JPH10296233A - 廃水脱色工程の自動化方法 - Google Patents

廃水脱色工程の自動化方法

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JPH10296233A
JPH10296233A JP11278097A JP11278097A JPH10296233A JP H10296233 A JPH10296233 A JP H10296233A JP 11278097 A JP11278097 A JP 11278097A JP 11278097 A JP11278097 A JP 11278097A JP H10296233 A JPH10296233 A JP H10296233A
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JP
Japan
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tank
colored wastewater
liquid
chromaticity
storage tank
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Application number
JP11278097A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Takahashi
信行 高橋
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National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
Agency of Industrial Science and Technology
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 着色廃水を色度規制値以下まで脱色する工程
を自動化する方法を提供する。 【解決手段】 着色廃水を着色廃水脱色槽に導入し、該
槽内で脱色反応を行ってから処理液を外部に放出する方
法であり、処理液を放出後は自動的に着色廃水を着色廃
水脱色槽に導入して着色廃水を連続的に脱色すると共
に、処理液の吸光度を測定して吸光度が所望値以下とな
ったら処理液を外部放出する廃水脱色工程の自動化方
法。着色廃水を流通式反応器に導入し、該反応器で脱色
した処理液を貯槽に一時貯留してから外部に放出する連
続的着色廃水脱色方法であり、一時貯留後の処理液は吸
光度が所望値以下なら外部放出し所望値を超えていれば
着色廃水貯槽に戻すことを基本とする廃水脱色工程の自
動化方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、着色廃水を脱色す
る工程を自動化する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】住民の環境への関心は年々強くなり、自
治体の環境規制も強化傾向にある。そのため、従来は川
崎市や三郷市以外で見当らなかった廃水の色度規制が平
成6年度からは和歌山市でも始まった。そして、色度規
制は水質汚濁防止法で規定されていないのに前記以外の
自治体も強い関心を持つようになってきた。従って、着
色廃水を排出する企業では近く廃水の脱色工程の追加あ
るいは新設が必要な情勢にある。人の感覚に依存する色
度は人の感覚に依存する官能法で測定するのが好ましい
から、自治体等の色度規制は一般に官能法色度で行われ
る。例えば、和歌山市の色度規制は官能法の一種である
希釈度法で行われている。しかし、官能法は操作が煩雑
な上に個人差が大きい等の難点があるし、官能法で色度
を測定すると脱色工程の自動化ができない。そこで、機
器法色度を官能法色度に転換することが望まれるが、官
能法色度と機器法色度との相関性を科学的に検討した例
は極めて少なく、本発明者が染料廃水を脱色した液につ
いて検討した〔水環境学会誌,19,306(1996)〕程度にす
ぎない。従って、着色廃水を自動的に規制値以下まで脱
色する方法については全く検討されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、着色廃水を
色度規制値以下まで脱色する工程を自動化する方法を提
供することをその課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成するに
至った。すなわち、本発明によれば、着色廃水を着色廃
水貯槽又は着色廃水排出工程からバルブAを介して着色
廃水脱色槽に導入し、所定量導入後にバルブAを自動的
に閉じて該槽内で脱色反応を行ってから、該槽に取り付
けたバルブBを開いて外部に処理液を放出する方法であ
り、該処理液を外部に放出後に自動的にバルブBを閉じ
るとともにバルブAを開き、前記と同じ方法で着色廃水
を脱色槽に入れ、脱色すると共に、着色廃水脱色槽内の
液を所定時間毎に自動的に採取して分光光度計で波長3
50〜700nmの光の吸光度を自動的に測定し、吸光
度の極大値又は吸光度の積算値Sを下記(1)式で官能
法色度Cに変え、色度Cが所望値となったら自動的にバ
ルブBを開くことを特徴とする廃水脱色工程の自動化方
法が提供される。 logC=αlogS+β (1) (式中、α及びβは定数を表している)
【0005】また、本発明によれば、着色廃水を着色廃
水貯槽から流通式反応器に導入し、該反応器で脱色した
液を切り替えコックEを有する貯槽Tに一時貯留してか
ら外部に放出する連続的着色廃水脱水方法であり、該貯
