JPH102720A - 光学式測長器 - Google Patents

光学式測長器

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JPH102720A
JPH102720A JP8156990A JP15699096A JPH102720A JP H102720 A JPH102720 A JP H102720A JP 8156990 A JP8156990 A JP 8156990A JP 15699096 A JP15699096 A JP 15699096A JP H102720 A JPH102720 A JP H102720A
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JP
Japan
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semiconductor laser
light
light source
laser light
beam splitter
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JP8156990A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Watanabe
伸之 渡辺
Tomio Endo
富男 遠藤
Yukio Eda
幸夫 江田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】戻り光の影響を受けること無く半導体レーザー
光源の出力光束を常時安定化させることが可能な簡単な
構成の光学式測長器を提供する。 【解決手段】干渉計部4には、半導体レーザー光源から
の出力光束Lを第1及び第2の光束L1,L2に分割す
る偏光ビームスプリッタ6と、第1及び第2の光束に対
して相対的な光路差が与えられるように、第1及び第2
の光束を再び偏光ビームスプリッタ方向へ反射する第1
及び第2のコーナーキューブ8,10と、第1及び第2
の光束が偏光ビームスプリッタによって互いに重ね合わ
された際に生じる干渉縞の強度分布に基づいて、第1及
び第2の光束の相対的な光路差を光学的に検出可能な光
検出器12とが設けられており、半導体レーザー光源2
には、半導体レーザ16へ帰還する戻り光の光量を調整
することによって、出力光束を安定化させるモードロッ
ク制御手段14が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、戻り光の影響を受
けること無く半導体レーザー光源の出力光束を常時安定
化させることが可能な光学式測長器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光学式測長器や光学式情報記録再
生装置等の光学機器に用いられている半導体レーザー光
源には、高出力且つ低雑音で単モード性等の各種の性能
が要求されているが、光学機器の正常な動作を維持する
ためには、雑音を充分に低く抑えておく必要がある。
【0003】半導体レーザー光源の雑音には、半導体レ
ーザー光源の構造に起因する自然放出光雑音と、外部反
射体から半導体レーザー光源へ帰還する戻り光に起因す
る戻り光雑音がある。
【0004】特に、光学式測長器において、戻り光雑音
は、外部反射体と半導体レーザー光源とから構成される
外部共振器の共振条件によって大きく変化するため、半
導体レーザー光源の出力が不安定になる場合がある。具
体的には、外部共振器を構成する半導体レーザー光源の
レーザー出射端面の反射率を下げることによって高出力
を得ようとすると、外部反射体からの戻り光に起因した
外部共振器モードと半導体レーザー光源固有の共振器モ
ードとがモード競合を起こし易くなるため、半導体レー
ザー光源の出力が極めて不安定になる。
【0005】このような戻り光雑音に起因した半導体レ
ーザー光源の不安定化は、光学機器の動作の不安定化並
びに誤動作の原因となっている。このような問題を解決
するために、光学機器には、一般的に、半導体レーザー
光源へ帰還する戻り光を減衰及び除去させるように、例
えば磁気光学結晶や磁気光学ガラス等から成るファラデ
ーロテータを適用した光アイソレータが設けられてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、磁気光
学結晶や磁気光学ガラスは、可視光よりも短波長の光に
対して充分に戻り光を除去することはできるが、その寸
法は極めて大型であると共に、光学系中において高精度
な光軸調整を行う必要がある。このため、装置の組み立
