JPH10299507A - 石炭ガス化発電プラント - Google Patents

石炭ガス化発電プラント

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JPH10299507A
JPH10299507A JP10572197A JP10572197A JPH10299507A JP H10299507 A JPH10299507 A JP H10299507A JP 10572197 A JP10572197 A JP 10572197A JP 10572197 A JP10572197 A JP 10572197A JP H10299507 A JPH10299507 A JP H10299507A
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Japan
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pressure
coal
gasification furnace
oxygen
gas
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JP10572197A
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English (en)
Inventor
Fumihiko Kiso
文彦 木曽
Yoshio Sato
美雄 佐藤
Shuntaro Koyama
俊太郎 小山
Atsushi Morihara
森原  淳
Sadao Takahashi
貞夫 高橋
Shinji Tanaka
真二 田中
Toru Akiyama
穐山  徹
Hiroshi Fukuhara
広嗣 福原
Akira Osawa
陽 大澤
Yukinori Katagiri
幸徳 片桐
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】石炭ガス化発電プラントにおいて、ガス化炉圧
力を一定に保ちながら負荷追従する運転方法を提供す
る。 【解決手段】石炭ガス化ガス製造部とガスタービン燃焼
器の間に圧力調整弁を設置し、石炭ガス化圧力と設定圧
力との偏差によって前記圧力調整弁を制御する。 【効果】石炭ガス化炉の圧力変動を小さく抑えることが
できる。酸素供給部および石炭供給部と石炭ガス化炉の
差圧で決まる石炭,酸素供給量の制御性が向上する。制
御性が向上することにより、石炭ガス化効率が向上す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は酸素,酸素富化空
気、あるいは空気を用いて石炭を部分酸化し、得られる
石炭ガス化ガスを燃料としてガスタービンを用いて発電
する石炭ガス化発電プラントに関する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンを利用する発電プラントの
燃料としては天然ガスが一般的であり、従来の石炭ガス
化発電プラントはこの天然ガスの替わりに石炭ガス化ガ
スを利用する装置となっている。また、運転方法も天然
ガスを燃料とする発電プラントと同様の方法が適用され
てきた。すなわち、特開平6−58104号公報,特開平5−1
63961号公報及び特開平5−149149 号公報に示されてい
るように、負荷指令に応じてガスタービン燃焼器入り口
の圧力調整弁,流量調整弁を制御することによって負荷
追従する運転方法である。ここで弁が2つ必要となるの
はガス流量の制御性向上のためである。すなわち、圧力
調整弁によってこの弁より下流の圧力を一定とした場
合、圧力調整弁より下流に設置される流量調整弁による
流量制御は基本的に弁の開度のみで決定できるため、ガ
スタービン燃焼器への燃料流量の制御性が向上する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の運転方
法は石炭ガス化発電に対しては必ずしも適していない。
この理由は、石炭ガス化発電プラントにおいてガスター
ビン燃焼器よりも上流を従来のLNG発電プラントと同
じ圧力、すなわち26〜27ata にする場合、石炭ガス
化炉への石炭供給,酸素供給はこの圧力よりもさらに高
い圧力が必要となり、また、石炭ガス化炉から下流の熱
回収ボイラ,ガス精製部などすべて26〜27ata の圧
力に耐えられるものにする必要があるからである。系内
の圧力を高くすることで機器の大きさをコンパクトにす
ることができるが、加圧することにより安全性の問題点
が大きくなり、この対策が必要となるため、機器の大き
さがコンパクトになった効果が相殺されていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】石炭ガス化発電プラント
の系内の圧力の最適値は、機器の大きさ,安全性,ガス
タービン燃焼器に供給するために必要なガス圧力などか
