JPH10273678A - 熱交換型改質反応器 - Google Patents

熱交換型改質反応器

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JPH10273678A
JPH10273678A JP9475697A JP9475697A JPH10273678A JP H10273678 A JPH10273678 A JP H10273678A JP 9475697 A JP9475697 A JP 9475697A JP 9475697 A JP9475697 A JP 9475697A JP H10273678 A JPH10273678 A JP H10273678A
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JP
Japan
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heat exchange
reforming reactor
catalyst bed
cooling
cylindrical body
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JP9475697A
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English (en)
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Takahiro Matsumoto
隆博 松本
Hiroshi Makihara
洋 牧原
Kiyoshige Takijiri
清茂 滝尻
Shigeru Nishida
茂 西田
Yoshinori Sudo
義則 須藤
Kohei Uchida
浩平 内田
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SEKIYU SANGYO KASSEIKA CENTER
Japan Petroleum Energy Center JPEC
Original Assignee
SEKIYU SANGYO KASSEIKA CENTER
Petroleum Energy Center PEC
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J2208/00Processes carried out in the presence of solid particles; Reactors therefor
    • B01J2208/00008Controlling the process
    • B01J2208/00017Controlling the temperature
    • B01J2208/00477Controlling the temperature by thermal insulation means
    • B01J2208/00495Controlling the temperature by thermal insulation means using insulating materials or refractories

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  • Devices And Processes Conducted In The Presence Of Fluids And Solid Particles (AREA)
  • Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 反応器の胴径(シェル径)に対する積載荷重
の比率が大きく、最高使用温度が高い触媒床を有する熱
交換型改質反応器を提供すること、更には、冷却可能な
構造の触媒床支持部を有する熱交換型改質反応器を提供
すること。 【解決手段】 触媒床が耐火材製の球殻状触媒床であ
り、球殻状触媒床の中心と球殻状触媒床の外周端を結ぶ
円弧の中心角度Aが40ないし60度をなし、該球殻状
触媒床の外周端が、改質反応器の円筒胴の内周に沿って
設けられた金属製支持部又は水冷可能な金属製支持部に
より支持されており、また、球殻状触媒床の外周端と金
属製支持部の間に、耐火材製の支持リングを設け、ま
た、支持リングと金属製支持部の間に、フリー支持リン
グ又はフリー支持台を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メタノール合成ガ
ス又はアンモニア合成ガスのような水素に富む合成ガス
を、自己発生熱を利用して製造するための熱交換型改質
反応器に関する。
【0002】
【従来の技術】メタノール合成ガス又はアンモニア合成
ガスのような水素に富む合成ガスを天然ガスのような炭
化水素を原料として二段階で製造する方法は公知であ
る。これらのガスの製造技術は極めて高度化しており、
原料原単位の向上が重要であるが、これを達成すること
は極めて難しい。従って、一次改質と二次改質との双方
を1つの反応器で実施し得るように構成し、高価な反応
器と不可欠な連結装置とを削減することおよびその間に
発生する熱を吸熱反応に有効に利用して、製造プロセス
の総原価を低減するのが好ましい。
【0003】例えば、アンモニア合成では、炭化水素と
水蒸気との混合物を接触反応させて一酸化炭素と水素と
を生成する。この反応は一般に一次改質と言われてお
り、吸熱反応であり、一部炭化水素が残存する。次に必
要なのは窒素の導入であり、一般には空気により窒素を
導入して残存炭化水素を燃焼して温度を上げ、改質反応
をさらに進展させて所望のアンモニア合成ガスを生成す
る。これは二次改質と言われており、ガス温度は850
乃至1300℃の高温になる。このため、二次改質触媒
の支持床としては耐熱性が高く、安価な耐火材、例えば
レンガ材を使用できることが望まれる。
【0004】従来の工業用アンモニア合成に於いては、
一般に一次改質ステツプと二次改質ステップとを別々の
反応器で実施しているので二次改質ステップで発生する
熱を水蒸気として回収し、一次改質ステツプで必要な熱
は別途供給している。しかし、同一反応器内で二次改質
ステップで生じた熱を一次改質に利用する方法が特許公
開公報昭60−186401号、特許公開公報平1−2
61201号、特許公開公報平2−18303号、特許
公開公報平6−219706号に開示されている。
【0005】特許公開公報昭60−186401号に開
示された合成ガスの自熱製造方法及びその反応器では、
熱交換室と、熱交換室に水蒸気とフィードガスとを導入
する第1導入口と、熱交換室に内蔵されており一次改質
反応を生起する触媒を収容し得る反応管と、一次改質反
応後のガス状生成物を反応管から燃焼反応室に移送すべ
く反応管と連通する手段と、燃焼反応室に酸素又は酸素
濃厚空気を導入する第2導入口と、熱交換室と燃焼室と
を隔離する隔壁とを備えており、隔壁が燃焼反応生成物
を通過せしめて第2触媒ゾーンに移行せしめる手段を備
えており、前記手段を介して燃焼反応生成物は付加的改
質反応を生じて合成ガスを生成すべく隔壁を通過し第2
触媒ゾーンに到達し得ること、及び、合成ガスの排出ロ
が第1導入口のほぼ近傍で前記反応器に設けられてお
り、合成ガスが導出ロから出る前に反応管の周囲を通過
して反応管内の一次改質反応に必要な熱を供給し同時に
冷却されるように構成されている。しかしこの方法では
隔壁となる触媒床が浅い球殻状構造として図示されてお
り、浅い球殻状構造で外周を支持しているために触媒充
