JPH10298948A - 貯水池の水温調節及び浄化方法 - Google Patents

貯水池の水温調節及び浄化方法

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JPH10298948A
JPH10298948A JP9113838A JP11383897A JPH10298948A JP H10298948 A JPH10298948 A JP H10298948A JP 9113838 A JP9113838 A JP 9113838A JP 11383897 A JP11383897 A JP 11383897A JP H10298948 A JPH10298948 A JP H10298948A
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reservoir
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Shizuo Uyama
静雄 宇山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダム等の巨大貯水池の上層部と深層部との水
温差による冷水害を防止し、かつ貯水池底部の有機物汚
泥の堆積を抑制することで、貯水池底部を浚渫するため
の経費負担を軽減し、かつ、貯水池底部から浚渫される
砂礫を汚泥が混在しない高級建材として利用可能とす
る。 【解決手段】 貯水池の上層部の水又は貯水池への流入
河川の水を、貯水池の深層部に供給して上層部と深層部
との水温差を小さくし、更には、深層部に、有機物を分
解する微生物、酵素等の有機物分解剤を供給して底部の
汚泥の分解を促進させることで、貯水池底部の浚渫費用
の低減、浚渫した砂礫の高級建材としての利用可能性を
高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばダム等の巨
大な貯水池の水温調節及び浄化方法に関するものであ
り、更に詳しくは、貯水池における上層部と深層部との
水温を均一化することで、貯水池の水を灌漑用水として
使用する場合の冷害を防止するとともに、貯水池底部に
堆積する汚泥の分解を促進して汚泥の堆積を軽減して貯
水池の浄化を行う方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、貯水ダム、取水ダムといったダ
ムの貯水池は、巨大で深度が大きいため、上層部の水と
深層部の水との温度差が著しく、特にダムでは、貯水池
に流れ込んだ融雪期の冷たい水は、貯水池の底部に近い
深層部に留まり、しかも、夏期は上層部の水が深層部の
水に較べて高温となるため、高温の上層部の水と低温の
深層部の水との対流現象は発生しがたく、これらの貯水
池では、夏期に至るも深層部には冷水塊が存在する。
【0003】ところが、上記のような貯水ダムや取水ダ
ム等の貯水池の水は、夏期には、水田における用水期に
干ばつ等を迎える際に、農業用水の補強を行う灌漑用と
して使用されることが多い。この場合に、貯水池深層部
の冷たい水の放水に伴う冷水害がしばしば問題となる。
又、前記のような貯水ダムや取水ダムの貯水池には、こ
れに流れ込む河川からの洪水に含まれて土砂が流れ込
み、貯水池の底部に堆砂し、貯水池の底は常に上昇傾向
にあり、この堆砂によりダム自体が老朽化したり、貯水
機能が低下したりする。このため、貯水池の底部を定期
的に浚渫して底部に堆砂した砂礫を取り除く必要があ
る。通常、この貯水池の底部に堆砂した砂礫は、高級建
材として喜ばれる。しかしながら、貯水池の底部には、
流入河川からの洪水により前記砂礫とともに落ち葉やそ
の他の有機物も堆積する。ところが、前記のように貯水
池の底部に融雪期等の冷たい水が冷水塊として存在する
と、底部に堆積した有機物を分解する微生物等が繁殖し
にくく、又、その活動も低下することから、有機物は分
解されずに汚泥として貯水池の底部に前記砂礫に混在し
た状態で堆積することとなり、前記砂礫に加えてこの汚
泥の浚渫も必要となる。しかも、この汚泥の混在によ
り、折角の良質な砂礫が汚染され、建材としての価値は