ら決まるものである。ガスタービン燃焼器に供給するガ
ス圧力は10〜15ata あれば十分であることから、ガ
スタービン燃焼器よりも上流を10〜15ata とする。
また、LNG発電プラントで設置していた圧力調整弁,
流量調整弁のうち、流量調整弁は設置せず、圧力調整弁
のみとする。発電指令に対する負荷追従は石炭ガス化炉
圧力を一定に保てる範囲で実施する。石炭ガス化炉圧力
を設定値に保つために石炭ガス化炉圧力を検出し、この
値と設定圧力との偏差によってガスタービン燃焼器入り
口の圧力調整弁を制御する。
【0005】本発明によれば、石炭ガス化炉の圧力変動
を小さく抑えることができる。従って酸素供給部および
石炭供給部と石炭ガス化炉の差圧を必要な値に設定する
ために、酸素供給部あるいは石炭供給部の絶対圧力を検
出して必要な値に設定すればよく、ガス化炉圧力を検出
して補正する必要がない。従ってこの差圧で決まる石
炭、酸素供給量の制御性が向上する。石炭ガス化の効率
はこの石炭と酸素の比に大きく依存する。この制御性が
向上することにより、石炭ガス化効率を向上することが
できる。
【0006】ガスタービン燃焼器よりも上流を10〜1
5ata とすることができるが、この圧力は機器の大きさ
をコンパクトにしつつ、なおかつ安全上の問題を抑える
最適な値であることから従来に比べ、機器コストが低減
できる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明で対象とする石炭ガ
ス化複合発電プラントの一実施例を示している。このシ
ステムは大きく石炭供給部100,酸化剤供給部となる
酸素製造装置200,石炭ガス化部300,ガス精製部
400,複合発電部500から構成され、石炭供給部1
00から供給される石炭1と酸素製造装置200から供
給される酸化剤(酸素あるいは酸素富化空気)6を石炭
ガス化部において反応させ、生成した水素と一酸化炭素
を主成分とする石炭ガス化ガス7をガス精製部400に
おいて脱塵,脱硫し、この精製ガスを燃料として複合発
電部500においてガスタービンと蒸気タービンを用い
た複合発電をするシステムである。
【0008】次に各部の詳細な構造を示す。石炭供給部
100は石炭バンカ101,ミル102,ロックホッパ
103で構成される。石炭バンカ101は石炭を保管す
る施設であり、ミル102は石炭を100メッシュアン
ダー90%に粉砕し、粗粘物を除去する装置であり、ロ
ックホッパ103は微粉石炭を酸素製造装置200から
の副産物である窒素によって加圧し、ガス化炉バーナへ
供給するための装置である。
【0009】酸素製造装置200は空気3を圧縮機21
0で圧縮した圧縮空気、あるいはガスタービン圧縮機5
11から抽気した圧縮空気4を冷却して空気中の窒素と
酸素を沸点の違いを利用して分留する装置である。
【0010】石炭ガス化部300は石炭ガス化炉31
0,熱回収部320から構成される。石炭ガス化炉31
0は石炭1及び酸化剤6を供給するための下段バーナ3
11,上段バーナ312,反応ガスを冷却するための熱
回収部320,石炭灰分が溶融して生じるスラグを捕集
するためのスラグ水冷槽330を備えている。
【0011】ガス精製部400はサイクロン410,ダ
ストフィルタ420,脱硫装置430,ガス−ガス熱交
換器440から構成される。サイクロン410及びダス
トフィルタ420は石炭ガス化ガス中の固体微粒子を捕
集するための装置であり、脱硫装置430は反応ガス中
の硫化水素を除去するための装置である。脱硫方法とし
ては例えばMDEA(メチルジエタノールアミン)を吸
収液とする方法が利用できる。この方法では硫化水素を
一旦有機溶媒に吸収し、溶媒中の硫化水素濃度が高くな
った時点でH2S を抽出し、この濃縮された硫化水素ガ
スを酸化して二酸化硫黄とし、従来の石炭火力発電所な
どで用いられている方法、すなわち炭酸カルシウムのス
ラリーと反応させて石膏として固定する方法を用いて脱
硫する。この他にも炭酸カルシウム、あるいは酸化亜鉛
の微粉粒子によって硫化水素を直接固定する乾式脱硫法
なども用いることができる。
【0012】複合発電部500はガスタービン圧縮機5
11,燃焼器512,ガスタービン513,排熱回収ボ
イラ530,蒸気タービン520,復水器550,発電
機540から構成され、複合発電(コンバインドサイク
ル発電)を行う。ガスタービン圧縮機511は空気3を
加圧して圧縮空気4を生成し、燃焼器512はこの圧縮
空気4で精製された水素,一酸化炭素を主成分とする石
炭ガス化ガス7を燃焼し、この燃焼ガスでガスタービン
513を駆動し、発電機540を回転させる。排熱回収
ボイラ530はガスタービン513の排ガス8から熱エ
ネルギーを水蒸気10の形態で回収する装置である。こ
の排熱回収ボイラ530から得られた水蒸気10によっ
て蒸気タービン520を駆動し、発電機540を回転さ
せる。また、蒸気タービン520を駆動した水蒸気10
は復水器によって液体に戻され、排熱回収ボイラ530
