JPH10290511A - 吊りボルト用細長部材固定具 - Google Patents

吊りボルト用細長部材固定具

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JPH10290511A
JPH10290511A JP9095907A JP9590797A JPH10290511A JP H10290511 A JPH10290511 A JP H10290511A JP 9095907 A JP9095907 A JP 9095907A JP 9590797 A JP9590797 A JP 9590797A JP H10290511 A JPH10290511 A JP H10290511A
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JP
Japan
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divided
elongated member
pair
suspension bolt
fixture
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JP9095907A
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Inventor
Ichiji Yasuhara
一司 安原
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Tyton Company of Japan Ltd
Original Assignee
Tyton Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 線材や管材を吊りボルトに迅速、確実かつ容
易に傷付けずに固定できるようにする。吊りボルトに対
する線材などの固定位置の高さを容易に変更できように
する。 【解決手段】 吊りボルトに嵌合する円形孔部11とバ
ンド挿通孔12とを有する固定具本体を、一対の分割体
20,30に2分割し、その分割体20,30同士をヒ
ンジ40で連結する。それぞれの分割体20,30に、
それらを閉じ状態に結合する係合部と被係合部とを振り
分けて設ける。分割体20,30の分割孔部に吊りボル
トの雄ねじに噛み合う雌ねじ13を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線や電力ケーブ
ル、電線を保護するための保護管などの管材といった細
長部材の適所を、天井などに取り付けられた吊りボルト
に保持させるときに用いられる吊りボルト用細長部材固
定具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より建設工事中の建物の電気設備工
事において、天井内の遮蔽配線や露出部配線に使われて
いる電線は、天井に取り付けられてケーブルラックなど
を支えている吊りボルトにその適所を保持させるといっ
た施工が多々行われている。このような施工方法を採用
すると、配線を天井内に浮かせておくことができるの
で、天井工事に先行して電気設備工事を行うことができ
るという利点がある。電線を直接に吊りボルトに保持さ
せる場合のほか、その電線を保護管に通して配線するよ
うな場合や、電力ケーブルを天井に敷設するような場合
などにも同様の利点がある。そして、吊りボルトに電
線、電力ケーブルなどの線材や保護管などの管材といっ
た細長部材を直接に保持させる具体的な手段として、従
来は、線材や管材などの細長部材と吊りボルトとを紐や
針金で直接にくくり付けるといった手段が採用されてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の具体的手段によると、線材や管材などの細長部
材と吊りボルトとが擦れ合ってそれらが傷付いたり、吊
りボルトにくくり付けた箇所が緩んで細長部材がずれ落
ちたりするおそれがあるという問題があった。
【0004】本発明は以上の問題に鑑みてなされたもの
であり、線材や管材などの細長部材の適所を迅速かつ容
易に、しかも確実に吊りボルトに固定することができる
