JPH10273057A - ステアリングホイール - Google Patents

ステアリングホイール

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Publication number
JPH10273057A
JPH10273057A JP9079740A JP7974097A JPH10273057A JP H10273057 A JPH10273057 A JP H10273057A JP 9079740 A JP9079740 A JP 9079740A JP 7974097 A JP7974097 A JP 7974097A JP H10273057 A JPH10273057 A JP H10273057A
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JP
Japan
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pad portion
horn
steering wheel
horn switch
switch
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Application number
JP9079740A
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English (en)
Inventor
Makoto Kanai
眞 金井
Atsushi Nagata
篤 永田
Katsunobu Sakane
勝信 坂根
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】部品点数の低減を図り、スペース上の不利を防
止するとともに、ホーン鳴動の安定性を確保することの
できるステアリングホイールを提供する。 【解決手段】パッド部4の下側の収納空間111内には
エアバッグ装置113が配設される。パッド部4の内部
には歪検知式のホーンスイッチ5が埋設されている。す
なわち、パッド部4の成形に際しては、ホーンスイッチ
5が金型内にセットされた上で、パッド部4が射出成形
される。ホーンスイッチ5は、樹脂製のフィルムと、該
フィルム上に接着されたフレキシブル・ポテンショメー
タとにより構成されている。フレキシブル・ポテンショ
メータは、変形により抵抗値が変動する複数の印刷抵抗
体と、各印刷抵抗体を直列に接続するプリント配線とか
ら構成される。従来技術で用いられていたスイッチプレ
ートの省略化が図られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステアリングホイ
ールに係り、より詳しくは、ホーンスイッチを備えたス
テアリングホイールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ステアリングホイールは、円
環状のリング部と、該リング部から中心方向に向かって
延びるスポーク部と、ステアリングシャフトの上方に位
置するパッド部とを備えている。パッド部は、例えば発
泡ポリウレタン等の弾性素材よりなり、ホーンの鳴動操
作に際しては被押圧手段として用いられる。
【0003】かかるステアリングホイールにおいて、エ
アバッグ装置が配設される場合がある。この場合、メン
ブレンスイッチと称されるシート状のホーンスイッチが
エアバッグ装置とパッド部との間に配設される。このメ
ンブレンスイッチは、ホーンスイッチ回路の一部をなす
一対の薄板を有し、薄板同士が接触したとき、その接触
に基づいてホーンが鳴るようになっている。また、前記
パッド部の内部には、エアバッグ膨張時におけるパッド
部の安定した拡開を担保するべく、例えば布製のネット
インサートが設けられる。
【0004】ところで、上記のようにメンブレンスイッ
チが設けられた場合、パッド部の押圧操作時を除いて
は、薄板同士の接触を防止する必要がある。このため、
従来では、前記エアバッグ装置を覆うようにして所定の
剛性を有する樹脂製のスイッチプレートが設けられてい
る。メンブレンスイッチは、このスイッチプレート上に
載置固定される。そして、このスイッチプレートの存在
により、エアバッグからの反力が受け止められることと
なり、メンブレンスイッチの当初の形状が保持され、そ
の結果、パッド部の押圧操作時以外に薄板同士が接触す
るのが防止される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、メンブレンスイッチを配設するためにわざ
