JPH10277526A - 製品および情報部材、及び製品の廃棄処理方法 - Google Patents
製品および情報部材、及び製品の廃棄処理方法Info
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- JPH10277526A JPH10277526A JP9090463A JP9046397A JPH10277526A JP H10277526 A JPH10277526 A JP H10277526A JP 9090463 A JP9090463 A JP 9090463A JP 9046397 A JP9046397 A JP 9046397A JP H10277526 A JPH10277526 A JP H10277526A
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Landscapes
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】廃棄処理に必要な情報を記憶した情報部材か
ら、物理的に非接触な手段によりその情報を読み取るこ
とによって廃棄処理の自動化に好適な製品及び廃棄処理
方法を提供すること。 【解決手段】廃棄処理に関する情報が記憶され、かつ空
間を伝搬する出力要求信号に応じて、該記憶された情報
を空間を伝搬する信号によって外部に出力可能な情報部
材を、製品の外面に取り付けた。
ら、物理的に非接触な手段によりその情報を読み取るこ
とによって廃棄処理の自動化に好適な製品及び廃棄処理
方法を提供すること。 【解決手段】廃棄処理に関する情報が記憶され、かつ空
間を伝搬する出力要求信号に応じて、該記憶された情報
を空間を伝搬する信号によって外部に出力可能な情報部
材を、製品の外面に取り付けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は廃棄処理を容易に行
うための製品、情報部材及び製品の廃棄処理方法係り、
特に、製品に備え付けられた廃棄処理に関する記憶手段
の情報を、物理的に非接触で読み取ることによって廃棄
処理の効率向上、すなわち廃棄処理の自動化に好適な製
品、情報部材及び製品の廃棄処理方法に関する。
うための製品、情報部材及び製品の廃棄処理方法係り、
特に、製品に備え付けられた廃棄処理に関する記憶手段
の情報を、物理的に非接触で読み取ることによって廃棄
処理の効率向上、すなわち廃棄処理の自動化に好適な製
品、情報部材及び製品の廃棄処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、各種製品、電化製品の発展はめざ
ましいものがあり、製品のライフサイクルも短くなって
きている。このため、不要となった製品の廃棄物処理の
効率向上が課題となっている。
ましいものがあり、製品のライフサイクルも短くなって
きている。このため、不要となった製品の廃棄物処理の
効率向上が課題となっている。
【0003】廃棄物の廃棄処理の効率を向上するための
従来技術としては、例えば特開平6−165893号公
報に記載されたものがある。これは、洗濯機などの家電
製品に、製品の構成分品、部品間の結合状態、部品の組
成等の情報を示す説明図を取り付けることにより、廃棄
処理を行う際の情報を容易に参照可能とするものであ
る。また、特開平7−130295号公報に記載のもの
は、製品を構成する各構成要素に、その構成要素のスト
レス情報を含むリサイクル情報を記憶するメモリを設け
ることにより、廃棄処理の際にはそのメモリから情報を
読み出して当該構成要素がリサイクル可能かどうかの判
定を容易にするものである。
従来技術としては、例えば特開平6−165893号公
報に記載されたものがある。これは、洗濯機などの家電
製品に、製品の構成分品、部品間の結合状態、部品の組
成等の情報を示す説明図を取り付けることにより、廃棄
処理を行う際の情報を容易に参照可能とするものであ
る。また、特開平7−130295号公報に記載のもの
は、製品を構成する各構成要素に、その構成要素のスト
レス情報を含むリサイクル情報を記憶するメモリを設け