槽T中の液の色度によって液を切り替えコックEを介し
て外部に放出するか又は着色廃水貯槽に戻し、該流通式
反応器を出た液の一部を分光光度計に導いて波長350
〜700nmの光の吸光度を自動的に測定し、吸光度の
極大値又は吸光度の積算値Sを前記(1)式で官能法色
度Cに変え、色度Cが所望値以下の場合はコックEを外
部放出側に、色度Cが所望値を超える場合はコックEを
着色廃水貯槽側に自動的に切り替えることを特徴とする
廃水脱色工程の自動化方法が提供される。さらに、本発
明によれば、着色廃水を着色廃水貯槽から流通式反応器
に導入し、該反応器で脱色した処理液は切り替えコック
3を介して貯槽T1に導き、該貯槽に所定量の処理液が
貯留後は自動的に切り替えコックE3を切り替えて処理
液を貯槽T2に導くと共に、貯槽T1中の処理液の色度に
よって該処理液を外部に放出するか又は着色廃水貯槽に
戻して貯槽T1を空とし、これによってT1とT2の二つ
の貯槽に処理液が交互に短時間貯留できるようにした連
続的着色廃水脱色方法であり、該貯槽T1又はT2に貯留
した処理液の一部を分光光度計に導いて波長350〜7
00nmの光の吸光度を自動的に測定し、吸光度の極大
値又は吸光度の積算値Sを前記(1)式で官能法色度C
に変えると共に、色度Cに連動して貯槽T1に設けた切
り替えコックE1又は貯槽T2に設けた切り替えコックE
2を自動的に作動させ、これによって貯槽T1又は貯槽T
2中の処理液を自動的に外部放出するか又は着色廃水貯
槽に戻すことを特徴とする廃水脱色工程の自動化方法が
提供される。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明者は、代表的着色廃水と云
えるパルプ廃液の脱色工程を自動化することを目的に、
種々のパルプ廃液モデルについて脱色度評価方法を検討
した。すなわち、リグニンスルホン酸ナトリウム又はフ
ミン酸を含む水溶液をオゾン酸化法で脱色後、処理液の
色度を後記する吸光度法(A)、希釈度法(B)及び白
金コバルト法(C)で測定し、これら3法で得られた色
度値の相関性について検討した。具体的には、前記した
着色物の濃度が異なる多数の水溶液について前記A〜C
の方法で色度値を求め、その対数をA−B間及びA−C
間の関係を表すグラフにプロットしたところ、両グラフ
とも直線となったので前記3法は良く相関していること
が分かった。そしてA−B間では下記(2)式、A−C
間では下記(3)式が成立することが分かった。また、
前記した水溶液のオゾン酸化生成物の色度についても下
記(2)式及び(3)式の関係が成立することを確認し
た。なお、(2)式のDは希釈度法色度、(3)式のE
は白金コバルト法色度、(2)式及び(3)式のFは吸
光度法色度(吸光度の積算値)、(2)式のG及びHな
らびに(3)式のJ及びKは定数を表している。 logD=GlogF+H (2) logE=JlogF+K (3)
【0007】本発明者は、染料を含む着色廃水について
も前記と同様な検討を試みた。具体的には、酸性染料や
塩基性染料等の水溶性染料を着色物とし、着色物濃度が
異なる多数の水溶液を使って前記と同様な実験を行った
ところ吸光度法色度と希釈度法色度が良く相関し、両者
の関係は下記(4)式で表されることが分かった。ま
た、染料水溶液の吸光度曲線は可視部に極大値を有する
場合が多く、該極大値を吸光度法色度としても希釈度法
色度と良く相関することが分かった。両者の関係は、下
記(5)式で表される。なお、(4)式及び(5)式の
Dは希釈度法色度、(4)式のFは吸光度法色度(吸光
度の積算値)、(5)式のMは極大吸収部の吸光度、
(4)式のP及びQならびに(5)式のR及びTは定数
を表している。 logD=PlogF+Q (4) logD=RlogM+T (5) パルプ廃液モデルの場合と同様に、染料水溶液をオゾン
酸化法で脱色した液の吸光度法色度と希釈度法色度との
相関性についても検討したところ、該処理液でも上記
(4)式及び(5)式が成立することを確認した。
【0008】前記の吸光度法(A)は、波長350〜7
00nmの光の中から波長50nm毎に選んだ8種の単
色光を試料に照射した際の吸光度の積算値Fを色度とす
る方法であるが、波長350〜700nmの光の中から
波長70nm以下の等間隔で6種以上の単色光を選んで
吸光度を積算する方法であれば他の方法でも良い。従っ
て、吸光度曲線を波長350〜700nmの間で積分し
た値を積算値Fとしても良く、この場合は吸光度0の直
線と波長350nmの直線と波長700nmの直線と吸
光度曲線に囲まれた図形の面積がFに相当する。また、
試料の吸光度曲線に極大部を有する場合は該極大部の吸
光度Mを色度としても良い。色度の相関性検討のために
行った希釈度法(B)は、目視で精製水と区別できなく
なるまで試料を精製水で希釈し、その希釈倍率を色度と
する方法である。この方法は験者によってかなり色度が
変動するから、本発明者は同じ試料を5人の験者が測定
する方法で色度を求めた。すなわち、測定結果から最大
値と最小値を除くt、u、v(t>u>v)から下記
(6)式に従って色度Dを求めた。 logD=(logt+logv)/2 (6)
【0009】色度の相関性検討のために行った白金コバ
ルト法(C)は、1〜20度の色度標準液と試料を比色
管で目視比較して色度Eを求める方法であり、試料の色
が色度標準液より濃い場合は試料を精製水で希釈してか
ら色度標準液と目視比較し、その場合の標準液色度に希
釈倍率を乗じて色度Eを求める。色度標準液は、精製水
に塩化白金酸カリウムと塩化コバルトを溶解した液で、
色度1の液は1リットル中に白金1mgとコバルト0.
