JPH10289981A - 半導体記憶装置の製造方法 - Google Patents

半導体記憶装置の製造方法

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JPH10289981A
JPH10289981A JP9094079A JP9407997A JPH10289981A JP H10289981 A JPH10289981 A JP H10289981A JP 9094079 A JP9094079 A JP 9094079A JP 9407997 A JP9407997 A JP 9407997A JP H10289981 A JPH10289981 A JP H10289981A
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film
capacitor
insulating film
etching
electrode
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JP9094079A
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Takashi Miyanaga
隆史 宮永
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 筒状キャパシタの高さをあまり高くせずに、
所望のキャパシタの容量が確実に得られる半導体記憶装
置の製造方法を提供する。 【解決手段】 柱状部51となるCVD酸化膜50の膜
質を膜厚方向に略周期的に変化させて形成し、その後異
方性エッチングで柱状部51を形成し、続いて等方性エ
ッチングを行い、柱状部51のCVD酸化膜50側壁を
凹凸表面とし、その後ポリシリコン膜の堆積、エッチバ
ックを行って柱状部51側壁に筒状ポリシリコン膜52
を形成し、柱状部51のCVD酸化膜50をウェットエ
ッチングで除去後、SiN薄膜53およびポリシリコン
膜54を堆積する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体記憶装置の製
造方法に関し、さらに詳しくは、ダイナミックRAM
(DRAM)の記憶ノード電極が筒状キャパシタを有し
た半導体記憶装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体記憶装置の一つであるDR
AMは益々高集積化し、それに伴ってDRAMのメモリ
セルの占有面積は益々小さくなってきている。メモリセ
ルの占有面積が小さくなると、メモリセルのスイッチン
グ素子としてのMOSトランジスタや、信号を記憶する
記憶ノード電極のキャパシタ部面積を小さくしなければ
ならず、平面的なキャパシタ構成ではキャパシタの容量
が小さくて、このキャパシタに記憶した信号が読み出せ
ない。これは、DRAMのメモリセルのキャパシタ容
量、例えば容量Csに記憶した信号(電荷)を読み出す
際、容量Csとビット線の容量Cbの比があまりに小さ
いと、ビット線の電位変化が微小になり、DRAMのセ
ンスアンプで確実に読み出せなくなるためである。記憶
した信号を確実に読み出すために、キャパシタ容量Cs
とビット線容量Cbの比としては、約1/10以上ある
ことが要望されている。近年の高集積化したDRAMに
おけるビット線の容量Cbは200fF〜300fF程
度なので、キャパシタの容量Csとしては、少なくとも
20fF〜30fF以上あることが要望される。
【0003】一般にキャパシタの容量を大きくするに
は、キャパシタの対向する電極の面積を大きくするこ
と、キャパシタの対向する電極間の絶縁膜の膜厚を薄く
すること、キャパシタの対向する電極間の絶縁膜の誘電
率を大きくすること等により実現できる。しかし、キャ
パシタの容量を大きくするため、キャパシタの対向する
電極間の絶縁膜の膜厚を薄くする方法を採ると、キャパ
シタの耐圧の低下や、均一な薄い絶縁膜を作製すること
の困難さという製造上の問題等があり、この絶縁膜の膜
厚を薄くする方法には限界がある。また、キャパシタの
対向する電極間の絶縁膜の誘電率を大きくする方法とし
て、通常のDRAMのキャパシタの絶縁膜として用いら