ることにより、廃棄処理の際にはそのメモリから情報を
読み出して当該構成要素がリサイクル可能かどうかの判
定を容易にするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術のうち前者のものは、作業者が前記説明図を見つ
つ廃棄処理を行うことになるため、廃棄処理の自動化の
面で好ましくない。また、リサイクル情報を電気的なメ
モリに記憶する後者のものも、その情報を読み取る際に
はメモリにコネクタなどを接続するという人的操作を必
要とするため、これもまた、廃棄処理の自動化の面で好
ましくない。
来技術のうち前者のものは、作業者が前記説明図を見つ
つ廃棄処理を行うことになるため、廃棄処理の自動化の
面で好ましくない。また、リサイクル情報を電気的なメ
モリに記憶する後者のものも、その情報を読み取る際に
はメモリにコネクタなどを接続するという人的操作を必
要とするため、これもまた、廃棄処理の自動化の面で好
ましくない。
【0005】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、廃棄処理に必要な情報を
記憶した情報部材から、物理的に非接触な手段によりそ
の情報を読み取ることによって廃棄処理の自動化に好適
な製品及び廃棄処理方法を提供することにある。
たものであって、その目的は、廃棄処理に必要な情報を
記憶した情報部材から、物理的に非接触な手段によりそ
の情報を読み取ることによって廃棄処理の自動化に好適
な製品及び廃棄処理方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、少なくとも廃棄処理に関する情報が記憶
され、かつ所定の出力要求に応じて、該記憶された情報
を物理的に非接触な手段によって外部に出力可能な情報
部材を製品に取り付けたことを特徴とするものである。
め、本発明は、少なくとも廃棄処理に関する情報が記憶
され、かつ所定の出力要求に応じて、該記憶された情報
を物理的に非接触な手段によって外部に出力可能な情報
部材を製品に取り付けたことを特徴とするものである。
【0007】上記物理的に非接触な手段とは、空間を伝
搬する信号であって、例えば電磁波、マイクロ波等であ
る。また、所定の出力要求も物理的に非接触で行った方
が好ましく、この場合も電磁波やマイクロ波等の空間を
伝搬する信号を用いる。
搬する信号であって、例えば電磁波、マイクロ波等であ
る。また、所定の出力要求も物理的に非接触で行った方
が好ましく、この場合も電磁波やマイクロ波等の空間を
伝搬する信号を用いる。
【0008】上記情報部材は、製品の外面に取り付けた
方が好ましい。また、製品の各構成要素にそれぞれ取り
付けてもよい。
方が好ましい。また、製品の各構成要素にそれぞれ取り
付けてもよい。
【0009】廃棄処理工程においては、上記出力要求信
号が廃棄処理装置の送信手段から送信され、記憶手段に
記憶された情報が、空間を伝搬して廃棄処理装置の受信
手段に対して出力される。
号が廃棄処理装置の送信手段から送信され、記憶手段に
記憶された情報が、空間を伝搬して廃棄処理装置の受信
手段に対して出力される。
【0010】また、本発明に係る廃棄処理方法は、製品
に取り付けられた情報部材からの廃棄処理に関する情報
に基づいて、当該製品の廃棄処理を行う方法において、
前記情報部材は、空間を伝搬する出力要求信号に応じ
て、前記記憶された情報を空間を伝搬する信号によって
出力するものであって、該情報部材に対して前記出力要
求信号を送信する工程と、該出力要求信号によって前記
情報部材から出力された前記情報を受信する工程と、該
受信された情報に基づいて廃棄処理を行う工程とを含む
ことを特徴とするものである。
に取り付けられた情報部材からの廃棄処理に関する情報
に基づいて、当該製品の廃棄処理を行う方法において、
前記情報部材は、空間を伝搬する出力要求信号に応じ
て、前記記憶された情報を空間を伝搬する信号によって
出力するものであって、該情報部材に対して前記出力要
求信号を送信する工程と、該出力要求信号によって前記
情報部材から出力された前記情報を受信する工程と、該
受信された情報に基づいて廃棄処理を行う工程とを含む