著しく低下する。このように、貯水池の底部に堆積した
有機物の汚泥は、その浚渫費用に加えて、浚渫される砂
礫の価値を低減させることによる売却損失を引き起こ
し、その社会的損失は図り知れないものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明では、
上記のようなダム等の巨大な貯水池における上層部の水
と深層部の水との温度差による冷水害を防止するととも
に、貯水池の底部における有機物汚泥の堆積を抑制し、
貯水池底部の浚渫のための経費の負担を軽減するととも
に、貯水池底部から浚渫される砂礫の建材として価値を
維持せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に係る貯水池の水温調節及び浄化方法
は、貯水池の上層部の水又は貯水池への流入河川の水
を、貯水池の深層部に供給することで、上層部の水と深
層部の水との温度差を小さくすることを特徴とする。
又、請求項2に係る貯水池の水温調節及び浄化方法は、
請求項1記載の方法において、上層部の水と深層部の水
との温度差を小さくするとともに、貯水池の深層部に、
有機物を分解する微生物及び酵素から選ばれる少なくと
も1種の有機物分解剤を供給することを特徴とする。
又、請求項3に係る貯水池の水温調整及び浄化方法は、
請求項2記載の方法において、前記有機物分解剤を、深
層部へ供給する水に混入させることで、深層部へ注入す
ることを特徴とする。更に、請求項4に係る貯水池の水
温調節及び浄化方法は、請求項2記載の方法において、
前記有機物分解剤を、貯水池の深層部へ供給される水と
は別に深層部へ供給してなることを特徴とする。そし
て、請求項5に係る貯水池の水温調節及び浄化方法は、
請求項2記載の方法において、前記有機物分解剤を収容
した容器を貯水池の深層部に設置してなることを特徴と
する。又、請求項6に係る貯水池の水温調節及び浄化方
法は、請求項5記載の方法において、前記有機物分解剤
を、紙材、綿布、不織布、多孔質吸着材等に担持させて
容器内に収容してなる。請求項7に係る貯水池の水温調
節及び浄化方法は、請求項2〜6のいずれかに記載の方
法において、前記有機物分解剤として、光合成細菌群、
硫酸化成菌群、及び乳酸菌群のうちから選択される少な
くとも1種の微生物を利用してなることを特徴とする。
更に、請求項8に係る貯水池の水温調節及び浄化方法
は、請求項2〜6のいずれかに記載の方法において、前
記有機物分解剤として、パイナップル果汁から抽出した
パイナップル酵素を理由してなることを特徴とする。そ
して、請求項9に係る貯水池の水温調節及び浄化方法
は、請求項2〜6のいずれかに記載の方法において、前
記有機物分解剤として、光合成細菌群、硫酸化成菌群、
及び乳酸菌群のうちから選択される少なくとも1種の微
生物と、パイナップル果汁から抽出したパイナップル酵
素とを併用してなることを特徴とする。
【0006】
【作用】請求項1に係る貯水池の水温調節及び浄化方法
では、貯水池の上層部の水又は貯水池への流入河川の水
を、貯水池の深層部に供給することで、深層部の水に較
べて温度の高い貯水池上層部や流入河川の水が深層部の
冷水塊中に混合されることにより、深層部の水温が上昇
して上層部の水温との差が縮まり、貯水池における上層
部の水と深層部の水との温度差が小さくなり水温が均一
化に向かうとともに、深層部の水温が上昇することで、
微生物等の繁殖が盛んとなり、かつその活動が活発化さ
れ、貯水池の底部に堆積する有機物の汚泥が分解されや
すくなる。又、給水に伴うエアレーション効果による有
機物分解促進効果も期待できる。その結果、底部の砂礫
中の汚泥の混在が抑制され、浚渫された砂礫は高級建材
として利用しうるようになる。又、請求項2に係る貯水
池の水温調節及び浄化方法は、上層部の水と深層部の水
との温度差を小さくするとともに、貯水池の深層部に、
有機物を分解する微生物及び酵素から選ばれる少なくと
も1種の有機物分解剤を供給することにより、水温が上
昇した深層部の水中へ供給された有機物分解剤により、
貯水池深層部における有機物汚泥の分解がより促進され
る。又、請求項3に係る貯水池の水温調整及び浄化方法
