JPH10285853A - 回転電機の回転子 - Google Patents

回転電機の回転子

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JPH10285853A
JPH10285853A JP8963097A JP8963097A JPH10285853A JP H10285853 A JPH10285853 A JP H10285853A JP 8963097 A JP8963097 A JP 8963097A JP 8963097 A JP8963097 A JP 8963097A JP H10285853 A JPH10285853 A JP H10285853A
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JP
Japan
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rotor
coil
cooling gas
slot
radial
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Application number
JP8963097A
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English (en)
Inventor
Yasuo Kahata
幡 安 雄 加
Takeshi Osawa
澤 武 志 大
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転子コイルを効率的、かつ、均一に冷却
し、より大きな界磁電流を流すことができる回転電機の
回転子を提供する。 【解決手段】 円筒状の回転子鉄心の外周部のコイルス
ロットに収納された回転子コイルと、回転子鉄心の軸方
向に穿設され、コイルスロットの底に冷却ガスを送給す
るサブスロットと、回転子コイルを径方向に貫通する複
数のラジアルパスとを有し、回転子鉄心の端部からサブ
スロットに冷却ガスを導入し、回転子コイルのラジアル
パスに分岐させて回転子コイルを冷却するものを対象と
し、回転子コイルに、回転軸心と直交する方向で見て、
周方向に斜めに開けた通風孔、又は、軸方向に斜めに開
けた通風孔、又は、周方向に斜めに、かつ、軸方向に斜
めに開けた通風孔によってラジアルパスを形成したもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タービン発電機
等、回転電機の回転子に関する。
【0002】
【従来の技術】タービン発電機等の回転電機では、回転
子コイルを冷却するに当たり、冷却ガスを巻線導体に直
接接触させて冷却する直接冷却方式が最も効率的であっ
た。いくつかある直接冷却方式のうち、ラジアルフロー
冷却方式は構造が簡単な割りには冷却性能が高いという
理由でタービン発電機に広く採用されている。図20な
いし図22は従来のラジアルフロー冷却方式を採用した
回転子の構成を示し、このうち、図20は回転子の部分
横断面図、図21はその縦断面図、図22は回転子コイ
ルの平面図である。
【0003】これら各図において、回転子鉄心8にはそ
の周方向に複数のコイルスロット1が設けられ、これら
のコイルスロット1内にそれぞれ回転子コイル3が複数
段積層され、クリページブロック6を介して、回転子楔
7によって固定されている。この場合、回転子コイル3
を相互に絶縁するためにターン絶縁物4が介挿され、回
転子コイル3及びコイルスロット1間を絶縁するため
に、スロット絶縁物5が介挿されている。
【0004】ラジアルフロー冷却方式は、回転子コイル
3を装着するコイルスロット1の底部の軸方向全長に亘
ってサブスロット2が設けられ、このサブスロット2と
コイル通風孔である複数個のラジアルパス10と連通さ
せることにより冷却ガスの流路が形成されている。冷却
ガス11は回転子の軸方向端部、すなわち、鉄心端部9
からサブスロット2に導入され、軸方向中央部を超える
あたりまで流れ、さらに、図20中に矢印で示したよう
に、回転子の回転による遠心ファン効果により、順次ラ
ジアルパス10に分岐される。各ラジアルパス10を通
過する冷却ガス11は、回転子コイル3の発生熱を吸収
した後、エアギャップ12へ排出される。
【0005】固定子鉄心13には、図21の図面上部に
斜線で示したように、固定子外周側からエアギャップ1
2へ冷却ガスを流す固定子給気部14と、エアギャップ
12から固定子鉄心13の外周部へ冷却ガスを流す固定
子排気部15とが設けられている。このうち、固定子給
気部14では回転子から排出された冷却ガスと固定子か
ら流入した冷却ガスとが合流し、合流した冷却ガスが軸
方向に流れて固定子排気部15から固定子鉄心13の外
周へと排出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】コイルを絶縁している
絶縁物は許容耐熱温度があったり、温度上昇によるコイ
ル自体の電気抵抗の増加によって発熱量が増大したりす
るため、回転子コイルの温度はできるだけ低く抑える必
要がある。特に、近年は発電機の単機容量の増大を図る
ために、同じ回転子直径で、できるだけ大きな界磁電流
を流す要求が高まってきている。
【0007】そのため、コイル巻線として断面積の大き
いものを用いて発熱量を低く抑えたり、サブスロットや
ラジアルパスの断面積を広げ、かつ、ラジアルパスの本
数を増やして回転子内の通風量を増加させたりしてい
た。しかし、回転子には非常に大きな遠心力が働くた
め、回転子鉄心断面の中心部及びコイルスロット基部の
機械的強度を確保する必要性から、コイル巻線の断面積
やサブスロットの寸法増大にも限界があった。仮に、機
械的強度を確保し、かつ、コイル巻線の断面積やサブス
ロットの寸法を大きくすれば回転子の直径を大きくしな
ければならず、発電機の大型化が避けられなかった。
【0008】一方、コイルの軸方向や半径方向に温度差
を生じると、熱による伸びが不均一となり、回転時の振
動が大きくなるなど、発電機の信頼性を低下させる。ま
た、サブスロットから各ラジアルパスへの分岐は、冷却
ガスが分岐する際の圧力損失に依存して変化する。この
分岐損失は、本流であるサブスロット内の流量と支流で
あるラジアルパス内の流量に依存して変化し、その差が
大きいほど分岐圧力損失も増大する。そのため、冷却ガ
スの入口付近の鉄心端部ではラジアルパスの流量は少な
く、回転子鉄心の軸方向中央部に向かうに従ってサブス
ロット内の流量が減少するため、ラジアルパス内の流量
は増加する傾向にあり、この結果、回転子コイルの軸方
向に温度差を生じる。
【0009】上述したように、冷却ガス流量を増やすと
同時にラジアルパスの本数を増やしてコイルの冷却強化
を図った場合、ラジアルパス内の流量差が大きくなり、
それに従ってコイル温度も不均一となり、極端な場合に
は回転子コイルの平均温度は低下するが、最高温度は逆
に上昇することもあり得る。
【0010】各ラジアルパスへの配流の不均一を解消す
る方法として、特開平4−255442号公報に開示さ
れたように、回転子中央部ほどサブスロットの流路断面
積を小さくして鉄心中央の流量が必要以上に増加しない
ようにする方法があるが、この方法ではコイル温度の均
一化は達成されるが、冷却ガスの総風量が減るためコイ
ルの平均温度はむしろ上昇する結果となる。
【0011】また、ラジアルフロー冷却方式の場合、冷
却ガスは回転子コイルの最下層から最上層へと流れるた
め、コイル温度は上層のコイルほど高くなる傾向にあ
り、半径方向にもコイル温度が不均一となる。
【0012】さらに、固定子鉄心の外周側から内周側へ
冷却ガスが流通する固定子給気部を有する発電機におい
ては、固定子給気部で回転子から排出された冷却ガスと
固定子から排出された冷却ガスとが衝突して大きな通風
抵抗を生じるため、固定子給気部に対向する回転子部位
のラジアルパスの冷却ガス量が減少し、回転子コイルの
温度は上昇する。
【0013】本発明は上記の事情を考慮してなされたも
ので、回転子コイルを効率的、かつ、均一に冷却し、よ
り大きな界磁電流を流すことのできる回転電機の回転子
を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の回転電
機の回転子は、円筒状の回転子鉄心の外周部のコイルス
ロットに収納された回転子コイルと、回転子鉄心の軸方
向に穿設され、コイルスロットの底に冷却ガスを送給す
るサブスロットと、回転子コイルを径方向に貫通する複
