JPH1027744A - 荷電粒子線転写装置 - Google Patents

荷電粒子線転写装置

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JPH1027744A
JPH1027744A JP8182049A JP18204996A JPH1027744A JP H1027744 A JPH1027744 A JP H1027744A JP 8182049 A JP8182049 A JP 8182049A JP 18204996 A JP18204996 A JP 18204996A JP H1027744 A JPH1027744 A JP H1027744A
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particle beam
mask
deflection
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JP8182049A
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Teruaki Okino
輝昭 沖野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マスク上の複数の小領域のパターンを順次感
光基板上に転写する際に、各小領域を通過した荷電粒子
線により結像系内で形成されるクロスオーバ像の結像特
性を、各小領域の光軸からの偏向量に依らずに一定にす
る。 【解決手段】 電子銃10からの電子線EBは、コンデ
ンサレンズ11A〜11C及び視野選択偏向器12A,
12Bを介してマスク1の1つの小領域上の照射領域3
3に入射する。その小領域を通過した電子線EBは、偏
向器13A、投影レンズ14を経てクロスオーバ像CO
を形成した後、対物レンズ15、偏向器13Bを介して
ウエハ5上の対応する位置にその小領域の縮小像を形成
する。投影レンズ14の上部付近に配置された結像特性
補正系60によって、クロスオーバ像COの焦点位置の
ずれ、非点収差、及び位置のずれを補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体集積
回路等を製造するためのリソグラフィ工程等で使用され
る荷電粒子線転写装置に関し、特に電子線やイオンビー
ム等の荷電粒子線の照射によりマスク上のパターンを分
割転写方式で感光基板上に転写する荷電粒子線転写装置
に使用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】近年、転写パターンの解像度の向上とス
ループット(生産性)の向上との両立を可能とした荷電
粒子線転写装置の検討が進められている。このような転
写装置としては、1ダイ(1枚の感光基板に形成される
多数の集積回路の1個分に相当するパターン。)又は複
数ダイ分のパターンをマスクから感光基板へ一括して転
写する一括転写方式の装置が従来より検討されていた。
ところが、一括転写方式は、転写の原版となるマスクの
製作が困難で、且つ1ダイ分以上の大きな光学フィール
ド内で荷電粒子結像光学系(以下、単に「結像系」とい
う)の収差を所定値以下に収めることが難しい。そこ
で、最近では感光基板に転写すべきパターンをマスク上
で1ダイ分に相当する大きさよりも小さい複数の小領域
に分割し、各小領域毎に分割したパターンをそれぞれ感
光基板上に転写する分割転写方式の装置が検討されてい
る。
【0003】この分割転写方式では、その小領域毎に焦
点位置のずれや転写像のディストーション等の収差等を
補正しながら転写を行うことができる。これにより、一
括転写方式に比べて光学的に広い領域に亘って解像度、
及び位置精度の良好な露光を行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き従来の分割
転写方式の結像系中では、荷電粒子線として例えば電子
線が使用されるものとすると、マスク上の小領域を通過
した電子線によって電子線源の像であるクロスオーバ像
が形成される。その結像系に収差の無い状態では、その
クロスオーバ像の形状は円形であり、且つそのクロスオ
ーバ像の中心は光軸上に位置している。
【0005】図8(a)は理想的なクロスオーバ像の状
態を示し、この図8(a)において、開口絞り71の開
口71a内にクロスオーバ像72が形成され、図8
(b)に示すようにクロスオーバ像72の形状は円形で
ある。なお、開口絞り71が使用されるのは、マスクと
して主に、窒化シリコン(SiN)等の薄膜にて電子線
の透過部を形成し、その表面に適宜タングステン製の散
乱部を設けた所謂散乱マスクが使用される場合であり、
開口絞り71によってその散乱マスクからの不要な散乱
ビームが阻止される。
【0006】しかしながら、分割転写方式でマスク上の
一列の小領域(サブフィールド)内で光軸から離れた位
