JPH10286326A - 水の空輸方法 - Google Patents

水の空輸方法

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Publication number
JPH10286326A
JPH10286326A JP9755397A JP9755397A JPH10286326A JP H10286326 A JPH10286326 A JP H10286326A JP 9755397 A JP9755397 A JP 9755397A JP 9755397 A JP9755397 A JP 9755397A JP H10286326 A JPH10286326 A JP H10286326A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ice
water
ice block
air
ice lump
Prior art date
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Pending
Application number
JP9755397A
Other languages
English (en)
Inventor
Masataka Sekine
正孝 関根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Obayashi Corp filed Critical Obayashi Corp
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  • Fire-Extinguishing By Fire Departments, And Fire-Extinguishing Equipment And Control Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器を用いずに簡単な方法で被災地へ迅速に
水を空輸する方法を提供する。 【解決手段】 水の空輸方法であって、水を製氷して氷
塊1とし、該氷塊1を非包被状態で航空機により空輸す
る。また、水を製氷して氷塊1とし、該氷塊1を航空機
からパラシュートにより非包被状態で目的地に降下させ
る。そして、前記氷塊1に空輸または降下用の吊り下げ
具3が埋設されるように製氷し好ましくは前記吊り下げ
具3として異径加工が施されたものを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、水を空輸する方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】先の阪神大震災においては、道路や鉄道
などの交通網は至る所で寸断され、給水車を被災地へ思
うように運び入れることができなかった。そのため、被
災地における飲料水や生活用水、医療用水の不足は深刻
なものとなった。
【0003】このように、地上の輸送手段が役に立たな
い場合には、これに代わってヘリコプタなどの航空機が
使われる。ヘリコプタによる場合であれば、容器(たと
えば実願昭63−36400(実開平1−147199
号)のマイクロフィルムを参照)に水を入れて機内に積
み込むかもしくは空中に吊り下げて被災地まで運び、被
災地にある学校の校庭などの広場に着陸してこれを積み
降ろす。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、水を入れる
容器は、水の充填や他の容器への移し代え、空になった
容器の回収といった作業が必要で、とくに空輸が複数の
地域にわたって行われた場合には容器の回収に多くの時
間と労力が必要となる。
【0005】さらに、容器は震災などの非常時以外は倉
庫に保管しておくことになるが、保管スペースを確保す
る必要もあるし、保管中の衛生管理などにかかる費用負
担の問題もある。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あって、容器を用いずに簡単な方法で被災地へ迅速に水
を空輸する方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明においては、水の空輸方法であって、水を製
氷して氷塊とし、該氷塊を非包被状態で航空機により空
輸することを特徴とする(請求項1)。
【0008】また、水を製氷して氷塊とし、該氷塊を航
空機からパラシュートにより非包被状態で目的地に降下
させる(請求項2)。
【0009】そして、請求項1または2に記載の水の空
輸方法において、前記氷塊に空輸または降下用の吊り下
げ具が埋設されるように製氷し(請求項3)、好ましく
は前記吊り下げ具として異径加工もしくは粗面加工が施
されたものを用いる(請求項4)。
【0010】また、請求項1または2に記載の水の空輸
方法において、前記氷塊に空輸または降下用の吊り下げ
孔を形成してもよい(請求項5)。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明による水の空輸方法
につき、順に説明する。
【0012】図1は冷凍倉庫、たとえば魚介類の保管倉
庫などにて製氷した氷塊1に、氷塊1を輸送する際に使
う吊り下げ具3を埋設したものである。氷塊1を吊り上
げた際に氷塊1から抜けてしまわないよう吊り下げ具3
の先端部5には異径加工が施されている。また、吊り下
げ具3のもう一端にはクレーンやヘリコプタ、パラシュ
ート等に設けられたフックなどに係止できるように円形
や“9”の字形等の鉤部7が形成されている。
【0013】氷塊1の形状は製氷の際に用いる製氷器の
形を変えることにより自由に変更できる。たとえば球状
もしくは円柱状に製氷すればクレーンなどを用いなくて
も地上を転がして運搬することができる。また、氷塊1
を被災地において保存しておくための貯蔵容器の形状に
合わせて製氷しておけば、氷塊1の収納効率を向上させ
ることができる。
【0014】製氷に際しては、氷塊1中に密度の差があ
ったり気泡が混入していたりすると氷塊1が脆くなるた
