JPH10290627A - キノコの栽培容器及び栽培装置及びキノコの栽培方法 - Google Patents

キノコの栽培容器及び栽培装置及びキノコの栽培方法

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JPH10290627A
JPH10290627A JP9116330A JP11633097A JPH10290627A JP H10290627 A JPH10290627 A JP H10290627A JP 9116330 A JP9116330 A JP 9116330A JP 11633097 A JP11633097 A JP 11633097A JP H10290627 A JPH10290627 A JP H10290627A
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Mitsuo Noguchi
光男 野口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】キノコの栽培では、生育工程の直前に水等を培
地に注入すると収穫量が増大することが知られている。
従ってキノコの栽培には、注入針を培地に刺し水等を供
給する注入装置が使用されている。しかし従来の注入装
置は、設備が大掛りかつ高価であり、実際問題、キノコ
の栽培には過剰な設備であった。また、この注入装置自
体にも、注入針を刺し入れるときに菌糸等を傷つけてし
まうなど様々な課題を有していた。 【解決手段】栽培装置A1は、栽培容器1と当該栽培容
器1を収容する収容槽2を備えている。栽培容器1は開
口部14を有する瓶形状をなしている。栽培容器1の底
部10には密着部11が形成してある。密着部11で囲
まれた部分には凹部12が形成してある。凹部12には
通液孔13が形成してある。収容槽2は底部に栽培容器
1を載置する載置面20を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、榎茸(以下、エノ
キという)やシメジ、マイタケ、滑子、ヒラタケなどを
栽培するキノコの栽培容器及び栽培装置及びキノコの栽
培方法に関するものである。更に詳しくは、大掛りな設
備を必要とせず、キノコの成長を促進させて収穫量を増
加させるものに関する。
【0002】
【従来の技術】本来、上記したようなキノコ類は、ホダ
木といわれる原木に種菌を接種することで栽培される。
しかし、この栽培方法にあっては、収穫量が環境に大き
く左右されるので多大な手間を要していた。従って、現
在では、それほど手間を要さずに、所要の収穫量を安定
して得ることのできる、容器に人工培地を収容して栽培
する栽培方法が一般的となりつつある。
【0003】上記した容器に人工培地を収容したキノコ
の栽培方法における大まかな手順を以下に説明する。 培地造り工程 オガクズ、コーンコブ、オカラ、米糠などの材料を加水
混合して培地を造り、当該培地を定量して耐熱性を有す
る容器に収容する。上記培地の含水率は、当該培地の栄
養分がキノコの生育に適正な栄養源として最も良好に作
用するように、大体において62%〜64%に設定され
ており、当該工程以後は、水を供給しないことが常識と
されている。 殺菌工程 培地を収容した容器を約100℃〜120℃の蒸気で加
熱して、培地内の有害菌を殺菌するとともに、キノコの
生育に必要な培地中の栄養分の溶解を促進させる。
【0004】接種工程 殺菌工程が終了した容器内の培地に種菌を接種する。そ
の後、容器の開口部を蓋により密閉して雑菌の侵入を防
止する。 培養工程 接種した種菌を容器内の培地で繁殖させる。 菌カキ工程 容器内の菌糸繁殖が完了したら蓋を取り外す。そして、
菌糸劣化を起こさないように、直ちに発芽させる培地の
表面を、菌糸膜を残さない程度に欠き落とす。
【0005】芽出し工程 原基形成が完了し、子実体を伸長させる。 生育工程 子実体を生育する。特に、栽培するキノコがエノキの場
合にあっては、ある程度子実体が伸長した段階で光や風
などによって生育をコントロールし、子実体の伸長と傘
の大きさを揃える。 収穫工程 生育したキノコを収穫する。
【0006】なお、上記した培養工程以降の湿度の調
整は、容器を収容している室内全体に、加湿器を使用し
て水を霧状に噴霧することにより行っている。また、炭
酸ガスの濃度の調整は、室内へ外気を適宜導入すること
により行っている。更に、温度の調整は空調機で行って
いる。
【0007】本発明者は、キノコの人工栽培、特にエノ
