JPH10281142A - 滑り軸受 - Google Patents

滑り軸受

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JPH10281142A
JPH10281142A JP10256797A JP10256797A JPH10281142A JP H10281142 A JPH10281142 A JP H10281142A JP 10256797 A JP10256797 A JP 10256797A JP 10256797 A JP10256797 A JP 10256797A JP H10281142 A JPH10281142 A JP H10281142A
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JP
Japan
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bearing
low
cost
sliding bearing
frictional coefficient
Prior art date
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Pending
Application number
JP10256797A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Nagafuji
秀夫 長藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高価な材料からなる滑り軸受と同等の機能を
もち、上述のような温度上昇にも対応できかつ安価な滑
り軸受を提供する。 【解決手段】 滑り軸受18の軸受としての機能を果た
す軸受部分30の材料に高価でも低摩擦係数の材料を使
用し、それ以外の外周部分35の材料には、摩擦係数が
それよりも大きくて安価な材料を用い、別途に製造した
後に組み合わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、ファクシ
ミリ、プリンタ、デジタル複写機、光学式複写機等の電
子写真装置が備える加熱定着装置の定着ローラ用に用い
るのに適する滑り軸受に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年の
複写機等電子写真装置においては、立ち上がりの早い定
着の要求が強く、定着装置が備える定着ローラの薄肉化
が進んでいる。ところが定着ローラの薄肉化を進める
と、小サイズの用紙を通紙する時、例えばA3サイズの
用紙を通紙可能な機器でA4サイズの用紙を縦通紙する
場合やB5サイズの用紙の通紙時に、用紙の通らない定
着ローラの両端部の温度上昇が大きくなる。従来、定着
ローラを支持する滑り軸受として耐熱性のよいPPS
(ポリフェレンサルファイド樹脂)を使用していたが、
上述のような温度上昇を考慮すると、PPSより耐熱温
度の高いPI(ポリイミド樹脂)を使用しなければなら
ない状態になってきている。ところが、PIのコストは
PPSに比べて5〜8倍と非常に高い材質であり、その
分装置コストが上昇するという問題が生じている。
【0003】そこで本発明は、高価な材料からなる滑り
軸受と同等の機能をもち、上述のような温度上昇にも対
応できかつ安価な滑り軸受を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の滑り軸受のうち
請求項1に係るものは、軸受として機能する部分に高価
な材料を用い、それ以外の部分に安価な材料を用いてな
ることを特徴とする。
【0005】同請求項2に係るものは、上記高価な材料
のほうが、上記安価な材料に比べて摩擦係数が低いもの
であることを特徴とする。
【0006】同請求項3に係るものは、上記高価な材料
のほうが、上記安価な材料に比べて耐熱性が高く、該耐
熱性の高価な材料からなる部分と、上記安価な材料から
なる部分とをそれぞれの製作後に一体化してなり、上記
耐熱性の高価な材料からなる部分の一部に鍔部を設け、
該鍔部の表面の一部を他の部分よりも粗面としてなるこ
とを特徴とする。
【0007】同請求項4に係るものは、上記粗面の部分
に代えて、凹凸を設けてなることを特徴とする。
【0008】同請求項5に係るものは、上記高価な材料
と上記安価な材料との熱膨張係数の差を0.5×10-5
/℃以下としたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態及び実施例】以下本発明の実施の形
態及び実施例を図面を参照して説明する。まず、図1、
図2により本発明に係る滑り軸受を用いる対象となる例
としての、ファクシミリ、プリンタ、デジタル複写機、
光学式複写機等の電子写真装置の定着装置の構成を説明
する。図示の装置は、転写紙上のトナーに少なくとも熱
と圧力を加え転写紙にトナーを定着させる加熱定着方式
を採用する定着装置であり、主に、加熱されかつ駆動さ
れる定着ローラ11と、定着ローラ11に圧接されて従
動する弾性ローラ12と、弾性ローラ12を定着ローラ
11に圧接させる加圧レバー14及びスプリング15と
からなり、定着ローラ11は加熱源としてハロゲンヒー
タ13を内蔵している。図中16は定着ギヤ、17は止
め輪、18は軸受、19は装置フレームである。また2
0はサーミスタ、21は分離爪である。
【0010】一般的な例であるが、定着ローラ11は、
例えば直径がφ28〜φ32mmで材質が炭素鋼鋼管
(STKM11、SKTM12)、肉厚が0.3〜0.