は、前記有機物分解剤を、深層部へ供給する水に混入さ
せるもので、深層部の水に較べて温度の高い水とともに
有機物分解剤を深層部へ注入することにより、有機物分
解剤として微生物類や酵素類を効率よく、しかも、その
活動が活発な状態で深層部へ供給することができる。更
に、請求項4に係る貯水池の水温調節及び浄化方法は、
前記有機物分解剤を、貯水池の深層部へ供給される水と
は別に深層部へ供給してなるもので、このように有機物
分割剤のみを深層部へ供給する場合には、貯水池の深層
部へ上層部や流入河川の水を供給していない場合でも、
底部の有機物汚泥の堆積状況に応じて有機物分解剤のみ
を供給することができる。そして、請求項5に係る貯水
池の水温調節及び浄化方法は、前記有機物分解剤を収容
した容器を貯水池の深層部に設置してなることから、常
に有機物分解剤が存在して深層部における有機物汚泥の
分解が確実に行われる。又、請求項6に係る貯水池の水
温調節及び浄化方法は、前記有機物分解剤を、紙材、綿
布、不織布、多孔質吸着材等に担持させて容器内に収容
してなるので、有機物分解剤が必要以上に散逸すること
を抑制して、有機物分解剤による貯水池の底部の有機物
汚泥の分解作用がより確実に行われる。前記有機物分解
剤としては、光合成細菌群、硫酸化成菌群、及び乳酸菌
群のうちから選択される少なくとも1種、パイナップル
果汁から抽出したパイナップル酵素を用いることが好ま
しく、特に、光合成細菌群、硫酸化成菌群、及び乳酸菌
群のうちから選択される少なくとも1種の微生物と、パ
イナップル果汁から抽出したパイナップル酵素とを併用
して用いることが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
に係る貯水池の水温調節及び浄化方法について更に詳細
に説明するが、これらは単なる例示であって、本発明は
これらに限定されるものではない。本発明の貯水池の水
温調節及び浄化方法は、例えば図1、図2に示すような
ダム1における貯水池2の水温を調節し、かつ浄化を行
うものである。ここに示した例は、貯水池2に流れ込む
河川3の水をポンプ4で汲み上げて貯水池2の深層部2
Aへ供給するものである。前記ポンプ4で汲み上げた流
入河川3の水は、送水管5により貯水池2に送られる。
送水管5の先端は、ダム本体10に近い貯水池2の水面
付近に設置された基管部6に連結されており、該基管部
6には、貯水池2の深層部2Aに延びる複数の給水管7
・・・が連結されている。
【0008】前記基管部6は、例えば合成樹脂製又は金
属製のパイプを図例のように縦横に、あるいは放射状に
適宜連結して、深度の大きなダム本体10に近い部分を
中心に、ここから貯水池2の適宜範囲に設けるものであ
るが、基管部6の素材や形状は特に限定されるものでは
なく、貯水池2の形状、面積、各部の深度等を考慮して
適宜作成すればよい。この基管部6は、ブイ8等により
貯水池2の水面上に浮設される。前記基管部6に連結さ
れた給水管7は、基管部6から下方の深層部2Aに達す
る長さのパイプにより構成されており、その先端開口部
を吐出口とするとともに、必要に応じて、先端付近のパ
イプ周面に適宜吐出口を設けることもできる。この給水
管7は、洪水等による損傷を考慮して、その材質はゴム
管や軟質合成樹脂製パイプ等の軟質なものも用いること
が好ましい。なお、前記給水管7の先端部が浮揚する
と、貯水池2の深層部2Aに水を供給することが困難と
なる。従って、給水管7は、少なくとも先端部を比較的
比重の大きな素材を用いて作成するか、あるいは先端部
に重りを取り付ける等の工夫をすることが好ましい。
又、この給水管7の長さは、貯水池2の深層部2Aに流
入河川3の取水部3Aから汲み上げた水を供給しうる長
さであればよいが、流入河川3からの洪水により底部2
Cに砂礫や汚泥が堆積して給水管7先端の吐出口が閉塞
されない程度の長さとすることが必要である。
【0009】本発明に係る貯水池の水温調節及び浄化方
法は、上記のようなポンプ4、送水管5、基管部6、給
水管7・・・を用い、ポンプ4により汲み上げた流入河
川3の比較的温度の高い水を、送水管5、基管部6、更
に給水管7・・・を介して貯水池2の深層部2Aへ供給