わざスイッチプレートをも別途設ける必要があった。こ
のため、部品点数の増大を招くとともに、スイッチプレ
ートを設ける分だけ、スペース上の不利を招いていた。
【0006】これに対し、メンブレンスイッチをパッド
部内に埋設することも考えられる。すなわち、パッド部
の成形に際し、金型内にメンブレンスイッチを予めセッ
トしておいた上で、パッド部を射出成形するのである。
このように構成することで、パッド部がある程度の形状
保持性を有してさえいれば、スイッチプレートの配設を
省略することも理論的には可能である。
【0007】ところが、パッド部を射出成形するに際し
ては、キャビティ内において、メンブレンスイッチに対
し、その上下方向からパッド部を構成する樹脂材料から
の圧力が加わることになる。そのため、当該射出圧によ
り薄板間の所定の隙間(スイッチ作動空間)を確保する
ことが困難となってしまい、場合によっては薄板同士が
上記圧力によって接触してしまうおそれがあった。
【0008】また、メンブレンスイッチは、シート状と
いえども所定の硬さを有しており、これをパッド部に埋
設した場合、そのヒンジ部においては、上記硬さが邪魔
をしてパッド部の円滑な拡開が阻害されるおそれがあ
る。従って、ヒンジ部においてはメンブレンスイッチを
配設することは事実上不可能であり、さらには従前とし
てパッド部補強用のネットインサートを別途設ける必要
があった。
【0009】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、部品点数の低減を図
り、スペース上の不利を防止するとともに、ホーン鳴動
の安定性を確保することのできるステアリングホイール
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明においては、円環状のリング
部と、該リング部から中心方向に向かって延びるスポー
ク部と、ステアリングシャフトの上方に位置するパッド
部とを備えたステアリングホイールにおいて、前記パッ
ド部の内部には歪検知式のホーンスイッチを埋設したこ
とをその要旨としている。
【0011】また、請求項2に記載の発明では、請求項
1に記載のステアリングホイールにおいて、前記パッド
部の下側の収納空間内には、エアバッグ装置が内蔵され
ていることをその要旨としている。
【0012】さらに、請求項3に記載の発明では、請求
項1又は2に記載のステアリングホイールにおいて、前
記歪検知式のホーンスイッチは、樹脂製のフィルムと、
該フィルム上に形成され、変形により抵抗値が変動する
複数の抵抗体と、導電性を有し、前記抵抗体を連結し
て、当該抵抗体とともに線状体を形成する配線とから構
成されていることをその要旨としている。
【0013】併せて、請求項4に記載の発明では、請求
項1から3のいずれかに記載のステアリングホイールに
おいて、前記パッド部は、弾性を有する熱可塑性樹脂素
材により金型成形されたものであるとともに、前記歪検
知式のホーンスイッチのフィルムには、複数の透孔が形
成されていることをその要旨としている。
【0014】加えて、請求項5に記載の発明では、請求
項2から4のいずれかに記載のステアリングホイールに
おいて、前記パッド部のヒンジ部分においては、前記歪
検知式のホーンスイッチはフィルムのみ存在しているこ
とをその要旨としている。
【0015】(作用)上記請求項1に記載の発明によれ
ば、パッド部の内部には歪検知式のホーンスイッチが埋
設されている。従って、従来技術で用いられていたスイ
ッチプレートの省略化が図られる。
【0016】また、パッド部が押圧操作されることで、
その際の歪みが検知され、ホーンが確実に鳴動する。さ
らに、パッド部の成形に際し、その射出圧でもって、歪
検知式のホーンスイッチが不利を受けることはない。
【0017】また、請求項2に記載の発明によれば、請
求項1に記載の発明の作用に加えて、パッド部の下側の
収納空間内には、エアバッグ装置が内蔵されている。こ
こで、本発明では、スイッチプレートが設けられないの
で、エアバッグ装置の収容スペースがその分だけ広くな
る。
【0018】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
請求項1,2に記載の発明の作用に加えて、前記歪検知
式のホーンスイッチは、樹脂製のフィルムと、該フィル
ム上に形成され、変形により抵抗値が変動する複数の抵
抗体と、導電性を有し、前記抵抗体を連結して、抵抗体