5mgを含み、色度20の液は1リットル中に白金20
mgとコバルト10mgを含んでいる。(2)〜(5)
式の定数は、試料の種類やpH及び吸光度の積算方法で
変動すると共に、試料中の不純物で多少変動する。従っ
て、本発明法で廃水脱色工程を自動化する場合は、試料
の種類やpH及び吸光度の積算方法を一定にして定数を
求め、定数取得時と同条件で試料の吸光度測定や吸光度
の積算を行うことが必要である。また、定数取得時の試
料には脱色工程に供給される廃液を該工程と同じ方法で
脱色した液を使うのが良く、このように限定すれば官能
法色度と吸光度法色度が極めて良く相関する。従って、
この場合は処理液の吸光度を測定するだけで自治体等の
規制に適合するまで自動的に着色廃水を脱色することが
できる。
【0010】本発明法では、着色廃水を回分法又は連続
法によって自動的に官能法色度が所望値となるまで脱色
することができる。従って、着色廃水を自治体が規制す
る色度以下に脱色する工程を無人運転することができ
る。そこで、この脱色工程について回分法及び連続法の
具体例を以下に記す。回分法自動的廃水脱色装置の1例
を図1に示す。この図で1は着色廃水貯槽、2は着色廃
水脱色槽、3は分光光度計、4はオゾナイザー、5は制
御器、6は排オゾン吸収槽、7は曝気槽、8は酸素ボン
ベ、9は廃液溜め、10はpH調節器、11及び12は
ポンプ、13は窒素ボンベ、14〜19はモーターバル
ブ、20はpHセンサー、21及び22はセンサー、2
3はガス分散器、24は送液管、25は送気管、26は
導線である。着色廃水貯槽1内の着色廃水は、バルブ1
4を介して着色廃水脱色槽2に流入するが、該槽内の着
色廃水面がセンサー21に達するとバルブ14が閉じて
着色廃水の流入が止まる。同時にバルブ19が開くと共
にオゾナイザー4の電流が入り、オゾン含有酸素がガス
分散器23から着色廃水内に送られる。また、ポンプ1
1の電源が入って着色廃水脱色槽2内の着色廃水が循環
する。そして、予め設定した時間の経過後にバルブ16
が短時間開いて曝気槽7に循環液が微量入り、同時にバ
ルブ17が開いて窒素が少量曝気槽に導入されて循環液
中のオゾンを除く。この曝気を所定時間行ってから、ポ
ンプ12が短時間作動して曝気後の液が分光光度計3に
送られ、ここで吸光度を測定後の廃液は廃液溜め9に入
る。
【0011】ポンプ12の作動後、バルブ18が短時間
開いて曝気槽7に残る循環液は廃液溜め9に流入して除
かれる。そして、所定時間後に再びバルブ16が短時間
開いて前記と同様にして循環液の吸光度が測定される。
一方、着色廃水脱色槽2から出たガスや曝気槽7から出
たガスは排オゾン吸収槽6に導かれ、ここでオゾンを吸
収除去してから大気中に放出する。なお、オゾナイザー
4に供給する酸素の流速は設定値に調節されている。同
様に、曝気槽7に供給する窒素の流速も設定値に調節さ
れており、窒素供給時間もバルブ18を自動制御して設
定値に保たれる。 以下のようにして、所定時間毎に循
環液の吸光度を測定しながら着色廃水脱色槽2内で着色
廃水の脱色を行い、循環液の吸光度が所望値となったら
調節器5からバルブ15〜17とポンプ11、12に信
号が送られ、バルブ15が開くと共にバルブ16と17
は閉じ、ポンプ11、12は停止する。そして、着色廃
水脱色槽2内の液面がセンサー22に達するとバルブ1
5、19が閉じると共にバルブ14が開き、オゾナイザ
ー4の電源も切れて初期状態となる。従って、本法は脱
色反応をバッチ法で行うが、着色廃水を無人で連続的に
規制値まで脱色することができる。なお、この方法では
調節器5で装置全体を制御する。
【0012】次に、連続法自動的廃水脱色装置の1例を
図2に示す。この図で1は着色廃水貯槽、3は分光光度
計、4はオゾナイザー、5は制御器、6は排オゾン吸収
槽、8は酸素ボンベ、9は廃液溜め、13は窒素ボン
ベ、24は送液管、25は送気管、26は導線、27〜
29は曝気槽、30は長管式反応器、31は気液混合
器、32は気液分離器、33は処理液貯槽、34、35
は送液ポンプ、36は切り替えコック、37、38はス
トップバルブ、39〜43はニードルバルブである。
着色廃水貯槽1内の着色廃水は、バルブ37と送液ポン
