JPH1027346A - 情報記録再生装置 - Google Patents

情報記録再生装置

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JPH1027346A
JPH1027346A JP8184453A JP18445396A JPH1027346A JP H1027346 A JPH1027346 A JP H1027346A JP 8184453 A JP8184453 A JP 8184453A JP 18445396 A JP18445396 A JP 18445396A JP H1027346 A JPH1027346 A JP H1027346A
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JP8184453A
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Inventor
Nobuyuki Fujimoto
信行 藤本
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、試し書きを行いながらも、立
ち上がり時間の短い情報記録再生装置を提供することに
ある。 【解決手段】回転概略OK判定回路52は、記録再生媒
体10の回転数が定常回転数に対して所定範囲内の回転
数になったことを判定し、試し書き回路46は試し書き
パターンを発生する。ここで、試し書き周波数発生回路
54は、記録再生媒体10の回転数に応じた試し書き周
波数を発生し、試し書きパワー設定回路56は、記録再
生媒体10の回転数に応じた試し書き記録パワーを設定
する。試し書き回路46は、試し書き周波数発生回路5
4及び試し書きパワー設定回路56からの信号を受け
て、回転数に同期した周波数で、しかも、回転数に応じ
た下限値から上限値までステップ的に変化する記録パワ
ーからなる最適な試し書きパターンを発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録再生媒体上に
情報の記録再生を行う情報記録再生装置に係り、特に光
ディスク装置等に使用するに好適な情報記録再生装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】記録再生媒体上にレーザ光を集光して情
報を高密度に記録再生する光ディスク装置等において
は、記録時の諸条件の変動により、記録再生媒体上に形
成される記録マークにばらつきが生じるという問題があ
った。記録時の条件の変動としては、記録再生媒体毎に
記録感度がばらついたり、環境温度の変化によって記録
再生媒体の記録感度が変化したり、さらには、サーボ状
態の変動によってレーザ光の焦点位置が記録再生媒体上
からずれた場合にも相対的な記録感度が変化する場合等
がある。記録再生媒体の記録密度を向上させるために
は、このように記録感度が変化した場合でも、記録マー
クの変動を抑えて高精度に記録マークを形成する必要が
ある。
【0003】記録マークの変動を抑える方法として、例
えば、特開平6−36285号公報に記載のような試し
書きが知られており、また、最近では、実際の製品にも
適用されつつある。試し書きは、記録パワーを変えて、
本来の記録領域とは異なる領域に所定の情報を書き込
み、書き込まれた情報を再生して、最適の記録パワーを
求めるものである。試し書きを行うに際しては、情報記
録再生装置の電源をオンし、ディスク回転数が立ち上が
り、即ち,光ディスクを回転させるモータの回転が定常
回転数となり、フォーカスサーボやトラッキングサーボ
の引き込みを完了した後、試し書きを行うようにしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、従来の試し書
きを行わない情報記録再生装置において、装置の立ち上
がり時間は、約3秒程度要するのに対して、試し書きを
行う情報記録再生装置にあっては、さらに、試し書き処
理のために1秒〜2秒程度の時間を要するという問題が
あった。その結果、試し書きを行う情報記録再生装置に
おいては、立ち上がり時間に、4〜5秒を要していた。
【0005】特に、情報記録再生装置を複数台搭載し
た,また、複数の記録再生媒体を同一の筐体に搭載した
ライブラリ装置等において、試し書きによる立ち上がり
時間の延長が問題となっている。即ち、ライブラリ装置