て工程が煩雑化するだけでなく、組み立て工程数も増加
してしまう。
【0007】従って、光アイソレータを省いた簡単な構
成によって戻り光を減衰及び除去して、半導体レーザー
光源の出力を安定化させる方法が要望されている。な
お、このような方法を用いた光学機器について以下の提
案が成されている。例えば、高周波信号によって半導体
レーザー光源への注入電流を変調して半導体レーザー光
源を多モード発振させる方法(特公昭59−9086号
公報参照)、また、高周波信号によって注入電流を変調
する方法において、変調深度や変調周波数を可変させる
高周波電源を用いた変調条件の調節方法(特開平6−2
74919号公報や特開平4−6635号公報参照)、
更に、自励発振可能なレーザー光源を用いた方法(特開
平2−86183号公報)、そして、高い反射率を有す
る外部共振器を調節することによって戻り光雑音を除去
する方法(特開平1−315052号公報)が提案され
ている。
【0008】本発明は、上述した要望に答えるために成
されており、その目的は、戻り光の影響を受けること無
く半導体レーザー光源の出力光束を常時安定化させるこ
とが可能な簡単な構成の光学式測長器を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の光学式測長器は、半導体レーザー光
源と、この半導体レーザー光源からの出力光束を第1及
び第2の光束に分割するビームスプリッタと、前記第1
及び第2の光束に対して相対的な光路差が与えられるよ
うに、前記第1及び第2の光束を再び前記ビームスプリ
ッタ方向へ反射する第1及び第2の反射鏡と、前記第1
及び第2の光束が前記ビームスプリッタによって互いに
重ね合わされた際に生じる干渉縞の強度分布に基づい
て、前記第1及び第2の光束の光路差を光学的に検出可
能な光検出器とを備えており、前記半導体レーザー光源
には、この半導体レーザー光源へ帰還する戻り光の光量
を調整することによって、前記半導体レーザー光源から
の出力光束を安定化させるモードロック制御手段が設け
られている。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態では、各種光
学機器に適用された半導体レーザー光源の出力光を安定
化させる手段のうち、その一例として、光学式測長器に
設けられた半導体レーザー光源の安定化手段について説
明を加える。
【0011】以下、本発明の第1の実施の形態に係る光
学式測長器について、図1〜図3を参照して説明する。
図1に示すように、本実施の形態の光学式測長器は、半
導体レーザー光源2と、干渉計部4とを備えており、干
渉計部4には、半導体レーザー光源2からの出力光束L
を第1及び第2の光束L1,L2に分割する偏光ビーム
スプリッタ6と、第1及び第2の光束L1,L2に対し
て相対的な光路差が与えられるように、第1及び第2の
光束L1,L2を再び偏光ビームスプリッタ6方向へ反
射する第1及び第2の反射鏡8,10と、第1及び第2
の光束L1,L2が偏光ビームスプリッタ6によって互
いに重ね合わされた際に生じる干渉縞の強度分布に基づ
いて、第1及び第2の光束L1,L2の相対的な光路差
を光学的に検出可能な光検出器12とが設けられてい
る。
【0012】なお、本実施の形態に適用した干渉計部4
において、第1及び第2の反射鏡8,10には、入射光
と反射光とを同一方向に反射可能な第1及び第2のコー
ナーキューブ8,10が適用されており、第1のコーナ
ーキューブ8は、一定位置に固定されており、一方、第
2のコーナーキューブ10は、光軸方向に沿って移動可
能に配置されている。
【0013】本実施の形態に適用した半導体レーザー光
源2には、この半導体レーザー光源2へ帰還する戻り光
の光量を調整することによって、半導体レーザー光源2
からの出力光束Lを安定化させるモードロック制御手段
14が設けられている。
【0014】具体的には、半導体レーザー光源2は、半
導体レーザ16と、この半導体レーザ16から出射され
たレーザー光を平行光束に規制するコリメータレンズ1
8と、このコリメータレンズ18を介して平行光束に規
制されたレーザー光を互いに直交する方向へ分離する偏
光ビームスプリッタ20とを備えている。そして、この
偏光ビームスプリッタ20から反射した反射光束LR
は、第1のλ/4板22を介して干渉計部4に伝波さ
れ、一方、偏光ビームスプリッタ20を透過した透過光
束LT は、第2のλ/4板24を介して光検出器26に
照射される。なお、反射光束LR は、図1の紙面に平行
方向の直線偏光となっており、一方、透過光束LT は、
