JPH10293483A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JPH10293483A
JPH10293483A JP10149097A JP10149097A JPH10293483A JP H10293483 A JPH10293483 A JP H10293483A JP 10149097 A JP10149097 A JP 10149097A JP 10149097 A JP10149097 A JP 10149097A JP H10293483 A JPH10293483 A JP H10293483A
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JP
Japan
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pressure roller
heater
roller
heating
fixing device
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JP10149097A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Suga
勉 須賀
Akihiko Shimazu
明彦 嶋津
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成により、トナー画像担持体にカー
ルの発生しない定着装置を提供する。 【解決手段】 加熱ローラ10と加圧ローラ20との間
にトナー画像担持体であるシートPを挟持搬送しつつ定
着を行う定着装置の、加圧ローラ20の近傍には加圧ロ
ーラ20表面を照射するヒータ41とその背後の熱反射
板42とから成る加熱手段40を設け、加圧ローラ20
の表面層23のフッ素樹脂チューブ又はコーティング材
には熱吸収性の高い黒色系の材料を用いたことを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真方式の画像
形成機器等に用いられる定着装置で、シートに担持され
ている未定着トナー画像を加熱定着する加熱ローラと、
加熱ローラの周面に前記シートの未定着トナー画像担持
面を圧着する加圧ローラとを設けた熱ローラ定着装置の
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は上面に未定着トナー画像を担持し
たシートPの加熱定着を行う熱ローラ定着装置の一般構
造を示している。加熱ローラ10は内部に熱源として例
えばハロゲンランプを用いた加熱ヒータ11を有した中
空の金属円筒12で、その外周は薄層の例えばフッ素樹
脂チューブ13等によって被覆されている。回転する加
熱ローラ10に対して圧接して従動回転する加圧ローラ
20は、芯金21の外周にスポンジ状の弾性体層22
と、さらにその外周は薄層の例えばフッ素樹脂チューブ
等の表面層23によって被覆されている。加熱ローラ1
0表面の温度は図示しない温度センサによって温度検知
がなされ、加熱ローラ10表面は例えば200℃程度の
定着を適当とする温度に制御されている。
【0003】ガイド板31に沿って搬送されてきたシー
トPは、加熱ローラ10と加圧ローラ20との圧接部分
において定着され、分離爪部32a,32bによってロ
ーラ表面から分離されて定着装置外へと排出される。排
出されるシートPは下向きにカールした状態となってい
る。これは上側ローラである加熱ローラ10の表面温度
と下側ローラである加圧ローラ20の表面温度とに温度
差があり、シートPのシート表面の方がシート裏面に較
べて定着時高温に加熱される結果、表面の乾燥が急激に
なされるのに対し、裏面の乾燥は徐々であり、シートの
表面より裏面の繊維の方が縮みが大きいことによるもの
である。シートPに生じたカールが強い(曲率半径が小
さい)場合には、定着を終えたシートPが加圧ローラ2
0に巻き付いてしまう現象が生じたり、たとえ分離され
てもシートPが画像形成装置の装置外に排出されるまで
に搬送不足(ジャム)が生じたり、装置外に排出されて
もまるまった形で次々と排出されるシートPが正しく重
なった状態で積層されないといった多くの問題が生じる
こととなる。
【0004】本発明者らは加熱ローラ10と加圧ローラ