45mmのもの、または直径がφ28〜φ32mmで材
質がアルミニウム合金(A5052)、肉厚が0.8〜
0.95mmで、ローラ長が330〜400mm、形状
は略ストレート管状のものである。ただし通紙部分には
鼓形状が形成してあるものが多く、軸受側の部分と通紙
部分の直径はどちらか一方が若干大きいが、その差0.
2mm以下で大きくは異ならない。また弾性ローラ12
は、直径がφ23〜φ32mmで、ゴムの肉厚を3.5
〜8mm、シリコーンゴムのゴム単体の硬度はJIS
A 8〜30度の間、またはアスカC20〜60度で、
ゴム部の長さは305〜335mmである。定着ローラ
11の加熱手段となるハロゲンヒータ13には、一般的
にはA3サイズの用紙を通しする機器では600〜14
00Wのものを使用する。軸受18には耐熱性のある樹
脂を使用し、定着ローラ11と軸受18の間には駆動ト
ルク低減のためふっ素グリスを使用することがある。
【0011】軸受18について以下詳細に説明する。一
般に摩擦係教が0.1以下の材料は価格が高く、特に耐
熱を少しでも要求されると材料が限定されるため非常に
高価となる。具体的には、耐熱性のある軸受としてよく
使われるのは、既に述べたようにPPSであるが、耐熱
温度が高くなるほど材料に種々の材料を混ぜるため、摩
擦係数を0.1以下、0.05程度に低くした材料は非
常に少なくて高価である。そこで本発明の実施形態に係
る図3に示す滑り軸受18は、軸受としての機能を果た
す部分(以下では軸受部分という)30の材料に低摩擦
係数の材料を使用し、それ以外の部分(以下では外周部
分という)35の材料には、摩擦係数がそれよりも大き
く(0.3以上の一般的なもの)、安価なPPSを用
い、それぞれ別途に製造した後に組み合わせるようにし
ている。また外周部分35は高温の定着ローラ11から
は軸受部分30よりも距離が遠いため、場合によっては
もう少し耐熱グレードが落ちるがより安価なPA(ナイ
ロン)やPC(ポリカーボネート)を使用できる。即
ち、軸受として機能する部分は低摩擦係数を維持し、か
つ軸受全体としては安価なものにできる。なお図3中の
矢印は、回転方向とスラスト方向を示す。なお軸受部分
30と外周部分35の材料の熱膨張係数の差は0.5×
10-5/℃以下とし、使用時の高温化、未使用時の低温
(常温)化という温度変化の繰り返しがあっても、両部
分30、35分離、破損をなくせる。
【0012】また薄肉化した定着ローラにおいては、P
PSでは耐熱性が足りず、PIにする必要があることも
あり得る。具体的には、PPSの耐熱温度が230℃で
あるのに対し、軸受機能を発揮する部分30の温度が2
50〜270℃に達することがある。その場合には、軸
受部分30の材料にそれ以上の耐熱温度があるPIを用
いる。非常に価格が高いPIを用いても、図3の実施形
態の構成とすれば、全体としては安価に製造できる。
【0013】ところで図3の軸受18は、高価な材料を
使用した軸受部分30の部品形状が、単なる筒状であ
り、スラスト方向や回転方向に力が加わると、軸受部分
30と外周部分35が分離、破損してしまうことがあり
得る。そこで、図4に示す軸受18は、軸受部分30に
鍔31を設けるとともに、外周部分35に対応する形状
の凹部36を設け、図5に詳細に示すように、鍔31と
凹部36との接触面の内の少なくとも一つの接触面32
を粗面(例えばRmax10〜80μm)とすることに
より、スラスト方向、回転方向に力が加わっても、破損
しないようにしてある。
【0014】また図6に示す軸受部分30は、接触面を
粗面化することに代えて、鍔31の外周に複数の凹部3
3を形成して凹凸形状としてある。このようにすると、
特に回転方向の力が加わったときに回り止めとなって効
力を発揮する。即ち、定着ローラ11は下方から弾性ロ
ーラ12が圧接しているため、軸受18の上側に押しつ
けられた状態で回転するため、軸受18にどうしても回
転方向の力が加わるが、鍔31の外周縁が外周部分Bの
凹部36表面と圧接し、しかもの凹凸形状が回り止めと
して働くからである。
【0015】さらに図7、図8に示す軸受18は、軸受
部分30と外周部分35の一体成型時に軸受部分30の
位置決めをするピンを入れるため、外周部分35の鍔に
小さな穴37(例えばφ1〜φ2mm)を3〜6ケ所
(図では3ケ所)開けてある。穴37がごく小径なので
機能上は全く問題ない。
【0016】
