JPH10293715A - 統合ファイルシステムにおける高可用性運用方式 - Google Patents

統合ファイルシステムにおける高可用性運用方式

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JPH10293715A
JPH10293715A JP9101343A JP10134397A JPH10293715A JP H10293715 A JPH10293715 A JP H10293715A JP 9101343 A JP9101343 A JP 9101343A JP 10134397 A JP10134397 A JP 10134397A JP H10293715 A JPH10293715 A JP H10293715A
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武治 伊勢
Takehiko Takahashi
健彦 高橋
Shingo Kunitsu
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Abstract

(57)【要約】 【課題】統合ファイルシステムの一部を受け持つ計算機
が動作不能になった場合、動作不能になった計算機のフ
ァイルシステムに連結していた下位の計算機のファイル
システムも、統合ファイルシステム上ではアクセス不能
になってしまう。 【解決手段】動作不能になった計算機の木構造を、統合
ファイルシステム上の木構造で上位に位置する計算機に
自動的に作成し、動作不能になった計算機に連結してい
た計算機のファイルシステムを作成した木構造に自動的
に連結することにより、統合ファイルシステムの木構造
を変更することなく、動作可能な計算機へのアクセスを
確保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各々独立にファイル
システムを持つ計算機あるいは外部記憶装置を統合し、
一つのファイルシステムを構築して運用を行う方式に関
する。
【0002】
【従来の技術】図3は、各々に独立したファイルシステ
ムを持つ複数の計算機を統合して、一つの統合ファイル
システムを運用しているシステムの例である。
【0003】この例では、計算機101のファイルシス
テムの節Afに計算機102のファイルシステムの節B
aを連結し、計算機102のファイルシステムの節Bh
に計算機103のファイルシステムの節Ccを連結し
て、統合ファイルシステムを運用している。
【0004】この統合ファイルシステム上でファイルを
アクセスする場合、木構造上で最も上位にある計算機か
ら順に木構造を辿って、目的のファイルをアクセスす
る。
【0005】この統合ファイルシステムの木構造の一部
を受け持つ計算機が動作不能になった場合、動作不能に
なった計算機の木構造を辿ることが出来なくなり、動作
不能になった計算機に連結されていた計算機のファイル
システムに対しても統合ファイルシステム上からは、木
構造を辿ることが出来なくなる。
【0006】例えば、図中の計算機102が動作不能に
なった場合、Bd、Bhにアクセスできないため、計算
機103の節まで木構造を辿ることが出来なくなる。
【0007】よって、動作不能になった計算機のファイ
ルシステムに連結していた計算機のファイルシステムに
対し、統合ファイルシステム上からは、アクセス不能に
なってしまう。
【0008】また、統合ファイルシステムを構成する外
部記憶装置の一つが動作不能となっても同様である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、統合
ファイルシステムの木構造の再構築を自動で行うことに
より、木構造を辿れなくなる事を防止し、統合ファイル
システムの運用を中止することなく、利用者あるいはプ
ログラムが指定する経路名を変更せずに、動作可能な計
算機のファイルシステムに対して、アクセスを可能にす
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の運用方式は、統合ファイルシステムの木構
造の一部を受け持つ計算機あるいは外部記憶装置が動作
不能になったことの検出をもって、動作不能になった計
算機の木構造のうち、統合ファイルシステム上の木構造
を構成するのに必須な部分の木構造を、統合ファイルシ
ステムの木構造上で上位に位置する木構造を受け持つ計
算機あるいは外部記憶装置のファイルシステムに、自動
的に作成する。
【0011】次に、統合ファイルシステム上で木構造を
辿る場合に、動作不能になった計算機の木構造を通して
辿るように、動作不能になった計算機のファイルシステ
ムの節に連結されていた計算機のファイルシステムの節
を、動作不能になった計算機の上位に位置する計算機あ
るいは外部記憶装置に作成した木構造の節に自動的に連
結する。
【0012】このことにより、統合ファイルシステム上
で木構造を辿る順序を変更せずに、動作不能となったフ
ァイルシステムの節に連結していた下位の計算機のファ
イルシステムに対して木構造を辿ることが出来るように
する。
【0013】また、請求項4においては、統合ファイル
システムを構成するファイルシステムの上位連結先ファ
イルシステムが動作不能となったときの交代連結先節を
予めあるいは動的に作成し、登録簿に登録し、統合ファ
イルシステムの木構造の一部を受け持つ計算機あるいは
外部記憶装置が動作不能になったことの検出をもって、
動作不能になった計算機のファイルシステムの節に連結
されていた計算機のファイルシステムの節を、前記交代
連結節に自動的に連結し、統合ファイルシステム上で動
作不能となったファイルシステムを経由して、下位のフ
