JPH10286093A - ハイブリッド種子の判定方法及び純度検定方法 - Google Patents

ハイブリッド種子の判定方法及び純度検定方法

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JPH10286093A
JPH10286093A JP9111820A JP11182097A JPH10286093A JP H10286093 A JPH10286093 A JP H10286093A JP 9111820 A JP9111820 A JP 9111820A JP 11182097 A JP11182097 A JP 11182097A JP H10286093 A JPH10286093 A JP H10286093A
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JP
Japan
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rice
seed
dna
line
mitochondria
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Application number
JP9111820A
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English (en)
Inventor
Hiromori Akagi
宏守 赤木
Akiko Inagaki
明子 稲垣
Sukeyoshi Yokozeki
祐美 横関
Tatsuto Fujimura
達人 藤村
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Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
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Publication date
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  • Breeding Of Plants And Reproduction By Means Of Culturing (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハイブリッド種子の判定及び純度検定を簡便
かつ確実にできる方法を提供する。 【解決手段】 検査対象となる種子又は該種子由来の実
生から抽出されたDNAに、細胞質雄性不稔系統で特異
的に欠失している組換え型ミトコンドリアDNAが存在
するかを検査し、組換え型ミトコンドリアDNAの有無
或いはその存在率に基づいて、ハイブリッド種子である
か否かを判定し、或いはハイブリッド種子の純度を検定
する。 【効果】 ハイブリッド種子の判定、ハイブリッド種子
の純度検定が飛躍的に効率化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イネハイブリッド
種子の親系統種子の生産、或いはハイブリッド種子の生
産におけるハイブリッド種子の純度管理に利用される。
本発明はハイブリッド種子の判定方法及び純度検定方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】ハイブリッド種子を生産する方法とし
て、植物の細胞質雄性不稔系統と稔性回復系統を同時に
栽培し、細胞質雄性不稔系統に稔性回復系統の花粉を交
配させることによってハイブリッド種子を細胞質雄性不
稔系統に実らせる方法が一般に行われている。細胞質雄
性不稔系統とは、細胞質のミトコンドリアDNAに存在
する不稔因子によって、雄性器官である花粉が正常に発
達できなくなり、その結果自殖によって自身の種子が遺
伝的に形成できない植物の系統をいう。従って、そのよ
うな植物は正常な他の系統の花粉を交配することによっ
て、交配種子を形成することができる。一方、稔性回復
系統とは、雄性不稔因子の働きを抑制もしくは阻害する
働きを持つ稔性回復遺伝子を核ゲノムに持つ系統を言
う。故に稔性回復系統は細胞質雄性不稔系統と交配した
場合、その子供であるハイブリッドで、細胞質雄性不稔
系統由来の不稔因子の働きを抑制もしくは停止させるこ
とによって、花粉を正常に発達させ、自殖種子を形成す
る能力を有する。従って、細胞質雄性不稔系統に稔性回
復系統を交配して得られたハイブリッドは自殖種子を形
成できる。
【0003】種子は作物栽培の基本となるもので、世界
各国で種子検査に関する規定が制定され、種子の管理が
実施されている。種子の純度についても規定されていお
り、夾雑種子の割合がその基準とされている。夾雑の程
度については様々な基準があるが、例えば、日本ではイ
ネについては固定種で99%以上、ハイブリッドイネで
