JPH10291824A - 光学素子素材の製造方法、およびその素材を用いたガラスレンズの成形法 - Google Patents

光学素子素材の製造方法、およびその素材を用いたガラスレンズの成形法

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JPH10291824A
JPH10291824A JP10449997A JP10449997A JPH10291824A JP H10291824 A JPH10291824 A JP H10291824A JP 10449997 A JP10449997 A JP 10449997A JP 10449997 A JP10449997 A JP 10449997A JP H10291824 A JPH10291824 A JP H10291824A
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liquid
optical element
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droplet
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Takahisa Kondo
隆久 近藤
Yoshiyuki Shimizu
義之 清水
Shoji Nakamura
正二 中村
Masaaki Haruhara
正明 春原
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラス液滴の落下距離をあまり必要せず、真
球性の高い光学素子素材が製造できるようにする。 【解決手段】 ガラス素材1を溶融してガラス液滴6を
形成し、このガラス液滴6を、その温度がガラス転移点
以上の状態で清浄性を有する液体4中に所定重量分だけ
投入して、ガラス液滴6を冷却固化する。この場合の液
体4としては、清浄性の良いものを使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク装置の
ピックアップ光学系やカメラレンズに使用されるガラス
レンズの成形に用いる光学素子素材を得るための製造方
法、およびこの光学素子素材を用いたガラスレンズの成
形法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光学素子素材の製造方法として、
表面張力を利用した熱加工によってガラス球を製造する
方法が知られている(たとえば、日本硝子製品工業会:
「ガラス製造の現場技術」第4巻、237頁参照)。
【0003】この製造方法の一種として、たとえば特開
昭61−146721号公報に開示されている技術は、
いわゆるダイレクト法(表面張力による加工)と称せら
れるもので、図5に示すように、白金等でできたガラス
溶融容器51内に溶融ガラス52を溜めておき、この溶
融ガラス52を流出ノズル53の先端から徐々に吐出さ
せることにより、球状化されたガラス液滴54を形成す
る。そして、このガラス液滴54を自然落下させる。こ
のとき、ガラス液滴54の表面温度がガラスの軟化温度
よりも低くなるまで、すなわちガラス表面が固化するま
での落下距離L1を確保しておき、固化されたガラス液
滴54を受器55で回収することによって、光学素子素
材を得ている。
【0004】しかし、この場合において、ガラス液滴5
4の体積が大きくなるのに伴って、ガラス表面を固化さ
せるまでには長い落下距離L1が必要となるため、装置
として大がかりなものになる。
【0005】装置の小型化のために、落下距離L1を短
くする手法として、ガラス液滴54の落下時に流出ノズ
ル53の下方より送風することによって、強制冷却を行
うことが提案されている。
【0006】また、従来の他の製造方法として、たとえ
ば、特開平5−43258号公報に開示されている技術
は、いわゆる流動焼成法(表面張力による加工)と称せ
られるもので、図6に示すように、ガラスロッド61の
下部を加熱装置62によって局所加熱し、被加熱部分の
ガラスのみを溶融させ、ガラスロッド61の先端に球状
化されたガラス液滴63を形成する。そして、このガラ
ス液滴63が変形しない歪点以下に冷却するまでの距離
2分だけ自然落下させ、捕集治具65に回収すること
によって光学素子素材を得ている。
【0007】この場合においても、落下距離L2を短く
するために、ガラスロッド61の下部に室温の空気を送
風する冷却筒64を設け、この冷却筒64内にガラス液
滴63を落下させることで、冷却を促進させることが提
案されている。
【0008】また、図5および図6に示した従来技術に
おいては、流出ノズル53の口径、あるいはガラスロッ
ト61の外径を調整することによって表面張力を加減
し、所望の重量のガラス液滴54,63が得られるよう
にしている。
【0009】その場合のガラス液滴54,63の表面張
力は、次式で示される。
【0010】mg=2πrγ ここに、m:ガラス液滴の重量、g:重量加速度、2π
r:流出ノズル径あるいはガラスロッド径、γ:ガラス
の表面張力である。
【0011】したがって、図5および図6に示した従来
技術においては、いずれも自由落下中において表面張力