のみならず、細長部材や吊りボルトを傷付けることのな
い吊りボルト用細長部材固定具を提供することを目的と
する。
【0005】また、本発明は、吊りボルトに対する細長
部材の固定位置の高さを容易に変更することのできる吊
りボルト用細長部材固定具を提供することを目的とす
る。
【0006】さらに、本発明は、線材や管材などの細長
部材の本数の多少にかかわらずそれらの細長部材を一つ
にまとめて吊りボルトに固定することのできる吊りボル
ト用細長部材固定具を提供することを目的とする。
【0007】さらに、本発明は、合成樹脂で容易に一体
成形することのできる吊りボルト用細長部材固定具を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した発明
の吊りボルト用細長部材固定具は、外周に雄ねじを有す
る吊りボルトに嵌合される円形孔部とこの円形孔部の側
部に設けられて細長部材を結束するための結束バンドを
通すバンド挿通孔とを有する合成樹脂製の固定具本体
が、上記円形孔部を2つの半円状の分割孔部に2分割す
る部分を境にして一対の分割体に分割され、その一対の
分割体同士が、その一対の分割体の一側端部の相互間に
亘って設けられたヒンジを介して開閉可能に連結されて
いると共に、一方側の上記分割体と他方側の上記分割体
とに、それらの分割体を閉じ合わせたときに互いに係合
してこれら双方の分割体を閉じ状態に結合する係合部と
被係合部とが振り分けて設けられ、一対の上記分割体の
それぞれの上記分割孔部に上記吊りボルトの上記雄ねじ
に噛み合う噛合部が設けられ、一対の上記分割体を閉じ
合わせることにより形成される上記固定具本体に、上記
バンド挿通孔に通されて上記細長部材の外側に巻き回さ
れた上記結束バンドと共働して上記細長部材を挟持する
細長部材支持部が設けられている、というものである。
【0009】この構成の固定具は、一対の分割体を閉じ
合わせることによってそれぞれの分割体の分割孔部を吊
りボルトに嵌合させると、係合部と被係合部とが係合し
て双方の分割体が閉じ状態に結合されると共に、それぞ
れの分割孔部の噛合部が吊りボルトの雄ねじに噛み合っ
て当該固定具が吊りボルトに対してずれ落ちないように
固定される。したがって、バンド挿通孔に通した結束バ
ンドを細長部材の外側に巻き回して細長部材を締め付け
ると、その結束バンドと固定具本体の細長部材支持部と
により細長部材が挟持される。これによって、線材や管
材といった細長部材が、固定具本体を介して吊りボルト
に固定される。上記結束バンドには、細長部材と固定具
本体をくくりつけることのできる紐を用い得るほか、柔
軟な合成樹脂で作られた専用の結束バンドを用いること
が可能である。また、当該固定具は、1本の細長部材を
吊りボルトに固定することができることは勿論、2本以
上の複数本の細長部材であってもそれらをまとめて吊り
ボルトに固定することができる。
【0010】請求項2に記載した発明の吊りボルト用細
長部材固定具は、請求項1に記載したものにおいて、上
記噛合部が、上記吊りボルトの上記雄ねじにねじ合わさ
れる雌ねじでなる、というものである。
【0011】この発明によると、吊りボルトに固定した
当該固定具を吊りボルトの回りで回すと、その回す方向
に応じて、吊りボルトの雄ねじと雌ねじでなる噛合部と
の噛合いによりその固定具が上下する。そのため、結束
バンドで細長部材を結束する前に、当該固定具を回して
細長部材の固定位置の高さを変更することが容易であ
る。また、吊りボルトの雄ねじの広い範囲に噛合部が噛
合うので、その雄ねじと噛合部の噛合い状態が確実にな
り、当該固定具のずれ落ち防止作用がいっそう確実に発
揮される。
【0012】請求項3に記載した発明の吊りボルト用細
長部材固定具は、請求項1または請求項2に記載したも
のにおいて、上記細長部材支持部が、一対の上記分割体
を閉じ合わせることにより形成される上記固定具本体の
下端から側方に突き出た平坦な細長部材受面と、上記固
定具本体の外面により形成されて上記細長部材受面の根
元から立ち上げられた平坦な立上り面とを有する、とい
うものである。
【0013】この発明によると、吊りボルトに固定した
固定具本体の細長部材受面に細長部材を受け止めさせて
おくことができ、また、固定具本体の立上り面に細長部
