JPH10290190A - 携帯電話システム及びこれに用いる送受信装置 - Google Patents

携帯電話システム及びこれに用いる送受信装置

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JPH10290190A
JPH10290190A JP9384797A JP9384797A JPH10290190A JP H10290190 A JPH10290190 A JP H10290190A JP 9384797 A JP9384797 A JP 9384797A JP 9384797 A JP9384797 A JP 9384797A JP H10290190 A JPH10290190 A JP H10290190A
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transmission
transmission timing
signal
transmitting
radio
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JP9384797A
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Masanobu Shimanuki
正信 島貫
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Toshiba Corp
Toshiba Communication Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Communication Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯電話の弱電界域での使用に際し、簡単な
構成及び制御により良好な通話品質を維持できる携帯電
話システム及び送受信装置を提供する。 【解決手段】 公衆基地局10と子機30間に介在する
送受信装置20において、送受切換制御部220は、子
機30からの送信タイミング情報を基に該子機30の送
信タイミングを検出し、該検出結果に応じてRFスイッ
チ202,208を切換えて送信経路と受信経路を選択
的に確立する。すなわち、上記検出の結果、子機30の
待ち受け時には、アンテナ201で受信した公衆基地局
10からの信号をLNA203、ATT回路204、A
MP205、カップラ206を経てアンテナ209より
送出し、子機30の送信時には、アンテナ209で受信
した子機30からの信号をAMP210を経てアンテナ
201より送出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PHS(パーソナ
ル・ハンディホーン・システム)等のような比較的小さ
な無線ゾーンを利用する携帯電話システムに関し、詳し
くは、弱電界地域またはビルや家庭におけるトランシー
バモードでの使用時の通話維持を目的として移動局と基
地局間に介在される送受信装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、PHS等の携帯電話は、
比較的小さな無線ゾーンを利用していることから、たと
え屋外であっても弱電界により通話が行えなくなるケー
スが少なくない。また、この種の携帯電話では、屋内に
おいて移動局同士が通話を行えるトランシーバモードを
サポートしているが、このトランシーバモードでは、屋
外での使用時に比べてより弱い電界下に置かれるため、
上述した弱電界による運用障害はより顕著であった。
【0003】こうした弱電界環境下での使用時における
通話品質維持に対処すべく、従来は、図9に示す如く、
公衆基地局10と屋内にある子機30との間に、公衆用
送受器50と家庭用送受器70とによって成るホームア
ンテナと称する送受信装置を介在させて使用する方法が
あった。このホームアンテナは、屋内では必要とされる
受信電界レベルが得られず使用は望めないが、窓側であ
ればある程度の受信電界レベルが確保できるといった状
況下で、当該装置を窓側に設置して使用するものであ
る。このホームアンテナの運用イメージは、同図に示す
如くであり、公衆基地局10と公衆用送受器50間での
公衆モードの制御チャネル(Cch),通話チャネル(T
ch)による接続、及び家庭用送受器70と子機30間で
の家庭モードの制御チャネル(Cch),通話チャネル
(Tch)による接続制御により実現されていた。
【0004】かかる運用形態からも分かるように、従来
の送受信装置では、無線部や制御部等に関して子機30
の持つ構成とほぼ同じ構成が必要となり、構成が複雑で