図1の紙面に垂直方向の直線偏光となっている。
【0015】本実施の形態において、モードロック制御
手段14は、偏光ビームスプリッタ20と第2のλ/4
板24との間の光路中に配置されており、偏光ビームス
プリッタ20を透過した透過光束LT の一部を反射し且
つ残りを透過可能な部分反射板28と、この部分反射板
28を透過光束LT の光軸に対して所定角度に調節する
ことによって、部分反射板28から反射する反射光S1
の反射角度θ(図2参照)を調節可能な角度調節機構3
0とを備えている。
【0016】具体的には、図2に示すように、モードロ
ック制御手段14は、その全体が筐体32に収容されて
おり、角度調節機構30によって部分反射板28を所定
角度に調節することができるように構成されている。
【0017】本実施の形態において、角度調節機構30
は、一対の調節ネジ34,36と、部分反射板28を常
時付勢する一対の付勢バネ34a,36aとを備えてお
り、一対の調節ネジ34,36の捩じ込み量を適宜調節
することによって、一対の付勢バネ34a,36aの付
勢力に抗して部分反射板28を所定角度方向へ移動する
ことができるように構成されている。従って、一対の調
節ネジ34,36の捩じ込み量を設定した状態におい
て、部分反射板28は、一対の付勢バネ34a,36a
によって一対の調節ネジ34,36方向に付勢された状
態を維持しつつ所定角度に位置決め固定されることにな
る。
【0018】次に、本実施の形態の光学式測長器の動作
について、図1及び図2を参照して説明する。半導体レ
ーザ16から出射したレーザー光は、コリメータレンズ
18を介して平行光束に規制された後、偏光ビームスプ
リッタ20によって反射光束LR と透過光束LT に分離
される。
【0019】偏光ビームスプリッタ20から反射した反
射光束LR は、図1の紙面垂直方向に対して光学軸が4
5°傾けられた第1のλ/4板22によって円偏光の出
力光束Lに変換された後、偏光ビームスプリッタ6によ
って、第1及び第2の光束L1,L2に分割される。な
お、第1の光束L1は、図1の紙面に平行方向の直線偏
光となっており、一方、第2の光束L2は、図1の紙面
に垂直方向の直線偏光となっている。
【0020】第1の光束L1は、偏光ビームスプリッタ
6から反射した後、図1の紙面垂直方向に対して光学軸
が45°傾けられた第3のλ/4板38によって円偏光
に変換された状態で第1のコーナーキューブ8に照射さ
れる。第1のコーナーキューブ8に照射された第1の光
束L1は、その第1及び第2の反射面8a,8bを夫々
反射した後、偏光ビームスプリッタ6に照射される。こ
のとき、第1の光束L1は、第1及び第2の反射面8
a,8bを反射した際に、その縦偏光と横偏光の位相が
ずれることによって、紙面垂直方向の直線偏光に変換さ
れている。この結果、第1の光束L1は、偏光ビームス
プリッタ6を透過した後、光検出器12に照射されるこ
とになる。
【0021】一方、第2の光束L2は、偏光ビームスプ
リッタ6を透過した後、図1の紙面垂直方向に対して光
学軸が45°傾けられた第4のλ/4板40によって円
偏光に変換された状態で第2のコーナーキューブ10に
照射される。第2のコーナーキューブ10に照射された
第2の光束L2は、その第1及び第2の反射面10a,
10bを夫々反射した後、偏光ビームスプリッタ6に照
射される。このとき、第2の光束L2は、第1及び第2
の反射面10a,10bを反射した際に、その縦偏光と
横偏光の位相がずれることによって、紙面平行方向の直
線偏光に変換されている。この結果、第2の光束L2
は、偏光ビームスプリッタ6から反射した後、光検出器
12に照射されることになる。
【0022】この状態において、光検出器12の受光面
(図示しない)には、第1及び第2のコーナーキューブ
8,10を経由した第1及び第2の光束L1,L2が偏
光ビームスプリッタ6によって互いに重ね合わされた際
に生じる干渉縞が形成されている。そして、光検出器1
2において、この干渉縞の強度分布を測定することによ
って、第1及び第2の光束L1,L2の光路差が光学的
に検出されることになる。
【0023】また、偏光ビームスプリッタ20を透過し
た透過光束LT は、その一部が部分反射板28を透過し
た後、図1の紙面垂直方向に対して光学軸が45°傾け
られた第2のλ/4板24に照射される。続いて、透過
光束LT は、第2のλ/4板24によって円偏光に変換
された後、光検出器26に照射される。このとき、光検
出器26において、透過光束LT の光量変化を測定する
ことによって、半導体レーザー光源2からの出力光束L
の出力状態を検出することが可能となる。