数のラジアルパスとを有し、回転子鉄心の端部からサブ
スロットに冷却ガスを導入し、回転子コイルのラジアル
パスに分岐させて回転子コイルを冷却するものであっ
て、回転子コイルに、回転軸心と直交する方向で見て、
周方向に斜めに開けた通風孔によってラジアルパスを形
成したことを特徴としている。
【0015】請求項2に記載の回転電機の回転子は、円
筒状の回転子鉄心の外周部のコイルスロットに収納され
た回転子コイルと、回転子鉄心の軸方向に穿設され、コ
イルスロットの底に冷却ガスを送給するサブスロット
と、回転子コイルを径方向に貫通する複数のラジアルパ
スとを有し、回転子鉄心の端部からサブスロットに冷却
ガスを導入し、回転子コイルのラジアルパスに分岐させ
て回転子コイルを冷却するものであって、回転子コイル
に、回転軸心と直交する方向で見て、軸方向に斜めに開
けた通風孔によってラジアルパスを形成したことを特徴
としている。
【0016】請求項3に記載の回転電機の回転子は、円
筒状の回転子鉄心の外周部のコイルスロットに収納され
た回転子コイルと、回転子鉄心の軸方向に穿設され、コ
イルスロットの底に冷却ガスを送給するサブスロット
と、回転子コイルを径方向に貫通する複数のラジアルパ
スとを有し、回転子鉄心の端部からサブスロットに冷却
ガスを導入し、回転子コイルのラジアルパスに分岐させ
て回転子コイルを冷却するものであって、回転子コイル
に、回転軸心と直交する方向で見て、周方向に斜めに、
かつ、軸方向に斜めに開けた通風孔によってラジアルパ
スを形成したことを特徴とする回転電機の回転子。
【0017】請求項4に記載の回転電機の回転子は、円
筒状の回転子鉄心の外周部のコイルスロットに複数段に
積層されて収納された回転子コイルと、回転子鉄心の軸
方向に穿設され、コイルスロットの底に冷却ガスを送給
するサブスロットと、回転子コイルを径方向に貫通する
複数のラジアルパスとを有し、回転子鉄心の端部からサ
ブスロットに冷却ガスを導入し、回転子コイルのラジア
ルパスに分岐させて回転子コイルを冷却するものであっ
て、各回転子コイルに、回転軸心と直交する方向で見
て、隣接する回転子コイルの孔位置が周方向に斜めにず
らして配設した通風孔によってラジアルパスを形成した
ことを特徴としている。
【0018】請求項5に記載の回転電機の回転子は、円
筒状の回転子鉄心の外周部のコイルスロットに複数段に
積層されて収納された回転子コイルと、回転子鉄心の軸
方向に穿設され、コイルスロットの底に冷却ガスを送給
するサブスロットと、回転子コイルを径方向に貫通する
複数のラジアルパスとを有し、回転子鉄心の端部からサ
ブスロットに冷却ガスを導入し、回転子コイルのラジア
ルパスに分岐させて回転子コイルを冷却するものであっ
て、各回転子コイルに、回転軸心と直交する方向で見
て、隣接する回転子コイルの孔位置が軸方向に斜めにず
らして配設した通風孔によってラジアルパスを形成した
ことを特徴としている。
【0019】請求項6に記載の回転電機の回転子は、円
筒状の回転子鉄心の外周部のコイルスロットに複数段に
積層されて収納された回転子コイルと、回転子鉄心の軸
方向に穿設され、コイルスロットの底に冷却ガスを送給
するサブスロットと、回転子コイルを径方向に貫通する
複数のラジアルパスとを有し、回転子鉄心の端部からサ
ブスロットに冷却ガスを導入し、回転子コイルのラジア
ルパスに分岐させて回転子コイルを冷却するものであっ
て、隣接する各回転子コイルに、回転軸心と直交する方
向で見て、回転子コイルの孔位置が周方向に斜めにず
れ、かつ、軸方向に斜めにずらして配設した通風孔によ
ってラジアルパスを形成したことを特徴としている。
【0020】請求項7に記載の回転電機の回転子は、円
筒状の回転子鉄心の外周部のコイルスロットに収納され
た回転子コイルと、回転子鉄心の軸方向に穿設され、コ
イルスロットの底に冷却ガスを送給するサブスロット
と、回転子コイルを径方向に貫通する複数のラジアルパ
スとを有し、回転子鉄心の端部からサブスロットに冷却
ガスを導入し、回転子コイルのラジアルパスに分岐させ
て回転子コイルを冷却するものであって、回転子コイル
に、冷却ガスの流通方向に対して真っ直ぐで、冷却ガス
の流通方向と直交する方向に凹凸を有する壁面を持った
通風孔によってラジアルパスを形成したことを特徴とし
ている。
【0021】請求項8に記載の回転電機の回転子は、円
筒状の回転子鉄心の外周部のコイルスロットに複数段に
積層されて収納された回転子コイルと、回転子鉄心の軸
方向に穿設され、コイルスロットの底に冷却ガスを送給
するサブスロットと、回転子コイルを径方向に貫通する
複数のラジアルパスとを有し、回転子鉄心の端部からサ
ブスロットに冷却ガスを導入し、回転子コイルのラジア
ルパスに分岐させて回転子コイルを冷却するものであっ
て、ラジアルパスの少なくとも一つを、回転子表面に近
付くに従って孔径が小さくなるように回転子コイルに設
けられた通風孔で形成したことを特徴としている。
【0022】請求項9に記載の回転電機の回転子は、円
筒状の回転子鉄心の外周部のコイルスロットに複数段に
積層されて収納された回転子コイルと、回転子鉄心の軸
方向に穿設され、コイルスロットの底に冷却ガスを送給
するサブスロットと、回転子コイルを径方向に貫通する
複数のラジアルパスとを有し、回転子鉄心の端部からサ
ブスロットに冷却ガスを導入し、回転子コイルのラジア
ルパスに分岐させて回転子コイルを冷却するものであっ
て、ラジアルパスの少なくとも一つを、回転子表面に近
付くに従って総流路面接が少なく、かつ、個数を多くし
て回転子コイルに設けられた通風孔で形成したことを特
徴としている。
【0023】請求項10に記載の回転電機の回転子は、
径方向外側から内側へ冷却ガスを流通させる固定子給気
部及び径方向内側から外側へ冷却ガスを流通させる固定
子排気部が軸方向に配設された固定子に内装され、円筒
状の回転子鉄心の外周部のコイルスロットに複数段に積
層されて収納された回転子コイルと、回転子鉄心の軸方
向に穿設され、コイルスロットの底に冷却ガスを送給す
るサブスロットと、回転子コイルを径方向に貫通する複
数のラジアルパスとを有し、回転子鉄心の端部からサブ
スロットに冷却ガスを導入し、回転子コイルのラジアル
パスに分岐させて回転子コイルを冷却するものであっ
て、固定子給気部に対応する部位のラジアルパスの排出
口が固定子排気部に向くように、回転軸心と直交する方
向で見て、回転子コイルの外周部の通風孔を周方向に斜
めに設けたことを特徴としている。
【0024】請求項11に記載の回転電機の回転子は、
請求項10に記載のものにおいて、固定子は軸方向で見
て固定子給気部の両側に固定子排気部を備えるとき、固
定子給気部に対応する部位のラジアルパスを周方向に2
列に形成し、これらのラジアルパスの排出口が固定子給
気部に対して互いに反対側の固定子排気部に向くよう
に、回転子コイルに通風孔を設けたことを特徴としてい
る。
【0025】請求項12に記載の回転電機の回転子は、
径方向外側から内側へ冷却ガスを流通させる固定子給気
部及び径方向内側から外側へ冷却ガスを流通させる固定
子排気部が軸方向に配設された固定子に内装され、円筒
状の回転子鉄心の外周部のコイルスロットに複数段に積
層されて収納された回転子コイルと、これらの回転子コ
イルをクリページブロックを介して固定する回転子楔
と、回転子鉄心の軸方向に穿設され、コイルスロットの
底に冷却ガスを送給するサブスロットと、回転子コイル
を径方向に貫通する複数のラジアルパスとを有し、回転
子鉄心の端部からサブスロットに冷却ガスを導入し、回
転子コイルのラジアルパスに分岐させて回転子コイルを
冷却するものであって、固定子給気部に対応する部位の
ラジアルパスの排出口が固定子排気部に向くように、回
転子楔に開口を設けると共に、この開口に冷却ガスを導
く通風溝をクリページブロック又は回転子楔の軸方向に
設けたことを特徴としている。
【0026】請求項13に記載の回転電機の回転子は、
径方向外側から内側へ冷却ガスを流通させる固定子給気
部及び径方向内側から外側へ冷却ガスを流通させる固定
子排気部が軸方向に配設された固定子に内装され、円筒
状の回転子鉄心の外周部のコイルスロットに複数段に積
層されて収納された回転子コイルと、これらの回転子コ
イルをクリページブロックを介して固定する回転子楔
と、回転子鉄心の軸方向に穿設され、コイルスロットの
底に冷却ガスを送給するサブスロットと、回転子コイル
を径方向に貫通する複数のラジアルパスとを有し、回転
子鉄心の端部からサブスロットに冷却ガスを導入し、回
