JPH10281911A - 広帯域電離真空計 - Google Patents

広帯域電離真空計

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JPH10281911A
JPH10281911A JP10513697A JP10513697A JPH10281911A JP H10281911 A JPH10281911 A JP H10281911A JP 10513697 A JP10513697 A JP 10513697A JP 10513697 A JP10513697 A JP 10513697A JP H10281911 A JPH10281911 A JP H10281911A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】極高真空領域を測定できる広帯域電離真空計を
提供する。 【解決手段】極高真空領域では、エネルギーフィルタ部
20によって、イオン生成部10内で生成されたイオン
から脱離イオンを除去し、気体イオンだけをイオンコレ
クタ31に入射させ、2次電子倍増作用によって増幅さ
れたイオン電流を測定して圧力を求める。圧力が高く、
気体イオン量が多い場合は、イオンコレクタ31の電流
が飽和してしまうため、エネルギーフィルタ部20のフ
ィルタ電極221、222で気体イオンを捕集し、イオン
電流を直接測定する。このような電離真空計1によれ
ば、極高真空領域を含む広い範囲の圧力を測定すること
が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電離真空計の技術分
野にかかり、特に、極高真空領域の測定ができるエネル
ギーフィルタ型の電離真空計の測定圧力範囲の広帯域化
の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】真空計には多数の種類のものがあり、真
空雰囲気の圧力状態に応じ、最適な測定圧力範囲のもの
を選択して使用できるようになっている。
【0003】真空雰囲気を、その圧力で分ける場合、1
-5Pa未満の圧力を高真空領域、それ以上の圧力を中
真空領域と低真空領域と称されており、高真空領域での
圧力測定には、一般に、電離真空計が用いられている。
特に、10-10Pa以下の圧力の極高真空領域では、図
5の符号101に示すような、エネルギーフィルタ型の
電離真空計が用いられている。
【0004】この電離真空計101は、出願人が先に提
案した構造のものであり(特開平8−23677号)、イ
オン生成部110、エネルギーフィルター部120、イ
オン検出部130を有している。各部110、120、
130は、測定対象の真空槽内に配置されており、真空
槽外部に配置された電源に、真空雰囲気を維持した状態
で接続されている。
【0005】イオン生成部110は、フィラメント11
1、グリッド112、引出電極113を有しており、エ
ネルギーフィルタ部120は、円筒電極121、フィル
タ電極1221、1222、邪魔板123を有している。
また、イオン検出部130は、イオンコレクタ131と
引出電極133を有している。
【0006】グリッド112は、導線が円筒形形状に組
まれて構成されており、グリッド112、引出電極13
1、フィルタ電極1221、円筒電極121、フィルタ
電極1222、引出電極133、イオンコレクタ131
が、中心軸線を一致させてこの順に配置されている。
【0007】フィラメント111はグリッド112の側
方に配置されており、グリッド112に正の電圧を印加
すると共に、フィラメント111に通電して熱電子を放
出させると、熱電子はグリッド112近傍で運動し、グ
リッド112内の残留ガスと衝突すると、その残留ガス
が電離され、正電荷の気体イオンが生成される。
【0008】熱電子は、最終的にはグリッド112に入
射するが、そのとき、グリッド112から軟X線が放射
され、また、グリッド112の吸着ガスが励起脱離し、
正電荷の脱離イオンとなって真空雰囲気中に放出され
る。
【0009】気体イオンと脱離イオンは、グリッド11
2より低電位の引出電極113によって引出孔114か
ら引き出され、フィルタ孔1241を通って、軟X線と