98%以上の種子純度であることが主要農産物種子法で
求められている。このように、種子生産業においては、
生産したハイブリッド種子がどの程度の純度を持ってい
るかを調べること(純度検定)が必須である。
【0004】従来、生産した種子の純度検定には、単一
ロットの多くの種子のうちの少量の種子を採種し、栽培
試験によって純度検定を行ってきた。この方法は栽培に
多大の労力と広い圃場を必要とする。またこの方法は検
定結果が天候や季節などの自然環境の影響を大きく受け
るため、安定した検定が得られにくい欠点を有してい
た。
【0005】この様な問題点から、近年、種子純度の検
定には野菜ではアイソザイムを利用する方法がいくつか
用いられるようになってきた。しかし、ハイブリッドの
両親間でアイソザイムに違いが見られないことが多いた
め、この方法は全てのハイブリッド種子の純度検定に適
応できる技術ではない。また、これまでに開発された種
子純度の検定方法は全て、種子1粒1粒を検査したいく
つかのデータを集計して集計結果から純度を決定する方
法であって、多数の種子または該種子由来の実生を直接
同時に、バルクとして種子純度に使用する方法は知られ
ていなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、ハイ
ブリッド種子を安定的に生産するための細胞質雄性不稔
イネを提供することにある。よって、本発明の目的はハ
イブリッド種子の判定方法を提供することにある。ま
た、本発明の他の目的はハイブリッド種子の純度を多数
の種子または該種子由来の実生を同時に、安定的、高精
度かつ簡便に検定する方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは非対称細胞
融合によって細胞質雄性不稔イネを作出する方法を開発
した。この方法によって得られた細胞質雄性不稔イネの
中に、維持系統および稔性回復系統のイネのミトコンド
リアに存在し、細胞質雄性不稔系統のイネのミトコンド
リアでは欠失しているDNA(以下、組換え型ミトコン
ドリアDNAと呼ぶことがある)を持つイネが存在する
ことを見出した。細胞質雄性不稔現象はミトコンドリア
DNAの構造と密接に関連することが知られている。本
発明者らは、組換え型ミトコンドリアDNAを持つイネ
に着目し、組換え型ミトコンドリアDNAを利用するこ
とでハイブリッド種子の判定及び純度検定を容易に行え
ないかを鋭意検討した。
【0008】多数の種子をバルクで検査し、種子純度を
検定するためには、ハイブリッドでは欠失し、かつ、ハ
イブリッド以外の種子には存在する形質を利用しなけれ
ばならない。すなわち、ハイブリッド以外の種子が混入
した場合にのみハイブリッド以外の種子に特異的な形質
が検出されることが必要である。ハイブリッドは2種類
のイネを交配して得られる。従って、2種類それぞれの
親から一組づつの染色体を受け継ぐため、核ゲノムに関
しては両親の特徴を合わせ持つ。従って、ハイブリッド
の核ゲノムとそれに支配される性質は両親の何れかに存
在する。従来用いられている技術は全て、この特性を利
用してハイブリッドであることを証明する検査技術であ
る。ハイブリッドは両親の特性を合わせ持つが、その細
胞質は雌親系統にのみ由来する。この現象は母性遺伝と
して広く知られる現象である。母性遺伝するものとして
ミトコンドリアに存在するDNAが挙げられる。ハイブ
リッドの雌親は細胞質雄性不稔で特殊なミトコンドリア
DNAの構造を有している。従って、ハイブリッドも同
じ特殊なミトコンドリアDNAを有することになる。さ
らに、雌親自身は自殖によって自身の種子を形成するこ
とができないことから、雌親自身の種子がハイブリッド
種子に混入する可能性はない。
【0009】このような考えに基づき、本発明者らは、
ハイブリッドのミトコンドリアDNAに着目し、ハイブ
リッドでのみ特異的に欠失しているミトコンドリアDN
Aを検索し、細胞質雄性不稔イネで特異的に欠失してい
るミトコンドリアDNAを見出だした。また、細胞融合
によって生み出した組換え型ミトコンドリアDNAを有
する細胞質雄性不稔系統のイネでも、稔性回復系統や維
持系統には存在するミトコンドリアDNAの一部が欠失
していることを見出した。さらに、本発明者らはこのミ
トコンドリアDNAを特異的に検出する技術を開発し
た。この検出技術によってハイブリッドで欠失している
ミトコンドリアDNAの有無を検定することで、ハイブ
リッド種子の判定及び純度を検定できることを見いだ
し、本発明を完成するに至った。
【0010】すなわち、本発明は、維持系統および稔性
回復系統のイネのミトコンドリアに存在し、細胞質雄性
不稔系統のイネのミトコンドリアでは欠失しているDN
Aが、判定すべき1粒のイネ種子または該種子由来の1
株の実生から抽出されたDNAに存在するか否かを検査
することにより、該イネ種子或いは該イネ実生がハイブ