のセールスポイントの一つとして、アクセスタイムがあ
り、アクセスタイムの短さを競い合っている。このよう
な状況において、アクセスタイムに直接影響する立ち上
がり時間が1秒〜2秒長くなると、システムその物の構
築ができなくなるという問題があった。
【0006】本発明の目的は、試し書きを行いながら
も、立ち上がり時間の短い情報記録再生装置を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、記録再生媒体を回転させながら、この記
録再生媒体の記録膜上に記録再生を行うとともに、本来
の記録再生に先だって試し書きを行う情報記録再生装置
において、上記記録再生媒体の回転数が定常回転数に対
して所定範囲内の回転数になったことを判定する判定手
段を備え、この判定手段の判定結果に基づいて、試し書
きを行うようにしたものであり、かかる構成により、試
し書きを行いながらも、装置の立ち上がり時間の短かく
し得るものとなる。
【0008】上記情報記録再生装置において、好ましく
は、さらに、上記記録再生媒体の回転数に応じた試し書
き周波数を発生する試し書き周波数発生手段を備え、こ
の試し書き周波数発生手段が発生する試し書き周波数に
基づいて試し書きパターンを発生し、試し書きを行うよ
うにしたものであり、かかる構成により、試し書き時の
回転数に応じた試し書きパターンによる試し書きを行い
得るものとなる。
【0009】上記情報記録再生装置において、好ましく
は、上記記録再生は、半導体レーザ光を上記記録再生媒
体の記録膜上に集光して行うとともに、さらに、上記記
録再生媒体の回転数に応じた試し書き記録パワーを設定
する試し書きパワー設定手段を備え、この試し書きパワ
ー設定手段が設定する試し書き記録パワーを基に、試し
書き記録パワーを変化させて試し書きを行うようにした
ものであり、かかる構成により、試し書き時の回転数に
応じた試し書きパターンによる試し書きを行い得るもの
となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図6を用いて、本発
明の一実施形態による情報記録再生装置について説明す
る。図1は、本発明の一実施形態による情報記録再生装
置の断面図である。
【0011】光ディスク等の記録再生媒体10は、カー
トリッジ12の中に収納された状態で、光ディスク装置
等の高密度情報記録再生装置100内に挿入され、引き
抜かれる。ローダ14は、カートリッジ12を高密度情
報記録再生装置100に挿入・引き抜きを行う位置から
記録再生の位置へ移動させる。カートリッジ12内の記
録再生媒体10は、駆動モータ16によって回転され
る。ローダ14は、位置決めピン18によって、記録再
生位置に位置付けられる。記録再生媒体10に対するデ
ータの記録再生を行う光ヘッド20は、アクチュエータ
30によって動かされる。また、回路基板35上には、
記録再生(R/W)系の回路や、インターフェイス系の
回路や記録再生回路や光ヘッド20やアクチュエータ3
0の制御を行うコントロール回路が搭載されている。
【0012】記録再生媒体10は、通常カートリッジケ
ース12に入れたまま使用する。カートリッジケース1
2を高密度情報記録再生装置100に挿入すると、ロー
ダ14がカートリッジケース12を記録再生の位置まで
移動させ、カートリッジケース12は位置決めピン18
で支えられる。カートリッジケース12の中に入ってい
る記録再生媒体10は、駆動モータ16で支えられ、カ
ートリッジケース12の内面から離れた状態で固定され
る。駆動モータ16によって、記録再生媒体10は回転
される。光ヘッド20は、アクチュエータ30によっ
て、記録再生媒体10上の所望のトラックに位置決めさ
れ、そのトラックに対するデータの記録再生が行われ
る。
【0013】次に、図2を用いて、本発明の一実施形態
による情報記録再生装置の記録再生回路の構成について
説明する。図2は、本発明の一実施形態による情報記録
再生装置の記録再生回路のブロック図である。
【0014】高密度情報記録再生装置100は、記録再
生媒体10を回転させるための駆動モータ16と、記録
再生媒体10への情報の記録再生を行う光ヘッド20
と、データを記録するための処理を行う記録処理回路4
0と、光ヘッド20から得られた再生信号を情報に変換
する再生処理回路70と、記録処理回路40の制御や再
生処理回路70によって再生された情報の処理や光ヘッ