キの人工栽培において収穫量を増加させるための研究を
行っていた。そして、キノコの生育状況を観察するなか
で、キノコの傘の裏面側から盛んに水分が放出されてい
ることを発見し、水分の量がキノコの生育に密接に関係
しているのではないかとの着想を得た。
【0008】そこで本発明者は、更に研究を重ね、極端
な培地の収縮減少が芽出し工程以降の生育工程で起こ
ったことに着目した。そして、生育工程の直前に水ま
たは栽培用養液を菌糸の繁殖している培地の中に直接注
入したところ、収穫量が増大することを知見し、特開平
8ー187030公報に開示されている発明を完成する
に至った。
【0009】上記公報には、キノコの栽培工程中、容器
内の菌糸の繁殖が完了し、子実体の形成から生育完了ま
での間に、当該容器内の培地に水またはキノコの子実体
の成長に必要な栽培用養液を注入する栽培方法及びそれ
に使用する装置が記載されている。水または栽培用養液
の注入は、注入装置に備えられた注入針を培地に刺し入
れることで行っている。この発明によって、キノコの収
穫量を従来の人工培地による栽培の二倍程度まで増加さ
せることが可能となった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したキノ
コの栽培方法及びそれに使用する装置にも、次のような
課題があった。即ち、水または栽培用養液を栽培容器に
注入するための手段として注入装置を使用しているた
め、キノコの栽培における設備が大掛りになる傾向があ
った。しかも、注入装置は高価であり、導入に際して多
額の投資を必要とするため、キノコの成長を促進させて
収穫量を増加させるという効果は認められるが、実際問
題、キノコの栽培には過剰な設備であり適さないもので
あった。
【0011】また、上記した注入装置自体にも、次のよ
うな課題があった。まず、注入針を培地に刺し入れると
きに、誤って成育中のキノコや菌糸を傷つけてしまうこ
とがあった。傷ついたキノコは商品価値がなくなるのは
もとより、場合によっては腐れが生じてしまうことがあ
った。
【0012】水または栽培用養液を供給する芽出し工
程以降にあっては、培地が極端に収縮減少して堅くなっ
ているので、注入針を培地に刺し入れるには相当の圧力
が必要であった。そのため注入針の引き抜きも容易では
なく、その際に培地に亀裂を生じさせてしまったり、培
地が容器から抜けてしまったりすることがあった。
【0013】注入針により水または栽培用養液を注入し
ても、培地がそれを吸収するには相当の時間がかかるの
で、培地の上部にそれらが溜まってしまうことがあっ
た。このように培地の上部に水や栽培用養液が溜まって
しまうと、キノコが透明化していわゆる「水キノコ」と
いわれる状態になり、キノコは商品価値をなくしてしま
う。
【0014】上記した事態を生じず、培地に水や栽培用
養液を吸収させることができても、培地全体に均一に供
給することは困難であり、キノコの生育が一定でなく品
質にばらつきが生じてしまうことがあった。
【0015】本発明の目的は、上記課題を解消するもの
で、大掛りな設備を必要とせず、キノコの成長を促進さ
せて収穫量を増加させるキノコの栽培容器及び栽培装置
及びキノコの栽培方法を提供することにある。また、本
発明の他の目的は、培地への給水が効率良く均一にで
き、しかもキノコや菌糸及び培地を傷つけることがない
キノコの栽培容器及び栽培装置及びキノコの栽培方法を
提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、内部に培地を収容してキノコを栽培する栽
培容器であって、底部に、載置する面と密着または実質
的に密着するような密着部が設けてあり、当該密着部ま
たは/及び密着部で囲まれた部分には、内外部を貫通し
た通液孔が形成してあることを特徴とする、キノコの栽
培容器である。
【0017】第2の発明にあっては、上記密着部で囲ま
れた部分に内部側へ凹んだ凹部が形成してあり、上記通
液孔は当該凹部に形成してあることを特徴する、第1の
発明に係るキノコの栽培容器である。
【0018】第3の発明にあっては、キノコの栽培装置
であって、上記第1または第2の発明に係るキノコの栽
培容器と、当該栽培容器を所要数収容する収容槽と、を
備えており、上記収容槽の上記栽培容器が載置される載
置面は、上記栽培容器の底部に設けてある密着部が密着
または実質的に密着するように形成してあることを特徴
とする、キノコの栽培装置である。
【0019】第4の発明にあっては、キノコの栽培装置