ァイルシステムのファイルのアクセス経路を自動的に交
代連結先に切り替えることにより、統合ファイルシステ
ム上で指定する経路順序を変更せずに、動作不能となっ
たファイルシステムの節に連結していた下位の計算機の
ファイルシステムに対して木構造を辿ることが出来るよ
うにする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の運用方式の一実施
例を図面を用いて説明する。
【0015】図1は本発明の高可用性運用方式の一構成
例を示すブロック図である。同図中、システム100は
計算機101〜103で構成されており、計算機101
〜103には、ディスク装置114〜116が接続され
ている。計算機101では、、ファイルシステムの連結
を管理するエージェント107が動作している。また、
ファイルシステムの連結を管理するエージェント107
は、各計算機上のファイルシステムがどのように連結さ
れているかを管理するテーブル(図4)を保持している。
計算機101〜103では、他の計算機のファイルシス
テムとの連結情報に従い、連結されたファイルシステム
に対するアクセスを制御するエージェント108〜11
0と、ディスク装置114〜116との間の入出力処理
などを行う入出力エージェント111〜113と、互い
の動作状況を定期的に確認するエージェント104〜1
06が動作している。
【0016】図2に、図1のシステムに対する統合ファ
イルシステムの一部を受け持つ計算機が動作不能になっ
たとき、自動的に統合ファイルシステムを再構築する際
のフローチャートを示す。同図中、計算機101の統合
ファイルシステムを管理するエージェント107は、動
作状況を確認するエージェント104から統合ファイル
システムの木構造の一部を受け持つ計算機が動作不能に
なった事の検知を受け(ステップ201)、動作不能に
なった計算機のファイルシステムを連結している計算機
を管理テーブルから検索し(ステップ202)、動作不
能になった計算機のファイルシステムに連結している計
算機を管理テーブル検索する(ステップ203)。
【0017】検索の結果、動作不能になった計算機のフ
ァイルシステムに連結をしている計算機が存在しない場
合(ステップ204=No)には、そのまま終了する。
【0018】一方、動作不能になった計算機のファイル
システムに連結している計算機が存在する場合(ステッ
プ204=Yes)、統合ファイルシステムを管理する
エージェント107によって、統合ファイルシステムを
再構築するプログラムが起動される。このプログラム
は、ステップ202で検索された、動作不能になった計
算機のファイルシステムを連結していたステップ203
で検索された計算機のファイルシステムの連結を行うエ
ージェントに、動作不能になった計算機との連結を解除
さる(ステップ205)。次に、エージェント107が
保持している管理テーブルから、動作不能になった計算
機が、統合ファイルシステム上で必須となる木構造のど
の部分を受け持っていたかを検索し(ステップ20
6)、動作不能になった計算機のファイルシステムを連
結していた計算機に作成(ステップ207)し、動作不
能になった計算機に連結していた計算機のファイルシス
テムを、動作不能になった計算機のファイルシステムを
連結していた計算機に作成した木構造に、ファイルシス
テムの連結を行うエージェントを通して、連結を行う
(ステップ208)。
【0019】図3を例に、説明すると、システム100
の統合ファイルシステムは計算機101上の管理エージ
ェントによって管理される。管理エージェントは、統合
ファイルシステムが、計算機101の根、節Ab、節A
f、計算機102の節Ba、節Bd、節Bh、計算機1
03の節Cc以降のファイルシステムで構成され、計算
機101の節Afに計算機102の節Baが連結され、
計算機102の節Bhに計算機103の節Ccが連結さ
れていることを管理テーブルによって管理している。こ
の時、システム100の一つの計算機が動作不能になっ
たとする。動作不能になった計算機が計算機103の場
合、統合木構造上、計算機103の木構造を辿らなけれ
ば、アクセス出来ない他の計算機のファイルシステムが
存在しないため、管理エージェントは何も行わない。計
算機102が動作不能になった場合、計算機103の節
Ccが計算機102の節Bhに連結しているため、計算
機102の木構造を辿らなければ、計算機103にはア
クセスできない。管理エージェントは管理テーブルよ
り、このことを知り、計算機101に計算機102の統
合ファイルシステムに必須な木構造を作成するために、
計算機101の節Afと計算機102の節Baの連結を
解除する。次に管理テーブルより、計算機102が受け
持っていた統合ファイルシステム上の木構造を検索す
る。管理テーブルから、計算機102が受け持っていた
木構造は、節Ba、節Bd、節Bhであることがわか
る。このうち、節Baは計算機101の節Afに連結さ
れていたため、統合ファイルシステム上の木構造には含
まれないので、節Baを除いた、節Bdと節Bhを、親
子関係そのままで、計算機101の節Afに作成する。
次に、計算機101に作成された節Bhに計算機103
の節Ccを連結する。これにより、計算機103のファ
イルシステムに、統合ファイルシステムの木構造を変更
することなしに、統合ファイルシステムからアクセスす
ることが可能となる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
統合ファイルシステムを構成する計算機の一つあるいは
外部記憶装置の一つが動作不能になっても、動作可能で
ある計算機あるいは外部記憶装置を使用して、統合ファ