プ34を介して所定流速でスタティックミキサーのよう
な気液混合器31に導かれる。ここでオゾン含有酸素と
混合して長管式反応器30に入り、該反応器を出た液は
気液分離器32で気体を分離して処理液貯槽33に入
る。また、長管式反応器30を出た液の一部はニードル
バルブ43を介して曝気槽27、28及び29に順次導
かれ、液中のオゾンを充分除去して分光光度計3に入
る。ここで連続的に吸光度を測定し、その結果に基づい
て制御器5が処理液貯槽33内の液を外部に放出するか
又は着色廃水貯槽1に戻すかを判断する。この際、放出
側から着色廃水貯槽側へのコック切り替えは直ちに行
い、その逆は所定時間後とするのが良い。これは、処理
液の吸光度から放出可と判定された直後は処理液貯槽3
3中に放出不可な処理液が多少残っているからである。
従って、制御器5では分光光度計からの情報を前記のよ
うに処理して切り替えコック36作動用モーターに伝え
るのが好ましい。
【0013】ニードルバルブ43は、吸光度測定に必要
な最小量の処理液が分光光度計3に流れるように調節す
る。また、処理液は連続して曝気槽27に入るから、液
中のオゾンを充分除くため曝気槽27を出た液は曝気槽
28と29に順次導く。曝気槽は底部から常時少量の窒
素が出ているから、曝気槽27〜29で3段階に曝気す
れば液中のオゾンを充分除くことができる。なお、窒素
はボンベ13からニードルバルブ40、41、42を介
してそれぞれ曝気槽27、28、29に送られるが、ど
の曝気槽にも常時同速で窒素が流れるようにニードルバ
ルブ40〜42を調節する。脱色反応中にニードルバル
ブ40〜43を操作することはない。分光光度計3で吸
光度を測定後の液は廃液溜め9に集め、大量に集まった
ら送液ポンプ35で着色廃水貯槽1に戻せば良く、図2
には記載してないがこの操作は公知法で容易に自動化す
ることができる。また、曝気槽27〜29から出たガス
や気液分離器32で分離されたガスはオゾンを含むか
ら、これらは排オゾン吸収槽6でオゾンを吸収除去して
から大気中に放出する。気液混合器31に供給するオゾ
ン含有酸素は、ニードルバルブ39で流速を設定値とし
た酸素をオゾナイザー4に供給し、ここでオゾン含有率
を設定値として供給する。なお、脱色反応中にバルブ3
8や39を操作することはない。同様に、着色廃水を気
液混合器31に送る送液ポンプ34やバルブ37を脱色
反応中に操作することはない。
【0014】図3は、図2と異なった型の連続法自動的
廃水脱色装置である。この図で1は着色廃水貯槽、3は
分光光度計、4はオゾナイザー、5は制御器、6は排オ
ゾン吸収槽、7は曝気槽、8は酸素ボンベ、9は廃液溜
め、12はポンプ、13は窒素ボンベ、17、18、4
7、48はモーターバルブ、24は送液管、25は送気
管、26は導線、30は長管式反応器、31は気液混合
器、32は気液分離器、34は送液ポンプ、37、38
はストップバルブ、39はニードルバルブ、44、45
は処理液貯槽、46、49、50は切り替えコック、5
1、52はセンサーである。図3の装置は、図2の装置
と同じ長管式反応器を備えた連続的着色廃水脱色装置
で、脱色後の液の処理方法が図2の装置と異なる。すな
わち、図2の装置使用時と同様にして長管式反応器30
で脱色した処理液は、気液分離器32で気体を分離後に
切り替えコック46を介して処理液貯槽44に入るが、
該貯槽内の液面がセンサー51に達すると切り替えコッ
ク46が作動して処理液の流入先が処理液貯槽45に変
わる。そして、処理液貯槽45内の液面がセンサー52
に達するまでの間に処理液貯槽44内の処理液が外に出
されると共に、処理液貯槽45内の液面がセンサー52
に達すると再び切り替えコック46が作動して処理液の
流入先が処理液貯槽44となる。従って、着色廃水が連
続的に脱色処理される。
【0015】処理液貯槽内の処理液は、その色度によっ
て外部に放出するか又は着色廃水貯槽に戻される。具体
的には、切り替えコック46が作動して処理液貯槽44
への処理液流入が終わると、モーターバルブ47が短時
間開いて処理液貯槽44内の少量の処理液が曝気槽7に
入り、流入終了と同時にモーターバルブ17が短時間開
いて処理液中に窒素が供給される。この方法で処理液中