であって、上記第2の発明に係るキノコの栽培容器と、
当該栽培容器を所要数収容する収容槽と、を備えてお
り、上記収容槽の上記栽培容器が載置される載置面に
は、上記栽培容器の底部に形成してある凹部が嵌合し
て、密着または実質的に密着する凸部が形成してあるこ
とを特徴とする、キノコの栽培装置である。
【0020】第5の発明にあっては、キノコの栽培方法
であって、栽培容器の底部に設けてある密着部を、収容
槽の載置面に密着または実質的に密着するように載置
し、当該栽培容器の内部を密封または実質的に密封して
菌糸を繁殖させるステップと、子実体が形成されて生育
が完了するまでの間に、上記栽培容器の密着部と収容槽
の載置面との密着状態を解除して、上記密着部または/
及び密着部で囲まれた部分に内外部を貫通して形成して
ある通液孔から水または栽培用養液を培地に吸収させる
ステップと、を含んでいることを特徴とする、キノコの
栽培方法である。
【0021】第6の発明にあっては、キノコの栽培方法
であって、栽培容器の底部に設けてある密着部を、収容
槽の載置面に密着または実質的に密着するように載置
し、当該栽培容器の内部を密封または実質的に密封して
菌糸を繁殖させるステップと、子実体が形成されて生育
が完了するまでの間に、水または栽培用養液を収容槽に
注入し、上記栽培容器の密着部と収容槽の載置面との密
着状態を解除して、上記密着部または/及び密着部で囲
まれた部分に内外部を貫通して形成してある通液孔から
上記水または栽培用養液を培地に吸収させるステップ
と、を含んでいることを特徴とする、キノコの栽培方法
である。
【0022】第7の発明にあっては、キノコの栽培方法
であって、栽培容器の底部に設けてある密着部を、収容
槽の載置面に密着または実質的に密着するように載置
し、当該栽培容器の内部を密封または実質的に密封して
菌糸を繁殖させるステップと、子実体が形成されて生育
が完了するまでの間に、水または栽培用養液を収容槽に
注入し、上記栽培容器を当該水または栽培用養液による
浮力により浮かせて、上記栽培容器の密着部と収容槽の
載置面との密着状態を解除して、上記密着部または/及
び密着部で囲まれた部分に内外部を貫通して形成してあ
る通液孔から上記水または栽培用養液を培地に吸収させ
るステップと、を含んでいることを特徴とする、キノコ
の栽培方法である。
【0023】培地に水または栽培用養液を吸収させる
と、キノコは密生状態になって生育し、生育の時点から
水または栽培用養液を供給しない場合と比較してはっき
りとした違いが見られた。また、この方法で生育された
キノコは、発芽してから50日程度で出荷できるまでに
成長し、味の点においても従来のものと何等かわること
はなかった。
【0024】本発明にいう「栽培用養液」の一例として
は、水分51.9%、蛋白14.5%、脂肪0.1%、
灰分5.6%、炭水化物27.5%、カルシウム0.4
%の組織からなる水溶液を挙げることができるが、これ
に限定するものではない。
【0025】
【作 用】第1の発明に係るキノコの栽培容器にあって
は、栽培容器を、例えば収容槽に、密着部が上記収容槽
の載置面に密着または実質的に密着するように載置して
収容する。そして、この状態で菌糸を繁殖させる。この
とき栽培容器内は、密封または実質的に密封状態にあ
る。従って、雑菌が外部から、上記密着部または密着部
で囲まれた部分、若しくは密着部及び密着部で囲まれた
部分に形成してある内外部を貫通した通液孔を介して、
栽培容器内へ侵入することを防止できる。
【0026】第2の発明に係るキノコの栽培容器にあっ
ては、栽培容器を、例えば、載置面に栽培容器の凹部が
嵌合して密着または実質的に密着する凸部が形成してあ
る収容槽に、上記凹部が上記凸部に嵌合して密着または
実質的に密着するように載置して収容する。そして、こ
の状態で菌糸を繁殖させる。このとき栽培容器内は、密
封または実質的に密封状態にある。従って、雑菌が外部
から、上記密着部または密着部で囲まれた部分、若しく
は密着部及び密着部で囲まれた部分に形成してある内外
部を貫通した通液孔を介して、栽培容器内へ侵入するこ
とを防止できる。特にこの場合にあっては、嵌合した場
合における凹部と凸部との接触面積が広いので、密着性
が増し、密封効果を高めることができる。これにより雑
菌の侵入を防止する信頼性が高まる。また、平坦な底部
を有する収容槽に栽培容器を収容した場合と比べて、栽
培容器の底部の密着部で囲まれた部分、本発明にあって
は凹部の容積が小さくなるので、雑菌の侵入をより効果
的に防止できる。更に、栽培容器を上記のような収容槽