20の温度差とカール量との関係を求めた。加熱ローラ
10の温度を200℃に管理し、含水率9.4〜9.6
%程度のA4サイズの一般に用いられるコピー紙(55
kg紙)について、加圧ローラ20の表面温度と、カー
ル量との関係を求めたのが図7である。カール量は、平
板上にカール方向を上にして定着直後のコピー紙を載置
し、四隅の持ち上がった高さをmm単位で測定し、その
平均値をとったもので、加熱ローラ10と加圧ローラ2
0との温度差が小さい程カール量は小さいことを示して
いる。なお、グラフ中、正セット、逆セットとあるのは
給紙カセット内に装填された多数枚のコピー紙の載置状
況(裏表の状況)から分別している。このグラフでは逆
セット時の方がカール量が大きくなる傾向にあるが、こ
れは逆セットのシートは正セットのシートより上向きに
カールしやすい前歴をもっていることによるもので、何
れにせよ加熱ローラ10と加圧ローラ20との温度差を
小さくすることが、カール量を小さくするための条件で
ある。
【0005】加圧ローラ20の表面温度を、加熱ローラ
10の表面温度近くまで加熱し、定着を行うようにした
提案は数多くなされている。加圧ローラ20内部に熱源
を設ける提案もあるが、加圧ローラ20にはスポンジ状
の弾性体層22があるため熱伝導率が悪く、熱勾配も大
きいので表面温度を希望温度まで上昇させるには多くの
時間を要することとなり、加圧ローラ20内部の温度は
異常に高くなってしまう。これに対して加圧ローラ20
の外部から加圧ローラ表面を加熱する提案もなされてい
る。
【0006】特開昭56−37559号、実開昭60−
191062号、特開平3−7974号等の公報にはハ
ロゲンランプ等のヒータ等によって加圧ローラ表面を予
備加熱する技術が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの公報
には加圧ローラ表面を効率よく予備加熱する技術手段に
ついては何等開示されていなかった。本発明は、効率よ
くヒータによって加圧ローラ表面を照射し、定着を終え
て排出されるシートのカール量を少なくする定着装置を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、シートに担
持されている未定着トナー画像を加熱定着する加熱ロー
ラと、前記加熱ローラの周面に前記シートの未定着トナ
ー画像担持面を圧着する加圧ローラとを設けた定着装置
において、前記加圧ローラの近傍には前記加圧ローラ表
面を照射するヒータとその背後の熱反射板とから成る加
熱手段を設け、前記加圧ローラの表面層をなすフッ素樹
脂チューブ又はコーティング材には熱吸収性の高い黒色
系の材料を用いたことを特徴とする定着装置(請求項1
による第1発明)によって達成される。
【0009】また、シートに担持されている未定着トナ
ー画像を加熱定着する加熱ローラと、前記加熱ローラの
周面に前記シートの未定着トナー画像担持面を圧着する
加圧ローラとを設けた定着装置において、前記加圧ロー
ラの近傍には前記加圧ローラ表面を照射するヒータとそ
の背後の熱反射板とから成る加熱手段を設け、前記加熱
手段の設置位置は前記加圧ローラの圧着位置よりシート
の侵入側へ90°以内の角度範囲にあることを特徴とす
る定着装置(請求項3による第2発明)によって達成さ
れる。
【0010】さらに、シートに担持されている未定着ト
ナー画像を加熱定着する加熱ローラと、前記加熱ローラ
の周面に前記シートの未定着トナー画像担持面を圧着す
る加圧ローラとを設けた定着装置において、前記加圧ロ
ーラの近傍には前記加圧ローラ表面を照射するヒータと
その背後の反射板とから成る加熱手段を設け、前記加熱
手段の設置位置は前記加圧ローラの圧着位置よりシート
の侵入側へ150°以内の角度範囲にあって、その間に
は前記加圧ローラの表面温度を検知する加圧ローラ表面
温度検知手段が設けられていて、前記加圧ローラ表面温
度検知手段の温度検知により前記加熱手段のヒータの点
滅制御を行うすることを特徴とする定着装置(請求項6
による第3発明)によって達成される。
【0011】前記第1発明の定着装置において、前記加
圧ローラ表面層の内側に設けた弾性体は前記加圧ローラ
表面層と同じく黒色系の材料とした定着装置は好ましい
実施態様である。
【0012】また、前記第2発明の定着装置において、
前記熱反射板の背面には前記ヒータのヒータ暴走防止手