ことを特徴とするものである。
【0011】以上の構成により、例えば廃棄処理装置に
おけるベルトコンベア等に製品を乗せて搬送するとき
に、その製品に対して出力要求信号を送信し、それによ
って出力された廃棄処理に関する情報を空間を伝搬する
信号で受信するため、物理的に非接触で廃棄処理に関す
る情報を得ることができ、メモリにコネクタを接続する
等の人的操作によりその情報を得る必要がなくなる。従
って、製品の廃棄処理工程において、記憶された情報を
読み取るための人的操作が不要となり、廃棄処理の自動
化の促進に大きく貢献することが可能となる。
おけるベルトコンベア等に製品を乗せて搬送するとき
に、その製品に対して出力要求信号を送信し、それによ
って出力された廃棄処理に関する情報を空間を伝搬する
信号で受信するため、物理的に非接触で廃棄処理に関す
る情報を得ることができ、メモリにコネクタを接続する
等の人的操作によりその情報を得る必要がなくなる。従
って、製品の廃棄処理工程において、記憶された情報を
読み取るための人的操作が不要となり、廃棄処理の自動
化の促進に大きく貢献することが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の第一実施例を図1に示
す。ここでは製品の一例として表示装置を取り上げて説
明する。図1は表示装置5の基本構成を示すもので、情
報部材札1、駆動手段2、表示手段3、筐体4からな
る。駆動手段2は例えば電気回路部品で構成され,表示
手段3は例えばブラウン管や、液晶パネル、プラズマデ
ィスプレイパネルなどの表示デバイスである。また、筐
体4は例えばプラスティックや木材等の素材からなる。
す。ここでは製品の一例として表示装置を取り上げて説
明する。図1は表示装置5の基本構成を示すもので、情
報部材札1、駆動手段2、表示手段3、筐体4からな
る。駆動手段2は例えば電気回路部品で構成され,表示
手段3は例えばブラウン管や、液晶パネル、プラズマデ
ィスプレイパネルなどの表示デバイスである。また、筐
体4は例えばプラスティックや木材等の素材からなる。
【0013】一方、情報部材1は、物理的に非接触で
(ワイヤやコネクタを接続せずとも)記憶された情報を
送信可能な、例えばワイヤレスカードなどでよい。それ
には、駆動手段2や表示手段3、筐体4の素材成分情
報、構成物情報、分解手順情報など廃棄処理やリサイク
ル処理に有効な情報が記憶される。なお、上記ワイヤレ
スカードは日本工業技術センタ発行の『次世代ワイヤレ
スカードの開発実用化動向』記載のものでよく、電磁結
合方式、マイクロ波方式、電磁誘導方式、光通信方式な
どでよい。また情報量が少なければ磁気テープのような
ものでもよい。
(ワイヤやコネクタを接続せずとも)記憶された情報を
送信可能な、例えばワイヤレスカードなどでよい。それ
には、駆動手段2や表示手段3、筐体4の素材成分情
報、構成物情報、分解手順情報など廃棄処理やリサイク
ル処理に有効な情報が記憶される。なお、上記ワイヤレ
スカードは日本工業技術センタ発行の『次世代ワイヤレ
スカードの開発実用化動向』記載のものでよく、電磁結
合方式、マイクロ波方式、電磁誘導方式、光通信方式な
どでよい。また情報量が少なければ磁気テープのような
ものでもよい。
【0014】廃棄処理工程における情報札データの読み
取りイメージを図2に示す。表示装置105が、例えば
廃棄処理装置におけるベルトコンベア上に乗せられ、廃
棄処理装置に設けられた送信手段6と受信手段7の付近
を通過する。その際に、送信手段6は、出力要求信号を
表示装置105に対して出力し、表示装置105に取り
付けられた情報部材1(図示せず)は、その出力要求信
号を受けて上記の廃棄処理、リサイクルに必要な各種情
報を電磁波やマイクロ波等の手段により出力する。受信
手段7は、情報部材1から出力された各種情報を受信す
るものである。後の工程においては、この受信手段7で
受けた情報に基づき分解、改質等の処理が行われる。す
なわち、本発明に係る情報部材を備えた製品の廃棄処理
工程においては、廃棄処理工程の前段でこの情報部材1
からの各種情報の読み出し作業を行い、廃棄対象物の構
成情報等を解釈して後述する後工程でそれぞれの物質に