に載置するときに、凸部が載置位置を案内するように作
用するので、収容槽内に配置し易くなる。
【0027】第3の発明に係るキノコの栽培装置にあっ
ては、上記第1または第2の発明に係るキノコの栽培容
器を、当該栽培容器を所要数収容する収容槽に、上記密
着部が上記収容槽の載置面に密着または実質的に密着す
るように載置して収容する。これにより、栽培容器内を
密封または実質的に密封状態にでき、雑菌が通液孔を介
して外部から栽培容器内へ侵入することを防止できる。
【0028】第4の発明に係るキノコの栽培装置にあっ
ては、上記第2の発明に係るキノコの栽培容器を、当該
栽培容器を所要数収容し、載置面に栽培容器の凹部が嵌
合して密着または実質的に密着する凸部が形成してある
収容槽に、上記凹部が上記凸部に嵌合して密着または実
質的に密着するように載置して収容する。これにより、
栽培容器内を密封または実質的に密封状態にでき、雑菌
が通液孔を介して外部から栽培容器内へ侵入することを
防止できる。特にこの場合にあっては、嵌合した場合に
おける凹部と凸部との接触面積が広いので、密着性が増
し、密封効果を高めることができる。これにより雑菌の
侵入を防止する信頼性が高まるまた、平坦な底部を有す
る収容槽に栽培容器を収容した場合と比べて、栽培容器
の底部の密着部で囲まれた部分、本発明にあっては凹部
の容積が小さくなるので、雑菌の侵入をより効果的に防
止できる。更に、栽培容器を収容槽に載置するときに、
凸部が載置位置を案内するように作用するので、収容槽
内に配置し易くなる。
【0029】第5発明に係るキノコの栽培方法にあって
は、菌糸の繁殖が完了後、子実体が形成されて生育が完
了するまでの間に、栽培容器の密着部と収容槽の載置面
との密着状態を解除する。そして、上記密着部または密
着部で囲まれた部分、若しくは上記密着部及び密着部で
囲まれた部分に内外部を貫通して形成してある通液孔か
ら水または栽培用養液を培地に吸収させる。このように
してキノコを栽培することにより、成育中のキノコや菌
糸や培地を傷つけずに、キノコの成長を促進させて収穫
量を増加させることができる。
【0030】第6の発明に係るキノコの栽培方法にあっ
ては、菌糸の繁殖が完了後、子実体が形成されて生育が
完了するまでの間に、水または栽培用養液を収容槽に注
入し、栽培容器の密着部と収容槽の載置面との密着状態
を解除する。そして、上記密着部または密着部で囲まれ
た部分、若しくは上記密着部及び密着部で囲まれた部分
に内外部を貫通して形成してある通液孔から上記水また
は栽培用養液を培地自体の毛管現象により培地に吸収さ
せる。このようにしてキノコを栽培することにより、水
または栽培用養液を栽培容器に供給するための大掛りな
設備を必要とすることなく、キノコの成長を促進させて
収穫量を増加させることができる。また、成育中のキノ
コや菌糸や培地を傷つけてしまうこともない。更に、水
や栽培用養液の吸収が培地自体の毛管現象によるものな
ので吸収効率が良く、栽培容器の全体に均一に供給する
こともできる。従って、水や栽培用養液が培地の上部に
溜ってしまうようなこともなく、キノコの生育をほぼ一
定に保つことができ、品質にばらつきが生じにくい。
【0031】第7の発明に係るキノコの栽培方法にあっ
ては、菌糸の繁殖が完了後、子実体が形成されて生育が
完了するまでの間に、水または栽培用養液を収容槽に注
入し、上記栽培容器を当該水または栽培用養液による浮
力により浮かせて、栽培容器の密着部と収容槽の載置面
との密着状態を解除する。そして、上記密着部または密
着部で囲まれた部分、若しくは上記密着部及び密着部で
囲まれた部分に内外部を貫通して形成してある通液孔か
ら上記水または栽培用養液を培地自体の毛管現象により
培地に吸収させる。このようにしてキノコを栽培するこ
とにより、栽培容器を浮かせるための特別の装置や、給
水のための大掛りな設備を必要とすることなく、キノコ
の成長を促進させて収穫量を増加させることができる。
また、成育中のキノコや菌糸や培地を傷つけてしまうこ
ともない。更に、水や栽培用養液の吸収が培地自体の毛
管現象によるものなので吸収効率が良く、栽培容器の全
体に均一に供給することもできる。従って、水や栽培用
養液が培地の上部に溜ってしまうようなこともなく、キ
ノコの生育をほぼ一定に保つことができ、品質にばらつ
きが生じにくい。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
き更に詳細に説明する。図1は本発明に係るキノコの栽