【0024】次に、このような動作中において、半導体
レーザ16へ帰還する戻り光について説明する。偏光ビ
ームスプリッタ6,20の表面は、夫々、無反射コート
(図示しない)が施されているが、約0.5〜1%程度
の表面反射が生じる。
【0025】このため、半導体レーザー光源2内におい
て、半導体レーザ16から照射されたレーザー光は、そ
の一部が偏光ビームスプリッタ20の表面から反射し、
表面反射光S2となって再び半導体レーザ16へ帰還す
る。
【0026】一方、半導体レーザー光源2からの出力光
束Lは、その一部が偏光ビームスプリッタ6の表面から
反射し、表面反射光Rとなって再び半導体レーザー光源
2へ帰還する。このとき、表面反射光Rは、第1のλ/
4板22によって紙面垂直方向の直線偏光に変換され
る。このため、その大部分の光は、透過光R1となって
偏光ビームスプリッタ20を透過するが、残りの光は、
反射光R2となって偏光ビームスプリッタ20から半導
体レーザ16方向へ反射する。ただし、この反射光R2
は、偏光ビームスプリッタ20の消光比に従って1/50〜
1/1000程度に減衰する。
【0027】また、半導体レーザー光源2内において、
透過光束LT が照射された光検出器26の表面から半導
体レーザ16方向へ反射した表面反射光Tは、第2のλ
/4板24によって紙面平行方向の直線偏光に変換され
る。このため、その大部分の光は、反射光T1となって
偏光ビームスプリッタ20から反射するが、残りの光
は、透過光T2となって偏光ビームスプリッタ20から
半導体レーザ16方向へ透過する。ただし、この透過光
T2は、偏光ビームスプリッタ20の消光比に従って1/
50〜1/1000程度に減衰する。
【0028】干渉計部4において、偏光ビームスプリッ
タ6から反射した第1の光束L1は、第3のλ/4板3
8から第1のコーナーキューブ8を介して再び偏光ビー
ムスプリッタ6に帰還した際、反射時の偏光方向に直交
する偏光方向を有しているため、偏光ビームスプリッタ
6から反射すること無く光検出器12方向へ透過する。
従って、半導体レーザー光源2の第1のλ/4板22方
向へ戻る光は殆ど発生しない。一方、偏光ビームスプリ
ッタ6を透過した第2の光束L2は、第4のλ/4板4
0から第2のコーナーキューブ10を介して再び偏光ビ
ームスプリッタ6に帰還した際、透過時の偏光方向に直
交する偏光方向を有しているため、偏光ビームスプリッ
タ6を透過すること無く光検出器12方向へ反射する。
従って、半導体レーザー光源2の第1のλ/4板22方
向へ戻る光は殆ど発生しない。
【0029】このような戻り光の光学的特性から明らか
なように、半導体レーザ16に帰還する戻り光として
は、部分反射板28から反射する反射光S1と偏光ビー
ムスプリッタ20の表面反射光S2が問題となる。
【0030】この場合、偏光ビームスプリッタ20の表
面反射光S2については、半導体レーザー光源2の製作
時に、偏光ビームスプリッタ20の軸と半導体レーザ1
6の軸を相互にずらして固定することによって、半導体
レーザ16の活性層(図示しない)に戻り光が入射する
のを防止することができる。
【0031】一方、部分反射板28から反射する反射光
S1については、モードロック制御手段14の一対の調
節ネジ34,36によって部分反射板28の角度を適宜
調節して、半導体レーザー光源2の出力光束Lに対する
モードロック制御を行えば良い。具体的には、図3
(a)に示すように、半導体レーザー光源2からの出力
光束Lの出力状態を測定可能な位置に出力光測定装置4
2を設置し、この出力光測定装置42によって出力状態
を測定しながら、調節ネジ34,36によって部分反射
板28の角度を適宜調節する。
【0032】出力光測定装置42は、出力光束Lのスペ
クトル強度を検出可能な光スペクトルアナライザ44
と、この光スペクトルアナライザ44から出力された信
号に基づいて、出力光束Lのスペクトル分布波形を表示
するオシロスコープ46とを備えている。なお、光スペ
クトルアナライザ44は、測定波長に対応した種々のエ
タロン板を選択可能なファブリーペロー干渉計を利用し
た超高分解能分光器である。
【0033】実際のモードロック制御において、出力光
測定装置42によって出力光束Lのスペクトル分布波形
を測定しながら、一対の調節ネジ34,36によって部
分反射板28の角度を調節すると、この部分反射板28
と半導体レーザ16とから構成される共振器の反射率の
変化に対応して、図3(b)に示すように、単一の周波
数ピークPが現れる。そこで、この周波数ピークPが維
持されるように、一対の調節ネジ34,36によって部
