JPH10290469A - カラー撮像装置のホワイトバランス調整方法 - Google Patents

カラー撮像装置のホワイトバランス調整方法

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JPH10290469A
JPH10290469A JP9099250A JP9925097A JPH10290469A JP H10290469 A JPH10290469 A JP H10290469A JP 9099250 A JP9099250 A JP 9099250A JP 9925097 A JP9925097 A JP 9925097A JP H10290469 A JPH10290469 A JP H10290469A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電子スチルカメラにおいて、電源のオン・オフ
が繰り返されても、過去のホワイトバランスデータを有
効利用して、ホワイトバランス調整が行えるようにす
る。 【解決手段】CCDの画像データに基づいて白色点(ホ
ワイトバランスデータ)を計算させる。そして、過去の
画像の白色点データとして、電源オン後のデータと、電
源オン前(最近の電源オフ前)のデータとをそれぞれ記
憶させる。そして、最新の撮影画像の白色点データと過
去の画像の白色点データとの平均を、時間や輝度,白色
点の違いに応じた重み付けを与えて算出し、該算出結果
に基づいてカラーバランス調整を行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカラー撮像装置のホ
ワイトバランス調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー撮像装置のホワイトバランス調整
方法としては、従来、以下に示すような方法があった。
例えば、特許公報第2579314号公報には、電源が
オンされた後の撮影画像の信号を積分し、該積分値に基
づいてホワイトバランスを算出する構成が開示されてい
る。
【0003】また、特許公報第2566425号公報に
は、彩度が所定レベルよりも低い信号を選択すること
で、極端に鮮やかな色のデータを除外してホワイトバラ
ンス制御を行う構成の開示がある。更に、特許公報第2
562733号公報には、光源の種類が略黒体輻射軌跡
に分布することに鑑み、ホワイトバランスの算出におい
て前記分布特性を勘案する構成の開示がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記特許公
報第2579314号公報の場合には、撮影画像の信号
を所定時間積分することで、実際に用いられている照明
光に対応したホワイトバランス調整を行わせることが可
能である。しかし、電子スチルカメラの場合には、1枚
撮影する毎に電源をオン・オフすることが多く、電源オ
ン後の短時間のうちに撮影が行われる場合があるため、
充分な時間だけ画像信号を積分させることができず、安
定的に高い精度でホワイトバランス調整を行わせること
が困難であるという問題があった。
【0005】また、特許公報第2566425号公報の
場合には、極端に鮮やかな色を除外してホワイトバラン
ス調整を行わせるが、花の拡大撮影を行った場合のよう
に画面全体に極端に鮮やかな色しかないときには、正し
いホワイトバランスを算出できないという問題があっ
た。更に、特許公報第2562733号公報の場合に
は、被写体の色が黒体輻射軌跡上の色度と似ている場合
には、ホワイトバランスを正確に算出することができな
いという問題があった。
【0006】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、電子スチルカメラのように頻繁に電源がオン・オ
フされる場合であっても、過去のホワイトバランスデー
タを有効利用して、最新撮影画像におけるホワイトバラ
ンスを算出できるホワイトバランス調整方法を提供し、
以て、精度の高いホワイトバランス調整を安定的に行え
るようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのため請求項1記載の
発明では、最新に撮影された画像のホワイトバランス
と、過去の画像のホワイトバランスのデータとに基づい