培容器の一実施の形態を示す断面図である。符号1は本
発明に係るキノコの栽培容器を示している。栽培容器1
は内部に培地が収容できるように、上部に開口部14を
有する瓶形状をなしている。栽培容器1の底部10には
載置する面と実質的に密着する密着部11が形成してあ
る。密着部11で囲まれた部分には、内部側へ凹んだ凹
部12が形成してある。前記凹部12のほぼ中央部に
は、内外部を貫通した小径の通液孔13が形成してあ
る。
【0033】本実施の形態において栽培容器1はポリプ
ロピレンで形成してあるが、内部に培地を収容した状態
で水または栽培用養液に浮かぶようなものであれば、特
に限定するものではない。また、通液孔13の大きさも
限定するものではないが、大径になると菌糸の繁殖期に
雑菌が栽培容器1に侵入してしまう可能性が高くなるの
で好ましくない。
【0034】栽培容器1を、例えば、合成樹脂で形成す
るような場合にあっては、成形工程時において通液孔1
3も金型により同時に形成することができる。この場合
にあっては、通液孔13を新たに形成するための別工程
を設ける必要がないので、従来からある栽培容器と同じ
ようにして製造することができる。
【0035】なお、栽培容器1は底部10に密着部11
が形成してあれば、既存の栽培容器でも、少なくとも密
着部または密着部で囲まれた部分に、通液孔を形成する
だけで製造することができるので、新たに製造装置など
を用意する必要はない。
【0036】図2は図1に示す栽培容器を使用した本発
明に係るキノコの栽培装置の一実施の形態を示してお
り、栽培中の収容槽に水を注入する前の状態の断面説明
図、図3は図2に示す栽培容器において、栽培中の収容
槽に水を注入して栽培容器を浮かし、密着状態を解除し
た状態を示す断面説明図である。なお、図2または図3
において、上記図1で示すものと同一または同等箇所に
は、同一の符号を付して示している。
【0037】符号A1は本発明に係るキノコの栽培装置
を示している。栽培装置A1は、上記した栽培容器1と
これを収容する収容槽2とを備えている。本実施の形態
において収容槽2には、栽培容器1が縦方向及び横方向
に四列ずつ配置されている。しかし、これに限定するも
のではなく、収容槽2の大きさにより、栽培容器1の数
量は適宜設定することができる。
【0038】収容槽2は、底部に栽培容器1が載置され
る載置面20を有し、上部が開口した枡状をなしてい
る。本実施の形態において、この収容槽2は合成樹脂に
より形成されているが、これに限定するものではなく、
他に例えば、金属や陶磁器、更には各種の複合材料でも
良い。また、収容槽2は水密になるように形成されてい
るが、これも限定するものではない。
【0039】載置面20は栽培容器1を載置したとき
に、栽培容器1の密着部11が実質的にこの載置面20
に密着するように形成されている。なお、載置面20の
上部には、例えば、ゴムマットやウレタンマット、シリ
コンマットなどの柔軟性を有する部材を敷くこともでき
る。これによれば、栽培容器1がその自重により上記し
た部材をやや変形させることができるので、密着性が増
し、密封効果を高めることができる。
【0040】なお、菌糸の繁殖が完了するまでは、図2
に示すように栽培容器1の開口部14には、この開口部
14を密封するための蓋3が設けてある。また、菌糸の
繁殖が完了後、子実体が形成されて生育が完了するまで
の間は、図3に示すように蓋3は取り外され、開口部1
4から生育に必要な空気が取り入れられる。栽培容器1
内には、オガクズ、コーンコブ、オカラ、米糠などによ
り構成された培地4が収容してある。
【0041】(作 用)図を参照して本発明の実施の形
態の作用を説明する。開口部14に蓋3を設けた栽培容
器1を収容槽2に、栽培容器1の底部10に設けてある
密着部11が収容槽2の載置面20に密着または実質的
に密着するように載置して収容し、この状態で菌糸を繁
殖させる。このとき栽培容器1の底部10は密封または
実質的に密封状態にあるので、底部10に形成してある
通液孔13を介して外部から雑菌が栽培容器1内に侵入
することを防止できる(図2参照)。
【0042】そして、菌糸の繁殖が完了後、子実体が形
成されて生育が完了するまでの間に、水を収容槽2に注
入する。こうして栽培容器1をこの水による浮力により
浮かせて、栽培容器1の密着部11と収容槽2の載置面
20との密着状態を解除する。そして、通液孔13から
収容槽2に注入された水を培地4自体の毛管現象により
培地4に吸収させる(図3参照)。