あり、これにつれて制御も複雑化せざるを得なかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、従来シス
テムでは、公衆基地局と子機間にホームアンテナ等の送
受信装置を介在させることにより弱電界域等での通話維
持に対処していたが、かかる従来の送受信装置によれ
ば、無線部や制御部等に子機の持つ構成とほぼ同じ構成
が必要となり、構成の複雑化に伴いシステム全体のコス
ト増を招くとともに、制御の複雑化を免れないという問
題点があった。
【0006】本発明は上記問題点を除去し、携帯電話の
弱電界域での使用に際し、良好な通話品質を維持できる
と共に、構成及び制御を簡略してシステムの低コスト化
が図れる携帯電話システム及び当該システムを構成する
送受信装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、第1の無線局と、該第1の無線
局と通信する第2の無線局と、前記第1の無線局と前記
第2の無線局間の無線信号を送受信する送受信装置とに
より構成される携帯電話システムにおいて、前記送受信
装置は、前記第1の無線局と対向する第1のアンテナ
と、前記第2の無線局と対向する第2のアンテナと、前
記第1の無線局または前記第2の無線局のいずれか一方
から送出される送信タイミング情報に基づき該当無線局
の送信タイミングを検出する送信タイミング検出手段
と、前記該当無線局の送信タイミングと非送信タイミン
グとに応じ、前記第1と第2のアンテナ間に、対向する
無線局との信号送信経路と信号受信経路を選択的に確立
する送受切換制御手段を具備し、前記第1の無線局また
は前記第2の無線局のいずれか一方には、送信動作の起
動時、前記送信タイミング情報を送出する送信タイミン
グ情報送出手段を具備することを特徴とする。
【0008】また、上記請求項1の発明において、送信
タイミイング情報送出手段は、前記送信タイミング情報
を有線により前記送信タイミング検出手段に送出するこ
とを特徴とする。
【0009】また、上記請求項1の発明において、送信
タイミング情報送出手段は、前記送信タイミング情報を
光信号により送信する光信号送信手段により構成され、
前記送信タイミング検出手段は前記光信号を受信する光
信号受信手段を含むことを特徴とする。
【0010】また、上記請求項1の発明において、送信
タイミング情報送出手段は、前記送信タイミング情報を
無線信号により変調送信する無線送信手段により構成さ
れ、前記送信タイミング検出手段は前記無線信号を受信
復調する無線受信手段を含むことを特徴とする。
【0011】また、上記請求項1の発明において、送信
タイミング情報送出手段は、データ通信手段のデータ送
信手段と兼用されることを特徴とする。
【0012】また、上記請求項1の発明において、信号
送信経路及び信号受信経路と電源との間に配設された電
源スイッチを更に有し、前記送受切換制御手段は、前記
第1または第2の無線局が送信タイミングか非送信タイ
ミングかに応じてそれぞれ対応する信号処理経路に給電
すべく前記電源スイッチを切換制御することを特徴とす
る。
【0013】また、上記請求項1の発明において、信号
受信経路は、対向する無線局からの受信信号のレベルを
検出するレベル検出手段と、検出された信号レベルに応
じて前記受信信号を減衰させて前記第2のアンテナより
送出する減衰手段とを含むことを特徴とする。
【0014】請求項8の発明は、第1の無線局と該第1
の無線局と通信する第2の無線局との間に介在して両者
間の無線信号を送受信する送受信装置において、前記第
1の無線局と対向する第1のアンテナと、前記第2の無
線局と対向する第2のアンテナと、前記第1の無線局ま
たは前記第2の無線局のいずれか一方から送出される送
信タイミング情報に基づき該当無線局の送信タイミング
を検出する送信タイミング検出手段と、前記該当無線局
の送信タイミングと非送信タイミングとに応じ、前記第
1と第2のアンテナ間に、対向する無線局との信号送信
経路と信号受信経路を選択的に確立する送受切換制御手
段を具備することを特徴とする。
【0015】また、上記請求項8の発明において、送信
タイミング検出手段は、前記送信タイミング情報を有線
により受信する受信手段を含むことを特徴とする。
【0016】また、上記請求項8の発明において、送信
タイミング検出手段は、光信号によって成る前記送信タ
イミング情報を受信する光信号受信手段を含むことを特
徴とする。
【0017】また、上記請求項8の発明において、送信
タイミング検出手段は、変調無線信号によって成る前記
送信タイミング情報を受信復調する無線受信手段を含む
ことを特徴とする。
【0018】また、上記請求項8の発明において、信号
送信経路及び信号受信経路と電源との間に配設された電
源スイッチを更に有し、前記送受切換制御手段は、前記