することで、融雪期等に流れ込んだ水が冷水塊として留
まっている深層部2Aの水を攪拌し、かつ、比較的温度
の高い水が混合されることで、深層部2Aの水温が上昇
し、上層部2Bの水温との差が縮小して貯水池2全体の
水温が均一化に向かう。このように、貯水池2における
深層部2Aの水温が上昇することで、水田における用水
期に干ばつ等を迎える際に、この貯水池2の水を、農業
用水の補強を行う灌漑用として使用した場合にも、冷水
害が発生するおそれがない。又、深層部2Aの水温が上
昇することで、微生物が繁殖し易くなり、かつ、その活
動も活発となり、更に、給水に伴うエアレーション効果
等によって、河川3から貯水池2に流れ込んで底部2C
に堆積した有機物の分解が促進され、底部2Cにおける
汚泥の堆積が抑制される。従って、底部2Cに堆積する
砂礫中への汚泥の混在が抑制され、底部Cを浚渫して得
られる砂礫は、高級な建材として利用することができる
ようになるのである。
【0010】次に、図1、図2に示した例では、流入河
川3の取水部3Aからポンプ4で汲み上げた水を、陸上
に配設された送水管5の先に浮揚式の基管部6を設け、
該基管部6から貯水池2の深層部2Aへ延びる給水管7
を連結して、貯水池2へ供給しているが、図3に示すよ
うに、送水管5を貯水池2における底部Cに沿って設け
ることもできる。この場合には、送水管5としては、流
入河川3からの洪水等により損傷しないような構造のも
のを設ける必要があり、例えば、鉄管、更には、コンク
リート構造物のようなものであってもよい。更に、この
場合、送水管5の先端に連結される基管部6は、据え置
き型のものを貯水池2の底部Cにアンカー11等を取り
付けて浮揚しないような状態で設置し、その上面に吐出
管9等を設けて、ここから貯水池2の深層部2Aへ水を
吐出するようにする。この場合、吐出管9の長さは、そ
の先端あるいは周面に設けた吐出口が底部Cに堆積する
砂礫等により閉塞されないような長さに設定することが
好ましい。
【0011】更に、上記の実施例では、貯水池2に流れ
込む河川3の取水部3Aから汲み上げた水を貯水池2の
深層部2Aに供給する場合の例を示したが、図4に示す
ように、貯水池2の上層部2Bから汲み上げた水を深層
部2Aへ供給するようにしてもよい。前記のように河川
3の取水部3Aから汲み上げた水を貯水池2の深層部2
Aへ供給する場合、又、このように貯水池2の上層部2
Bの水を深層部2Aへ供給する場合、いずれの場合にお
いても、供給する水の温度と貯水池2の深層部2Aの水
の温度を勘案して、適量の水を給水するようにすればよ
い。
【0012】更に、上記のように、貯水池2へ流れ込む
河川3や貯水池2の上層部2Bの比較的温度の高い水
を、深層部2Aの温度の低い水中へ供給するとともに、
有機物を分解する微生物類や酵素類等を有機物分解剤と
して深層部2Aへ供給して、貯水池2の底部Cに堆積す
る有機物の分解を促進させることで、底部Cに堆積する
砂礫中への汚泥の混在をより効果的に抑制することがで
きる。前記有機物分解剤を深層部2Aへ供給する方法と
しては、例えば、図1に示すように、河川3の取水部3
Aから汲み上げた水に、送水管5の途中に設けた分解剤
供給手段12、あるいは基管部6部分に設けた分解剤供
給手段(図示せず。)から前記微生物類や酵素類を供給
して、水とともに貯水池2の深層部2Aへ供給する方法
や、有機物分解剤を収容した容器13を貯水池2の底部
Cに設置しておく方法、又は、図3に示すように、有機
物分解剤を収容した容器13をブイ14等により深層部
2Aの水中に支持する方法、更には、例えば、図4に示
すように、有機物分解剤を収容した容器13を、アンカ
ー15により底部Cに固定しておく方法等を採用するこ
とができ、その具体的手段は特に限定されない。
【0013】前記有機物分解剤を収容する容器13とし
ては、この容器13内に収容した微生物類や酵素類が深
層部2Aの水と接触し、更には水中に拡散して、有機物
分解作用を効果的に発揮しうるように、函体の表面に、
通水のための孔を多数設けたもの等が採用されうる。
【0014】又、前記有機物分解剤としては、光合成細
菌類、硫酸化成菌類、乳酸菌類等の微生物や、パイナッ