て、前記最新に撮影された画像のホワイトバランスを算
出する構成とした。ここで、過去の画像とは、電子スチ
ルカメラでは、撮影者によるレリーズスイッチの操作に
よって取り込まれた画像に限定されず、ホワイトバラン
スデータを得るために自動的に取り込まれた画像でのホ
ワイトバランスを含む趣旨である。また、ムービーカメ
ラでは、撮影画像から算出されるホワイトバランスをあ
る時間間隔でメモリに記憶させて、これを過去のデータ
として用いる構成とすれば良い。そして、最新の撮影画
像とは異なる過去の画像をも勘案して最新画像のホワイ
トバランスを算出するものである。
【0008】請求項2記載の発明では、前記過去の画像
のホワイトバランスのデータとして、最近の電源オフ前
のデータを用いる構成とした。かかる構成では、現在の
電源オン状態の直前の電源オフ状態に入る前のデータを
用いる構成としたものである。請求項3記載の発明で
は、前記過去の画像のホワイトバランスのデータとし
て、最近の電源オフ前のデータ及び最近の電源オン後の
データを用いる構成とした。
【0009】かかる構成によると、直前の電源オフ状態
を挟んだ過去のデータと、最近の電源オンから最新撮影
時までの間に得られたデータとを勘案して、最新画像の
ホワイトバランスが算出される。請求項4記載の発明で
は、前記過去の画像のホワイトバランスのデータに対し
て、経過時間に応じた重み付けを行う構成とした。
【0010】かかる構成では、経過時間によって環境条
件(照明光源や室内外など)の変化を予測して、過去の
ホワイトバランスデータの最新撮影画像のホワイトバラ
ンスに対する影響度を変化させる。尚、本願における重
み付けには、過去のホワイトバランスデータの取捨選択
が含まれるものとする。請求項5記載の発明では、前記
過去の画像のホワイトバランスのデータに対して、前記
最新に撮影された画像の輝度と前記過去の画像の輝度と
の差に応じた重み付けを行う構成とした。
【0011】かかる構成では、最新撮影画像の輝度と過
去にホワイトバランスデータを求めた画像の輝度との違
いに基づいて、室内,室外の違いを予測して、過去のホ
ワイトバランスデータの最新撮影画像のホワイトバラン
スに対する影響度を変化させる。請求項6記載の発明で
は、前記過去の画像のホワイトバランスのデータに対し
て、前記最新に撮影された画像のホワイトバランスデー
タと前記過去の画像のホワイトバランスデータとの差に
応じた重み付けを行う構成とした。
【0012】かかる構成では、最新撮影画像のホワイト
バランスデータと過去のホワイトバランスデータとの違
いに基づいて、照明光源の変化を予測して、過去のホワ
イトバランスデータの最新撮影画像のホワイトバランス
に対する影響度を変化させる。請求項7記載の発明で
は、前記過去の画像のホワイトバランスのデータが半導
体メモリに記憶される構成とした。
【0013】かかる構成では、画像データが磁気ディス
クや光磁気ディスク等に記録される場合であっても、ホ
ワイトバランスのデータは半導体メモリに記憶させる。
請求項8記載の発明では、前記過去の画像のホワイトバ
ランスのデータが、過去に画像を撮影記録した時のホワ
イトバランスのデータである構成とした。かかる構成で
は、実際に撮影記録された画像でのホワイトバランスデ
ータを過去のデータとして用いる構成とした。
【0014】請求項9記載の発明では、前記過去に画像
を撮影記録した時のホワイトバランスのデータが、画像
データの付随データとして記憶される構成とした。かか
る構成によると、画像データそれぞれに対応してその画
像のホワイトバランスのデータが記憶される。請求項10
記載の発明では、前記画像データを記録する画像記録メ
ディアに画像データと共に記録されたホワイトバランス
のデータを半導体メモリに転送し、該半導体メモリをア
クセスして過去のホワイトバランスのデータを得る構成
とした。
【0015】かかる構成によると、画像記録メディアに
画像データと共に記録されている過去のホワイトバラン
スのデータを、画像記録メディアから読み出して最新画
像のホワイトバランスを算出するのではなく、予め半導
体メモリに転送しておいて、前記半導体メモリをアクセ
スして過去のホワイトバランスデータを得る。
【0016】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、最新画像