リッドであるか否かを判定することを特徴とする、ハイ
ブリッド種子の判定方法、及び維持系統および稔性回復
系統のイネのミトコンドリアに存在し、細胞質雄性不稔
系統のイネのミトコンドリアでは欠失しているDNA
が、検定すべき2〜1000粒のイネ種子または該種子
由来の2〜1000株の実生から抽出されたDNAにお
ける存在率を検査することにより、該イネ種子或いは該
イネ実生に占めるハイブリッドの割合を決定することを
特徴とする、ハイブリッド種子の純度検定方法である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明における細胞質雄性不稔系
統とは、細胞質のミトコンドリアDNAに存在する不稔
因子によって、雄性器官である花粉が正常に発達できな
くなり、その結果自殖によって自身の種子が遺伝的に形
成できない植物の系統を言う。この細胞質雄性不稔系統
雌性期間である雌しべは正常なため、正常な他の系統の
花粉を交配することによって、交配種子を形成すること
ができる。本発明における維持系統とは、細胞質雄性不
稔系統と核ゲノムの構成は同じであり、細胞質のミトコ
ンドリアDNAには雄性不稔因子がないことのみが異な
る系統を言う。よって、維持系統の花粉は正常に発達で
きる。本発明における稔性回復系統とは、雄性不稔因子
の働きを抑制もしくは阻害する働きを持つ稔性回復遺伝
子を核ゲノムに持つ系統を言う。故に稔性回復系統は細
胞質雄性不稔系統と交配した場合、その子供であるハイ
ブリッドで、細胞質雄性不稔系統由来の不稔因子の働き
を抑制もしくは停止させることによって、花粉を正常に
発達させ、自殖種子を形成する能力を有する。従って、
細胞質雄性不稔系統に稔性回復系統を交配して得られた
ハイブリッドは自殖種子を形成できる。これら細胞質雄
性不稔系統、維持系統、稔性回復系統のミトコンドリア
ゲノムの構造はそれぞれ異なっている。
【0012】本発明において利用される組換え型ミトコ
ンドリアDNAとは、細胞質雄性不稔系統で特異的に欠
失しているDNA、即ち、維持系統および稔性回復系統
のイネのミトコンドリアに存在し、細胞質雄性不稔系統
のイネのミトコンドリアでは欠失しているDNAを指
す。よって、細胞質雄性不稔系統のミトコンドリアDN
A内で特異的に欠失していればいかなる欠失DNAでも
本発明の組換え型ミトコンドリアDNAとして用いるこ
とが可能である。組換え型ミトコンドリアDNAとして
は、イネのミトコンドリアのF0−ATPaseのサブ
ユニット6をコードする遺伝子が例示できる。植物のミ
トコンドリアDNAのサイズは非常に大きいにもかかわ
らず、コードしている遺伝子は多くとも50個程度であ
り、DNAの大部分は生存に直接関わってはいない。そ
のため、植物のミトコンドリアDNAは非常に変異が大
きく、植物種はもちろん同一植物内でも系統によってそ
の構造は大きく異なる。さらに、後述するように細胞融
合によって人為的にミトコンドリアDNAの構造変異を
生み出すことが可能となっている。
【0013】本発明における組換え型ミトコンドリアD
NAは組換え型ミトコンドリアDNAを有する細胞質雄
性不稔イネから常法により抽出することができる。本発
明の組換え型ミトコンドリアDNAを有する細胞質雄性
不稔イネの作出方法は以下のとおりである。常法に従
い、イネの栽培品種と細胞質雄性不稔細系統のプロトプ
ラストを非対称細胞融合することによって細胞質雄性不
稔イネを作出する。すなわち、30mMのヨードアセト
アミドで処理した栽培品種のプロトプラストと125k
radのX線を照射した細胞質雄性不稔細胞質を持つイ
ネのプロトプラストを電気刺激によって融合させる。融
合した細胞を培養し、増殖した雑種カルスから植物体を
再生させる。再生したイネ植物体から細胞質雄性不稔の
イネを選抜する。選抜されたイネのミトコンドリアDN
Aを抽出、分析し、融合前の両親のミトコンドリアDN
Aとは異なるミトコンドリアDNAを持つイネをさらに
選抜する。これらに栽培品種のイネの花粉を交配させ交
配種子を得、さらに、交配種子を播種する。それらのイ
ネの細胞質雄性不稔性を調査し、安定した雄性不稔性を
示すイネを選抜する。
【0014】次に、組換え型ミトコンドリアDNAを利
用したハイブリッド種子の判定方法をイネを例にして以
下に説明する。まず、1粒のイネ種子または該種子由来
の実生からDNAを抽出する。抽出するための組織とし
ては種子該種子に由来する植物体の根、葉、など植物体
のあらゆる部分を利用でき、また精米も用いることがで
きる。DNAの抽出方法としてはどの様な方法も用いる
ことができる。得られるDNAは高度に精製されている
必要はなく、粗精製のDNAであっても以降の検査に用
いるいることができる。種子等より抽出されたDNAを
用いた組換え型ミトコンドリアDNAの検査は、系統間
の組換え型ミトコンドリアDNAの比較解析によって行
うことができる。その際、DNAの検査は相補鎖間の相