填時の荷重に対する支持反力が大きく、反応器の胴径
(シェル径)に対する積載荷重の比率が小さくしかでき
ず、また、最高使用温度が低くなると思われる。また、
反応器シェル側に設けられる触媒床支持部は高温にさら
されるが、その冷却対策は示されていない。
【0006】特許公開公報平1−261201号には、
水蒸気改質反応および部分酸化反応(燃焼反応とも言
う)により炭化水素から改質ガスを製造するに際し、竪
型円筒状の改質反応器の上部に二個の管板を設置して、
第一管板には下部に多数の細孔を有する内管を垂直に懸
垂し、第二管板には内管との間隙部に触媒の充填された
反応管を垂直に懸垂し、炭化水素と水蒸気の混合物を第
一管板と第二管板の間に導入して触媒層上部で改質し、
反応器上部の空間より空気を導入して触媒層下部で部分
酸化反応を行い、反応ガスは上昇して反応管を加熱する
方法が開示されている。しかしながら、この方法では、
二次改質触媒充填層を収容する内筒は高温に耐えられな
いために、特殊な耐熱金属性のものを使用しなければな
らず、部分燃焼域が異常に高温になり、内筒の寿命は短
いものと考えられる。
【0007】また、特許公開公報平2−18303号に
は、水蒸気改質反応および部分酸化反応により炭化水素
から改質ガスを製造するに際し、竪型円筒状の改質反応
器の上部に管板を設置して、触媒の充填された複数の反
応管を垂直に懸垂し、反応管下端に反応管群のみを固定
する下部管板を設置し、下部管板に内筒を垂直に懸垂
し、この内筒の上部に反応器外から導入される酸素供給
管を設置し、内筒の下部に触媒充填層を有する反応器が
開示されている。しかしながら、この方法も、二次改質
触媒充填層を収容する内筒は高温に耐えるために、特殊
な耐熱金属性のものを使用しなければならない。
【0008】特許公開公報平6−219706号には、
燃焼室および二次改質触媒層を反応器の上部に設置し、
二次改質ガスをベロー管を用いて一次改質反応の熱交換
室の下部に導入する断熱型リホーマー反応器を開示して
いる。しかしながら、この方法では、二次改質触媒床は
平面であり、特許公開公報昭60−186401号より
も更に、触媒充填時の荷重に対する支持反力が大きく、
反応器の胴径(シェル径)に対する積載荷重の比率が小
さくしかできず、最高使用温度も低くなると思われる。
また、反応器シェル側に設けられる触媒床支持部は、上
記のものに較べて若干温度が低いものの、高温にさらさ
れ、その冷却対策は示されていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】高温になる二次改質触
媒床に耐火材を使用して、反応器の胴径(シェル径)に
対する積載荷重の比率を大きくできて、また、最高使用
温度を高めることができる触媒床を有する熱交換型改質
反応器を提供することであり、更には、冷却可能な構造
の触媒床支持部を有する熱交換型改質反応器を提供する
ことである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、二次改質
触媒床に耐火レンガを使用して触媒床をある程度の深い
球殻(ドーム)状構造のものとし、反応器の胴の内面に
金属製のリング状の支持部を設けて触媒床を支えること
により、更には、該金属製支持部が冷却できる構造のも
のとすることにより、上記問題点を解決しうることを見
い出し、本発明を完成するに至った。
【0011】すなわち本発明は、炭化水素を水蒸気で一
次改質するための反応管を内蔵する熱交換室と、該反応
管を出たガスを集めるコレクタと、コレクタから燃焼反
応室にガスを供給する鉛直管と、該反応管を出たガスを
部分酸化するための燃焼反応室と、部分酸化後のガスを
二次改質するための二次改質触媒室とを備え、二次改質
後のガスを熱交換室に供給して反応管を加熱する熱交換
型改質反応器において、触媒床が耐火材製の球殻状触媒
床であり、球殻状触媒床の中心と球殻状触媒床の外周端
を結ぶ円弧の中心角度Aが40ないし60度をなし、該
球殻状触媒床の外周端が、改質反応器の円筒胴の内周に
沿って設けられた金属製支持部により支持されているこ
とを特徴とする熱交換型改質反応器に関するものであ
り、また、球殻状触媒床の外周端と金属製支持部の間
に、耐火材製の支持リングを設けた触媒床に関するもの
であり、さらに、支持リングと金属製支持部の間に、フ
リー支持リング又はフリー支持台を設けた熱交換型改質
反応器に関するものである。更には、本発明は、触媒床
の金属製支持部が冷却媒体により強制冷却される冷却型
金属製支持部である熱交換型改質反応器に関するもので
あり、冷却型金属製支持部が、円筒胴の内周に沿って設
けられた上下二枚の円環状板31’、31”、該上下二
枚の円環状板の間にあって該上下二枚の円環状板に接す
るように円筒胴の内周に沿って設けられた冷却媒体の流
れる円環状管52、並びに、円筒胴の外面に設けられ、
円筒胴を貫通して該円環状管に冷却用媒体を供給及び排
出するための入口53及び出口54からなるものである
か、又は、冷却型金属製支持部が、円筒胴の内周に沿っ
て設けられた上下二枚の円環状板31’、31”、該上
下二枚の円環状板の内周端全体が接続される帯状壁材5
5、ここで該上下二枚の円環状板と帯状壁材55と円筒
胴の内壁とは冷却媒体の流れる円環状通路56を形成す
るものであり、又、円筒胴の外面に設けられ、円筒胴を
貫通して該円環状通路に冷却用媒体を供給及び排出する
ための入口53及び出口54からなるものであるか、又
は、冷却型金属製支持部が、金属製支持部、該金属製支
持部の下面に円筒胴の内周に沿って設けられた冷却媒体
の流れる環状ジャケット57、並びに、円筒胴の外面に
設けられ、円筒胴を貫通して該環状ジャケットに冷却用
媒体を供給及び排出するための入口53及び出口54か
らなるものであるか、又は、冷却型金属製支持部が、金
属製支持部、該金属製支持部が設けられた位置に対応す
る円筒胴の外周に沿って設けられた冷却媒体の流れる環
状ジャケット58、並びに、円筒胴の外面に設けられ、
円筒胴を貫通して該環状ジャケットに冷却用媒体を供給
及び排出するための入口53及び出口54からなるもの
である熱交換型改質反応器に関する。
【0012】
【発明の実施の形態】熱交換型改質反応器では、水蒸気
と原料ガスとの混合物を、燃焼反応生成物と向流する方
向で、触媒層に通すことによって一次改質処理する。該
混合物は一次改質触媒を収容した反応管を通過し水素及
び一酸化炭素を生成し、その後に残存する炭化水素を酸
素又は酸素濃厚空気と接触して燃焼して高熱量を発生す
る。燃焼反応生成物は二次改質触媒層に移り、さらに合
成ガスを生成する。合成ガスは反応管の外部を循環す
る。従つて、燃焼により発生した熱が、吸熱反応である
一次改質に必要な熱として利用される。
【0013】本発明の熱交換型改質反応器で使用される
原料ガスとしては、炭化水素、アルコール類が挙げられ
る。炭化水素としては、メタン、エタン、プロパン、ブ
タン等の炭化水素、天然ガス、LPG、ナフサ等が例示
される。
【0014】一次改質触媒としては、ニッケル系触媒、
クロム−亜鉛系触媒が例示され、反応管入口には低温高
活性触媒を充填してもよい。二次改質触媒としては、高
温用ニッケル系又は白金系触媒が例示される。触媒量が
多くなると触媒床は、大きな反力を受けることになる。
例えば、直径が5mのような反応器では二次改質触媒量
のみで100t以上になる。
【0015】本発明の熱交換型改質反応器で得られる合
成ガスは、水素、一酸化炭素、二酸化炭素、水分等から
なるガスであり、メタノール合成、アンモニア合成、水
素製造、オキソアルコール合成、フィッシャー・トロプ
シュ法炭化水素合成等に使用される。