分反射板28を位置決め固定することによって、半導体
レーザー光源2の出力光束Lは、モードロック状態に制
御される。
【0034】この状態において、半導体レーザ16へ帰
還する戻り光の光量が、例えば環境温度の変化に起因し
て変化しても、半導体レーザー光源2の出力光束Lの周
波数は、常に、単一の周波数ピークPに維持されること
となる。このため、出力光束Lの出力状態は、他の周波
数(環境温度変化に起因した周波数ピークP以外の周波
数)に対応してモードロック状態から外れることは無
く、常時、単一の周波数ピークPに対応したモードロッ
ク状態に維持される。
【0035】このようなモードロック制御を行った場合
でも、実際の測長動作中において、光軸方向に沿って移
動している第2のコーナーキューブ10の煽り角度が僅
かに変化するによって、半導体レーザ16へ帰還する戻
り光の光量が変化することは避けられない。
【0036】しかしながら、上述したように、半導体レ
ーザー光源2の出力光束Lの周波数は、常に、単一の周
波数ピークPに維持されるため、出力光束Lの出力状態
は、常時、単一の周波数ピークPに対応したモードロッ
ク状態に維持される。
【0037】このように本実施の形態によれば、戻り光
の影響を受けること無く半導体レーザー光源2の出力光
束Lを常時安定化させることが可能な簡単な構成の光学
式測長器を提供することができる。
【0038】なお、本発明は、上記第1の実施の形態に
限定されることは無く、新規事項を追加しない範囲で種
々変更することが可能である。例えば、光検出器26の
制御回路(図示しない)と角度調節機構30とを配線4
8(図1参照)を介して接続し、透過光束LT の光量変
化に基づいて、角度調節機構30を自動的に制御するこ
とができるように構成しても良い。このような構成によ
れば、実際の測長動作中において、環境温度の変化や第
2のコーナーキューブ10の煽り角度の変化に起因した
戻り光の光量変化を自動的に補償することが可能とな
る。この結果、測長動作中において、半導体レーザー光
源2の出力光束Lを適宜自動的に安定化させることが可
能となる。
【0039】また、出力光測定装置42(図3(a)参
照)において、光スペクトルアナライザ44の代わりに
例えば高速光検出器を用いると共に、オシロスコープ4
6の代わりに例えばスペクトラムアナライザを用いても
良い。このような構成によれば、半導体レーザー光源2
からの出力光束Lは高速光検出器によって電気信号に変
換された後、この電気信号のスペクトルがスペクトラム
アナライザによって測定されることになる。この結果、
半導体レーザー光源2の出力光束Lの強度揺らぎに起因
したスペクトルが測定されることになる。
【0040】更に、例えば、図4に示すように、モード
ロック制御手段14を偏光ビームスプリッタ20と第1
のλ/4板22との間の光路中に配置しても、第1の実
施の形態と同様の作用効果を実現することができる。
【0041】次に、本発明の第2の実施の形態に係る光
学式測長器について、図5を参照して説明する。なお、
本実施の形態の説明に際し、第1の実施の形態と同一の
構成には、同一符号を付して、その説明を省略する。
【0042】図5に示すように、本実施の形態の光学式
測長器は、半導体レーザ16の駆動電流源に高周波重畳
を施すことによって半導体レーザ16を変調制御する高
周波信号源装置50がモードロック制御手段14として
新たに加えられて構成されている。
【0043】本実施の形態の光学式測長器は、コイル5
2を介して半導体レーザ16に接続された駆動電流源即
ち直流電源54を備えており、この光学式測長器に設け
られた高周波信号源装置50には、コンデンサ56を介
して半導体レーザ16に接続され且つ直流電源54に高
周波重畳を施す高周波信号源58が設けられている。な
お、他の構成は、第1の実施の形態の光学式測長器(図
1参照)と同様である。
【0044】以下、本実施の形態の動作について説明す
る。例えば出力光測定装置42の光スペクトルアナライ
ザ44(図3(a)参照)によって出力光束Lのスペク
トル強度を検出した状態において、高周波信号源58を
介して半導体レーザ16を変調制御しながら、角度調節
機構30によって部分反射板28を所定角度に適宜調節
する。同時に、オシロスコープ46(図3(a)参照)
に表示されるスペクトル分布波形を測定する。そして、
図3(b)に示すような単一の周波数ピークPが現れた
とき、この周波数ピークPが維持されるように、部分反
射板28を位置決め固定することによって、半導体レー
ザー光源2の出力光束Lは、第1の実施の形態と同様
に、モードロック状態に制御されることになる。
