JPH10276764A - 低栄養性微生物の検索方法 - Google Patents

低栄養性微生物の検索方法

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JPH10276764A
JPH10276764A JP9126383A JP12638397A JPH10276764A JP H10276764 A JPH10276764 A JP H10276764A JP 9126383 A JP9126383 A JP 9126383A JP 12638397 A JP12638397 A JP 12638397A JP H10276764 A JPH10276764 A JP H10276764A
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microorganism
medium
low
ppm
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JP9126383A
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English (en)
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Toshiya Shigeno
俊也 茂野
Toyoji Hozumi
豊治 穂積
Toshiaki Kanbe
敏明 神戸
Tadaatsu Nakahara
忠篤 中原
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Showa Shell Sekiyu KK
Original Assignee
Showa Shell Sekiyu KK
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  • Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 栄養塩類を添加することなしに、低栄養条件
である自然環境の浄化、あるいは製油所や化学工場など
の低栄養排水の処理に有用な微生物の検索方法の提供。 【解決手段】 5ppm以下のリンおよび50ppm以
下の窒素を配合した培地を用いて行うことを特徴とする
低栄養性微生物の検索方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明はリン、窒素等の栄養塩濃度のみが
低い低栄養条件で生育し、環境汚染物質を分解すること
のできる微生物の検索方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】自然環境は一般的に低栄養条件であると考
えられており、また製油所や化学工場などの排水は、リ
ンや窒素に乏しい低栄養排水であるので、通常知られて
いる微生物は生育できない。従来の環境浄化技術では、
汚染環境に(NH42SO4、NH4Cl、Na3PO4
Na2HPO4等の栄養塩類を添加し、微生物の活性を高
める方法が行われている[(D.A.Gravesら、
Applied Biochemistry and
Biotechnology,vol.28,P813
(1991):原山 重明、「地球をまもる小さな生き
物たち」、技報堂出版、P109(1995):西村
実、土と微生物、No46、P19(1995):C.
H.Nelsonら、「Hydrocarbon Bi
oremwdiation」、CRC Press、P
125(1994))]。また排水処理においても、微
生物の生育と活性を保つために炭素:リン:窒素の割合
を制御することが必要であると考えられている。炭素:
リン:窒素の割合を制御するためには、排水に栄養塩を
添加する方法が一般的である〔「廃水処理技術指導
書」、石油連盟、P129(1975):「公害防止の
技術と法規」、財団法人産業公害防止協会、P215
(1992)〕。さらに特開平6−500495では汚
染環境に栄養塩を効率よく持続的に与えるための方法が
記されており、また特開平7−507208ではリン酸
エステルを添加することにより、栄養物質の供給と同時
に汚染物質を乳化させる方法が記されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のように自然、環
境浄化や低栄養排水の処理には栄養塩類を添加して微生
物の活性を高めることが必要である。しかし汚染環境や
排水に添加する栄養塩類は、環境浄化や排水処理にかか
るコストの1つである。特に浄化しようとする汚染場所
が広い範囲であったり、あるいは処理をしようとする排
水量が多い場合には添加する栄養塩類にかかる費用は莫
大なものとなる。さらに過剰に添加した栄養塩類は、地
下水の硝酸汚染や環境の富栄養化等の二次汚染の原因と
なるので、添加方法や添加量の制御は重要である。
【0004】すなわち、窒素源は、土壌微生物の作用に
より酸化されて硝酸体となる。したがって窒素源を過剰
に与えると土壌や地下水中の硝酸イオン濃度が高くな
る。硝酸イオンは、発ガン性が指摘されており、飲料水
への混入が問題となっている(鶴巻 道二、「地下水汚
染・土壌汚染の現状と浄化対策」、工業技術会、P98
(1993))。また、過剰に添加した栄養塩類、特に
リンおよび窒素源が雨水や地下水によって河川や湖沼に
流入すると環境の富栄養化を引き起こす。環境の富栄養
化はアオコの異常発生や飲料水のカビ臭の原因となるた
め、生活排水中のリンや窒素を除去する方法が数多く提
案されている〔中村 和憲、「微生物の生態17」、学
会出版センター、P31(1991):深瀬 哲朗、
「地球をまもる小さな生き物たち」、技報堂出版、P1
33(1995)〕。P.Morganらは土壌環境に
栄養塩類を添加することが土着微生物の有機物質の分解
活性を阻害することを指摘している〔Wat.Sci.