【0016】以下本発明を図によって説明する。なお、
図2〜5では、金属製支持部は符号30(又は、冷却型
金属製支持部では符号31)で示す。はじめに、全体図
1につき、炭化水素を原料ガスに用いた場合について説
明する。図1において、熱交換型改質反応器全体が参照
番号1で示され、以下反応器と称する。反応器は熱交換
室2を備えており、また水蒸気と炭化水素との混合物の
導入ロ3を備える。複数の反応管4(図1では2本のみ
示す)が熱交換室に内蔵され管板5、6に取付けられて
いる。反応管4の内部には、一次改質触媒層7(固定
床)が形成される。円錐状のコレクタ10は鉛直管11
を備える。コレクタ10は管板6の近傍で反応管4と連
通して配置され、一次改質反応後のガスを反応管4から
反応器の下部に備えられた燃焼反応室12に移行させ
る。図示のコレクタ10は円錐状であるが、別の形状を
使用し得ることも容易に理解される。燃焼室内部で燃焼
を生じさせるための酸素(又はアンモニア合成において
は酸素濃厚空気)の導入ロ13が反応器底部に設けられ
ている。燃焼室12と熱交換室2とを分離し、二次改質
触媒層16を形成するために鉛直管11の末端近傍に球
殻状触媒床14が備えられている。球殻状触媒床14に
複数の開孔15が設けられており、これら開孔は、燃焼
反応生成物を通過せしめて二次改質触媒層16に導入す
る手段として機能する。燃焼反応生成物はこの触媒層1
6を通過し二次改質処理を受けて所望の合成ガスを生成
する。前記の如く生成された合成ガスは二次改質触媒層
16から上昇する。合成ガスはバッフル20によつて誘
導される。バッフル20は反応管と高熱の反応生成物と
を緊密に接触せしむべく反応管4の外部を包囲してい
る。これにより、燃焼によって発生した熱を反応管4内
部で生じる吸熱反応に必要な熱として有効利用し得る。
図1では、導入口3のほぼ近傍に熱交換後の合成ガスの
排出ロ21が設けられている。合成ガス排出ロ21から
排出されたガスは、精製処理及び、メタノール合成(又
はアンモニア合成)処理を受ける。反応器は、点検又は
その他の保守を行なうために作業用通路22を備える。
必要な場合は、流れを分散させるため又は燃焼室に付加
的燃料ガスもしくは水蒸気を導入するための付加的な入
口及び出口を反応器に配設してもよい。
【0017】次に、触媒床及びその周辺部について図2
により説明する。円筒胴9には内周に沿って、冷却でき
る構造を有する金属製支持部30(又は冷却型金属製支
持部31)が設けられており、レンガ製球殻状触媒床1
4及びその上に積載される二次改質触媒層16の重量を
支える。金属製支持部30(又は冷却型金属製支持部3
1)の上には、必要に応じて、円筒胴9の熱膨張の影響
を受けないようにフリー支持リング32をスライド可能
に設けることができる。金属製支持部30(又は冷却型
金属製支持部31)の上には、又は必要に応じて設けら
れたフリー支持リング32の上には、支持リング33が
円筒胴9に沿う形で設けられ、支持リング33の上にレ
ンガが深い球殻状に積み上げられ、球殻状触媒床14を
形成する。球殻状触媒床14には燃焼反応室12からの
高温のガスが二次改質触媒層16に供給されるための開
孔15が設けられる。
【0018】本発明で、深い球殻状に積み上げられ球殻
状触媒床を形成するとは、球殻状触媒床の中心Cと球殻
状触媒床の外周端Bを結ぶ円弧の中心角度Aが40ない
し60度をなすものである。即ち、図2において、円弧
はBCであり、球殻状触媒床の中心はC点であり、円弧
の中心とは円弧を含む円の中心O点である。球殻状触媒
床の断面は実質的に円弧をなすが、熱膨張、触媒荷重を
考慮して非使用時には楕円状であってもよく、改質反応
時に高温で荷重のかかった状態で最大の強度を示す構造
のものを言う。このような深い球殻状触媒床を形成する
ことにより、荷重に対する支持反力を相対的に小さくす
ることが可能となる。従って、本発明によれば、反応器
の二次改質触媒層部分の胴径が、適用範囲1m以上10
m以下、好ましくは約3m以上約6m以下であり、触媒
を10〜1000t、好ましくは、50〜500t充填
して、1000℃以上の、更には1300℃以上の高温
に耐える球殻状触媒床を形成することができる。
【0019】本発明で、球殻状触媒床を形成するための
耐火材は、耐火レンガ、特に高アルミナ質耐火レンガ、
耐火モルタル、特に高アルミナ質耐火モルタル、耐火タ
イルであり、好ましくは、耐火レンガである。耐火材
は、例えば、経線方向、円周方向に分割形成したエ字型
のブロックであり、耐火モルタルを目地材にして球殻状
に組み上げて、球殻状触媒床を形成することができる。
エ字型のブロックは隣接する他のブロックとの接触面の
一部が切り欠かれているために、切り欠き部が開孔を形
成し、燃焼反応室からのガスが二次改質触媒室に導かれ
る。
【0020】金属製支持部30(又は冷却型金属製支持
部31)は円筒胴9の内周に沿って、断続的に設けられ
てもよいし、一つの円環状に設けられてもよいし、図3
又は図4(B)に示すように円環状の金属製支持部の内
周に切り欠き部40を持ち、熱収縮差を逃げるようにし
てもよい。金属製支持部30(又は冷却型金属製支持部
31)の材質は円筒胴9の材質と同じでも異なっていて
もよいが、図3に示すように、金属製支持部30(又は
冷却型金属製支持部31)は溶接等により円筒胴9に強
固に取り付けられ、前記球殻状触媒床にかかる重量を支
えるに十分な強度を持つ材質のものである。金属製支持
部30(又は冷却型金属製支持部31)の材質として
は、炭素鋼、低合金鋼、例えば11/4Cr−Mo鋼、1
Cr−1/2Mo鋼、ステンレス鋼、ステンレス合金等が
挙げられる。また、金属製支持部30は円筒胴9を通し
て熱伝導により冷却されてもよい。
【0021】金属製支持部30(又は冷却型金属製支持
部31)は、高温時の触媒荷重に対して座屈に強い構造
とするために、補強材として例えば、直角三角形型肘宛
を金属製支持部30(又は冷却型金属製支持部31)の
下面と、円筒胴9の壁面に、直角を挟む各辺を溶接して
設けることができる。従って、冷却型金属製支持部31
の場合には、冷却は金属製支持部のみならず補強材部分
も含めて行ってもよい。一般に、金属製支持部30(又
は冷却型金属製支持部31)は耐火レンガのような耐火
材及び断熱材により覆われ、熱の貫流が低減され、貫流
した熱は反応器の円筒胴9を介して熱伝導によって自然
に冷却されるが、耐火材及び断熱材のみでは不十分であ
ったり、又は、その厚みを増すことにより燃焼室の径を
大きくできない等の問題が生じる。従って、金属製支持
部30(又は冷却型金属製支持部31)を用いることに
より、反応器の胴径に対する積載荷重の比率を大きくで
きて、また、最高使用温度を高めることができて、さら
に、燃焼室の径を狭めることがないようにすることがで
きる。
【0022】フリー支持リング32は耐熱鋼のような金
属製又は耐熱タイル(耐火タイルとも言う)のような無
機材質製であり、外径は円筒胴9の内径よりも小さくし
て、円筒胴9と球殻状触媒床14の熱膨張差による伸縮
が、フリー支持リング32が滑ることにより、吸収でき
るようにしてある。フリー支持リング32は一つの円環
状であってもよいし、図4(B)に示すように、円環の
内周部に切り欠き部40を設けて熱膨張差を吸収できる
ようにしてもよいし、円環が数個の部分に切断されてい
てもよい。フリー支持リング32の外周部は、図4
(A)に示すように、下向きの折れ曲がり部を有し、金
属製支持部30(又は冷却型金属製支持部31)の内周
端に上向きの折れ曲がり部を設け、両者の折れ曲がり部
が滑り止めの役目をするようにしてもよい。フリー支持
