容温度θ0 ,θ
2 以上になると)、警報発生制御手段10により制御さ
れる警報発生手段6によりオーバーヒート状態である旨
の警報を発生する。一方、ステップS10で、オーバー
ヒート防止用制御モードが選択されていると判定された
場合は、ステップS30からS32までの処理を行な
う。
【0047】まず、ステップS30で、温度表示手段5
により通常温度表示を行なう。また、温度表示制御手段
9により、温度検出手段2によるオーバヒートに関する
レッドゾーン表示が禁止される。つまり、温度表示制御
手段9により、図6(b)に示すように、レッドゾーン
の下端温度T1Aが冷却水の許容温度θ2 (又は作動油
の許容温度θ0 )と同程度の温度になるようにレッドゾ
ーンの表示領域が設定され、これに基づいて、温度表示
手段5にレッドゾーン表示が行なわれ、冷却水の許容温
度θ2 (又は作動油の許容温度θ0 )に達するまでは、
温度検出手段2で検出された温度θに応じた温度がレッ
ドゾーンの表示領域に対応する位置で表示されないよう
に制御される。
【0048】例えば、温度表示手段が、図4(a),
(b)に示すように、ディジタル式の作動油温度計5A
A及び冷却水温度計5BBである場合、温度検出手段2
からの検出情報に基づいて液晶表示ランプ5aa,5b
bを点灯させる通常温度表示を行なう。また、温度表示
制御手段9により、図6(b)に示すように、レッドゾ
ーンの下端温度T1Aが冷却水の許容温度θ2 (又は作
動油の許容温度θ0 )と同程度の温度になるように設定
されたレッドゾーンの表示領域に基づいて、温度表示手
段5のレッドゾーンの表示領域5AAC,5BBCのラ
ンプを消灯して、レッドゾーンの表示領域5AAC,5
BBCを示す表示色を盤面から消し、液晶表示ランプ5
aa,5bbがレッドゾーンの表示領域5AAC,5B
BCを指さないように制御する。
【0049】ステップS31では、オーバーヒート防止
用制御手段7によって、流体圧源3及びエンジン4のう
ち少なくとも一方の出力を低減させて、アクチュエータ
作動流体又はエンジン冷却水がオーバーヒート状態にな
るのを自動的に抑制するように制御する。このオーバー
ヒート防止用制御手段7による出力低減制御は、図5に
示すように、温度検出手段2で検出された温度θが設定
値θ1 以上になると開始される。
【0050】ステップS32では、温度検出手段2で検
出された温度θがオーバヒート警報発生温度T2A以上
になると(即ち、冷却水又は作動油の許容温度よりも約
2〜3℃程度高い温度以上になると)、警報発生制御手
段10により制御される警報発生手段6によりオーバー
ヒート状態である旨の警報を発生する。本装置は、この
ように動作するため、作動油又はエンジン冷却水がオー
バヒート状態になる限界まで出力を低減させることな
く、最大出力で使用することができるようにして運転者
の不満を解消することができるとともに、オーバヒート
状態になるおそれがない場合には温度表示手段が警報域
を表示することがないようにして運転者が運転続行につ
いての不安を解消することができるという利点がある。
【0051】なお、本実施形態の作業機械のオーバヒー
ト防止装置では、オーバヒート報知手段20として温度
表示手段5及び警報発生手段6の双方を備えるととも
に、オーバヒート報知変更手段21として温度表示制御
手段9及び警報発生制御手段10の双方を備えるように
構成しているが、オーバヒート報知手段20として温度
表示手段5のみを備えるとともに、オーバヒート報知変
更手段21として温度表示制御手段9のみを備えるよう
に構成してもよく、あるいは、オーバヒート報知手段2
0として警報発生手段6のみを備えるとともに、オーバ
ヒート報知変更手段21として警報発生制御手段10の
みを備えるように構成してもよい。
【0052】また、本実施形態の作業機械のオーバヒー
ト防止装置では、選択スイッチ手段として、手動式のも
のを用いるようにしているが、これに限られるものでは
なく、例えば、各操作者を識別しうるカード等によって
操作者毎に自動的にモードが選択されるような選択スイ
ッチとしてもよい。
【0053】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の作業機械
のオーバヒート防止装置(請求項1〜5)によれば、作
動油又はエンジン冷却水がオーバヒート状態になる限界
