JPH1028893A - ケージミル - Google Patents

ケージミル

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JPH1028893A
JPH1028893A JP20286196A JP20286196A JPH1028893A JP H1028893 A JPH1028893 A JP H1028893A JP 20286196 A JP20286196 A JP 20286196A JP 20286196 A JP20286196 A JP 20286196A JP H1028893 A JPH1028893 A JP H1028893A
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JP
Japan
Prior art keywords
sleeve
pin
sleeves
ceramic
abrasion
Prior art date
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Pending
Application number
JP20286196A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Ichihara
忠 市原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Daido Steel Co Ltd filed Critical Daido Steel Co Ltd
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Publication of JPH1028893A publication Critical patent/JPH1028893A/ja
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  • Crushing And Pulverization Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 摩耗した場合に1本のピンについてセラミッ
クス製のスリーブ全体を交換する必要がなく、補修費を
低減でき省資源上も好ましいケージミルを提供する。 【解決手段】 複数本のピン6を同心円上に並設したロ
ータ10,20をケーシング内に収容したケージミルに
おいて、ピン6を、金属製のロッド7と、該ロッドに嵌
装され長手方向に複数個に分割されたセラミックス製の
スリーブ8とで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各種材料(被粉
砕物)にかご形のロータのピンにより衝撃力を与えて粉
砕するケージミルに関する。
【0002】
【従来の技術】都市ごみや産業廃棄物の焼却灰等を廃棄
物溶融炉で溶融処理して得られた溶融物は、該溶融炉の
出滓口下方に設けた水砕固化装置に注入して水砕固化
し、磁選機により磁性の水砕メタルと非磁性の水砕スラ
グとに分離して再利用に供される。このうち水砕スラグ
は、大きさや形状が不揃いで尖った形状の針状物も多量
に含むため、一般にケージミルに投入して粉砕処理され
る。そしてこのケージミルとしては、通常2本の駆動軸
により反対方向に回転駆動される互いに対向する2枚の
側板に、異なる直径の同心円上に配置した複数本のピン
を他方の側板に向って突設した2個のロータを、ケーシ
ング内に収容し、ケーシング内に供給された被粉砕物
を、各ロータのピンに交互に衝突させて粉砕する構造の
ものが用いられている。
【0003】そして上記のピンとしては、耐摩耗性を向
上させるために、金属製のロッドにセラミックス製のス
リーブを嵌装したいわゆるセラミックピンを使用してい
るが、特に上記水砕スラグは硬いガラス質であるので、
セラミックピンを用いても短期間でスリーブが摩耗して
しまう。そこでこの摩耗時には、新品のセラミックピン
と交換していたので、セラミックス材が高価であるため
補修費がかさみ、また一部が摩耗しただけで他の部分が
健全なスリーブ全体を廃却するのは、省資源上も好まし
くなかった。
【0004】そこで発明者がセラミックピンの摩耗状況
を調査したところ、図3に示すようにロッド51aにス
リーブ51bを嵌装したピン51の断面上では、ロータ
50の矢印Rで示す回転方向側のスリーブ51bの側面
に摩耗部52が発生し、またロータ50の回転中心Pよ
りも遠い側(取付ピッチ円大径側)にあるピン51の方
が摩耗量が大きく、また図4に示すようにピン51の長
手方向に対しては、被粉砕物の流通量が多い長手方向中
央付近に深い摩耗部52が発生することが判明した。
【0005】この発明は発明者の上記知見にもとづいて
完成したものであって、摩耗した場合に1本のピンにつ
いてセラミックス製のスリーブ全体を交換する必要がな
く、補修費を低減でき省資源上も好ましいケージミルを
提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、複数本のピ
ンを同心円上に並設したロータをケーシング内に収容し