補性を利用するハイブリダイゼーション法によって行う
ことができる。すなわち、抽出されたDNAを制限酵素
で切断後、電気泳動によって分画し、フィルターに転写
する。転写されたフィルターに組換え型ミトコンドリア
DNAをプローブとしてサザンハイブリダイゼーション
を行ない、シグナルの有無によって組換え型ミトコンド
リアDNAの有無を判別する。また、組換え型ミトコン
ドリアDNAの欠失が小さな欠失である場合には、シグ
ナルのサイズの違いとして組換え型ミトコンドリアDN
Aの有無を判別することもできる。
【0015】また、組換え型ミトコンドリアDNAの欠
失部分の塩基配列を利用したPCR法によっても組換え
型ミトコンドリアDNAの有無を以下のような方法で判
別することができる。まず、抽出されたDNAを鋳型と
して組換え型ミトコンドリアDNAをPCR法によって
増幅する。組換え型ミトコンドリアDNAの増幅の有無
や増幅の程度は、例えば増幅されたDNAを電気泳動す
ることによって確認することができる。また、蛍光色素
等を利用して確認することもできる。
【0016】1粒の種子もしくは該種子由来の実生を対
象とした場合のハイブリッド種子であるか否かの判定
は、組換え型ミトコンドリアDNAが検出された場合に
は、ハイブリッド種子ではないと判定し、逆に該DNA
が検出されなかった場合には、ハイブリッドであると判
定する。
【0017】本発明のハイブリッド種子の純度検定方法
は、組換え型ミトコンドリアDNAを、植物の種子また
は該種子由来の実生から抽出されたDNAにおいて検査
することにおいては上記のハイブリッド種子の判定方法
と同様である。ハイブリッド種子の判定方法では、DN
Aを抽出する対象植物が1粒の種子または該種子由来の
実生であるのに対し、ハイブリッド種子の純度検定方法
では、2〜1000粒の種子または該種子由来の実生を
混ぜてそれらから一度にDNAを抽出する点、及びハイ
ブリッド種子の判定方法では、判定を抽出されたDNA
中の組換え型ミトコンドリアDNAの有無により判定す
るのに対し、ハイブリッド種子の純度検定方法では、抽
出されたDNA中の組換え型ミトコンドリアDNAの存
在率により検定する点において相違している。
【0018】ハイブリッド種子の純度検定方法は、具体
的には抽出されたDNA中の組換え型ミトコンドリアD
NAの存在率をDNAの電気泳動のシグナルとして検査
し、そのシグナルの強度でハイブリッドでない異物の存
在率即ち純度を決定する。
【0019】以上述べたようなハイブリッド種子の純度
検定方法並びにハイブリッド種子の判定方法は、ミトコ
ンドリアのDNAの構造差を利用したものであるが故
に、ミトコンドリアDNAを有する如何なる植物種のハ
イブリッドにも適応可能である。
【0020】
【実施例】以下に本発明を実施例に基づき、さらに詳細
に説明する。尚、以下の実施例2〜4で使用される組換
え型ミトコンドリアDNAは、ハイブリッドライスのM
H2005から容易に抽出することが可能である。本イ
ネ品種は、本発明の設定登録後、第三者に対して請求に
より、少量の種子の形態で分与される。
【0021】[実施例1] 細胞質雄性不稔イネの作出 イネ維持系統であるMHB25とChinsurah Boro IIの
細胞質を有するMTC−10Aの完熟種子を2ppmの
2,4−Dを含むN6寒天培地に置床した。27℃で1
か月間培養し、増殖したカルスを2ppmの2,4−D
と0.3%カザミノ酸を含むR2液体培地に移植し、移
植後1週間毎に継代培養を行った。次に、非対称細胞融
合による細胞質雄性不稔イネの作出を以下のとおり行っ
た。培養3日目のそれぞれの培養細胞からプロトプラス
トを単離した。栽培品種MHB25のプロトプラストを
30mMのヨードアセトアミドで処理した。また、MT
C−10A由来のプロトプラストを125kradのX
線を照射した。これら2種類のプロトプラストを電気刺
激によって融合した。融合細胞を培養し、増殖した雑種
カルスを増殖させ、植物体を再生させた。再生したイネ
の90%の株が細胞質雄性不稔に転換されていた。これ
ら細胞質雄性不稔系統うち10個体および栽培品種MT
B25、MTR18およびMTC−10Aの植物体から
CTAB法によってDNAを抽出した。抽出したDNA
を数種類の制限酵素で切断し、0.8%アガロースゲル
にて電気泳動した。泳動後、ナイロンメンブレンフィル
ターに転写した。ミトコンドリアの遺伝子であるatp
α、atp6、atp9、coxI、coxII、co
b、rrn18をプローブとしてサザンハイブリダイゼ
ーションを行った。ハイブリダイゼーションは Molecu
lar cloning((1989)Sambrook,J.,Fritsch,E.,F.,,Mania
tis,T.,eds.,Cold Spring Harbor Lab.Press)に従って
行った。ハイブリダイゼーションのシグナルのパターン
を比較した結果、MTB25、MTR18およびMTC