転子コイルのラジアルパスに分岐させて回転子コイルを
冷却する回転電機の回転子において、回転子コイルの軸
方向に1列に配設されるラジアルパスの全配設部位に亘
って連通する通風溝を、クリページブロック及び回転子
楔の少なくとも一方に設け、固定子排気部に対応する部
位にのみ冷却ガスの排出部を設けたことを特徴としてい
る。
【0027】請求項14に記載の回転電機の回転子は、
請求項13に記載のものにおいて、冷却ガスの排出部
は、列状に配置した複数の開口、又は、これらの開口の
形成領域を含む通風溝であることを特徴としている。
【0028】請求項15に記載の回転電機の回転子は、
径方向外側から内側へ冷却ガスを流通させる固定子給気
部及び径方向内側から外側へ冷却ガスを流通させる固定
子排気部が軸方向に配設された固定子に内装され、円筒
状の回転子鉄心の外周部のコイルスロットに複数段に積
層されて収納された回転子コイルと、これらの回転子コ
イルをクリページブロックを介して固定する回転子楔
と、回転子鉄心の軸方向に穿設され、コイルスロットの
底に冷却ガスを送給するサブスロットと、回転子コイル
を径方向に貫通する複数のラジアルパスとを有し、回転
子鉄心の端部からサブスロットに冷却ガスを導入し、回
転子コイルのラジアルパスに分岐させて回転子コイルを
冷却するものであって、固定子給気部に対応する部位の
ラジアルパスの排出口が固定子排気部に向くように、ク
リページブロック及び回転子楔に、回転軸心と直交する
方向で見て、軸方向に斜めに通風孔を形成したことを特
徴としている。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す好適な
実施形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係
る回転電機の回転子の第1の実施形態の構成を示す横断
面図である。この実施形態は回転子コイル3に設けた通
風孔が、回転軸心と直交する方向で見て周方向に斜めに
開けられると共に、複数段積層される各回転子コイル3
の通風孔が互いに連通せしめられるラジアルパス10A
が形成されている。また、各回転子コイル3の通風孔
は、径方向の途中の2箇所にて稲妻形に屈折して連通す
るように開口され、かつ、これらの回転子コイル3が積
層されてラジアルパス10Aが形成されている。
【0030】この場合、冷却ガス11はサブスロット2
からラジアルパス10Aを通り、さらに、クリページブ
ロック6及び回転子楔7の各開口を通して、エアギャッ
プ12へ排出される。
【0031】このように、回転軸心と直交する方向で見
て通風孔を周方向に斜めに形成したことにより、例え
ば、回転軸心と直交する方向に開けたパスと比較すれ
ば、ラジアルパス1本当たりの伝熱面積が増加するため
放熱量が増え、また、回転子の遠心力により冷却ガスが
ラジアルパスの壁面に押付けられてコイル伝熱面からの
熱伝達も促進されるため、回転子コイルの温度を低く保
つことができる。
【0032】さらに、本実施形態ではラジアルパス10
Aが、径方向の途中の2箇所にて稲妻形に屈折している
ため、冷却ガスの乱流化も促進され、これも熱伝達を促
進させる。
【0033】かくして、第1の実施形態によれば、回転
子コイルから冷却ガスへの伝熱面積の増大、冷却ガスの
乱流促進により熱伝達性能が向上し、その分だけ回転子
コイルの温度を低く保つと共に、より大きな界磁電流を
流すことができる。
【0034】なお、第1の実施形態ではラジアルパス1
0Aが2箇所で屈折する構成としたが、屈折箇所が無い
場合や、さらに多くの屈折箇所を設ける構成としても略
同様な作用、効果が得られる。
【0035】なお、回転子コイルから冷却ガスへの伝熱
の促進と、冷却ガスの圧力損失の増加とは表裏一体の関
係にあり、回転軸心と直交する方向で見て通風孔を周方
向に斜めに形成することは、回転軸心と直交する方向に
開けたラジアルパスと比較して冷却ガスの通風抵抗の増
大は避けられない。しかしながら、回転子内の圧力損失
はサブスロット2から各ラジアルパス10Aへ分岐する
際の分岐損と、ラジアルパス10Aからエアギャップ1
2に排出されるまでの損失とが大部分を占めるため、ラ
ジアルパス10A内の圧力損失が増えても冷却ガスの通
風量が大きく減少することはなく、高い冷却性能が得ら
れる。
【0036】図2は本発明に係る回転電機の回転子の第
2の実施形態の構成を示す縦断面図である。ここでは、
回転軸心と直交する方向で見て通風孔が軸方向に斜めに
開けられると共に、複数段積層された各回転子コイルの
通風孔が互いに連通するようにラジアルパス10Bが形
成されている。冷却ガスはサブスロット2からラジアル
パス10Bを通り、さらに、クリページブロック6及び
回転子楔7の各開口を通して、エアギャップ12へと排
出される。
【0037】この第2の実施形態は第1の実施形態と同
様に、回転子コイル3から冷却ガス11への伝熱面積が
広がり、かつ、伝熱性能も向上するため、回転子コイル
3の温度を低く保つことができ、許容界磁電流の増大を
図ることができる。
【0038】なお、第2の実施形態においては、サブス
ロット2からクリページブロック6に至るまで直線的な
ラジアルパス10Bを形成したが、第1の実施形態と同
様に、径方向の途中にて稲妻形に屈折させても良く、屈
折箇所を増やすほど冷却ガス11の撹拌作用が強くな
り、さらに、冷却性能を向上させることができる。
【0039】ところで、回転軸心と直交する方向で見
て、第1の実施形態では通風孔が周方向斜めに形成さ
れ、第2の実施形態では通風孔が軸方向斜めに形成され
たが、ラジアルパスとして、回転軸心と直交する方向で
見て、周方向に斜めでかつ軸方向に斜めに形成すること
も可能である。この場合も、前述したと同様に、回転子
コイル3から冷却ガス11への伝熱面積が広がり、か
つ、伝熱性能も向上するため、回転子コイル3の温度を
低く保つことができ、許容界磁電流の増大を図ることが
できる。また、径方向の途中にて屈折させて稲妻状のラ
ジアルパスを形成したり、あるいは、その屈折箇所を増
やしたりすれば、冷却ガスの撹拌効果が高められて冷却
性能をさらに高めることができる。
【0040】図3は本発明に係る回転電機の回転子の第
3の実施形態の構成を示す横断面図である。この実施形
態は複数段積層される回転子コイル3に、断面形状が略
同一の通風孔が径方向に形成されている。しかし、径方
向に隣接する回転子コイル3の通風孔は孔径の略半分程
度周方向にずらされており、ずらす方向が径方向の2箇
所で反転しており、全体として径方向に稲妻形に屈折し
て連通するラジアルパス10Cが形成されている。そし
て、冷却ガス11はサブスロット2からラジアルパス1
0Cを通り、さらに、クリページブロック6及び回転子
楔7の各開口を通して、エアギャップ12に排出され
る。
【0041】このように、径方向に隣接する通風孔を互
いにずらすことにより、相手の通風孔を部分的に塞ぐコ
イル部分が、内側及び外側から冷却されるため、径方向
に隣接する回転子コイル3の通風孔を互いに一致させた
場合と比較してラジアルパス10の1本当たりの伝熱面
積が増大し、回転子コイルの温度をより低く保つことが
できる。
【0042】また、ラジアルパス10Cは、回転軸心と
直交する方向で見て通風孔が周方向に斜めに形成され、
さらに、周方向に稲妻形に屈折しているため、冷却ガス
の遠心力が増すと同時に撹拌作用も大きくなって、冷却
性能が高められる。
【0043】さらに、前述したと同様に、屈折箇所を増
やすことにより、冷却ガスの撹拌効果がより高められ、
冷却性能を一層向上させることができる。
【0044】図4は本発明に係る回転電機の回転子の第
4の実施形態の構成を示す縦断面図である。この実施形
態は複数段積層される回転子コイル3に、断面形状が略
同一の通風孔が径方向に形成されている。しかし、径方
向に隣接する回転子コイル3の通風孔は孔径の略1/4
程度、軸方向に順次ずらされて、全体として軸方向に斜
めに連通するラジアルパス10Dが形成されている。
【0045】このように、径方向に隣接する通風孔を互
いにずらすことにより、相手の通風孔を部分的に塞ぐコ
イル部分が、内側及び外側の両方から冷却されるため、
径方向に隣接する回転子コイル3の通風孔を互いに一致
させた場合と比較してラジアルパス1本当たりの伝熱面
積が増大するため、回転子コイルの温度をより低く保つ
ことができる。
【0046】また、ラジアルパス10Dは、回転軸心と
直交する方向で見て通風孔が周方向に斜めに形成されて
いるため、冷却ガスの遠心力が増して冷却性能が高めら