材を寄せかけておくことができるので、結束バンドで細
長部材を結束する際、または固定した後に、細長部材の
結束箇所が垂れ下がるという事態が起こらなくなる。
【0014】請求項4に記載した発明の吊りボルト用細
長部材固定具は、請求項1、請求項2、請求項3のいず
れかに記載したものにおいて、上記ヒンジが、一方側の
上記分割体と他方側の上記分割体との相互間に亘ってそ
れらの分割体と一体に成形された合成樹脂の薄片でな
る、というものである。
【0015】この発明によると、ヒンジとそのヒンジを
介して連結されている一対の分割体とを合成樹脂で容易
に一体成形することができるようになる。
【0016】請求項5に記載した発明の吊りボルト用細
長部材固定具は、請求項1、請求項2、請求項3、請求
項4のいずれかに記載したものにおいて、上記バンド挿
通孔が、一方側の上記分割体に形成された凹入部と他方
側の上記分割体に形成された凹入部に分割されている、
というものである。
【0017】この発明によると、バンド挿通孔が2分割
されていることにより、ヒンジとそのヒンジを介して連
結されている一対の分割体とを合成樹脂でいっそう容易
に一体成形することができるようになる。
【0018】請求項6に記載した発明の吊りボルト用細
長部材固定具は、請求項5に記載したものにおいて、一
対の上記分割体を閉じ合わせることにより形成される上
記固定具本体の上記円形孔部と上記バンド挿通孔とをそ
れらの並び方向で挟む両側に、上記ヒンジによる一対の
上記分割体の連結部と、上記係合部と上記被係合部との
共働による一対の上記分割体の結合部と、が振り分けら
れるようになっている、というものである。
【0019】この発明によると、一対の分割体の閉じ合
わせ状態が確実に保たれ、しかも大きな閉じ合わせ強度
が得られる。
【0020】本発明の吊りボルト用細長部材固定具は、
請求項7に記載した発明のように、建物の天井に取り付
けられている吊りボルトに対して適用することが可能で
あり、また、その固定具を用いて固定する対象である細
長部材には、請求項8に記載した発明のように、電線、
電力ケーブルまたは管材が含まれる。
【0021】
【発明の実施の形態】図3、図4、図5、図7などに本
発明に係る吊りボルト用細長固定具の固定具本体1の形
状ないし構造を示してある。この固定具本体10は、円
形孔部11と、この円形孔部11の側部に設けられた平
面視矩形のバンド挿通孔12を備えており、円形孔部1
1には、吊りボルト1の外周に具備された雄ねじ2にね
じ合わせ可能な雌ねじ13が設けられている。また、こ
の固定具本体10の前端側には細長部材支持部14が設
けられている。この細長部材支持部14は、固定具本体
10の下端から側方に突き出た平坦な細長部材受面15
と、固定具本体10の外面により形成されて細長部材受
面15の根元から立ち上げられた平坦な立上り面16と
を有している。
【0022】上記固定具本体10は、上記円形孔部11
の中心とその円形孔部11の側部に位置している平面視
矩形の上記バンド挿通孔12の長辺の中点を通る仮想平
面がその固定具本体10と交差する部分を境にして左右
一対の分割体20,30に2分割されている。このた
め、図1、図2、図6などに示したように、上記円形孔
部(図1などを参照)11が2つの半円状の分割孔部2
1,31に2分割されてそれぞれの分割孔部21,31
が一方側の分割体20と他方側の分割体30のそれぞれ
に振り分けて具備されていると共に、バンド挿通孔12
も一方側の分割体20に形成された凹入部22と他方側
の分割体30に形成された凹入部32に分割されてそれ
ぞれの凹入部22,32が一方側の分割体20と他方側
の分割体30のそれぞれに振り分けて具備されている。
また、固定具本体10の円形孔部11に設けられている
雌ねじ13についても同様に2分割されており、その雌
ねじ13が一方側の分割体20と他方側の分割体30と
に振り分けられて噛合部23,33を形成している。
【0023】そして、一方側の分割体20の一側端部
(前端部)と他方側の分割体30の一側端部(前端部)
との相互間に亘ってヒンジ40が設けられており、この
ヒンジ40によって一対の分割体20,30が開閉可能
になるように相互に連結されている。また、図1、図