【発明の効果】請求項1に係る滑り軸受は、以上説明し
てきたように、軸受として機能する部分のみ高価な材料
を使用し、それ以外の部分は安価な材料を使用している
ので、安価な軸受を提供できるという効果がある。
【0017】請求項2に係る滑り軸受は、以上説明して
きたように、軸受として機能する部分には摩擦係数の低
い材料を使用しているので、上記共通の効果に加え、摩
擦係数の低い材料のみで作った軸受と同等の性能を維持
した滑り軸受を提供できるという効果がある。
【0018】請求項3に係る滑り軸受は、以上説明して
きたように、軸受として機能する部分に設けた鍔の一部
を粗面にしているので、上記共通の効果に加え、その他
の部分と一体成形後にスラスト方向に力が加わっても両
部分が分離や破損がないという効果がある。
【0019】請求項4に係る滑り軸受は、以上説明して
きたように、軸受として機能する部分に設けた鍔の一部
に凹凸を設けているので、上記共通の効果に加え、回転
方向に力が加わっても両部分の分離や破損がないという
効果がある。
【0020】請求項5に係る滑り軸受は、以上説明して
きたように、高価な材料と安価な材料の熱膨張係数の差
を0.5×10-5/℃以下としているので、上記共通の
効果に加え、高温と低温(常温)の温度変化の繰り返し
があっても、両部分の分離や破損がないという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る滑り軸受を用いる対象となる電子
写真装置の定着装置を示す概念図である。
【図2】図1の定着ローラの支持構造を示す拡大断面図
である。
【図3】本発明に係る滑り軸受の一実施形態の断面図で
ある。
【図4】本発明に係る滑り軸受の他の実施形態の断面図
である。
【図5】図5の滑り軸受の高価な材料からなる部分の斜
視図である。
【図6】図5の滑り軸受の高価な材料からなる部分の他
の例の斜視図である。
【図7】本発明に係る滑り軸受のさらに他の実施形態の
断面図である。
【図8】図7の滑り軸受の安価な材料からなる部分の斜
視図である。
【符号の説明】
11 定着ローラ 12 弾性ローラ 13 ハロゲンヒータ 14 加圧レバー 15 スプリング 16 定着ギヤ 17 止め輪 18 軸受 19 装置フレーム 20 サーミスタ 21 分離爪 30 軸受部分(軸受として機能する部分) 31 鍔 32 接触面 33 凹部 35 外周部分(それ以外の部分) 36 凹部 37 穴

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸受として機能する部分に高価な材料を
    用い、それ以外の部分に安価な材料を用いてなることを
    特徴とする滑り軸受。
  2. 【請求項2】 上記高価な材料のほうが、上記安価な材
    料に比べて摩擦係数が低いものであることを特徴とする
    請求項1の滑り軸受。
  3. 【請求項3】 上記高価な材料のほうが、上記安価な材
    料に比べて耐熱性が高く、該耐熱性の高価な材料からな
    る部分と、上記安価な材料からなる部分とをそれぞれの
    製作後に一体化してなり、上記耐熱性の高価な材料から
    なる部分の一部に鍔部を設け、該鍔部の表面の一部を他
    の部分よりも粗面としてなることを特徴とする請求項2
    の滑り軸受。
  4. 【請求項4】 上記粗面の部分に代えて、凹凸を設けて
    なることを特徴とする請求項2の滑り軸受。
  5. 【請求項5】 上記高価な材料と上記安価な材料との熱
    膨張係数の差を0.5×10-5/℃以下としたことを特
    徴とする請求項3または4の滑り軸受。
JP10256797A 1997-04-04 1997-04-04 滑り軸受 Pending JPH10281142A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018091894A (ja) * 2016-11-30 2018-06-14 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置及び画像形成装置
WO2019142843A1 (ja) * 2018-01-17 2019-07-25 Ntn株式会社 滑り軸受、軸受装置、および画像形成装置

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