Tech.,vol.6,P63(1990)〕。添加
した栄養塩類による二次汚染を回避するには、栄養塩類
をコントロールしながら添加することが必要である。し
かしこの様な制御装置を排水処理設備に設置すること
は、設備をより高価なものとし、排水の処理コストを増
大させる。さらに汚染土壌や地下水等の汚染環境は解放
系であるため、栄養塩類をコントロールしながら効率よ
く添加するには、何らかの方法で汚染環境を閉鎖する必
要がある。しかし汚染環境を土木的方法によって閉鎖す
るには、多額な資金が必要であり、特に汚染環境が広い
場合には技術的に困難である。したがって汚染環境にお
いて、添加した栄養塩類による二次汚染を防ぐことは事
実上不可能と言わざるを得ない。
【0005】低栄養性微生物の存在は古くから知られて
おり、多くの研究がなされている。これまで低栄養性微
生物は生育条件の中の有機炭素量でのみ論じられてお
り、有機炭素濃度が1〜15ppm以下で生育可能な微
生物が低栄養性微生物と称されて研究されている[(畝
本 力、「特殊環境に生きる細菌の巧みなライフスタイ
ル」、共立出版、P7(1993):江口 充、「海洋
微生物とバイオテクノロジー」、技報堂出版、P68
(1991):諏訪 裕一ら、「微生物の分離法」、R
&Dプランニング、P545(1990)]。しかしな
がら自然汚染環境あるいは製油所や化学工場の排水は、
汚染物質である有機炭素の濃度が高く、その他のリン、
窒素等の栄養塩濃度のみが低い状態にある。この様な有
機炭素の濃度が高く、その他のリン、窒素等の栄養塩濃
度のみが低い条件で生育し汚染物質を分解する微生物
は、従来の低栄養性微生物の概念に当てはまらないもの
であり、これまでに報告がない。
【0006】本発明の目的は、栄養塩類を添加すること
なしに、低栄養条件である自然環境の浄化、あるいは製
油所や化学工場などの低栄養排水の処理に有用な微生物
の検索方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、栄養塩類
を添加することなしに、低栄養条件である自然環境の浄
化あるいは製油所や化学工場などの低栄養排水の処理技
術を提供することを目的として多くの実験を行った。普
通の自然環境は低栄養状態と考えられているが、本発明
者らは、微生物の生育に特に重要なリンと窒素に注目
し、自然環境中のリンと窒素の濃度を測定した結果、土
壌や地下水では次表1に示すように窒素濃度が約60p
pm以下、リン濃度が約3ppm以下である。海洋では
更に栄養成分濃度は低く、窒素濃度が約1.0ppm以
下、リン濃度が約0.1ppm以下である。前記自然環
境中のリンと窒素の濃度の測定値に基づき、目的とする
有機炭素の濃度が高く、その他のリンと窒素の栄養塩濃
度のみが低い条件で生育し、汚染物質を分解することの
できる微生物を得るための培地は、リン濃度が約5pp
m以下で、かつ窒素濃度が約50ppm以下のものであ
ることを見出し、本発明の完成に至った。したがって、
本発明の特徴は、5ppm以下のリンおよび50ppm
以下の窒素を配合した培地を用いて行うことを特徴とす
る低栄養性微生物の検索方法に関する。
【0008】
【表1】 1 発明者の測定による 2 微生物の生態12、P10、学会出版センター(1989)より 3 西村実、土と微生物、No.46、P19(1995)より 4 微生物の生態3、P4、学会出版センター(1987)より また、製油所や化学工場の排水等は、汚染物質である有
機炭素の濃度が高く、その他のリン、窒素等の栄養塩濃
度のみが低い状態にある。これに対して微生物の研究で
通常用いられている培地成分は、下表2に示すように高
栄養条件である。従ってこれまでの研究の培地で得られ
た微生物を環境浄化や排水処理に用いる場合には、これ
ら環境汚染物質を分解することができないので、微生物
の生育のために栄養源、特にリン源や窒素源を与える必
要がある。
【0009】
【表2】 1 発明者の測定による 4 微生物の生態3、P4、学会出版センター(1987)より * 極東製薬工業製 ** 日本製薬工業製
【0010】有機炭素の濃度が高く、その他のリン、窒
素等の栄養塩濃度のみが低い条件で生育し汚染物質を分
解する微生物は、リン濃度5ppm以下でかつ窒素濃度
50ppm以下の培地を用いて、例えばフェノール10
0〜1000ppmを炭素源とした条件で検索すること
によって得られる。炭素源は分解しようとする有機物で
あれば何でも良く、フェノール、ベンゼン、トルエン、
キシレン、クレゾール等の芳香族化合物、トリクロロエ
チレンの様な有機塩素化合物、多環芳香族化合物等をあ
げることができる。リン源は実質的に微生物がリン源と
して利用可能な物質であればなんでも良く、リン酸一ア
ンモニウム、リン酸一ナトリウム、リン酸一カリウム、
リン酸水素アンモニウムカリウム、リン酸水素二ナトリ
ウム、リン酸水素二カリウム、リン酸二水素アンモニウ
ム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素カリウム等
の無機のリン酸塩およびこれらの塩の水和物、酵母エキ