プル酵素等の酵素類を用いることができる。
【0015】又、前記パイナップル酵素とは、パイナッ
プル果汁から抽出されるものであり、パイナップル果汁
を搾出し、酵素が活性状態のまま濃縮もしくは乾燥させ
た液状または粉状のものであり、主成分は、下記のよう
な多種類の酵素である。なお、括弧内は作用対象物であ
る。アルコールデハイドロゲナーゼ(アルコール)、ラ
クテートデハイドロゲナーゼ(乳糖)、グルコース6リ
ン酸デハイドロゲナーゼ(糖質)、アルデヒドデハイド
ロゲナーゼ(アルデヒド)、L・アスパルテイト・ベー
ターセミアルデヒド・NADPオキシドレクターゼ(ア
ルデヒド)、グルタミン酸デハイドロゲナーゼ(アミノ
酸)、アスパラギン酸セミアルデヒド・デハイドロゲナ
ーゼ(アミノ酸)、NADPH2 チクトクロームC・リ
アクターゼ(NADP)、グルタチオン・デハイドロゲ
ナーゼ(グルタチオン)、トレハローズリン酸シンテタ
ーゼ(糖質)、ポリフォスヘエードキナーゼ(AP
T)、エタノールアミンフォスヘエードサイチジル・ト
ライスフェラーゼ(CTP)、トレハローズフォスファ
ターゼ(糖質)、メタルチオ・フォスフォ・グリセレー
ト・フォスファターゼ(グリセリン)、クヌマラーゼ
(イヌリン)、β−マンノシターゼ(糖質)、ウリジン
・ヌクレオシターゼ(アミノ酸)、シトシン・ジアミナ
ーゼ(シトシン)、メチルシステインシンテターゼ(ア
ミノ酸)、アスパラギン酸シンテターゼ(APT)、コ
ハク酸デハイドロゲナーゼ(コメク酸)、アコニチン酸
ハイドロラーゼ(クエン酸)、フマレイトハイドロラー
ゼ(マロン酸)、マレイトデハイドロゲナーゼ(マロン
酸)、クエン酸シンテターゼ(アセチルCouA)、イ
ソクエン酸デハイドロゲナーゼ(クエン酸)、LSNA
DPオキシダクターゼ(クエン酸)、モノアミンオキシ
ダクターゼ(アミン)、ヒスタミナーゼ(アミン)、ピ
ルビン酸デカルボキシラーゼ(オキソ酸)、ATPアー
ゼ(ATP)、ヌクレオチドピロフォスファターゼ(核
酸)、エンドポリフォスファターゼ(ATP)、ATP
フォスフォハイドロラーゼ(ATP)、オロチジン5リ
ン酸デカルボキシラーゼ(オロチジン)及びその他の酵
素。
【0016】このパイナップル酵素は、上記のような多
種類の酵素を主成分としていることから、汚泥中に含有
される糖質・タンパク質や脂肪等の高分子有機化合物を
小分子有機化合物や無機化合物に分解する。
【0017】上記のような微生物類や酵素類は、培養液
中に分散した状態、あるいは濃縮液の状態で、貯水池2
の深層部2Aに供給される水中へ混入してもよいし、
又、乾燥した粉体状のものを用いてもよい。更に、容器
13に収容して深層部2Aに設置する場合には、これら
の微生物類や酵素類を、紙材、綿布、不織布、その他、
吸着材等に担持させた状態で容器13に収容するように
してもよい。
【0018】更に、上記のパイナップル酵素を主成分と
し、基剤として電子的に活性化した水を使った機能水を
用いることで、有機物分解能をより強化することができ
る。前記活性化した水とは、放射光物質と指向性の高い
パイル状電子により電子的に活性化した水である。この
パイナップル酵素を主成分とする機能水を用いるた場合
には、水中微生物を活性化することにより有機物分解が
促進され、堆積汚泥が減少し、又、悪臭の原因であるメ
タンガス、硫化水素など、有毒ガスの分解を促進すると
ともに、新たな悪臭ガスの発生を抑制する。又、パイナ
ップル酵素は、化学薬品ではなく、100%天然成分で
あるため、生物環境に悪影響を与えるおそれは全くな
い。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、貯水池に
おいて、深層部の水に較べて温度の高い上層部の水又は
貯水池への流入河川の水を、水温の低い深層部に供給す
ることで、貯水池上層部や流入河川の温かい水が深層部
の冷水塊中に混合されて深層部の水温が上昇して上層部
の水温との差が縮まり上層部の水と深層部の水との水温
が均一化に向かうとともに、深層部で水温が上昇するこ
とで微生物等の繁殖が盛んとなり、かつその活動が活発
化され、貯水池の底部に堆積する有機物の汚泥が分解さ
れやすくなり、更には、給水に伴うエアレーション効果