段として温度ヒューズ又はサーモスタットから成るヒー
タ暴走防止器を設けたことと、前記加圧ローラの前記加
熱ローラと反対側のシートのガイド板部とシートの分離
爪部との間は、前記加熱手段と共に断熱カバーによって
被覆されている定着装置は好ましい実施態様である。
【0013】さらに、前記第3発明の定着装置におい
て、前記熱反射板の背面には前記ヒータのヒータ暴走防
止手段として温度ヒューズ又はサーモスタットを設けた
ことと、前記加圧ローラの前記加熱ローラと反対側のシ
ートのガイド板部とシートの分離爪部との間は、前記加
熱手段と共に断熱カバーによって被覆されている定着装
置は好ましい実施態様である。
【0014】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)本発明の実施の形態1についてその構
造とその作用を図1及び図2によって説明する。
【0015】図1は本発明の請求項1による定着装置の
一例を示す断面図である。図において、10及び20は
一対の定着用回転体である加熱ローラ及び加圧ローラ、
15はクリーニングローラ、16はオイル塗布ローラで
ある。
【0016】加熱ローラ10の内側芯部にはハロゲンラ
ンプ等からなる加熱ヒータ11が設けられている。加熱
ローラ10及び加圧ローラ20の周囲温度は不図示のサ
ーミスタなどからなる温度センサにより検知され、この
検知信号によって制御されて所定の温度範囲内に保持さ
れる。
【0017】加熱ローラ10は、薄肉の芯金12の外周
を30μmのフッ素樹脂でコーティングした表面層13
を有する外径60mmのハードローラである。
【0018】加圧ローラ20は芯金21の周囲に、例え
ばゴム厚5mm、ゴム硬度アスカーC55度のゴム等の
弾性体から成る弾性体層22を設け、その外周を厚み5
0μmのフッ素樹脂チューブをもって被覆、あるいはフ
ッ素樹脂をコーティングして成る表面層23を有する外
径65mmのソフトローラである。
【0019】加圧ローラ20は図示しないバネなどの付
勢部材によって加熱ローラ10に面圧3kgf/cm2
で圧接され弾性体層22の弾性変形によって圧接面に圧
接部Nを形成している。このときの圧接部Nの長さは面
圧やローラ表面の硬度によっても異なるがほぼ10.5
mmになっている。加熱ローラ10は周速350〜41
0(mm/sec)で反時計方向に回転し、加圧ローラ
20は加熱ローラ10に圧接して従動回転する。
【0020】クリーニングローラ15は加熱ローラ10
の周面に付着したトナーやほこり、異物等を吸着除去す
るローラで、クリーニングローラ15の表面には例えば
発泡シリコンゴムのようなオイルに対して非吸収性の材
料を使用する。吸収性の材料を使用すると溜まった吸収
したオイルを吐き出すこととなり、オイルむらになる。
従ってクリーニングローラ15に非吸収性の材料を使用
し、オイル塗布量のバラツキを抑える。またトナー等の
異物除去性能を良くするため、離型性の低いものとし、
さらに加熱ローラ10からの熱を吸収しないよう熱容量
の小さいものが選択使用され、クリーニングローラ15
は加熱ローラ10に圧接して従動回転する。
【0021】オイル塗布ローラ16はクリーニングロー
ラ15によって清掃された加熱ローラ10の周面に離型
用のオイルを塗布するオイル塗布ローラで、オイル塗布
ローラ16は加熱ローラ10に常に当接し、加熱ローラ
10の回転に従動回転する。また、オイル塗布ローラ1
6はその内部から滲出・補給するオイルの他にオイル補
給パッドによる外周からのオイル補給を行うこともあ
る。かかる構成により定着するトナー画像担持体である
シートPの汚損を防ぐと共に加熱ローラ10からのシー
トPの分離を容易にする。クリーニングローラ15は図
1に示すように加熱ローラ10の回転方向に対してオイ
ル塗布ローラ16の上流側に配置し、加熱ローラ10に
付着したトナーがオイル塗布ローラ16に付着する前に
クリーニングローラ15によって除去する構成となって
いる。31はシートPの定着装置の進入口の上下に設け
られたガイド板、32a,32bはシートPの巻き付き
を防止するために加熱ローラ10及び加圧ローラ20に
それぞれ設けた分離爪であって、図示しない引っ張りバ
ネによる付勢によって分離爪32aは加熱ローラ10周
面に非接触又は軽く圧接されていて、分離爪32bは加
圧ローラ20周面に軽く圧接されている。
【0022】さらに、40は加圧ローラ20表面を照射