イルシステムの運用を続行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高可用性運用方式を実現するシステム
の一構成例を示す図である。
【図2】高可用性運用方式の処理を示すフローチャート
である。
【図3】統合ファイルシステムの一構成例を示す図であ
る。
【図4】統合ファイルシステムの管理テーブルの一実施
例を示す図である。
【図5】統合ファイルシステムの管理テーブルの一実施
例を示す図である。
【図6】交代連結を示した統合ファイルシステムの一構
成例を示す図である。
【図7】交代連結を行なう場合の統合ファイルシステム
の管理テーブルの一実施例を示す図である。
【符号の説明】
100 統合計算機システム 101〜103 計算機 104〜106 動作確認エージェント 107 統合ファイルシステム管理エージェント 108〜110 アクセス要求処理エージェント 111〜113 入出力エージェント 114〜116 ディスク装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 健彦 神奈川県横浜市中区尾上町6丁目81番地 日立ソフトウェアエンジニアリング株式会 社内 (72)発明者 國津 愼吾 神奈川県横浜市中区尾上町6丁目81番地 日立ソフトウェアエンジニアリング株式会 社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各々に独立した木構造からなるファイルシ
    ステムをもつ計算機群の一つの計算機のファイルシステ
    ムを他の計算機のファイルシステムに階層的に連結した
    統合ファイルシステムを構築し、運用するシステムにお
    いて、 統合ファイルシステムの木構造の一部を持つ計算機が動
    作不能あるいは停止したとき、動作不能あるいは停止し
    た計算機のファイルシステムの木構造のうち、統合ファ
    イルシステム上の木構造において計算機間の階層を構成
    するのに必要な下位の木構造への連結経路の木構造を、
    統合ファイルシステム上の木構造上の上位の計算機のフ
    ァイルシステムに動的に作成し、動作不能あるいは停止
    した計算機に連結されていた下位の計算機のファイルシ
    ステムを、前記上位の計算機に作成した木構造に、自動
    的に連結することによって、統合ファイルシステムの再
    構築を行い、動作可能な計算機から統合ファイルシステ
    ムへのアクセスに対し、動作不能あるいは停止した計算
    機の影響をなくす高可用性運用方式。
  2. 【請求項2】前記、請求項1において、統合ファイルシ
    ステムの木構造を構成する各計算機のファイルシステム
    の連結経路情報を管理する統合ファイルシステム管理簿
    を有し、統合ファイルシステムの木構造の一部を持つ計
    算機が動作不能あるいは停止したとき、動作不能あるい
    は停止した計算機のファイルシステムと連結していた他
    計算機のファイルシステムの節を前記統合ファイルシス
    テム管理簿の連結経路に、動的に連結し、統合ファイル
    システムの再構築を行い、動作可能な計算機から統合フ
    ァイルシステムへのアクセスに対し、動作不能あるいは
    停止した計算機の影響をなくす高可用性運用方式。
  3. 【請求項3】前記、請求項1において、 各々に独立した木構造からなるファイルシステムをもつ
    外部記憶装置群の一つの外部記憶装置のファイルシステ
    ムを他の外部記憶装置のファイルシステムに階層的に連
    結して一つのシステムファイル木構造を構築し、運用す
    るシステムにおいて、システムファイル木構造の一部を
    持つ外部記憶装置が動作不能になったとき、動作不能に
    なった外部記憶装置のファイルシステムの木構造のう
    ち、システムファイル木構造を構成するのに必要な下位
    の木構造への連結経路の木構造を、システムファイル木
    構造の上位の外部記憶装置に自動的に作成し、動作不能
    になった外部記憶装置に連結されていた外部記憶装置の
    ファイルシステムを、上位の外部記憶装置に作成された
    木構造に、自動的に連結することによって、システムフ
    ァイル木構造の再構築を行い、動作可能な外部記憶装置
    からシステムファイル木構造へのアクセスに対し、動作
    不能になった外部記憶装置の影響をなくす高可用性運用
    方式。
  4. 【請求項4】前記、請求項2において、統合ファイルシ
    ステムの木構造を構成する各計算機のファイルシステム
    の連結経路情報と、各ファイルシステムの連結先のファ
    イルシステムが動作不能となったときの交代連結先節と
    を持つ、統合ファイルシステム管理簿を有し、統合ファ
    イルシステムの木構造の一部を持つ計算機が動作不能あ
    るいは停止したとき、動作不能あるいは停止した計算機
    のファイルシステムと連結していた他計算機のファイル
    システムの節を前記統合ファイルシステム管理簿の交代
    連結節に、動的に連結し、統合ファイルシステムの再構
    築を行い、統合ファイルシステムにおけるアクセス要求
    において、交代前の経路に対するアクセスを交代後の経
    路に切り替えて下位のファイルシステムへ継続すること
    によって、動作可能な計算機から統合ファイルシステム
    へのアクセスに対し、動作不能あるいは停止した計算機
    の影響をなくす高可用性運用方式。
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