置にある小領域のパターンを感光基板上に転写する場
合、照明系では電子線を光軸から大きく偏向して当該小
領域に照射することになる。このように光軸から大きく
偏向された電子線を結像系で集束すると、ほぼ光軸上の
小領域からの電子線を集束する場合に比べて、電子線の
軌道が変化するため、そのクロスオーバ像を光軸上に結
像するようにしても、そのクロスオーバ像に焦点位置の
ずれ(デフォーカス)や非点収差等の収差が発生する。
【0007】一例として、図9(a)は焦点位置のずれ
たクロスオーバ像73を示し、開口絞り71の開口71
a上での電子線の分布領域73Bは、図9(b)に示す
ように輪郭がぼけたものとなる。また、図10(a)は
非点収差が生じたクロスオーバ像74を示し、図10
(b)に示すように開口71a上へのクロスオーバ像7
4の射影は楕円状となる。また、設計上ではそのクロス
オーバ像を光軸上に結像するようにしても、マスク上の
小領域の偏向量が大きいときには、図11のクロスオー
バ像75で示すように、クロスオーバ像の中心が光軸
(開口71aの中心)から僅かに外れることもある。
【0008】このように開口絞り71が配置されている
場合に、マスク上の小領域の光軸からの偏向量に応じて
クロスオーバ像の形状や位置が変化すると、そのクロス
オーバ像内で開口絞り71の開口71a内にある部分、
即ち開口71aを通過する電子線の量が変化するため、
感光基板上での像の明るさやコントラストが一定に保た
れないという不都合がある。このように像の明るさやコ
ントラストが変化すると、感光基板を現像して得られる
パターンの寸法精度や解像度が低下して、形成されたパ
ターンの質が劣化する。
【0009】また、そのような開口絞りが設けられてい
ない場合であっても、通常、結像系内、又はその近傍に
は感光基板の表面(被露光面)上での像の焦点位置を微
妙に調整するため複数の焦点合わせ用レンズが設置さ
れ、合焦を行う際にはこれらのレンズでの励磁を調整し
ている。そして、クロスオーバ像は、それら複数の焦点
合わせ用レンズの光軸方向の中心に位置するように設定
されている。こうしないと、これらのレンズで動的又は
静的に焦点位置を調整したときに、被露光面上での像の
大きさやビーム強度が変わってしまうからである。しか
しながら、この場合に、マスク上の小領域の光軸からの
偏向量に応じてクロスオーバ像の位置が変化すると、上
記の条件が満たされなくなって、被露光面上での像の大
きさやビーム強度が変わるという不都合がある。
【0010】更に、専用の焦点合わせ用レンズを持たな
い場合には、結像系そのものの励磁を調整して合焦を行
っているが、この場合にもクロスオーバ像の位置が変化
すると、被露光面上での像の大きさやビーム強度が変わ
るという不都合がある。本発明は斯かる点に鑑み、転写
すべきパターンをマスク上の複数の小領域に分割して、
各小領域のパターンを順次感光基板上に転写する際に、
そのマスク上の各小領域を通過した荷電粒子線により結
像系内で形成されるクロスオーバ像の結像特性を、各小
領域の光軸からの偏向量に依らずに一定にできる荷電粒
子線転写装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の荷電
粒子線転写装置は、例えば図1に示すように、転写すべ
きパターンが互いに離間する複数の小領域(2A,2
B,2C,…)内に分割して形成されたマスク(1)に
対して、視野選択用の偏向照明系(10,11A,11
B,11C,12A,12B,31)を介してそれら小
領域を単位として順次荷電粒子線を照射し、それら小領
域内のパターンの結像系(14,15)による像を転写
対象の基板(5)上で互いに実質的に接するように転写
することによって、基板(5)上に所定のパターンの像
を転写する荷電粒子線転写装置において、マスク(1)
上のそれら小領域に照射されるその荷電粒子線の仮想的
光源像であるクロスオーバ像(CO)の結像特性の、そ
の荷電粒子線の光軸(AX)からの偏向量に応じた変動
を補正するための結像特性補正手段(60)を設けたも
のである。
【0012】斯かる本発明によれば、結像特性補正手段
(60)はクロスオーバ像(CO)に対して光源側に設
けられる。そして、結像特性補正手段(60)を介し
て、マスク(1)上の転写対象の小領域の光軸(AX)
からの偏向量に応じて、静的及び動的にその荷電粒子線
のクロスオーバ像(CO)の結像特性の変動を補正する
ことによって、クロスオーバ像(CO)の結像特性が一
定に維持される。
【0013】この場合、クロスオーバ像(CO)の形成
面の近傍にその荷電粒子線を通過させる開口絞り(3
2)を設けることが望ましい。特にマスク(1)として
散乱マスクが使用されている場合、不要な散乱ビームが
開口絞り(32)によって阻止される。また、結像特性
補正手段(60)によってクロスオーバ像(CO)の形
状等が一定にされるため、開口絞り(32)を通過する
荷電粒子線の量が一定となって露光像の明るさやコント