ド20を駆動するアクチュエータの制御を行うコントロ
ーラ90等から構成されている。
【0015】記録再生媒体10は、記録膜とそれを保持
する基板から構成されている。
【0016】光ヘッド20は、レーザ21と、光検出器
22と、レンズ23,24と、プリズム25と、外部磁
場発生器26から構成されている。レーザ21から出射
された光ビームは、レンズ23によってコリメートされ
て平行光となり、プリズム25を通過して、レンズ24
によって記録再生媒体10上に集束される。記録再生媒
体10からの反射光は、レンズ24によって平行光とな
り、プリズム25によって反射され、光検出器22によ
って検出される。
【0017】外部磁場発生器26は、記録/消去時に磁
界の向きを切り替えて記録/消去パワーを照射すること
により、記録/消去を行う。また、光検出器23の前に
は、図示しない波長板が設けられており、反射光をp偏
光,s偏光に分離して2分割の光検出器22で検出し、
それぞれの差動信号を得ることにより、光磁気信号を得
ることができる。
【0018】光ヘッド20によって検出された光信号
は、再生処理回路70に入力する。再生処理回路70の
中のプリアンプ72は、光ヘッド20の光検出器22の
出力信号を増幅する。再生回路74は、波形等化回路,
自動利得制御回路,二値化回路などから構成されてお
り、入力された再生信号を二値化する。再生回路74か
らの二値化信号は、セルフクロッキングの為にPLL
(Phase LockedLoop)回路76に入力
される。PLL回路76で得られた二値化信号は、弁別
回路78に入力する。弁別回路78は、入力した二値化
信号を再生クロックと二値化信号に弁別する。再生クロ
ックと二値化信号は、コントローラ90に入力し、デー
タが復調される。
【0019】また、再生処理回路70の中には、試し書
きパターン中心レベル検出回路80及びA/D変換器8
2が備えられているが、これらは、試し書き時に動作す
るものであり、後述する。
【0020】上位ホストからの命令や情報データは、コ
ントローラ90において、命令の解読や記録データの変
調が行われ、変調方式に対応する符号列に変換される。
変換された符号列は、記録処理回路40の中のセレクタ
42を通過して、記録パルス生成回路44に入力する。
セレクタ42は、コントローラ90から送られてくる符
号列と試し書き回路46から送られてくる符号列を選択
する回路であり、コントローラ90からの制御信号によ
って、通常の記録処理若しくは試し書き処理に応じて、
いずれかの符号列を選択切り替える。
【0021】記録パルス生成回路44は、入力した符号
列を、記録マークの長さや幅を制御するための記録パル
ス列に変換する。変換された記録パルス列は、レーザド
ライバ60に入力され、レーザドライバ60からの記録
電流によりレーザ21を高出力発振させる。レーザ21
から出た光は、レンズ23によって平行光となり、プリ
ズム25を通り、レンズ24によって記録再生媒体10
上に集束して、符号列に応じた記録マークを記録する。
【0022】レーザ21は、記録/消去時には、高出力
発振され、再生時には、低出力発振され、これらは、コ
ントローラ90によってレーザドライバ60に制御信号
を送ることにより制御される。
【0023】高周波重畳回路62は、レーザ21に起因
するレーザ雑音を低減するために設けてあり、記録/消
去時にはレーザの寿命の観点から高周波重畳を休止する
こともある。
【0024】試し書き処理は、記録再生媒体と情報記録
再生装置との記録再生条件の適合性を向上させるため
に、記録再生媒体の交換にともなう記録再生媒体の記録
膜厚変動等や環境温度変動及び情報記録再生装置の特性
変化による記録再生媒体と情報記録再生装置の相対的な
記録感度変動を検知するために行われる。試し書きは、
記録再生媒体の所定の位置に行われ、その位置は、例え
ば、記録再生媒体の内周,外周、それらの中央の位置の
ように3箇所設けられている。試し書きは、所定の試し
書きパターンを、正規の情報の記録再生を行う前に記録
再生媒体に書き込むことによって行われる。
【0025】試し書きパターンは、変調方式に対応する
符号列に変換されており、試し書き回路46によって生
成される。試し書き処理時に使用する記録パターンは、
当該装置における最高周波数の最密パターンと最低周波
数の最粗パターンの組み合わせパターンを用いる。ま
た、試し書き回路46は、この試し書きパターンに対し