とともに線状体を形成する配線とから構成されている。
従って、上記作用が確実に奏されるとともに、ホーンス
イッチが肉厚になりすぎることがなく、パッド部内に確
実に埋設されうる。
【0019】併せて、請求項4に記載の発明によれば、
請求項1から3に記載の発明の作用に加えて、パッド部
は、弾性を有する熱可塑性樹脂素材により金型成形され
たものであるとともに、歪検知式のホーンスイッチのフ
ィルムには、複数の透孔が形成されている。従って、パ
ッド部を金型成形するに際し、前記複数の透孔内に樹脂
素材が回り込み、パッド部内部においてホーンスイッチ
の上下の樹脂素材が連結されることとなる。従って、ネ
ットインサートを設けずとも、パッド部の補強が図られ
る。
【0020】加えて、請求項5に記載の発明によれば、
請求項2から4に記載の発明の作用に加えて、パッド部
のヒンジ部分においては、歪検知式のホーンスイッチは
フィルムのみ存在している。従って、エアバッグ装置の
作動時には、パッド部が拡開するのであるが、この際、
ヒンジ部分が硬くなりすぎることがなく、パッド部の安
定した拡開が図られる。また、当該フィルムをヒンジ部
分に存在させることで、パッド部全体にホーンスイッチ
を行き渡らせることができ、ひいては、ネットインサー
トを設けずとも、パッド部全体の確実な補強が図られ
る。
【0021】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のステアリ
ングホイールによれば、部品点数の低減を図り、スペー
ス上の不利を防止することができるとともに、ホーン鳴
動の安定性を確保することができるという優れた効果を
奏する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図面に従って説明する。図2は、本実施の形態
におけるステアリングホイールWの平面図を示し、図1
は図2のI−I線断面図を示す。
【0023】これらの図に示すように、ステアリングホ
イールWのステアリングホイール本体101は、円環状
のリング部102と、リング部102の中央に配置され
たパッド部4と、リング部102から延びる3本のスポ
ーク部104とを備えている。また、リング部102
は、例えば鋼管からなるリング部芯金105とそれを被
覆する被覆体107aとにより構成され、スポーク部1
04は、アルミニウム合金等の軽量なダイカスト金属か
らなるスポーク部芯金106とそれらを被覆する被覆体
107bとにより構成されている。被覆体107a,1
07bおよびパッド部4は、軟質合成樹脂材(例えば発
泡ポリウレタン)により一体的に形成されている。上記
のステアリングホイール本体101は、ボス108に対
し取付固定されている。この取付構造については、後に
詳述することとする。
【0024】一方、前記パッド部4の下方には、被覆体
107bにて囲まれた収納凹部111が形成されてい
る。収納凹部111には、エアバッグ装置113が配設
されている。エアバッグ装置113は、折り畳まれて収
納された袋状のエアバッグ114と、同エアバッグ11
4に膨張用のガスを供給するためのインフレータ115
と、エアバッグ114およびインフレータ115を保持
固定するバッグホルダ116とから構成されている。バ
ッグホルダ116は、スポーク部芯金106に固定さ
れ、その一部は垂下することによりブラケット116a
が形成されている。当該ブラケット116aは後述する
ようにしてステアリングホイール本体101に(本実施
の形態ではボス108にも)固定されている。
【0025】次に、ステアリングホイールWの取付構造
について詳述する。まず、ボス108の取付構造につい
て説明する。ステアリングシャフト6の最先端部には、
雄ねじ部(図示略)が形成され、その下方にはセレーシ
ョン132およびテーパ面133が形成されている。同
ステアリングシャフト6のセレーション132には、所
定数(一般には、約30個)の歯132aが形成されて
いる。また、ステアリングシャフト6の先端には上述し
たボス108が挿通されており、同ボス108は前記雄
ねじ部に螺着されたナット134により固定されてい
る。
【0026】このボス108は、内周側に位置する略円
筒状の鋼鉄部108aと、該鋼鉄部108aの外周側に
位置し、ダイカストアルミニウムよりなるアルミ部10
8bとにより構成され、これらは一体となって形成され
ている。ボス108(鋼鉄部108a)の略中央に設け
られた挿通孔(ステアリングシャフト挿通孔)119の
内周面には前記ステアリングシャフト6のセレーション
