JPH102889A - 材料評価装置 - Google Patents

材料評価装置

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JPH102889A
JPH102889A JP15452496A JP15452496A JPH102889A JP H102889 A JPH102889 A JP H102889A JP 15452496 A JP15452496 A JP 15452496A JP 15452496 A JP15452496 A JP 15452496A JP H102889 A JPH102889 A JP H102889A
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JP
Japan
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gas
data
adsorbed species
analysis
pipe
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JP15452496A
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English (en)
Inventor
Ippei Ogata
逸平 緒方
Atsuhiro Sumiya
篤宏 角谷
Tsukasa Satake
司 佐竹
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Horiba Ltd
Soken Inc
Original Assignee
Horiba Ltd
Nippon Soken Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 材料評価装置において、分析計や配管内でガ
スが滞留、移動或いは拡散するに要する時間をデッドタ
イムとして予測し、このデッドタイムにおける測定デー
タに基づき正確な評価を与えることを目的とする。 【解決手段】 マイクロコンピュータ40では、ガス供
給装置10により供給されたガスが吸着種検出装置20
及びガス分析計31に到達するに要する各時間をデッド
タイムとしてそれぞれ予測し、これらデッドタイムの経
過に伴う吸着種検出装置20の出力吸着種データ及びガ
ス分析計31の出力ガス分析データをもとに触媒Sの評
価に必要な反応解析が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、材料評価装置に係
り、特に、触媒、吸着材や活性炭等の固体物等の材料で
生ずる反応メカニズムや吸着メカニズムを観察して、材
料の性能を評価する材料評価装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、材料評価装置は、内燃機関の排
気ガスの浄化用触媒や脱臭用吸着材等の固体物の表面に
おける吸着種を観察して、反応メカニズムや吸着メカニ
ズムを明らかにするもので、例えば、赤外分光手段を用
いたものが知られている。この材料評価装置は、固体物
の表面に存在する吸着種に固有の赤外光を検出し、この
検出赤外光から得られる赤外分光スペクトルから固体物
の表面に存在する吸着種の定性や定量を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来より、
複数の分析装置を組み合わせて配管により結合すること
により構成した材料評価装置では、分析装置内でのガス
の滞留時間、配管内のガスの移動や拡散速度について
は、何ら考慮されていない。このため、反応解析にあた
り同一のガスに基づくデータを確保するという条件が満
たされておらず、正確な解析結果が得られないという不
具合がある。
【0004】換言すれば、配管の所定の箇所におけるガ
スの状態や成分は時々刻々変動しているにもかかわら
ず、ガスの現実の流動位置における状態を同一のガスに
よるデータに基づき分析するという条件が満足されない
ため、正確な解析結果が得られないという不具合があ
る。このようなことは、ガスの組成が変化する場合に著
しい。
【0005】そこで、本発明は、このようなことに対処
するため、材料評価装置において、分析計や配管内でガ
スが滞留、移動或いは拡散するに要する時間をデッドタ
イムとして予測し、このデッドタイムに応じた測定デー
タに基づき正確な評価を与えることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明によれば、ガス供給装置によ