て記録パワーを複数段階にステップ的に変えるようにし
ている。このように記録パワーを変えることによって、
最適記録パワーを求めるようにする。
【0026】一般的な高密度情報記録再生装置では、光
ヘッド20から出射されたレーザー光は、記録再生媒体
10の記録膜上ではおおむね5mWから10mWの間と
なっている。次に、この記録パワーの上限値及び下限値
の中心値を設定し、その中心値を中心に上限値、下限値
までを複数のパワーの値に分割し、試し書きを行う。こ
の分割を細かくすれば、試し書きの精度が上がるが、そ
の分時間がかかる。この分割は通常20から50の間と
していいる。記録パワーをどの程度の刻みでどこまで振
るかを、試し書き回路46が決定する。具体的な値は、
使用する記録再生媒体、情報記録再生装置の特性によっ
て異なってくる。
【0027】試し書き回路46によって生成された試し
書きパターンの符号列は、セレクタ42を通って、記録
パルス生成回路44に入力し、記録パルス列に変換され
る。変換された記録パルス列は、レーザドライバ60に
入力され、レーザドライバ60からの記録電流によりレ
ーザ21を高出力発振させる。
【0028】試し書き処理の中の試し書きパターンの記
録後、記録されたパターンの再生処理が行われる。試し
書き処理の再生時には、再生回路74のアナログ信号状
態の出力信号は、試し書きパターン中心レベル検出回路
80に入力する。
【0029】試し書きパターン中心レベル検出回路80
は、再生信号から最密パターンと最粗パターンの中心レ
ベルの差を検出する。試し書きパターン中心レベル検出
回路80の出力信号は、A/D変換器82によってデイ
ジタル信号に変換され、コントローラ90に取り込まれ
る。コントローラ90は、その差が0となる組み合わせ
パターンを書き込んだ記録パワーが最適記録パワーと判
断して、正規の記録時には、この最適記録パワーにより
記録を実施する。
【0030】このように試し書きにより、常に最適記録
パワーで記録、再生、消去を行う事で高精度な記録マー
クを記録することが可能となる。
【0031】駆動モータ16には、タコメータ17が接
続されており、駆動モータ16の回転に同期した信号を
発生する。タコメータ17の出力信号は、回転同期信号
発生回路48に入力する。回転同期信号発生回路48
は、入力した信号を波形整形して、回転同期信号を発生
する。
【0032】シンセサイザ50は、装置全体の基準クロ
ックを発生させる発信器である。シンセサイザ50は、
回転同期信号発生回路48からの信号を受けて、記録再
生媒体10の回転数の変動に対応した基準クロックを発
生する。コントローラ90は、シンセサイザ50が出力
する基準クロックにより、駆動モータ16が定常回転
数,例えば、3600rpmになったことを判別でき
る。
【0033】本実施形態においては、さらに、回転概略
OK判定回路52,試し書き周波数発生回路54,試し
書きパワー設定回路56を備えている。本実施形態にお
いては、駆動モータ16によって回転される記録再生媒
体10の回転数が定常回転数,例えば、3600rpm
になる前に試し書き処理を行うようにしている。
【0034】回転概略OK判定回路52は、駆動モータ
16によって回転される記録再生媒体10の回転数が定
常回転数に対して所定の回転数範囲内になった時、回転
概略OK信号を出力する。ここで、定常回転数を,例え
ば、3600rpmとすると、回転概略OK判定回路5
2は、記録再生媒体10の回転数が2880rpm〜4
320rpm(定常回転数の±20%以内)になると、
回転概略OK信号を出力する。試し書き回路46は、回
転概略OK判定回路52が出力する回転概略OK信号を
受けて動作する。
【0035】この試し書き処理を行う時の記録再生媒体
10の回転数は、本来の定常回転数とは異なるので、試
し書き回路が発生する試し書きパターンの周波数及びパ
ワーを回転数に応じて変える必要があるため、試し書き
周波数発生回路54及び試し書きパワー設定回路56を
備えている。
【0036】ここで、図3及び図4を用いて、試し書き
周波数発生回路及び試し書きパワー設定回路の動作原理
について説明する。図3は、本発明の一実施形態による
情報記録再生装置において用いる試し書き周波数発生回
路の動作説明図である。
【0037】図3(A)に示すように、定常回転数(3
600rpm)において、パルス幅T0の信号を記録す
るものとする。試し書き処理を行う時の回転数が288