共に円筒電極121内に進入する。
【0010】円筒電極121には正電圧が、各フィルタ
電極1221、1222には円筒電極121よりも低い電
圧が印加されており、円筒電極121内に進入した気体
イオンや脱離イオンは、フィルター電極1221、12
2と円筒電極121の間の電位差によって形成される
電界の影響を受け、イオンが有する運動エネルギーに応
じた集束率で集束される。
【0011】脱離イオンは高電圧が印加されたグリッド
112表面から放出され、気体イオンと比べると高い運
動エネルギーを持つため、集束率が低く、直進に近い状
態で飛行し、円筒電極121の壁面や出口側のフィルタ
電極1222と衝突する。
【0012】運動エネルギーの低い気体イオンは集束率
が高く、フィルタ孔1242付近で焦点が結ばれると引
出電極133によって引出孔134から引き出される。
このように、エネルギーフィルタ部120は、気体イオ
ンを通過させ、脱離イオンを通過させないフィルターの
役目を果たしている。
【0013】円筒電極121中央位置には邪魔板123
が配置されており、電界の影響を受けない軟X線は邪魔
板123や円筒電極121の壁面に入射し、後方に位置
するフィルタ孔1242には到達できない。
【0014】引出孔134から引き出された気体イオン
は、負の高電圧が印加されたイオンコレクタ131に引
き寄せられる。そのイオンコレクタ131は、2次電子
増倍管で構成されており、正電荷の気体イオンがイオン
コレクタ131に入射すると、入射イオンは2次電子増
倍効果によって増幅され、発生するイオン電流値は、プ
リアンプ132を介して、図示しない後段の測定回路に
よって増幅された状態で検出され、真空槽内部の圧力が
求められる。
【0015】上述のような構成により、この電離真空計
101は、微少量の気体イオンによる微少なイオン電流
を効率よく検出し、10-11Pa以下の極高真空雰囲気
でも、正確な圧力測定を行えるようになっている。
【0016】しかしながら、イオンコレクタ131が2
次電子増倍機能を有しているため、極高真空雰囲気より
も圧力が高く、イオンコレクタ131に多量の気体イオ
ンが入射する場合には、2次電子増倍率が飽和し、イオ
ンコレクタ131に流れるイオン電流値が圧力の大きさ
に比例しなくなり、圧力測定ができなくなってしまう。
一般に、上述のような構成の電離真空計101では、ほ
ぼ10-6Paが測定可能な圧力の上限となっている。
【0017】そこで従来技術でも対策が採られており、
2次電子増倍機能のないB−Aゲージ構造の電離真空計
等を並設し、高真空雰囲気が極高真空領域にある場合は
上記エネルギーフィルタ型の電離真空計101を動作さ
せ、それよりも高い圧力領域にある場合は通常の電離真
空計を動作させ、2台の電離真空計によって広帯域の圧
力測定ができるようにしていた。
【0018】しかしながら、2台の電離真空計を設ける
と、両真空計の圧力表示値の不一致、コスト・保守・装
置容積等、種々の点において不利であり、抜本的な解決
が望まれている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の不都合を解決するために創作されたものであり、その
目的は、1台で極高真空領域を含む広い範囲の圧力測定
ができる広帯域電離真空計を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、グリッドとフィラメントと
引出電極とを有するイオン生成部と、円筒電極と、該円
筒電極の入口側と出口側にそれぞれ配置されたフィルタ
電極とを有するエネルギーフィルタ部と、2次電子増倍
機能があるイオンコレクタを有するイオン検出部とが設
けられた電離真空計の、前記フィラメントから放出され
た熱電子が残留ガスに衝突して気体イオンが生成され、
前記熱電子が前記グリッドに入射して脱離イオンが放出
され、前記引出電極によって前記各イオンが引き出さ
れ、前記入口側のフィルタ電極を通って前記円筒電極内
に進入するように構成された電離真空計であって、前記
円筒電極と前記フィルタ電極との間の電位関係を変更す
ることで、所定圧力以下の真空雰囲気では、前記エネル
ギーフィルタ部内を前記脱離イオンは通過させず、前記
気体イオンを通過させて前記イオンコレクタに入射さ