ス、肉汁エキス等のリンを含む天然物やリン酸エステル
等の有機リン化合物等をあげることができる。同様に窒
素源も実質的に微生物が窒素源として利用可能な物質で
あればなんでも良く、硫酸アンモニウム、リン酸一アン
モニウム、硝酸アンモニウム、リン酸水素アンモニウム
カリウム、塩化アンモニウム等のアンモニウム塩および
これらの塩の水和物、硝酸アンモニウム、硝酸ナトリウ
ム、硝酸カリウム等の硝酸塩、亜硝酸ナトリウム等の亜
硝酸塩、尿素、アミノ酸、酵母エキス、肉汁エキス、ペ
プトン等の窒素を含む天然物やアミド化合物等の有機含
窒素化合物等をあげることができる。
【0011】本発明の微生物は、リン5ppm以下でか
つ窒素50ppm以下と言う低栄養条件下で生育するこ
とができるので、栄養塩類を添加しない環境調和型の環
境浄化や排水処理に応用することが可能である。ただ
し、本発明の微生物がリン5ppm以下でかつ窒素50
ppm以下と言う低栄養条件下で生育することができる
と言う性質を有することは、該微生物がリン5ppm以
上あるいは窒素50ppm以上の条件で生育できないこ
とを意味するのではなく、本発明の微生物には、低栄養
性条件下でしか生育できない偏性低栄養性微生物と低栄
養性条件下でも高栄養性条件下でも生育できる通性低栄
養性微生物が含まれる。本発明の微生物は、真性細菌
(プロトバクテリア)、古細菌(アーキア)を含む原核
微生物および酵母やカビを含む真核微生物が含まれ、該
微生物は1種類の微生物を単独で用いても、あるいは数
種類を混合して用いても良い。本発明の微生物の使用形
態は、浮遊状態で用いても良いが、菌体濃度を高めるた
めに適当な担体に固定化して用いることもできる。固定
化する場合の担体としては、活性炭やガラスビーズ等の
無機物、ポリスチレンやポリプロピレン等の樹脂担体、
アルギン酸ゲルやポリビニルアルコールゲル等の有機物
を挙げることができる。
【0012】
【実施例】
実施例1 低リン濃度、低窒素濃度条件(自然環境)で生育するフ
ェノール資化性菌の検索 (検索用培地の作成)検索用培地として、下表3に示し
た培地(以下、E−培地)を1/10に希釈したもの
(1/10E−培地:リン約5ppm、窒素約50pp
m)、および1/100に希釈したもの(1/100E
−培地:リン約0.5ppm、窒素約5ppm)の2種
類を用いた。これに、炭素源としてフェノール1,00
0ppmを加えた。また、各培地のpHは7.0とし
た。
【0013】
【表3】
【0014】(分解菌の取得方法A)分離源としては、
つくば市周辺の土壌約480種類を用い、以下の方法で
微生物のみを抽出して培地に添加した。300ml容の
三角フラスコに滅菌水30mlを入れ、ここに土壌サン
プル5gを加えた。これを1日回転振とうして、菌の抽
出を行なった。抽出後、遠心(2,000rpm,5m
in)して土壌を沈澱させ、上清を濾紙、およびグラス
フィルターにてろ過して、土壌微粒子を除いた。得られ
た菌液をニトロセルロースフィルター(0.2μm)で
ろ過して微生物を捕集した。このフィルターを適宜切断
して培地に加え、検索を行なった。検索は以下の方法で
行なった。300ml容の三角フラスコに1/10E−
培地または1/100E−培地30mlを入れ、ここに
上述のニトロセルロースフィルターを加え30℃にて5
日間振とう培養を行なった。生育の見られたものについ
ては、1/10E−培地または1/100E−培地8m
lを入れた内径24mmの大型試験管に100μl植え
継ぎ5日間培養した。これを2回繰り返し、菌の単離を
行なった。菌の単離には、前述の1/10E−培地また
は1/100E−培地に1.2%のアガロース[aga
rose(電気泳動用ultra−pure grad
e)]を加えて作成した平板を用いた。これに、前述の
培養液を適宜希釈して塗布し、30℃にて5日間培養し
て、生育してきたコロニーを単離した。
【0015】1/10E−培地、1/100E−培地共
に多数のサンプルに菌の生育が見られたので、菌の単離
を試みた。その結果4種類の形状の異なるコロニーが認
められたので、それぞれについて2〜3コロニーを取得
した。取得した候補株14株の内、保存中に分離能力を
失わなかった5株(1/10E−培地より取得した4
株、1/100E−培地より取得した1株)をその後の
検討に用いることとした。これら全ての株は1/10培
地およびブイヨン培地[nutrient broth
(NB)]に生育可能であった。1/10E−培地で検
索を行なった場合、全ての土壌(抽出菌体)サンプルか
ら菌の生育が見られたことから、この程度の栄養条件
(リン約5ppm、窒素約50ppm)で生育する菌は
かなり多いと思われる。また、1/10E−培地で取得
した菌と1/100E−培地で取得した菌とは、コロニ
ーの形態を観察した限りでは菌種に違いはなかった。ま
た1/100E−培地で取得した菌は1/10E−培地
でも生育可能であることから、これらは同じ菌か、少な
くとも分類学的に近縁であると思われる。
【0016】(分解菌の取得方法B)分離源としては、