・加熱するため、ヒータ41とヒータ41の背後に設け
た熱反射板42から成る加熱手段である加熱器で、θは
加圧ローラ20の回転軸を中心にしてニップ部Nの中心
からシートPの進入側に測定した加熱器40の加熱ヒー
タ41の中心までの間の角度である。
【0023】本発明者らは加熱器40のヒータ41と熱
反射板42について種々検討を行った。図2(a),
(b)は検討を行った熱反射板42の一例を示したもの
で、熱反射板42A,42Bは何れも断面が内面形状を
異にした楕円形状の樋状の部材である。アルミニューム
等を材料とし、表面は酸化防止の薄膜コーティングを施
したもので、反射率は80%以上(但し波長550n
m)の熱反射板である。ヒータ41はランプ外径8mm
の棒状をしたハロゲンランプで、ヒータ41は断面が楕
円形状をした熱反射板42A,42Bのそれぞれの第1
焦点位置に設定し、楕円軸が加圧ローラ20の軸芯方向
に向くようにし、熱反射板42Aは第2焦点位置より近
くに加圧ローラ20表面が位置するように配設した(後
のテストにおいてリフレクタAと記している)。また熱
反射板42Bは加圧ローラ20表面上に第2焦点位置が
あるよう配設した(後のテストにおいてリフレクタBと
記している)。結果を表1に示す後のテストにおいて明
らかとなったところでは、リフレクタAとリフレクタB
との差は顕著には認められない。その他のテストも総合
すると、熱反射板の効果は大であって、ヒータ41から
発する熱線が総て加圧ローラ20表面に注がれることが
必要条件であるが、熱反射板の形状には顕著にはその効
果の差異が認められず、ヒータ41と加圧ローラ20表
面との間隔が狭い方が有利に加熱することが認められ
た。
【0024】ヒータ41についても検討を行っている。
リフレクタAについて、棒状ハロゲンランプを用いたヒ
ータ41の出力(消費電力のワット数で表す)を変化さ
せたときの加圧ローラ20表面温度の関係を求めたのが
図3である。図において奥とあるのは加圧ローラ20の
軸方向で図1上の奥側での測定値、他は手前側での測定
値で、加熱器40の取付位置の平行度の誤差等によって
生じたものである。ヒータ41の出力(ワット数)が大
となるに従って加圧ローラ20表面温度は高温となる
が、上昇温度とワット数との関係は比例的ではなく、後
に説明するテストにおいても1000Wのハロゲンラン
プを用いても加圧ローラ20の表面温度は、加圧ローラ
20の周速が410mm/secであるときは178℃
程度を限度とし、これ以上上昇することはなかった。
【0025】なお、加圧ローラ20の表面層23には熱
吸収性の高い黒色系のフッ素樹脂チューブ又はコーティ
ング材を用い、さらに表面層23の内側に設けた弾性体
層22も同様に熱吸収性の高い黒色系の材料を用いると
熱効率がよくヒータ41のワット数を小さくできる。
【0026】ヒータ41の出力と熱反射板42の型を変
更した場合及び加圧ローラ20の表面層23を黒色系に
した場合の加圧ローラ20のシートPの進入部近傍とシ
ートPの排出部近傍に接触式熱電対を設置して表面温度
を測定したテストの結果を表1に示す。表中の表面温度
は2カ所以上の測定値の平均値である。
【0027】
【表1】
【0028】表1のテスト結果からも加圧ローラ20の
表面層23を熱吸収性の高い黒色系の材料を用いること
によって、表面温度が5℃程度高くなっていることが認
められた。
【0029】本発明者らはさらに加熱器40の設置位置
についても実験を行った。図1に示す(a),(b),
(c)それぞれの位置に加熱器40を設置し、加圧ロー
ラ20のシートPの進入部近傍に接触式熱電対を設置し
て表面温度を測定した。その結果、表2のようにシート
Pの進入部に近い(a)(θ=90°)の位置に加熱器
40を設置した場合が加圧ローラ20の表面温度は最も
高くなるという結果を得た。加熱器40のヒータ41は
1000Wで、熱反射板42は何れも前記リフレクタA
のタイプである。
【0030】
【表2】
【0031】(実施の形態2)図4は本発明の請求項3
による定着装置の他の例を示す断面図である。図におい
て図1と同一部分は同一符号を付しその作用も同一であ
るから詳細な説明は省略する。
【0032】本実施形態においては、ヒータ暴走防止器
44として温度ヒューズ又はサーモスタットを熱反射板
42の背後に設けて熱反射板42の温度が所定の温度以
上になるとヒータ41の通電をオフにしてヒータ41に