132およびテーパ面133に対応するセレーション1
20およびテーパ面121が形成されている。また、ボ
ス108の上面の一部には上方へ突出するリブ122が
一体的に形成されている。このリブ122にはボルト孔
123が形成されている。さらに、ボス108には、斜
め上方に向かって延びる連結部124が一体的に形成さ
れている。
【0027】一方、前記ステアリングホイール本体10
1における3本のスポーク部芯金106のうち、直進操
舵状態において運転者側に位置する1つの芯金106A
は、前記ボス108から延びる連結部124に対し、ヒ
ンジ部125を介して相対回動可能に連結されている。
すなわち、スポーク部芯金106Aの先端部両側には、
断面C字状の把持部126が一体形成されている。これ
に対し、連結部124の先端部は、該連結部124と直
交する方向に延びる円柱状の被把持部127が一体形成
されている。そして、被把持部127が把持部126に
嵌め込まれることによって、ヒンジ部125が構成され
ている。このため、スポーク部芯金106A(ステアリ
ングホイール本体101)は、連結部124、ひいて
は、ボス108に対し、ヒンジ部125を中心として回
動できるようになっている。
【0028】さらに、本実施の形態においては、上記1
つのスポーク部芯金106Aを除く2つのスポーク部芯
金106については、それぞれのほぼ先端部分において
相互に連結されており、連結スポーク部芯金106Bを
構成している。この連結スポーク部芯金106Bのほぼ
中央部にも、前記ボルト孔123と同様のボルト孔12
8が形成されている。そして、両ボルト孔123,12
8同士が位置合わせされた状態で、連結スポーク部芯金
106Bとボス108のリブ122とがボルト129A
およびナット129Bにより螺着固定されている。な
お、本実施の形態において、前記ステアリングシャフト
6の外周には、複数本の配線材から成るスパイラルケー
ブル9が設けられている。さらに、ステアリングホイー
ル本体101の下側を囲むようにして、樹脂製のロアカ
バー136が配設されている。
【0029】次に、本実施の形態の特徴的部分について
説明する。図1,3に示すように、本実施の形態におい
ては、パッド部4の内部には歪検知式のホーンスイッチ
5が埋設されている。すなわち、パッド部4の成形に際
し、ホーンスイッチ5が図示しない金型内にセットされ
た上で、パッド部4が射出成形されている。これによ
り、ホーンスイッチ5の上下両側にはパッド部4を構成
する発泡ポリウレタンが存在していることになる。
【0030】図3,4,5に示すように、ホーンスイッ
チ5の外形は、パッド部4の外形に沿ったものとなって
いる。ホーンスイッチ5は、ポリエチレンテレフタレー
ト製のフィルム7と、該フィルム7上に接着された、線
状体としてのフレキシブル・ポテンショメータ11とに
より構成されている。フレキシブル・ポテンショメータ
11は、変形により抵抗値が変動する複数のカーボン製
の複数の印刷抵抗体12と、導電性を有し、各印刷抵抗
体12を直列に接続するプリント配線13とから構成さ
れている。そして、ホーンスイッチ5が変形すると各印
刷抵抗体12が曲がり、各印刷抵抗体12の抵抗値が大
きく変化するようになっている。また、ホーンスイッチ
5が元の形状に戻ると各印刷抵抗体12も元の形状に戻
り、各印刷抵抗体12の抵抗値も元の値に戻るようにな
っている。
【0031】さらに、ホーンスイッチ5のフィルム7に
は、複数の透孔7aが形成されており、該透孔7a内に
パッド部4を構成する発泡ポリウレタンが回り込んでい
る。併せて、前記フレキシブル・ポテンショメータ11
は、パッド部4の上面側にのみ存在しており、パッド部
4のヒンジ部分(図1のα部分)や、そこから下方に延
びる立壁部分においては、ホーンスイッチ5は、フィル
ム7のみによって構成されている。
【0032】また、このホーンスイッチ5に関連して、
前記収納凹部111内には、ホーン・コントロール回路
8が設けられている。このホーン・コントロール回路8
は、前記ホーンスイッチ7のフレキシブル・ポテンショ
メータ11(プリント配線13)に接続されている(図
示略)とともに、スパイラルケーブル9を構成する1本
の配線9aを介して、車体(図示略)側に取り付けられ
たホーン10と接続されている。なお、ステアリングシ
ャフト6は車体に接地されている。
【0033】図6に、本実施の形態のホーン・コントロ
ール回路8等のブロック回路図の一例を示す。ホーン・