厚木市周辺の土壌約20種類を用い、分解菌の取得方法
Aとは異なり、前記土壌サンプルをフィルタ−を用いて
濾過することなく、直接前記1/10E−培地に加えて
行った。すなわち、前記土壌サンプル約1gを50ml
の前記1/10E−培地を加えた500ml容の三角フ
ラスコに加え、30℃で約1週間培養し、生育のあった
ものは、さらに50mlの1/10E−培地を加えた5
00ml容の三角フラスコで約1週間培養してから、平
板を用いてコロニ−を単離した。
【0017】実施例2 (取得した分解菌の同定) 前記分解菌の取得方法Aで得られたフェノール資化
性菌は全てグラム陰性で、運動性を持ち、オキシダー
ゼ、カタラーゼ共に陽性であった。また、O−Fテスト
は酸化を示した。その他の各種生理試験の結果から、取
得した5株は全てBurkholderia cepa
ciaであると同定された。しかし、硝酸還元能、グル
コースからの酸の生成、エスカリンの分解試験等の結果
が異なることから、同じB.cepaciaでも以下の
4つのグループに分けられる。
【0018】 前記分解菌の取得方法Bで得られたフ
ェノール資化性菌は、取得した株の1種類は、グラム陰
性で運動性を持ち、オキシダーゼ、カタラーゼが陽性で
あり、またO−Fテストは酸化を示し、キングのB培地
で蛍光性の色素を生成する、という試験結果から、Ps
eudomonas putida9−1A1(FER
M P−15571)であると同定された。また、他方
の種類は、形態がロッドでコリネフォルムを示し、グラ
ム陽性で運動性がなく、細胞壁ジアミノ酸としてメソ−
ジアミノピメリン酸を有し、細胞壁に直鎖飽和型及び1
0位にメチル基を有する分枝型の脂肪酸を有する、とい
う試験結果から、Rhodococcus sp.10
−1A1(FERM P−15572)であると固定さ
れた。下表に、前記フェノール資化性菌の特性を示す。
【0019】
【表4】
【0020】フェノール資化性菌1Aの特性(2)
【表5】
【0021】
【表6】
【0022】フェノール資化性菌1Cの特性(2)
【表7】
【0023】
【表8】
【0024】
【表9】
【0025】
【表10】
【0026】
【表11】
【0027】
【表12】
【0028】
【表13】
【0029】
【表14】
【0030】
【表15】
【0031】
【表16】
【0032】実施例3 低リン濃度、低窒素濃度条件(自然環境)で生育するフ
ェノール資化性菌の検索 (検索用培地の作成)下表17に示す実際の製油所の排
水の分析結果についての情報が得られたので、これをも
とにして、本実施例では新たに検索用培地として表18
に示した培地(以下、F−培地)を1/100に希釈し
たもの(1/100F−培地:リン約1ppm、窒素約
20ppm)を用いた。これに炭素源としてフェノール
100ppmを加えた。また、培地のpHは7.0とし
た。なお、表18中の微量金属(trace meta
l)の組成は下表19の通りである。
【0033】
【表17】
【0034】
【表18】
【0035】
【表19】
【0036】(分解菌の取得方法C)分離源としては、
つくば市周辺の土壌約480種類を用い、以下の方法で
微生物のみを抽出して培地に添加した。300ml容の
三角フラスコに滅菌水30mlを入れ、ここに土壌サン
プル5gを加えた。これを1日回転振とうして、菌の抽
出を行なった。抽出後、遠心(2,000rpm,5m
in)して土壌を沈澱させ、上清を濾紙、およびグラス
フィルターにてろ過して、土壌微粒子を除いた。得られ
た菌液をニトロセルロースフィルター(0.2μm)で
ろ過して微生物を捕集した。このフィルターを適宜切断
して培地に加え、検索を行なった。検索は以下の方法で
行なった。300ml容の三角フラスコに1/100E
−培地30mlを入れ、ここに上述のニトロセルロース
フィルターを加え30℃にて5日間振とう培養を行なっ
た。生育の見られたものについては、1/100E−培
地8mlを入れた内径24mmの大型試験管に100μ
l植え継ぎ5日間培養した。これを2回繰り返し、菌の
単離を行なった。菌の単離には、前述の1/100F−
培地に1.2%のアガロース[agarose(電気泳
動用ultra−pure grade)]を加えて作
成した平板を用いた。これに、前述の培養液を適宜希釈
して塗布し、30℃にて5日間培養して、生育してきた
コロニーを単離した。1/100F−培地の多数のサン
プルに菌の生育が見られたので、菌の単離を試みた。そ
の結果形状の異なるコロニーが認められたので、コロニ
ーを取得した。これら全ての株は1/10F−培地およ
びブイヨン培地[nutrientbroth(NB)]
に生育可能であった。
【0037】実施例4 (実施例3で取得した分解菌の同定)取得したフェノー
ル資化性菌の1種類は、グラム陽性の細菌、1種類は酵
母、また3種類はグラム陰性の細菌であった。 Arthrobacter atrocyaneus
3A菌株(FERM P−16016) Cryptococcus albidus 3H菌株
(FERM P−16015) Alcaligenes denitrificans