とは異なる画像であることが多い過去の画像のホワイト
バランスデータと、最新の撮影画像のホワイトバランス
との双方を勘案することで、最新の撮影画像におけるホ
ワイトバランスを高い精度で算出できるという効果があ
る。
【0017】請求項2記載の発明によると、最近の電源
オフ前のデータを過去のホワイトバランスデータとして
用いることで、電源が頻繁にオン・オフされる場合であ
っても、確実に過去の異なる画像でのホワイトバランス
データを用いて最新撮影画像のホワイトバランスを算出
できるという効果がある。請求項3記載の発明による
と、異なる画像である可能性が高い最近の電源オフ前の
ホワイトバランスデータと共に、環境条件がより近似す
るものと推定される最近の電源オン後のホワイトバラン
スデータを用いることで、より高い精度で最新の撮影画
像におけるホワイトバランスを算出できるという効果が
ある。
【0018】請求項4記載の発明によると、経過時間が
長く環境条件(照明光源や室内外など)が最新の撮影画
像のものとは異なるものと推定される過去の画像のホワ
イトバランスに影響されることを回避しつつ、環境条件
がより近似する画像でのホワイトバランスを勘案して最
新の撮影画像におけるホワイトバランスを算出させるこ
とができるという効果がある。
【0019】請求項5記載の発明によると、室内,室外
の変化等を輝度に基づいて推定して、最新撮影時に対し
て環境の異なる過去の画像でのホワイトバランスデータ
に影響されて、最新のホワイトバランスデータの精度が
低下することを回避できるという効果がある。請求項6
記載の発明によると、照明光源の変化等をホワイトバラ
ンスデータに基づいて推定して、最新撮影時に対して環
境の異なる過去の画像でのホワイトバランスデータに影
響されて、最新のホワイトバランスデータの精度が低下
することを回避できるという効果がある。
【0020】請求項7記載の発明によると、過去の画像
のホワイトバランスデータを、画像データの記録メディ
アである磁気ディスクや光磁気ディスクではなく、半導
体メモリに記憶させることで、高速な読み出しが可能と
なり、以て、最新の撮影画像のホワイトバランスを高速
に算出できるという効果がある。請求項8記載の発明に
よると、過去に撮影記録した画像のホワイトバランスデ
ータを過去のデータとして用いることで、撮影記録用以
外にホワイトバランスを算出・保持する必要がなく、処
理を簡素化できるという効果がある。
【0021】請求項9記載の発明によると、撮影画像デ
ータに付随させて過去のホワイトバランスのデータを記
憶させることで、最新の撮影画像のホワイトバランスの
算出が容易に行えると共に、過去の撮影画像を処理する
際のパラメータとして利用できるという効果がある。請
求項10記載の発明によると、画像データと共に画像記録
メディアに記憶されている過去の画像のホワイトバラン
スデータを、より高速な半導体メモリに移して用いるこ
とで、最新の撮影画像のホワイトバランスを高速に算出
できるという効果がある。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
添付の図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る
ホワイトバランス調整方法が適用されるカラー撮像装置
としての電子スチルカメラの構成を示す図である。この
図1において、図示しない被写体からの光学像は、撮影
レンズ51、水晶ガラス等で構成される低域通過フィルタ
52、赤外線カットフィルタ53、RGB又はCMYGなど
の色フィルタの組み合わせからなるモザイクフィルタ54
を介してCCD(Charge Coupled Device)55上に照射さ
れ、CCD55では、前記被写体の光学像を光電変換して
電気信号に変換する。
【0023】前記CCD55から出力された電気信号はA
/D変換された後、画像メモリ56に一旦記憶される。前
記画像メモリ56に記録された画像データは、まず、マト
リクス(1)57により、標準光源下で撮影したとの信号
値に近づくように変換される。次に、マトリクス(2)
58により、人間の網膜への刺激に近づくように変換され
る。但し、マトリクス(1)57とマトリクス(2)58と
の処理順序は逆でも良い。
【0024】次に、ゲインコントロール59で、白色の標