まで出力を低減させることなく、最大出力で使用するこ
とができるようにして運転者の不満を解消することがで
きるとともに、オーバヒート状態になるおそれがない場
合には温度表示手段が警報域を表示することがないよう
にして運転者が運転続行についての不安を解消すること
ができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての作業機械のオーバ
ヒート防止装置の制御ブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態としての作業機械のオーバ
ヒート防止装置による制御を説明するためのフローチャ
ートである。
【図3】本発明の一実施形態としての作業機械のオーバ
ヒート防止装置における温度表示制御を説明するための
模式図であり、(a)はオーバヒート制御禁止モードが
選択されている場合、(b)はオーバヒート制御モード
が選択されている場合をそれぞれ示している。
【図4】本発明の一実施形態としての作業機械のオーバ
ヒート防止装置における温度表示制御を説明するための
模式図であり、(a)はオーバヒート制御禁止モードが
選択されている場合、(b)はオーバヒート制御モード
が選択されている場合をそれぞれ示している。
【図5】本発明の一実施形態としての作業機械のオーバ
ヒート防止装置における出力低減制御を説明するための
図である。
【図6】本発明の一実施形態としての作業機械のオーバ
ヒート防止装置におけるレッドゾーン表示領域の設定を
説明するための図である。
【図7】油圧ショベルのごとき建設機械の模式的な側面
図である。
【図8】従来の油圧ショベルのごとき建設機械のオーバ
ヒート防止装置におけるレッドゾーン表示領域の設定を
説明するための図である。
【符号の説明】
1 制御手段 2 温度検出手段 3 流体圧源 4 エンジン 5 温度表示手段 5A 作動油温度計 5AC,5AAC,5BC,5BBC レッドゾーンの
表示領域 5B 冷却水温度計 6 警報発生手段 7 オーバヒート防止用制御手段 8 オーバヒート防止用制御禁止手段 9 温度表示制御手段 10 警報発生制御手段 11 手動式選択スイッチ手段(選択スイッチ手段) 20 オーバヒート報知手段 21 オーバヒート報知変更手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業機械に付設の作業装置を駆動する流
    体圧シリンダ式アクチュエータを駆動するための圧力流
    体を供給する流体圧源と、 該流体圧源を駆動するエンジンと、 該アクチュエータを作動させる作動流体の温度又は該エ
    ンジンの温度を検出する温度検出手段と、 該温度検出手段で検出された上記温度が設定値以上にな
    ると、上記の流体圧源及びエンジンのうちの少なくとも
    一方の出力を低減させて、上記のアクチュエータ作動流
    体又はエンジン冷却流体がオーバヒート状態になること
    を抑制するように制御するオーバヒート防止用制御手段
    と、 該温度検出手段で検出された上記温度が設定値以上にな
    ったときに実行される該オーバヒート防止用制御手段に
    よる上記の出力低減制御を禁止するオーバヒート防止用
    制御禁止手段と、 該オーバヒート防止用制御禁止手段によって、該オーバ
    ヒート防止用制御手段による該出力低減制御を禁止させ
    るか否かの選択を行なう選択スイッチ手段と、 上記のアクチュエータ作動流体又はエンジン冷却流体が
    オーバヒート状態になったことを報知しうるオーバヒー
    ト報知手段と、 該選択スイッチ手段により該オーバヒート防止用制御手
    段による該出力低減制御を禁止させるようなオーバヒー
    ト防止用制御禁止モードを選択しているときと、該選択
    スイッチ手段により該オーバヒート防止用制御手段によ
    る該出力低減制御を行なうオーバヒート防止用制御モー
    ドを選択しているときとで、該オーバヒート報知手段に
    よる報知態様を変更するオーバヒート報知変更手段とを
    そなえて構成されていることを特徴とする、作業機械の
    オーバヒート防止装置。
  2. 【請求項2】 該選択スイッチ手段が手動式選択スイッ
    チ手段として構成されていることを特徴とする、請求項
    1記載の作業機械のオーバヒート防止装置。