第1または第2の無線局が送信タイミングか非送信タイ
ミングかに応じてそれぞれ対応する信号処理経路に給電
すべく前記電源スイッチを切換制御することを特徴とす
る。
【0019】また、上記請求項8の発明において、信号
受信経路は、対向する無線局からの受信信号のレベルを
検出するレベル検出手段と、検出された信号レベルに応
じて前記受信信号を減衰させて前記第2のアンテナより
送出する減衰手段とを含むことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明
に係わる携帯電話システムの概略構成を示す図であり、
公衆基地局10と移動端末〔以下、子機(PS)とい
う〕30との間に送受信装置20を介在させて構成され
る。ここで、送受信装置20は、公衆基地局10と子機
30との間で無線信号を送受信するものであり、特に、
本発明では、公衆基地局10に対向するアンテナ201
と子機30に対応するアンテナ209とを有し、これら
アンテナ201,209間で公衆基地局10から子機3
0方向への信号処理経路と、子機30から公衆基地局1
0方向への信号処理経路とを切り換えることで、従来装
置のように公衆モードと家庭モードとの接続によるので
はなく、公衆モードのままで公衆基地局10と子機30
が無線信号を交信できるように構成される。
【0021】図2は、本発明に係わる送受信装置20の
詳細構成図であり、アンテナ201、RFスイッチ20
2、LNA(ロー・ノイズ・アンプ)203、ATT回
路(アッテネータ)204、AMP(増幅回路)20
5、カップラ206、ATT制御部207、RFスイッ
チ208、アンテナ209、AMP210、電源スイッ
チ211、電源212及び送受切換制御部220を具備
して構成される。ここで、送受切換制御部220は、子
機30から送られてくる送信タイミング情報を受信する
機能と、この受信された送信タイミング情報STTに基づ
き子機30の送信タイミングを判別する機能と、子機3
0が送信タイミングか否かによって上記RFスイッチ2
02,208及び電源スイッチ211を切換制御し、ア
ンテナ201とアンテナ209間で、公衆基地局10と
子機30間の交信信号の送受信経路を選択的に形成する
機能とを有する。
【0022】また、図3は、本発明に係わる子機30の
詳細構成図であり、アンテナ301、フィルタ302、
アンテナ共用器303、受信部304、ベースバンド制
御部305、PLL(フェーズ・ロック・ループ)回路
306,307、基準発振回路308、水晶発振器30
9、VCO(電圧制御発振器)310,311、直交変
調部312、フィルタ313、ミキサ314、フィルタ
315、可変利得増幅器316、送信アンプ317、送
信タイミング情報送出部320、データ受信部330、
ROM341、RAM342、表示部351、キー操作
部352、データ入出力インタフェース部353、スピ
ーカ(受話器)354、マイク(送話器)355を具備
して構成される。
【0023】上記構成の送受信装置20及び子機30を
含む本発明の携帯電話システムにおいて、送受信装置2
0は、子機30の送信タイミング情報送出部320から
送信される送信タイミング情報を送受切換制御部220
の上記受信機能により受信し、この受信結果に基づき子
機30の送信タイミングを判別し、子機30が送信状態
か非送信状態(待機状態)かによりRFスイッチ202
及び208を切換制御する。具体的には、送受切換制御
部220は、子機30が待機状態の時、RFスイッチ2
02及び208を図2に示す位置(接点C−R間接続)
に保持することにより、アンテナ201とアンテナ20
9間に公衆基地局10から子機30方向への信号処理経
路(以下、便宜的に、受信経路という)を確立し、他
方、子機30が待機状態にある時には、それまでアンテ
ナ201とアンテナ209間に形成されていた受信経路
に代えて、子機30から公衆基地局10方向への信号処
理経路(同、送信経路という)を確立するように、RF
スイッチ202及び208を接点C−T間接続状態に切
換制御する。この送信経路と受信経路との切換制御によ
って、公衆基地局10と子機30とは、家庭モードに依
らず、公衆モードのままで通信できるようになる。
【0024】次に、図4は、上述した送受切換制御に必
要な送信タイミング情報STTの通信手段の一実施の形態
を示す概略図である。本実施の形態では、送受信装置2
0及び子機30間の送信タイミング情報通信手段とし
て、光信号通信手段が用いられる。すなわち、本発明に
おいては、上記送信タイミング情報STTの送信側である
子機30の送信タイミング情報送出部320には、該送
信タイミング情報STTを光信号として送信するための発
光素子320aが設けられ、他方、受信側である送受信