subsp.denitrificans K2菌株
(FERM P−16012) Alcaligenes denitrificans
subsp.denitrificans K3菌株
(FERM P−16013) Alcaligenes denitrificans
subsp.denitrificans K19菌
株(FERM P−16014) 下表20〜28に前記フェノール資化性菌の特性を示
す。
【0038】
【表20】
【0039】
【表21】
【0040】
【表22】
【0041】
【表23】
【0042】
【表24】
【0043】
【表25】
【0044】
【表26】
【0045】
【表27】
【0046】
【表28】
【0047】実施例5 低リン濃度、低窒素濃度条件(自然環境)で生育する芳
香族化合物の資化性菌の検索 (検索用培地の作成)前表18に示したF−培地を1/
100に希釈したもの(1/100F−培地:リン約1
ppm、窒素約20ppm)を用いた。これに炭素源と
してベンゼン、トルエンおよびキシレンをそれぞれ10
0ppmを加えた。また、培地のpHは7.0とした。
【0048】(分解菌の取得方法D)分離源としては、
つくば市周辺の土壌約150種類を用い、以下の方法で
微生物のみを抽出して培地に添加した。300ml容の
三角フラスコに滅菌水30mlを入れ、ここに土壌サン
プル5gを加えた。これを1日回転振とうして、菌の抽
出を行なった。抽出後、遠心(2,000rpm,5m
in)して土壌を沈澱させ、上清を濾紙、およびグラス
フィルターにてろ過して、土壌微粒子を除いた。得られ
た菌液をニトロセルロースフィルター(0.2μm)で
ろ過して微生物を捕集した。このフィルターを適宜切断
して培地に加え、検索を行なった。検索は以下の方法で
行なった。300ml容の三角フラスコに1/100F
−培地30mlを入れ、ここに上述のニトロセルロース
フィルターを加え30℃にて5日間振とう培養を行なっ
た。生育の見られたものについては、1/100F−培
地8mlを入れた内径24mmの大型試験管に100μ
l植え継ぎ5日間培養した。これを2回繰り返し、菌の
単離を行なった。菌の単離には、1/100F−培地に
1.2%のアガロース[agarose(電気泳動用u
ltra−pure grade)]を加えて作成した
平板を用いた。これに、前述の培養液を適宜希釈して塗
布し、30℃にて5日間培養して、生育してきたコロニ
ーを単離した。1/100F−培地の多数のサンプルに
菌の生育が見られたので、菌の単離を試みた。その結果
形状の異なるコロニーが認められたので、コロニーを取
得した。これら全ての株は、ブイヨン培地[nutri
ent broth(NB)]に生育可能であった。
【0049】実施例6 (実施例5で取得した分解菌の同定)取得した芳香族化
合物の資化性菌の2種類は、全てグラム陰性の細菌であ
った。 Burkholderia pickettii K1
1菌株(FERM P−16207) Burkholderia pickettii K3
7菌株(FERM P−16208) 下表29〜30に前記芳香族化合物資化性菌の特性を示
す。
【0050】
【表29】
【表30】
【0051】実施例7 実施例1で得られた分解菌による低リン濃度、低窒素濃
度条件下のフェノールの分解 (分解方法)供試菌株を1/10E−平板培地(フェノ
ール1,000ppm)に植菌し、30℃にて培養し
た。生育した菌体を1/10E−培地2mlを入れたプ
ラスチックチューブ(フェノールがチューブに吸着しな
いことは確認済み)に植菌し、振とう培養機(MBSS
−10、丸菱)にて培養して、培養後のフェノールの分
解量を、ガスクロマトグラフィーを用いて定量した。初
発フェノール濃度は100ppm、1000ppmと
し、それぞれ3、6日後にサンプリングを行った。ガス
クロマトグラフィーの条件を以下に示す。 カラム(Column) :UnisoleF−200 注入温度(Inj.temp) :180℃ カラム温度(Col.temp):150℃ 検出器 (Detector) :FID 注入量 (inj.size) :2μl 内部標準物質(IS) :ジエチレングリコール 分解試験の結果を下表31に示す。実験に供した4株
は、いずれもフェノール分解能を有していた。
【0052】
【表31】
【0053】(実施例1で得られた菌株と既存の菌株の
フェノール分解能の比較実験) 実施例8 供試菌株としては実施例1で得た分離株1A、1C、1
E、1H及び2Dの5株を用いた。また、比較のため
に、これまでにフェノール分解菌として報告されている
ATCC(American Type Cultur
e Culture Collection)保存菌株
も用いた。このATCC保存のフェノール分解菌は、下
記の4株である。 ・Pseudomonas putida ATCC 11172 ・Rhodococcus rhodochrous ATCC 14347 ・Vibrio cyclosies ATCC 14635 ・Rhodococcus zopfii ATCC 51349 前記供試菌株を1/100F−培地、または1/100
