JPH10299568A - シリンダーライナー - Google Patents

シリンダーライナー

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JPH10299568A
JPH10299568A JP11324797A JP11324797A JPH10299568A JP H10299568 A JPH10299568 A JP H10299568A JP 11324797 A JP11324797 A JP 11324797A JP 11324797 A JP11324797 A JP 11324797A JP H10299568 A JPH10299568 A JP H10299568A
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敬一 矢口
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信之 黒木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温高負荷条件下でも高い耐摩耗性及び耐食
性を有し、かつ生産性にも優れたシリンダーライナーを
得る。 【解決手段】 本発明のシリンダーライナーは、その摺
動部に、硼化物及びMoを含有するCo−Cr合金もし
くはNi−Cr合金からなるサーメットを溶射したこと
を特徴としている。ここで、前記摺動部に形成された溶
射層の組成は、硼化物が20〜80wt%、残りがMo
を10〜60wt%含むCo−Cr合金もしくはNi−
Cr合金であることが望ましい。また、前記溶射層は、
高速ガスフレーム溶射法により成膜され、かつその気孔
率が0.2%〜10%であることが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐摩耗性及び耐食
性を有する内燃機関のシリンダーライナーに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、海上輸送に対する高速化の要求が
強まり、新しい船形の開発や搭載機器を含む船体の軽量
化が必要とされ、中でも、特に主内燃機関の軽量化・高
出力化が求められている。高出力化を実現するために
は、従来と比較して多量の燃料を燃やす必要があるが、
その結果、主内燃機関燃焼室周辺の部品については、最
高圧力の上昇や部品の温度上昇が生じ、従来の部品仕様
では亀裂や摩耗が懸念される。そこで、主要部品である
シリンダーライナー、ピストン、シリンダヘッドについ
て、耐久性及び信頼性を向上させるための検討が行われ
ている。
【0003】このうち、シリンダーライナーにおける対
策としては、肉厚の増加が最も容易な方法であるが、寸
法及び重量が増加するため、もう一つの目的である軽量
化を損なう。そこで、現状の片状黒鉛鋳鉄一体品に対
し、遠心鋳造法により外面を高強度の球状黒鉛鋳鉄とし
たバイメタルの採用が検討され、強度的には良好な結果
を得ている。
【0004】しかしながら、バイメタルの内面側に、現
状のシリンダーライナー内周面に広く使用される窒化処
理された片状黒鉛鋳鉄が用いられているため、耐摩耗性
については、要求されるレベルに達していない。また、
軽量化についても、シリンダーライナー全体が鋳鉄製で
あるため、現状と同程度に留まっている。
【0005】これに対し、シリンダーライナー内周面を
耐摩耗材で被覆して耐摩耗性を付与することにより、基
材に鋳鉄より軽量かつ高強度な材質を使用可能とし、耐
摩耗性向上と軽量化とを両立させる考え方がある。従
来、この耐摩耗材被覆法には、大別して、クロムメッキ
やニッケル複合メッキなどのメッキにより耐摩耗材を被
覆する方法と、モリブデン溶射や各種成分の混合溶射に
より耐摩耗材を被覆する方法とがある。
【0006】メッキにより耐摩耗材を被覆する方法は、
特開平4−221100号や特公平3−35508号等
に開示されている。これらメッキ皮膜は硬度が高く、低
負荷の条件下ではメッキ皮膜自体の摩耗、摺動相手材の
摩耗の双方とも少なく、優れた耐摩耗性を示すものであ
るが、保油性に乏しく、高温高負荷条件下では、摺動中
に焼き付きを起こしやすいという問題がある。
【0007】また、溶射によって耐摩耗材を被覆する方
法には、従来より以下のようなものが開示されている。 1)特公平2−17621号に開示される、ライナー表
面に高炭素フェロクロムと高炭素鋼の混合溶射を行う製
造方法。 2)特公平2−35026号に開示される、Ni基自溶
合金と酸化クロムとからなる耐摩耗摺動表面層。 3)実公平1−7721号に開示される、鋳鉄製ライナ
ー本体内面に、Ni−CrもしくはCoが混合された6
0〜90wt%のクロムカーバイドをプラズマ溶射して