【0043】栽培容器1の内部には培地4が収容してあ
り、底部10には通液孔13が形成してあるが、この通
液孔13は小径であるので、ここから培地4は漏れ出に
くい。また、栽培容器1は載置面20に密着または実質
的に密着してあるので、栽培容器1に収容してある培地
4が有する水分は、凹部12より外部に放出され難い。
このように培地4の水分は、栽培容器1の底部10に通
液孔13が形成してあっても蒸発しにくい。
【0044】栽培装置A1にあっては、栽培容器1を収
容槽2に注入された水による浮力によって浮かせること
ができるので、栽培容器1を浮かせるための特別の装置
は不要である。
【0045】図4は図1に示す栽培容器を使用した本発
明に係るキノコの栽培装置の他の実施の形態を示す要部
断面説明図、図5は図4に示すキノコの栽培装置を構成
する収容槽を示す斜視図である。なお、図4及び図5に
おいて、上記図1ないし図3で示すものと同一または同
等箇所には、同一の符号を付して示している。
【0046】収容槽2の載置面20には、栽培容器1を
載置したときに凹部12が嵌合して密着するための凸部
21が、縦横に均等な間隔でそれぞれ四箇所に栽培容器
1の載置箇所に形成してある。これによれば、嵌合した
場合における凹部12と凸部21との接触面積が広いの
で、密着性が増し、密封効果を高めることができる。こ
れにより通液孔13から雑菌が侵入することを防止する
信頼性が高まる。また、栽培容器1を収容槽2に載置す
るときに、凸部21が載置位置を案内するように作用す
るので、収容槽2内に配置し易くなる。
【0047】本明細書で使用している用語と表現は、あ
くまでも説明上のものであって、なんら限定的なもので
はなく、本明細書に記述された特徴およびその一部と等
価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の
技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるとい
うことは言うまでもない。
【0048】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a) 第1の発明に係るキノコの栽培容器にあって
は、栽培容器を、例えば収容槽に、密着部が上記収容槽
の載置面に密着または実質的に密着するように載置して
収容する。そして、この状態で菌糸を繁殖させる。この
とき栽培容器内は、密封または実質的に密封状態にあ
る。従って、雑菌が外部から、上記密着部または密着部
で囲まれた部分、若しくは密着部及び密着部で囲まれた
部分に形成してある内外部を貫通した通液孔を介して、
栽培容器内へ侵入することを防止できる。
【0049】(b) 第2の発明に係るキノコの栽培容
器にあっては、栽培容器を、例えば、載置面に栽培容器
の凹部が嵌合して密着または実質的に密着する凸部が形
成してある収容槽に、上記凹部が上記凸部に嵌合して密
着または実質的に密着するように載置して収容する。そ
して、この状態で菌糸を繁殖させる。このとき栽培容器
内は、密封または実質的に密封状態にある。従って、雑
菌が外部から、上記密着部または密着部で囲まれた部
分、若しくは密着部及び密着部で囲まれた部分に形成し
てある内外部を貫通した通液孔を介して、栽培容器内へ
侵入することを防止できる。特にこの場合にあっては、
嵌合した場合における凹部と凸部との接触面積が広いの
で、密着性が増し、密封効果を高めることができる。こ
れにより雑菌の侵入を防止する信頼性が高まる。また、
平坦な底部を有する収容槽に栽培容器を収容した場合と
比べて、栽培容器の底部の密着部で囲まれた部分、本発
明にあっては凹部の容積が小さくなるので、雑菌の侵入
をより効果的に防止できる。更に、栽培容器を上記のよ
うな収容槽に載置するときに、凸部が載置位置を案内す
るように作用するので、収容槽内に配置し易くなる。
【0050】(c) 第3の発明に係るキノコの栽培装
置にあっては、上記第1または第2の発明に係るキノコ
の栽培容器を、当該栽培容器を所要数収容する収容槽
に、上記密着部が上記収容槽の載置面に密着または実質
的に密着するように載置して収容する。これにより、栽
培容器内を密封または実質的に密封状態にでき、雑菌が
通液孔を介して外部から栽培容器内へ侵入することを防
止できる。
【0051】(d) 第4の発明に係るキノコの栽培装
置にあっては、上記第2の発明に係るキノコの栽培容器
を、当該栽培容器を所要数収容し、載置面に栽培容器の
凹部が嵌合して密着または実質的に密着する凸部が形成