れる。
【0047】なお、この実施形態は通風孔が軸方向に一
様にずらされているが、径方向の途中でずらす方向を反
転させ、全体として軸方向に稲妻形に屈折して連通する
ラジアルパスを形成すれば、冷却ガス11の撹拌作用も
高められ、さらにその箇所を増やすことにより、冷却性
能を一層向上させることができる。
【0048】一方、図3に示す第3の実施形態では径方
向に隣接する回転子コイル3の通風孔を周方向にずら
し、また、図4に示す第4の実施形態では径方向に隣接
する回転子コイル3の通風孔を軸方向にずらしてそれぞ
れラジアルパス10C,10Dを形成したが、径方向に
隣接する通風孔を周方向にずらし、かつ、軸方向にもず
らしてラジアルパスを形成し、冷却ガス11をサブスロ
ット2からこのラジアルパス10を通り、さらに、クリ
ページブロック6及び回転子楔7の各開口を通して、エ
アギャップ12に排出させる構成にすることができる。
【0049】この場合も、前述したと同様に、回転子コ
イル3から冷却ガス11への伝熱面積が広がり、かつ、
伝熱性能も向上するため、回転子コイル3の温度を低く
保つことができ、許容界磁電流の増大を図ることができ
る。また、径方向の途中にて屈折させて稲妻状のラジア
ルパスを形成したり、あるいは、その屈折箇所を増やし
たりすれば、冷却ガスの撹拌効果が高められて冷却性能
がさらに増大する。
【0050】また、図1及び図2を用いて説明した第1
及び第2の実施形態のように、径方向に隣接する回転子
コイル3の通風孔を一致させたラジアルパス10と、図
3及び図4を用いて説明した第3及び第4の実施形態の
ように、径方向に隣接する回転子コイル3の通風孔をず
らしたラジアルパス10とを混在させた構成を採用して
も良く、これによっても、ラジアルパス1本当たりの伝
熱面積が増加し、回転子コイルを効率良く冷却すること
ができる。
【0051】図5は本発明に係る回転電機の回転子の第
5の実施形態の構成を示す回転子コイル3の平面図であ
る。ここで、回転子コイル3には複数の通風孔31が設
けられている。これらの通風孔は軸方向に長く形成さ
れ、その内壁面は冷却ガスの流通方向に対して真っ直ぐ
で、冷却ガスの流通方向とは直角の方向に矩形波状の凹
凸32が形成されている。この壁面の凹凸32は伝熱面
積を増大させるため、ラジアルパス1本当たりの伝熱量
を増加させ、回転子コイルの温度を低く保つ作用が行わ
れる。
【0052】この場合、通風孔の内壁面に設けられた凹
凸32は、冷却ガス11の流れる方向に対して真っ直ぐ
であるため、冷却ガスが通風する抵抗の増大を抑えるこ
とができ、高い冷却性能が得られる。
【0053】なお、図5に示したように、通風孔の内壁
面に凹凸32を設ける構成は、上述した第1ないし第4
の実施形態にも適用することができる。
【0054】図6は本発明に係る回転電機の回転子の第
6の実施形態の構成を示す縦断面図である。ここでは、
複数段に積層される回転子コイル3のうち、回転表面に
近いものほど通風孔31の孔径が小さくなっている。こ
のため、回転子表面に近付くに従って流路面積が狭くな
るラジアルパス10Eが形成される。そして、冷却ガス
11はサブスロット2からラジアルパス10Eを通り、
クリページブロック6及び回転子楔7に設けた各開口を
通して、エアギャップ12へと排出される。
【0055】この実施形態によれば、温度が高くなりや
すい回転子表面のコイルほど流路面積が狭くなっている
ため、回転子の表面部ほど冷却ガスの流速が早くなり、
熱伝達も促進されて冷却性能が向上し、回転子コイルの
最高温度を低く抑えることができる。この冷却性能が向
上することの効果は、積層されたコイル間の温度差を小
さくすることができ、コイル間の熱膨張の差によって生
じる振動特性の低下等の悪影響を除去することができ
る。
【0056】なお、図6に示した実施形態にあっては、
全てのラジアルパスについて、回転子表面に近付くに従
って流路面積が小さくなるラジアルパス10Eを形成し
ているが、回転子コイルの温度の高い部分や、積層され
たコイル間の温度差が他と比較して大きい部分にのみこ
の構成を採用しても良く、この場合、局所的な回転子コ
イルの温度分布を平準化することができる。
【0057】かくして、図6に示した実施形態によれ
ば、回転子コイルの表面部に近付くほど冷却性能が増す
ため、回転子コイルの最高温度を低く保ち得、かつ、積
層された回転子コイル間の温度差を小さく抑えることが
でき、温度特性、振動特性等が高められると共に信頼性
を向上させることができる。
【0058】図7は本発明に係る回転電機の回転子の第
7の実施形態の構成を示す縦断面図である。ここでは、
回転子の内側に位置する一つ又は複数の回転子コイルに
流路面積の比較的大きな通風孔34が形成される。そし
て、その外側に位置する回転子コイルには、通風孔34
に重なるように複数の通風孔35が形成され、外側の回
転子コイルの通風孔35は回転子表面に近いものの孔径
が小さくなっている。そして、冷却ガス11はサブスロ
ット2から、回転子コイルの内側から外側に向かって複
数に分岐したラジアルパス10Fを通り、クリページブ
ロック6及び回転子楔7に設けた各開口を通して、エア
ギャップ12へと排出される。
【0059】かくして、第7の実施形態によれば、温度
が高い回転子表面部のコイルほど流路面積が小さいた
め、冷却ガスの流速が回転子表面部ほど速くなり、熱伝
達が促進されて冷却性能が向上し、回転子コイルの最高
温度を低く抑えることができる。この冷却性能が向上す
ることの効果は、積層されたコイル間の温度差を小さく
することができ、コイル間の熱膨張の差によって生じる
振動特性の低下等の悪影響を防止することができる。
【0060】かくして、図7に示した実施形態によれ
ば、回転子コイルの表面部に近付くほど冷却性能が向上
するため、回転子コイルの最高温度を低く保ち、かつ、
積層された回転子コイル間の温度差を小さく抑え、温度
特性、振動特性等を高めて信頼性の向上が図られる。
【0061】なお、図7に示した実施形態にあっては、
全てのラジアルパスについて、回転子コイルの内側から
外側に向かって複数に分岐した構成としたが、回転子コ
イルの温度の高い部分や積層されたコイル間の温度差が
他と比較して大きい部分にのみこの構成を採用しても良
く、これによって、回転子コイルの温度分布を平準化す
ることができる。
【0062】図8は本発明に係る回転電機の回転子の第
8の実施形態の構成を示す縦断面図である。この実施形
態は固定子鉄心13に、固定子外側からエアギャップ1
2へ冷却ガスが流れる固定子給気部14と、エアギャッ
プ12から固定子鉄心外周へと冷却ガスが流れる固定子
排気部15とを有する発電機の回転子を示している。こ
こで、径方向内側に位置する回転子コイルには軸方向に
対して略同じ間隔に通風孔が形成されている。これらの
通風孔はそれぞれ径方向外側の回転子コイルの通風孔に
連通するが、この径方向外側の回転子コイルの通風孔
は、固定子排気部15に対向する部分にのみ設けられた
クリページブロック6及び回転子楔7の各開口61,7
1に繋がるように、その一部が軸方向に曲げて形成され
ている。すなわち、径方向外側の回転子コイルの通風孔
の一部は、回転軸心と直交する方向で見て、周方向斜め
に曲げて形成されている。この場合も、冷却ガス11は
サブスロット2からラジアルパス10Gを通り、クリペ
ージブロック6及び回転子楔7に設けた各開口61,7
1を通して、エアギャップ12へ排出される。このと
き、ラジアルパス10Gから流出する冷却ガスの殆どが
固定子排気部15を通して排出される。
【0063】かくして、第8の実施形態によれば、固定
子給気部14及び固定子排気部15を有する発電機にお
いても、回転子からの排気と固定子鉄心から流入する冷
却ガスとの干渉がなくなるため、発電機全体の冷却ガス
の通風量が増加し冷却性能が向上する。また、エアギャ
ップ内の不必要な冷却ガスの衝突損失を低く抑えること
により、機内通風に必要なファン動力、及びエアギャッ
プ内の冷却ガスによる回転子の回転摩擦損を低減するこ
とができ、発電効率の高い発電機を提供することができ
る。
【0064】また、本実施形態によれば、固定子給気部
14に対向する部位のラジアルパス10Gが回転軸心と
直交する方向で見て軸方向斜めに形成されているため、
伝熱面積の拡大、熱伝達作用の促進が行われ、回転子コ
イルの冷却性能を向上させることができる。
【0065】図9及び図10は本発明に係る回転電機の
回転子の第9の実施形態の構成を示す積層された回転子
コイル3の平面図及び回転子の縦断面図である。この実