よる異常な温度上昇を防止する安全装置を設けたもの
で、過熱による事故が防止されることとなった。45は
断熱カバーで、耐熱性で断熱性の高い材料から成り、熱
反射板42背後と加圧ローラ20の分離爪32bとの間
に加圧ローラ20を包み込むようにして設けた断熱カバ
ーである。
【0033】断熱カバー45の設置により熱効率が上昇
する。本発明者らのテストの結果、断熱カバー45のな
い場合に較べ加圧ローラ20を同一温度に保持するのに
ヒータ41の消費電力を約30%節約することができ
た。
【0034】実施の形態2はかかる構成により、前記表
1及び表2で示したテストの結果に基づいて熱効率の最
良なθ=90°以内の範囲に加熱器40を設置し、熱反
射板42の背後にヒータ暴走防止器44を設置してヒー
タ41による熱暴走を防止し、さらに断熱カバー45を
設けて熱効率の向上を図ることに成功した。
【0035】(実施の形態3)図5は本発明の請求項6
による定着装置のさらに他の例を示す断面図である。図
において図4と同一部分は同一符号を付しその作用も同
一であるから詳細な説明は省略する。
【0036】本実施形態においては、温度センサ43と
して、例えば接触式熱電対などから成る温度検知手段を
加圧ローラ20のシートPの進入側の近くにローラ表面
に接触するようにして設けたものである。
【0037】実施の形態3はかかる構成により、加圧ロ
ーラ20のシートPの進入側に設置した温度センサ43
のヒータ41によって加熱されたローラ表面温度の温度
検知により、加熱器40のヒータ41の点滅制御を行い
加圧ローラ20の表面温度を適正温度に保持するように
し、更に加熱器40はθ=150°以内の可能な限り熱
効率の良好な範囲に設置し、実施の形態2と同様に熱反
射板42の背後にヒータ暴走防止器44を設置してヒー
タ41による熱暴走を防止する安全策を講じ、さらに断
熱カバー45を設けて熱効率の向上を図ることに成功し
た。
【0038】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、本発明の
請求項1による定着装置では、加圧ローラ表面を加熱す
る加熱手段を設け、さらに加圧ローラの表面層を黒色系
の材料を用いて熱効率を向上させたので、簡単な構成で
トナー画像担持体であるシートの表裏の温度差を少なく
してシートのカール発生を防止できる定着装置を提供で
きることとなった。
【0039】本発明の請求項3による定着装置では、加
圧ローラ表面を加熱する加熱手段をニップ部の圧接中心
よりシートの進入側に近い位置に設け、さらに断熱カバ
ーを設置することにより熱効率を上昇させた。テストの
結果断熱カバーのない場合に較べ加圧ローラを同一温度
に保持するのに加熱手段のヒータの消費電力を約30%
節約することができた。さらにヒータ暴走防止手段を設
けた。従って、極めて簡単な構成により、安全でトナー
画像担持体のカール発生を防止できる定着装置を提供で
きることとなった。
【0040】本発明の請求項6による定着装置では、加
熱手段をニップ部の圧接中心よりシートの進入側150
°以内に設け、また加圧ローラ表面の温度検知手段を設
け、この温度検知に基づいて加熱手段の点滅制御を行
い、さらにヒータ暴走防止手段と断熱カバーを設け、簡
単な構成により効率よく加圧ローラ表面温度を常に安定
した温度に保できるので、安全でトナー画像担持体のカ
ール発生を防止できる定着装置を提供できることとなっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の定着装置の構成の一例を示す断面図で
ある。
【図2】図1の熱反射板の形状を示す部分断面図であ
る。
【図3】加圧ローラのヒータの消費電力と表面温度との
関係を示すグラフである。
【図4】本発明の定着装置の構成の他の例を示す断面図
である。
【図5】本発明の定着装置の構成のさらに他の例を示す
断面図である。
【図6】熱ローラ定着装置の一般構成を示す断面図であ
る。
【図7】加圧ローラの表面温度とシートのカール量との
関係を示すグラフである。
【符号の説明】
10 加熱ローラ 11 加熱ヒータ 20 加圧ローラ 22 弾性体層 23 表面層 31 ガイド板 32a,32b 分離爪 40 加熱器(加熱手段) 41 ヒータ 42 熱反射板 43 温度センサ 44 ヒータ暴走防止器(ヒータ暴走防止手段) 45 断熱カバー N ニップ部 P シート(トナー画像担持体)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートに担持されている未定着トナー画