れているSiO2 膜やSi3 4 膜の代わりに、比誘電
率が20〜25のTa2 3 膜や比誘電率が200〜5
00のBST膜(BaTiO3 とSrTiO3 との固溶
体の膜)等の高誘電材料膜を使用する方法が開発されて
いるが、リーク電流や熱安定性が問題で実用化されてい
ない。上述した理由により、キャパシタの容量を大きく
するための通常の方法は、キャパシタの対向する電極面
積を大きくする方法が採られている。
【0004】高集積化したDRAMのメモリセルの小さ
な面積内で、20fF〜30fF以上のキャパシタの容
量を得るための、キャパシタの対向する電極の面積を大
きくする方法としては、半導体基板にトレンチを形成
し、この部分にキャパシタを形成するトレンチキャパシ
タ法や、半導体基板上の絶縁膜上に平板状の電極を積層
する方法や、筒状の電極を形成する方法等がある。ここ
では、従来例の高集積化したDRAMの製造方法の例と
して、メモリセルの記憶ノード電極が筒状キャパシタを
有したDRAMの製造方法を、図4および図5を参照し
て説明する。
【0005】まず、常法に準ずる製造方法により、DR
AMの構成素子であるMOSトランジスタ等を半導体基
板11に形成し、半導体基板11上には、層間絶縁膜1
2を形成する。次に、図4(a)に示すように、後述す
るポリシリコン膜15のパターニング時のエッチング阻
止膜とするSiN膜13を減圧CVD法等により形成す
る。その後、記憶ノード電極部1の層間絶縁膜12とS
iN膜13に記憶ノード電極のコンタクトホール14を
形成し、更にその後減圧CVD法により、コンタクトホ
ール14部やSiN膜13上に不純物をドープしたポリ
シリコン膜15を堆積する。
【0006】なお、ポリシリコン膜15表面を平坦化さ
せるため、ポリシリコン膜15堆積後に、フォトレジス
トを塗布してエッチバックするか、又はポリシリコン膜
15表面のCMP(Chemical Mechani
cal Polishing)をしてもよい。更に又、
ポリシリコン膜15表面を平坦化させるため、コンタク
トホール14にポリシリコン埋め込みプラグを形成し、
その後にポリシリコン膜を形成するという、2段階の工
程で、図4に示すポリシリコン膜15を形成してもよ
い。次に、常圧CVD法を用いて、CVD酸化膜16を
厚く堆積する。
【0007】次に、図4(b)に示すように、RIE
(Reactive Ion Etching)等の異
方性エッチングによりCVD酸化膜16とポリシリコン
膜15とをパターニングし、CVD酸化膜16とポリシ
リコン膜15とによる柱状部17を形成する。なお、こ
のCVD酸化膜16とポリシリコン膜15のエッチング
条件は、SiN膜13がエッチング阻止層として働くよ
うなエッチング選択比を持つ条件とする。その後、記憶
ノード電極における筒状のキャパシタ電極とする不純物
をドープしたポリシリコン膜18を減圧CVD法により
堆積する。
【0008】次に、図4(c)に示すように、ポリシリ
コン膜18を異方性RIE等によりエッチバックして、
柱状部17側壁のポリシリコン膜18以外のポリシリコ
ン膜18を除去することで、筒状ポリシリコン膜19を
形成する。
【0009】次に、図5(d)に示すように、ウェット
エッチング法により、柱状部17のCVD酸化膜16を
除去する。
【0010】次に、図5(e)に示すように、窒素雰囲
気中の熱処理により、筒状ポリシリコン膜19やポリシ
リコン膜15の表面の窒化処理をした後、減圧CVD法
により、キャパシタの絶縁膜となるSiN薄膜20を堆
積する。その後、筒状ポリシリコン膜19やポリシリコ
ン膜15より成る、記憶ノード電極のキャパシタ電極の
対向電極とする、不純物をドープしたポリシリコン膜2
1を堆積する。その後は、図面を省略するが、常法に準
ずる製造方法により、DRAMを作製する。
【0011】上述したDRAMの製造方法により形成し
た、筒状ポリシリコン膜19とポリシリコン膜15をキ
ャパシタの一方の電極とし、ポリシリコン膜21を他方
の電極とし、この二つの電極間の絶縁膜をSiN薄膜2
0とした筒状キャパシタにおいて、所望のキャパシタの
容量を得るためには、筒状ポリシリコン膜19の開口径
が小さいと、筒状ポリシリコン膜19の高さを高くし
て、キャパシタの電極面積を大きくしなければならな