せ、増倍されたイオン電流を測定し、他方、前記所定圧
力以上の真空雰囲気では、前記エネルギーフィルタ部に
前記気体イオンを捕集させ、流れるイオン電流を測定で
きるように構成されたことを特徴とする。
【0021】この場合、請求項2記載の発明のように、
前記エネルギーフィルタ部で前記気体イオンを捕集する
際、前記円筒電極の電位と前記フィルタ電極の電位とを
調節し、前記円筒電極に前記脱離イオンを入射させ、前
記フィルタ電極に前記気体イオンを入射させ、前記フィ
ルタ電極に流れるイオン電流を測定できるように構成す
ることができる。
【0022】上述の本発明の構成によれば、イオン生成
部のフィラメントから放出された熱電子が残留ガスに衝
突すると気体イオンが生成され、グリッドに入射すると
脱離イオンが放出される。
【0023】それらのイオンは正電荷であり、引出電極
をグリッドより低電位にするとグリッド内から引き出さ
れ、フィルタ電極を通過して円筒電極内に進入する。円
筒電極内に進入したイオンから脱離イオンを除去し、気
体イオンの量を測定できれば、残留ガス密度、即ち圧力
を測定できるが、真空雰囲気が極高真空領域にある場合
は、気体イオン量は微少であり、イオン電流を直接測定
することができない。
【0024】そこで本発明の電離真空計では、2次電子
増倍管から成るイオンコレクタを用い、所定圧力以下の
真空雰囲気では、エネルギーフィルタ部内で脱離イオン
を除去し、気体イオンだけをイオンコレクタに入射させ
ており、2次電子増倍作用によって増幅されたイオン電
流を測定できるようにしている。
【0025】他方、上述のようなイオンコレクタでは、
極高真空領域よりも圧力が高い場合(例えば10-6Pa
以上の圧力)は、2次電子増倍率が飽和し、真のイオン
電流量が求められなくなってしまう。この電離真空計で
は、真空雰囲気が所定圧力以上の領域にあり、気体イオ
ンの量が多いときは、円筒電極とフィルタ電極との間の
電位関係を変更してエネルギーフィルタ部に気体イオン
を捕集させているので、イオン電流を直接測定し、圧力
を求めることができる。
【0026】エネルギーフィルタ部によって気体イオン
を捕集する際に、円筒電極に脱離イオンを入射させ、フ
ィルタ電極に気体イオンを入射させ、捕集するようにす
れば、フィルタ電極に流れるイオン電流には、軟X線や
脱離イオンの影響による電流は含まれず、測定精度が向
上する。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は本発明の電離真空計1の概
略構成図、図2は、そのブロック図である。この電離真
空計1を構成する部材とその配置は、上述の電離真空計
101と同様であり、イオン生成部10、エネルギーフ
ィルタ部20、イオン検出部30を有している。
【0028】イオン生成部10は、フィラメント11、
グリッド12、引出電極13を有しており、エネルギー
フィルタ部20は、円筒電極21、フィルタ電極2
1、222、邪魔板23を有している。また、イオン検
出部30は、イオンコレクタ31と引出電極33を有し
ている。
【0029】グリッド12は導線が円筒メッシュ状に組
まれて構成されており、また、引出電極13、33とフ
ィルタ電極221、222は金属材料が円盤状に成形され
て構成されている。イオンコレクタ31は円錐形形状の
2次電子増倍管によって構成されており、グリッド1
2、引出電極13、フィルタ電極221、円筒電極2
1、フィルタ電極222、引出電極33、イオンコレク
タ31の順に、中心軸線を一致させて配置されている。
【0030】フィラメント11はグリッド12の側方に
配置されており、グリッド12に正の電圧を印加し、フ
ィラメント11に通電して放出された熱電子は、グリッ
ド12に引き寄せられ、グリッド近傍で運動し、真空槽
内の残留ガスと衝突するとイオンを生成させ、グリッド
12に入射すると、軟X線と脱離イオンを放出させる。
【0031】引出電極13、33の中央位置(中心軸線
上の位置)には引出孔14、34がそれぞれ設けられて
おり、同様に、フィルタ電極221、222の中央位置に
は、フィルタ孔241、242がそれぞれ設けられてお
り、引出電極13を接地電位に置くと気体イオンと脱離
イオンは引出孔14から引き出され、フィルタ孔241