り供給されたガスが吸着種検出手段に到達するに要する
時間をデッドタイムとして予測する。そして、このデッ
ドタイムの経過に伴う吸着種検出手段の出力吸着種デー
タをもとに反応解析手段が反応装置内の材料の評価に必
要な反応解析を行う。
【0007】上述のように予測したデッドタイムを利用
することで、ガス供給装置により供給されたガスとデッ
ドタイムの経過により配管を通り吸着種検出手段に達す
るガスとが同一であるものとして把握できる。従って、
吸着種検出手段の出力吸着種データが、どの時期にガス
供給装置により供給されたガスをもとにしたデータであ
るかが特定できる。その結果、材料の反応解析が、ガス
供給装置により供給されたガスと同一のガスに対する吸
着種データをもとになされるので、正しい材料評価が可
能となる。
【0008】また、請求項2に記載の発明によれば、ガ
ス供給装置により供給されたガスが吸着種検出手段及び
ガス分析手段に到達するに要する各時間を第1及び第2
のデッドタイムとしてそれぞれ予測し、これら第1及び
第2のデッドタイムの経過に伴う吸着種検出手段の出力
吸着種データ及びガス分析手段の出力ガス分析データを
もとに反応解析手段が材料の評価に必要な反応解析を行
う。
【0009】上述のように予測した第1及び第2のデッ
ドタイムを利用することで、ガス供給装置により供給さ
れたガスと、第1デッドタイムの経過により第1配管を
通り吸着種検出手段に達するガス及び第2デッドタイム
の経過により第2配管を通りガス分析手段に達するガス
とが、同一であるものとして把握できる。従って、吸着
種検出手段の出力吸着種データ及びガス分析手段の出力
ガス分析データがどの時期にガス供給装置により供給さ
れたガスをもとにしたデータであるか、及びこれら両デ
ータが共に同一のガスをもとにしたデータであることを
特定できる。その結果、材料の反応解析が、ガス供給装
置により供給されたガスと同一のガスに対する吸着種デ
ータ及びガス分析データをもとになされるので、正しい
材料評価が可能となる。
【0010】また、上述した請求項1、2に記載の発明
の作用効果は、ガス供給装置の供給ガスの組成が過渡的
に変化する場合に特に著しい。また、請求項1、2に記
載の発明において、ガス供給装置の供給ガスとしてエン
ジンの排気ガスを利用した場合には、各発明の作用効果
が、現実に則したガスに基づいたものとして達成され得
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を、
図1乃至図4に基づいて説明する。図1は、本発明を適
用した材料評価装置を示している。この材料評価装置
は、ガス供給装置10を備えている。このガス供給装置
10は、複数のガスボンベ11a乃至11dを備えてお
り、これらガスボンベ11a乃至11dは、それぞれ、
COガス、NOガス、O2 ガス及びH2 ガスをガス調整
装置10に原料ガス(キャリアガスを含む)として圧送
する。なお、本実施の形態では、排気ガス浄化触媒を評
価する評価用ガスとして、車両用内燃機関の排気ガスと
類似する組成のガスを供給するため、上記4種類のガス
を採用している。
【0012】ガス調整装置10は、4つの開閉弁12a
乃至12dを備えており、これら各開閉弁12a乃至1
2dは、その各開弁により、各ガスボンベ11a乃至1
1dからの原料ガスをそれぞれ各マスフローコントロー
ラ13a乃至13dに供給する。マスフローコントロー
ラ13aは、その制御弁の開度に応じ、開閉弁12aか
らの原料ガスを配管P1を通して配管P2内に供給し、
マスフローコントローラ13bは、その制御弁の開度に
応じ、開閉弁12bからの原料ガスを配管P3を通して
配管2内に供給する。また、マスフローコントローラ1
3cは、その制御弁の開度に応じ、開閉弁12cからの
原料ガスを配管P4及び配管P3の下流部を通して配管
2内に供給し、マスフローコントローラ13dは、その
制御弁の開度に応じ、開閉弁12dからの原料ガスを配
管P5及び両配管P4、P3の各下流部を通して配管2
内に供給する。
【0013】このようにして配管P2内に供給された4
つの原料ガスは、当該配管P2内で合流されて、所定の
組成を有する評価用ガスとして吸着種検出装置20に供
給される。また、ガス調整装置10は、制御装置14を
有しており、この制御装置14は、図示しないパネルの
入力スイッチ等の操作により各開閉弁12a乃至12d
の開閉制御を行うとともに、各マスフローコントローラ
13a乃至13dの制御を行う。
【0014】吸着種検出装置20は、図1にて示すごと
く、反応装置21を有しており、この反応装置21内に