2、図4〜図6のように、一方側の分割体20の前端側
に突出部24が上下に一対設けられており、上側の突出
部24の前端に上向きに突き出た爪でなる係合部25
が、下側の突出部24の前端に下向きに突き出た爪でな
る係合部25が、それぞれ設けられている。これに対
し、図1、図2、図4、図5のように、他方側の分割体
30の前端側には、上下一対の上記突出部24,24を
挿入可能な空所34が形成されていると共に、この空所
34内に突き出る上下一対の被係合部35,35が設け
られている。そのほか、この空所34には、一対の上記
被係合部35,35の相互間に位置する支え片36が斜
めに突き出る形で設けられていると共に、図2のよう
に、上記支え片36と一対の上記被係合部35,35と
の間には、上下一対の上記係合部25,25が挿入され
る隙間空間37,37が形成されている。そして、一方
側の分割体20と他方側の分割体30とを閉じ合わせた
ときには、図5のように、上記空所34に挿入された上
下の突出部24,24の係合部25,25が上下の上記
隙間空間37,37(図2参照)に差し込まれて上下の
被係合部35,35に係合し、一対の分割体20,30
を閉じ状態に保持するようになっている。上下の係合部
25,25が上下の隙間空間37,37に差し込まれる
ときには、係合部25,25に具備された傾斜側面25
a,25a(図1,図4参照)が上記支え片36を押し
てその差込み方向に撓ませると共に、係合部25,25
が被係合部35,35に具備された傾斜面35a,35
a(図5参照)に押されて突出部24,24が内方へ撓
む。そのため、係合部25,25が支え片36を乗り越
えた後、突出部24,24が元の姿勢に復帰して係合部
25,25が被係合部35,35に係合する。また、突
出部24,24が元の姿勢に復帰するのに伴って、支え
片36も元の姿勢に復帰して上下の係合部25,25に
重なり、それらの係合部25,25が内方へ変位するこ
とを阻止する。
【0024】図4および図5のように一対の分割体2
0,30を閉じ合わせたときには、それぞれの分割体2
0,30によって固定具本体10が形成される。そのた
め、半円状の分割孔部21,31が円形につながって円
形孔部11を形成し、凹入部22,32がつながって平
面視矩形のバンド挿通孔12を形成する。
【0025】以上説明した固定具において、ヒンジ40
は一方側の分割体20と他方側の分割体30との相互間
に亘ってそれらの分割体20,30と一体に成形された
合成樹脂の薄片でなる。また、上記した突出部24やそ
れと一体の係合部25は一方側の分割体20と一体に合
成樹脂で成形され、上記した被係合部35や支え片36
などは他方側の分割体30と一体に合成樹脂で成形され
ている。すなわち、上記した固定具は、その全体が合成
樹脂の一体成形体でなる。そして、上記ヒンジ40は、
それに力を加えていない自然状態では、一対の分割体2
0,30が開いた状態になるように成形されている。
【0026】また、図4に示されているように、一対の
分割体20,30を閉じ合わせることにより形成される
固定具本体10の円形孔部11とバンド挿通孔12とを
それらの並び方向で挟む両側に、ヒンジ40による一対
の分割体20,30の連結部イと、係合部25と被係合
部35との共働による一対の分割体20,30の結合部
ロとが振り分けられるようになっている。
【0027】次に、建物の天井に取り付けられている吊
りボルト1に電線または電力ケーブルでなる細長部材1
00を固定する場合を説明する。
【0028】一対の分割体20,30のうちのいずれ
か、たとえば他方側の分割体30の分割孔部31を図6
のように吊りボルト1に嵌合させると共に、その一対の
分割体20,30をヒンジ40を中心にして図7のよう
に閉じ合わせると、図4および図5のように、係合部2
5と被係合部35とが係合してその閉じ状態が保持さ
れ、固定具本体10が形成される。そして、固定具本体
10の円形孔部11が吊りボルト1に嵌合した状態にな
り、それぞれの分割体20,30の噛合部23,33に
よって形成される円形孔部11の雌ねじ13が吊りボル
ト1の雄ねじ2に噛み合う。このため、固定具が吊りボ
ルト1に対してずれ落ちないように固定される。こうし
て吊りボルト1に固定した固定具が適正な高さになって