のオゾンを除いてから、ポンプ12が短時間作動して曝
気槽7内の微量の液が分光光度計3に供給され、ここで
吸光度を測定後の液は廃液溜め9に入る。また、ポンプ
12の作動後にモーターバルブ18が開いて曝気槽7に
残っている処理液を廃液溜め9に導く。分光光度計3で
測定した吸光度から官能法色度が計算され、この値が所
望値以下であれば切り替えコック49が外部放出側に、
この値が所望値を超えていれば切り替えコック49が着
色廃水貯槽側に切り替えられるが、これらは調節器5か
らの指令によって作動する。そして、処理液貯槽44内
の処理液の全量が外に出た後は、切り替えコック49が
閉じて初期状態となる。処理液貯槽45内の処理液は、
処理液貯槽44内の処理液と全く同じ方法で処理され
る。また、気液分離器32及び曝気槽7から出た気体の
処理方法は前記と同じであり、排オゾン吸収槽6でオゾ
ンを吸収除去してから大気中に放出する。
【0016】本発明法では、着色廃水の種類に応じて公
知の種々の脱色漂白剤を脱色剤として使うことができ
る。例えば、オゾン、過酸化水素、次亜塩素酸、次亜塩
素酸塩水溶液、塩素等を脱色剤として使うことができ
る。これらの脱色剤を、脱色能、脱色剤による処理液の
汚染度、価格等から総合的に評価すると、特別の場合を
除いてオゾンが好ましい。なお、脱色剤が液体の場合は
着色廃水と脱色剤を混合して撹拌するだけで脱色反応が
進行するから、図1〜3に示した反応装置より簡単な装
置で脱色反応を行うことができる。本発明法では、処理
液中に空気や窒素を通して脱色剤等の不純物を除くこと
ができる。例えば、図1の装置では着色廃水脱色槽の底
部から、図3の装置では処理液貯槽の底部から処理液中
に空気や窒素を通せば液中のオゾンが除かれる。この方
法は、塩素等を脱色剤とする際には環境保全面から実施
が必要である。本発明法では、必要に応じて脱色反応を
加温下又は冷却下に実施することができる。この場合、
反応液の加温や冷却は反応器外側に備えたジャケットに
加温水又は冷却水を流すだけで容易に行うことができ
る。本発明法で脱色反応を連続的に行う際の反応装置と
しては、図2、3に示した長管のほか多段連続槽等の公
知連続反応装置を使うことができる。本発明法で着色廃
水を脱色する場合、着色廃水貯槽に貯えられている着色
廃水のほか、着色廃水排出工程から出た着色廃水を直接
使っても良いし、着色廃水排出工程からの着色廃水と着
色廃水貯槽の着色廃水を混合して使うこともできる。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、着色廃水を規制値以下
の色度となるまで自動的に脱色することができる。従っ
て、本発明によれば着色廃水の脱色工程を無人で行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】回分法自動的廃水脱色装置の1例を示す説明図
である。
【図2】連続法自動的廃水脱色装置の1例を示す説明図
である。
【図3】図2とは異なる型の連続法自動的廃水脱色装置
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 着色廃水貯槽 2 着色廃水脱色槽 3 分光光度計 4 オゾナイザー 5 制御器 6 排オゾン吸収槽 7、27〜29 曝気槽 8 酸素ボンベ 9 廃液溜め 10 pH調節器 11、12、34、35 ポンプ 13 窒素ボンベ 14〜19、47、48 モーターバルブ 20 pHセンサー 21、22、51、52 センサー 23 ガス分散器 24 送液管 25 送気管 26 導線 30 長管式反応器 31 気液混合器 32 気液分離器 33 処理液貯槽 36、46、49、50 切り替えコック 37、38 ストップバルブ 39〜43 ニードルバルブ 44、45 処理液貯槽

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着色廃水を、着色廃水貯槽又は着色廃水
    排出工程からバルブAを介して着色廃水脱色槽に導入
    し、所定量導入後にバルブAを自動的に閉じて該槽内で
    脱色反応を行ってから、該槽に取り付けたバルブBを開