−10Aの何れとも異なるシグナルパターンを示す細胞
質雄性不稔イネを4個体得た。これら4個体にMHB2
5の花粉を交配し、複数の交配種子を得た。交配後代に
さらにMHB25の花粉を交配し、得られた交配種子を
系統として圃場にて栽培した。稔性を調査し、不稔性の
安定した3系統を選抜した。これら3系統のうちの1系
統を細胞質雄性不稔系統MHA25とした。
【0022】[実施例2] ハイブリッド種子の判定
(1) ハイブリッドライスMH2005およびその親系統であ
るMHR18とMHA25の1株の実生よりCTAB法
によってDNAを抽出した。また、通常の栽培品種であ
るコシヒカリ、日本晴、ササニシキおよびあきたこまち
のそれぞれ1株の実生からも同様にDNAを抽出した。
抽出されたDNAを制限酵素EcoRIで切断後、0.
8%アガロースゲルにて電気泳動した。泳動後、ナイロ
ンメンブレンフィルターに転写した。イネミトコンドリ
アatp6遺伝子(Akagi et al.(1993)Current Geteti
cs,25:52-58)をプローブとしてサザンハイブリダイゼ
ーションを行った。ハイブリダイゼーションは実施例1
と同様に行った。MHR18では、1.6kbのバンド
と2.2kbのバンドが検出され、MHA25では2.
2kbのバンドのみが検出された。これに対して、MH
2005では1.6kbのバンドのみが検出された。ま
た、コシヒカリ、日本晴、ササニシキおよびあきたこま
ちでは2.2kbのバンドのみが検出された。すなわ
ち、MH2005では2.2kbのバンドが特異的に欠
失していることが明らかとなり、2.2kbのバンドを
有するもののはMH2005ではないと判定することが
できた。
【0023】[実施例3] ハイブリッド種子の判定
(2) ハイブリッドライスのMH2005およびその親系統で
あるMHA25とMHB25とMHR18を用いた。M
HA25は細胞質雄性不稔系統、MHB25は維持系
統、MHR18は稔性回復系統である。また、対照とし
て、コシヒカリ、日本晴、ササニシキおよびあきたこま
ちを供試した。それぞれの、玄米1粒を2mlのエッペ
ンドルフチューブに入れ、金属棒とハンマーで破砕し
た。これに400μlのEdwardsらの抽出液(Nu
cleic Acid Resarch,Vol.19,p.1349,(1992))を加え、
100゜Cで10分間処理した。処理後、遠心によって
上澄を回収し、等量の2−プロパノールを添加して、遠
心によってDNAを沈殿・回収した。抽出されたDNA
を鋳型としてPCRを行った。細胞質雄性不稔系統で欠
失している組換え型ミトコンドリアDNAを検出するプ
ライマーとして配列番号2と配列番号3のオリゴヌクレ
オチドを用いた。PCRはGeneAmp9600シス
テム(ABI社)を使用し、20μlの反応量で行っ
た。反応液20μl中には10ng DNA,0.5u
nits、TAKARA Taq(TAKARA社),
4nmole dNTP,10pmole prime
r,10mM Tris−HCl(pH8.3),50
mMKCl,1.5mM MgCl2が含まれる。PC
R条件は、95℃で10秒間のディネーチャー、60℃
で30秒間のアニール、72℃で30秒間の伸長反応を
1サイクルとし、35サイクル反応で行った。反応後、
1%アガロースゲルによってDNAを分画し、エチジュ
ウムブロマイドでゲルを染色して観察した。MHR18
とMHB25および対照としたコシヒカリ、日本晴、サ
サニシキあきたこまちの玄米からは、何れも約2kbの
バンドが増幅されたのに対して、MH2005およびそ
の母親系統であるMHA25の玄米から抽出したDNA
を鋳型とした場合には約2kbのバンドの増幅は見られ
なかった(図1)。母親系統自体は種子として混入する
可能性がないので、バンドが増幅されたものはMH20
05ではないと判定できた。
【0024】[実施例4] ハイブリッド種子の純度検
定 ハイブリッドライスMH2005の玄米とその親系統で
あるMHR18の玄米を用いた。MH2005を50粒
とMHR18を50粒混合した100粒の玄米、MH2
005を90粒とMHR18を10粒混合した100粒
の玄米、MH2005を95粒とMH18を5粒混合し
た100粒の玄米、およびMH2005を99粒とMH
R18を1粒混合した100粒の玄米から、CTAB法
によってそれぞれDNAを抽出した。対照として100
粒のMH2005の玄米および100粒のMHR18の
玄米からも同様にDNAを抽出した。これらのDNAを
鋳型として、配列番号2と配列番号4のDNAをプライ
マーとしてPCRを行った。PCRはGeneAmp9
600システム(ABI社)を使用し、20μlの反応
量で行った。反応液20μl中には10ng DNA,
0.5units、TAKARA Taq(TAKAR
A社),4nmole dNTP,10pmole p
rimer,10mM Tris−HCl(pH8.