たケージミルにおいて、前記ピンを、金属製のロッド
と、該ロッドに嵌装され長手方向に複数個に分割された
セラミックス製のスリーブとで構成したことを特徴とす
る。
【0007】この発明においてロッドを構成する金属材
料としては、SS材(一般構造用圧延鋼材),SC材
(機械構造用炭素鋼鋼材)などの従来のセラミックピン
の場合と同様な各種材料を使用でき、またスリーブを構
成するセラミックス材料としても、窒化けい素,アルミ
ナなどの従来のセラミックピンの場合と同様な各種材料
を使用できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下図1および図2によってこの
発明の一具体例を説明する。図1において、1は下向き
に開口する箱状のケーシングで、側部に被粉砕物投入用
のシュート2をそなえている。3,4は駆動軸で、それ
ぞれケーシング1を支持する基台5上に取付けた図示し
ない軸受により回転自在に支持され、同様に基台5上に
取付けた図示しないモータにより、反対方向に回転駆動
される。10,20はケーシング1内に収容されたロー
タで、それぞれ駆動軸3,4に取付けられて反対方向に
回転駆動される。
【0009】ロータ10は、二重の同心円上に並設した
複数本のピン6の基部を、駆動軸3に取付けた円盤状の
側板11に取付け、各ピン6の先端部を環状の連結リン
グ12,13により連結して成る。またロータ20は、
前記ロータ10よりは小直径の二重の同心円上に並設し
た複数本のピン6の基部を、環状板から成る側板21に
取付け、外径側のピン6の先端部を環状の連結リング2
2により連結するとともに、内径側のピン列の先端部を
取付具23のフランジ部23aに連結し、該ピン列を介
して側板21を駆動軸4に支持して成る。24は、シュ
ート2部から投入された被粉砕物をケーシング1内へ送
給するインペラで、駆動軸4に固定取付けされている。
【0010】図2は、ロータ10,20の詳細を示し、
ピン6は、両端におねじ部をそなえた金属製のロッド7
に、該ロッドの軸部全長を3分割(この具体例では3等
分)した長さの短尺のセラミック製のスリーブ8a〜8
cを嵌込んで成る。スリーブ8(スリーブ8a〜8cの
総称)は、従来と同様に有機系接着剤を介してロッド7
に固定されている。そしてこのピン6は、ロッド7の先
端部を金属製の連結リング12,13,22にそれぞれ
ねじ込み、該ロッドの基端部を、金属製の側板11,2
1を貫通させ取付穴31内においてナット掛け32して
取付けることにより、ロータ10,20が形成されてい
る。また14は、ロータ10を駆動軸3へ取付けるため
の取付具15へ側板11を締付けるボルトである。
【0011】上記構成のケージミル40において、ピン
6の摩耗が進行しスリーブ8の摩耗部52(図4参照)
の深さが所定値以上となったら、ロータ10あるいは2
0を分解してピン6を取外す。そして各ピンのスリーブ
8a〜8cのうち摩耗量の大きい中央部のスリーブ8b
を抜取って摩耗の少ない側板11,21側のスリーブ8
cと入替えて、そのまま各スリーブ8を再使用する。ま
た上記摩耗したスリーブ8bを新品のスリーブ8bと入
替え、抜取ったスリーブ8bをロータ内径側のピン6の
側板側のスリーブ8cあるいは連結リング13,22,
取付具23側のスリーブ8aとして再使用するなど、摩
耗の程度等に応じて上記以外のローテーションにより各
スリーブを再使用してもよい。また中央部以外のスリー
ブ8a,8cについても使用が長期にわたれば摩耗は進
行するので、これらのスリーブ8a,8cとしても再使
用できない程度に摩耗が進行したスリーブ8a〜8c
は、廃却処分とする。
【0012】なおスリーブ8のロッド7からの抜取り
は、ピン6全体を炉中で加熱するなどして接着剤層を焼
却すればよい。また実際のロータ10,20の補修時に
は、前記のようにしてスリーブ8a〜8c中摩耗した部
位のスリーブの入替えをおこなった補修用のピン6を一
式準備しておき、補修時にはこのピン6と使用ずみのピ
ン6とを全数交換し、使用ずみのピン6に対して前記と
同様なスリーブ8a〜8cの入替えをおこなって次の補
修にそなえればよい。
【0013】このようにピン6の摩耗時にスリーブ8全
体を新品に交換する必要はなく、分割したスリーブ8a
〜8c中の摩耗が進行した部位のスリーブを、摩耗負荷
の小さい部位のスリーブあるいは摩耗負荷の小さいピン
のスリーブとして組替えて再使用することにより、高価
なセラミックス部品の廃却量を減少させ長期間にわたっ
て経済的に使用できるのである。
【0014】この発明は上記具体例に限定されるもので
はなく、たとえば側板11,21に連結リング22,1
2,13がすきまをもって嵌合する環状の溝を設けたも
のなど、上記の平板状以外の形状の側板をそなえたロー
タを有するケージミルにも、本発明は適用できる。また
上記具体例ではロータ10およびロータ20の全てのピ
ン6を同長のものとしたので、短尺のスリーブは1種類
ですみ、またロータ外径側にあるピンのスリーブを内径
側にあるピンのスリーブとして再使用できるなど、再使
用のためのローテーションの自由度が大きいという長所
を有するものであるが、この他にたとえばロータの内径