ラストが一定となる。
【0014】但し、クロスオーバ像(CO)の形成面の
近傍に開口絞りが設置されていない場合であっても、設
計上のクロスオーバ像の形成位置を中心として設置され
た焦点合わせ装置を使用する場合には、本発明によって
クロスオーバ像の位置がその設計上の位置から光軸方向
にずれることがなくなるので、静的及び動的に合焦を行
ったときでも被露光面上の像の大きさやビーム強度が一
定になる。
【0015】また、そのクロスオーバ像の結像特性の、
その荷電粒子線の光軸(AX)からの偏向量に応じた変
動の一例は、そのクロスオーバ像の光軸方向の焦点位置
のずれ、非点収差、及び位置のずれの内の少なくとも1
つである。また、結像特性補正手段(60)としては、
電磁補正器又は静電補正器が使用できる。一例として、
焦点位置のずれは、電磁レンズ又は静電レンズにより補
正され、非点収差は、電磁式又は静電式の非点収差補正
器で補正され、位置ずれは電磁式又は静電式の偏向器に
より補正される。
【0016】次に、本発明による第2の荷電粒子線転写
装置は、上述の第1の荷電粒子線転写装置において、例
えば図7に示すように、その視野選択用の偏向照明系
を、所定形状のアパーチャ(31)を通過した荷電粒子
線を集束及び偏向することによって、マスク(1)上の
それら小領域上に順次アパーチャ(31)の像(33)
を形成する結像方式の照明系として、アパーチャ(3
1)の像(33)の結像特性のその荷電粒子線の光軸
(AX)からの偏向量に応じた変動を補正するための照
明特性補正手段(30)を更に設けたものである。
【0017】斯かる本発明によれば、照明特性補正手段
(30)によってマスク(1)上の各小領域上のアパー
チャ(31)の像、即ち荷電粒子線の照射領域(33)
の形状等を光軸(AX)からの偏向量に拘らず一定にで
きる。従って、例えば光軸(AX)から離れた小領域内
のパターンであっても、完全に転写することができる。
また、各小領域内には通常パターン形成領域を囲むよう
に、非パターン領域であるスカート領域が形成され、そ
の照射領域(33)の輪郭がそのスカート領域に収まる
ようになっている。本発明によれば、その照射領域(3
3)の形状等が一定となるため、そのスカート領域を狭
くでき、結果としてマスク(1)を小型化できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明による荷電粒子線転
写装置の第1の実施の形態につき図1〜図5を参照して
説明する。本例は対称磁気ダブレット方式の結像系を使
用して、分割転写方式でマスクパターンの転写を行う電
子線縮小転写装置に本発明を適用したものである。
【0019】図1は本例で使用する電子線縮小転写装置
の概略構成を示し、この図1において、電子光学系の光
軸AXに平行にZ軸を取り、Z軸に垂直な平面内で図1
の紙面に垂直にX軸を、図1の紙面に平行にY軸を取っ
て説明する。先ず、本例の偏向照明系において、電子銃
10から放出された電子線EBは、第1コンデンサレン
ズ11Aで一度集束された後、第2コンデンサレンズ1
1Bで再び集束される。第2コンデンサレンズ11Bの
近傍にアパーチャ板31が配置され、アパーチャ板31
の開口を通過した電子線EBは、第1の視野選択偏向器
12Aによって主にY方向に偏向され第3コンデンサレ
ンズ11Cで平行ビームにされた後、第2の視野選択偏
向器12Bによって振り戻されてマスク1の1つの小領
域上の照射領域33に導かれる。視野選択偏向器12
A,12Bは電磁偏向器であり、視野選択偏向器12
A,12Bにおける偏向量は、装置全体の動作を統轄制
御する主制御装置19が、偏向量設定器25を介して設
定する。なお、図1において、電子線EBの実線で示す
軌跡はクロスオーバ像の共役関係を示し、点線で示す軌
跡はマスクパターン像の共役関係を示している。
【0020】本例ではアパーチャ板31の配置面は、マ
スク1の配置面と共役であり、アパーチャ板31の開口
の投影像がマスク1上の電子線の照射領域33となって
いる。マスク1を通過した電子線EBは2段の電磁偏向
器よりなる偏向器13Aにより所定量偏向された上で投
影レンズ14により一度クロスオーバ像COを結んだ
後、対物レンズ15を介して電子線レジストが塗布され
たウエハ5上に集束され、ウエハ5上の所定位置にマス
ク1の1つの小領域内のパターンを所定の縮小率β(例
えば1/4)で縮小した像が転写される。本例の投影レ
ンズ14及び対物レンズ15は、対称磁気ダブレット
(SMD:Symmetric Magnetic Doublet)方式の結像系
を構成しており、クロスオーバ像COが形成される位置
に開口絞り32が配置されている。また、対物レンズ1
5の近傍とウエハ5との間にも2段の電磁偏向器よりな
る偏向器13Bが配置され、偏向器13A,13Bにお
ける偏向量は、主制御装置19が偏向補正量設定器26
を介して設定する。分割転写方式では、マスク1上の各