は、ペレットやハニカム等の触媒Sが、図示しない保持
機構により保持収納されている。また、反応装置21に
は、ヒータ24が付設されており、このヒータ24は、
反応装置21内の加熱炉(図示しない)を800℃程度
まで加熱する。
【0015】この加熱下にて、配管P2からの評価用ガ
スは、反応装置21内に流入して触媒Sを通り、配管P
6内に流出する。なお、触媒Sに評価用ガスが流入する
と、この触媒Sが反応装置21の上壁を通して赤外光を
輻射するとともに、この触媒Sの表面には、評価用ガス
中の吸着種が吸着する。また、反応装置21上には、顕
微鏡機構22が、反応装置21内の触媒Sの表面を同反
応装置21の上壁を通して観察するように当該反応装置
21上に付設されている。
【0016】また、顕微鏡機構22上には、吸着種分析
計23が設けられており、この吸着種分析計23は、そ
の光学系により、触媒Sからの赤外光を受け、スペクト
ルとして分光分析し、この分析データKをマイクロコン
ピュータ40に出力する。この吸着種分析計23として
は、温度測定機能を有し、特に、成形体表面の高温分析
観測に適した輻射型フーリエ変換赤外分光光度計、或い
は粉体表面の分析観測に適した拡散反射型フーリエ変換
赤外分光光度計が採用される。なお、これら光度計に代
えて、赤外分光計、ラマン分光計、フーリエ変換ラマン
分光計等による吸着種分析が可能な分光計を採用しても
よい。
【0017】ガス分析装置30は、両ガス分析計31、
32を有しており、ガス分析計31は、反応装置21か
ら配管P6内に流出する評価用ガスを供給されて、この
評価用ガスの気相成分を分析しこの分析結果を分析デー
タAとしてマイクロコンピュータ40に出力する。ま
た、このガス分析計31は、当該評価用ガスを配管P7
を通してガス分析計32に供給する。
【0018】このガス分析計32は、ガス分析計31か
ら配管P7内に流出する評価用ガスを供給されて、この
評価用ガスの気相成分を分析しこの分析結果を分析デー
タBとしてマイクロコンピュータ40に出力する。ま
た、このガス分析計32は、当該評価用ガスを配管P8
を通して排出する。マイクロコンピュータ40は、図2
にて示すフローチャートに従い、コンピュータプログラ
ムを実行し、この実行中にて、ヒータ24に対する通電
処理、制御装置14に対する制御処理及び吸着種分析計
23からの分析データK及び両ガス分析計31、32か
らの各分析データA、Bに基づき反応解析処理を行う。
【0019】また、マイクロコンピュータ40のROM
には、予め、各所定のデッドタイムTa、Tb、Tcが
デッドタイムデータとして記憶されている。ここで、デ
ッドタイムTaは、評価用ガスが配管P2の配管P1と
の接続位置から配管P2を通り反応装置21の触媒Sま
で移動拡散するに要する時間及び触媒Sの輻射赤外光が
吸着種分析計23に到達し分析されるに要する時間の和
をいう。
【0020】また、デッドタイムTbは、評価用ガスが
触媒Sから配管P6を通りガス分析計31まで移動拡散
して分析されるに要する時間の和をいう。また、デッド
タイムTcは、評価用ガスが触媒S、配管P6、ガス分
析計31及び配管P7を通りガス分析計32まで移動拡
散して分析されるに要する時間の和をいう。本実施の形
態では、Ta、Tb、Tcは、それぞれ、5秒、8秒、
10秒に設定してある。なお、各デッドタイムTa、T
b、Tcにおいて、吸着種分析計23及び両ガス分析計
31、32による分析時間が小さい場合には、これらの
分析に要する時間は無視してよい。
【0021】情報記録媒体50は、マイクロコンピュー
タ40からの出力データを記録する。また、CRT60
は、マイクロコンピュータ40からの出力データを表示
する。このように構成した本実施の形態において、材料
評価装置が作動しマイクロコンピュータ40が図2のフ
ローチャートに従いコンピュータプログラムの実行を開
始する。
【0022】すると、ステップ100において、ヒータ
24の通電処理、各開閉弁12a〜12dの開弁処理が
行われ、かつ、変数データiがi=1とセットされる。
これに伴い、ガス供給装置10が、制御装置14による
開閉弁12a〜12dの開弁のもと各ガスボンベ11a
〜11dからのガスの組成比を調整し評価用ガスとして
配管P2内に流入させるとともにヒータ24が反応装置
21を加熱する。
【0023】ステップ100における処理後、ステップ
110にて、マイクロコンピュータ40に内蔵のタイマ
がリセット始動される。ここで、上述した配管P2内へ
の評価用ガスの流入開始時期及びタイマの計時開始時期
は時刻T=T0 とする。しかして、時刻T=T0 後は、