い。しかし、筒状ポリシリコン膜19の高さを高くする
と、後続工程のコンタクトホール形成工程や配線形成工
程等におけるフォトレジストのパターニングの露光時
に、露光装置の焦点深度の関係で、半導体ウェハ全面で
の精度良いパターニングができなくなるという問題が生
じる。
【0012】この対策の一つとして、筒状ポリシリコン
膜19表面を粗面化して、キャパシタの電極面積を大き
くする粗面ポリシリコン法がある。これは、減圧CVD
法によりポリシリコン膜18を堆積する際、約570°
C程度で堆積し、ポリシリコンのグレインサイズの大き
くして、ミクロな凹凸が形成されたポリシリコン膜18
表面とするものである。このことで、キャパシタの電極
面積は大きくなり、筒状ポリシリコン膜19の高さをあ
まり高くせずに、所望のキャパシタの容量が得られる。
しかし、この粗面ポリシリコン法によるポリシリコン膜
18表面のミクロな凹凸形成は、プロセス条件が厳し
く、所望のキャパシタの容量を安定して得ることが難し
いという問題がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した半
導体記憶装置の製造方法における問題点を解決すること
をその目的とする。即ち本発明の課題は、筒状キャパシ
タの高さをあまり高くせずに、所望のキャパシタの容量
が確実に得られる半導体記憶装置の製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体記憶装置
の製造方法は、上述の課題を解決するために提案するも
のであり、筒状キャパシタを持つ記憶ノード電極を有す
る半導体記憶装置の製造方法において、層間絶縁膜上に
SiN膜を形成する工程と、SiN膜上に導電体膜を堆
積する工程と、導電体膜上に、膜厚方向の膜質が略周期
的に変化する絶縁膜を堆積する工程と、異方性エッチン
グにより、絶縁膜と導電体膜をパターニングして柱状部
を形成する工程と、柱状部の絶縁膜を等方性エッチング
によりエッチングして、柱状部の絶縁膜側壁を凹凸表面
とする工程と、筒状キャパシタの一方の電極とする導電
体膜を堆積する工程と、筒状キャパシタの一方の電極と
する導電体膜を異方性エッチングによりエッチバックし
て、柱状部側壁に筒状導電体膜を形成する工程と、筒状
キャパシタの絶縁膜を堆積する工程と、筒状キャパシタ
の他方の電極とする導電体膜を堆積する工程とを有する
ことを特徴とするものである。
【0015】本発明によれば、膜厚方向の膜質が略周期
的に変化する絶縁膜と導電体膜を異方性エッチングによ
りエッチングして形成する柱状部の絶縁膜側壁を、等方
性エッチングによるエッチングでの膜質の違いによるエ
ッチング速度差の利用により、凹凸表面とし、この絶縁
膜側壁の凹凸表面に沿って形成される筒状キャパシタの
一方の電極と、この電極表面に沿って形成される筒状キ
ャパシタの絶縁膜と、この絶縁膜に沿って形成される筒
状キャパシタの他方の電極とで構成される筒状キャパシ
タは、筒状キャパシタの電極面積が増加してキャパシタ
の容量が増加する。従って、筒状キャパシタの高さをあ
まり高くせずに、所望のキャパシタの容量が確実に得ら
れ、高集積化した半導体記憶装置の作製が可能となる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例につき、添付図
面を参照して説明する。なお従来技術の説明で参照した
図4および図5中の構成部分と同様の構成部分には、同
一の参照符号を付すものとする。
【0017】実施例1 本実施例は、メモリセルの記憶ノード電極が筒状キャパ
シタを有したDRAMの製造方法に本発明を適用した例
であり、これを図1、図2および図3を参照して説明す
る。まず、常法に準ずる製造方法により、DRAMの構
成素子であるMOSトランジスタ等を半導体基板11に
形成し、半導体基板11上には、層間絶縁膜12を形成
する。次に、図1(a)に示すように、減圧CVD法等
により、後述するポリシリコン膜15のパターニング時
のエッチング阻止膜、例えばSiN膜13を膜厚約20
0nm程度堆積する。その後、記憶ノード電極部1の層
間絶縁膜12とSiN膜13に記憶ノード電極のコンタ
クトホール14を形成し、更にその後記憶ノード電極と