0rpmとすると、記録再生媒体上の記録位置における
線速度が低下するため、定常回転時と同じ長さの記録マ
ークを記録再生媒体上に形成するためには、回転数が低
くなった分、定常時のパルス幅T0よりもパルス幅の長
いパルス幅T1の信号を記録する必要がでてくる。従っ
て、試し書き周波数発生回路54は、シンセサイザ50
が出力する回転数に同期した基準クロックに基づいて、
記録再生媒体の回転数を検出し、定常時の回転数をRco
nstとし、本実施形態による非定常時の回転数をRtryと
し、定常時の試し書き周波数をf0とすると、本実施形
態による非定常時の試し書き周波数f1が、(f0・(R
try/Rconst))となるように、試し書き周波数f1を
発生する。試し書き回路46は、この試し書き周波数f
1を基準として、試し書きパターンを発生する。試し書
き処理時の回転数が定常回転数よりも高い時には、パル
ス幅T2は定常時のパルス幅T0よりも長くなる。
【0038】また、図4は、本発明の一実施形態による
情報記録再生装置において用いる試し書きパワー設定回
路の動作説明図である。
【0039】図4に示すように、定常回転数(3600
rpm)において、記録パワーの下限値をPL1とし、上
限値をPH1とし、その間をステップ的に変えるものと
し、その中心値をPC1とする。それに対して、試し書き
処理を行う時の回転数が2880rpmとすると、記録
位置における線速度が低下するため、同一面積に対して
定常回転時と同じパワーを照射するためには、回転数が
低くなった分、定常時の記録パワーよりも低下し、その
中心値をPC2にする必要がある。従って、試し書きパワ
ー設定回路56は、シンセサイザ50が出力する回転数
に同期した基準クロックに基づいて、記録再生媒体の回
転数を検出し、定常時の回転数をRconstとし、本実施
形態による非定常時の回転数をRtryとし、定常時の試
し書きパワーの中心値をPC1とすると、本実施形態によ
る非定常時の試し書きパワーの中心値PC2は、(PC1・
(Rtry/Rconst))となるように設定する。試し書き
回路46は、この試し書きパワーの中心値PC2を基準と
して、試し書きパターンを発生する。
【0040】記録再生媒体10の回転数は、時々刻々変
化し、次第に、定常回転数に収束するので、回転数の変
化に応じて、試し書き周波数発生回路54及び試し書き
パワー設定回路56は、回転数に応じた試し書き周波数
及び試し書きパワーの中心値を発生する。試し書き回路
46は、試し書き周波数発生回路54及び試し書きパワ
ー設定回路56からの信号を受けて、回転数に同期した
周波数で、しかも、回転数に応じた下限値から上限値ま
でステップ的に変化する記録パワーからなる最適な試し
書きパターンを発生する。
【0041】回転概略OK判定回路52の出力信号は、
コントローラ90にも入力しており、コントローラ90
は、セレクタ42に制御信号を送る。セレクタ42は、
この制御信号を受けて、試し書き回路46から出力され
る試し書きパターンの信号を記録パルス生成回路44に
出力する。記録パルス生成回路44は、試し書きパター
ンに応じた記録パルス列に変換し、レーザドライバ60
は、記録パルス列に応じた記録電流を出力してレーザ2
1を発振させる。これによって、記録再生媒体10上に
は、回転数に応じた記録マークを記録できる。
【0042】試し書きパターンの記録後、記録されたパ
ターンの再生時には、再生回路74の出力信号は、試し
書きパターン中心レベル検出回路80に入力する。試し
書きパターン中心レベル検出回路80は、再生信号から
最密パターンと最粗パターンの中心レベルの差を検出す
る。試し書きパターン中心レベル検出回路80の出力信
号は、A/D変換器82によってデイジタル信号に変換
され、コントローラ90に取り込まれる。コントローラ
90は、その差が0となる組み合わせパターンを書き込
んだ記録パワーが最適記録パワーと判断して、正規の記
録時には、この最適記録パワーにより記録を実施する。
【0043】次に、図5及び図6を用いて、本発明の一
実施形態による情報記録再生装置における立ち上げ処理
について説明する。図5は、本発明の一実施形態による
情報記録再生装置における立ち上げ処理を示すフローチ
ャートであり、図6は、本発明の一実施形態による情報
記録再生装置における立ち上げ処理と記録再生媒体の回
転数変化の関係の説明図である。なお、図6において、
横軸は時間を示し、図5において説明する各ステップの