リング32の内周部が上向きの折れ曲がり部を有し、支
持リング33の滑り止めの役目をするようにしてもよ
い。
【0023】フリー支持リング32の代りに図5に示す
フリー支持台34を使用することができる。フリー支持
台34は一つの円環状であってもよいし、円環の内周部
に切り欠き部40を設けて熱膨張差を吸収できるように
してもよいし、円環が数個の部分に分割されていてもよ
い。フリー支持台34の底部内周部は、金属製支持部3
0(又は冷却型金属製支持部31)の内周端に上向きの
折れ曲がり部と係合し、滑り止めの役目をするようにし
てもよい。フリー支持台34の上部内周部が上向きの折
れ曲がり部を有し、支持リング33の滑り止めの役目を
するようにしてもよい。
【0024】支持リング33は、上記耐火材から又は耐
熱金属等からできており、円環状をなし、球殻状触媒床
14が金属製支持部30(又は冷却型金属製支持部3
1)上に形成されるためのつなぎの役目をする。支持リ
ング33は一つの円環状であってもよいし、複数の円環
が多段に積層されていてもよい。例えば図2に示すよう
に、3段に積層して金属製支持部30上に、あるいは必
要に応じて設けられたフリー支持リング32を介して、
積み上げられる。支持リング33の材質は、好ましく
は、球殻状触媒床の材質と同じものが使用される。これ
らの分割された支持リング33はお互いが凹凸部を有し
嵌合するようにしてもよい。また、支持リング33と球
殻状触媒床14を形成する耐火材が同様に凹凸部を有し
嵌合するようにしてもよい。さらに、球殻状触媒床を形
成するレンガが同様に凹凸部を有し互いに嵌合するよう
にしてもよい。
【0025】さらに、冷却型金属製支持部及びその周辺
部について図により説明する。冷却型金属製支持部31
の一例を図6(A)および(B)に示す。金属製支持部
31は、上下二枚の円環状板31’、31”、該上下二
枚の円環状板31’、31”の間にあって、該上下二枚
の円環状板に接するように円筒胴9の内周に沿って設け
られた冷却媒体の流れる円環状管52、並びに、円筒胴
9の外面に設けられ、円筒胴9を貫通して該円環状管に
冷却用媒体50を供給及び排出するための入口53及び
出口54からなる。ここで図6(A)は冷却媒体入口及
び出口を含む面で示した縦断面図であり、図6(B)は
冷却媒体入口又は出口を含まない面で示した縦断面図で
ある。冷却用媒体50は入口53から供給され、円環状
管52内を流れて出口54より排出される。円環状管5
2は上下二枚の円環状板31’、31”に溶接等により
緊密に接続されていることが好ましい。従って円環状管
52の上下の面は平面であるものがよい。円環状管52
の内周側面(燃焼室に接する面)は平面でも曲面でもよ
い。円環状管52の外周側面は円筒胴に接触して冷却型
金属製支持部31を冷却しやすいように平らな面がよ
い。触媒等の荷重は上下二枚の円環状板31’、31”
及び円環状管52が一体となって支えることができる。
【0026】上記構造の変形として、図6(C)に示す
ように、上下二枚の円環状板31’、31”の内周端全
体が壁材55と接続されコの字型を形成してもよい。こ
のコの字型冷却型金属製支持部31の中に、円環状管5
2が挿入される。この場合には触媒等の荷重は、コの字
型の金属製支持部単独で、又はコの字型の金属製支持部
及び円環状管52が一体となって、支えることができ
る。また、円環状管52に穴や亀裂が生じても、冷却媒
体が直接高温の燃焼室に漏れ込むことはない。
【0027】図7(A)および(B)に示す別のタイプ
の冷却型金属製支持部31は、上下二枚の円環状板3
1’、31”の内周端全体が帯状壁材55と接続されコ
の字型を形成したものであり、図6(C)に示されたコ
の字型冷却型金属製支持部31と同様のものであるが、
上下二枚の円環状板と帯状壁材55と円筒胴の内壁とは
冷却媒体50の流れる円環状通路56を形成するもので
ある。円筒胴の外面には、円筒胴を貫通して該円環状通
路に冷却用媒体を供給及び排出するための入口53及び
出口54(出口は入口と同様に設けられるので図示しな
い)が設けられ、冷却用媒体50が入口53から供給さ
れ、円環状通路56内を流れて出口54より排出され
る。この場合には触媒等の荷重は、コの字型の金属製支
持部単独で支えられる。図7(B)は、冷却媒体入口又
は出口を含まない面で示した縦断面図であり、冷却媒体
50はコの字型冷却型金属製支持部31と円筒胴9の壁
面の間を流れる様子を示す。この例では、冷却媒体が荷
重を支える円環状板を直接冷却するために、冷却効率は
高い。
【0028】図8には、図7のタイプの冷却型金属製支
持部31と支持リングの関係を示す。この例では、後述
する支持リングが複数の円環からなり、円環が多段に積
層された例である。最下段に積まれた支持リング33’
(33で示すものの一つ)は内周上部に折れ曲がり部を
有し、その上の段の支持リング33”(33で示すもの
の一つ)の底部に係合して滑り止めの役目をする。従っ
て、最下段に積まれた支持リング33’は、その上の段
の支持リング33”に対しても、冷却型金属製支持部3
1に対しても滑ることが可能である。
【0029】図9は、冷却型金属製支持部31のさらに
別のタイプであり、金属製支持部の下面に、円筒胴9の
内周に沿って設けられた冷却媒体の流れる環状ジャケッ
ト57を設けた例である。円筒胴9を貫通して該環状ジ
ャケット57に冷却用媒体を供給及び排出するための入
口53及び出口54は円筒胴9の外面に設けられてい
る。入口53及び出口54は、環状ジャケット57に冷
却用媒体を供給及び排出するための配管部も含むもので
ある。図では、冷却用ジャケット57の断面は円弧を示
しているが、U字型やV字型、円型等のものでもよい。
環状ジャケット57は金属製支持部の下面全面に設けら
れていても、下面に部分的に設けられていてもよい。上
記冷却用の環状ジャケット57は、耐火材37及び断熱
材35により燃焼室内の熱から防御される。耐火材37
は必要によりクッション性の材料でもよい。
【0030】図10は、冷却型金属製支持部31のさら
に別のタイプである。冷却型金属製支持部31は、金属
製支持部が設けられた位置に対応する円筒胴9の外周に
沿って設けられた環状ジャケット58に冷却媒体50を
流通させることにより、円筒胴9の壁を介して熱伝導に
よって冷却される。図では、環状ジャケット58の断面
は円弧を示しているが、U字型やV字型や円型等のもの
でもよい。
【0031】上記各図で、冷却用媒体50の供給及び排
出のための入口及び出口は、例えば円筒胴9の左方又は
右方に設けられているが、円筒胴9の周囲全体に入口及
び出口を設けてもよい。例えば、通路の下部を入口と
し、金属製支持部を冷却して、通路の上部より排出され
るようにしてもよい。このようにすることにより、円筒
胴9の内周部に設けられている金属製支持部はどの場所
においても一定温度の冷却媒体により冷却されることに
なり、より均一に冷却され、金属製支持部は歪みが少な
くなる。
【0032】金属製支持部の温度は、金属製支持部が触
媒床及びそれに積載された触媒による荷重を長期間支持
できるのに必要な温度であり、金属製支持部の材質によ
るが、600℃以下、好ましくは低合金鋼の使用できる
450℃以下、更に好ましくは400℃以下である。
【0033】冷却媒体50としては、空気、蒸気、水、
低沸点油、高沸点油、溶融塩等が挙げられる。水、低沸
点油等を用いる場合には、顕熱伝熱よっても、沸騰伝熱
によっても冷却することができる。冷却媒体の温度、流
量、流速は冷却型金属製支持部の温度を測定して調節さ
れる。
【0034】なお、上記各図において冷却媒体の入口及
び出口は複数設けることができる。また、以下に述べる