小領域はストラットを挟んで配置されているのに対し
て、対応するウエハ5上の各小転写領域は密着して配置
されているため、偏向器13A,13Bはそのストラッ
トの分だけ電子線を横ずれさせるため、及びマスク1と
ウエハ5との同期誤差を補正するため等に使用される。
【0021】更に、本例のクロスオーバ像COより前の
結像系中には、そのクロスオーバ像COの焦点位置のず
れ、非点収差、及び位置ずれ等の結像特性を補正するた
めの結像特性補正系60が配置されている。結像特性補
正系60は、焦点補正コイル60a、非点補正コイル6
0b、及びアライメントコイル60cより構成されてい
る。それらの内で、焦点補正コイル60aは、例えば空
芯コイルよりなり、焦点補正コイル60aによってクロ
スオーバ像CO、即ち電子線源の像の焦点位置(Z方向
の位置)を補正できる。なお、焦点補正コイル60aの
ような電磁レンズの代わりに、静電レンズを用いて焦点
位置を補正してもよい。
【0022】また、非点補正コイル60bは、例えば図
3(a)に示すように、8極のサドル型のコイル50A
〜50Hを光軸の周りに等角度間隔で配置し、対向する
各対のコイル間に互いに反発する磁場を発生させたもの
である。図3(a)において、対向するコイル50A,
50Eの間には矢印51A及び51Eで示すように反発
する磁場が発生し、他の対向するコイル間にも反発する
磁場が発生している。その非点補正コイル60bによっ
て、クロスオーバ像COの非点収差を補正できる。な
お、非点補正コイル60bのような電磁式の非点収差補
正器の代わりに、静電式の非点収差補正器を使用しても
よい。
【0023】そして、アライメントコイル60cは、例
えば図3(b)に示すように、4極のサドル型のコイル
52A〜52Dを光軸の周りに等角度間隔で配置し、対
向する各対のコイル間に同じ方向の磁場を発生させたも
のである。図3(b)において、対向するコイル52
A,52Cの間には矢印53で示すように同じ方向の磁
場が発生し、他の対向するコイル間にも同じ方向の磁場
が生じている。このアライメントコイル60cによっ
て、クロスオーバ像COのX方向、及びY方向の位置を
補正できる。アライメントコイル60cのような電磁偏
向器の代わりに静電偏向器を使用してもよい。そして、
焦点補正コイル60a、非点補正コイル60b、及びア
ライメントコイル60cにおける補正量は、主制御装置
19が偏向補正量設定器26を介してマスク1上の各小
領域毎に設定できるように構成されている。
【0024】更に、対物レンズ15の底面近傍に開口絞
り32の配置面側からの電子を検出するための反射電子
検出器29が配置され、反射電子検出器29からの反射
電子信号REは主制御装置19に供給されている。な
お、反射電子検出器29は、開口絞り32の上側に設け
てもよい。そして、マスク1はマスクステージ16にX
Y平面と平行に取り付けられる。マスクステージ16
は、駆動装置17によりX方向に連続移動し、Y方向に
ステップ移動する。マスクステージ16のXY平面内で
の位置はレーザ干渉計18で検出されて主制御装置19
に出力される。
【0025】一方、ウエハ5は、試料台20上の可動ス
テージ21上にXY平面と平行に保持されている。可動
ステージ21は、駆動装置22によりマスクステージ1
6のX軸に沿った連続移動方向とは逆方向へ連続移動可
能で、且つY方向へステップ移動可能である。X方向に
逆方向としたのは、レンズ14,15によりマスクパタ
ーン像が反転するためである。可動ステージ21のXY
平面内での位置はレーザ干渉計23で検出されて主制御
装置19に出力される。
【0026】主制御装置19は、入力装置24から入力
される露光データと、レーザ干渉計18,23が検出す
るマスクステージ16及び可動ステージ21の位置情報
とに基づいて、視野選択偏向器12A,12B、及び偏
向器13A,13Bによる電子線EBの偏向量を演算す
ると共に、マスクステージ16及び可動ステージ21の
動作を制御するために必要な情報(例えば位置及び移動
速度)を演算する。偏向量の演算結果は偏向量設定器2
5、及び偏向補正量設定器26に出力され、これらの設
定器によりそれぞれ、視野選択偏向器12A,12B及
び偏向器13A,13Bによる偏向量が設定される。ま
た、視野選択偏向器12A,12Bによる電子線EBの
光軸AXからの偏向量に応じて、偏向補正量設定器26
を介して結像特性補正系60を駆動することによってク
ロスオーバ像COの焦点位置のずれ、非点収差、及び位
置ずれが所定の許容値を超えないように制御される。
【0027】マスクステージ16、及び可動ステージ2
1の動作に関する演算結果はドライバ27,28にそれ
ぞれ出力される。ドライバ27,28は演算結果に従っ
てステージ16,21が動作するように駆動装置17,
22の動作を制御する。なお、入力装置24としては、
露光データの作成装置で作成した磁気記録情報を読み取
る装置、マスク1やウエハ5に登録された露光データを