施形態は固定子鉄心13に、固定子外周側からエアギャ
ップ12へと冷却ガスが流れる固定子給気部14と、エ
アギャップ12から固定子鉄心外周部へ冷却ガスが流れ
る固定子排気部15とを備える発電機を対象としてい
る。ここで、回転子コイル3には軸方向に長く、周方向
に狭くして図9に示したようにA、B2列に通風孔3
6,37,38が形成されている。このうち、通風孔3
6は回転軸心と直交する方向にラジアルパス10Hを形
成し、通風孔37,38は回転軸心と直交する方向で見
て軸方向に斜めになったラジアルパス10I,10Jを
形成する。固定子排気部15aに対応する部位の回転子
のA列のラジアルパス10Hはそのまま固定子の排気部
15aに、固定子鉄心の固定子排気部15bに対応する
部位の回転子のB列のラジアルパス10Hはそのまま固
定子の排気部15bに向く排気口を有している。また、
固定子給気部14に対応する部位の回転子のA列のラジ
アルパス10Iは固定子の排気部15bに、B列のラジ
アルパス10Jは固定子の排気部15aに連通させてい
る。
【0066】そして、冷却ガスはサブスロット2からラ
ジアルパス10H,10I及び10Jを通り、クリペー
ジブロック6及び回転子楔7に設けた各開口を通して、
エアギャップ12へと排出される。
【0067】この第9の実施形態によれば、回転子から
の排気と固定子鉄心から流入する冷却ガスとの干渉がな
くなるため、発電機全体の冷却ガスの通風量が増加し冷
却性能が向上する。また、エアギャップ内の不必要な冷
却ガスの衝突損失を小さくすることにより、機内通風に
必要なファン動力、及びエアギャップ内の冷却ガスによ
る回転子の回転摩擦損を低減することができ、発電効率
の高い発電機を提供することができる。
【0068】なお、図9及び図10に示した第9の実施
形態では、ラジアルパスを周方向に2列に配列したが、
3列以上に配列しても良く、これによって冷却性能が向
上する。
【0069】ところで、図9及び図10に示した実施形
態は、固定子給気部14に対応する最内側の回転子コイ
ル3から固定子排気部15に対応する最外側の回転子コ
イル3まで直線的に軸方向に傾いて連通するラジアルパ
ス10I,10Jを設けているので、例えば、固定子給
気部14が軸方向に長くなると、この固定子給気部14
に対応する回転子部位の外側部の回転子コイル3が冷却
され難くなることが予測される。従って、この場合は、
図11に変形例として冷却ガスの流路のみを略図で示し
たように、固定子排気部15b,15aに連通するラジ
アルパス10I,10Jの途中に、外側部の回転子コイ
ルの軸方向に沿って伸びる軸流部39を設ける構成とす
れば良い。図11に示した構成によれば、軸方向に沿っ
て伸びる軸流部39が放熱面積を増大させるため、回転
子コイルの温度を低く保つことができる。
【0070】図12は本発明に係る回転電機の回転子の
第10の実施形態の構成を示す縦断面図である。この実
施形態は、固定子鉄心13に、固定子外周側からエアギ
ャップ12へと冷却ガスが流れる固定子給気部14と、
エアギャップ12から固定子鉄心外周へ冷却ガスが流れ
る固定子排気部15を有する発電機を示している。ここ
では、回転子コイル3に設けた複数のラジアルパス10
のうち、固定子給気部14に対向する部位の回転子楔7
に、回転子の軸方向に向かい、かつ、固定子排気部15
に対応した位置に吐出孔を有する通風孔72を設けたも
のである。この場合、冷却ガスはサブスロット2からラ
ジアルパスを通り回転子楔7からエアギャップ12へと
排出される。このとき、固定子給気部14に対向する部
位の回転子のラジアルパスを流れる冷却ガスは回転子楔
7に設けた通風孔72を通り、固定子排気部15に対応
する部位のエアギャップ12へ排出される。
【0071】この第10の実施形態によれば、回転子か
らの排気と固定子鉄心から流入する冷却ガスとの干渉が
なくなるため、発電機全体の冷却ガスの通風量が増加し
冷却性能が向上する。また、エアギャップ内の不必要な
冷却ガスの衝突損失を小さくすることにより、機内通風
に必要なファン動力、及びエアギャップ内の冷却ガスに
よる回転子の回転摩擦損を低減することができ、発電効
率の高い発電機を提供することができる。
【0072】図13は本発明に係る回転電機の回転子の
第11の実施形態の構成を示す縦断面図である。この実
施形態は、固定子鉄心13に、固定子外周側からエアギ
ャップ12へと冷却ガスが流れる固定子給気部14と、
エアギャップ12から固定子鉄心外周へ冷却ガスが流れ
る固定子排気部15を有する発電機を示している。ここ
では、回転子コイル3に設けた複数のラジアルパス10
のうち、固定子給気部14に対向する回転子部位のクリ
ページブロック6に、回転子の軸方向に向かい、かつ、
固定子排気部15に対応した位置に吐出孔を有する通風
孔62を設け、かつ、この吐出孔に連通する開口を回転
子楔7に設けたものである。この場合、冷却ガスはサブ
スロット2からラジアルパス10及びクリページブロッ
ク6、回転子楔7の各開口からエアギャップ12へと排
出される。このとき、固定子給気部14に対向する部位
の回転子のラジアルパスを流れる冷却ガスはクリページ
ブロック6に設けた通風孔62及び回転子楔7に設けた
通風孔73を通り、固定子排気部15に対応する部位の
エアギャップ12へ排出される。
【0073】図13に示す第11の実施形態によれば、
回転子からの排気と固定子鉄心から流入する冷却ガスと
の干渉がなくなるため、発電機全体の冷却ガスの通風量
が増加し冷却性能が向上する。また、エアギャップ内の
不必要な冷却ガスの衝突損失を小さくすることにより、
機内通風に必要なファン動力、及びエアギャップ内の冷
却ガスによる回転子の回転摩擦損を低減することがで
き、発電効率の高い発電機を提供することができる。
【0074】図14、図15及び図16は本発明に係る
回転電機の回転子の第12の実施形態の構成を示すもの
で、このうち、図14は回転子縦断面図、図15は回転
子楔7の斜視図、図16はクリページブロック6の斜視
図である。この実施形態は前述したと同様に、固定子鉄
心13に、固定子外周側からエアギャップ12へと冷却
ガスが流れる固定子給気部14と、エアギャップ12か
ら固定子鉄心外周部へ冷却ガスが流れる固定子排気部1
5を備える場合を対象としている。
【0075】ここで、回転子楔7の径方向内側に相当す
る裏面部のうち、ラジアルパスが設けられる部位の軸方
向全体に亘って、円弧状に窪んだ通風溝74が設けられ
ている。回転子楔7を軸方向に見て、固定子給気部14
に対向する部位を21とし、固定子排気部15に対向す
る部位を20として表してある。これらの部位20,2
1のうち、部位20にのみ、通風溝74から表面に冷却
ガスを排出する複数の冷却ガス開口75が穿設されてい
る。一方、クリページブロック6は軸方向端部を残し
て、ラジアルパスが設けられる部位が軸方向に細長く刳
貫かれてここに通風溝63が形成されている。
【0076】従って、冷却ガス11はサブスロット2か
ら複数のラジアルパス10に分岐して通り抜け、クリペ
ージブロック6及び回転子楔7に設けられた通風溝6
3,74にて合流した後、回転子楔7に形成された冷却
ガスの開口75からエアギャップ12に放出される。エ
アギャップ12に対する冷却ガスの放出位置は固定子排
気部15の形成位置であるため、固定子鉄心からの排気
と衝突、干渉することはなく、回転子のみならず固定子
の冷却性能も向上して、発電効率の高い発電機を提供す
ることができる。
【0077】また、図14ないし図16に示す第12の
実施形態によれば、サブスロット2から分岐した冷却ガ
スが通風溝63,74にて再び合流するため、ラジアル
パス10の位置を軸方向の任意配置に設けることがで
き、効率良く回転子を冷却することができる。
【0078】なお、図14ないし図16に示した第12
の実施形態では、クリページブロック6及び回転子楔7
の両方に通風溝を設けたが、クリページブロック6には
回転子コイルの通風孔に合わせて開口61を設け、回転
子楔7にのみ通風溝74を設けるようにしても、あるい
は、クリページブロック6にのみ通風溝63を設け、回
転子楔7には図12に示したような通風孔72を設ける
ようにしても、図14ないし図16に示す第12の実施
形態に準じた効果が得られる。
【0079】図17及び図18は本発明に係る回転電機
の回転子の第13の実施形態の構成を示している。この
うち、図17は回転子の縦断面図、図18は回転子楔7
の斜視図であり、図中、図14と同一の符号を付したも