コントロール回路8は、マイクロコンピュータ21、定
電圧電源回路22、ダイオード23、電源コンデンサ2
4、電界効果トランジスタ(FET;Field Effect Tra
nsistor )25から構成されている。ホーン・コントロ
ール回路8を構成する各部材(21,24,25)は、
ステアリングシャフト6を介して車体に接地されてい
る。
【0034】スパイラルケーブル9を構成する配線9a
は、ダイオード23から電源コンデンサ24を介して、
定電圧電源回路22に接続されている。また、配線9a
は、FET25のソース・ドレイン端子からステアリン
グシャフト6を介して車体に接地されている。
【0035】スパイラルケーブル9を構成するその他の
各配線9bは、ステアリングホイールWに取り付けられ
たクルーズコントロールスイッチや自動車電話などの各
種スイッチ(図示略)と、車体側に設けられた各回路
(図示略)とを接続している。
【0036】マイクロコンピュータ21には、定電圧電
源回路22から定電圧Vc が供給されている。そして、
マイクロコンピュータ21は、フレキシブル・ポテンシ
ョメータ11(印刷抵抗体12)の抵抗値の変化を検出
し、その抵抗値の変化に従ってFET25のオンオフ動
作を制御する。すなわち、マイクロコンピュータ21
は、フレキシブル・ポテンショメータ11の抵抗値が所
定時間内に所定値以上になると、FET25を一定周期
でオンオフ動作させ、フレキシブル・ポテンショメータ
11の抵抗値が前記所定値未満になると、FET25を
オフさせる。
【0037】尚、マイクロコンピュータ21を動作させ
るためのクロック周波数は、必要な動作が確保される最
低限の値に設定する。また、定電圧電源回路22はバイ
アス電流が少なくなるような構成とする。具体的には、
3端子レギュレータを使用して定電圧電源回路22を構
成した場合、バイアス電流が少ない3端子レギュレータ
を選択使用する。このようにすれば、各回路21,22
の消費電力を小さくすることができる。
【0038】ホーン10は、電磁リレー26とホーン本
体27とから構成されている。電磁リレー26の入力側
の一端(ノードA)はバッテリBATTのプラス側端子に接
続され、入力側の他端(ノードB)は配線9aに接続さ
れている。また、電磁リレー26の出力側はホーン本体
27に接続されている。尚、バッテリBATTのマイナス側
端子は車体に接地されている。そのため、電磁リレー2
6の入力側のノードBが接地されると、入力側の各ノー
ドA,B間に通電され、出力側にも通電される。ホーン
本体27は通電されると鳴動するようになっている。
【0039】次に、上記のように構成された本実施の形
態の動作を、図7に示すタイミングチャートに従って説
明する。パッド部4に外力が加えられていない状態(通
常の状態)では、ホーンスイッチ5は変形しておらず、
各印刷抵抗体12の抵抗値は前記所定値未満になってい
る。そのため、マイクロコンピュータ21はFET25
をオフさせる。
【0040】FET25がオフすると、電磁リレー26
の入力側のノードB(すなわち、ダイオード23のアノ
ード)はハイインピーダンス状態になり、そのノードB
は、配線9aからダイオード23を介して電源コンデン
サ24および定電圧電源回路22に接続される。そのた
め、ダイオード23からマイクロコンピュータ21およ
び定電圧電源回路22を介して接地側へ電流が流れ、電
磁リレー26の入力側の各ノードA,B間にも電流が流
れることになる。
【0041】ここで、そのダイオード23からマイクロ
コンピュータ21および定電圧電源回路22を介して接
地側へ流れる電流を、電磁リレー26を駆動するために
必要な最小の電流値よりも小さくなるように設定してお
く。具体的には、前記したように、マイクロコンピュー
タ21および定電圧電源回路22の消費電力を小さくす
る。
【0042】このようにすれば、通常の状態において、
電磁リレー26の入力側の各ノードA,Bに十分な通電
がなされなくなり、電磁リレー26が駆動されなくな
る。その結果、ホーン本体27は鳴動しなくなる。
【0043】この通常の状態では、ダイオード23に電
流が流れるため、電源コンデンサ24が充電され、後記
する期間T1における放電に備えられる。一方、運転者
がパッド部4の外側をある程度以上の力で押すとパッド
部4が変形し、その変形に伴ってホーンスイッチ5も変
形し、その変形に伴って各印刷抵抗体12が曲がり、各
印刷抵抗体12の抵抗値が大きく変化する。
【0044】マイクロコンピュータ21は、フレキシブ
ル・ポテンショメータ11の抵抗値が所定時間内に所定