準色票を撮影したときの画像が適切な白色点を呈するよ
うに、3つの値(RGB又はLMS)がそれぞれ係数倍
され、これにより、ホワイトバランスが取られる。次
に、マトリクス(3)60により、信号値をCRTに表示
したときに適当になるように変換し、更に、ガンマコン
トロール61により、CRTのガンマ特性に合わせて階調
カーブが調整される。
【0025】更に、画像圧縮部62でJPEG圧縮などに
よって画像データを圧縮する処理が施され、該圧縮され
た画像データが、ファイルフォーマット作成部63で作成
されるファイルフォーマットに従って画像メモリ装置64
(画像記録メディア)において記録される。前記画像メ
モリ装置64は、カード式の半導体メモリ(EEPRO
M)や光磁気ディスク等に画像データを記録するもので
ある。
【0026】CPU65は、前記各処理部の動作を、予め
メモリ66に記憶されたプログラムに従って制御する。次
に、上記構成の電子スチルカメラにおけるホワイトバラ
ンス調整方法を詳細に説明する。まず、前記CCD55で
入力されたRGB信号の平均値Rccd , ccd , ccd
を演算することで、撮影された画像の特徴を得る。
【0027】前記平均値は、単純平均値であっても良い
し、極端な色を除外して、又は、重み付けを行って演算
させても良いし、更に、各色毎に累積ヒストグラムを作
成し、該累積ヒストグラム上の中央値又は適当な頻度値
を平均値としても良い。次に、前記平均値Rccd ,
ccd , ccd を以下に示すようなマトリクスを用いて三
刺激値(X,Y,Z)に変換する。
【0028】
【数1】
【0029】尚、前記数1に示したマトリクス係数は一
例であって、上記のマトリクス係数に限定されるもので
はない。更に、前記三刺激値(X,Y,Z)を、下式に
従って撮影画像の特徴を示す色度点(色度座標値)x,
yに変換する。 x=X/(X+Y+Z), y=Y/(X+Y+Z) 尚、色度点x,yの演算は、R−Y,B−Yなどの所謂
色差信号を用いて行っても良い。
【0030】上記のようにして、撮影画像毎に画像の特
徴を示す色度点x,yなどの色データを演算すると、各
撮影画像における色データ(ホワイトバランスデータ)
が時系列的に例えば表1に示すように記録される。
【0031】
【表1】
【0032】上記表1において、現在時との差(秒)と
は、現時点から何秒前に撮影された画像であるかを示す
データであり、撮影からの経過時間に相当する。また、
上記表1において、現在時との差が3600,60,45秒であ
る3つの画像は、今回の電源オン状態よりも前のオン状
態、即ち、電源オフ状態を挟んだ前回の電源オン状態で
撮影された画像であり、現在時との差が2秒,1秒であ
る2つの画像は今回の電源オン状態で撮影された画像で
あり、現在時との差が0秒である画像が最新の撮影画像
であることを示す。そして、x’,y’は、各撮影画像
毎に重み付けされた色度点のデータ(ホワイトバランス
データ)を示す。
【0033】上記では、最近の電源オフ前のデータ及び
最近の電源オン後のデータを用いる構成としたが、最近
の電源オフ前のデータのみを用いる構成としても良い。
最近の電源オフ前のデータであって、現在時との差が小
さい場合には、環境条件が同じで撮影画像が異なってい
る可能性が高いので、最新の撮影画像におけるホワイト
バランスの算出の精度向上を図れることになる。但し、
最近の電源オフからの経過時間が長い場合には、環境条
件の変化が予測され、最近の電源オフ直前のホワイトバ
ランスデータを最新撮影画像に反映させることは好まし
くないので、上記のように最近の電源オフ前のデータ及
び最近の電源オン後のデータを用いる構成とすることが
好ましい。
【0034】また、前記ホワイトバランスデータを、画
像データと共に、付随データとして画像メモリ装置64に
記憶させるようにすれば、最新撮影画像におけるホワイ
トバランスの算出に限らず、個々の画像データの処理を
行う際のパラメータとして用いることができる。但し、
上記構成とした場合であっても、ホワイトバランスの算
出においては、画像メモリ装置64からより高速な内蔵の
半導体メモリ(高速RAM)にホワイトバランスのデー
タを転送させて、前記半導体メモリ(高速RAM)にア
クセスする構成とすれば、過去のホワイトバランスを高
速に読み出すことができ、好ましい。また、ホワイトバ