する導電体膜、例えば不純物をドープしたポリシリコン
膜15を、減圧CVD法により堆積し、コンタクトホー
ル14部やSiN膜13上にポリシリコン膜15を形成
する。
【0018】なお、ポリシリコン膜15表面を平坦化さ
せるため、ポリシリコン膜15堆積後に、フォトレジス
トを塗布してエッチバックするか、又はポリシリコン膜
15表面をCMPしてもよい。更に又、ポリシリコン膜
15表面を平坦化させるため、コンタクトホール14に
ポリシリコン埋め込みプラグを形成し、その後にポリシ
リコン膜を形成するという、2段階の工程で、図1に示
すポリシリコン膜15を形成してもよい。また、導電体
膜であるポリシリコン膜15は、ポリシリコン膜を堆積
した後に、ボロン又はリンをポリシリコン膜に熱拡散さ
せて低抵抗化したポリシリコン膜であってもよい。
【0019】次に、図3に示すマルチガスヘッド方式の
常圧CVD装置30により、絶縁膜、例えばCVD酸化
膜50を膜厚約600nm程度堆積する。なお、このマ
ルチガスヘッド方式常圧CVD装置30は、半導体ウェ
ハ31を載置して搬送する、加熱された搬送ベルト32
と、この搬送ベルト32を駆動する駆動部33および反
応ガスを噴出させる複数の反応ガス噴出ヘッド34、3
5、36で概略構成されている。また、反応ガス噴出ヘ
ッド34、35、36より噴出させる反応ガスは、例え
ばガス流量が17sccmのTEOS(Tetraet
hyl orthosilicate)ガス、即ちSi
(OC2 5 4 ガスと、ガス流量が9000sccm
のO2 ガスで、濃度107mg/lのO3 を含むO2
スとする。
【0020】上述した常圧CVD装置30においては、
反応ガス噴出ヘッド34、35、36より噴出した反応
ガスの各成分比率が、半導体ウェハ31が載置される搬
送ベルト32表面の搬送方向において、反応ガス噴出ヘ
ッド34、35、36の直下領域と直下領域以外の領域
とでは多少異なる。そのため、形成されたCVD酸化膜
50であるSiOX のX値は2から少しずれた値となる
部分が周期的に入ったCVD酸化膜50、即ち膜厚方向
に略周期的に膜質が変化した構成のCVD酸化膜50が
形成される。
【0021】なお、上述した常圧CVD装置30の反応
ガス噴出ヘッドを複数個、例えば4個設け、反応ガス噴
出ヘッドへ供給する反応ガス、例えばSiH4 ガスとO
2 ガスとの比率を一個置きに多少変えて、この常圧CV
D装置で複数回、例えば2回CVDを行って、膜厚が略
等しくて、膜質が交互に異なる8層の膜によるCVD酸
化膜50を、全体の膜厚は約600nm程度として、堆
積してもよい。
【0022】次に、図1(c)に示すように、RIE等
の異方性エッチングによりCVD酸化膜50とポリシリ
コン膜15とをパターニングし、CVD酸化膜50とポ
リシリコン膜15とによる柱状部51を形成する。この
柱状部51形成時のCVD酸化膜50のエッチングは、
例えば平行平板型RIE装置を用い、エッチング条件と
しては、C4 8 ガスの流量を50sccm、圧力を2
Pa、RFパワー1200Wで行う。また、ポリシリコ
ン膜15のエッチングは、マイクロ波エッチング装置を
用い、エッチング条件としては、C2 Cl3 3 ガスの
流量を60sccm、SF6 ガスの流量を10scc
m、圧力を1.3Pa、RFパワー150W、マイクロ
波パワー850Wで行う。
【0023】次に、図1(c)に示すように、柱状部5
1のCVD酸化膜50を等方性エッチング、例えばウェ
ットエッチング、例えばHF:H2 O=1:100のフ
ッ酸溶液によるエッチング液でエッチングを行う。この
等方性エッチングによりエッチングされた、膜厚方向に
略周期的に膜質の変わるCVD酸化膜50の側壁には、
膜質よりエッチング速度差により、凹凸表面が形成され
る。
【0024】次に、図2(d)に示すように、記憶ノー
ド電極における筒状のキャパシタの一方の電極とする導
電体膜、例えば不純物をドープしたポリシリコン膜を、
減圧CVD法により膜厚約100nm程度堆積する。な
お、導電体膜である上述したポリシリコン膜は、ポリシ
リコン膜を堆積した後に、ボロン又はリンをポリシリコ
ン膜に熱拡散させて低抵抗化したポリシリコン膜であっ
てもよい。次に、異方性エッチング、例えば上述した柱