値以上になると、FET25を一定周期でオンオフ動作
させ、フレキシブル・ポテンショメータ11の抵抗値が
前記所定値未満になると、FET25をオフさせる。す
なわち、図7に示すように、フレキシブル・ポテンショ
メータ11の抵抗値が所定時間内に所定値以上になる
と、期間T1だけFET25をオンさせたら、続いて、
期間T2だけFET25をオフさせる。そして、この各
期間T1,T2のオンオフ動作を、フレキシブル・ポテ
ンショメータ11の抵抗値が前記所定値未満になるまで
繰り返す。
【0045】尚、フレキシブル・ポテンショメータ11
は、外力が加えられた場合だけでなく、周囲の温度が変
化した場合にもその抵抗値が変化する。但し、温度が変
化した場合のフレキシブル・ポテンショメータ11の抵
抗値の変化は、外力が加えられた場合のそれよりも、小
さく且つ緩やかなものになる。従って、フレキシブル・
ポテンショメータ11の抵抗値の大きさと、その抵抗値
の変化する速度とに基づいて、その抵抗値の変化が外力
によるものか又は温度変化によるものかを判別すること
ができる。マイクロコンピュータ21は、この判別動作
を行い、フレキシブル・ポテンショメータ11の抵抗値
が外力によって変化した場合にのみ、FET25をオン
オフ動作させる。
【0046】図7に示す期間T1において、FET25
がオンすると、電磁リレー26の入力側のノードBはロ
ーインピーダンス状態になり、配線9aからFET25
およびステアリングシャフト6を介して車体に接地され
る。そのため、電磁リレー26の入力側の各ノードA,
Bが、バッテリBATTの両端子間に接続されて通電され
る。その結果、ホーン本体27は通電されて鳴動する。
【0047】この期間T1では、ダイオード23に電流
が流れないため、電源コンデンサ24は充電されず、そ
れ以前に蓄積された電荷を放電する。定電圧電源回路2
2は、その電源コンデンサ24の放電電流から定電圧V
c を生成してマイクロコンピュータ21へ供給する。
尚、電源コンデンサ24の放電電流はダイオード23に
よって逆止されるため、配線9a側へ流れ込むことはな
い。
【0048】続いて、図7に示す期間T2において、F
ET25がオフすると、電磁リレー26の入力側のノー
ドBはハイインピーダンス状態になり、配線9aからダ
イオード23を介して電源コンデンサ24および定電圧
電源回路22に接続される。そのため、電磁リレー26
の入力側の各ノードA,Bには十分な通電がなされなく
なる。そこで、期間T2を、電磁リレー26のリレー復
帰時間よりも短くすることにより、各ノードA,Bに通
電されなくてもホーン本体27の鳴動を持続させる。
【0049】この期間T2では、ダイオード23に電流
が流れるため、電源コンデンサ24が充電され、前記し
た期間T1における放電に備えられる。次に、本実施の
形態の作用および効果について説明する。
【0050】(イ)本実施の形態では、パッド部4の内
部には歪検知式のホーンスイッチ5が埋設されている。
従って、従来技術で用いられていたスイッチプレートの
省略化を図ることができる。その結果、部品点数の低減
を図ることができ、しかも、スイッチプレートの省略分
だけスペース上の有効活用を図ることができる。
【0051】(ロ)また、本実施の形態では、パッド部
4が押圧操作されることで、その際のフレキシブル・ポ
テンショメータ11の抵抗値の変動が検知される。その
結果、ホーンが確実に鳴動する。
【0052】(ハ)さらに、パッド部4の成形に際して
は、ホーンスイッチ5は金型内にセットされた上で、パ
ッド部4が射出成形されるのであるが、ホーンスイッチ
5は上記のように構成されており、内部において隙間を
必要とする訳ではない。従って、パッド部4を構成する
樹脂材料からの圧力が加わったとしても、それによって
ホーンスイッチ5が不利を受けることはない。その結
果、ホーン鳴動の安定性を確保することができる。
【0053】(ニ)併せて、本実施の形態によれば、パ
ッド部4の下側の収納空間111内には、エアバッグ装
置113が内蔵されているが、上述したように、本実施
の形態では、スイッチプレートが設けられないので、エ
アバッグ装置113の収容スペースをその分だけ広くす
ることが可能となる。
【0054】(ホ)さらに、本実施の形態によれば、前
記ホーンスイッチ5は、ポリエチレンテレフタレート製
のフィルム7と、該フィルム7上に接着されたフレキシ
ブル・ポテンショメータ11とにより構成されている。
従って、上記(イ)〜(ニ)の作用効果が確実に奏され