装置20の送受切換制御部220には、子機30から送
信される上記光信号を受信する受光素子220aと、そ
の受光出力を増幅するアンプ220bと、該アンプ22
0bの出力から子機30の送信タイミングを検出する検
出部220c及びその検出結果に応じてRFスイッチ2
02,208及び電源スイッチ211を切換制御するた
めの制御信号(SW CONT 1〜SW CONT 4)を出力する制御
出力部220dを具備して構成される。
【0025】以下、本実施の形態に係わる送受信装置2
0の送受切換動作について図5に示すタイミングチャー
トを参照して詳述する。この送受信装置20では、送受
切換制御部220が子機30からの送信タイミング情報
STTを受信していない状態〔図5(a)のSTT“Lo
w”レベルの状態〕で、RFスイッチ202及びRFス
イッチ208はそれぞれ図2に示す如くの位置に保持さ
れる。この状態で、公衆基地局10が電波を送出する
と、送受信装置20は、該電波をアンテナ201により
受信し、RFスイッチ202、LNA203、ATT回
路204、AMP205、カップラ206、RFスイッ
チ208を通じて処理した後、アンテナ209により無
線信号として屋内に送信する。
【0026】この時、子機30は、待ち受けモードに維
持されている。待ち受けモードにおいて、上記送受信装
置20のアンテナ209より無線信号が送出されると、
子機30は上記無線信号を受信し、公衆基地局10との
間でリンクプロトコルを開始する。このリンクプロトコ
ルの開始により、子機30は公衆基地局10に対してプ
ロトコル信号を送信する。
【0027】その際、子機30は、上記プロトコル信号
の送信に合わせて送信タイミング情報送出部320を駆
動して送信タイミイング情報STTを生成し、これを発光
素子320aにより光信号に変換して送受信装置20に
送信する〔図5(a)のSTT“High”レベルの状
態〕。
【0028】一方、送受信装置20では、上記送信タイ
ミング情報STTを送受切換制御部220で受信処理す
る。すなわち、送受切換制御部220では、子機30か
ら送信されてくる送信タイミイング情報STTを受光素子
220aにより受信して光信号から電気信号に変換し、
アンプ部220bにより増幅した後、検出部220cに
入力する(図4参照)。検出部220では、上記送信タ
イミング情報STTを基に子機30の送信タイミングを検
出し、その検出結果を制御出力部220dに入力する。
更に、制御出力部220dは、上記検出結果に基づき送
受切換の制御を行う。具体的に、送受切換制御部220
は、子機30の送信タイミング時には、RFスイッチ2
02及び208に対して、図5(b),(c)に示す
(SW CONT 1),(SW CONT 2)をそれぞれ“High”
レベルとして与えることで、当該RFスイッチ202及
び208をそれぞれ図2に示す位置と反対の位置(接点
C−T接続状態)に切換制御する。これにより、アンテ
ナ201とアンテナ209との間は、AMP210を介
して接続される。
【0029】また、これと同時に、送受切換制御部22
0は、電源スイッチ211に対して制御信号を送信し、
それまでLNA203,ATT回路204,AMP20
5等に給電していた状態から、AMP210に対して給
電がなされるように当該電源スイッチ211を切り替え
る。具体的には、上記電源スイッチ211の受信用スイ
ッチRXに対しては図5(d)に示す(SW CONT 3)を
“Low”レベルとして与えることでLNA203,A
TT回路204,AMP205に対する給電を絶ち、他
方、上記電源スイッチ211の送信用スイッチTXに対
しては図5(e)に示す(SW CONT 4)を“High”
レベルとして与えることでAMP20への給電を開始す
る。
【0030】以上の制御により、アンテナ201とアン
テナ209間には、それまで形成されていた受信経路に
代わって、アンテナ209からアンテナ201方向への
送信経路が確立される。
【0031】上述した待ち受けモードでの受信に伴って
子機30より送出された上記プロトコル信号は、この送
信経路を通じて公衆基地局10に送信される。すなわ
ち、子機30より送信された上記プロトコル信号は、送
受信装置20において、アンテナ209により受信さ
れ、RFスイッチ208を通り、AMP210で増幅さ
れた後、RFスイッチ202を経てアンテナ201より
屋外に送信される。
【0032】子機30から公衆基地局10へのプロトコ
ル信号の送信が終了すると、送受信装置20は、図5
(b)及び(c)に示す切換制御信号(SW CONT 1)及
び(SWCONT 2)を“Low”レベルとすることで、RF
スイッチ202及び208を再び図2に示す位置に戻
し、アンテナ201と209間に受信経路を確立する。
また、これと同時に、送受信装置20は、電源スイッチ