いないときには、その固定具を吊りボルト1の回りで回
すと、吊りボルト1側の雄ねじ2と固定具側の雌ねじ1
3との噛合いによりその固定具が上下するので、そのこ
とを利用して固定具の高さを適正に調節する。
【0029】この後、バンド挿通孔12に結束バンド2
00を通し、その結束バンド200を図8のように線材
または電力ケーブルでなる細長部材100の外側に巻き
回して細長部材を締め付ける。このようにすると、結束
バンド200と固定具本体10の細長部材支持部14と
により細長部材100が挟持されて固定される。結束バ
ンド200で細長部材100を締め付けるときには、細
長部材受面14の細長部材受面15や立上り面16によ
って細長部材100を受け止めさせておくことができる
ので、結束バンド200の締付作業を容易かつ確実に行
う上で有利であり、また、固定した後には、細長部材1
00の自重で結束バンド200による結束箇所が垂れ下
がるという事態が起こらなくなるという利点がある。
【0030】上記結束バンド200には、細長部材10
0と固定具本体10とをくくりつけることのできる紐を
用い得るが、図例では、柔軟な合成樹脂で作られた専用
の結束バンド200を用いている。この結束バンド20
0は、ヘッド部210に、このヘッド部210から延び
出たバンド部220をループ状にして挿入すると、バン
ド部220がヘッド部210に抜出し方向では固定され
るが挿入方向には固定されないという機能を有してい
る。
【0031】この実施形態では、一対の分割体の分割孔
部に設けられる噛合部を雌ねじで形成しているけれど
も、噛合部を突起によって形成することもできる。ま
た、固定具本体を一対の分割体に2分割する部分は図例
の場合に限定されない。すなわち、固定具本体をその円
形孔部を2つの半円状の分割孔部に2分割する部分であ
ればよく、必ずしもバンド挿通孔12を2分割する部分
である必要はない。
【0032】この発明に係る固定具は、電線や電力ケー
ブルなどの線材に限らず、保護管やその他の管材に対し
て用い得る。
【0033】
【発明の効果】本発明に係る吊りボルト用細長部材固定
具によれば、一対の分割体を閉じ合わせてそれらの分割
体を吊りボルトに嵌合すると共に、バンド挿通孔に通し
た結束バンドで細長部材を締め付けるだけで、一本また
は複数本の線材や管材といった細長部材を固定具本体を
介して吊りボルトに固定することができる。そのため、
天井工事に先行して配線することが可能になる。しか
も、吊りボルトに細長部材を直接にくくり付けるもので
ないので、細長部材や吊りボルトが傷付くことがない。
合成樹脂製の固定具は細長部材を絶縁して吊りボルトに
固定できる。
【0034】特に請求項2に記載した発明によれば、吊
りボルトに対する細長部材の固定位置の高さを変更する
ことが容易であるので、細長部材の固定位置の高さを適
切な高さに定めやすくなるという効果がある。
【0035】その他、本発明によれば、当該固定具を合
成樹脂で一体成形して安価に提供することができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す固定具の一対の分
割体が開いているときの平面図である。
【図2】図1の固定具の一対の分割体が開いているとき
の内面側を表した側面図である。
【図3】一対の分割体を閉じ合わせて形成される固定具
本体の平面図である。
【図4】上記固定具本体の一部破断平面図である。
【図5】図4のV−V線に沿う部分を表す断面図であ
る。
【図6】固定具を吊りボルトに嵌合させるときの初期段
階を平面図で表した説明図である。
【図7】固定具を吊りボルトに嵌合させたとき段階を平
面図で表した説明図である。
【図8】固定具を介して吊りボルトに細長部材を固定し
た状態を側面図で表した説明図である。
【符号の説明】
1 吊りボルト 2 雄ねじ 10 固定具本体 11 円形孔部 12 バンド挿通孔 13 雌ねじ 14 細長部材支持部 15 細長部材受面 16 立上り面 20,30 分割体 21,31 分割孔部 22,32 凹入部 23,33 噛合部 25 係合部 35 被係合部 40 ヒンジ イ 連結部 ロ 結合部 100 細長部材 200 結束バンド