ランスデータが算出されたときに、内蔵の半導体メモリ
(高速RAM)と前記画像メモリ装置64(EEPROM
や光磁気ディスク等)との双方に記録させる構成であっ
ても良い。勿論、画像データの付随データとして記憶さ
せるのではなく、画像データとは個別に内蔵の半導体メ
モリのみに記憶させる構成であっても良い。
【0035】更に、上記では、過去に撮影された画像の
色度点データ(ホワイトバランスデータ)を用いる構成
としたが、電源オン中に自動的(例えば撮影者がカメラ
を構えている条件で一定時間毎)に画像を取り込んでホ
ワイトバランスデータを算出させ、これを過去のデータ
として記憶させる構成とすることも可能である。但し、
過去に撮影記録した画像のホワイトバランスを過去のデ
ータとして用いる方が簡便である。
【0036】一方、前記重み係数は、上記の時系列的な
撮影画像における平均的な色度点を重み付けして算出す
る際に用いる係数であり、前記現在時との差(秒)を用
いて、 重み係数=1/((現在時との差)+10) として算出してある。
【0037】上記のようにして演算される重み係数によ
れば、現在時との差が小さい撮影画像(撮影からの経過
時間が短い画像)については、前記差が小さいほど最新
の撮影画像と同じ環境(照明光源,室内外など)で撮影
された可能性が高いものとして大きな重み付けが与えら
れ、逆に、現在時との差が大きくなるほど最新の撮影画
像における環境と異なる環境で撮影された画像である可
能性が高いものとして小さな重み係数が与えられる。
【0038】尚、前記現在時との差(秒)に応じた重み
係数の設定を上記の演算式によるものに限定するもので
はない。また、色度点の平均値を演算するサンプルから
除外することと、重み係数として0を与えることは等価
であり、例えば前記現在時との差(秒)が所定時間以上
である撮影画像の色度点を平均値演算のサンプルから除
外する構成としても良い。
【0039】また、上記では、現在時との差に応じて重
み係数を設定する構成としたが、輝度データや色度点の
データに基づいて重み係数を設定させる構成としても良
い。即ち、輝度データ又は色度点のデータが最新の撮影
画像から大きくずれている画像については、室内外の変
化や照明光源の違いが発生している可能性が高く、かか
る画像の色度点については前記輝度データ又は色度点の
データの最新画像に対する差が大きいほど小さい重み係
数(0を含む)を与えるようにすれば良い。
【0040】尚、重み係数は、時間,輝度,色度点(ホ
ワイトバランスデータ)のうちの複数を組み合わせて設
定する構成であっても良く、又は、電源オン後である
か、電源オフ前であるかによって重み係数を変化させて
も良い。上記のようにして、重み付けを与えて各撮影画
像の色度点を記録すると、重み平均を計算した結果を、
今回の撮影時における照明の色度点(ホワイトバラン
ス)と判断する。
【0041】表1に示す場合では、色度点の平均がx=
0.2762,y=0.2894となり、照明光が約10000 度K(昼
光光源)であると算出されることになる(図2参照)。
ここで、任意の光源で照明したときの色調を得るために
は、光源が異なる場合の色度とマトリクス情報を全て連
続的にカメラに用意しておくことが必要となり、これは
実際には不可能である。
【0042】そこで、予め複数の標準光源毎に色度点
(色度座標値)を記憶しておき、実際に求められた撮影
時の色度点と前記各標準光源の色度点との距離を計算
し、該距離が最小であった標準光源を撮影時と光源とし
て判断することが好ましい。即ち、例えば表2に示すよ
うに、標準光源としてのA,D50,D55,D65,D75,
F2,F8,F11毎に色度点xi ,yi を記憶させてお
き、前記過去の画像に対して重み付けを行って求めて撮
影画像の色度点x,yと前記標準光源での色度点xi
i とを比較し、数2のDの値を最小にする色度点をも
つ標準光線を選択する。
【0043】
【表2】
【0044】
【数2】
【0045】または、JIS Z8725「参考2 相
関色温度の計算方法」に従い、相関色温度を求め、それ
から光源を推定しても良い。尚、同一の色度座標を有す
る光源であってもD50とF8のように種類が異なる標準
光源が存在するので、光源の色度座標の測定結果と合わ
せてフリッカーの有無を検出した結果からも判別するよ
うにする。即ち、蛍光灯の標準光源であるF2, F8,