F−培地のリン、窒素濃度をそれぞれ約500ppmに
高めた培地2mlを入れたプラスチックチューブに植菌
し、振とう培養機(MBSS−10、丸菱)にて30
℃、4日間培養した。培養後のフェノールの分解量を、
ガスクロマトグラフィーを用いて定量した。
【0054】(結果と考察)分解試験の結果を下表32
〜33に示した。取得した分解菌は5株とも1/100
F−培地に良好に生育し、添加した100ppmのフェ
ノールはほとんどが4日以内に完全に分解されていた。
また、培地中のリン、窒素濃度を高めても、生育、フェ
ノール分解共に阻害は全く見られなかった。一方、AT
CC保存株の方は、全ての菌株が基本培地には全く生育
が見られなかった。表中でフェノールのわずかな減少が
見られるのは、植菌した菌体への吸着であると思われ
る。なお、培地中のリン、窒素濃度をそれぞれ500p
pmに高めた培地を用いた場合には、表33に示すよう
にATCC14635株以外の3株に生育が見られ、フ
ェノールの分解が観察された。この結果から、前記5株
のフェノール分解菌は、これまでに知られているフェノ
ール分解菌が全く生育できないような低リン低窒素条件
下で生育し、良好なフェノール分解能を有する新規な菌
であると考えられる。
【0055】
【表32】
【0056】
【表33】
【0057】実施例9 低リン濃度、低窒素濃度条件で生育するフェノール資化
性菌を用いた各種芳香族化合物の分解 供試菌株としては実施例1で得た分離株1A(Bruk
holderia cepacia 1A)を用いてフ
ェノール、ベンゼン、トルエン、キシレン(異性体混合
物)の資化性を確認した。基質である各種芳香族化合物
の量は100ppmとし、培地は1/100F−培地を
用い、30℃で4日間培養行った。その結果を下表34
に示す。
【0058】
【表34】 前表の結果より、何れの基質(炭素源)も炭素源が無い
場合より、微生物の生育が高いことが確認できた。
【0059】実施例10 実施例3で得られた分解菌による低リン濃度、低窒素濃
度条件下のフェノールの分解 (分解方法)供試菌株としては実施例3で得た分離株3
A(Arthrobacter atrocyaneu
s3A)およびK2(Alcaligenes den
itrificans subs.denitrifi
cansK2)を用いてフェノールの資化性を確認し
た。基質であるフェノールの量は100ppmとし、前
記1/10E−培地のリンおよび窒素を5ppmにした
ものを基本培地とし、リンあるいは窒素濃度を変化させ
た培地を使用しフェノールの資化性を確認した。すなわ
ち、前記供試菌株3AおよびK2を前記培地に植菌し、
培養は600rpmの回転振とう下で3日間30℃で行
った。菌体の生育度は580nmの吸光度(A580)
で、フェノール濃度はHPLCにより測定した。
【0060】実施例11 実施例4取得した分解菌の低リン濃度、低窒素濃度条件
下の各種芳香族化合物に対する分解特性 (分解方法)1/100NB平板に生育させた前記K1
1およびK17株を1/100F培地に懸濁し、その1
00μlを155ml容バイアルビン(培地30ml)
に接種。その後基質である各種芳香族化合物(ベンゼ
ン、トルエン、キシレン)をそれぞれ100ppmづつ
添加した(合計300ppm)。ただし、キシレンにつ
いては、あらかじめo−、m−、p−を1:2:1で混
合しておいたものを使用した。バイアルビンをテフロン
コートブチルゴム栓、およびアルミシールで密封し、3
0゜Cで振とう培養をした。実験は2連にて行った。一
定期間ごとにガスタイトシリンジにて気相を50μl引
き抜きGCにて定量。また、滅菌した1mlシリンジで
培養液を0.5ml抜き取り、生育量を測定した。
【0061】(結果と考察)前記分解試験の結果を図1
〜4に示した。図1および図2に示す結果より、3A株
は100ppmのフェノールを分解するのに、培地中の
窒素濃度は5ppm程度、リン濃度は5ppm程度あれ
ば十分であることが解る。また、図3および図4に示す
結果より、K2株は100ppmのフェノールを分解す
るのに、培地中の窒素濃度は0.5ppm程度、リン濃
度は1ppm程度あれば十分であることが解る。また、
図5および図6に示す結果より、菌の生育が観察され、
これに伴ってベンゼン、トルエン、キシレンが分解され
ているので、K11株およびK37株はベンゼン、トル
エン、キシレンを分解資化して生育していることが解
る。
【0062】以下、本発明の実施態様を示す。 1.5ppm以下のリンおよび50ppm以下の窒素を
配合した培地を用いて行うことを特徴とする低栄養性微
生物の検索方法。 2.培地が、炭素源栄養分として芳香族化合物を含有す
るものである前記1の低栄養性微生物の検索方法。 3.培地が、炭素源栄養分としてフェノールを含有する
ものである前記1〜2の低栄養性微生物の検索方法。 4.培地が、炭素源栄養分としてベンゼン、トルエンお
よびキシレンよりなる群から選ばれた少なくとも一種以