211の送信用スイッチTXに対して図5(e)に示す
切換制御信号(SW CONT 4)を“Low”レベルとして
与えることで、当該送信用スイッチTXを開成し、AM
P20への給電を絶つと共に、更に、所定時間経過後、
電源スイッチ211の受信用スイッチRXに対して図5
(d)に示す切換制御信号(SW CONT 3)を“Hig
h”レベルとして与えることで、当該受信スイッチRX
を閉成し、LNA203,ATT回路204,AMP2
05に対する給電を開始し、受信動作を再開する。
【0033】このように、本発明の送受信装置20で
は、公衆基地局10に対向するアンテナ201と子機3
0に対向するアンテナ209にそれぞれ対応して設けら
れるRFスイッチ202,208及び電源スイッチ21
1を、子機30の待ち受けタイミングと送信タイミング
に応じて切換制御することにより、当該アンテナ20
1,209間に受信経路と送信経路とを選択的に確立し
て公衆基地局10と子機30間の信号を送受信する。こ
の制御によって、公衆基地局10と子機30とは家庭モ
ードでなく公衆モードのまま接続可能となる。
【0034】この公衆モードでの接続に当たり、送受信
装置20では、必要に応じて、対公衆基地局10と対子
機30との間の送信出力調整を行う必要がある。本実施
の形態に係わる送受信装置200では、受信時、LNA
203、ATT回路204、AMP1(205)、カッ
プラ206の受信経路において、ATT制御部207が
カップラ206を通じて受信信号のパワーを検出し、こ
の検出結果を基にATT回路204を制御することでア
ンテナ209から放射される電力を調整している。この
例の具体的な電力の値としては、ピーク電力80mWに対
して(+20%,−50%)の間が想定されている。ま
た、送信経路において、AMP210の増幅利得として
は、ケーブルロス等の補正程度の能力を持てば良い。こ
こでも、アンテナ201への供給電力は、ピーク電力8
0mWに対して(+20%,−50%)となるように構成
する。
【0035】ところで、子機30の送信タイミングの検
出方法としては、子機30の送信電波(上記プロトコル
信号等)から検出する方法も考えられる。しかしなが
ら、この方法では、子機30の送信電波と公衆基地局1
0の送信電波との識別や検出の遅延の問題を解決する必
要があり、構成が複雑化しコストアップとなる。
【0036】このための対策として、本発明では、子機
30が実際に電波を送信するタイミング以前に子機30
から送信タイミング情報を送信し、送受信装置20が上
記送信タイミング情報を基に子機30の送信タイミング
を判別してRFスイッチ202,208や電源スイッチ
211を切換制御する構成としている。
【0037】ここで、子機30における送信動作を図2
を参照して検証してみる。通常、子機30の送信動作で
は、PLL回路306、PLL回路307及び基準発振
回路308がアンテナ送信タイミングよりも早く制御さ
れ、目的の周波数にロックし安定してから直交変調部3
12でのI/Q信号の変調波を増幅してアンテナ301
より送出する。本発明では、この送信制御に着目し、子
機30において、自ら電波を発射する前に上記周波数の
ロック状態を認識して送信タイミング情報STTを送信す
ることにより、子機30が実際に電波を送信するタイミ
ング以前に送受信装置20へ送信タイミング情報を送信
する上記制御を実現している。従って、本発明に係わる
子機30での電波及び送信タイミング情報の送信タイミ
ングは、実際には、図6に示す如くとなる。
【0038】他方、送受信装置20では、子機30での
上記タイミング制御(図6参照)によって、当該子機3
0における実際の電波送信タイミング以前に送受切換制
御部220で子機30からの送信タイミング情報STTを
受信して送受信経路の切換を行うことができる。このこ
とは、送受信装置20において、公衆基地局10から子
機30への受信経路を子機30から公衆基地局10への
送信経路に切り換える際、RFスイッチ202,208
や電源スイッチ211の切換制御を完全に完了してから
子機30より送信タイミング情報を受信し得ることを意
味する。これにより、本発明では、送受切換制御部22
0での子機送信タイミングの検出遅延をカバーして子機
30からの電波送信を全部カバーできるようになる。
【0039】上記実施の形態では、子機30と送受信装
置20間の送信タイミング情報STTの通信手段として光
通信手段(図4参照)を用いる場合について述べたが、
この種の通信手段の他の構成例として、例えば図7に示
す如く、子機30の送信タイミング情報送出部320-2
と送受信装置20の送受切換制御部220-2の間を有線
により接続し、子機30から送受信装置20に有線を通