これらの搬入の際に読み取る装置等適宜選択してよい。
【0028】次に、図2を参照して本例のマスク1のパ
ターン配置及び対応するウエハ5上の転写像の配置等に
つき説明する。図2は、本例のマスク1とウエハ5との
対応関係を示す斜視図であり、この図2において、マス
ク1は境界領域としてのストラット3によってX方向、
及びY方向に所定ピッチで矩形の多数の小領域2A,2
B,2C,…に分割され、転写対象の小領域(図2では
小領域2A)内の照射領域33に電子線EBが照射され
る。各小領域内には転写すべきパターンに対応する電子
線の透過部が設けられ、ストラット3は、電子線を遮断
又は拡散する領域である。なお、電子線転写用のマスク
1としては、窒化シリコン(SiN)等の薄膜にて電子
線の透過部を形成し、その表面に適宜タングステン製の
散乱部を設けた所謂散乱マスクと、シリコン(Si)製
の散乱部に設けた抜き穴を電子線の透過部とする所謂穴
空きステンシルマスク等が存在するが、本例では何れで
も構わない。但し、本例では結像系中に開口絞り32が
配置されているため、マスク1として特に散乱マスクが
使用される場合でも、不要な散乱ビームが開口絞り32
で遮断されて、良好な結像特性が得られる。
【0029】マスク1上の小領域2Aを通過した電子線
EBは、図1の投影レンズ14及び対物レンズ15を介
して、ウエハ5上の1つの小転写領域7Aに集束され、
その小領域2A内のパターンの縮小像が、その小転写領
域7Aに投影される。転写時には、小領域2A,2B,
2C,…を単位として電子線EBの照射が繰り返され、
各小領域内のパターンの縮小像がウエハ5上の異なる小
転写領域7A,7B,7C,…に順次転写される。この
際に、図1の偏向器13A,13Bを駆動して、各小領
域を区切るストラット3の幅分だけ電子線EBを横ずれ
させることによって、ウエハ5上の小転写領域7A,7
B,7C,…は互いに隙間無く配置される。
【0030】次に、本例でマスク1のパターンの転写を
行う場合の全体の動作につき説明する。先ず、本例で
は、主制御装置19の制御のもとでマスクステージ16
及び可動ステージ21を介して、図2に示すように、マ
スク1を−X方向に所定速度VMで連続移動(機械走
査)するのに同期して、ウエハ5を+X方向に速度VW
で連続移動する。図1の投影レンズ14及び対物レンズ
15のマスクからウエハへの縮小率βを用いて、マスク
1上での各小領域内のパターン形成領域のX方向の幅を
L1、パターン形成領域のX方向の間隔をL2とする
と、ウエハ5の速度VWは次式で表される。
【0031】 VW=β・{L1/(L1+L2)}・VM (1) そして、マスク1上の多数の小領域中で、ほぼ光軸AX
を横切る位置に達したY方向に一列に配列された複数の
小領域(図2では小領域2A,2B,…)に対して、図
1の視野選択偏向器12A,12Bを介して順次電子線
EBが照射され、各小領域内のパターンが順次ウエハ5
の1ダイ分の転写領域6A内に隙間無く転写される。そ
して、マスク1及びウエハ5がX方向に移動するのに伴
って、光軸AXを横切る位置に達した一列の複数の小領
域内のパターンが順次ウエハ5上に転写される動作が繰
り返されて、マスク1上の全部の小領域内のパターンが
ウエハ上に転写されると、ウエハ5上の転写領域6Aへ
のパターンの転写が終了する。その後ウエハ5上の隣接
する別の1ダイ分の転写領域6Bにも同様にマスク1の
パターンの転写が行われる。
【0032】この際に本例では、結像特性補正系60に
よってクロスオーバ像COの形状等が一定に維持されて
いるため、マスク1上の転写対象の小領域の光軸AXか
らの偏向量が変化しても、開口絞り32を通過する電子
線の量は一定であり、ウエハ5上での像の明るさやコン
トラストが一定に維持される利点がある。また、開口絞
り32が配置されていない場合であっても、例えば投影
レンズ14及び対物レンズ15での励磁を調整して静的
に、及びマスク1上の小領域の光軸AXからの偏向量に
応じて動的に投影像の焦点位置の調整を行うような場合
には、クロスオーバ像COの焦点位置が変化しないた
め、ウエハ5上での投影像の大きさや、ビーム強度が変
化しない利点がある。
【0033】なお、上述のように結像特性補正系60を
介してクロスオーバ像COの焦点位置のずれ等を補正す
るためには、マスク1上の小領域の光軸AXからの距離
に応じてそのクロスオーバ像の形状等を計測する必要が
ある。そこで、クロスオーバ像COの形状等の計測方法
の一例につき説明する。ここでは、図1の開口絞り32
の配置面上で直接そのクロスオーバ像COの形状を計測
するものとする。
【0034】そのため、所定のシリコン基板を使用し
て、図4に示すように、シリコン基板55上に電子線を
反射するタンタル(Ta)の矩形の薄膜よりなる基準パ
ターン54を形成しておく。そして、図1において、例
えば開口絞り32を取り外した状態で、開口絞り32の
配置面(クロスオーバ像COの設計上のベストフォーカ