状部51形成時のポリシリコン膜15のエッチング時と
同様な異方性エッチングにより、ポリシリコン膜をエッ
チバックして、柱状部51側壁に筒状ポリシリコン膜5
2を形成する。減圧CVD法で堆積するポリシリコン膜
は、柱状部51のCVD酸化膜50側壁の凹凸表面にも
ほぼ等しい膜厚で堆積するため、この筒状ポリシリコン
膜52表面も凹凸表面となる。
【0025】次に、図2(e)に示すように、ウェット
エッチング法により、柱状部51のCVD酸化膜50を
除去する。この様にして、筒状キャパシタの一方の電極
である、凹凸表面を持つ筒状ポリシリコン膜52が形成
される。
【0026】次に、図2(f)に示すように、窒素雰囲
気中の熱処理により、筒状ポリシリコン膜52やポリシ
リコン膜15の表面の窒化処理をした後、減圧CVD法
によりキャパシタの絶縁膜、例えばSiN薄膜53を膜
厚約5nm程度堆積する。その後、筒状ポリシリコン膜
52とポリシリコン膜15より成る、記憶ノード電極で
あるキャパシタの電極と対向する他方の電極となる導電
体膜、例えば不純物をドープしたポリシリコン膜54を
膜厚約100nm程度堆積する。なお、導電体膜である
上述したポリシリコン膜54は、ポリシリコン膜を堆積
した後に、ボロン又はリンをポリシリコン膜に熱拡散さ
せて低抵抗化したポリシリコン膜であってもよい。その
後は、図面を省略するが、常法に準ずる製造方法によ
り、DRAMを作製する。
【0027】上述したDRAMの製造方法を用いれば、
筒状ポリシリコン膜52とポリシリコン膜15より成
る、記憶ノード電極であるキャパシタの一方の電極と、
SiN薄膜53によるキャパシタの絶縁膜と、ポリシリ
コン膜54によるキャパシタの他方の電極とより構成さ
れるキャパシタは、凹凸表面を持つ筒状ポリシリコン膜
52部でのキャパシタ電極面積が増加するため、筒状キ
ャパシタの高さをあまり高くせずに、所望のキャパシタ
の容量が確実に得られる。
【0028】実施例2 本実施例は、メモリセルの記憶ノード電極が筒状キャパ
シタを有したDRAMの製造方法に本発明を適用した例
であり、実施例1の図1(a)に示すCVD酸化膜50
の形成方法が異なる以外は実施例1と同様なので、同様
な部分の説明は省略する。本実施例のCVD酸化膜50
の形成方法は、プラズマCVD装置を用いて略周期的に
膜質が変化するCVD酸化膜50を形成するものであ
る。
【0029】CVD酸化膜50の形成方法は、例えば、
CVD酸化膜50を膜厚約600nm程度堆積する場合
に、下記の第1のプラズマCVD条件と第2のプラズマ
CVD条件によるプラズマCVDを交互に繰り返し行
い、例えば各々のプラズマCVD条件により約100n
mの膜厚を堆積するプラズマCVDを交互に3回づつ行
う。 〔第1のプラズマCVD条件〕 TEOSガス流量 : 800 sccm O2 ガス流量 : 600 sccm 圧力 : 1133 Pa 基板温度 : 400 °C RFパワー : 700 W 〔第2のプラズマCVD条件〕 TEOSガス流量 : 600 sccm O2 ガス流量 : 600 sccm 圧力 : 1133 Pa 基板温度 : 400 °C RFパワー : 700 W
【0030】上記の様にして、CVD酸化膜50を形成
すれば、膜厚方向に略周期的に膜質が変化した構成のC
VD酸化膜50が形成される。このCVD酸化膜50を
用い、その後実施例1で説明した工程によりDRAMを
作製すれば、凹凸表面を持つ筒状ポリシリコン膜52が
得られて、筒状ポリシリコン膜52部でのキャパシタ電
極面積が増加するので、筒状キャパシタの高さをあまり
高くせずに、所望のキャパシタの容量が確実に得られ
る。
【0031】実施例3 本実施例は、メモリセルの記憶ノード電極が筒状キャパ
シタを有したDRAMの製造方法に本発明を適用した例
であり、実施例1の図1(a)に示すCVD酸化膜50
の形成方法が異なる以外は実施例1と同様なので、同様
な部分の説明は省略する。本実施例のCVD酸化膜50
の形成方法は、例えば常圧CVD装置を用い、まず反応
ガスとしてSiH4 ガス、B2 6 ガス、PH3 ガスお
よびO2 ガスを用いたBPSG(Boro−Phosp
ho Silicate Glass)膜を堆積し、続
いて反応ガスとしてSiH4 ガスとO2 ガスを用いた、