なるシリンダーライナー。
【0008】しかしながら、上記の従来技術には、それ
ぞれ以下に示すような問題点があるため、シリンダーラ
イナーに広く普及するに至っていない。すなわち、1)
は、シリンダーライナーの摺動部材に適用するには耐摩
耗性が不十分で、燃料によっては耐食性にも問題が残
る。2)は、それ自体の耐摩耗性、耐食性には優れる
が、摺動相手材が硬質Crメッキや鋳鉄等の金属部材の
場合、相手材の摩耗損傷が大きく、機関全体の寿命が低
下する。3)においても、2)と同様に相手材の摩耗が
大きく、実用上問題が残る。
【0009】一方、特開平1−230760号に開示さ
れる摺動部材のように、減圧プラズマ法にて被膜形成を
行った場合には、高温高負荷条件下でも良好な耐摩耗性
を示すと予想される。しかしながら、減圧プラズマ法に
よる被膜形成は、寸法や形状が制限され、かつ高コスト
で生産性も低いため、舶用シリンダーライナーに対して
は不適当である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みてなされたもので、高温高負荷条件下でも高い耐摩耗
性及び耐食性を有し、かつ生産性にも優れたシリンダー
ライナーの提供をその目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的達成のため、
本発明では以下に示す手段を採用した。すなわち、本発
明のシリンダーライナーは、その摺動部に、硼化物及び
Moを含有するCo−Cr合金もしくはNi−Cr合金
からなるサーメットを溶射したことを特徴としている。
【0012】ここで、前記摺動部に形成された溶射層の
組成は、硼化物が20〜80wt%、残りがMoを10
〜60wt%含むCo−Cr合金もしくはNi−Cr合
金であることが望ましい。
【0013】また、前記溶射層は、高速ガスフレーム溶
射法により成膜され、かつその気孔率が0.2%〜10
%であることが望ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明者らは、硼化物が有する高
い硬度と高温下での潤滑特性に着目し、この硼化物と、
潤滑油供給環境下で高いスカッフィング性を有するMo
合金とのサーメットの溶射により、摩擦係数が小さく耐
摩耗性に優れたシリンダーライナーが得られると考え、
本発明を達成するに至った。すなわち、硼化物の配合
比、合金中のMo含有量、溶射方法等を変化させて熱衝
撃試験、摩耗試験等を行った結果、シリンダーライナー
に、耐熱衝撃性、耐摩耗性及び耐食性に優れた皮膜を形
成し得る溶射物の組成及び溶射方法を見出した。以下、
図面に基づき、本発明の具体的な実施の形態について説
明する。
【0015】本発明のシリンダーライナーでは、その摺
動部に、硼化物及びMoを含有するCo−Cr合金もし
くはNi−Cr合金からなるサーメットを、高速ガスフ
レーム溶射法(以下、HVOFと称する。)により溶射
してなる皮膜(溶射層)が形成されている。
【0016】ここで、上記サーメットにおける硼化物の
含有量は、20〜80wt%とすることが望ましい。硼
化物の含有量を20wt%以上とする理由は、硼化物が
20wt%未満となると、硼化物の特性を発揮できず、
耐摩耗性が劣化するばかりでなく、高硬度の硼化物が合
金中に疎に分布する組織となり、相手材を損傷させる原
因となるためである。一方、硼化物の含有量を80wt
%以下とする理由は、硼化物が80wt%を超えると、
靱性に乏しくなって耐熱衝撃性が低下し、その結果、長
期間熱サイクルに曝された場合、皮膜に熱疲労によるク
ラックやチッピング等が発生する恐れがあるためであ
る。
【0017】また、本発明に係る硼化物とのサーメット
を構成する合金としては、Moを10〜60wt%含む
Co−CrもしくはNi−Cr合金が望ましい。Mo含
有量が耐摩耗性に及ぼす影響を図1に示す。図1は、円
盤速度1.58m/s、最終荷重21.15kgf、摺
動距離100m、摺動相手材S45C鋼材とした条件下
で、Ni−CrあるいはCo−Cr合金のMo含有量を
変化させた場合の、大越式摩耗試験機による磨耗性試験
結果である。
【0018】図1から、Mo含有量が10wt%未満の
合金では、Moの持つ潤滑特性が十分に得られず、耐摩
耗性を必要とするサーメットの合金成分としては、性能
上不十分であることがわかる。そこで、本発明では、合
金中のMo含有量を10wt%以上としている。一方、
合金中のMo含有量を60wt%以下とする理由は、M
o含有量が60wt%を超えると、靱性が低下してサー
メットにおけるバインダーとしては強度的に不足し、耐
摩耗性、耐熱衝撃性が劣化するためである。また、Co
−CrやNi−CrとMoとを合金化する目的は、合金
化により、皮膜の強度及び耐酸化性、耐食性が向上する