による有機物分解促進効果も期待できることから、貯水
池底部の砂礫中の汚泥の混在が抑制され、浚渫される貯
水池底部の砂礫は高級建材として利用しうるようにな
る。更に、前記のように貯水池における上層部と深層部
の水温を均一化するに加えて、深層部に有機物を分解す
る微生物及び酵素から選ばれる少なくとも1種の有機物
分解剤を供給することにより、水温が上昇した深層部の
水中へ供給された有機物分解剤により、貯水池深層部に
おける有機物汚泥の分解がより一層促進され、貯水池底
部の砂礫中の汚泥の混在がより確実に抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る貯水池の水温調節及び浄化方法
の実施例を示すダムの模式的断面図である。
【図2】 本発明に係る貯水池の水温調節及び浄化方法
の実施例を示すダムの模式的平面図である。
【図3】 本発明に係る貯水池の水温調節及び浄化方法
の他実施例を示すダムの模式的断面図である。
【図4】 本発明に係る貯水池の水温調節及び浄化方法
の更に他実施例を示すダムの模式的断面図である。
【符号の説明】
1 ダム、 2 貯水池、2A 深層部、 2B 上層
部、 2C 底部、3 流入河川、 3A 取水部、4
ポンプ、 5 送水管、 6 基管部、7 給水管、
8 ブイ、 9 吐出管、10 ダム本体、 11
アンカー、 12 有機物分解剤供給手段、13 有機
物分解剤収容容器、 14 ブイ、 15 アンカー。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯水池の上層部の水又は貯水池への流入
    河川の水を、貯水池の深層部に供給することで、貯水池
    における上層部と深層部との水温差を小さくすることを
    特徴とする貯水池の水温調節及び浄化方法。
  2. 【請求項2】 貯水池の上層部と深層部との水温差を小
    さくするとともに、前記深層部に、有機物を分解する微
    生物及び酵素から選ばれる少なくとも1種の有機物分解
    剤を供給することを特徴とする請求項1記載の貯水池の
    水温調節及び浄化方法。
  3. 【請求項3】 前記有機物分解剤を、貯水池の深層部へ
    供給する水に混入させて深層部へ供給することを特徴と
    する請求項2記載の貯水池の水温調節及び浄化方法。
  4. 【請求項4】 前記有機物分解剤を、貯水池の深層部へ
    供給される水とは別に深層部へ供給することを特徴とす
    る請求項2記載の貯水池の水温調節及び浄化方法。
  5. 【請求項5】 前記有機物分解剤を収容した容器を貯水
    池の深層部又は底部に設置することで、有機物分解剤を
    貯水池の深層部へ供給してなることを特徴とする請求項
    2記載の貯水池の水温調節及び浄化方法。
  6. 【請求項6】 前記有機物分解剤を、紙材、綿布、不織
    布、多孔質吸着材等に担持させて容器内に収容してなる
    ことを特徴とする請求項5記載の貯水池の水温調節及び
    浄化方法。
  7. 【請求項7】 前記有機物分解剤として、光合成細菌
    類、硫酸化成菌類、及び乳酸菌類のうちから選択される
    少なくとも1種の微生物を利用してなることを特徴とす
    る請求項2〜6のいずれかに記載の貯水池の水温調節及
    び浄化方法。
  8. 【請求項8】 前記有機物分解剤として、パイナップル
    果汁から抽出したパイナップル酵素を利用してなること
    を特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載の貯水池の
    水温調節及び浄化方法。
  9. 【請求項9】 前記有機物分解剤として、光合成細菌
    類、硫酸化成菌類、及び乳酸菌類のうちから選択される
    少なくとも1種の微生物と、パイナップル果汁から抽出
    したパイナップル酵素とを併用してなることを特徴とす
    る請求項2〜6のいずれかに記載の貯水池の水温調節及
    び浄化方法。
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