フリー支持リング又はフリー支持台を冷却型金属製支持
部31と支持リング33との間に設けて、滑り可能にし
てもよい。
【0035】フリー支持リング32は耐熱鋼のような金
属製又は耐熱タイル(耐火タイルとも言う)のような無
機材質製であり、外径は円筒胴9の内径よりも小さくし
て、円筒胴9と球殻状触媒床14の熱膨張差による伸縮
が、フリー支持リング32が滑ることにより、吸収でき
るようにしてある。フリー支持リング32は一つの円環
状であってもよいし、図4(B)に示すように、円環の
内周部に切り欠き部40を設けて熱膨張差を吸収できる
ようにしてもよいし、円環が数個の部分に切断されてい
てもよい。フリー支持リング32の外周部は、図4
(A)に示すように、下向きの折れ曲がり部を有し、冷
却型金属製支持部31の内周端に上向きの折れ曲がり部
を設け、両者の折れ曲がり部が係合して滑り止めの役目
をするようにしてもよい。フリー支持リング32の内周
部が上向きの折れ曲がり部を有し、支持リング33の滑
り止めの役目をするようにしてもよい。図11に、冷却
型金属製支持部とフリー支持リングと支持リングの関係
を示す。フリー支持リング32はU字型をしており最下
段の支持リング33に嵌合しており、冷却型金属製支持
部31の上を滑ることができる。冷却型金属製支持部の
内周上部は突起状の折れ曲がり部を有し、係合して支持
リング33の滑り止めの働きをする。なお、冷却型金属
製支持部は、図7のタイプのものと類似しているが、点
線部を境に上下二つの部分からなり、点線部を溶接する
ことにより円環状通路56を持つ冷却型金属製支持部と
なる。
【0036】フリー支持リング32の代りに図5に示す
フリー支持台34を使用することができる。フリー支持
台34は一つの円環状であってもよいし、円環の内周部
に切り欠き部40を設けて熱膨張差を吸収できるように
してもよいし、円環が数個の部分に分割されていてもよ
い。フリー支持台34の底部内周部は、冷却型金属製支
持部31の内周端に上向きの折れ曲がり部と係合し、滑
り止めの役目をするようにしてもよい。フリー支持台3
4の上部内周部が上向きの折れ曲がり部を有し、支持リ
ング33の滑り止めの役目をするようにしてもよい。図
12に、冷却型金属製支持部とフリー支持台と支持リン
グの関係を示す。フリー支持台34の内周上部は突起状
の折れ曲がり部を有し、係合して支持リング33の滑り
止めの働きをする。なお、冷却型金属製支持部は、図7
のタイプのものと類似しているが、点線部を境に上下二
つの部分からなり、点線部を溶接することにより円環状
通路56を持つ冷却型金属製支持部となる。
【0037】支持リング33は、上記耐火材から又は耐
熱金属等からできており、円環状をなし、球殻状触媒床
14が冷却型金属製支持部31上に形成されるためのつ
なぎの役目をする。支持リング33は一つの円環状であ
ってもよいし、複数の円環が多段に積層されていてもよ
い。例えば図2に示すように、3段に積層して冷却型金
属製支持部31上に、あるいは必要に応じて設けられた
フリー支持リング32を介して、積み上げられる。支持
リング33の材質は、好ましくは、球殻状触媒床14の
材質と同じものが使用される。これらの分割された支持
リング33はお互いが凹凸部を有し嵌合するようにして
もよい。また、支持リング33と球殻状触媒床14を形
成する耐火材が同様に凹凸部を有し嵌合するようにして
もよい。さらに、球殻状触媒床を形成するリング状レン
ガが同様に凹凸部を有し互いに嵌合するようにしてもよ
い。
【0038】反応器の円筒胴9の内面は、熱伝導を最も
少なくする材料、例えば、耐火レンガ、強化セラミック
等の耐火材や断熱材によって断熱されていることが好ま
しい。これらは、性質の異なるものを複数の層に張って
もよい。反応器の円筒胴9の外面も、自然冷却が必要な
部分を除き熱伝導を最も少なくするために断熱材によっ
て断熱されていることが好ましい。この結果、放熱が抑
えられ、反応器の近傍の作業員の安全が確保され、同時
にケーシング材料として例えば炭素鋼を使用し得るので
設備費を下げることができる。金属製支持部30(又は
冷却型金属製支持部31)の外面、フリー支持リング3
2の外面は、断熱材又は耐火材で被覆し、放熱や材料の
劣化を防ぐようにすることができる。断熱材、耐火材と
しては耐火レンガ、強化セラミック、タイル、石綿、珪
酸カルシウム、発泡軽量コンクリート、蛭石系モルタ
ル、セラミックファイバー、石綿、グラスウール、ロッ
クウール等が挙げられる。図5(A)の耐火材37とし
てはセラミックファイバー、石綿、グラスウール、ロッ
クウール等が挙げられる。
【0039】以下、反応工程について説明する。一次改
質反応は600〜800℃で行われるので、原料炭化水
素と水蒸気は400〜600℃に予熱される。水蒸気改
質反応における反応量を多くすれば、燃焼反応の反応量
が少なくなり酸素使用量は少なくてすむ。従って、メタ
ノール合成では改質反応域における反応量をできるだけ
多くするような反応管の伝熱面積、触媒量が選択され
る。アンモニア合成では、窒素源として空気を使用する
ので部分酸化用のための炭化水素の量が多くされる。生
成ガス及び未反応炭化水素は燃焼反応室に導かれる。一
次改質反応に続いて部分酸化反応が行われるために、燃
焼反応室下部から酸素含有ガスが燃焼反応室に導かれ
る。この酸素含有ガスは部分酸化反応に供された後、改
質ガスに混入するので、酸素含有ガス中の不活性成分が
改質ガスに含まれる。このため酸素含有ガスは、アンモ
ニア合成の場合の如く不活性成分(窒素)が反応に供さ
れる場合以外はできるだけ高純度であることが望まし
く、その用途によって純酸素や空気、富酸素空気等が用
いられる。部分酸化反応は、燃焼速度が大きい水素が優
先して酸化され、最高温度が1400〜1700℃に達
するが、未だ多くの炭化水素が残っており、不安定であ
りカーボンの生成を起こし易い。部分酸化反応に続い
て、二次改質反応が行われる。二次改質触媒層16には
高温に耐えるニッケル系触媒が充填されている。二次改
質を経て、改質反応におけるほぼ平衡に近い組成が得ら
れる。二次改質触媒層16通過後のガスは、温度850
〜1200℃となって上部にある複数の反応管4を備え
た熱交換室2に導入され、反応管に熱を与えるので、ガ
ス温度は200〜700℃低下して排出される。
【0040】メタノール合成ガスの製造を例にとると、
水蒸気と天然ガスとの混合ガスを圧力10〜100気
圧、好ましくは、25〜85気圧で、約400〜650
℃で導入ロ3から反応器1に導入する。混合物は管板5
の開ロより反応管4に入り、一次改質触媒層7を通過し
反応管4から出る。反応管出ロのガス温度は700〜8
00℃である。反応管4から出た一次改質ガスは円錐状
のコレクタ10に入り鉛直管11を経由して反応器1の
下部に到達し燃焼室12に入る。純酸素を導入ロ13か
ら燃焼室に導入して燃焼を生起する。燃焼反応生成物は
約1000℃以上であり球殻状触媒床14の開ロ15を
通つて二次改質触媒層16を通り、二次改質反応が生じ
る。二次改質触媒層16においては、原料炭化水素の9
0%以上、好ましくは、95%以上を改質するのが望ま
しい。従って、二次改質触媒層16出口温度が850〜
1200℃となるように、燃焼反応が調節される。上記
のようにして得られた改質ガスとして、例えば、メタン
を主成分とする天然ガスを原料に用いてメタノール合成
用ガスを製造する場合には、改質後のガスの組成は、水
素/酸化炭素類のモル比が2.1〜2.5、残存メタン
が0.1〜3mol%であり、メタノール合成用ガスとし
て適切な組成のガスが得られる。
【0041】つぎに、アンモニア合成ガスの製造を例に