ためである。
【0019】一方、硼化物サーメット皮膜の場合、減圧
プラズマ溶射法で良好な皮膜が成膜できることは従来よ
り知られているが、高コストで生産性が低く、かつ寸法
形状に対する制限が多い等の理由から、シリンダーライ
ナーへの適用は実用的ではない。そこで、本発明者ら
は、大気中で溶射を行うことを検討した結果、HVOF
による溶射方法を採用した。HVOFでは、炭化水素系
の燃料を熱源として使用するため、溶射粒子の被加熱温
度が3000℃以下に抑えられ、かつ溶射粒子の飛行速
度が高速であるため、火炎中への暴露時間も極めて短
い。従って、他の大気中溶射方法では分解、酸化が発生
し健全な皮膜が形成できない硼化物を、緻密で強固な皮
膜として成膜することができる。
【0020】また、皮膜における気孔率は、0.2%か
ら10%とすることが望ましい。皮膜の気孔率を0.2
%以上とする理由は、気孔率が0.2%未満だと組織的
に潤滑油を保持することが困難となり、潤滑油の保持を
表面粗度等の性状に拠らざる得ず、その結果、設計上の
自由度が損なわれるばかりでなく、摩耗により性能が劣
化するためである。一方、皮膜の気孔率を10%以下と
する理由は、気孔率が10%を超えると、溶射された粒
子の粒子間結合が不十分となって耐摩耗性が著しく劣化
し、特に、その摩耗形態が、構成粒子の脱落という形態
をとりやすくなる結果、摩耗粉が通常の摩耗に比べ相対
的に大きくなり、アブレッシブ摩耗を併発するためであ
る。
【0021】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明の効果について
説明する。 実施例1:熱衝撃試験 実施例の一形態として、Moを含有する代表的なCo−
Cr合金(商品名Tribaloy、組成比:Co4
7.52%、Cr17.5%、Mo28.5%、Si
3.4%、C0.08%、残部Ni及びFe)と硼化物
であるZrB2とを表1に示す所定の割合で混合した混
合粉末を、HVOFにより鋳鉄の母材上に溶射して厚さ
200μmの皮膜を形成し、試験材を作製した。なお、
表1中のB、C、D、E、F、G及びHが本発明に基づ
く試験材(発明材)である。また、図2に、代表的な発
明材Bの光学顕微鏡による断面組織写真を示す。
【0022】一方、表1中の試験材A、I及びJは比較
材である。比較材Aは、Moを含有するCo−Cr合金
の含有量が本発明の範囲を外れて多いもの、比較材I
は、Moを含有するCo−Cr合金の含有量が本発明の
範囲を外れて少ないものである。また、比較材Jは、従
来材として、表1に示す組成を有する溶射材を、大気プ
ラズマ溶射法(APS)により鋳鉄の母材上に溶射し、
厚さ200μmの皮膜を形成したものである。
【0023】
【表1】
【0024】次に、これら試験材を用いて熱衝撃性を熱
衝撃試験により評価した。試験片は50mm×50m
m、厚さ10mmとし、熱衝撃試験は、試験片を所定温
度(400℃〜50℃毎に650℃まで)に保った炉に
挿入し、30分後水中へ挿入して急冷する操作を、各温
度毎に10回行い、試験片の外観及び断面におけるクラ
ック及び剥離の有無を調べることにより行った。その結
果を表2に示す。
【0025】
【表2】
【0026】表2から、発明材の皮膜は比較材に比べ熱
衝撃性が高いことが分かる。すなわち、発明材の皮膜
は、母材の鋳物が熱衝撃で割れる650℃まで、クラッ
クも剥離も生じなかったのに対し、比較材Jでは、55
0℃で剥離が生じた。また、断面組織を観察した結果、
比較材Jでは、Cr23層とMo層の密着性が弱いた
め、これら層間での剥離を生じていることが確認され
た。一方、比較材lでは600℃でクラックを生じた。
これは、硼化物か80wt%を超えると、皮膜の靱性が
乏しくなって耐熱衝撃性が低下し、その結果、熱サイク
ルへの暴露に起因する熱疲労により、クラックやチッピ
ングが生じることを示している。
【0027】実施例2:往復動摩耗試験 次に、本発明と従来技術との耐摩耗性の比較のため、実
施例1に用いたものと同一の試験材A〜Jに、新たに比
較材として試験材Kを加え、これらをプレート側試験片
とした往復動摩耗試験機による摩耗試験を行った。ここ
で、プレート側試験片は100mm×14mm、厚さ1
0mmとし、相手材として、ピストンリングとして広く
用いられるクロムメッキ処理された鋼材製の直径8mm
ピンを用いた。また、潤滑油には、JIS K2215
相当油を用いた。なお、試験材Kとは、本発明材との比
較のため、鋳鉄の表面に、従来より摺動面の耐摩耗性を
向上させる目的で広く用いられている窒化処理を行った
ものである。
【0028】試験は、スカッフィング防止のため荷重5
kgf、摺動速度0.17m/s、油滴下量8.5cc