を通過して円筒電極21内に進入する。
【0032】円筒電極21内の中心軸線中央位置には、
図示しない導線によって円筒電極21から懸吊固定され
た邪魔板23が配置されており、グリッド12から放出
され、引出孔14とフィルタ孔241を通過して円筒電
極21内に侵入した軟X線のうち、中心軸線に対して平
行な軟X線は、その邪魔板23に入射する。円筒電極2
1内に斜め方向から侵入し、邪魔板23に入射しなかっ
た軟X線は、円筒電極21の内壁面に入射し、邪魔板2
3後方のフィルタ孔242、引出孔34に到達できな
い。引出孔34の後方には、イオンコレクタ31が開口
部を向けた状態で配置されているが、軟X線はイオンコ
レクタ31内には入射できない。
【0033】真空槽の外部には、3個の電源E1〜E
3と、スイッチSWと、電流計Mとが配置されており、
円筒電極21は電源E1に接続され、所望の大きさの正
電圧を印加できるように構成されている。
【0034】2個のフィルタ電極221、222は、円筒
電極21外部の導線29によって接続され、互いに同電
位になるように構成されており、また、いずれか一方の
フィルタ電極221にはスイッチSWが接続されてい
る。そのスイッチSWを一方の接点に接続させると、フ
ィルタ電極221、222と円筒電極21とが、電源E2
を介して電気的に接続され、フィルタ電極221、222
と円筒電極21との間に所望の大きさの電圧を印加でき
るように構成されている。
【0035】また、スイッチSWを他方の接点に接続さ
せると、フィルタ電極221、222は、電源E3を介し
てグラウンド電位に接続され、フィルタ電極221、2
2の電位を自由に設定できるように構成されている。
その電源E3とスイッチSWとの間には電流計Mが接続
され、電源E3に流れる電流を測定できるように構成さ
れている。
【0036】いま、真空槽内の雰囲気が10-12Pa〜
10-6Pa程度の圧力である場合、スイッチSWを前記
一方の接点に接続し、電源E2を介して円筒電極21と
フィルタ電極221、222とを電気的に接続させる。
【0037】引出電極13、33を接地電位にし、高圧
電源35によってイオンコレクタ31に負の高電圧を印
加する。グリッド12の電位を110V、円筒電極21
の電位を75V、フィルタ電極221、222の電位を−
150Vにした場合の円筒電極21付近の電位状態を図
3に示す。図3、及び図4の符号28は、邪魔板23を
円筒電極21内に懸吊固定しておくための導線を示して
いる。
【0038】この図から分かるように、等電位曲面によ
って静電的な凸レンズが形成されており、円筒電極21
内に斜め方向から進入したイオンを中心軸線方向に曲
げ、集束させられるように構成されている。
【0039】その集束の際、低エネルギーの気体イオン
EDに対する集束率は高く、出口側のフィルタ孔242
付近で焦点が結ばれる。他方、高エネルギーの脱離イオ
ンESDの集束度は低いため、円筒電極21の壁面や出
口側のフィラメント電極222に衝突し、フィルタ孔2
2に到達できない。従って、引出電極33によってフ
ィルタ孔242、引出孔34から引き出され、イオンコ
レクタ31に入射するイオンは気体イオンEDだけとな
り、気体イオンEDをイオンコレクタ31の2次電子増
倍機能によって増幅した状態で、プリアンプ32を介し
て図示しない測定回路に出力され、イオン電流が測定さ
れて圧力が求められる。
【0040】他方、真空槽内の雰囲気が10-6Pa以上
の圧力である場合、高電圧源35を停止させ、イオンコ
レクタ31をグラウンド電位にすると共に、スイッチS
Wを前記他方の接点に接続し、フィルタ電極221、2
2を電流計Mを介して電源E3に接続させる。各電源E
1〜E3の電圧を設定し、グリッド12の電位を110
V、引出電極13、33の電位を0V(グラウンド電
位)、円筒電極21の電位を114V、フィルタ電極2
1、222の電位を0V(電源E3の出力は0V)とした
場合の等電位曲線を図4に示す。
【0041】入口側のフィルタ孔241近傍に形成され
た電場により、円筒電極21内に進入したイオンのう
ち、気体イオンEDは押し戻され、入口側のフィルタ電
極22 1に入射する。他方、気体イオンEDよりも高い