及びガス化炉の熱回収部320に供給される。
【0013】ガス精製部400とガスタービン燃焼器5
12の間には圧力調整弁91を設置する。
【0014】次に本発明の石炭ガス化発電プラントの運
転条件を示す。本実施例では圧力調整弁91の上流は1
0〜15ata とする。石炭ガス化炉の圧力調整はガス化
炉圧力インジケータ61で検出した圧力とガス化炉圧力
設定値21との偏差をもとに燃料供給系制御量算出関数
器41で算出し、燃料供給系コントローラ51により圧
力調整弁91およびガスタービン圧縮機511のインレ
ットガイドベーンを制御する。この実施例で示した石炭
ガス化発電プラントでの負荷追従は石炭ガス化炉の圧力
が一定に保てる範囲で実施するものとし、負荷指令、あ
るいは最大負荷変化量に応じて石炭,酸素を石炭ガス化
炉へ供給する。この場合、酸素,石炭の供給に時間遅れ
が生じることはなく、また、酸素,石炭の供給量もガス
化炉圧力が一定に保たれているために大きく変動するこ
とがなく、石炭ガス化炉において負荷変動中の温度異常
の発生を防止できる。
【0015】
【発明の効果】石炭ガス化炉の圧力変動を小さく抑える
ことができる。従って酸素供給部および石炭供給部と石
炭ガス化炉の差圧を必要な値に設定するために、酸素供
給部あるいは石炭供給部の絶対圧力を検出して必要な値
に設定すればよく、ガス化炉圧力を検出して補正する必
要がない。従ってこの差圧で決まる石炭,酸素供給量の
制御性が向上する。石炭ガス化の効率は石炭と酸素の比
に大きく依存する。この制御性が向上することにより、
石炭ガス化効率を向上することができる。
【0016】ガスタービン燃焼器よりも上流を10〜1
5ata とすることができるが、この圧力は機器の大きさ
をコンパクトにしつつ、なおかつ安全上の問題を抑える
最適な値であることから従来に比べて、機器コストが低
減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による石炭ガス化発電プラントの一実施
例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1…石炭、3…空気、4…圧縮空気、5…窒素、6…酸
化剤、7…石炭ガス化ガス、8…排ガス、9…冷却水、
10…水蒸気、11…スラグ、21…ガス化炉圧力設定
値、41…燃料供給系制御量算出関数器、51…燃料供
給系コントローラ、61…ガス化炉圧力インジケータ、
91…圧力調整弁、100…石炭供給部、101…石炭
バンカ、102…ミル、103…ロックホッパ、200
…酸素製造装置、210…空気圧縮機、300,310
…石炭ガス化部、311…下段バーナ、312…上段バ
ーナ、320…熱回収部、330…スラグ水冷槽、40
0…ガス精製部、410…サイクロン、420…ダスト
フィルター、430…脱硫装置、440…ガス−ガス熱
交換器、500…複合発電部、511…ガスタービン圧
縮機、512…燃焼器、513…ガスタービン、514
…圧縮空気抽気弁、520…蒸気タービン、530…排
熱回収ボイラ、540…発電機、550…復水器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C10J 3/46 C10J 3/46 L F (72)発明者 森原 淳 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 高橋 貞夫 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 田中 真二 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 穐山 徹 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 福原 広嗣 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 大澤 陽 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 片桐 幸徳 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸素製造装置で製造された酸素あるいは酸
    素富化空気を酸化剤に用いて石炭をガス化し、生成した
    ガスを燃料としてガスタービンにより発電する石炭ガス
    化発電プラントにおいて、石炭ガス化時の炉内圧力を検
    出し、この値と設定圧力との偏差によってガスタービン
    入り口の圧力調整弁を制御するようにしたことを特徴と
    する石炭ガス化発電プラント。
JP10572197A 1997-04-23 1997-04-23 石炭ガス化発電プラント Pending JPH10299507A (ja)

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