SiO2 成分のみのCVD酸化膜を堆積し、その後上述
したBPSG膜堆積、CVD酸化膜堆積を繰り返し行
い、BPSG膜とCVD酸化膜とを交互に積み重ねる。
このBPSG膜やCVD酸化膜の膜厚は、例えば各々約
100nm程度とし、CVD酸化膜50全体の膜厚とし
て約600nm程度とする。
【0032】上記の様にして、CVD酸化膜50を形成
すれば、膜厚方向に略周期的に膜質が変化した構成のC
VD酸化膜50が形成される。このCVD酸化膜50を
用い、その後実施例1で説明した工程によりDRAMを
作製すれば、凹凸表面を持つ筒状ポリシリコン膜52が
得られて、筒状ポリシリコン膜52部でのキャパシタ電
極面積が増加するので、筒状キャパシタの高さをあまり
高くせずに、所望のキャパシタの容量が確実に得られ
る。
【0033】以上、本発明を3例の実施例により説明し
たが、本発明はこの実施例に何ら限定されるものではな
い。例えば、本発明の実施例では、筒状キャパシタの電
極とする導電体膜をポリシリコン膜として説明したが、
W、Mo等の高融点金属やCu等の金属の導電体膜を用
いてもよい。また、本発明の実施例では、柱状部のCV
D酸化膜側壁の凹凸形成時の等方性エッチングをフッ酸
系溶液によるウェットエッチングとして説明したが、等
方性のプラズマエッチングを用いてもよい。その他、本
発明の技術的思想の範囲内で、プロセス装置やプロセス
条件は適宜変更が可能である。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の半導体記憶装置の製造方法は、筒状キャパシタを形成
するための、柱状部のCVD酸化膜の膜質を膜厚方向に
略周期的に変化させ、膜質の違いよるエッチング速度差
を利用して、柱状部のCVD酸化膜側壁を凹凸表面に
し、このCVD酸化膜側壁の凹凸表面に沿った筒状キャ
パシタの電極を形成することで、キャパシタ電極面積を
増加させることができ、筒状キャパシタの高さをあまり
高くせずに、所望のキャパシタの容量が確実に得られ
る。従って、フォトリソグラフィの制約範囲内で、高集
積化した半導体記憶装置の作製が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施例の工程の前半を工程順
に説明する、半導体記憶装置の記憶ノード部の概略断面
図で、(a)は膜厚方向に略周期的に膜質の変化したC
VD酸化膜を堆積した状態、(b)はCVD酸化膜とポ
リシリコン膜を異方性エッチングして柱状部を形成した
状態、(c)は柱状部のCVD酸化膜を等方性エッチン
グして、CVD酸化膜側壁を凹凸表面とした状態であ
る。
【図2】本発明を適用した実施例の工程の後半を工程順
に説明する、半導体記憶装置の記憶ノード部の概略断面
図で、(d)はポリシリコン膜を堆積した後、エッチバ
ックして柱状部側壁に筒状ポリシリコン膜を形成した状
態、(e)は柱状部のCVD酸化膜をウェットエッチン
グで除去した状態、(f)はSiN膜を堆積し、その後
ポリシリコン膜を堆積した状態である。
【図3】膜厚方向に略周期的に膜質の変化したCVD酸
化膜を堆積するための、マルチガスヘッド方式の常圧C
VD装置の概略図である。
【図4】従来例の半導体記憶装置の製造方法の工程の前
半を工程順に説明する、半導体記憶装置の記憶ノード部
の概略断面図で、(a)はポリシリコン膜を堆積し、そ
の後CVD酸化膜を堆積した状態、(b)はCVD酸化
膜とポリシリコン膜を異方性エッチングして柱状部を形
成し、その後ポリシリコン膜を堆積した状態、(c)は
ポリシリコン膜をエッチバックし、筒状ポリシリコン膜
を形成した状態である。
【図5】従来例の半導体記憶装置の製造方法の工程の後
半を工程順に説明する、半導体記憶装置の記憶ノード部
の概略断面図で、(d)は柱状部のCVD酸化膜をウェ
ットエッチングで除去した状態、(e)はSiN膜を堆
積し、その後ポリシリコン膜を堆積した状態である。
【符号の説明】
1…記憶ノード電極部、11…半導体基板、12…層間
絶縁膜、13…SiN膜、14…コンタクトホール、1
5,18,21,54…ポリシリコン膜、16,50…
CVD酸化膜、17、51…柱状部、19,52…筒状
ポリシリコン膜、20,53…SiN薄膜、30…常圧