により球状化したガラス液滴54,63を、いかに形状
を崩さずに冷却して補集するかにポイントがあると言え
る。
【0012】一方、ガラスレンズを成形する方法とし
て、従来、たとえば、特公昭60−127122号公報
等に開示されて技術がある。
【0013】この従来技術は、図7に示すように、平板
からなる光学素子素材74を成形金型を用いて押圧成形
するものである。
【0014】すなわち、この場合に使用する成形金型
は、円筒状の胴型71内に上下一対の上下型72,73
が配置されてなり、この上下型72,73の間に平板状
の光学素子素材74をセットした後、これを所定温度に
加熱した後、圧力Pを加えることでガラスレンズ(この
例では凸レンズ)を成形している。
【0015】しかし、この従来技術のように、光学素子
素材74が平板状のものであると、上下型72,73と
の間に密閉された空間75,76ができるため、これが
押圧成形時の障害となって精度の良いガラスレンズを得
ることができない。
【0016】したがって、このような押圧成形によって
ガラスレンズを得ようとする場合の光学素子素材74の
形状としては、成形金型のレンズ成形面の形状の曲率よ
りも小さい曲率を有するように、予め球状になっている
ことが望ましい。つまり、光学素子素材74が予め球状
になっておれば、これが押圧変形する際に前後左右に広
がるため、上下型72,73との間に密閉された空間7
5,76が形成され難くなるからである。
【0017】また、このような球状をした光学素子素材
を用いる場合、上下型72,73のほぼ中心位置にセッ
トされることになるが、光学素子素材の真球度が低い
と、押圧初期において偏荷重がかかって、成形完了後の
ガラスレンズが軸対称形とならないため、レンズを連続
成形する際の障害となる。
【0018】したがって、軸対称形をしたレンズの成形
において用いる光学素子素材の形状としても、最初から
真球度が高いほどレンズの性能が安定する。。
【0019】ここで、古くから行われている研磨によっ
てガラス球を得る方法は、真球度も高く光学素子素材と
して充分の精度が得られるが、その反面、研磨作業が極
めて繁雑であるためにコスト高となっている。
【0020】これに対して、図5あるいは図6に示した
ようにして製造される光学素子素材を使用する方法は、
比較的安価にガラスレンズを成形することが可能であ
る。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図5あるい
は図6に示したように、ガラス液滴54,63の落下距
離Lを短くするために、ガラス液滴54,63に送風し
て強制冷却する従来の方法では、次の問題がある。
【0022】たとえば、図6に示したように、ガラス液
滴63の下方から送風した場合には、液滴63の表面で
空気の対流が起こり、その表面温度が不安定となって表
面張力にバラツキが発生し、結果的に、落下するガラス
液滴63の重量が不安定となるばかりでなく、送風の影
響によってガラス溶解時の温度制御が困難になる。
【0023】また、強制冷却する場合でも、滴下距離L
2は数m分が必要であり、このような落下距離L2がある
と、落下衝撃によってガラス液滴63の真球度が損なわ
れるおそれがある。
【0024】さらに、下方からの冷却によりガラス液滴
63の均一な冷却が困難になることから、内部に不均一
な応力が発生し、その結果、落下衝撃が加わったときに
は、割れが発生して生産性の低下をもたらすことにな
る。
【0025】一方、図5あるいは図6に示したようにし
て製造されたガラス球を光学素子素材として使用する方
法は、研磨による方法に比べて、比較的安価にガラスレ
ンズを成形できるものの、素材としてのガラス球の真球
度が未だ不足し、また、送風の際に表面に塵埃が付着す
るなど、結果的に成形されたガラスレンズは、未だ精度
的、外観的に未だ満足するものではなかった。
【0026】本発明は、従来技術における種々の課題に
鑑みなされたものであり、ガラス液滴の落下距離が少な
くて装置の小型化が図れ、また、落下衝撃を低減させる
ことにより真球度が高く、かつ表面の清浄性が極めて優
れた光学素子素材の製造方法を提供することを第1の課
題とする。
【0027】また、本発明は、従来よりも一層安価にガ
ラスレンズを成形できる方法を提供することを第2の課
題とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、次の手段を講じている。
【0029】すなわち、本発明は、ガラス素材を溶融し
て形成されるガラス液滴を固化して光学素子素材を作製
する方法において、前記ガラス液滴の温度がガラス転移
点以上の状態で清浄性を有する液体中に所定重量分だけ
投入して、前記ガラス液滴を冷却固化することを特徴と
している。
【0030】この方法によれば、溶融状態にある球状化
された真球度の高いガラス液滴を、落下距離があまり必
要としないガラス液滴の表面温度がガラス転移点以上
で、かつ、限りなくガラス転移点近傍温度の状態で、液
体中に投入することで落下衝撃を最小限にすることがで
きる。このため、従来のように落下衝撃によってガラス
液滴の真球度が損なわれることがない。また、液体中に
落下されたガラス液滴は、直ちに表面全体から均一な冷
却がおこなわれることになり、不均一な応力が残留する