応じた処理を行うものである。
取りイメージを図2に示す。表示装置105が、例えば
廃棄処理装置におけるベルトコンベア上に乗せられ、廃
棄処理装置に設けられた送信手段6と受信手段7の付近
を通過する。その際に、送信手段6は、出力要求信号を
表示装置105に対して出力し、表示装置105に取り
付けられた情報部材1(図示せず)は、その出力要求信
号を受けて上記の廃棄処理、リサイクルに必要な各種情
報を電磁波やマイクロ波等の手段により出力する。受信
手段7は、情報部材1から出力された各種情報を受信す
るものである。後の工程においては、この受信手段7で
受けた情報に基づき分解、改質等の処理が行われる。す
なわち、本発明に係る情報部材を備えた製品の廃棄処理
工程においては、廃棄処理工程の前段でこの情報部材1
からの各種情報の読み出し作業を行い、廃棄対象物の構
成情報等を解釈して後述する後工程でそれぞれの物質に
応じた処理を行うものである。
【0015】あらかじめ、上記要領で廃棄処理対象物の
素材成分情報や構成物情報や分解手順情報などを解釈す
ることにより具体的解体処理を機械的にすることができ
大量の廃棄物処理が効率的に行えるため低コストで実現
できることになる。
素材成分情報や構成物情報や分解手順情報などを解釈す
ることにより具体的解体処理を機械的にすることができ
大量の廃棄物処理が効率的に行えるため低コストで実現
できることになる。
【0016】図3は製品205を構成する構成要素それ
ぞれに情報部材を持たせたもので、各構成要素を別々の
生産者が製作した場合でも、廃棄処理時に対応できるも
のである。
ぞれに情報部材を持たせたもので、各構成要素を別々の
生産者が製作した場合でも、廃棄処理時に対応できるも
のである。
【0017】図3は液晶プロジェクタを模式的に表した
ものであり、駆動手段102、表示手段103、発行手
段6、筐体104からなる。そして、駆動手段102、
表示手段103等の各構成要素毎に情報部材101、2
01、301、401が取り付けられる。この情報部材
は、全ての構成要素に取り付ける必要はない。
ものであり、駆動手段102、表示手段103、発行手
段6、筐体104からなる。そして、駆動手段102、
表示手段103等の各構成要素毎に情報部材101、2
01、301、401が取り付けられる。この情報部材
は、全ての構成要素に取り付ける必要はない。
【0018】図2の廃棄処理前工程において表示装置2
05の情報札101、201、301、401それぞれ
の情報が送信手段6、受信手段7により読み出される。
この読み出された情報に基づき後の処理工程では対象と
なる廃棄物の構成情報などをより細かく解釈することが
でき、それぞれの素材に応じた廃棄処理あるいはリサイ
クル処理を施すことができる。
05の情報札101、201、301、401それぞれ
の情報が送信手段6、受信手段7により読み出される。
この読み出された情報に基づき後の処理工程では対象と
なる廃棄物の構成情報などをより細かく解釈することが
でき、それぞれの素材に応じた廃棄処理あるいはリサイ
クル処理を施すことができる。
【0019】図4は情報部材の構成例を示すものであ
る。図4において10はアンテナ、11はデータ処理手
段である。アンテナ10は例えば線材をまいたコイルで
もよいし、ストリップ線路でもよい。データ処理手段1
1は半導体プロセスで生成したIC等でよくアンテナ1
0の信号を処理する。もちろん上記データ処理部には情
報記憶部がある。
る。図4において10はアンテナ、11はデータ処理手
段である。アンテナ10は例えば線材をまいたコイルで
もよいし、ストリップ線路でもよい。データ処理手段1
1は半導体プロセスで生成したIC等でよくアンテナ1
0の信号を処理する。もちろん上記データ処理部には情
報記憶部がある。
【0020】情報部材501の特徴は、その裏面がテー
プ状になっており対象製品に貼り付け可能なことであ
る。このような構造にすることで、様々な機能部品に容
易に取り付けが可能となる。
プ状になっており対象製品に貼り付け可能なことであ
る。このような構造にすることで、様々な機能部品に容
易に取り付けが可能となる。