F11光源は蛍光灯の電源周波数で点滅しているため、C
CDの出力に対してフリッカー判定を行い、フリッカー
の有無を調べることにより、撮影時の光源が蛍光灯の光
源か否かを判断することができる。尚、F2は普通型、
F8は高演色型、F11は三波長域発光型の蛍光灯の光源
の中からそれぞれ選択したものである。
【0046】上記のようにして照明光の色温度が算出さ
れると、前記ゲインコントロール59でのゲインが変更さ
れ、また、前記マトリクス(1)が変更されて、カラー
バランスが調整される。前記マトリクス(1)は、撮影
された画像の色調を、例えばD50又はD65光源等の昼光
光源下の色調に変換するためものであり、前述のように
複数の標準光源のうちで今回の撮影時における照明光に
最も近いものを選択させる場合には、各標準光源毎に前
記マトリクス(1)におけるマトリクス係数をそれぞれ
記憶させておき、選択された標準光源に対応するマトリ
クス係数を設定する。更に、ゲインコントロールにより
目的とする光源に合うように、係数α,β,γの値を調
整することによりホワイトバランスを微調整し、任意の
光源下での色調を昼光光源下での色調に変換させる。
【0047】数3は、前記マトリクス(1)の一例であ
り、F2(普通型蛍光灯)光源下での画像を昼光色光源
であるD65光源下で見たような色調に変換するマトリク
スである。かかるマトリクスは、本来非線形の変換処理
であるが、数3に示すように3行3列のマトリクスによ
る線形変換で行おうとするために、各色成分は理論値と
は完全に一致せず、誤差を含むことになる。そこで、変
換後の各色成分ができるだけ理論値に合うように、各マ
トリクス係数を最小二乗法を用いて決定してある。
【0048】
【数3】
【0049】つまり、任意の光源下での色調を青空光源
下での色調に変換するには、F2光源に近い他の光源下
で撮影した画像の色調をF2光源から青空光源であるD
65光源への色調に数3の変換マトリクスを用いて変換
し、更に、F2光源と撮影時の光源との差をゲインコン
トロールにより微調整する。これにより、撮影時の光源
下の色調をD65光源下の色調に変換することができる。
【0050】前記ホワイトバランスの算出は、ソフトウ
ェア的に実行させることが可能である他、図3に示すよ
うなハードウェアによっても実行させることが可能であ
る。図3において、CCD101 からの画像データは、白
色点算出部102 に入力されて撮影画像の白色点(ホワイ
トバランス)が算出される。前記白色点算出部102にお
ける算出結果は、電源オン後の色度点メモリ103 に記憶
され、また、電源オフ時には、前記電源オン後の色度点
メモリ103 の内容が電源オン前の色度点メモリ104 に転
送して記憶され、最近の電源オフ前のデータとして記憶
される。
【0051】色度点重み平均処理部105 では、最新画像
の白色点データと前記メモリ103 ,104 に記憶されてい
る過去の画像のデータとに、時間,輝度,白色点に応じ
た重み付けを行って平均値を求める。カラーバランス調
整部106 では、前記色度点重み平均処理部105 で求めら
れた白色点の重み平均に基づいて前記CCD101 からの
画像データについてカラーバランス調整を行い、画像メ
モリ装置107 にカラーバランス調整後の画像データを記
録する。
【0052】ここで、過去の白色点を記憶するメモリと
して前記画像メモリ装置107 を用い、画像データの付随
データとして白色点データを画像メモリ装置107 に記憶
させる構成とすることができ、例えば、Exifフォー
マットのマーカーとして白色点データを記憶させること
ができる。但し、メモリカードなどである画像メモリ装
置107 をカメラにセットしたときの初期化作業として、
画像メモリ装置107 に記憶されている過去の白色点デー
タ(ホワイトバランスデータ)をまとめて読み出して高
速な内蔵RAMにロードし、ホワイトバランスの算出に
おいては、前記内蔵RAMからデータを読み出すように
すれば、高速処理が可能となる。
【0053】また、上記では、電子スチルカメラの例を
示したが、ムービーカメラであっても良く、ムービーカ
メラの場合には、過去の白色点(ホワイトバランスデー
タ)を適当な時間間隔でメモリ(例えばEEPROM)
に記憶させるようにする一方、メモリ容量を越える白色