ことがない。このため、落下衝撃によってガラス液滴が
割れないため、生産性が向上し、精密な光学素子素材を
作製することが可能となる。
【0031】また、本発明の光学素子素材の製造方法に
おいて、液体にはアルコール単体、またはアルコールと
水の混合液が好ましい。この好ましい例によれば、光学
素子素材の表面の清浄性、作業環境、危険性等々に問題
がなく光学素子素材が作製できる。
【0032】さらに、前記本発明の光学素子素材の製造
方法において、液体中でガラス液滴を転造するとことが
好ましい。この好ましい例によれば、次々にガラス液滴
されるため、先に落下したガラス液滴との接触を避け、
真球度をより安定に向上させることができる。また、液
体容器の深さが浅くできるため冷却性の向上と、装置の
小型化が同時に図ることができる。
【0033】一方、本発明に係るガラスレンズの成形法
においては、上記の製造方法によって製作された光学素
子素材を液体中から取り出し、乾燥させてからこれを加
熱して押圧成形することを特徴としている。
【0034】この成形法によれば、清浄性のある液体中
に滴下することによって、ガラスレンズの成形前の洗浄
等が不要となるため、ガラス溶融する工程からガラスレ
ンズの成形に至る一連の工程を著しく短縮することが可
能となり、その結果、レンズを安価に製造することがで
きる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態に基づ
いてさらに具体的に説明する。
【0036】<実施形態1>図1は本発明の実施形態1
に係る光学素子素材の製造方法を示す説明図である。
【0037】図1に示すように、この製造のために使用
される白金製のガラス溶融容器2は、その上端が開口
し、また、底面の中央部には円筒状の流出ノズル3設け
られている。そして、このガラス溶融容器2には、溶融
ガラス1が溜められている。溶融ガラス1としては、た
とえば、硼珪酸バリュウム系ガラス(熱変形温度(Tg
点)=502℃、屈伏点=548℃)が使用される。
【0038】一方、このガラス溶融容器2の流出ノズル
3の下方には、液体4が入った液体容器5が設けてあ
る。液体4としては、たとえば、エチルアルコールもし
くはエチルアルコールと水の混合液が適用される。
【0039】溶融ガラス1は、流出ノズル3の先端部に
ガラス自身の表面張力によって球状化されたガラス液滴
6が形成される。そして、ガラス液滴6の質量と表面張
力とのバランスにより、ガラス液滴6が落下距離L0
だけ落下し、液体4の入った液体容器5内に順次滴下さ
れる。
【0040】図2に液体容器5内に入れた液体4の種類
と、この液体4中にガラス液滴を落下して得られた光学
素子素材の不良率との関係を示す。
【0041】この場合の溶融ガラス1としては、たとえ
ば、硼珪酸バリュウム系ガラス(Tg点=502℃、屈
伏点=548℃)を用い、1250℃の温度で溶融して
ガラス液滴6を滴下させた。また、落下距離L0は20
0mmに設定した。液体4としては、エチルアルコール
単体のもの、水単体のもの、アルコ−ルと水の混合比が
1:1のものをそれぞれ使用した。液滴した数量は各々
100個で、その重量と外観とを評価した。なお、落下
距離L0=200mmに設定した場合、液体4に入る際
の液滴温度はガラス転移点以上の温度となっていること
が確認されている。
【0042】図2から分かるように、エチルアルコール
単体、もしくはエチルアルコールと水の混合液体におい
て不良率(割れ)がゼロを示し、水の場合には15〜2
0%の不良率を示した。また、光学素子素材は、60m
g±0.5%の重量精度を示し、その表面は全て光学鏡
面であった。
【0043】上記の実施形態1では、液体容器5内にガ
ラス液滴6がそのまま滴下するようにしているが、たと
えば、図3に示すように、液体容器5内に、転造治具7
と補集部8を設けた構成とすることもできる。
【0044】この構成においては、自然落下されるガラ
ス液滴6は液体4中に没した後、転造治具7上を順次転
がって液滴4の全体が冷却されつつ球状化されて捕集部
8に収容される。
【0045】こうして得られた光学素子素材は、図1の
場合よりも、表面は光学鏡面のものとなり、かつ、転造
することで一層真球度が高いもの(3〜5μm)を得る
ことができる。
【0046】以上のように、この実施形態1で得られる
光学素子素材の製造方法によれば、ガラス液滴6の表面
が固化状態でない真球度の高い状態で液体4中に投入す
ることによって、落下距離L0を短くできるだけでな
く、落下衝撃による形状が損なわれることを防ぐことが
できる。
【0047】さらに、落下後、直ちに液体4中でガラス
液滴の表面全体から均一な冷却が行われるため、冷却過
程による形状を損なうこともない。このため、不均一で
大きな応力が残留することがなく、真球度の高い形状の
光学素子素材を得ることができ、かつ、生産性が向上す
る。
【0048】なお、この実施形態1においては、アルコ
−ルと水の混合比が1:1の場合を示したが、必ずしも
この混合比に限定されるものではなく、経済性、安全性
および環境性を考慮して適宜の混合比を選定することが
できる。また、液体4の種類もこの実施形態1のものに
限定されるものではなく、液滴の体積やガラスの熱特性
をはじめとして各物性に応じて決定することができる。