CVD装置、31…半導体ウェハ、32…搬送ベルト、
33…駆動部、34,35,36…反応ガス噴出ヘッド

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状キャパシタを持つ記憶ノード電極を
    有する半導体記憶装置の製造方法において、 層間絶縁膜上にSiN膜を形成する工程と、 前記SiN膜上に導電体膜を堆積する工程と、 前記導電体膜上に、膜厚方向の膜質が略周期的に変化す
    る絶縁膜を堆積する工程と、 異方性エッチングにより、前記絶縁膜と前記導電体膜を
    パターニングして柱状部を形成する工程と、 前記柱状部の前記絶縁膜を等方性エッチングによりエッ
    チングして、前記柱状部の前記絶縁膜側壁を凹凸表面と
    する工程と、 前記筒状キャパシタの一方の電極とする導電体膜を堆積
    する工程と、 前記筒状キャパシタの一方の電極とする前記導電体膜を
    異方性エッチングによりエッチバックして、前記柱状部
    側壁に筒状導電体膜を形成する工程と、 前記筒状キャパシタの絶縁膜を堆積する工程と、 前記筒状キャパシタの他方の電極とする導電体膜を堆積
    する工程とを有することを特徴とする半導体記憶装置の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 膜厚方向の膜質が略周期的に変化する前
    記絶縁膜は、マルチガス方式の常圧CVD法により形成
    するCVD酸化膜であることを特徴とする、請求項1に
    記載の半導体記憶装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 膜厚方向の膜質が略周期的に変化する前
    記絶縁膜は、減圧CVD装置を用い、シラン系ガスと酸
    化性ガスの流量比を周期的に変化させて形成するCVD
    酸化膜であることを特徴とする、請求項1に記載の半導
    体記憶装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 膜厚方向の膜質が略周期的に変化する前
    記絶縁膜は、CVD法により、ボロンおよびリンのう
    ち、少なくともいずれか一方を含むCVD酸化膜と、S
    iO2 成分のみのCVD酸化膜とを交互に積み重ねて形
    成する絶縁膜であることを特徴とする、請求項1に記載
    の半導体記憶装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記等方性エッチングは、フッ素系溶液
    によるエッチングであることを特徴とする、請求項1に
    記載の半導体記憶装置の製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000053550A (ko) * 1999-01-21 2000-08-25 가네꼬 히사시 내부 및 외부 불균일면을 갖는 하부전극으로 형성된캐패시터 및 그 제조방법
US6451663B1 (en) * 2000-10-27 2002-09-17 Samsung Electronics Co., Ltd. Method of manufacturing a cylindrical storage node in a semiconductor device
US7018892B2 (en) 2003-08-13 2006-03-28 Samsung Electronics Co., Ltd. Semiconductor capacitor structure and method for manufacturing the same
KR100583640B1 (ko) * 1998-12-15 2008-01-09 삼성전자주식회사 디램 셀 커패시터의 제조 방법_
US7544985B2 (en) 2003-08-13 2009-06-09 Samsung Electronics Co., Ltd. Semiconductor capacitor structure and method for manufacturing the same

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