のはそれぞれ同一の要素を示している。この実施形態は
回転子楔7に設けられる冷却ガス通風孔の形状が図14
と構成を異にしている。すなわち、図14においては固
定子排気部15に対向する部位20に複数個の冷却ガス
開口75を軸方向に並べて形成したが、図17ではこれ
ら一連の冷却ガス開口75を含めた範囲に、軸方向に細
長く刳貫いた排気ガス通風溝76を形成している。これ
によって、エアギャップ12に対する通風孔面積が大き
くなるため、図14ないし図16に示す第12の実施形
態と比較すれば、通風抵抗が低下し、さらに、回転子か
ら排出される冷却ガスの流速が遅くなって流速差が小さ
くなるため、エアギャップ12における通風損失も低減
され、効率の良い冷却ができる。
【0080】図19は本発明に係る回転電機の回転子の
第14の実施形態の構成を示す縦断面図である。図中、
図14と同一の符号を付したものはそれぞれ同一の要素
を示している。この実施形態は前述したと同様に、固定
子鉄心13に、固定子外周側からエアギャップ12へと
冷却ガスが流れる固定子給気部14と、エアギャップ1
2から固定子鉄心外周部へ冷却ガスが流れる固定子排気
部15を備える場合を示している。ここで、クリページ
ブロック6及び回転子楔7には回転子コイル3の各通風
孔に連通する冷却ガス通風孔77が設けられているが、
このうち、固定子排気部15に対向する回転子部位の冷
却ガス通風孔はそのまま回転軸と直交する方向に穿設さ
れているが、固定子給気部14に対向する回転子部位の
冷却ガス通風孔78は直近の固定子排気部15に向け
て、すなわち、回転軸と直交する方向で見て軸方向に斜
めに穿孔されている。
【0081】そして、冷却ガス11はサブスロット2か
らラジアルパス10を通り、クリページブロック6及び
回転子楔7の各冷却ガス通風孔を通してエアギャップ1
2へ排出される。このとき、固定子排気部15に対向す
る回転子部位のラジアルパス10を通る冷却ガスはその
まま固定子排気部15のエアギャップ12へ排出され、
固定子給気部14に対向する回転子部位のラジアルパス
10を通る冷却ガスもまた固定子排気部15のエアギャ
ップ12へ排出される。
【0082】この実施形態によれば、回転子から排出さ
れる冷却ガスと、固定子鉄心からの排気との衝突損失を
低減することができ、発電機の機内全体の冷却ガスの通
風量が増加し、回転子のみならず固定子の冷却性能も向
上する。また、エアギャップ12内の不必要な冷却ガス
の衝突損失を小さくすることにより、機内通風に必要な
ファン動力、及びエアーギャップ内の冷却ガスによる回
転子の回転摩擦損を低減することができ、発電効率の高
い発電機を提供することができる。
【0083】
【発明の効果】請求項1ないし請求項3に記載の回転電
機の回転子は、円筒状の回転子鉄心の外周部のコイルス
ロットに収納された回転子コイルと、回転子鉄心の軸方
向に穿設され、コイルスロットの底に冷却ガスを送給す
るサブスロットと、回転子コイルを径方向に貫通する複
数のラジアルパスとを有し、回転子鉄心の端部からサブ
スロットに冷却ガスを導入し、回転子コイルのラジアル
パスに分岐させて回転子コイルを冷却するものを対象と
し、このうち、請求項1に記載のものは、回転子コイル
に、回転軸心と直交する方向で見て、周方向に斜めに開
けた通風孔によってラジアルパスを形成し、請求項2に
記載のものは、回転子コイルに、回転軸心と直交する方
向で見て、軸方向に斜めに開けた通風孔によってラジア
ルパスを形成し、請求項3に記載のものは、回転子コイ
ルに、回転軸心と直交する方向で見て、周方向に斜め
に、かつ、軸方向に斜めに開けた通風孔によってラジア
ルパスを形成したので、それぞれラジアルパス1本当た
りの伝熱面積が増加するため、放熱量が増え、また、回
転子の遠心力により冷却ガスがラジアルパスの壁面に押
付けられてコイル伝熱面からの熱伝達も促進されるた
め、回転子コイルを効率的、かつ、均一に冷却し、より
大きな界磁電流を流すことができるという効果がある。
【0084】請求項4ないし請求項6に記載の回転電機
の回転子は、円筒状の回転子鉄心の外周部のコイルスロ
ットに複数段に積層されて収納された回転子コイルと、
回転子鉄心の軸方向に穿設され、コイルスロットの底に
冷却ガスを送給するサブスロットと、回転子コイルを径
方向に貫通する複数のラジアルパスとを有し、回転子鉄
心の端部からサブスロットに冷却ガスを導入し、回転子
コイルのラジアルパスに分岐させて回転子コイルを冷却
するものを対象とし、このうち、請求項4に記載にもの
は、各回転子コイルに、回転軸心と直交する方向で見
て、隣接する回転子コイルの孔位置が周方向に斜めにず
らして配設した通風孔によってラジアルパスを形成し、
請求項5に記載のものは、各回転子コイルに、回転軸心
と直交する方向で見て、隣接する回転子コイルの孔位置
が軸方向に斜めにずらして配設した通風孔によってラジ
アルパスを形成し、請求項目6に記載のものは、隣接す
る各回転子コイルに、回転軸心と直交する方向で見て、
回転子コイルの孔位置が周方向に斜めにずれ、かつ、軸
方向に斜めにずらして配設した通風孔によってラジアル
パスを形成したので、ラジアるパスを回転軸心と直交す
る方向で見て斜めに形成したことによる伝熱の促進のほ
かに、相手の通風孔を部分的に塞ぐコイル部分が内側及
び外側の両方からも冷却されるため、回転子コイルを効
率的、かつ、均一に冷却し、より大きな界磁電流を流す
ことができるという効果がさらに高められる。
【0085】請求項7に記載の回転電機の回転子は、円
筒状の回転子鉄心の外周部のコイルスロットに収納され
た回転子コイルと、回転子鉄心の軸方向に穿設され、コ
イルスロットの底に冷却ガスを送給するサブスロット
と、回転子コイルを径方向に貫通する複数のラジアルパ
スとを有し、回転子鉄心の端部からサブスロットに冷却
ガスを導入し、回転子コイルのラジアルパスに分岐させ
て回転子コイルを冷却するものを対象とし、回転子コイ
ルに、冷却ガスの流通方向に対して真っ直ぐで、冷却ガ
スの流通方向と直交する方向に凹凸を有する壁面を持っ
た通風孔によってラジアルパスを形成したので、ラジア
ルパス1本当たりの伝熱面積が増大し、回転子コイルを
効率的、かつ、均一に冷却し、より大きな界磁電流を流
すことができるという効果がある。
【0086】請求項8ないし請求項11に記載の回転電
機の回転子は、円筒状の回転子鉄心の外周部のコイルス
ロットに複数段に積層されて収納された回転子コイル
と、回転子鉄心の軸方向に穿設され、コイルスロットの
底に冷却ガスを送給するサブスロットと、回転子コイル
を径方向に貫通する複数のラジアルパスとを有し、回転
子鉄心の端部からサブスロットに冷却ガスを導入し、回
転子コイルのラジアルパスに分岐させて回転子コイルを
冷却するものを対象とし、このうち、請求項8に記載の
ものは、ラジアルパスの少なくとも一つを、回転子表面
に近付くに従って孔径が小さくなるように回転子コイル
に設けられた通風孔で形成し、請求項9に記載のもの
は、ラジアルパスの少なくとも一つを、回転子表面に近
付くに従って総流路面接が少なく、かつ、個数を多くし
て回転子コイルに設けられた通風孔で形成し、請求項1
0に記載のものは、固定子給気部に対応する部位のラジ
アルパスの排出口が固定子排気部に向くように、回転軸
心と直交する方向で見て、回転子コイルの外周部の通風
孔を周方向に斜めに設け、さらに、11に記載のもの
は、固定子は軸方向で見て固定子給気部の両側に固定子
排気部を備えるとき、固定子給気部に対応する部位のラ
ジアルパスを周方向に2列に形成し、これらのラジアル
パスの排出口が固定子給気部に対して互いに反対側の固
定子排気部に向くように、回転子コイルに通風孔を設け
たので、固定子給気部及び固定子排気部を有する回転電
機においても、回転子からの排気と固定子から流入する
冷却ガスとの干渉がなくなるため、回転子コイルを効率
的、かつ、均一に冷却し、より大きな界磁電流を流すこ
とができるという効果に加えて、機内通風に必要なファ
ン動力、及びエアギャップ内の冷却ガスによる回転子の
回転摩擦損を低減することができ、効率の高い回転電機
を提供することができる。
【0087】請求項12ないし請求項15に記載の回転
電機の回転子は、径方向外側から内側へ冷却ガスを流通
させる固定子給気部及び径方向内側から外側へ冷却ガス
を流通させる固定子排気部が軸方向に配設された固定子
に内装され、円筒状の回転子鉄心の外周部のコイルスロ
ットに複数段に積層されて収納された回転子コイルと、
これらの回転子コイルをクリページブロックを介して固
定する回転子楔と、回転子鉄心の軸方向に穿設され、コ