【0049】<実施形態2>この実施形態2は、ガラス
レンズの成形方法に関するものであり、図4に示すよう
に、従来の場合と同様に、円筒状の胴型71内に上下一
対の上下型72,73が配置されてなる成形金型を使用
し、上記の実施形態1の図1および図3に示す方法に基
づいてそれぞれ得られたガラス球からなる光学素子素材
74を用いて成形を行った。
【0050】この場合、液体容器5から光学素子素材を
取り出し、熱風乾燥した後、図4に示す金型内に投入し
て成形温度570℃、押圧力P=180kgfの条件で
ガラスレンズ(屈折率=0.6、焦点距離=3.3m
m)を成形した。
【0051】こうして得られた同レンズをフィーゾー型
の干渉計で透過波面収差を評価したところ、図1のよう
にして製作した光学素子素材ではレンズが若干偏芯して
いたが、図3のようにして製作した光学素子素材では偏
芯もなく、0.03λ(rms)以下であり、実用上、
何ら問題のない特性を得ることができた。さらに、レン
ズの外観も問題ないという評価を得た。
【0052】従来は、レンズを成形する場合において、
光学素子素材を専用の洗浄機を用いて洗浄した後に金型
内に投入して成形を行っているが、この実施形態1で得
た光学素子素材はその必要がない。その理由は、使用す
る液体4の清浄性が高いことと、液滴されるに従って液
温度が上昇し、エチルアルコールの乾燥性が高められる
ことにある。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、次の効果を奏する。
【0054】(1) 請求項1記載に係る発明では、従来
のように落下衝撃によってガラス液滴の真球度が損なわ
れることがなく、また、液体中に落下されたガラス液滴
は、直ちに表面全体から均一な冷却がおこなわれること
になり、不均一な応力が残留することがない。このた
め、落下衝撃によってガラス液滴が割れないため、生産
性が向上し、重量精度が高く、真球度の高いものを比較
的小型の装置で実現することができる。
【0055】(2) 請求項2記載に係る発明では、液体
としてアルコール単体、またはアルコールと水の混合液
を使用するので、光学素子素材の表面の清浄性、作業環
境、危険性等々に問題がなく作製することが可能とな
る。
【0056】(3) 請求項3記載に係る発明では、液体
中でガラス液滴を転造するので、真球度をより一層向上
させることができる。また、液体容器の深さが浅くでき
るため冷却性の向上と、装置の小型化が同時に図ること
ができる。
【0057】(4) 請求項4記載に係る発明では、洗浄
工程に高額の装置を必要とせず、また真球度が高いため
に、安定したガラスレンズの成形が実現できる。その結
果、安価なレンズを市場に提供することが可能となり、
産業上利用価値の高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1を説明する要部断面図であ
る。
【図2】本発明の実施形態1を説明する各種液体に液滴
した光学素子素材の不良率の説明図である。
【図3】本発明の実施形態1の変形例を説明する要部断
面図である。
【図4】本発明の実施形態2に係るガラスレンズの形成
方法を示す要部断面図である。
【図5】従来の光学素子素材の作製状態を示す説明図で
ある。
【図6】従来の光学素子素材の作製状態を示す説明図で
ある。
【図7】従来のガラスレンズの成形方法を示す要部断面
図である。
【符号の説明】
1 溶融ガラス 2 ガラス溶融容器 3 流出ノズル 4 液体 5 液体容器 6 ガラス液滴 7 転造治具 8 補集部
フロントページの続き (72)発明者 春原 正明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス素材を溶融して形成されるガラス
    液滴を固化して光学素子素材を作製する方法において、 前記ガラス液滴の温度がガラス転移点以上の状態で清浄
    性を有する液体中に所定重量分だけ投入して、前記ガラ
    ス液滴を冷却固化することを特徴とする光学素子素材の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 前記液体は、アルコール単体、またはア
    ルコールと水の混合液であることを特徴とする請求項1
    記載の光学素子素材の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記液体中で前記ガラス液滴を転造する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の光学素
    子素材の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかの製
    造方法によって製作された光学素子素材を液体中から取
    り出し、乾燥させてからこれを加熱して押圧成形するこ
    とを特徴とするガラスレンズの形成方法。
JP10449997A 1997-04-22 1997-04-22 光学素子素材の製造方法、およびその素材を用いたガラスレンズの成形法 Pending JPH10291824A (ja)

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