3),50mMKCl,1.5mM MgCl2が含ま
れる。PCR条件は、95℃で10秒間のディネーチャ
ー、60℃で30秒間のアニール、72℃で30秒間の
伸長反応を1サイクルとし、35サイクル反応で行っ
た。反応後、1%アガロースゲルでDNAを分画した。
MHR18単独のみの場合は約2kbのバンドが増幅さ
れ、MH2005のみの場合はバンドは増幅されなかっ
た(図2)。MH2005にMHR18を混ぜた場合、
99:1でMHR18が混入した場合でも増幅産物が検
出された(図2)。増幅の程度はMHR18の混入量に
比例して増加した(図2)。すなわち、1/100の比
率で異種の種子が混入した場合にその混入を検出するこ
とができた。さらに、混入割合は即ちハイブリッド種子
の純度はDNAの増幅量を予め設定されたスタンダード
と比較することで推定できることがわかった。
【0025】
【発明の効果】本発明により、ハイブリッド種子の判定
方法及びハイブリッド種子の純度検定方法が提供され
る。本発明の方法は細胞質雄性不稔系統に特異的に欠失
しているミトコンドリアDNAを検査することによっ
て、ハイブリッドであるか否かの判定及びハイブリッド
種子群のハイブリッド種子の純度を簡便に精度高く実施
できる。本発明の方法により、複数の種子を1度にバル
クで検定することが可能となり、純度検定効率が飛躍的
に効率化される。
【0026】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:2305 配列の型:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA 起源 生物名:Oryza sativa L. cv 株名:MTB25 オルガネラ名:ミトコンドリア 配列: AGAGTGAGAA TAGTTGTGAA TCAATGAGTT GATCACTAAA AAGAAGAAAA GGGAATAATA 60 TAATGAAGAT AAGAAGAATT GCCGGAATGA GACTAATCTA GTAAAGGGAG AGGAAGGACT 120 GTCCTCTCGG GGAGGATTCT CGGAAGTTAA TAAGGTGGTA GCAGAGAAGA AAAGGCCAAG 180 CTATCATATT AGGCAAGCAA TGTCCCGGGC ATGCGAAACA GTGGTAAGAA AGTTAAGTAG 240 GATATCTTGA CCTTTGGTGA ACAACGTAGC GTGTCTCGTT CTTTCTTTCT TTTGTTGCCG 300 TACTTGGTAG GCTCCTTGTC CCCTTGATTG TGATTCCGTA CTTTGCCTAT TCGGTATTCC 360 GAGAGGCTGG TCGGATTGGG TTACAGCCTT GTCTGTATAG GAGTATCAGA ATGCTTTACT 420 GCCTTAGTGA AATTTGCTGC CTGTCTGGTT TGTCTGGGAC AGGGTGCCTT TTGCCTATAT 480 GATTATCAGG CTTCCTTACT TATACTACTC TTCTAAACCA CGTAGGGCGA GGGTAGGGAA 540 ATTCATCCCA ACCAATAGCA GTGAGTTAGC TATAACTACT AGGCCTAGAG TAAAGTAGTA 600 GGGCTTTCTG AGGAGTAAGC CTAATTCCGT TAATGCAGAA AGATCTTTCC CAGTCCCAGA 660 TAGAAGAGTA CCAACCAAAG AAGCAAAAGC AAGACCTCAC TAGTAAGGAA GGCACTTGCT 720 GCCGGAGTTC AACAGGCAAA TATAAGAAAA GAAGTCCTGT TCACTTCATC ATCTGTGGGT 780 TGTACTGCTT GAAGGTTCTT CTGAGGGGTA GAATTCGAAT TTCTTCTTTG CTTGTGAGAT 840 AACCATTTCC AGAAACTCAT ATATAGAGAG CGGGTATCGG TGAAAATGGA TCTTACCAGG 900 AGTGGCATTG AATAGGCAGG CTCTGGGATG TAATCTCACT CAAGAGGTCA TTTGTTGGCC 960 CCGCCTTCAC TAGACTAGAG TTTTAGGATA GGTTGGGGAA CCTATACGTC AAGCCCCTAC 1020 GAAGATTGAG AAAAATCGAT GCACATAAGC CATCCGAAAC CAGTATTGGA AAGTGTTCAG 1080 TTTCGTTTTC CATTCTGAAA TGTTCATAGT