イルスロットの底に冷却ガスを送給するサブスロット
と、回転子コイルを径方向に貫通する複数のラジアルパ
スとを有し、回転子鉄心の端部からサブスロットに冷却
ガスを導入し、回転子コイルのラジアルパスに分岐させ
て回転子コイルを冷却するものを対象とし、このうち、
請求項12に記載のものは、固定子給気部に対応する部
位のラジアルパスの排出口が固定子排気部に向くよう
に、回転子楔に開口を設けると共に、この開口に冷却ガ
スを導く通風溝をクリページブロック又は回転子楔の軸
方向に設け、請求項13に記載のものは、回転子コイル
の軸方向に1列に配設されるラジアルパスの全配設部位
に亘って連通する通風溝を、クリページブロック及び回
転子楔の少なくとも一方に設け、固定子排気部に対応す
る部位にのみ冷却ガスの排出部を設け、請求項14に記
載のものは、冷却ガスの排出部は、列状に配置した複数
の開口、又は、これらの開口の形成領域を含む通風溝と
しており、さらに、請求項15に記載のものは、固定子
給気部に対応する部位のラジアルパスの排出口が固定子
排気部に向くように、クリページブロック及び回転子楔
に、回転軸心と直交する方向で見て、軸方向に斜めに通
風孔を形成しているので、固定子給気部及び固定子排気
部を有する回転電機においても、回転子からの排気と固
定子から流入する冷却ガスとの干渉がなくなるため、回
転子コイルを効率的、かつ、均一に冷却し、より大きな
界磁電流を流すことができるという効果に加えて、機内
通風に必要なファン動力、及びエアギャップ内の冷却ガ
スによる回転子の回転摩擦損を低減することができ、効
率の高い回転電機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回転電機の回転子の第1の実施形
態の構成を示す横断面図。
【図2】本発明に係る回転電機の回転子の第2の実施形
態の構成を示す縦断面図。
【図3】本発明に係る回転電機の回転子の第3の実施形
態の構成を示す横断面図。
【図4】本発明に係る回転電機の回転子の第4の実施形
態の構成を示す縦断面図。
【図5】本発明に係る回転電機の回転子の第5の実施形
態の構成を示した回転子コイルの平面図。
【図6】本発明に係る回転電機の回転子の第6の実施形
態の構成を示す縦断面図。
【図7】本発明に係る回転電機の回転子の第7の実施形
態の構成を示す縦断面図。
【図8】本発明に係る回転電機の回転子の第8の実施形
態の構成を示す縦断面図。
【図9】本発明に係る回転電機の回転子の第9の実施形
態の構成を示す平面図。
【図10】図9に示した実施形態の縦断面図。
【図11】図9に示した実施形態の変形例を、冷却ガス
の流路で示した略図。
【図12】本発明に係る回転電機の回転子の第10の実
施形態の構成を示す縦断面図。
【図13】本発明に係る回転電機の回転子の第11の実
施形態の構成を示す縦断面図。
【図14】本発明に係る回転電機の回転子の第12の実
施形態の構成を示す縦断面図。
【図15】図14に示した実施形態を構成する回転子楔
7の斜視図。
【図16】図14に示した実施形態を構成するクリペー
ジブロックの斜視図。
【図17】本発明に係る回転電機の回転子の第13の実
施形態の構成を示す縦断面図。
【図18】図17に示した実施形態を構成する回転子楔
の斜視図。
【図19】本発明に係る回転電機の回転子の第14の実
施形態の構成を示す縦断面図。
【図20】従来のラジアルフロー冷却方式の回転電機の
回転子の横断面図。
【図21】図20に示した従来の回転電機の回転子の縦
断面図。
【図22】図20に示した従来の回転電機の回転子を構
成する回転子コイルの平面図。
【符号の説明】 1 コイルスロット 2 サブスロット 3 回転子コイル 4 ターン絶縁物 5 スロット絶縁物 6 クリページブロック 7 回転子楔 8 回転子鉄心 9 鉄心端部 10,10A〜10J ラジアルパス 11 冷却ガス 12 エアギャップ 13 固定子鉄心 14 固定子給気部 15,15a,15b 固定子排気部 16 ラジアルパス 17 ラジアルパス 20 固定子排気部対向部位 21 固定子給気部対向部位 31,34〜38,62,72,75,77,78 通
風孔 32 凹凸 39 軸流部 61,71,75 開口 63,74,76 通風溝

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒状の回転子鉄心の外周部のコイルスロ
    ットに収納された回転子コイルと、前記回転子鉄心の軸
    方向に穿設され、前記コイルスロットの底に冷却ガスを
    送給するサブスロットと、前記回転子コイルを径方向に
    貫通する複数のラジアルパスとを有し、前記回転子鉄心
    の端部から前記サブスロットに冷却ガスを導入し、前記
    回転子コイルのラジアルパスに分岐させて前記回転子コ
    イルを冷却する回転電機の回転子において、前記回転子
    コイルに、回転軸心と直交する方向で見て、周方向に斜
    めに開けた通風孔によって前記ラジアルパスを形成した
    ことを特徴とする回転電機の回転子。
  2. 【請求項2】円筒状の回転子鉄心の外周部のコイルスロ
    ットに収納された回転子コイルと、前記回転子鉄心の軸
    方向に穿設され、前記コイルスロットの底に冷却ガスを
    送給するサブスロットと、前記回転子コイルを径方向に
    貫通する複数のラジアルパスとを有し、前記回転子鉄心
    の端部から前記サブスロットに冷却ガスを導入し、前記
    回転子コイルのラジアルパスに分岐させて前記回転子コ
    イルを冷却する回転電機の回転子において、前記回転子
    コイルに、回転軸心と直交する方向で見て、軸方向に斜
    めに開けた通風孔によって前記ラジアルパスを形成した
    ことを特徴とする回転電機の回転子。
  3. 【請求項3】円筒状の回転子鉄心の外周部のコイルスロ
    ットに収納された回転子コイルと、前記回転子鉄心の軸
    方向に穿設され、前記コイルスロットの底に冷却ガスを
    送給するサブスロットと、前記回転子コイルを径方向に
    貫通する複数のラジアルパスとを有し、前記回転子鉄心
    の端部から前記サブスロットに冷却ガスを導入し、前記
    回転子コイルのラジアルパスに分岐させて前記回転子コ
    イルを冷却する回転電機の回転子において、前記回転子
    コイルに、回転軸心と直交する方向で見て、周方向に斜
    めに、かつ、軸方向に斜めに開けた通風孔によって前記
    ラジアルパスを形成したことを特徴とする回転電機の回
    転子。
  4. 【請求項4】円筒状の回転子鉄心の外周部のコイルスロ
    ットに複数段に積層されて収納された回転子コイルと、
    前記回転子鉄心の軸方向に穿設され、前記コイルスロッ
    トの底に冷却ガスを送給するサブスロットと、前記回転
    子コイルを径方向に貫通する複数のラジアルパスとを有
    し、前記回転子鉄心の端部から前記サブスロットに冷却
    ガスを導入し、前記回転子コイルのラジアルパスに分岐
    させて前記回転子コイルを冷却する回転電機の回転子に
    おいて、前記各回転子コイルに、回転軸心と直交する方
    向で見て、隣接する前記回転子コイルの孔位置が周方向
    に斜めにずらして配設した通風孔によって前記ラジアル
    パスを形成したことを特徴とする回転電機の回転子。
  5. 【請求項5】円筒状の回転子鉄心の外周部のコイルスロ
    ットに複数段に積層されて収納された回転子コイルと、
    前記回転子鉄心の軸方向に穿設され、前記コイルスロッ
    トの底に冷却ガスを送給するサブスロットと、前記回転
    子コイルを径方向に貫通する複数のラジアルパスとを有
    し、前記回転子鉄心の端部から前記サブスロットに冷却
    ガスを導入し、前記回転子コイルのラジアルパスに分岐
    させて前記回転子コイルを冷却する回転電機の回転子に
    おいて、前記各回転子コイルに、回転軸心と直交する方
    向で見て、隣接する前記回転子コイルの孔位置が軸方向
    に斜めにずらして配設した通風孔によって前記ラジアル
    パスを形成したことを特徴とする回転電機の回転子。
  6. 【請求項6】円筒状の回転子鉄心の外周部のコイルスロ
    ットに複数段に積層されて収納された回転子コイルと、
    前記回転子鉄心の軸方向に穿設され、前記コイルスロッ
    トの底に冷却ガスを送給するサブスロットと、前記回転
    子コイルを径方向に貫通する複数のラジアルパスとを有