  3. 【請求項3】 該オーバヒート報知手段が、該温度検出
    手段で検出される上記温度情報を表示する温度表示手段
    をそなえて構成されるとともに、 該オーバヒート報知変更手段が、該選択スイッチ手段に
    より該オーバヒート防止用制御禁止モードを選択してい
    るときは、該温度検出手段で検出された上記温度に応じ
    た温度表示のうちオーバヒートに関する温度表示部分も
    含めた表示を該温度表示手段に行なわせる一方、該選択
    スイッチ手段により該オーバヒート防止用制御モードを
    選択しているときは、該温度表示手段での上記温度表示
    のうち上記オーバヒートに関する温度表示部分について
    の表示を禁止させるような表示制御を行なう温度表示制
    御手段をそなえて構成されていることを特徴とする、請
    求項1記載の作業機械のオーバヒート防止装置。
  4. 【請求項4】 該オーバヒート報知手段が、上記のアク
    チュエータ作動流体又はエンジン冷却流体がオーバヒー
    トである旨の警報を発しうる警報発生手段をそなえて構
    成されるとともに、 該オーバヒート報知変更手段が、該選択スイッチ手段に
    より該オーバヒート防止用制御禁止モードを選択してい
    るときは、該温度検出手段で検出された上記温度が制御
    禁止モード用設定値以上になると、該警報発生手段で該
    オーバヒートである旨の警報を発生させる一方、該選択
    スイッチ手段により該オーバヒート防止用制御モードを
    選択しているときは、該温度検出手段で検出された上記
    温度が制御モード用設定値以上になった場合に該警報発
    生手段で該オーバヒートである旨の警報を発生させる警
    報発生制御手段とをそなえて構成されていることを特徴
    とする、請求項1記載の作業機械のオーバヒート防止装
    置。
  5. 【請求項5】 該オーバヒート報知手段が、 該温度検出手段で検出される上記温度情報を表示する温
    度表示手段と、 上記のアクチュエータ作動流体又はエンジン冷却流体が
    オーバヒートである旨の警報を発しうる警報発生手段と
    をそなえて構成されるとともに、 該オーバヒート報知変更手段が、 該選択スイッチ手段により該オーバヒート防止用制御禁
    止モードを選択しているときは、該温度検出手段で検出
    された上記温度に応じた温度表示のうちオーバヒートに
    関する温度表示部分も含めた表示を該温度表示手段に行
    なわせる一方、該選択スイッチ手段により該オーバヒー
    ト防止用制御モードを選択しているときは、該温度表示
    手段での上記温度表示のうち上記オーバヒートに関する
    温度表示部分についての表示を禁止させるような表示制
    御を行なう温度表示制御手段と、 該選択スイッチ手段により該オーバヒート防止用制御禁
    止モードを選択しているときは、該温度検出手段で検出
    された上記温度が制御禁止モード用設定値以上になる
    と、該警報発生手段で該オーバヒートである旨の警報を
    発生させる一方、該選択スイッチ手段により該オーバヒ
    ート防止用制御モードを選択しているときは、該温度検
    出手段で検出された上記温度が制御モード用設定値以上
    になった場合に該警報発生手段で該オーバヒートである
    旨の警報を発生させる警報発生制御手段とをそなえて構
    成されていることを特徴とする、請求項1記載の作業機
    械のオーバヒート防止装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104110416A (zh) * 2013-04-16 2014-10-22 斗山英维高株式会社 液压装置的过热防止系统
JP2015059402A (ja) * 2013-09-20 2015-03-30 住友建機株式会社 道路舗装機械におけるオーバヒート防止装置

Cited By (3)

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CN104110416B (zh) * 2013-04-16 2016-08-24 斗山英维高株式会社 液压装置的过热防止系统
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