動作順を示し、縦軸は、記録再生媒体の回転数の変化を
示している。
【0044】図5のステップ501において、情報記録
再生装置100の電源をONさせて、装置を稼動させる
(図6の動作手順)。この電源ONは、オペレータの
手動操作によって行われる。ライブラリ装置の場合は、
装置本体の電源ONにより、情報記録再生装置の電源が
ONする。
【0045】ステップ502において、カートリッジケ
ース12に収納された記録再生媒体10を情報記録再生
装置100のローダ14に挿入する(図6の動作手順
)。記録再生媒体の挿入は、オペレータの手動操作に
よって行われる。また、ライブラリ装置の場合には、オ
ペレータによって指定された記録再生媒体が、複数の記
録再生媒体の中から選択され、オートローデイングされ
る。
【0046】ステップ503において、コントローラ9
0は、記録再生媒体10の挿入が完了したか否かを判断
する。情報記録再生装置100に挿入されたカートリッ
ジケース12は、ローダ14によって、記録再生位置ま
で移動され、カートリッジケース12が位置決めピン1
8によって支えられる。位置決めピン18によってカー
トリッジケース12が支えられたことを、図示しない検
出器によって検出することにより、記録再生媒体の挿入
完了を検出することができる。挿入が完了していないと
きには、ステップ503を繰り返し、挿入完了が検出さ
れる(図6の動作手順)と、ステップ504に進む。
【0047】ステップ504において、コントローラ9
0は、記録再生媒体10を回転させる駆動モータ(スピ
ンドルモータ)16に回転ONの制御信号を送り、駆動
モータ16を回転させる(図6の動作手順)。これに
よって、図6に示すように、記録再生媒体の回転数が次
第に上昇する。
【0048】ステップ505において、回転概略OK判
定回路52は、回転同期信号発生回路40から送られて
くる同期信号に基づいて記録再生媒体の回転数を検出
し、駆動モータ(スピンドルモータ)の回転数が概略O
Kとなったか否かを判断する。ここで、回転数が概略O
Kとは、定常回転数に対して、例えば、±20%以内の
回転数になる状態であり、定常回転数が、例えば、36
00rpmとすると、回転数概略OKと判断される回転
数は、2880rpm〜4320rpmとしている。回
転数概略OKと判断されるまで、ステップ505を繰り
返し、回転数概略OKと判断される(図6の動作手順
)と、ステップ506に進む。
【0049】ステップ506において、コントローラ9
0は、レーザ21に制御信号を送り、レーザ21を発光
させる(図6の動作手順)。
【0050】ステップ507において、コントローラ9
0は、オートフォーカス(AF)サーボをONする(図
6の動作手順)。コントローラ90は、光ヘッド20
に制御信号を送り、光ヘッド20を記録再生媒体10に
対して上下させ、光検出器22からの信号を用いて、光
ヘッド20から記録再生媒体10上に照射される光スポ
ットがジャストフォーカスさせる。
【0051】さらに、ステップ508において、コント
ローラ90は、トラッキング(TR)サーボをONする
(図6の動作手順)。コントローラ90は、光ヘッド
20に制御信号を送り、光ヘッド20を記録再生媒体1
0のトラックに対して左右に移動させ、光検出器22か
らの信号を用いて、光ヘッド20から記録再生媒体10
上に照射される光スポットが所定のトラック上を追随す
るように制御する。
【0052】サーボが掛かると、ステップ509におい
て、コントローラ90は、試し書き処理を開始する(図
6の動作手順)。コントローラ90は、セレクタ42
に制御信号を送り、試し書き回路46からの試し書きパ
ターンの信号を選択する。一方、試し書き回路46は、
試し書き処理を行う時の記録再生媒体10の回転数に同
期した周波数で、しかも、回転数に応じた下限値から上
限値までステップ的に変化する記録パワーからなる最適
な試し書きパターンを発生する。
【0053】即ち、試し書き周波数発生回路54は、シ
ンセサイザ50が出力する回転数に同期した基準クロッ
クに基づいて、記録再生媒体の回転数を検出し、上述し
たように、この検出した回転数に応じた試し書き周波数
f1を発生する。
【0054】また、試し書きパワー設定回路56は、シ
ンセサイザ50が出力する回転数に同期した基準クロッ
クに基づいて、記録再生媒体の回転数を検出し、試し書
きパワーの中心値PC2を設定する。
【0055】試し書き回路46は、試し書き周波数発生