運動エネルギーを持つ脱離イオンESD(図4参照)は押
し戻されずに円筒電極21に衝突するため、電流計Mに
よって、気体イオンEDの入射によるイオン電流のみを
直接測定することができる。
【0042】以上説明した電離真空計1では、真空槽内
の圧力に応じてスイッチSWを切り替えたが、スイッチ
SWは機械的なスイッチに限定されるものではなく、ま
た、切り替えは手動によると、自動によるとを問わな
い。
【0043】電源E1〜E3の接続状態は図2のブロック
図に示したが、本発明はそれに限定されるものではな
い。要するに、2次電子増倍管によって構成されたイオ
ンコレクタ31が正常に動作できない比較的高い圧力範
囲では、電極間の電位関係を変更し、エネルギーフィル
タ20内の電極で気体イオンEDを捕集できるものであ
ればよい。その測定値には、軟X線や脱離イオンの影響
がない方が望ましく、図2の例では、円筒電極21で気
体イオンEDを捕集することは望ましくない。
【0044】
【発明の効果】1台の電離真空計で極高真空領域を含む
広い範囲の圧力を測定することができる。2台の電離真
空計を設ける必要がないので、真空装置のコスト削減・
小型化に寄与できる。また、保守作業も簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電離真空計の概略構成図
【図2】その動作を説明するためのブロック図
【図3】イオンコレクタを動作させるときの電位状態を
説明するための図
【図4】イオンコレクタを動作させないときの電位状態
を説明するための図
【図5】従来技術の電離真空計の動作を説明するための
ブロック図
【符号の説明】
1……電離真空計 10……イオン生成部 12……グリッド 13……引出電極 20……エネルギーフィルタ部 21……円筒電極 221、222……フィルタ電極 30……イオン検出部 31……イオンコレクタ 33……引出電極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】グリッドとフィラメントと引出電極とを有
    するイオン生成部と、 円筒電極と、該円筒電極の入口側と出口側にそれぞれ配
    置されたフィルタ電極とを有するエネルギーフィルタ部
    と、 2次電子増倍機能があるイオンコレクタを有するイオン
    検出部とが設けられた電離真空計の、 前記フィラメントから放出された熱電子が残留ガスに衝
    突して気体イオンが生成され、前記熱電子が前記グリッ
    ドに入射して脱離イオンが放出され、 前記引出電極によって前記各イオンが引き出され、前記
    入口側のフィルタ電極を通って前記円筒電極内に進入す
    るように構成された電離真空計であって、 前記円筒電極と前記フィルタ電極との間の電位関係を変
    更することで、 所定圧力以下の真空雰囲気では、前記エネルギーフィル
    タ部内を前記脱離イオンは通過させず、前記気体イオン
    を通過させて前記イオンコレクタに入射させ、増倍され
    たイオン電流を測定し、 他方、前記所定圧力以上の真空雰囲気では、前記エネル
    ギーフィルタ部に前記気体イオンを捕集させ、流れるイ
    オン電流を測定できるように構成されたことを特徴とす
    る電離真空計。
  2. 【請求項2】前記エネルギーフィルタ部で前記気体イオ
    ンを捕集する際、前記円筒電極の電位と前記フィルタ電
    極の電位とを調節し、前記円筒電極に前記脱離イオンを
    入射させ、前記フィルタ電極に前記気体イオンを入射さ
    せ、前記フィルタ電極に流れるイオン電流を測定できる
    ように構成されたことを特徴とする請求項1記載の電離
    真空計。
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WO2003003433A1 (fr) * 2001-06-28 2003-01-09 Tokyo Electron Limited Port de capteur de chambre, chambre et processeur de faisceau electronique
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