してある収容槽に、上記凹部が上記凸部に嵌合して密着
または実質的に密着するように載置して収容する。これ
により、栽培容器内を密封または実質的に密封状態にで
き、雑菌が通液孔を介して外部から栽培容器内へ侵入す
ることを防止できる。特にこの場合にあっては、嵌合し
た場合における凹部と凸部との接触面積が広いので、密
着性が増し、密封効果を高めることができる。これによ
り雑菌の侵入を防止する信頼性が高まるまた、平坦な底
部を有する収容槽に栽培容器を収容した場合と比べて、
栽培容器の底部の密着部で囲まれた部分、本発明にあっ
ては凹部の容積が小さくなるので、雑菌の侵入をより効
果的に防止できる。更に、栽培容器を収容槽に載置する
ときに、凸部が載置位置を案内するように作用するの
で、収容槽内に配置し易くなる。
【0052】(e) 第5発明に係るキノコの栽培方法
にあっては、菌糸の繁殖が完了後、子実体が形成されて
生育が完了するまでの間に、栽培容器の密着部と収容槽
の載置面との密着状態を解除する。そして、上記密着部
または密着部で囲まれた部分、若しくは上記密着部及び
密着部で囲まれた部分に内外部を貫通して形成してある
通液孔から水または栽培用養液を培地に吸収させる。こ
のようにしてキノコを栽培することにより、成育中のキ
ノコや菌糸や培地を傷つけずに、キノコの成長を促進さ
せて収穫量を増加させることができる。
【0053】(f) 第6の発明に係るキノコの栽培方
法にあっては、菌糸の繁殖が完了後、子実体が形成され
て生育が完了するまでの間に、水または栽培用養液を収
容槽に注入し、栽培容器の密着部と収容槽の載置面との
密着状態を解除する。そして、上記密着部または密着部
で囲まれた部分、若しくは上記密着部及び密着部で囲ま
れた部分に内外部を貫通して形成してある通液孔から上
記水または栽培用養液を培地自体の毛管現象により培地
に吸収させる。このようにしてキノコを栽培することに
より、水または栽培用養液を栽培容器に供給するための
大掛りな設備を必要とすることなく、キノコの成長を促
進させて収穫量を増加させることができる。また、成育
中のキノコや菌糸や培地を傷つけてしまうこともない。
更に、水や栽培用養液の吸収が培地自体の毛管現象によ
るものなので吸収効率が良く、栽培容器の全体に均一に
供給することもできる。従って、水や栽培用養液が培地
の上部に溜ってしまうようなこともなく、キノコの生育
をほぼ一定に保つことができ、品質にばらつきが生じに
くい。
【0054】(g) 第7の発明に係るキノコの栽培方
法にあっては、菌糸の繁殖が完了後、子実体が形成され
て生育が完了するまでの間に、水または栽培用養液を収
容槽に注入し、上記栽培容器を当該水または栽培用養液
による浮力により浮かせて、栽培容器の密着部と収容槽
の載置面との密着状態を解除する。そして、上記密着部
または密着部で囲まれた部分、若しくは上記密着部及び
密着部で囲まれた部分に内外部を貫通して形成してある
通液孔から上記水または栽培用養液を培地自体の毛管現
象により培地に吸収させる。このようにしてキノコを栽
培することにより、栽培容器を浮かせるための特別の装
置や、給水のための大掛りな設備を必要とすることな
く、キノコの成長を促進させて収穫量を増加させること
ができる。また、成育中のキノコや菌糸や培地を傷つけ
てしまうこともない。更に、水や栽培用養液の吸収が培
地自体の毛管現象によるものなので吸収効率が良く、栽
培容器の全体に均一に供給することもできる。従って、
水や栽培用養液が培地の上部に溜ってしまうようなこと
もなく、キノコの生育をほぼ一定に保つことができ、品
質にばらつきが生じにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るキノコの栽培容器の一実施の形態
を示す断面図。
【図2】図1に示す栽培容器を使用した本発明に係るキ
ノコの栽培装置の一実施の形態を示しており、栽培中の
収容槽に水を注入する前の状態の断面説明図。
【図3】図2に示す栽培容器において、栽培中の収容槽
に水を注入して栽培容器を浮かし、密着状態を解除した
状態を示す断面説明図。
【図4】図1に示す栽培容器を使用した本発明に係るキ
ノコの栽培装置の他の実施の形態を示す要部断面説明
図。
【図5】図4に示すキノコの栽培装置を構成する収容槽
を示す斜視図。
【符号の説明】
A1 栽培装置 1 栽培容器 10 底部 11 密着部 12 凹部 13 通液孔 14 開口部 2 収容槽 20 載置面 21 凸部 3 蓋 4 培地