とると、水蒸気と天然ガスとの混合物を約500乃至7
00℃で導入ロ3から反応器1に導入する。混合物は管
板5の開ロと反応管4とを順次過通し反応管から出て円
錐状のコレクタ10に入り鉛直管11を経由して反応器
1の下部に到達し温度約600乃至760℃で燃焼室1
2に入る。酸素含有率が約25容量%以上である酸素濃
厚空気を導入ロ13から燃焼室に導入して燃焼を生起す
る。燃焼反応生成物は約1300乃至1900℃であり
球殻状触媒床14の開ロ15を通つて二次改質触媒層1
6を通り、二次改質反応が生じる。二次改質反応によっ
て生成した合成ガス混合物の温度は約800乃至115
0℃であり、上昇して反応管4と接触し、熱交換を行
う。その結果、反応管4内部の水蒸気と炭化水素との混
合物が加熱され、合成ガス混合物は冷却される。排出口
21を出る合成ガス混合物の温度は約500乃至700
℃である。反応器の内部圧力は主として大気圧から合成
ガス転化圧力までの範囲であり、後者は使用した処理条
件に左右されるが現行の技術では約100kgf/cm
2である。アンモニア合成ガスの製造に使用される圧力
は、一般には、約50kgf/cm2である。
【0042】上記二次改質反応において、酸素又は酸素
濃厚空気と共に水蒸気や二酸化炭素又はこれらの混合ガ
スを燃焼室に導入することもできる。水蒸気や二酸化炭
素を追加導入して一次改質反応で生じた不足分を補給で
きる。また、水蒸気や二酸化炭素の導入によつて燃焼温
度の調整が容易になり、改質反応器の手前に設けられる
酸素濃厚空気の予熱装置の効果を高めることができる。
【0043】本発明で示した改質反応器は、従来の方法
及び装置に比較して重要な利点を有する。先ず、反応器
の設備費が従来の水蒸気を別途発生回収する合成ガス製
造装置よりもかなり廉価である。また、改質反応器は、
高圧改質処理に容易に使用し得、装置のモジュール化に
極めて適している。原油等の随伴ガスの利用において極
めて適している。また、起動時間を短縮し、その結果と
してガスの使用量を節約し得る。また、改質反応器の待
機時間を短縮し、このため、合成装置が稼働していない
ときのガスの無効使用量を低減する。また、従来の多数
パス、多数バーナ型燃焼一次改質装置より起動と制御と
の自動化が容易である。更に、上記改質反応器は上から
順に熱交換室と二次改質触媒床と燃焼室とが配置された
鉛直型反応器であるが、本発明の開示から反応器の別の
物理的構成も可能であることが理解されよう。
【0044】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。実施例では図示の如く触媒を内蔵した反応管を使用
しているが、本発明の開示から反応器内部の流路を変更
し、二次改質触媒層から出たガス状生成物が反応管内部
を通り、装置に導入される水蒸気と原料ガスとの混合物
が反応管外部の触媒床を通るように構成し得ることも明
らかである。これらの変形例は、もちろん前述の本質的
特徴と原理とを有している限り、本発明の範囲に包含さ
れる。
【0045】(実施例1)原料に天然ガスを使用し、熱
交換型改質反応器によりメタノール合成用ガスを製造し
た。主な運転条件は次の通りである。(なお各ガス組成
はモル%を示す。) 反応器サイズ 一次改質反応部:胴径5.2m、長さ10m 二次改質反応部:胴径5.0m、長さ8m 球殻状触媒床:径5.0m、球殻状触媒床の中心Cと球
殻状触媒床の外周端Bを結ぶ円弧の中心角度Aが45度
をなすものである。球殻状触媒床は、円筒胴の内周に沿
って金属製支持部が設けられ、その上に耐熱金属製フリ
ー支持リングをスライド可能に設けている。フリー支持
リングの上に支持リングが設けられ、支持リングの上に
厚さ0.4mの高アルミナ耐火レンガが上記深い球殻状
に積み上げられ、球殻状触媒床を形成している。 二次改質触媒 ニッケル触媒充填量:163t 原料天然ガス 供給圧力:40kgf/cm2G 供給温度:550℃ 供給量:136500Nm3/hr ガス組成(モル%):メタン89.5、エタン8.5、
プロパン1.5、窒素0.5 改質用スチームモル数対炭化水素炭素モル数の比(S/
C比):1.62 酸素ガス 供給圧力:37.5kgf/cm2G 供給温度:200℃ 供給量:69120Nm3/hr 一次改質反応管出口 圧力:37.0kgf/cm2G 温度:665℃ ガス組成(モル%):CO1.30、CO24.90、
水素24.60、メタン17.86、窒素0.40、水
分(残り) 燃焼反応室 ガス温度:約1300℃ 壁面温度:約1000〜1600℃ 二次改質触媒層出口 圧力:36.0kgf/cm2G 温度:920℃ ガス組成(モル%):CO10.30、CO26.5
0、水素43.00、メタン1.40、窒素0.38、
水分(残り) このようにして得られた二次改質触媒層出ロガスは、一
次改質用反応管に熱を供給して、反応器出口では、圧力
35.5kgf/cm2G、温度620℃となった。こ
の反応器においては、一次改質反応管出口で原料炭化水
素の20.3%、二次改質触媒層出口で原料炭化水素の
91.6%が改質されており、メタノール合成用に適し
た組成のガスが得られた。球殻状触媒床は、反応停止、
再開の操作を計5回繰り返し、合計8000時間運転し
た後、検査したが、熱応力的に厳しい触媒床においても
異常は認められなかった。
【0046】(実施例2)原料に天然ガスを使用し、熱
交換型改質反応器によりメタノール合成用ガスを製造し
た。主な運転条件は次の通りである。(なお各ガス組成
はモル%を示す。) 反応器 材質: 一次改質反応部:胴径5.2m、長さ10m 二次改質反応部:胴径5.0m、長さ8m 球殻状触媒床:径5.0m、球殻状触媒床の中心と球殻
状触媒床の外周端を結ぶ円弧の中心角度Aが45度をな
すものである。球殻状触媒床は、円筒胴の内周に沿って
図7に示す冷却型金属製支持部が設けられ、その上に耐
熱金属製フリー支持リングをスライド可能に設けてい
る。フリー支持リングの上に支持リングが設けられ、支
持リングの上に厚さ0.4mの高アルミナ耐火レンガが
上記深い球殻状に積み上げられ、球殻状触媒床を形成し
ている。冷却型金属製支持部には、冷却用媒体として水
が流される。 二次改質触媒 ニッケル触媒充填量:163t 原料天然ガス 供給圧力:40kgf/cm2G 供給温度:550℃ 供給量:136500Nm3/hr ガス組成(モル%):メタン89.5、エタン8.5、
プロパン1.5、窒素0.5 改質用スチームモル数対炭化水素炭素モル数の比(S/
C比):1.62 酸素ガス 供給圧力:37.5kgf/cm2G 供給温度:200℃ 供給量:69120Nm3/hr 一次改質反応管出口 圧力:37.0kgf/cm2G 温度:665℃ ガス組成(モル%):CO1.30、CO24.90、
水素24.60、メタン17.86、窒素0.40、水
分(残り) 燃焼反応室 ガス温度:約1300℃ 壁面温度:約1000〜1600℃ 冷却型金属製支持部 材質:1Cr−1/2Mo鋼 金属製支持部上面温度:400℃ 冷却用媒体:水 入口温度:50℃ 出口温度:150℃ 冷却水流量は、約5kgf/cm2G下に加圧された水
のスチームボイド率が、出口で約0.5になるように調
整した。 二次改質触媒層出口 圧力:36.0kgf/cm2G 温度:920℃ ガス組成(モル%):CO10.30、CO26.5
0、水素43.00、メタン1.40、窒素0.38、
水分(残り) このようにして得られた二次改質触媒層出ロガスは、反
応管に熱を供給して、反応器出口では、圧力35.5k
gf/cm2G、温度620℃となった。この反応器に
おいては、一次改質反応管出口で原料炭化水素の20.