ス面)にそのシリコン基板55の表面を配置し、可動ス
テージ21によって所定範囲でシリコン基板55をX方
向、Y方向に移動できるようにする。その後、マスク1
を取り外した状態で、視野選択偏向器12A,12Bを
介して光軸AXから所定量だけ離れた位置に電子線の照
射領域33を設定する。
【0035】その後、図4の矢印で示すように、図1の
可動ステージ21を駆動して基準パターン54を+Y方
向に移動させて、基準パターン54の+Y方向のエッジ
54aでクロスオーバ像COを走査し、この走査に同期
して図1の反射電子検出器29からの反射電子信号RE
を主制御装置19で取り込む。また、予めエッジ54a
が光軸AX上にあるときの可動ステージ21のY座標Y
0 を求めておき、その座標Y0 を原点とするY軸上での
基準パターン54の変位yの関数として、反射電子信号
REを記憶する。
【0036】図5(a)はそのように変位yの関数とし
て記憶された反射電子信号REを示し、この反射電子信
号REを変位yで微分することによって、図5(b)に
示すように、クロスオーバ像COの外周部で大きく変化
する微分信号dRE/dyが得られる。そこで、この微
分信号dRE/dyが所定の閾値を超える領域の幅D
Y、及びその領域の中心の変位ΔYを求めると、幅DY
はクロスオーバ像COのY方向の幅であり、変位ΔY
は、そのクロスオーバ像COの中心の光軸AXからのY
方向への位置ずれ量である。同様に、基準パターン54
のX方向のエッジを用いることによって、クロスオーバ
像COのX方向の幅、及び位置ずれ量も計測できる。そ
して、これらの計測結果より、クロスオーバ像COの形
状、及び位置を求めることができる。このようにして求
めたクロスオーバ像COの形状等は、数箇月間は安定し
ているとみなすことができる。
【0037】また、例えば図1の結像特性補正系60中
の焦点補正コイル60aを動作させてクロスオーバ像C
Oの焦点位置をずらしながら、図4及び図5に示すよう
なクロスオーバ像COの幅DYの計測を行うと、そのク
ロスオーバ像COがベストフォーカス位置にあるときに
幅DYが最も狭くなることから、その焦点補正コイル6
0aでの補正量を決定できる。
【0038】次に、本発明の第2の実施の形態につき図
6を参照して説明する。本例は分割転写方式で、結像系
として磁気対称ダブレット方式とは異なる方式の系を使
用する電子線縮小転写装置に本発明を適用したものであ
る。図6は、本例の電子線縮小転写装置を示し、この図
6において、電子銃10から放出された電子線EBは、
アパーチャ板61で整形された後、レンズ62Aで一度
集束されてクロスオーバ像63Aが形成される。クロス
オーバ像63Aの前後で電子線EBは、第1の視野選択
偏向器12Aによって偏向され第2の視野選択偏向器1
2Bによって振り戻された後、レンズ62Bで再び集束
されてマスク1の1つの小領域上の照射領域に導かれ
る。本例のマスク1はレンズ62B内に配置され、レン
ズ62Bは結像系の一部としても機能する。
【0039】マスク1を通過した電子線EBは、不図示
の偏向器(図1の偏向器13Aと同様の偏向器)により
所定量偏向された上で再びクロスオーバ像63Bを形成
する。このクロスオーバ像63Bの設計上の形成面上に
散乱ビームフィルタとしての開口絞り64が配置され、
クロスオーバ像63Bからの電子線EBは、レンズ65
によってマスク像1Pを形成した後、対物レンズ66を
介して再びクロスオーバ像63Cを形成した後、ウエハ
5上にマスク像1Pの像、即ちマスク1上の1つの小領
域内のパターンの縮小像を形成する。本例では、レンズ
62B及び65によって一度マスク1の反転縮小像が形
成され、対物レンズ66で更に反転像が形成されている
ため、大きな縮小比でマスク1の正立像をウエハ5上に
転写できる。
【0040】また、本例でも、マスク1とクロスオーバ
像63Bとの間の結像系中には、そのクロスオーバ像6
3Bの焦点位置の結像特性を補正するための結像特性補
正系60が配置されている。結像特性補正系60は、焦
点補正コイル60a、非点補正コイル60b、及びアラ
イメントコイル60cより構成されており、結像特性補
正系60によってクロスオーバ像63Bの焦点位置のず
れ、非点収差、及び位置ずれが補正される。その他の構
成は図1と同様である。本例においても、マスク1上の
転写対象の小領域の光軸からの偏向量に応じて結像特性
補正系60を介してクロスオーバ像63Bの結像特性を
補正することによって、その小領域の位置に拘らず、ク
ロスオーバ像63Bの焦点位置のずれ、非点収差、及び
位置ずれを許容範囲内に維持できる。これによって、ウ
エハ5上での投影像の明るさやコントラストを一定に維
持できる。
【0041】次に、本発明の第3の実施の形態につき図
7を参照して説明する。本例は、図1の電子線縮小転写
装置の偏向照明系中に、マスク上の小領域に対する電子
線の照射領域の形状等を補正するための照明特性補正系