るとともに、ホーンスイッチ5が肉厚になりすぎること
がなく、パッド部4内に確実に埋設されうる。
【0055】(ヘ)併せて、上記パッド部4は、発泡ポ
リウレタンにより金型成形されたものであるとともに、
ホーンスイッチ5のフィルム7には、複数の透孔7aが
形成されている。従って、パッド部4を金型成形するに
際し、前記複数の透孔7a内に樹脂素材が回り込み、パ
ッド部4内部においてホーンスイッチ5の上下の樹脂素
材が連結されることとなる。従って、従来技術の如く、
パッド部補強用のネットインサートを設けずとも、パッ
ド部5の補強を図ることができる。
【0056】(ト)加えて、本実施の形態によれば、パ
ッド部4のヒンジ部分においては、ホーンスイッチ5は
フィルム7のみ存在している。従って、エアバッグ装置
113の作動時には、パッド部4が拡開するのである
が、この際、ヒンジ部分が硬くなりすぎることがなく、
パッド部4の安定した拡開を図ることができる。また、
当該フィルム7をヒンジ部分に存在させることで、パッ
ド部全体にホーンスイッチを行き渡らせることができ、
ひいては、ネットインサートを設けずとも、パッド部4
全体の確実な補強が図られる。
【0057】また、本実施の形態では、上述した作用効
果の外、以下の(チ)〜(ヲ)のような付随的な作用効
果が奏される。 (チ)電磁リレー26への電源供給ラインは、バッテリ
BATTのプラス側端子→電磁リレー26の入力側のノード
A→入力側のノードB→配線9a→FET25→ステア
リングシャフト6→バッテリBATTのマイナス側端子であ
る。一方、定電圧電源回路22(すなわち、マイクロコ
ンピュータ21)への電源供給ラインは、バッテリBATT
のプラス側端子→電磁リレー26の入力側のノードA→
入力側のノードB→配線9a→ダイオード23→電源コ
ンデンサ24→ステアリングシャフト6→バッテリBATT
のマイナス側端子である。
【0058】そして、FET25がオンのときには電磁
リレー26への電源供給ラインが形成され、FET25
がオフのときには電源コンデンサ24への電源供給ライ
ンが形成される。つまり、電磁リレー26とマイクロコ
ンピュータ21とは、配線9aを電源供給ラインとして
共用している。そして、FET25のオンオフ動作はマ
イクロコンピュータ21によって制御される。つまり、
電磁リレー26への電源供給ラインは、ホーン・コント
ロール回路8とホーン10とを接続する信号線として機
能する。また、マイクロコンピュータ21への電源供給
ラインは、ホーン・コントロール回路8の電源線とみな
すことができる。従って、ホーン・コントロール回路8
の電源線と、ホーン・コントロール回路8とホーン10
とを接続する信号線とは、スパイラルケーブル9を構成
する1本の配線9aを共用していることになる。そのた
め、スパイラルケーブル9の配線材の数(すなわち、チ
ャネル数)を増やす必要がない。
【0059】(リ)パッド部4に外力が加えられていな
い状態(通常の状態)では、ダイオード23からマイク
ロコンピュータ21および定電圧電源回路22を介して
接地側へ流れる電流が小さいため、電磁リレー26の入
力側には十分な通電がなされず、ホーン本体27が鳴動
することはない。
【0060】(ヌ)FET25をオンオフ動作させるこ
とにより、電磁リレー26をパルス駆動している。つま
り、FET25がオフのときには、電源コンデンサ24
が充電され、電磁リレー26へは電源が供給されない。
そこで、FET25のオフ時間(=期間T2=電源コン
デンサ24の充電時間)を、電磁リレー26のリレー復
帰時間よりも短くすることにより、期間T2において
も、ホーン10を鳴動させるようにしている。従って、
FET25のオンオフ動作によってホーン10の鳴動が
途切れることはない。
【0061】(ル)マイクロコンピュータ21および定
電圧電源回路22の消費電力は小さい。また、FET2
5は電圧駆動素子であるため、駆動電流(ゲート電流)
は必要ない。従って、ホーン・コントロール回路8の消
費電力を低減することができる。
【0062】(ヲ)上記(ル)の効果により、電源コン
デンサ24の容量を小さくすることができる。従って、
ホーン・コントロール回路8の外形寸法も小さくなり、
パッド部4内で場所をとらなくなるため、パッド部4内
にエアバッグ114を装着した場合でもホーン・コント
ロール回路8が邪魔になることはない。
【0063】尚、本発明は前記実施の形態に限定される
ものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一