【0021】なお、以上説明した情報部材は無電源で稼
動できるものである。先に説明したワイヤレスカードは
無電源で稼動できることを付け加えておく。さらに、こ
の情報部材のデータ処理部に書き換え可能な情報記憶部
を設けることで、この情報部材自体をリサイクルするこ
とができる。例えば廃棄処理工程で情報を読み取ってそ
の役目が終わった後、その情報部材を剥ぎ取り、メーカ
等の生産工程に回し情報情報の情報を書き換えて再び製
品に貼り付ければよい。
動できるものである。先に説明したワイヤレスカードは
無電源で稼動できることを付け加えておく。さらに、こ
の情報部材のデータ処理部に書き換え可能な情報記憶部
を設けることで、この情報部材自体をリサイクルするこ
とができる。例えば廃棄処理工程で情報を読み取ってそ
の役目が終わった後、その情報部材を剥ぎ取り、メーカ
等の生産工程に回し情報情報の情報を書き換えて再び製
品に貼り付ければよい。
【0022】図5は廃棄処理の後工程の一例で、廃棄対
象物の製品としてノートパソコンを例にとった場合のも
のである。先に説明した前工程で得た情報に基づき廃棄
処理していく。以下その工程について述べる。
象物の製品としてノートパソコンを例にとった場合のも
のである。先に説明した前工程で得た情報に基づき廃棄
処理していく。以下その工程について述べる。
【0023】なお、図5の工程では特にディスプレイパ
ネルを取り出すことに注目して描いたものである。まず
(a)ではノートPCの本体とディスプレイ部を切断す
る。前工程の情報札で対象物がノートPCと判断してい
るので、接合部のあることがわかっているため可能であ
る。
ネルを取り出すことに注目して描いたものである。まず
(a)ではノートPCの本体とディスプレイ部を切断す
る。前工程の情報札で対象物がノートPCと判断してい
るので、接合部のあることがわかっているため可能であ
る。
【0024】(c)でディスプレイ部の外部筐体を切り
(d)のように筐体部とディスプレイパネル部に分ける
ことができる。さらに(e)でパネルそのものを覆って
いる金属ケースのリベット絞め部をドリルで外すように
している。ドリル制御なども先の情報部材の情報に基づ
くため制御が容易である。制御のための情報内容として
は,例えばリベット部の色は赤などとすればよく,情報
札にリベット部が赤と入力しておく。このため,ドリル
制御は赤い部分を狙えばよく,ビデオカメラによる画像
処理で容易に対応できるようになる。
(d)のように筐体部とディスプレイパネル部に分ける
ことができる。さらに(e)でパネルそのものを覆って
いる金属ケースのリベット絞め部をドリルで外すように
している。ドリル制御なども先の情報部材の情報に基づ
くため制御が容易である。制御のための情報内容として
は,例えばリベット部の色は赤などとすればよく,情報
札にリベット部が赤と入力しておく。このため,ドリル
制御は赤い部分を狙えばよく,ビデオカメラによる画像
処理で容易に対応できるようになる。
【0025】(f)で金属ケースとガラス部等に分けた
後(g)でガラス部周辺にある電気回路基板などを切り
離している。この時のカッター制御も先の情報部材にあ
る寸法情報などに基づけばよい。(h)でガラス部を分
離したのち(i)でガラス部の端を切り2枚張り合わせ
たガラスを分ける。ガラスの接合部などももちろん情報
部材の情報に基づけばよい。(j)で2枚に分けられた
ガラス基板は表面にある半導体素子や光学フィルタある
いは液晶等を洗い流すために(k)の溶液槽につけられ
る。この溶液槽にある溶液なども先の情報部材の情報に
基づくもので、化学物質の成分情報から最適な溶液を選
んだり有害物質が発生しないようにできる。この溶液槽
からでると、きれいな板ガラスを取り出すことができ
る。
後(g)でガラス部周辺にある電気回路基板などを切り
離している。この時のカッター制御も先の情報部材にあ
る寸法情報などに基づけばよい。(h)でガラス部を分
離したのち(i)でガラス部の端を切り2枚張り合わせ
たガラスを分ける。ガラスの接合部などももちろん情報
部材の情報に基づけばよい。(j)で2枚に分けられた
ガラス基板は表面にある半導体素子や光学フィルタある