AGTATAGTAT GTTTTCCGTT GGGTCGACGC 1140 CATGTGATCG CTACTAAAGA TAGAGTTTCC TTGGAAAAAC CGAGGCCAGT TGAGATCAGT 1200 CTCCCTTTCT AGGAGCAGAG CTTAAAAAGA TGGGAAATTC CAATGAATTT CGATCACAAT 1260 CATGTGGTAA TAATGGGTTT GAATCAGAGA GACTCGATCT GGAAACTCCT CAATGATTAT 1320 AACGTGAACT CGTTGAAGAG AAGGAGACAA GCAGAAATAG ACGCTTTTTT TGAACCATTT 1380 GAGAGGGCGC AGCGTATCCG TTTCAATAAC TGGCAGAACG GAATAGAGTT GTTAGATGGG 1440 GCTGAATGGA GGAACGGCGA TATAGTTATC CCTGGAGGCG GCGGACCAGT AATTTCAAGC 1500 CCCTTGGATC AATTTTTCAT TGATCCATTA TTTGGTCTTG ATATGGGTAA CTTTTATTTA 1560 TCATTCACAA ATGAATCCTT GTCTATGGCG GTAACTGTCG TTTTGGTGCC ATCTTTATTT 1620 GGAGTTGTTA CGAAAAAGGG CGGGGGAAAG TCAGTGCCAA ATGCATGGCA ATCCTTGGTA 1680 GAGCTTATTT ATGATTTCGT GCTGAACCTG GTAAACGAAC AAATAGGTGG AAATGTTAAA 1740 CAAAAGTTTT TCCCTCGCAT CTCGGTCACT TTTACTTTTT CGTTATTTCG TAATCCCCAG 1800 GGTATGATAC CCTTTTCCAT TTTTATAGGC ATTACGATCG TTGGATTTCA AAGACATGGG 1860 CTTCATTTTT TTAGCTTCTT ATTACCAGCG GGAGTCCCAC TGCCATTAGC ACCTTTTTTA 1920 GTACTCCTTG AGCTAATCTC TCATTGTTTT CGTGCATTAA GCTCAGGAAT ACGTTTATTT 1980 GCTAATATGA TGGCCGGTCA TAGTTCAGTA AAGATTTTAA GTGGGTTCGC TTGGACTATG 2040 CTATTTCTGA ATAATATTTT CTATTTCATA GGAGATCTTG GTCCCTTATT TATAGTTCTA 2100 GCATTAACCG GTCTGGAATT AGGTGTAGCT ATATTACAAG CTCATGTTTC TACGATCTCA 2160 ATTTGTATTT ACTTGAATGA TGCTATAAAT CTCCATCAAA ATGAGTAATT TCATAATTGA 2220 ATAAAAACGA GGAGCCGAAG ATTTTAGGGG GCGGGACAAA CGCGGAAGTG TATTGCGTTA 2280 CAAAAAATGA CAACTAGCAT TTGTT 2305
【0027】配列番号:2 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジ−:直鎖状 配列: TCCGTACTTT GCCTATTCGG 20
【0028】配列番号:3 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジ−:直鎖状 配列: AGAGAAGAGT TCAGCCATGG 20
【0029】配列番号:4 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジ−:直鎖状 配列: ATGGCAAATC TGGTCCGATG 20
【図面の簡単な説明】
【図1】 細胞質雄性不稔系統で特異的に欠失している
ミトコンドリアDNAをPCRによって増幅した結果を
示す電気泳動写真である。各クレーンには鋳型としたD
NAを抽出した品種名を示す。
【図2】 細胞質雄性不稔系統で欠失しているミトコン
ドリアDNAのPCRによる検出感度を調べた結果を示
す電気泳動写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI //(C12N 15/09 ZNA C12R 1:91) (72)発明者 藤村 達人 千葉県茂原市東郷1144番地 三井東圧化学 株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 維持系統および稔性回復系統のイネのミ