配管P2内に流入した評価用ガスが当該配管P2にて移
動拡散を行いながら流動し、ヒータ24により加熱され
ている反応装置21に達する。そして、この評価用ガス
は触媒Sを通り配管P6内に流出する。ここで、評価用
ガスが触媒Sに流入した時点でこの評価用ガスの吸着種
が触媒Sの表面に吸着するとともに、この触媒Sが赤外
光を顕微鏡機構22に向けて輻射する。すると、吸着種
分析計23がこの顕微鏡機構22を通し当該赤外光を受
けてスペクトル分析し、吸着種データKをマイクロコン
ピュータ40に出力する。この出力は、時刻T=T0
デッドタイムTaの経過に伴いリアルタイムでなされ
る。
【0024】タイマの計時値TがデッドタイムTaに達
したことにより、ステップ120における判定がYES
となり、ステップ121において、吸着種分析計23の
吸着種データKがマイクロコンピュータ40のRAMの
記憶エリアai=a1に記憶され、デッドタイムTaが
Ta=Ta+2と加算更新される(ステップ122参
照)。
【0025】然る後、触媒Sから流出した評価用ガスが
配管6を通りガス分析計31まで移動拡散し、このガス
分析計31が評価用ガスを受けて分析しガスデータAを
マイクロコンピュータ40に出力する。この出力は、評
価用ガスの触媒Sから流出後タイマの計時値Tのデッド
タイムTbへの到達時にリアルタイムでなされる。しか
して、ステップ130においてYESとの判定がなさ
れ、ガスデータAが、ステップ131にて、RAMの記
憶エリアbi=b1に記憶され、デッドタイムTbがT
b=Tb+2と更新される(ステップ132参照)。
【0026】然る後、ガス分析計31から流出した評価
用ガスが配管7を通りガス分析計32まで移動拡散し、
このガス分析計32が評価用ガスを受けて分析しガスデ
ータBをマイクロコンピュータ40に出力する。この出
力は、評価用ガスの触媒Sから流出後タイマの計時値T
のデッドタイムTcへの到達時にリアルタイムでなされ
る。
【0027】しかして、ステップ140においてYES
との判定がなされ、ガスデータBが、ステップ141に
て、RAMの記憶エリアci=c1に記憶され、デッド
タイムTcがTc=Tc+2と加算更新される(ステッ
プ142参照)。このようにしてステップ142におけ
る処理が終了すると、ステップ150において、RAM
の各記憶エリアa1、b1及びc1にそれぞれ記憶した
吸着種データK、ガスデータA及びガスデータBに基づ
き反応解析が行われる。
【0028】この場合、上述したごとく、記憶エリアa
1に記憶した吸着種データKは、評価用ガスが配管P2
に流入した後、上記更新前のデッドタイムTaの経過時
に、吸着種分析計23から出力された吸着種データKで
ある。また、記憶エリアb1に記憶したガスデータA
は、評価用ガスが触媒Sから流出した後、上記更新前の
デッドタイムTbの経過時に、ガス分析計31から出力
されたガスデータAであり、記憶エリアc1に記憶した
ガスデータBは、評価用ガスがガス分析計Aから流出し
た後、上記更新前のデッドタイムTcの経過時に、ガス
分析計32から出力されたガスデータBである(図3及
び図4参照)。
【0029】換言すれば、評価用ガスが配管P2への流
入した後、この評価用ガスに対する吸着種分析計23の
吸着種データKの出力時期、ガス分析計31のガスデー
タAの出力時期及びガス分析計32のガスデータBの出
力時期を各デッドタイムTa、Tb及びTcでもってそ
れぞれ予測した上で、これらのデッドタイムTa、Tb
及びTcの経過時の吸着種データK、ガスデータA及び
ガスデータB(図3及び図4にて示すデータ群1)に基
づき反応解析が行われる。
【0030】従って、評価用ガスが、配管P2に流入し
た後、過渡的に流動拡散等の変動を生じても、デッドタ
イムTa、Tb及びTcの経過時の吸着種データK、ガ
スデータA及びガスデータBが同一の評価用ガスをもと
に得ることができ、これによる反応解析でもって、触媒
Sの評価を正確に行える。上述のようにステップ150
における反応解析が終了すると、この反応解析データが
ステップ151にて情報記録媒体50及びCRT60に
出力される。これにより、上記反応解析データが情報記
録媒体50に記憶されるとともにCRT60に表示され
る。
【0031】なお、ステップ152において、変数iが
i=i+1=2に更新されて、コンピュータプログラム
がステップ120に戻る。然る後、時刻T=T0 +2に
て配管P2に流入する評価ガスを対象として、ステップ
120乃至ステップ152までの処理が、上記デッドタ
イムTa=Ta+2、Tb=Tb+2及びTc=Tc+