回路54が発生する試し書き周波数f1及び試し書きパ
ワー設定回路56が発生する試し書きパワーの中心値P
C2を基準として、試し書きパターンを発生する。
【0056】試し書き処理における試し書きパターンの
記録が終了すると、コントローラ90は、レーザ21の
出力を再生モードの低出力に落とすとともに、記録再生
媒体10に記録された試し書きパターンを再生し、試し
書きパターン中心レベル検出回路80が出力する再生信
号から最密パターンと最粗パターンの中心レベルの差が
0となる組み合わせパターンを書き込んだ記録パワーが
最適記録パワーと判断する。この最適記録パワーを高密
度情報記録再生装置が通常のデータを記録するときの値
に設定することで試し書き処理が終了となる。
【0057】ステップ510において、コントローラ9
0は、試し書き処理が終了したか否かを判断する。試し
書き処理が終了する(図6の動作手順(10))と、ステッ
プ511に進む。
【0058】ステップ511において、コントローラ9
0は、シンセサイザ50から送られてくる基準クロック
を基に、駆動モータ16による記録再生媒体10の回転
数が定常回転数となったか否かを判断する。定常回転数
となっていない時には、ステップ512に進み、回転数
の立ち上げを続行し、定常回転数になる(図6の動作手
順)と、ステップ513に進んで、装置立ち上げ完了
とする(図6の動作手順(11))。
【0059】なお、図5において、ステップ510に続
いて、ステップ511が実行されるものとしたが、試し
書き処理と、駆動モータの回転数立ち上げ処理とは並列
的に実行されており、図6に示すように、駆動モータの
定常回転数になる時点(図6の動作手順)が、試し書
き処理の終了時点(図6の動作手順(10))よりも前にな
ることもある。
【0060】駆動モータの立ち上がり時間(図6の動作
手順の時点〜の時点)を、例えば、3秒とすると、
駆動モータの回転数が概略OKとなる時間(図6の動作
手順の時点〜の時点)は、約1.5秒程度である。
一方、試し書き処理の時間(図6の動作手順の時点〜
(10)の時点)は、1秒〜2秒である。従って、試し書き
処理の終了時間は、約2.5秒〜3.5秒となる。情報
記録再生装置の立ち上がり時間は、駆動モータが定常回
転数となる時点か、試し書き処理の終了する時点の内、
いづれか遅い方で規定されるため、本実施形態における
情報記録再生装置の立ち上がり時間は、3秒〜3.5秒
となり、ほぼ従来の試し書き処理を行わない情報記録再
生装置における立ち上がり時間と等しくなる。即ち、試
し書き処理を行ったにも拘らず、立ち上がり時間を短縮
することが可能となる。
【0061】なお、本実施形態においては、記録再生媒
体の書込時と再生時の回転数が異なってくるが、本実施
形態において用いている最密パターンと最粗パターンの
組み合わせパターンの中心レベルの差は、書込時のパワ
ーによって決まるものであり、再生時の回転数が記録時
と異なっていても書込時の中心レベル差を読み出すこと
ができる。
【0062】本実施形態によれば、記録再生媒体の回転
数が定常回転数になる前に試し書き処理を実行するた
め、試し書きを行っても、情報記録再生装置の立ち上が
り時間を短くすることができるようになる。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、情報記録再生装置にお
いて、試し書きを行い、しかも、立ち上がり時間の短く
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による情報記録再生装置の
断面図である。
【図2】本発明の一実施形態による情報記録再生装置の
記録再生回路のブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態による情報記録再生装置に
おいて用いる試し書き周波数発生回路の動作説明図であ
る。
【図4】本発明の一実施形態による情報記録再生装置に
おいて用いる試し書きパワー設定回路の動作説明図であ
る。
【図5】本発明の一実施形態による情報記録再生装置に
おける立ち上げ処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態による情報記録再生装置に
おける立ち上げ処理と記録再生媒体の回転数変化の関係
の説明図である。
【符号の説明】
10…記録再生媒体、12…カートリッジケース、14