部を適宜に変更して次のように実施することもできる。 (1)抵抗値可変の導電性材料から成る印刷抵抗体12
を、半導体歪みゲージから成る圧抵抗素子に置き換え
る。
【0064】(2)フレキシブル・ポテンショメータ1
1を、パッド部4に加えられた外力を検出する他の方式
の感圧センサ(圧電変換器、コンデンサピックアップな
ど)に置き換える。
【0065】(3)パッド部4の素材を他の素材(例え
ばポリプロピレン等の他の熱可塑性樹脂材料)に置き換
える。 (4)スポーク部104(スポーク部芯金106)の本
数を適宜変更する(2本、或いは4本以上でも可)。
【0066】(5)ステアリングホイール本体101の
ステアリングシャフト6への取付構造を適宜変更する
(例えばスポーク部芯金106同士を連結し、それをボ
スプレート108に対し、別途の手段で固定する等)。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態におけるステアリングホイールを
示す図であって、図2のI−I線断面図。
【図2】一実施の形態におけるステアリングホイールの
平面図。
【図3】ホーンスイッチ等を模式的に示す部分斜視図。
【図4】図3のJ−J線断面図。
【図5】図3のK−K線断面図。
【図6】一実施の形態におけるホーン・コントロール回
路等を示すブロック回路図。
【図7】一実施の形態のホーン本体、FETの動作を説
明するためのタイミングチャート。
【符号の説明】
W…ステアリングホイール、4…パッド部、5…ホーン
スイッチ、6…ステアリングシャフト、7…フィルム、
7a…透孔、11…線状体としてのフレキシブル・ポテ
ンショメータ、12…印刷抵抗体、13…プリント配
線、101…ステアリングホイール本体、102…リン
グ部、104…スポーク部、111…収納空間、113
…エアバッグ装置、114…エアバッグ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円環状のリング部と、該リング部から中
    心方向に向かって延びるスポーク部と、ステアリングシ
    ャフトの上方に位置するパッド部とを備えたステアリン
    グホイールにおいて、 前記パッド部の内部には歪検知式のホーンスイッチを埋
    設したことを特徴とするステアリングホイール。
  2. 【請求項2】 前記パッド部の下側の収納空間内には、
    エアバッグ装置が内蔵されていることを特徴とする請求
    項1に記載のステアリングホイール。
  3. 【請求項3】 前記歪検知式のホーンスイッチは、樹脂
    製のフィルムと、該フィルム上に形成され、変形により
    抵抗値が変動する複数の抵抗体と、導電性を有し、前記
    抵抗体を連結して、当該抵抗体とともに線状体を形成す
    る配線とから構成されていることを特徴とする請求項1
    又は2に記載のステアリングホイール。
  4. 【請求項4】 前記パッド部は、弾性を有する熱可塑性
    樹脂素材により金型成形されたものであるとともに、前
    記歪検知式のホーンスイッチのフィルムには、複数の透
    孔が形成されていることを特徴とする請求項1から3の
    いずれかに記載のステアリングホイール。
  5. 【請求項5】 前記パッド部のヒンジ部分においては、
    前記歪検知式のホーンスイッチはフィルムのみ存在して
    いることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載
    のステアリングホイール。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7467808B2 (en) 2005-08-05 2008-12-23 Takata Corporation Steering wheel with airbag apparatus
CN103581797A (zh) * 2012-08-03 2014-02-12 株式会社电装 喇叭驱动电路和转向装置开关输入检测电路

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US7467808B2 (en) 2005-08-05 2008-12-23 Takata Corporation Steering wheel with airbag apparatus
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