め、氷塊1はなるべく密度が均一でかつ気泡が混入しな
いように製氷することが好ましい。
【0015】吊り下げ具3の材質は十分な強度があって
経年劣化せず、また、水におかされないものであれば、
金属製のものや樹脂製のもの等自由に選択することがで
きる。氷塊を清潔に保つために吊り下げ具3の表面に抗
菌加工を施してもよい。
【0016】吊り下げ具3の形状は本実施例においては
図1に示すようなものを用いているが、他にもたとえば
錨形のものや釣り針状のものであってもよい。また、吊
り下げ具3として図2に示すような円形のロープ9を用
いてもよい。吊り下げ時に十分な強度が要求される場合
は分散して複数本の吊り下げ具3を氷塊に埋設してもよ
い。また、吊り下げ具3を折り畳み式のものや伸縮自在
のものとしておけば、吊り下げ具3を回収するときにか
さばらなくて都合がよい。吊り下げ具3の先端部5は異
径加工以外にたとえば粗面加工が施されたものも考えら
れる。
【0017】次に、図3を用いて上述した氷塊1を輸送
機11により被災地まで空輸する方法につき順に説明す
る。冷凍倉庫で氷塊1を製氷した後、氷塊1に埋設され
た吊り下げ具3の鉤部5にパラシュート13のフック1
5を装着し輸送機11に積みこんで被災地上空まで空輸
する。被災地上空に達したところで輸送機から氷塊1を
地上にむけてパラシュート13により降下させる。輸送
中、外気や地面と接触するのは氷塊1の表面のみである
から氷塊1の内部は清潔に保たれる。
【0018】地上に広い場所が確保できない場合には、
図4に示すようにヘリコプタ17を用いるとよい。氷塊
1はヘリコプタ17からロープやワイヤで吊り下げるか
そのままヘリコプタ17に積んで被災地まで空輸する。
住宅密集地などでヘリコプタ17を着陸させることがで
きない場合にはヘリコプタ17を低空でホバリングさ
せ、氷塊1をヘリコプタ17から吊り降ろすようにす
る。また、輸送機の場合と同じように氷塊1をパラシュ
ートで降下させてもよい。
【0019】上記実施例のように吊り下げ具3を埋設せ
ずに、図5に示すように氷塊1を製氷する際に孔19を
氷塊1上に設けてこの孔19にロープやワイヤなどの索
条を通すようにすることも考えられる。このようにすれ
ば、吊り下げ具が必要でなくなる上、吊り下げ具3を被
災地から回収したりする手間も省ける。図5に示すよう
な孔19を氷塊1に設ける場合には、図6のように容器
中央部に円柱部21を有する型容器23に水を入れて製
氷すればよい。孔19は氷塊1を吊り下げた際に強度的
に耐えうるものであれば氷塊の形状は如何様にも工夫す
ることができる。
【0020】また、空輸の際にはたとえば氷塊1中に生
鮮食料品などを埋設し、氷塊1を冷凍庫として用いるこ
ともできる。
【0021】また、気温が十分に低いときや飛行距離が
短い場合は氷塊1はむきだしのまま空輸しても問題ない
が、気温の高い夏場や飛行距離が長くて氷塊1の溶解速
度が比較的早い場合には、氷塊1に大気や日光からの熱
を遮断する遮熱シートなどを被せて空輸すればよい。こ
のようにすれば遮熱シートは空輸中に氷塊1にあたる風
を防ぐ役目もするので都合がよい。
【0022】
【発明の効果】氷塊の表面が氷塊内部の保護壁として機
能するため、氷塊のまま空輸することができ、容器に収
容したり包装したりする必要がない。したがって、水の
移しかえや空になった容器の回収といった作業も必要な
く、災害時などにおいて迅速に被災地へ水を供給するこ
とができる。(請求項1〜2)。
【0023】また、製氷時に吊り下げ具を氷塊中に埋設
するか氷塊自身に吊り下げ部を形成することにより、簡
単に航空機に吊り下げることができる(請求項3〜
5)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に用いられる氷塊の斜視図で
ある。
【図2】本発明の他の実施例に用いられる氷塊の斜視図
である。
【図3】本発明にかかる一実施例の作用説明図である。
【図4】本発明にかかる他の実施例の作用説明図であ
る。
【図5】本発明のさらに他の実施例に用いられる氷塊の
斜視図である。
【図6】本発明の図5に示される氷塊を製氷する際に用
いられる型容器の斜視図である。
【符号の説明】
1 氷塊 3 吊り下げ具 5 先端部 7 鉤部 9 ロープ 11 輸送機 13 パラシュート 15 フック 17 ヘリコプタ 19 孔 21 円柱部 23 型容器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水を製氷して氷塊とし、該氷塊を非包被
    状態で航空機により空輸することを特徴とする水の空輸
    方法。
  2. 【請求項2】 水を製氷して氷塊とし、該氷塊を航空機
    からパラシュートにより非包被状態で目的地に降下させ
    ることを特徴とする水の空輸方法。
  3. 【請求項3】 前記氷塊に空輸または降下用の吊り下げ
    具が埋設されるように製氷することを特徴とする請求項
    1または2に記載の水の空輸方法。
  4. 【請求項4】 前記吊り下げ具として異径加工もしくは
    粗面加工が施されたものを用いることを特徴とする請求
    項3に記載の水の空輸方法。
  5. 【請求項5】 前記氷塊に空輸または降下用の吊り下げ
    孔を形成することを特徴とする請求項1または2に記載
    の水の空輸方法。
JP9755397A 1997-04-15 1997-04-15 水の空輸方法 Pending JPH10286326A (ja)

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JP9755397A JPH10286326A (ja) 1997-04-15 1997-04-15 水の空輸方法

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JPH10286326A true JPH10286326A (ja) 1998-10-27

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