いは液晶等を洗い流すために(k)の溶液槽につけられ
る。この溶液槽にある溶液なども先の情報部材の情報に
基づくもので、化学物質の成分情報から最適な溶液を選
んだり有害物質が発生しないようにできる。この溶液槽
からでると、きれいな板ガラスを取り出すことができ
る。
【0026】以上説明したように、廃棄の後工程は製品
の具体的な廃棄処理に関するものであり、前工程で得た
情報を活用したものである。このように、情報札を具備
して廃棄処理に必要な情報を取り出すことで効率的でま
た安全な廃棄処理が可能になる。なお、図5の実施例で
は電気製品としてノートパソコンを例にとって説明し特
にディスプレイのガラス部に注目したが,筐体部のプラ
スチックの再利用などや回路部品からの貴金属の抽出な
どももちろんある。
の具体的な廃棄処理に関するものであり、前工程で得た
情報を活用したものである。このように、情報札を具備
して廃棄処理に必要な情報を取り出すことで効率的でま
た安全な廃棄処理が可能になる。なお、図5の実施例で
は電気製品としてノートパソコンを例にとって説明し特
にディスプレイのガラス部に注目したが,筐体部のプラ
スチックの再利用などや回路部品からの貴金属の抽出な
どももちろんある。
【0027】ところで、以上の説明は電気製品などの廃
棄処理やリサイクル処理について述べたが,情報部材を
製品の修理に利用することももちろんできる。例えば、
映像が映らなくなったテレビがあった場合、分解する前
に外部から情報を読み出すことによって構成部品等を特
定でき、修理の手間が軽減する。また、テレビ回路の記
憶部などに故障に至るまでの履歴データなどを保存でき
るようにしておき、そのデータを読み出して故障情報を
得てもよい。従って、わざわざ分解して回路状況を調べ
る必要がなくなり手間が大幅に省けることになる。さら
に、電話回線やCATV回線のネットワークに接続して
上記記憶部のデータを修理サービスセンタで取得すれ
ば、的確な人員派遣やサーバパーツ手配が可能になる。
棄処理やリサイクル処理について述べたが,情報部材を
製品の修理に利用することももちろんできる。例えば、
映像が映らなくなったテレビがあった場合、分解する前
に外部から情報を読み出すことによって構成部品等を特
定でき、修理の手間が軽減する。また、テレビ回路の記
憶部などに故障に至るまでの履歴データなどを保存でき
るようにしておき、そのデータを読み出して故障情報を
得てもよい。従って、わざわざ分解して回路状況を調べ
る必要がなくなり手間が大幅に省けることになる。さら
に、電話回線やCATV回線のネットワークに接続して
上記記憶部のデータを修理サービスセンタで取得すれ
ば、的確な人員派遣やサーバパーツ手配が可能になる。
【0028】最後に、対象製品は表示装置などの電気製
品に限らず様々な製品にも適用できることを念のため付
け加えておく。重要なことは、物理的に非接触な手段に
よって情報部材から廃棄処理、リサイクルに必要な情報
を読み取ることで廃棄処理やリサイクル処理の自動化を
容易ならしめる点にある。
品に限らず様々な製品にも適用できることを念のため付
け加えておく。重要なことは、物理的に非接触な手段に
よって情報部材から廃棄処理、リサイクルに必要な情報
を読み取ることで廃棄処理やリサイクル処理の自動化を
容易ならしめる点にある。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
記憶された廃棄、リサイクルに必要な各種の情報を、電
磁波やマイクロ波等の空間を伝搬する信号によって外部
に出力可能とすることにより、上記情報の読み出しを物
理的に非接触で行うことが可能となる。従って、廃棄、
リサイクル処理工程において、記憶された情報を読み出
す際のコネクタやワイヤ接続等の人的操作が不要とな
り、廃棄、リサイクル処理の自動化の実現に大きく貢献
するという効果がある。
記憶された廃棄、リサイクルに必要な各種の情報を、電
磁波やマイクロ波等の空間を伝搬する信号によって外部
に出力可能とすることにより、上記情報の読み出しを物
理的に非接触で行うことが可能となる。従って、廃棄、
リサイクル処理工程において、記憶された情報を読み出
す際のコネクタやワイヤ接続等の人的操作が不要とな