上を含有するものである前記1〜2の低栄養性微生物の
検索方法。
【0063】5.検索された微生物がPseudomo
nas属に属する微生物である前記1〜4の低栄養性微
生物の検索方法。 6.微生物がPseudomonas putidaに
属するものである前記5の低栄養性微生物の検索方法。 7.微生物がPseudomonas putida9
−1A1菌株(FERM P−15571)である前記
6の低栄養性微生物の検索方法。
【0064】8.検索された微生物がBurkhold
eria属に属する微生物である前記1〜4の低栄養性
微生物の検索方法。 9.微生物がBurkholderia cepaci
aに属するものである前記8の低栄養性微生物の検索方
法。 10.微生物がBurkholderia cepac
ia 1A菌株(FERM P−15566)である前
記9の低栄養性微生物の検索方法。 11.微生物がBurkholderia cepac
ia 1C菌株(FERM P−15567)である前
記9の低栄養性微生物の検索方法。 12.微生物がBurkholderia cepac
ia 1E菌株(FERM P−15568)である前
記9の低栄養性微生物の検索方法。 13微生物がBurkholderia cepaci
a 1H菌株(FERMP−15569)である前記9
の低栄養性微生物の検索方法。 14.微生物がBurkholderia cepac
ia 2D菌株(FERM P−15570)である前
記9の低栄養性微生物の検索方法。 15.微生物がBurkholderia picke
ttiiに属するものである前記8の微生物。 16.微生物がBurkholderia picke
ttii K11株(FERM P−16207)に属
するものである前記15の微生物。 17.微生物がBurkholderia picke
ttttii K37株(FERM P−16208)
に属するものである前記15記載の微生物。 18.検索された微生物がRhodococcus属に
属する微生物である前記1〜4の低栄養性微生物の検索
方法。 19.微生物がRhodococcus sp.10−
1A1菌株(FERMP−15572)である前記18
の低栄養性微生物の検索方法。
【0065】20.検索された微生物がArthrob
acter属に属するものである前記1〜4の低栄養性
微生物の検索方法。 21.微生物がArthrobacter atroc
yaneusに属するものである前記20の低栄養性微
生物の検索方法。 22.微生物がArthrobacter atroc
yaneus3A菌株(FERM P−16016)で
ある前記21の低栄養性微生物の検索方法。
【0066】23.検索された微生物がCryptoc
occus属に属するものである前記1〜4の低栄養性
微生物の検索方法。 24.微生物がCryptococcus albid
usに属するものである前記23の低栄養性微生物の検
索方法。 25.微生物がCryptococcus albid
us3H菌株(FERMP−16015)である前記2
4の低栄養性微生物の検索方法。
【0067】26.検索された微生物がAlcalig
enes属に属するものである前記1〜4の低栄養性微
生物の検索方法。 27.微生物がAlcaligenes denitr
ificansに属するものである前記26の低栄養性
微生物の検索方法。 28.微生物がAlcaligenes denitr
ificans subsp.denitrifica
nsに属するものである前記27の低栄養性微生物の検
索方法。 29.微生物がAlcaligenes denitr
ificans subsp.denitrifica
nsK2菌株(FERM P−16012)である前記
28の低栄養性微生物の検索方法。 30.微生物がAlcaligenes denitr
ificans subsp.denitrifica
nsK3菌株(FERM P−16013)である前記
28の低栄養性微生物の検索方法。 31.微生物がAlcaligenes denitr
ificans subsp.denitrifica
nsK19菌株(FERM P−16014)である前
記28の低栄養性微生物の検索方法。
【0068】32.微生物が芳香族化合物を分解するこ
とが可能なものである前記1〜31の低栄養性微生物の
検索方法。 33.芳香族化合物がフェノールである前記32の低栄
養性微生物の検索方法。 34.芳香族化合物がベンゼン、トルエンおよびキシレ
ンよりなる群から選ばれた少なくとも一種以上を含有す
るものである前記32または33の微生物の検索方法。
【0069】
【効果】自然汚染環境や製油所や化学工場などからの低
栄養排水にリン源や窒素源等の栄養塩類を添加すること
なく、低コストで二次汚染の心配のない環境浄化あるい
は排水処理することのできる微生物、および該微生物を
用いた環境浄化あるいは排水処理方法が提供された。
【図面の簡単な説明】
【図1】フェノール資化性菌3Aの培地中の窒素濃度を
変化させた場合のフェノール分解結果を示す図である。