【0045】このように本実施の形態によれば、第1の
実施の形態のモードロック制御に加えて、半導体レーザ
16の駆動電流源即ち直流電源54に高周波重畳を施す
ことによって、モードロック制御可能な戻り光量の変化
範囲を大きくすることが可能となる。換言すれば、第1
の実施の形態に比べて、半導体レーザ16へ帰還する戻
り光の光量が大きく変化しても、その変化量に影響され
ること無く、常時、半導体レーザー光源2の出力光束L
を安定化させることができる。なお、他の作用効果は、
第1の実施の形態及び変形例と同様であるため、その説
明は省略する。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、戻り光の影響を受ける
こと無く半導体レーザー光源の出力光束を常時安定化さ
せることが可能な簡単な構成の光学式測長器を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光学式測長器
の構成を示す図。
【図2】本発明の光学式測長器に適用したモードロック
制御手段の構成を示す斜視図。
【図3】(a)は、モードロック制御に際し、半導体レ
ーザー光源からの出力光束の出力状態を測定している状
態を示す図、(b)は、モードロック制御に際し、単一
の周波数ピークが現れた状態を示す図。
【図4】本発明の第1の実施の形態の変形例に係る光学
式測長器の構成を示す図。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る光学式測長器
の構成を示す図。
【符号の説明】
2…半導体レーザー光源、4…干渉計部、6…偏光ビー
ムスプリッタ、8…第1のコーナーキューブ、10…第
2のコーナーキューブ、12…光検出器、14…モード
ロック制御手段、16…半導体レーザ、L…出力光束、
L1…第1の光束、L2…第2の光束。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体レーザー光源と、 この半導体レーザー光源からの出力光束を第1及び第2
    の光束に分割するビームスプリッタと、 前記第1及び第2の光束に対して相対的な光路差が与え
    られるように、前記第1及び第2の光束を再び前記ビー
    ムスプリッタ方向へ反射する第1及び第2の反射鏡と、 前記第1及び第2の光束が前記ビームスプリッタによっ
    て互いに重ね合わされた際に生じる干渉縞の強度分布に
    基づいて、前記第1及び第2の光束の光路差を光学的に
    検出可能な光検出器とを備えており、 前記半導体レーザー光源には、この半導体レーザー光源
    へ帰還する戻り光の光量を調整することによって、前記
    半導体レーザー光源からの出力光束を安定化させるモー
    ドロック制御手段が設けられていることを特徴とする光
    学式測長器。
  2. 【請求項2】 前記モードロック制御手段は、前記ビー
    ムスプリッタから射出した光の一部を反射し且つ残りを
    透過可能な部分反射板と、この部分反射板を所定角度に
    調節することによって、前記部分反射板から反射する反
    射光の反射角度を調節可能な角度調節機構とを備えてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の光学式測長器。
  3. 【請求項3】 前記モードロック制御手段には、前記半
    導体レーザー光源の駆動電流源に高周波重畳を施すこと
    によって前記半導体レーザー光源を変調制御する高周波
    信号源装置が設けられていることを特徴とする請求項2
    に記載の光学式測長器。
JP8156990A 1996-06-18 1996-06-18 光学式測長器 Withdrawn JPH102720A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4681364A (en) * 1985-04-26 1987-07-21 Webasto-Werk W. Baier Gmbh & Co. Sliding roof for vehicles having a wind deflector
CN107255451A (zh) * 2017-07-07 2017-10-17 浙江理工大学 角度补偿式激光外差干涉位移测量装置及方法
CN110411335A (zh) * 2019-07-26 2019-11-05 浙江理工大学 差动式正弦相位调制激光干涉纳米位移测量装置及方法

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