側から外径側に向って被粉砕物の流通路巾が拡大するよ
うな側板形状を有する場合など、ロータの内径側から外
径側に至る各段(各同心円上)のピン群のピン長さが異
る場合にも、本発明は適用でき、この場合ピン長さ、従
ってスリーブ8の全長に応じて、スリーブ8の分割個数
を適宜定めればよく、各段ごとのスリーブ分割個数は必
ずしも同数とする必要はない。またこの発明は、水砕ス
ラグ粉砕用以外の用途のケージミルにも適用できるもの
である。
【0015】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
金属製のロッドに嵌装するセラミックス製のスリーブを
長手方向に複数個に分割したので、ピンの摩耗時に1本
のピンについてセラミックス製のスリーブ全体を新品に
交換する必要はなく、摩耗が進行した部位のスリーブ
を、摩耗負荷の小さい部位のスリーブとして組替えて再
使用することができるので、スリーブを構成する高価な
セラミックス部品の廃却量が減少し、補修費も低減でき
るうえ、セラミックス材の省資源上も好ましいものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一具体例を示すケージミルの縦断面
図である。
【図2】図1のA部詳細縦断面図である。
【図3】従来のケージミルのロータの一例を示す回転軸
に直角な部分断面図である。
【図4】図3のB−B線断面図である。
【符号の説明】
1…ケーシング、3…駆動軸、4…駆動軸、6…ピン、
7…ロッド、8a…スリーブ、8b…スリーブ、8c…
スリーブ、10…ロータ、11…側板、12…連結リン
グ、13…連結リング、15…取付具、20…ロータ、
21…側板、22…連結リング、23…取付具。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本のピンを同心円上に並設したロー
    タをケーシング内に収容したケージミルにおいて、前記
    ピンを、金属製のロッドと、該ロッドに嵌装され長手方
    向に複数個に分割されたセラミックス製のスリーブとで
    構成したことを特徴とするケージミル。
JP20286196A 1996-07-12 1996-07-12 ケージミル Pending JPH1028893A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20286196A JPH1028893A (ja) 1996-07-12 1996-07-12 ケージミル

Applications Claiming Priority (1)

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JP20286196A JPH1028893A (ja) 1996-07-12 1996-07-12 ケージミル

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Publication Number Publication Date
JPH1028893A true JPH1028893A (ja) 1998-02-03

Family

ID=16464418

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JP20286196A Pending JPH1028893A (ja) 1996-07-12 1996-07-12 ケージミル

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JP (1) JPH1028893A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0972578A2 (en) * 1998-07-17 2000-01-19 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Method for reusing ceramic parts
JP2009050833A (ja) * 2007-08-29 2009-03-12 Kyocera Corp 粉砕機用セラミック部材およびこれを用いた粉砕機
JP2015112568A (ja) * 2013-12-13 2015-06-22 三菱重工業株式会社 衝撃型粉砕機

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0972578A2 (en) * 1998-07-17 2000-01-19 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Method for reusing ceramic parts
EP0972578A3 (en) * 1998-07-17 2001-12-12 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Method for reusing ceramic parts
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