点データは古いものから順次破棄するようにすれば良
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態において本発明にかかるホワイトバ
ランス調整方法が適用される電子スチルカメラの構成ブ
ロック図である。
【図2】相関白温度を求めるための等温度線を示す線図
である。
【図3】実施の形態におけるホワイトバランス調整を行
うハードウェア構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
51 撮影レンズ 52 低域通過フィルタ 53 赤外線カットフィルタ 54 モザイクフィルタ 55 CCD 56 画像メモリ 57 マトリクス(1) 58 マトリクス(2) 59 ゲインコントロール 60 マトリクス(3) 61 ガンマコントロール 62 画像圧縮部 63 ファイルフォーマット作成部 64 画像メモリ装置 65 CPU 66 メモリ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カラー撮像装置のホワイトバランス調整方
    法であって、 最新に撮影された画像のホワイトバランスと、過去の画
    像のホワイトバランスのデータとに基づいて、前記最新
    に撮影された画像のホワイトバランスを算出することを
    特徴とするカラー撮像装置のホワイトバランス調整方
    法。
  2. 【請求項2】前記過去の画像のホワイトバランスのデー
    タとして、最近の電源オフ前のデータを用いることを特
    徴とする請求項1記載のカラー撮像装置のホワイトバラ
    ンス調整方法。
  3. 【請求項3】前記過去の画像のホワイトバランスのデー
    タとして、最近の電源オフ前のデータ及び最近の電源オ
    ン後のデータを用いることを特徴とする請求項1記載の
    カラー撮像装置のホワイトバランス調整方法。
  4. 【請求項4】前記過去の画像のホワイトバランスのデー
    タに対して、経過時間に応じた重み付けを行うことを特
    徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のカラー撮
    像装置のホワイトバランス調整方法。
  5. 【請求項5】前記過去の画像のホワイトバランスのデー
    タに対して、前記最新に撮影された画像の輝度と前記過
    去の画像の輝度との差に応じた重み付けを行うことを特
    徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の記載のカ
    ラー撮像装置のホワイトバランス調整方法。
  6. 【請求項6】前記過去の画像のホワイトバランスのデー
    タに対して、前記最新に撮影された画像のホワイトバラ
    ンスデータと前記過去の画像のホワイトバランスデータ
    との差に応じた重み付けを行うことを特徴とする請求項
    1〜3のいずれか1つに記載のカラー撮像装置のホワイ
    トバランス調整方法。
  7. 【請求項7】前記過去の画像のホワイトバランスのデー
    タが半導体メモリに記憶されることを特徴とする請求項
    1〜6のいずれか1つに記載のカラー撮像装置のホワイ
    トバランス調整方法。
  8. 【請求項8】前記過去の画像のホワイトバランスのデー
    タが、過去に画像を撮影記録した時のホワイトバランス
    のデータであることを特徴とする請求項1〜6のいずれ
    か1つに記載のカラー撮像装置のホワイトバランス調整
    方法。
  9. 【請求項9】前記過去に画像を撮影記録した時のホワイ
    トバランスのデータが、画像データの付随データとして
    記憶されることを特徴とする請求項7記載のカラー撮像
    装置のホワイトバランス調整方法。
  10. 【請求項10】前記画像データを記録する画像記録メデ
    ィアに画像データと共に記録されたホワイトバランスの
    データを半導体メモリに転送し、該半導体メモリをアク
    セスして過去のホワイトバランスのデータを得ることを
    特徴とする請求項9記載のカラー撮像装置のホワイトバ
    ランス調整方法。
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