…ローダ 16…駆動モーター、17…タコメータ、18…位置決
めピン 20…光ヘッド、21…レーザ、22…光検出器 23,24…レンズ、25…プリズム、26…外部磁場
発生器 30…アクチュエータ、35…回路基板、40…記録処
理回路 42…セレクタ、44…記録パルス生成回路、46…試
し書き回路 48…回転同期信号発生回路、50…シンセサイザ 52…回転概略OK判定回路、54…試し書き周波数発
生回路 56…試し書きパワー設定回路、60…レーザドライバ 62…高周波重畳回路、70…再生処理回路、72…プ
リアンプ 74…再生回路、76…PLL回路、78…弁別回路 80…試し書きパターン中心レベル検出回路 82…A/D変換器、90…コントローラ 100…高密度情報記録再生装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録再生媒体を回転させながら、この記
    録再生媒体の記録膜上に記録再生を行うとともに、本来
    の記録再生に先だって試し書きを行う情報記録再生装置
    において、 上記記録再生媒体の回転数が定常回転数に対して所定範
    囲内の回転数になったことを判定する判定手段を備え、 この判定手段の判定結果に基づいて、試し書きを行うこ
    とを特徴とする情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の情報記録再生装置におい
    て、さらに、 上記記録再生媒体の回転数に応じた試し書き周波数を発
    生する試し書き周波数発生手段を備え、 この試し書き周波数発生手段が発生する試し書き周波数
    に基づいて試し書きパターンを発生し、試し書きを行う
    ことを特徴とする情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の情報記録再生装置におい
    て、 上記記録再生は、半導体レーザ光を上記記録再生媒体の
    記録膜上に集光して行うとともに、さらに、 上記記録再生媒体の回転数に応じた試し書き記録パワー
    を設定する試し書きパワー設定手段を備え、 この試し書きパワー設定手段が設定する試し書き記録パ
    ワーを基に、試し書き記録パワーを変化させて試し書き
    を行うことを特徴とする情報記録再生装置。
JP8184453A 1996-07-15 1996-07-15 情報記録再生装置 Pending JPH1027346A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8184453A JPH1027346A (ja) 1996-07-15 1996-07-15 情報記録再生装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP8184453A JPH1027346A (ja) 1996-07-15 1996-07-15 情報記録再生装置

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JPH1027346A true JPH1027346A (ja) 1998-01-27

Family

ID=16153421

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JP8184453A Pending JPH1027346A (ja) 1996-07-15 1996-07-15 情報記録再生装置

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JP (1) JPH1027346A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002077982A1 (fr) * 2001-03-27 2002-10-03 Mitsumi Electric Co., Ltd. Disque optique

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2002077982A1 (fr) * 2001-03-27 2002-10-03 Mitsumi Electric Co., Ltd. Disque optique

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