    し、前記回転子鉄心の端部から前記サブスロットに冷却
    ガスを導入し、前記回転子コイルのラジアルパスに分岐
    させて前記回転子コイルを冷却する回転電機の回転子に
    おいて、隣接する前記各回転子コイルに、回転軸心と直
    交する方向で見て、前記回転子コイルの孔位置が周方向
    に斜めにずれ、かつ、軸方向に斜めにずらして配設した
    通風孔によって前記ラジアルパスを形成したことを特徴
    とする回転電機の回転子。
  7. 【請求項7】円筒状の回転子鉄心の外周部のコイルスロ
    ットに収納された回転子コイルと、前記回転子鉄心の軸
    方向に穿設され、前記コイルスロットの底に冷却ガスを
    送給するサブスロットと、前記回転子コイルを径方向に
    貫通する複数のラジアルパスとを有し、前記回転子鉄心
    の端部から前記サブスロットに冷却ガスを導入し、前記
    回転子コイルのラジアルパスに分岐させて前記回転子コ
    イルを冷却する回転電機の回転子において、前記回転子
    コイルに、冷却ガスの流通方向に対して真っ直ぐで、冷
    却ガスの流通方向と直交する方向に凹凸を有する壁面を
    持った通風孔によって前記ラジアルパスを形成したこと
    を特徴とする回転電機の回転子。
  8. 【請求項8】円筒状の回転子鉄心の外周部のコイルスロ
    ットに複数段に積層されて収納された回転子コイルと、
    前記回転子鉄心の軸方向に穿設され、前記コイルスロッ
    トの底に冷却ガスを送給するサブスロットと、前記回転
    子コイルを径方向に貫通する複数のラジアルパスとを有
    し、前記回転子鉄心の端部から前記サブスロットに冷却
    ガスを導入し、前記回転子コイルのラジアルパスに分岐
    させて前記回転子コイルを冷却する回転電機の回転子に
    おいて、前記ラジアルパスの少なくとも一つを、回転子
    表面に近付くに従って孔径が小さくなるように前記回転
    子コイルに設けられた通風孔で形成したことを特徴とす
    る回転電機の回転子。
  9. 【請求項9】円筒状の回転子鉄心の外周部のコイルスロ
    ットに複数段に積層されて収納された回転子コイルと、
    前記回転子鉄心の軸方向に穿設され、前記コイルスロッ
    トの底に冷却ガスを送給するサブスロットと、前記回転
    子コイルを径方向に貫通する複数のラジアルパスとを有
    し、前記回転子鉄心の端部から前記サブスロットに冷却
    ガスを導入し、前記回転子コイルのラジアルパスに分岐
    させて前記回転子コイルを冷却する回転電機の回転子に
    おいて、前記ラジアルパスの少なくとも一つを、回転子
    表面に近付くに従って総流路面接が少なく、かつ、個数
    を多くして前記回転子コイルに設けられた通風孔で形成
    したことを特徴とする回転電機の回転子。
  10. 【請求項10】径方向外側から内側へ冷却ガスを流通さ
    せる固定子給気部及び径方向内側から外側へ冷却ガスを
    流通させる固定子排気部が軸方向に配設された固定子に
    内装され、円筒状の回転子鉄心の外周部のコイルスロッ
    トに複数段に積層されて収納された回転子コイルと、前
    記回転子鉄心の軸方向に穿設され、前記コイルスロット
    の底に冷却ガスを送給するサブスロットと、前記回転子
    コイルを径方向に貫通する複数のラジアルパスとを有
    し、前記回転子鉄心の端部から前記サブスロットに冷却
    ガスを導入し、前記回転子コイルのラジアルパスに分岐
    させて前記回転子コイルを冷却する回転電機の回転子に
    おいて、前記固定子給気部に対応する部位の前記ラジア
    ルパスの排出口が前記固定子排気部に向くように、回転
    軸心と直交する方向で見て、前記回転子コイルの外周部
    の通風孔を周方向に斜めに設けたことを特徴とする回転
    電機の回転子。
  11. 【請求項11】前記固定子は軸方向で見て前記固定子給
    気部の両側に前記固定子排気部を備えるとき、前記固定
    子給気部に対応する部位の前記ラジアルパスを周方向に
    2列に形成し、これらのラジアルパスの排出口が前記固
    定子給気部に対して互いに反対側の前記固定子排気部に
    向くように、前記回転子コイルに通風孔を設けたことを
    特徴とする請求項10に記載の回転電機の回転子。
  12. 【請求項12】径方向外側から内側へ冷却ガスを流通さ
    せる固定子給気部及び径方向内側から外側へ冷却ガスを
    流通させる固定子排気部が軸方向に配設された固定子に
    内装され、円筒状の回転子鉄心の外周部のコイルスロッ
    トに複数段に積層されて収納された回転子コイルと、こ
    れらの回転子コイルをクリページブロックを介して固定
    する回転子楔と、前記回転子鉄心の軸方向に穿設され、
    前記コイルスロットの底に冷却ガスを送給するサブスロ
    ットと、前記回転子コイルを径方向に貫通する複数のラ
    ジアルパスとを有し、前記回転子鉄心の端部から前記サ
    ブスロットに冷却ガスを導入し、前記回転子コイルのラ
    ジアルパスに分岐させて前記回転子コイルを冷却する回
    転電機の回転子において、前記固定子給気部に対応する
    部位の前記ラジアルパスの排出口が前記固定子排気部に
    向くように、前記回転子楔に開口を設けると共に、この
    開口に冷却ガスを導く通風溝を前記クリページブロック
    又は回転子楔の軸方向に設けたことを特徴とする回転電
    機の回転子。
  13. 【請求項13】径方向外側から内側へ冷却ガスを流通さ
    せる固定子給気部及び径方向内側から外側へ冷却ガスを
    流通させる固定子排気部が軸方向に配設された固定子に
    内装され、円筒状の回転子鉄心の外周部のコイルスロッ
    トに複数段に積層されて収納された回転子コイルと、こ
    れらの回転子コイルをクリページブロックを介して固定
    する回転子楔と、前記回転子鉄心の軸方向に穿設され、
    前記コイルスロットの底に冷却ガスを送給するサブスロ
    ットと、前記回転子コイルを径方向に貫通する複数のラ
    ジアルパスとを有し、前記回転子鉄心の端部から前記サ
    ブスロットに冷却ガスを導入し、前記回転子コイルのラ
    ジアルパスに分岐させて前記回転子コイルを冷却する回
    転電機の回転子において、前記回転子コイルの軸方向に
    1列に配設される前記ラジアルパスの全配設部位に亘っ
    て連通する通風溝を、前記クリページブロック及び回転
    子楔の少なくとも一方に設け、前記固定子排気部に対応
    する部位にのみ冷却ガスの排出部を設けたことを特徴と
    する回転電機の回転子。
  14. 【請求項14】前記冷却ガスの排出部は、列状に配置し
    た複数の開口、又は、これらの開口の形成領域を含む通
    風溝であることを特徴とする請求項13に記載の回転電
    機の回転子。
  15. 【請求項15】径方向外側から内側へ冷却ガスを流通さ
    せる固定子給気部及び径方向内側から外側へ冷却ガスを
    流通させる固定子排気部が軸方向に配設された固定子に
    内装され、円筒状の回転子鉄心の外周部のコイルスロッ
    トに複数段に積層されて収納された回転子コイルと、こ
    れらの回転子コイルをクリページブロックを介して固定
    する回転子楔と、前記回転子鉄心の軸方向に穿設され、
    前記コイルスロットの底に冷却ガスを送給するサブスロ
    ットと、前記回転子コイルを径方向に貫通する複数のラ
    ジアルパスとを有し、前記回転子鉄心の端部から前記サ
    ブスロットに冷却ガスを導入し、前記回転子コイルのラ
    ジアルパスに分岐させて前記回転子コイルを冷却する回
    転電機の回転子において、前記固定子給気部に対応する
    部位の前記ラジアルパスの排出口が前記固定子排気部に
    向くように、前記クリページブロック及び回転子楔に、
    回転軸心と直交する方向で見て、軸方向に斜めに通風孔
    を形成したことを特徴とする回転電機の回転子。
JP8963097A 1997-04-08 1997-04-08 回転電機の回転子 Pending JPH10285853A (ja)

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