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に培地を収容してキノコを栽培する
    栽培容器であって、 底部に、載置する面と密着または実質的に密着するよう
    な密着部が設けてあり、当該密着部または/及び密着部
    で囲まれた部分には、内外部を貫通した通液孔が形成し
    てあることを特徴とする、 キノコの栽培容器。
  2. 【請求項2】 上記密着部で囲まれた部分に内部側へ凹
    んだ凹部が形成してあり、上記通液孔は当該凹部に形成
    してあることを特徴する、 請求項1記載のキノコの栽培容器。
  3. 【請求項3】 キノコの栽培装置であって、 上記請求項1または2記載のキノコの栽培容器と、 当該栽培容器を所要数収容する収容槽と、を備えてお
    り、 上記収容槽の上記栽培容器が載置される載置面は、上記
    栽培容器の底部に設けてある密着部が密着または実質的
    に密着するように形成してあることを特徴とする、 キノコの栽培装置。
  4. 【請求項4】 キノコの栽培装置であって、 上記請求項2記載のキノコの栽培容器と、 当該栽培容器を所要数収容する収容槽と、を備えてお
    り、 上記収容槽の上記栽培容器が載置される載置面には、上
    記栽培容器の底部に形成してある凹部が嵌合して、密着
    または実質的に密着する凸部が形成してあることを特徴
    とする、 キノコの栽培装置。
  5. 【請求項5】 キノコの栽培方法であって、 栽培容器の底部に設けてある密着部を、収容槽の載置面
    に密着または実質的に密着するように載置し、当該栽培
    容器の内部を密封または実質的に密封して菌糸を繁殖さ
    せるステップと、 子実体が形成されて生育が完了するまでの間に、上記栽
    培容器の密着部と収容槽の載置面との密着状態を解除し
    て、上記密着部または/及び密着部で囲まれた部分に内
    外部を貫通して形成してある通液孔から水または栽培用
    養液を培地に吸収させるステップと、を含んでいること
    を特徴とする、 キノコの栽培方法。
  6. 【請求項6】 キノコの栽培方法であって、 栽培容器の底部に設けてある密着部を、収容槽の載置面
    に密着または実質的に密着するように載置し、当該栽培
    容器の内部を密封または実質的に密封して菌糸を繁殖さ
    せるステップと、 子実体が形成されて生育が完了するまでの間に、水また
    は栽培用養液を収容槽に注入し、上記栽培容器の密着部
    と収容槽の載置面との密着状態を解除して、上記密着部
    または/及び密着部で囲まれた部分に内外部を貫通して
    形成してある通液孔から上記水または栽培用養液を培地
    に吸収させるステップと、を含んでいることを特徴とす
    る、 キノコの栽培方法。
  7. 【請求項7】 キノコの栽培方法であって、 栽培容器の底部に設けてある密着部を、収容槽の載置面
    に密着または実質的に密着するように載置し、当該栽培
    容器の内部を密封または実質的に密封して菌糸を繁殖さ
    せるステップと、 子実体が形成されて生育が完了するまでの間に、水また
    は栽培用養液を収容槽に注入し、上記栽培容器を当該水
    または栽培用養液による浮力により浮かせて、上記栽培
    容器の密着部と収容槽の載置面との密着状態を解除し
    て、上記密着部または/及び密着部で囲まれた部分に内
    外部を貫通して形成してある通液孔から上記水または栽
    培用養液を培地に吸収させるステップと、を含んでいる
    ことを特徴とする、 キノコの栽培方法。
JP9116330A 1997-04-17 1997-04-17 キノコの栽培容器及び栽培装置及びキノコの栽培方法 Pending JPH10290627A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102487723A (zh) * 2011-12-05 2012-06-13 福建省农业科学院土壤肥料研究所 一种无覆土工厂化生产瓶栽或袋栽大杯香菇的方法

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CN102487723A (zh) * 2011-12-05 2012-06-13 福建省农业科学院土壤肥料研究所 一种无覆土工厂化生产瓶栽或袋栽大杯香菇的方法

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