3%、二次改質触媒層出口で原料炭化水素の91.6%
が改質されており、メタノール合成用に適した組成のガ
スが得られた。球殻状触媒床は、反応停止、再開の操作
を計5回繰り返し、合計8000時間運転した後、検査
したが、熱応力的に厳しかった冷却型金属製支持部を強
制的に水冷却することにより、ほぼ冷却型金属製支持部
の上面温度を約400℃に維持することによって、触媒
床全体として異常は認められなかった。
【0047】(実施例3)原料に天然ガスを使用し、熱
交換型改質反応器により改質反圧を実施例1よりも高く
して、アンモニア合成用ガスを製造した例を示す。主な
運転条件は次の通りである。(なお各ガス組成はモル%
を示す。) 反応器サイズ 一次改質反応部:胴径5.2m、長さ10m 二次改質反応部:胴径5.0m、長さ8m 球殻状触媒床:径5.0m、球殻状触媒床の中心と球殻
状触媒床の外周端を結ぶ円弧の中心角度Aが51度をな
す以外は実施例1と同様の球殻状触媒床を使用した。 二次改質触媒 ニッケル触媒充填量:165t 原料天然ガス 供給圧力:85.0kgf/cm2G 供給温度:550℃ 供給量:145000Nm3/hr ガス組成(モル%):メタン89.5、エタン8.5、
プロパン1.5、窒素0.5 改質用スチームモル数対炭化水素炭素モル数の比(S/
C比):1.6 富酸素ガス 供給圧力:83.0kgf/cm2G 供給温度:200℃ 供給量:72500Nm3/hr 一次改質反応管出口 圧力:83.0kgf/cm2G 温度:700℃ ガス組成(モル%):CO1.31、CO24.88、
水素24.61、メタン17.88、窒素0.42、水
分(残り) 燃焼反応室 ガス温度:約1250℃ 壁面温度:約1000〜1500℃ 二次改質触媒層出口 圧力:81.0kgf/cm2G 温度:950℃ ガス組成(モル%):CO5.66、CO26.55、
水素32.07、メタン1.42、窒素12.74、水
分(残り) このようにして得られた二次改質触媒層出ロガスは、反
応管に熱を供給して、反応器出口では、圧力80.2k
gf/cm2G、温度680℃となった。この反応器に
おいては、一次改質反応管出口で原料炭化水素の23.
0%、二次改質触媒層出口で原料炭化水素の約90%が
改質されており、アンモニア合成用に適した組成のガス
が得られた。球殻状触媒床は、反応停止、再開の操作を
計4回繰り返し、合計7800時間運転した後、検査し
たが、触媒床として異常は認められなかった。
【0048】(実施例4)原料に天然ガスを使用し、熱
交換型改質反応器によりアンモニア合成用ガスを製造し
た。主な運転条件は次の通りである。(なお各ガス組成
はモル%を示す。) 反応器 材質: 一次改質反応部:径5.2m、長さ10m 二次改質反応部:径5.0m、長さ8m 球殻状触媒床:径5.0m、球殻状触媒床の中心と球殻
状触媒床の外周端を結ぶ円弧の中心角度Aが50度をな
すものである。球殻状触媒床は、円筒胴の内周に沿って
図10に示す冷却型金属製支持部が設けられ、その上に
耐熱金属製フリー支持リングをスライド可能に設けてい
る。フリー支持リングの上に支持リングが設けられ、支
持リングの上に厚さ0.4mの高アルミナ耐火レンガが
上記深い球殻状に積み上げられ、球殻状触媒床を形成し
ている。冷却型金属製支持部には、冷却用媒体として水
が流される。 二次改質触媒 ニッケル触媒充填量:165t 原料天然ガス 供給圧力:100kgf/cm2G 供給温度:550℃ 供給量:137000Nm3/hr ガス組成(モル%):メタン89.5、エタン8.5、
プロパン1.5、窒素0.5 富酸素空気 供給圧力:100kgf/cm2G 供給温度:200℃ 供給量:73000Nm3/hr 反応管出口 圧力:97.0kgf/cm2G 温度:720℃ ガス組成(モル%):CO1.50、CO24.98、
水素24.15、メタン19.23、窒素0.43、水
分(残り) 燃焼反応室 ガス温度:約1300℃ 壁面温度:約1000〜1600℃ 冷却型金属製支持部 材質:1Cr−1/2Mo鋼 金属製支持部上面温度:420℃ 冷却用媒体:水 入口温度:53℃ 出口温度:155℃ 冷却水流量は、約5.5kgf/cm2G下に加圧され
た水のスチームボイド率が出口で約0.5になるように
調整した。 二次改質触媒層出口 圧力:96.0kgf/cm2G 温度:960℃ ガス組成(モル%):CO5.35、CO26.60、
水素31.15、メタン1.53、窒素12.86、水
分(残り) このようにして得られた二次改質触媒層出ロガスは、反
応管に熱を供給して、反応器出口では、圧力95.5k
gf/cm2G、温度684℃となった。この反応器に
おいては、一次改質反応管出口で原料炭化水素の20.