    いて外部に処理液を放出する方法であり、該処理液を外
    部に放出後に自動的にバルブBを閉じるとともにバルブ
    Aを開き、前記と同じ方法で着色廃水を脱色槽に入れ、
    脱色すると共に、着色廃水脱色槽内の液を所定時間毎に
    自動的に採取して分光光度計で波長350〜700nm
    の光の吸光度を自動的に測定し、吸光度の極大値又は吸
    光度の積算値Sを下記(1)式で官能法色度Cに変え、
    色度Cが所望値となったら自動的にバルブBを開くこと
    を特徴とする廃水脱色工程の自動化方法。 logC=αlogS+β (1) (式中、α及びβは定数を表している)
  2. 【請求項2】 着色廃水を着色廃水貯槽から流通式反応
    器に導入し、該反応器で脱色した液を切り替えコックE
    を有する貯槽Tに一時貯留してから外部に放出する連続
    的着色廃水脱色方法であり、該貯槽T中の液の色度によ
    って液を切り替えコックEを介して外部に放出するか又
    は着色廃水貯槽に戻し、該流通式反応器を出た液の一部
    を分光光度計に導いて波長350〜700nmの光の吸
    光度を自動的に測定し、吸光度の極大値又は吸光度の積
    算値Sを下記(1)式で官能法色度Cに変え、色度Cが
    所望値以下の場合はコックEを外部放出側に、色度Cが
    所望値を超える場合はコックEを着色廃水貯槽側に自動
    的に切り替えることを特徴とする廃水脱色工程の自動化
    方法。 logC=αlogS+β (1) (式中、α及びβは定数を表している)
  3. 【請求項3】 着色廃水を着色廃水貯槽から流通式反応
    器に導入し、該反応器で脱色した処理液は切り替えコッ
    クE3を介して貯槽T1に導き、該貯槽に所定量の処理液
    が貯留後は自動的に切り替えコッックE3を切り替えて
    処理液を貯槽T2に導くと共に、貯槽T1中の処理液の色
    度によって該処理液を外部に放出するか又は着色廃水貯
    槽に戻して貯槽T1を空とし、これによってT1とT2
    二つの貯槽に処理液が交互に短時間貯留できるようにし
    た連続的着色廃水脱色方法であり、該貯槽T1又はT2
    貯留した処理液の一部を分光光度計に導いて波長350
    〜700nmの光の吸光度を自動的に測定し、吸光度の
    極大値又は吸光度の積算値Sを下記(1)式で官能法色
    度Cに変えると共に、色度Cに連動して貯槽T1に設け
    た切り替えコックE1又は貯槽T2に設けた切り替えコッ
    クE2を自動的に作動させ、これによって貯槽T1又はT
    2中の処理液を自動的に外部放出するか又は着色廃水貯
    槽に戻すことを特徴とする廃水脱色工程の自動化方法。 logC=αlogS+β (1) (式中、α及びβは定数を表している)
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6814875B2 (en) 2000-10-06 2004-11-09 Yamaha Corporation Method and device for treating waste liquid, solvent separator, and cleaning device using thereof
WO2017110288A1 (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 住友電気工業株式会社 水処理方法及び水処理システム

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WO2017110288A1 (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 住友電気工業株式会社 水処理方法及び水処理システム
JPWO2017110288A1 (ja) * 2015-12-22 2018-10-11 住友電気工業株式会社 水処理方法及び水処理システム

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