    トコンドリアに存在し、細胞質雄性不稔系統のイネのミ
    トコンドリアでは欠失しているDNAが、判定すべき1
    粒のイネ種子または該種子由来の1株の実生から抽出さ
    れたDNAに存在するか否かを検査することにより、該
    イネ種子或いは該イネ実生がハイブリッドであるか否か
    を判定することを特徴とする、ハイブリッド種子の判定
    方法。
  2. 【請求項2】 維持系統および稔性回復系統のイネのミ
    トコンドリアに存在し、細胞質雄性不稔系統のイネのミ
    トコンドリアでは欠失しているDNAが配列番号1で示
    されるイネのミトコンドリアのF0−ATPaseのサ
    ブユニット6をコードする遺伝子であることを特徴とす
    る請求項1に記載のハイブリッド種子の判定方法。
  3. 【請求項3】 維持系統および稔性回復系統のイネのミ
    トコンドリアに存在し、細胞質雄性不稔系統のイネのミ
    トコンドリアでは欠失しているDNAが、判定すべきイ
    ネ種子または該種子由来の実生から抽出されたDNAに
    存在するか否かを、相補性を利用するハイブリダイゼー
    ション法により検査することを特徴とする請求項1に記
    載のハイブリッド種子の判定方法。
  4. 【請求項4】 判定すべきイネ種子または該種子由来の
    実生から抽出されたDNAを鋳型としてPCR法でDN
    A増幅することを特徴とする請求項1に記載のハイブリ
    ッド種子の判定方法。
  5. 【請求項5】 植物がイネ以外のミトコンドリアDNA
    を有する植物である請求項1〜4の何れか一項に記載の
    ハイブリッド種子の判定方法。
  6. 【請求項6】 維持系統および稔性回復系統のイネのミ
    トコンドリアに存在し、細胞質雄性不稔系統のイネのミ
    トコンドリアでは欠失しているDNAが、検定すべき2
    〜1000粒のイネ種子または該種子由来の2〜100
    0株の実生から抽出されたDNAにおける存在率を検査
    することにより、該イネ種子或いは該イネ実生に占める
    ハイブリッドの割合を決定することを特徴とする、ハイ
    ブリッド種子の純度検定方法。
  7. 【請求項7】 維持系統および稔性回復系統のイネのミ
    トコンドリアに存在し、細胞質雄性不稔系統のイネのミ
    トコンドリアでは欠失しているDNAが配列番号1で示
    されるイネのミトコンドリアのF0−ATPaseのサ
    ブユニット6をコードする遺伝子であることを特徴とす
    る請求項6に記載のハイブリッド種子の純度検定方法。
  8. 【請求項8】 維持系統および稔性回復系統のイネのミ
    トコンドリアに存在し、細胞質雄性不稔系統のイネのミ
    トコンドリアでは欠失しているDNAが、検定すべきイ
    ネ種子または該種子由来の実生から抽出されたDNAに
    おける存在を、相補性を利用するハイブリダイゼーショ
    ン法により検査することを特徴とする請求項6に記載の
    ハイブリッド種子の純度検定方法。
  9. 【請求項9】 検定すべきイネ種子または該種子由来の
    実生から抽出されたDNAを鋳型としてPCR法でDN
    A増幅することを特徴とする請求項6に記載のハイブリ
    ッド種子の純度検定方法。
  10. 【請求項10】 植物がイネ以外のミトコンドリアDN
    Aを有する植物である請求項6〜9の何れか一項に記載
    のハイブリッド種子の純度検定方法。
  11. 【請求項11】 イネの維持系統および稔性回復系統の
    ミトコンドリアに存在し、細胞質雄性不稔系統のイネの
    ミトコンドリアでは欠失しているDNAを有する細胞質
    雄性不稔イネ。
  12. 【請求項12】 配列番号1で示されるイネのミトコン
    ドリアのF0−ATPaseのサブユニット6をコード
    する遺伝子が欠落した組換え型ミトコンドリアDNAを
    有する請求項11記載の細胞質雄性不稔イネ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002024900A1 (fr) * 2000-09-22 2002-03-28 Japan Tobacco Inc. Procede de detection de graines de riz contaminantes
CN111512959A (zh) * 2020-05-22 2020-08-11 汉中职业技术学院 一种可早期鉴定种子纯度的杂交油菜育种方法

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