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周に雄ねじを有する吊りボルトに嵌合
    される円形孔部とこの円形孔部の側部に設けられて細長
    部材を結束するための結束バンドを通すバンド挿通孔と
    を有する合成樹脂製の固定具本体が、上記円形孔部を2
    つの半円状の分割孔部に2分割する部分を境にして一対
    の分割体に分割され、その一対の分割体同士が、その一
    対の分割体の一側端部の相互間に亘って設けられたヒン
    ジを介して開閉可能に連結されていると共に、一方側の
    上記分割体と他方側の上記分割体とに、それらの分割体
    を閉じ合わせたときに互いに係合してこれら双方の分割
    体を閉じ状態に結合する係合部と被係合部とが振り分け
    て設けられ、一対の上記分割体のそれぞれの上記分割孔
    部に上記吊りボルトの上記雄ねじに噛み合う噛合部が設
    けられ、一対の上記分割体を閉じ合わせることにより形
    成される上記固定具本体に、上記バンド挿通孔に通され
    て上記細長部材の外側に巻き回された上記結束バンドと
    共働して上記細長部材を挟持する細長部材支持部が設け
    られていることを特徴とする吊りボルト用細長部材固定
    具。
  2. 【請求項2】 上記噛合部が、上記吊りボルトの上記雄
    ねじにねじ合わされる雌ねじでなる請求項1に記載した
    吊りボルト用細長部材固定具。
  3. 【請求項3】 上記細長部材支持部が、一対の上記分割
    体を閉じ合わせることにより形成される上記固定具本体
    の下端から側方に突き出た平坦な細長部材受面と、上記
    固定具本体の外面により形成されて上記細長部材受面の
    根元から立ち上げられた平坦な立上り面とを有する請求
    項1または請求項2に記載した吊りボルト用細長部材固
    定具。
  4. 【請求項4】 上記ヒンジが、一方側の上記分割体と他
    方側の上記分割体との相互間に亘ってそれらの分割体と
    一体に成形された合成樹脂の薄片でなる請求項1、請求
    項2、請求項3のいずれかに記載した吊りボルト用細長
    部材固定具。
  5. 【請求項5】 上記バンド挿通孔が、一方側の上記分割
    体に形成された凹入部と他方側の上記分割体に形成され
    た凹入部に分割されている請求項1、請求項2、請求項
    3、請求項4のいずれかに記載した吊りボルト用細長部
    材固定具。
  6. 【請求項6】 一対の上記分割体を閉じ合わせることに
    より形成される上記固定具本体の上記円形孔部と上記バ
    ンド挿通孔とをそれらの並び方向で挟む両側に、上記ヒ
    ンジによる一対の上記分割体の連結部と、上記係合部と
    上記被係合部との共働による一対の上記分割体の結合部
    と、が振り分けられるようになっている請求項5に記載
    した吊りボルト用細長部材固定具。
  7. 【請求項7】 上記吊りボルトが建物の天井に取り付け
    られている請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、
    請求項5、請求項6のいずれかに記載した吊りボルト用
    細長部材固定具。
  8. 【請求項8】 上記細長部材に電線、電力ケーブルまた
    は管材が含まれる請求項1、請求項2、請求項3、請求
    項4、請求項5、請求項6、請求項7のいずれかに記載
    した吊りボルト用細長部材固定具。
JP9095907A 1997-04-14 1997-04-14 吊りボルト用細長部材固定具 Pending JPH10290511A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010281369A (ja) * 2009-06-03 2010-12-16 Mirai Ind Co Ltd 配線・配管材支持具
CN109301779A (zh) * 2018-12-03 2019-02-01 安徽江淮汽车集团股份有限公司 一种abs线束管夹

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