じて送信タイミング情報STTを受け渡すようにしても良
い。また、更に別の構成として、図8に示す如く、子機
30に送信タイミング情報送信専用の変調部を持つ送信
タイミング情報送出部320-3を設けると共に、送受信
装置20の送受切換制御部220内に上記変調信号の復
調部を備えた送受切換制御部220-3を設け、子機30
において上記変調部により送信タイミング情報STTを変
調して送信し、送受信装置20で上記変調信号を復調部
で復調するようにしても良い。
【0040】更に、別の構成例として、送信タイミング
情報通信手段を子機30のデータ通信機能と兼用するこ
ともできる。図3に示す子機30の送信タイミング情報
送出部320は、実際は、この子機30のデータ通信機
能を利用したものである。すなわち、この子機30にお
いて、送信タイミング情報送出部320は、その下段に
あるデータ受信部330と対となって、光信号によりデ
ータ通信を行うデータインターフェースを形成するもの
であり、その中の特に送信機能部に該当するものであ
る。このように、データ端末としての子機30の既存の
データインタフェースを送信タイミング情報通信手段と
して利用することで、余分な構成を増やさずに済み、低
コスト化を維持できる。
【0041】この他、本発明は上記の主旨を逸脱しない
範囲内で種々の変形あるいは応用が可能である。例え
ば、本発明は上述したPHSばかりでなく、PDC等の
システムにも適用できる。また、上記実施の形態では、
デジタル機への採用を前提として、アンテナ201と2
09間の経路切換手段としてRFスイッチを用いた例を
開示したが、このRFスイッチに代わってデュプレクサ
等の切換手段を採用すれば、アナログ機でも使用可能で
ある。更に、上記実施の形態においては、公衆モードで
の運用についてのみ述べているが、トランシーバモード
での運用にも対処できる。なお、この場合には、発呼側
の子機の送信タイミングを検出して上述した送受切換制
御を行うようにすれば良い。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1の無線局と第2の無線局間に配置した送受信装置に
おいて、第1の無線局に対向する第1のアンテナと第2
の無線局に対向する第2のアンテナ間に、第1または第
2のいずれか一方の無線局の送信タイミングと非送信タ
イミングとに応じ、対向する無線局との信号送信経路と
信号受信経路を選択的に確立して当該両無線局間の信号
を送受信するようにしたため、公衆基地局と移動局間の
弱電界域での使用時、あるいは移動局同士のトランシー
バモードでの使用時においても公衆モードあるいはトラ
ンシーバモードのまま良好な通話品質を維持でき、公衆
モードから家庭モードへといった一切のモード変換を不
要にしたことにより、構成及び制御を簡略化してシステ
ム全体の低コスト化が図れるという優れた利点を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる携帯電話システムの概略構成を
示す図。
【図2】本発明に係わる送受信装置の構成を示す図。
【図3】本発明に係わる子機の構成を示す図。
【図4】子機送信タイミング情報通信手段の一構成例を
示す図。
【図5】送受信装置の送受切換動作を示すタイミングチ
ャート。
【図6】子機における送信タイミング情報送出動作を示
すタイミングチャート。
【図7】子機送信タイミング情報通信手段の別の構成例
を示す図。
【図8】子機送信タイミング情報通信手段の更に別の構
成例を示す図。
【図9】従来の携帯電話システムの概略構成を示す図。
【符号の説明】
10 公衆基地局 20 送受信装置 201,209 アンテナ 202,208 RFスイッチ 203 LNA(ロー・ノイズ・アンプ) 204 ATT回路(アッテネータ) 205,210 AMP(増幅回路) 206 カップラ 207 ATT制御部 211 電源スイッチ 212 電源 220,220-2,220-3 送受切換制御部 220a 受光素子 220b アンプ部 220c 検出部 220d 制御出力部 30 子機 301 アンテナ 320,320-2,320-3 送信タイミング情報送出
部 320a 発光素子 330 データ受信部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の無線局と、該第1の無線局と通信
    する第2の無線局と、前記第1の無線局と前記第2の無
    線局間の無線信号を送受信する送受信装置とにより構成
    される携帯電話システムにおいて、 前記送受信装置は、 前記第1の無線局と対向する第1のアンテナと、 前記第2の無線局と対向する第2のアンテナと、 前記第1の無線局または前記第2の無線局のいずれか一
    方から送出される送信タイミング情報に基づき該当無線