を設けたものであり、図7において、図1に対応する部
分には同一符号を付してその詳細説明を省略する。図7
は、本例の電子線縮小転写装置を示し、この図7におい
て、偏向照明系中の第3コンデンサレンズ11Cの内部
付近には、マスク1上の電子線の照射領域33の形状、
位置、及び電流密度等の照明特性を補正するための照明
特性補正系30が配置されている。照明特性補正系30
は、照射領域33の焦点位置のずれを補正するための焦
点補正コイル30a、その非点収差を補正するための非
点補正コイル30b、その位置ずれを補正するための偏
向補正コイル30c、及びその回転角の誤差を補正する
ための回転補正コイル30dより構成されている。
【0042】それらの内で、焦点補正コイル30aは、
焦点補正コイル60aと同様の電磁レンズであり、非点
補正コイル30bは非点補正コイル60bと同様の電磁
式の非点収差補正器であり、偏向補正コイル30cは、
アライメントコイル60cと同様の電磁偏向器である。
更に、回転補正コイル30dは、例えば光軸方向に長い
空芯コイルよりなり、この回転補正コイル30dによっ
て照射領域33の回転角を補正できる。そして、焦点補
正コイル30a、非点補正コイル30b、偏向補正コイ
ル30c、及び回転補正コイル30dにおける補正量
は、主制御装置19が偏向量設定器25を介してマスク
1上の各小領域毎に設定できるように構成されている。
その他の構成は図1と同様である。
【0043】本例では、照明特性補正系30を介してマ
スク1上の転写対象の小領域の光軸からの偏向量に拘ら
ず、照射領域33の照明特性が一定になるようにする。
即ち、照射領域33の焦点位置のマスク1からのずれ
量、非点収差、位置ずれ量、及び回転角のずれがそれぞ
れ所定の許容範囲内にあるようにする。これによって、
マスク1上の小領域の光軸AXからの偏向量に拘らず電
子線の照射領域33の形状が一定となる。通常、マスク
1上の各小領域は、パターン形成領域の周囲にスカート
領域が形成され、このスカート領域に電子線の照射領域
33の輪郭が位置する。本例では、本来は無駄な領域で
あるスカート領域35を小さくでき、ひいてはマスク1
を小型化できる。従って、図1のマスクステージ16も
小型化でき、装置全体の製造コストも低減できる利点が
ある。更に照射領域33の形状が一定であれば、電流密
度も一定になるため、ウエハ5上での露光量むらもなく
なる。
【0044】なお、本発明は分割転写方式のみならず、
所謂セル・プロジェクション方式の転写装置にも適用す
ることができる。更に、本発明は電子線転写装置のみな
らず、イオンビーム等を使用した転写装置にも同様に適
用できることは明らかである。このように本発明は上述
の実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない
範囲で種々の構成を取り得る。
【0045】
【発明の効果】本発明の第1の荷電粒子線転写装置によ
れば、クロスオーバ像の結像特性の、荷電粒子線の光軸
からの偏向量に応じた変動を補正するための結像特性補
正手段を設けたため、転写すべきパターンをマスク上の
複数の小領域に分割して、各小領域のパターンを順次転
写対象の基板上に転写する際に、結像系内で形成される
そのクロスオーバ像の結像特性を、各小領域の光軸から
の偏向量に依らずに一定にできる利点がある。このた
め、例えばマスク上の小領域の位置に応じてその結像系
において動的に焦点位置の補正を行ったような場合で
も、投影像の倍率やビーム強度を一定に維持できる。
【0046】また、そのクロスオーバ像の形成面の近傍
に光軸を中心とする所定範囲内でその荷電粒子線を通過
させる開口絞りを設けた場合には、そのマスク上の転写
対象の小領域の位置が変化してもそのクロスオーバ像の
位置等が変化しないため、常に一定の像の明るさやコン
トラストを得ることができる。更に、そのクロスオーバ
像の結像特性の、その荷電粒子線の光軸からの偏向量に
応じた変動が、そのクロスオーバ像の焦点位置のずれ、
非点収差、及び位置のずれの内の少なくとも1つである
場合には、これらの結像特性を個別に例えば電磁式や静
電式の補正器で補正できる利点がある。
【0047】また、その結像特性補正手段が、電磁補正
器又は静電補正器である場合には、簡単な構成でそのク
ロスオーバ像の結像特性を補正できる利点がある。次
に、本発明の第2の荷電粒子線転写装置によれば、マス
ク上の荷電粒子線の照射領域、即ちアパーチャの像の結
像特性のその荷電粒子線の光軸からの偏向量に応じた変
動を補正するための照明特性補正手段を更に設けたた
め、そのマスク上の転写対象の小領域の位置が変化して
もその照射領域の形状や位置等が変化しないため、その
マスク上の各小領域内のスカート領域のような無駄な領
域を狭くして、そのマスクを小型化できる利点がある。
更に、その荷電粒子線の電流密度が一定となり、転写対