【図2】フェノール資化性菌3Aの培地中のリン濃度を
変化させた場合のフェノール分解結果を示す図である。
【図3】フェノール資化性菌K2の培地中の窒素濃度を
変化させた場合のフェノール分解結果を示す図である。
【図4】フェノール資化性菌K2の培地中のリン濃度を
変化させた場合のフェノール分解結果を示す図である。
【図5】芳香族炭化水素資化性菌K11のベンゼン、ト
ルエン、キシレンを分解資化する時の経時変化を示す図
である。
【図6】芳香族炭化水素資化性菌K37のベンゼン、ト
ルエン、キシレンを分解資化する時の経時変化を示す図
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C12R 1:40) (C12N 1/20 C12R 1:01) (C12N 1/20 C12R 1:06) (C12N 1/20 C12R 1:645) (C12N 1/20 C12R 1:05)

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 5ppm以下のリンおよび50ppm以
    下の窒素を配合した培地を用いて行うことを特徴とする
    低栄養性微生物の検索方法。
  2. 【請求項2】 培地が、炭素源栄養分として芳香族化合
    物を含有するものである請求項1記載の低栄養性微生物
    の検索方法。
  3. 【請求項3】 培地が、炭素源栄養分としてフェノール
    を含有するものである請求項1または2記載の低栄養性
    微生物の検索方法。
  4. 【請求項4】 培地が、炭素源栄養分としてベンゼン、
    トルエンおよびキシレンよりなる群から選ばれた少なく
    とも一種以上を含有するものである請求項1または2記
    載の低栄養性微生物の検索方法。
  5. 【請求項5】 検索された微生物がPseudomon
    as属に属する微生物である請求項1、2、3または4
    記載の低栄養性微生物の検索方法。
  6. 【請求項6】 微生物がPseudomonas pu
    tidaに属するものである請求項5記載の低栄養性微
    生物の検索方法。
  7. 【請求項7】 検索された微生物がBurkholde
    ria属に属する微生物である請求項1、2、3または
    4記載の低栄養性微生物の検索方法。
  8. 【請求項8】 微生物がBurkholderia c
    epaciaに属するものである請求項7記載の低栄養
    性微生物の検索方法。
  9. 【請求項9】 微生物がBurkholderia p
    ickettiiに属するものである請求項7記載の微
    生物。
  10. 【請求項10】 検索された微生物がRhodococ
    cus属に属する微生物である請求項1、2、3または
    4記載の低栄養性微生物の検索方法。
  11. 【請求項11】 微生物がArthrobacter属
    に属する微生物である請求項1、2、3または4記載の
    低栄養性微生物の検索方法。
  12. 【請求項12】 微生物がArthrobacter
    atrocyaneusに属する微生物である請求項1
    1記載の低栄養性微生物の検索方法。
  13. 【請求項13】 微生物がCryptococcus属
    に属する微生物である請求項1、2、3または4記載の
    低栄養性微生物の検索方法。
  14. 【請求項14】 微生物がCryptococcus
    albidusに属するものである請求項13記載の低
    栄養性微生物の検索方法。
  15. 【請求項15】 微生物がAlcaligenes属に
    属する微生物である請求項1、2、3または4記載の低
    栄養性微生物の検索方法。
  16. 【請求項16】 微生物がAlcaligenes d
    enitrificansに属するものである請求項1
    5記載の低栄養性微生物の検索方法。
  17. 【請求項17】 微生物が芳香族化合物を分解すること
    が可能なものである請求項1、2、3、4、5、6、
    7、8、9、10、11、12、13、14、15また
    は16記載の低栄養性微生物の検索方法。
  18. 【請求項18】 芳香族化合物がフェノールである請求
    項17記載の低栄養性微生物の検索方法。
  19. 【請求項19】 芳香族化合物がベンゼン、トルエンお
    よびキシレンよりなる群から選ばれた少なくとも一種以
    上を含有するものである請求項17または18記載の微
    生物の検索方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009500008A (ja) * 2005-07-01 2009-01-08 アンスティテュ ドゥ ルシェルシェ プール ル デヴロップマン(イエールデ) 炭化水素の分解方法の実施のための、好熱性硫酸還元性古細菌の使用

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