/hで10分間のならし運転を行った後、荷重70kg
f、摺動ストローク100mm、摺動速度1.5m/
s、摺動距離18000m、油滴下量8.5cc/hの
条件で行った。その結果を図3に示す。図3中、「プレ
ート材摩耗量」とは、試験材における試験前後の試験部
断面積変化量であり、「ピン材摩耗量」とは、相手材に
おける試験前後の試験部断面積変化量である。
【0029】図3から、発明材B、C、D、E、F、
G、Hは、従来技術である比較材J、Kに比べ試験材の
摩耗量及び摺動相手材の摩耗量の双方とも少なく、極め
て良好な耐摩耗性を示すことがわかる。一方、比較材A
及び比較材Iは、試験材の摩耗量及び摺動相手材の摩耗
量の双方において、比較材J、Kと大差がない。これ
は、硼化物が20wt%未満では、硼化物の特性を発揮
できず、耐摩耗性に劣るばかりでなく、高硬度の硼化物
が合金中に疎に分布する組織となって相手材を損傷させ
ること、また、硼化物が80wt%を越えると、溶射皮
膜の靭性が乏しくなり、硼化物が脱落して耐摩耗性が劣
化することを示している。
【0030】実施例3:気孔率と凝着摩耗の関係 次に、鋳鉄基材上に、気孔率を0〜18%に変化させ
た、ZrB250wt%、Tribaloy50wt%
の組成を有する厚さ200μmの皮膜をHVOFにより
形成し、これをチップ側試験材として、チップオンディ
スク試験機による凝着摩耗試験(荷重24kgf、ディ
スク回転速度320rpm)を行った。ここで、チップ
側試験材の形状は16mm×12mm、厚さ5mmと
し、相手材には、材質FCD450製の、直径139、
厚さ7mmのディスクを用いた。また、潤滑油には、J
IS K2215相当油を用いた。なお、気孔率0%の
試験材は、溶射後の試験材をHIPすることにより作製
した。その結果を図4に示す。図4中、「凝着までの時
間」とは、油滴下を停止してから、摩擦が急激に増加す
るまでの時間を示し、「摩耗量」は、溶射されたチップ
試験材の試験前後の体積変化量を示している。
【0031】図4から、本発明の範囲(気孔率0.2%
〜10%)では、凝着までの時間が長いため保油性に優
れ、また、耐摩耗性も極めて良好であることがわかる。
一方、気孔率が0.2%未満では、摩耗量は少ないが短
時間で凝着が生じやすくなっており、このことから、本
発明の範囲を外れて気孔率が小さいと潤滑油保持能力が
低下することがわかる。また、気孔率が10%を越える
と摩耗量が増加し、かつ短時間で凝着が生じており、こ
のことから、本発明の範囲を外れて気孔率が大きくなる
と耐摩耗性が低下することがわかる。
【0032】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
内燃機関のシリンダーライナーの摺動面において従来不
十分であった、高温高負荷条件下における耐摩耗性、耐
食性を大幅に向上できるため、シリンダーライナーの寿
命及び信頼性が大きく高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 Mo含有量が耐摩耗性に及ぼす影響を説明し
たグラフである。
【図2】 本発明の一実施例における溶射皮膜の断面を
示す顕微鏡写真である。
【図3】 本発明の一実施例と従来技術との耐摩耗性比
較のための往復動摩耗試験試験の結果を示すグラフであ
る。
【図4】 本発明の一実施例において気孔率が耐摩耗性
に及ぼす影響を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 風間 明仁 東京都大田区蒲田本町一丁目10番1号 株 式会社新潟鉄工所内 (72)発明者 矢口 敬一 東京都大田区蒲田本町一丁目10番1号 株 式会社新潟鉄工所内 (72)発明者 黒木 信之 千葉県船橋市行田1丁目1番1号 トーカ ロ株式会社東京工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のシリンダーライナーであっ
    て、その摺動部に、硼化物及びMoを含有するCo−C
    r合金もしくはNi−Cr合金からなるサーメットを溶
    射したことを特徴とするシリンダーライナー。
  2. 【請求項2】 前記摺動部に形成された溶射層の組成
    は、硼化物が20〜80wt%、残りがMoを10〜6
    0wt%含むCo−Cr合金もしくはNi−Cr合金で
    あることを特徴とする請求項1に記載のシリンダーライ
    ナー。
  3. 【請求項3】 前記溶射層が高速ガスフレーム溶射法に
    より成膜され、かつその気孔率が0.2%〜10%であ
    ることを特徴とする請求項1または2記載のシリンダー
    ライナー。
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