4%が、二次改質触媒層出口で原料炭化水素の89%が
改質されており、アンモニア合成用に適した組成のガス
が得られた。球殻状触媒床は、反応停止、再開の操作を
計3回繰り返し、合計6300時間運転した後、検査し
たが、冷却型金属製支持部を含めて触媒床として異常は
認められなかった。
【0049】
【発明の効果】反応器の胴径(シェル径)に対する積載
荷重の比率を大きくすることができて、また、最高使用
温度を高めることができる熱交換型改質反応器の触媒床
を製作することが可能となり、例えば、100t以上の
触媒を積載して、1000℃以上の高温に耐える二次改
質触媒床の製作が可能となり、更には、冷却可能な構造
の触媒床支持部を有する触媒床を製作することが可能と
なり、例えば、金属製支持部上面温度を420℃に維持
することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱交換型改質反応器の全体図である。
【図2】本発明の熱交換型改質反応器における球殻状触
媒床及び周辺部の左半分縦断面図である。
【図3】本発明の熱交換型改質反応器における金属製支
持部の切り欠き図である。
【図4】本発明の熱交換型改質反応器における球殻状触
媒床及び周辺部の部分縦断面図(A)及び部分平面図
(B)である。
【図5】本発明の熱交換型改質反応器における球殻状触
媒床及び周辺部の部分縦断面図(A)、フリー支持台の
切り欠き図(B)及び分割型のフリー支持台の斜視図
(C)である。
【図6】本発明の熱交換型改質反応器における冷却型金
属製支持部の、冷却媒体入口及び出口を含む面で示した
縦断面図(A)、冷却媒体入口又は出口を含まない面で
示した縦断面図(B)であり、コの字型断面を持つ冷却
型金属製支持部の縦断面図(C)である。
【図7】本発明の熱交換型改質反応器における別のタイ
プの冷却型金属製支持部の、冷却媒体入口及び出口を含
む面で示した縦断面図(A)、冷却媒体入口又は出口を
含まない面で示した縦断面図(B)である。
【図8】図7のタイプの冷却型金属製支持部と支持リン
グの関係を示す縦断面図である。
【図9】本発明の熱交換型改質反応器における別のタイ
プの冷却型金属製支持部の、冷却媒体入口及び出口を含
む面で示した縦断面図である。
【図10】本発明の熱交換型改質反応器における別のタ
イプの冷却型金属製支持部の、冷却媒体入口及び出口を
含む面で示した縦断面図である。
【図11】本発明の熱交換型改質反応器における冷却型
金属製支持部とフリー支持リングと支持リングの関係を
示す縦断面図である。
【図12】本発明の熱交換型改質反応器における冷却型
金属製支持部とフリー支持台と支持リングの関係を示す
縦断面図である。
【符号の説明】
1 熱交換型改質反応器 2 熱交換室 3 炭化水素及び水蒸気導入口 4 反応管 5、6 管板 7 一次改質触媒層 9 円筒胴 10 コレクタ 11 鉛直管 12 燃焼反応室 13 酸素導入口 14 球殻状触媒床 15 開孔 16 二次改質触媒室 20 バッフル 21 合成ガス排出口 22 作業用通路 30 金属製支持部 31 冷却型金属製支持部 31’円環状板(上) 31”円環状板(下) 32 フリー支持リング 33 支持リング 34 フリー支持台 35 断熱材 36 耐火レンガ 37 耐火材 40 切り欠き部 50 冷却媒体 52 円環状管 53 冷却媒体入口 54 冷却媒体出口 55 帯状壁材 56 円環状通路 57 環状ジャケット 58 環状ジャケット
フロントページの続き (72)発明者 西田 茂 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 三 菱重工業株式会社内 (72)発明者 須藤 義則 新潟県新潟市松浜町3500番地 三菱瓦斯化 学株式会社新潟工業所内 (72)発明者 内田 浩平 新潟県新潟市松浜町3500番地 三菱瓦斯化 学株式会社新潟工業所内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭化水素を水蒸気により一次改質するた
    めの反応管を内蔵する熱交換室と、該反応管を出たガス
    を集めるコレクタと、コレクタから燃焼反応室にガスを
    供給する鉛直管と、該反応管を出たガスを部分酸化する
    ための燃焼反応室と、部分酸化後のガスを二次改質する
    ための触媒床を有する二次改質触媒室とを備え、二次改
    質後のガスを熱交換室に供給して反応管を加熱する熱交
    換型改質反応器において、触媒床が耐火材製の球殻状触
    媒床であり、球殻状触媒床の中心と球殻状触媒床の外周
    端を結ぶ円弧の中心角度Aが40ないし60度をなし、
    該球殻状触媒床の外周端が、改質反応器の円筒胴の内周
    に沿って設けられた金属製支持部により支持されている
    ことを特徴とする熱交換型改質反応器。
  2. 【請求項2】 球殻状触媒床の外周端と金属製支持部の
    間に、支持リングを設けた請求項1記載の熱交換型改質
    反応器。
  3. 【請求項3】 支持リングが耐火材製である請求項2記
    載の熱交換型改質反応器。
  4. 【請求項4】 支持リングと金属製支持部の間に、フリ
    ー支持リング又はフリー支持台を設けた請求項1又は2
    に記載の熱交換型改質反応器。
  5. 【請求項5】 フリー支持リング又はフリー支持台がそ
    の内周面に熱膨張吸収用の切り欠き部を有する請求項4
    記載の熱交換型改質反応器。
  6. 【請求項6】 フリー支持リング又はフリー支持台が一
    つの円環状又は分割された円環状をなす請求項4又は5
    に記載の熱交換型改質反応器。
  7. 【請求項7】 フリー支持リングの外周部が下向きの折
    れ曲がり部を有し、金属製支持部の内周端が上向きの折
    れ曲がり部有し、両者の折れ曲がり部が係合して滑り止
    めとなる請求項4、5又は6に記載の熱交換型改質反応
    器。
  8. 【請求項8】 フリー支持リングの内周部が上向きの折
    れ曲がり部を有し、該フリー支持リングの折れ曲がり部
    が支持リングの下部に係合して滑り止めとなる請求項
    4、5、6又は7に記載の熱交換型改質反応器。
  9. 【請求項9】 金属製支持部の内周端が上向きの折れ曲
    がり部を有し、該金属製支持部の折れ曲がり部がフリー
    支持台の底部内周部に係合して滑り止めとなる請求項
    4、5又は6に記載の熱交換型改質反応器。
  10. 【請求項10】 フリー支持台の上部内周部が上向きの
    折れ曲がり部を有し、該フリー支持台の折れ曲がり部が
    支持リングの下部に係合して滑り止めとなる請求項4、
    5、6又は9に記載の熱交換型改質反応器。
  11. 【請求項11】 金属製支持部が、一つの円環状又は分
    割された円環状をなす請求項1に記載の熱交換型改質反
    応器。
  12. 【請求項12】 金属製支持部が、切り欠き部を持つ請
    求項1又は11に記載の熱交換型改質反応器。
  13. 【請求項13】 金属製支持部が、冷却型金属製支持部
    である請求項1〜12のいずれかに記載の熱交換型改質
    反応器。
  14. 【請求項14】 冷却型金属製支持部が、円筒胴の内周
    に沿って設けられた上下二枚の円環状板(31’、3
    1”)、該上下二枚の円環状板の間にあって該上下二枚
    の円環状板に接するように円筒胴の内周に沿って設けら
    れた冷却用媒体の流れる円環状管(52)、並びに、円
    筒胴の外面に設けられ、円筒胴を貫通して該円環状管に
    冷却用媒体を供給及び排出するための入口(53)及び
    出口(54)からなることを特徴とする請求項13に記
    載の熱交換型改質反応器。
  15. 【請求項15】 冷却型金属製支持部が、円筒胴の内周
    に沿って設けられた上下二枚の円環状板(31’、3
    1”)、該上下二枚の円環状板の内周端全体が接続され
    る帯状壁材(55)、ここで該上下二枚の円環状板と帯
    状壁材(55)と円筒胴の内壁とは冷却媒体の流れる円
    環状通路(56)を形成するものである、並びに、円筒
    胴の外面に設けられ、円筒胴を貫通して該円環状通路に
    冷却用媒体を供給及び排出するための入口(53)及び
    出口(54)からなることを特徴とする請求項13に記
    載の熱交換型改質反応器。
  16. 【請求項16】 冷却型金属製支持部が、金属製支持
    部、該金属製支持部の下面に円筒胴の内周に沿って設け
    られた冷却媒体の流れる環状ジャケット(57)、並び
    に、円筒胴の外面に設けられ、円筒胴を貫通して該環状
    ジャケットに冷却用媒体を供給及び排出するための入口
    (53)及び出口(54)からなることを特徴とする請
    求項13に記載の熱交換型改質反応器。
  17. 【請求項17】 冷却型金属製支持部が、金属製支持
    部、該金属製支持部の設けられた位置に対応する円筒胴
    の外周に沿って設けられた冷却媒体の流れる環状ジャケ
    ット(58)、並びに、該環状ジャケットに冷却用媒体
    を供給及び排出するための入口(53)及び出口(5
    4)からなることを特徴とする請求項13に記載の熱交
    換型改質反応器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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