2との更新のもとに繰り返される。
【0032】具体的には、時刻T=T0 +2後タイマの
計時値TがデッドタイムTa=Ta+2になると、ステ
ップ120にてYESと判定される。すると、このとき
に吸着種分析計23から出力される吸着種データKが、
ステップ121にて、RAMの記憶エリアa2に記憶さ
れ、デッドタイムTa=Ta+2と更新される。なお、
このデッドタイムTaは、最初のときの値を基準にする
と、Ta+4を意味する。
【0033】然る後、タイマの計時値Tがデッドタイム
Tb=Tb+2に達すると、ステップ130における判
定がYESとなる。そして、このときにガス分析計31
から出力されるガスデータAがステップ131にてRA
Mの記憶エリアb2に記憶され、デッドタイムTb=T
b+2と更新される。なお、このデッドタイムTbは、
最初のときの値を基準にすると、Tb+4を意味する。
【0034】ついで、タイマの計時値Tがデッドタイム
Tc=Tc+2に達すると、ステップ140における判
定がYESとなる。そして、このときにガス分析計32
から出力されるガスデータBがステップ141にてRA
Mの記憶エリアc2に記憶され、デッドタイムTc=T
c+2と更新される。なお、このデッドタイムTcは、
最初のときの値を基準にすると、Tc+4を意味する。
【0035】しかして、ステップ150では、RAMの
各記憶エリアa2、b2及びc2にそれぞれ記憶した吸
着種データK、ガスデータA及びガスデータB(図3及
び図4にて示すデータ群2)に基づき反応解析が行われ
る。この場合、評価用ガスが時刻T=T0 +2にて配管
P2に流入した後、この評価用ガスに対する吸着種分析
計23の吸着種データKの出力時期、ガス分析計31の
ガスデータAの出力時期及びガス分析計32のガスデー
タBの出力時期を各デッドタイムTa+2、Tb+2及
びTc+2でもってそれぞれ予測した上で、これらのデ
ッドタイムTa+2、Tb+2及びTc+2の経過時の
吸着種データK、ガスデータA及びガスデータBに基づ
き反応解析が行われる(図3及び図4参照)。
【0036】従って、評価用ガスが、時刻T=T0 +2
にて配管P2に流入した後、過渡的に流動拡散等の変動
を生じても、デッドタイムTa+2、Tb+2及びTc
+2の経過時の吸着種データK、ガスデータA及びガス
データBが同一の評価用ガスをもとに得ることができ、
これによる反応解析でもって、触媒Sの評価を正確に行
える。このような効果は、評価用ガスの組成が過渡的に
変化する場合に特に著しい。
【0037】なお、ステップ152において、変数iが
i=i+1=3に更新されて、コンピュータプログラム
がステップ120に戻る。以後、2秒経過毎に配管P2
に流入する評価用ガスを順次対象として、上述と実質的
に同様の処理が繰り返される。図4は、上記実施の形態
の変形例を示している。
【0038】この変形例では、上記実施の形態にて述べ
たガス供給装置10に代えて、図4にて示すごとく、ガ
ス供給装置10aが採用されている。このガス供給装置
10aは、内燃機関Eと、燃料タンクTkと、制御装置
70とにより構成されている。しかして、ガス供給装置
10aは、内燃機関Eで発生した排気ガスを反応装置2
1に供給する。これにより、吸着種検出装置20は、反
応装置21にて、排気ガスに基づき、上記実施の形態に
て述べたと実質的に同様に、吸着種分析計23及び両ガ
ス分析計31、32の各出力データをRAMに記憶し、
この記憶データに基づき反応解析を行う。この場合、ガ
ス供給装置において内燃機関を利用するので、上記評価
ガスではなく、実際の排気ガスを活用した反応解析が上
記実施の形態と同様に達成できる。
【0039】なお、内燃機関Eは、燃料タンクTkから
ガソリン又は軽油等を供給されて制御装置70の制御の
もとに作動する。また、制御装置70は、内燃機関Eの
作動条件を設定変更するようになっており、例えば、リ
ッチ状態、ストイキ状態或いはリーン状態で内燃機関を
作動させ、排気ガスの組成を変えることができる。その
他の構成及び作用効果は、上記実施の形態と同様であ
る。
【0040】なお、上記実施の形態では、吸着種分析計
23及び両ガス分析計31、32は、共に、連続的に分
析データを出力する例について説明したが、これに限ら
ず、例えば、吸着種分析計23として、5秒毎に分析デ
ータを出力する吸着種分析計を採用し、また、両ガス分
析計31、32として、2秒毎に分析データを出力する
ガス分析計をそれぞれ採用して実施してもよい。
【0041】この場合、マイクロコンピュータ40への
入力を要する時に吸着種分析計やガス分析計から分析デ