象の基板上での露光量むらが小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による荷電粒子線転写装置の第1の実施
の形態としての電子線縮小転写装置を示す概略構成図で
ある。
【図2】図1のマスク1上の小領域の配置、及び対応す
るウエハ5上の小転写領域の配置を示す斜視図である。
【図3】(a)は結像特性補正系60中の非点補正コイ
ル60bの一例を示す斜視図、(b)はアライメントコ
イル60cの一例を示す斜視図である。
【図4】結像系中のクロスオーバ像の形状の計測方法の
説明図である。
【図5】(a)は基準パターンをクロスオーバ像に対し
て走査したときに得られる反射電子信号REを示す図、
(b)は反射電子信号REの微分信号を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態の電子線縮小転写装
置を示す概略構成図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態の電子線縮小転写装
置を示す概略構成図である。
【図8】(a)は開口絞り上の収差の無いクロスオーバ
像を示す斜視図、(b)はそのクロスオーバ像を示す平
面図である。
【図9】焦点位置のずれたクロスオーバ像を示す図であ
る。
【図10】非点収差の発生したクロスオーバ像を示す図
である。
【図11】位置ずれの生じたクロスオーバ像を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 マスク 2A,2B,2C 小領域 3 ストラット 5 ウエハ 7A,7B,7C 小転写領域 12A,12B 視野選択偏向器 13A,13B 偏向器 14 投影レンズ 15 対物レンズ 16 マスクステージ 19 主制御装置 21 可動ステージ 25 偏向量設定器 26 偏向補正量設定器 33 電子線の照射領域 30 照明特性補正系 60 結像特性補正系

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転写すべきパターンが互いに離間する複
    数の小領域内に分割して形成されたマスクに対して、視
    野選択用の偏向照明系を介して前記小領域を単位として
    順次荷電粒子線を照射し、前記小領域内のパターンの結
    像系による像を転写対象の基板上で互いに実質的に接す
    るように転写することによって、前記基板上に所定のパ
    ターンの像を転写する荷電粒子線転写装置において、 前記マスク上の前記小領域に照射される前記荷電粒子線
    の仮想的光源像であるクロスオーバ像の結像特性の、前
    記荷電粒子線の光軸からの偏向量に応じた変動を補正す
    るための結像特性補正手段を設けたことを特徴とする荷
    電粒子線転写装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の荷電粒子線転写装置であ
    って、 前記クロスオーバ像の形成面の近傍に前記荷電粒子線を
    通過させる開口絞りを設けたことを特徴とする荷電粒子
    線転写装置。
  3. 【請求項3】 請求項1、又は2記載の荷電粒子線転写
    装置であって、 前記クロスオーバ像の結像特性の、前記荷電粒子線の光
    軸からの偏向量に応じた変動とは、前記クロスオーバ像
    の光軸方向の焦点位置のずれ、非点収差、及び位置のず
    れの内の少なくとも1つであることを特徴とする荷電粒
    子線転写装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2、又は3記載の荷電粒子線
    転写装置であって、 前記結像特性補正手段は、電磁補正器又は静電補正器で
    あることを特徴とする荷電粒子線転写装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れか一項記載の荷電粒
    子線転写装置であって、 前記視野選択用の偏向照明系は、所定形状のアパーチャ
    を通過した前記荷電粒子線を集束及び偏向することによ
    って、前記マスク上の前記小領域上に順次前記アパーチ
    ャの像を形成する結像方式の照明系であり、 前記アパーチャの像の結像特性の前記荷電粒子線の前記
    光軸からの偏向量に応じた変動を補正するための照明特
    性補正手段を更に設けたことを特徴とする荷電粒子線転
    写装置。
JP8182049A 1996-07-11 1996-07-11 荷電粒子線転写装置 Pending JPH1027744A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009113169A1 (ja) * 2008-03-13 2009-09-17 株式会社アドバンテスト マルチコラム電子ビーム露光装置

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