り、廃棄、リサイクル処理の自動化の実現に大きく貢献
するという効果がある。
【図1】本発明の実施例を説明する図
【図2】廃棄処理の前工程を説明する図
【図3】情報部材を製品の各構成要素に設けた例
【図4】本発明に係る情報部材の具体的構成例を説明す
る図
る図
【図5】廃棄処理の後工程を説明する図
1…情報札、2…駆動手段、3…表示手段、4…筐体、
5…表示装置、6…送信手段、7…受信手段、8…発行
手段、
5…表示装置、6…送信手段、7…受信手段、8…発行
手段、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒井 郁也 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所マルチメディアシステム開 発本部内 (72)発明者 谷出 秀雄 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所マルチメディアシステム開 発本部内 (72)発明者 甲 展明 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所マルチメディアシステム開 発本部内
Claims (14)
- 【請求項1】少なくとも廃棄処理に関する情報が記憶さ
れ、かつ所定の出力要求に応じて、該記憶された情報を
物理的に非接触な手段によって外部に出力可能な情報部
材を備えることを特徴とする製品。 - 【請求項2】少なくとも廃棄処理に関する情報が記憶さ
れ、かつ物理的に非接触で行われた出力要求に応じて、
該記憶された情報を物理的に非接触な手段によって外部
に出力可能な情報部材を備えることを特徴とする製品。 - 【請求項3】少なくとも廃棄処理に関する情報が記憶さ
れ、かつ空間を伝搬する出力要求信号に応じて、該記憶
された情報を空間を伝搬する信号によって外部に出力可
能な情報部材を外面に取り付けたことを特徴とする製
品。 - 【請求項4】少なくとも廃棄処理に関する情報が記憶さ
れた情報部材が外面に取り付けられ、該情報部材は、廃
棄処理装置における送信手段から送信された空間を伝搬
する出力要求信号に応じて、前記記憶された情報を空間
を伝搬する信号によって廃棄処理装置の受信手段に対し
て出力することを特徴とする製品。 - 【請求項5】複数の構成要素からなる製品において、該
構成要素の少なくとも2つに、少なくとも廃棄処理に関
する情報が記憶され、かつ空間を伝搬する出力要求信号
に応じて、該記憶された情報を空間を伝搬する信号によ
って外部に出力可能な情報部材を取り付けたことを特徴
とする製品。 - 【請求項6】前記情報部材は、ワイヤレスカードである
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の製
品。 - 【請求項7】前記情報部材に記憶される廃棄処理に関す
る情報は、製品の素材成分情報、構成物情報もしくは分
解手順情報を少なくとも含むことを特徴とする請求項1
乃至5のいずれかに記載の製品。 - 【請求項8】製品に取り付け可能であって、少なくとも
廃棄処理に関する情報が記憶され、かつ所定の出力要求
に応じて、該記憶された情報を物理的に非接触な手段に
よって外部に出力可能に構成されていることを特徴とす
る情報部材。 - 【請求項9】製品に取り付け可能であって、少なくとも
廃棄処理に関する情報が記憶され、かつ物理的に非接触
で行われた出力要求に応じて、該記憶された情報を物理
的に非接触な手段によって外部に出力可能に構成されて
いることを特徴とする情報部材。 - 【請求項10】製品の外面に取り付け可能であって、少
なくとも廃棄処理に関する情報が記憶され、かつ空間を
伝搬する出力要求信号に応じて、該記憶された情報を空
間を伝搬する信号によって外部に出力可能に構成されて
いることを特徴とする情報部材。 - 【請求項11】前記廃棄処理に関する情報は、製品の素
材成分情報、構成物情報もしくは分解手順情報を少なく
とも含むことを特徴とする請求項8乃至10のいずれか
に記載の情報部材。 - 【請求項12】製品に取り付けられた情報部材からの廃
棄処理に関する情報に基づいて、当該製品の廃棄処理を