ータが出力されない場合には、既に出力済みの最新の分
析データを利用して必要な演算処理を行うようにすれば
よい。また、本発明の実施にあたっては、両ガス分析計
31、32の双方或いは一方を廃止して実施してもよ
い。
【0042】上記実施の形態の各フローチャートにおけ
る各ステップは、それぞれ、機能実行手段としてハード
ロジック構成により実現するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す概略構成図であ
る。
【図2】図1のマイクロコンピュータの作用を示すフロ
ーチャートである。
【図3】時刻T=T0 秒を基準として2秒経過毎に配管
P2に流入する評価用ガスを測定対象とした場合の吸着
種分析計及び両ガス分析計の各出力データの出力時期を
示す図表である。
【図4】変数iに対応する吸着種データK及び両ガスデ
ータA、B(図3の各データ群)を記憶するRAMの記
憶エリアai、bi及びciを示す図表である。
【図5】上記実施の形態の変形例を示す概略構成図であ
る。
【符号の説明】
10、10a…ガス供給装置、14、70…制御装置、
20…吸着種検出装置、21…反応装置、22…顕微鏡
機構、23…吸着種分析計、24…ヒータ、31、32
…ガス分析計、40…マイクロコンピュータ、P2乃至
P7…配管、S…触媒。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐竹 司 京都府京都市南区吉祥院宮の東町2番地 株式会社堀場製作所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス供給装置(10、10a)と、 評価すべき材料(S)を収容してなる反応装置(21)
    を有し、前記ガス供給装置から配管(P2)を通し前記
    反応装置内に供給されるガスを前記材料を通し加熱下に
    て供給させることにより前記材料に吸着種を吸着させる
    とともに前記材料からの赤外光を分析し吸着種データを
    出力する吸着種検出手段(20)と、 前記ガス供給装置により供給されたガスが前記吸着種検
    出手段に到達するに要する時間をデッドタイムとして予
    測し、このデッドタイムの経過に伴う前記吸着種検出手
    段の出力吸着種データをもとに前記材料の評価に必要な
    反応解析を行う反応解析手段(40、50、60)とを
    備える材料評価装置。
  2. 【請求項2】 ガス供給装置(10、10a)と、 評価すべき材料(S)を収容してなる反応装置(21)
    を有し、前記ガス供給装置から第1配管(P2)を通し
    前記反応装置内に供給されるガスを前記材料を通し加熱
    下にて供給させることにより前記材料に吸着種を吸着さ
    せるとともに前記材料からの赤外光を分析し吸着種デー
    タを出力する吸着種検出手段(20)と、 前記反応装置から第2配管(P6、P7)を通し流出す
    るガスを分析してガス分析データを出力するガス分析手
    段(31、32)と、 前記ガス供給装置により供給されたガスが前記吸着種検
    出手段及びガス分析手段に到達するに要する各時間を第
    1及び第2のデッドタイムとしてそれぞれ予測し、これ
    ら第1及び第2のデッドタイムの経過に伴う前記吸着種
    検出手段の出力吸着種データ及び前記ガス分析手段の出
    力ガス分析データをもとに前記材料の評価に必要な反応
    解析を行う反応解析手段(40、50、60)とを備え
    る材料評価装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6240722B1 (en) 1998-02-13 2001-06-05 Daimlerchrysler Ag Method for determining the fullness or quality of a catalytic converter that stores gases
CN1111900C (zh) * 1997-02-21 2003-06-18 佳能株式会社 晶片处理装置、晶片处理方法、和半导体衬底制备方法
CN105605418A (zh) * 2015-12-17 2016-05-25 安徽华盛科技控股股份有限公司 一种cit智能化实验室集中供气系统
CN105987986A (zh) * 2015-02-09 2016-10-05 山西亮龙涂料有限公司 用于测试涂覆材料的空气净化能力的设备

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