    局の送信タイミングを検出する送信タイミング検出手段
    と、 前記該当無線局の送信タイミングと非送信タイミングと
    に応じ、前記第1と第2のアンテナ間に、対向する無線
    局との信号送信経路と信号受信経路を選択的に確立する
    送受切換制御手段を具備し、 前記第1の無線局または前記第2の無線局のいずれか一
    方には、 送信動作の起動時、前記送信タイミング情報を送出する
    送信タイミング情報送出手段を具備することを特徴とす
    る携帯電話システム。
  2. 【請求項2】 送信タイミイング情報送出手段は、前記
    送信タイミング情報を有線により前記送信タイミング検
    出手段に送出することを特徴とする請求項1記載の携帯
    電話システム。
  3. 【請求項3】 送信タイミング情報送出手段は、前記送
    信タイミング情報を光信号により送信する光信号送信手
    段により構成され、前記送信タイミング検出手段は前記
    光信号を受信する光信号受信手段を含むことを特徴とす
    る請求項1記載の携帯電話システム。
  4. 【請求項4】 送信タイミング情報送出手段は、前記送
    信タイミング情報を無線信号により変調送信する無線送
    信手段により構成され、前記送信タイミング検出手段は
    前記無線信号を受信復調する無線受信手段を含むことを
    特徴とする請求項1記載の携帯電話システム。
  5. 【請求項5】 送信タイミング情報送出手段は、データ
    通信手段のデータ送信手段と兼用されることを特徴とす
    る請求項1記載の携帯電話システム。
  6. 【請求項6】 信号送信経路及び信号受信経路と電源と
    の間に配設された電源スイッチを有し、前記送受切換制
    御手段は、前記第1または第2の無線局が送信タイミン
    グか非送信タイミングかに応じてそれぞれ対応する信号
    処理経路に給電すべく前記電源スイッチを切換制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の携帯電話システム。
  7. 【請求項7】 信号受信経路は、対向する無線局からの
    受信信号のレベルを検出するレベル検出手段と、検出さ
    れた信号レベルに応じて前記受信信号を減衰させて前記
    第2のアンテナより送出する減衰手段とを含むことを特
    徴とする請求項1記載の携帯電話システム。
  8. 【請求項8】 第1の無線局と該第1の無線局と通信す
    る第2の無線局との間に介在して両者間の無線信号を送
    受信する送受信装置において、 前記第1の無線局と対向する第1のアンテナと、 前記第2の無線局と対向する第2のアンテナと、 前記第1の無線局または前記第2の無線局のいずれか一
    方から送出される送信タイミング情報に基づき該当無線
    局の送信タイミングを検出する送信タイミング検出手段
    と、 前記該当無線局の送信タイミングと非送信タイミングと
    に応じ、前記第1と第2のアンテナ間に、対向する無線
    局との信号送信経路と信号受信経路を選択的に確立する
    送受切換制御手段を具備することを特徴とする携帯電話
    システム。
  9. 【請求項9】 送信タイミング検出手段は、前記送信タ
    イミング情報を有線により受信する受信手段を含むこと
    を特徴とする請求項8記載の送受信装置。
  10. 【請求項10】 送信タイミング検出手段は、光信号に
    よって成る前記送信タイミング情報を受信する光信号受
    信手段を含むことを特徴とする請求項8記載の送受信装
    置。
  11. 【請求項11】 送信タイミング検出手段は、変調無線
    信号によって成る前記送信タイミング情報を受信復調す
    る無線受信手段を含むことを特徴とする請求項8記載の
    送受信装置。
  12. 【請求項12】 信号送信経路及び信号受信経路と電源
    との間に配設された電源スイッチを有し、前記送受切換
    制御手段は、前記第1または第2の無線局が送信タイミ
    ングか非送信タイミングかに応じてそれぞれ対応する信
    号処理経路に給電すべく前記電源スイッチを切換制御す
    ることを特徴とする請求項8記載の送受信装置。
  13. 【請求項13】 信号受信経路は、対向する無線局から
    の受信信号のレベルを検出するレベル検出手段と、検出
    された信号レベルに応じて前記受信信号を減衰させて前
    記第2のアンテナより送出する減衰手段とを含むことを
    特徴とする請求項8記載の送受信装置。
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