行う方法において、前記情報部材は、空間を伝搬する出
力要求信号に応じて、前記記憶された情報を空間を伝搬
する信号によって出力するものであって、該情報部材に
対して前記出力要求信号を送信する工程と、該出力要求
信号によって前記情報部材から出力された前記情報を受
信する工程と、該受信された情報に基づいて廃棄処理を
行う工程とを含むことを特徴とする製品の廃棄処理方
法。 - 【請求項13】前記情報部材に記憶される廃棄処理に関
する情報は、製品の素材成分情報、構成物情報もしくは
分解手順情報を少なくとも含むことを特徴とする請求項
12に記載の製品の廃棄処理方法。 - 【請求項14】前記情報部材は、ワイヤレスカードであ
って、製品の外面に取り付けられることを特徴とする請
求項12に記載の製品の廃棄処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9090463A JPH10277526A (ja) | 1997-04-09 | 1997-04-09 | 製品および情報部材、及び製品の廃棄処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9090463A JPH10277526A (ja) | 1997-04-09 | 1997-04-09 | 製品および情報部材、及び製品の廃棄処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10277526A true JPH10277526A (ja) | 1998-10-20 |
Family
ID=13999310
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9090463A Pending JPH10277526A (ja) | 1997-04-09 | 1997-04-09 | 製品および情報部材、及び製品の廃棄処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10277526A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1170378A (ja) * | 1997-08-29 | 1999-03-16 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 廃品回収情報処理システム |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06168253A (ja) * | 1992-11-30 | 1994-06-14 | Hitachi Ltd | 製品解体管理方法およびシステム |
JPH06246256A (ja) * | 1993-02-19 | 1994-09-06 | Honda Motor Co Ltd | 解体分別情報提供方法および解体分別方法 |
JPH07306239A (ja) * | 1994-05-16 | 1995-11-21 | Hitachi Ltd | 余寿命センサー付き電気製品 |
JPH07334583A (ja) * | 1994-04-15 | 1995-12-22 | Hitachi Ltd | 製品のリサイクルシステム |
-
1997
- 1997-04-09 JP JP9090463A patent/JPH10277526A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH06168253A (ja) * | 1992-11-30 | 1994-06-14 | Hitachi Ltd | 製品解体管理方法およびシステム |
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JPH07306239A (ja) * | 1994-05-16 | 1995-11-21 | Hitachi Ltd | 余寿命センサー付き電気製品 |
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