    像を加熱定着する加熱ローラと、前記加熱ローラの周面
    に前記シートの未定着トナー画像担持面を圧着する加圧
    ローラとを設けた定着装置において、前記加圧ローラの
    近傍には前記加圧ローラ表面を照射するヒータとその背
    後の熱反射板とから成る加熱手段を設け、前記加圧ロー
    ラの表面層をなすフッ素樹脂チューブ又はコーティング
    材には熱吸収性の高い黒色系の材料を用いたことを特徴
    とする定着装置。
  2. 【請求項2】 前記加圧ローラ表面層の内側に設けた弾
    性体も同じく黒色系の材料としたことを特徴とする請求
    項1記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 シートに担持されている未定着トナー画
    像を加熱定着する加熱ローラと、前記加熱ローラの周面
    に前記シートの未定着トナー画像担持面を圧着する加圧
    ローラとを設けた定着装置において、前記加圧ローラの
    近傍には前記加圧ローラ表面を照射するヒータとその背
    後の熱反射板とから成る加熱手段を設け、前記加熱手段
    の設置位置は前記加圧ローラの圧着位置よりシートの侵
    入側へ90°以内の角度範囲にあることを特徴とする定
    着装置。
  4. 【請求項4】 前記反射板の背面には前記ヒータのヒー
    タ暴走防止手段として温度ヒューズ又はサーモスタット
    を設けたことを特徴とする請求項3記載の定着装置。
  5. 【請求項5】 前記加圧ローラの前記加熱ローラと反対
    側のシートのガイド板部とシートの分離爪部との間は、
    前記加熱手段と共に断熱カバーによって被覆されている
    ことを特徴とする請求項3記載の定着装置。
  6. 【請求項6】 シートに担持されている未定着トナー画
    像を加熱定着する加熱ローラと、前記加熱ローラの周面
    に前記シートの未定着トナー画像担持面を圧着する加圧
    ローラとを設けた定着装置において、前記加圧ローラの
    近傍には前記加圧ローラ表面を照射するヒータとその背
    後の反射板とから成る加熱手段を設け、前記加熱手段の
    設置位置は前記加圧ローラの圧着位置よりシートの侵入
    側へ150°以内の角度範囲にあって、その間には前記
    加圧ローラの表面温度を検知する加圧ローラ表面温度検
    知手段が設けられていて、前記加圧ローラ表面温度検知
    手段の温度検知により前記加熱手段のヒータの点滅制御
    を行うことを特徴とする定着装置。
  7. 【請求項7】 前記熱反射板の背面には前記ヒータのヒ
    ータ暴走防止手段として温度ヒューズ又はサーモスタッ
    トを設けたことを特徴とする請求項6記載の定着装置。
  8. 【請求項8】 前記加圧ローラの前記加熱ローラと反対
    側のシートのガイド板部とシートの分離爪部との間は、
    前記加熱手段と共に断熱カバーによって被覆されている
    ことを特徴とする請求項6記載の定着装置。
JP10149097A 1997-04-18 1997-04-18 定着装置 Pending JPH10293483A (ja)

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US9925817B2 (en) 2011-06-09 2018-03-27 Kabushiki Kaisha Toshiba Decolorizing apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9925817B2 (en) 2011-06-09 2018-03-27 Kabushiki Kaisha Toshiba Decolorizing apparatus
US10131174B2 (en) 2011-06-09 2018-11-20 Kabushiki Kaisha Toshiba Decolorizing apparatus

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